JP4869466B2 - 記憶装置の制御方法、データ管理システム、記録媒体、及び記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシステムを停止することなく連続した記憶領域の拡張・縮小を行うことのできるデータ管理システム及びそのシステムに用いられる記憶装置、並びに複数の記憶装置の接続状態により連続した記憶領域を構築するプログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
近年、コンピュータシステムにおいて、動画像などのように容量の大きなデータの記録が求められている。このようなデータを記憶するためには、非常に大きな連続した記憶領域を確保する必要がある。しかし、コンピュータに接続した1台の記憶装置では、このような大きな連続した記憶領域を確保できない場合が多い。このため、複数の記憶装置をコンピュータに接続し、それらの記憶領域を1つの連続した記憶領域として扱うことがシステムに要求されている。さらに、システムを停止することなく、必要に応じて連続した記憶領域の拡張・縮小を行うことが要求されている。
【0003】
【従来の技術】
従来、複数の記憶装置を1つの記憶領域として利用する技術としてRAID(Redundant Arrreys of Inexpensive Disks)技術が利用されている。RAIDは、図16に示すように、複数(図では4つ)の記憶装置(ボリューム)11,12,13,14を単一の記憶装置(ボリューム)15として見立て、データを複数のボリュームに分散して記憶させることで、処理の高速化を行っている。
【0004】
このようなRAIDによるディスクシステムでは、記憶容量が不足する場合には、システムの稼働中に記憶装置を追加し、元の記憶装置に記憶されたデータを追加した記憶装置に移動してデータの再編成を行う方法が提案されている。また、記憶容量が余って複数の記憶装置11〜14のうちのいくつか(例えば、図16では記憶装置12)を取り除く場合には、各記憶装置11〜14に記憶されたデータを別のRAIDによるディスクシステムに移動してデータの再編成を行った後に記憶装置12を取り外す方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、RAIDによるディスクシステムでは、システムを停止することなく記憶容量の増減が可能であるが、データの再構築を行わなければならないため、使用可能になるまでに時間がかかるという問題がある。また、データを移動して再編成を行わなければならないので、システムの稼働中に移動するデータに書き込み・読み出しに対してロックをかけなければならず、制御が複雑になるという問題がある。
【0006】
また、RAIDでは、接続した複数の記憶装置の容量が異なる場合、それらの記憶装置の容量を有効に活用することができないという問題がある。
例えば、図17に示すように、容量の異なる4つの記憶装置16,17,18,19を使用する。この場合、先ず、最も容量が少ない記憶装置16の容量を基準として、他の記憶装置17〜19を同じ容量だけ使用して第1のボリューム20を構成する。次に、2番目に容量が少ない記憶装置18,19の残りの容量を基準として、他の記憶装置17を同じ容量だけ使用して第2のボリューム21を構成する。最後に、最も容量が大きな記憶装置17の未使用の容量からなる第3のボリューム22を構成する。
【0007】
このように、RAIDにより構成されたシステムでは、4つの記憶装置16〜19は、RAIDによるディスクシステムにて3つのボリューム20〜22として管理される。従って、第1のボリューム20の記憶容量は、4つの記憶装置16〜19の記憶容量の合計よりも少なくなってしまう。このように、全ての記憶装置16〜19の記憶容量を合計した容量を持つボリュームを構築することができないため、記憶装置16〜19の利用効率が悪くなるという問題がある。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は容易に記憶領域の拡張・縮小を行うことができるとともに、接続した複数の記憶装置を効率よく使用することのできる記憶装置の制御方法、データ管理システム、記録媒体、及び記憶装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の記憶装置にて1つの連続記憶領域を構築するための記憶装置の制御方法であって、前記複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するデータ管理システムの稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置の記憶領域により1つの連続記憶領域を構築するように管理し、利用可能な記憶装置に、連続記憶されるデータが分割されたデータと連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶させる。これにより、記憶装置の増減設を行って連続記憶領域の拡張・縮小が容易になる。
請求項2に記載の発明のように、前記全ての記憶装置のうちの何れかが取り外されたときに、前記利用可能な記憶装置の記憶領域により1つの連続記憶領域を再構築するように管理する。
請求項3に記載の発明のように、前記記憶装置が新たに接続されるときには、前記利用可能な記憶装置の空き領域を連続記憶領域の空き領域として管理する。
【0010】
請求項4に記載の発明のように、複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するシステムであって、その稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、その時に接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置により連続記憶領域を再構築し、利用可能な記憶装置に、連続記憶されるデータが分割されたデータと連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶させる。これにより、管理する空き容量を容易に大きくすることができ、複数の記憶装置にまたがるような大きな容量のデータを格納することができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、複数の記憶装置が接続されたデータ管理システムにおいて、前記複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するプログラムデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、データ管理システムの稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、その時に接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置により連続記憶領域を再構築するステップを含み、利用可能な記憶装置に、連続記憶されるデータが分割されたデータと連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶可能に構成される。
【0012】
請求項6に記載の発明は、複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するデータ管理システムに接続され、前記連続記憶領域を構成する記憶装置であって、活線挿抜機能を有し、前記データ管理システムの稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判定するための、記憶領域を前記連続記憶領域として使用可能か否かを示す管理情報を記憶し、連続記憶されるデータが分割されたデータと前記連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶する記憶装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図15に従って説明する。
図1は、データ管理システムとしてのコンピュータシステムの概略構成図である。このシステム31は、コンピュータ32に、入力装置33、表示装置34、記憶装置35〜37が接続されて構成されている。
【0014】
入力装置33は、キーボードおよびマウス装置(図示せず)を含み、ユーザからの要求や指示,パラメータの入力等に用いられる。表示装置34は、VDT,モニタ,プリンタを含み、システムの処理における様々な情報等の表示に用いられる。
【0015】
記憶装置35〜37は、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、カード型メモリ等を含み、これらは各記憶装置35〜37に格納されるデータの種類,状態等に応じて適宜用いられる。尚、図1の記憶装置35〜37は、それらに格納されるデータの種類、即ちOS35aを格納する記憶装置とデータを格納する記憶装置(記憶領域)に機能的に分割して示したものである。
【0016】
第1記憶装置35には、コンピュータ32が実行するプログラムデータ(オペレーティングシステム:OS)35aが格納されている。尚、このOS35aは、それが有する機能毎に分割された複数のプログラムデータから構成されていても良い。
【0017】
OS35aは、複数の記憶装置それぞれの記憶領域から1つの連続記憶領域を構成するために各記憶装置を制御する制御プログラムを含む。この制御プログラムは、記憶装置の構成が変更された場合に、その変更後の各記憶装置に記憶された記憶装置管理情報に基づいて連続記憶領域の再構成を行うプログラムデータを含む。
【0018】
図1では、第2及び第3記憶装置36,37が連続記憶領域を構成するように設定された記憶装置であり、活線挿抜機能を有する。第2及び第3記憶装置36,37はそれぞれ記憶装置管理情報36a,37aと記憶領域36b,37bを持つ。コンピュータ32は、OS35aの制御プログラムを実行し、記憶領域36b,37bにより1つの連続記憶領域を構成するように第2及び第3記憶装置36,37を制御する。これにより、連続記憶領域の容量は、第2及び第3記憶装置36,37の容量の合計値となるため、各記憶装置36,37の記憶領域を有効に活用することができる。
【0019】
更に、コンピュータ32は、記憶装置が増設された、即ち活線挿抜機能を有する新たな記憶装置が該システムの動作中に接続された場合に、その新たな記憶装置に含まれる記憶装置管理情報に基づいて、その新たな記憶装置が連続記憶領域を構成するためのものか否かを判断する。そして、コンピュータ32は、連続記憶領域を構成すると判断した場合に領域構成処理を実行し、接続状態にある新たな記憶装置の記憶領域と第2及び第3記憶装置36,37の記憶領域とで1つの連続記憶領域を構成する。
【0020】
一方、上記のように3つの記憶装置が接続された状態から記憶装置が減設された、即ち図1のようにその接続状態が変更された場合、コンピュータ32は領域構成処理を実行し、接続状態にある残りの第2及び第3記憶装置36,37の記憶領域で1つの連続記憶領域を構成する。これにより、第2記憶装置36の記憶容量より大きな容量を持つデータ(又は第2記憶装置36の空き領域の容量より大きな容量を持つデータ)が、その第2記憶装置36と第3記憶装置37にまたがって記憶される。
【0021】
上記した制御ソフトウェアまたはそれを含むOS35aは、記録媒体38により提供される。記録媒体38には、メモリカード、フロッピーディスク、光ディスク(CD−ROM,DVD−ROM,…)、光磁気ディスク(MO,MD,…)等、任意のコンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体の他、ネットワーク接続された他の計算機の主記憶装置や補助記憶装置等を含む。提供されたプログラムは、記録媒体38から一旦記憶装置35にコピー又はインストールされたのち不図示の主記憶装置にロードされ、又は記録媒体38から直接主記憶装置にロードされ、コンピュータ32にて実行される。
【0022】
図2は、第2記憶装置36の概略構成図である。
記憶装置36は、活線挿抜機能を持つIEEE1394規格によって他の装置に備えられたインタフェース部とデータ転送を行うためのインタフェース部41と、所定の記憶容量からなる記憶領域36bのための記憶部42を備えている。インタフェース部41は、接続のために複数(図2では2つ)のポート43a,43bと、固有の識別情報を記憶するためのコンフィグレーションROM(configuration ROM )44を含む。各ポート43a,43bには図1のコンピュータ32及び記憶装置37と接続するためのIEEE1394バスケーブル45a,45bが接続されている。コンフィグレーションROM44には記憶装置管理情報36aが記録されている。
【0023】
コンピュータ32は、記憶装置36のコンフィグレーションROM44から記憶装置管理情報36aを読み出し、その情報36aに基づいて記憶装置36が連続記憶領域を構成するための装置か否かを判断する。
【0024】
図3は、データ管理情報の説明図である。
尚、図3は、説明の便宜上、3つの記憶装置51,52,53にて1つの連続記憶領域を構成した場合を示す。
【0025】
図3において、第1〜第3記憶装置51〜53にまたがってデータ60が記憶されている。詳述すると、データ60は、第1記憶装置51に記憶された第1分割データ61と、第2記憶装置52に記憶された第2分割データ62と、第2記憶装置52に記憶された第3分割データ63とから構成される。各分割データ61〜63には、一般管理情報64〜66、データ管理情報としての分割情報67〜69、データ70〜72がそれぞれ含まれる。
【0026】
第1分割データ61の一般管理情報64には、データを記録した日付、データのサイズ、データの所有権(どのシステムにより記録されたかを示す識別情報)等のその他の情報がそれぞれに含まれ、第2及び第3分割データ62,63の一般管理情報65,66は管理情報64の内容と実質的に同じ内容を持つ。
【0027】
分割情報67〜69には、データ60の格納状態を示す情報である。第1分割情報67は、各記憶装置51〜53にそれぞれ格納されたデータの位置とそのデータのサイズ(容量)を持ち、第2及び第3分割情報68,69は第1分割情報67の内容と実質的に同一の内容を持つ。即ち、第1〜第3分割情報67〜69は、第1記憶装置51に格納されたデータ分割(一)を指すポインタ及びサイズ(分割サイズ)、第2記憶装置52に格納されたデータ分割(二)を指すポインタ及びサイズ(分割サイズ)、第3記憶装置53に格納されたデータ分割(三)を指すポインタ及びサイズ(分割サイズ)を持つ。これら分割情報67〜69によって、データがいくつに分割され、それぞれ分割されたデータがどの記憶装置に記録されたかを知ることができるようになる。
【0028】
尚、データを記録した記憶装置を他のシステムに接続し直した場合、上記の管理情報及び分割情報を参照することによって、そのデータをそのシステムにおいて利用できるか否かを判断することができる。即ち、図3の第3記憶装置53は、データが記録されていない空き領域73を持ち、この空き領域73を他のシステムで使用するべく第3の記憶装置53の接続先を変更する。このとき、他のシステムのコンピュータは、接続された記憶装置53を認識すると、その記憶装置53のデータ63に格納された管理情報66及び分割情報69を読み出し、それら情報に基づいてデータ72を利用できるか否かを判断する。これにより、データ72を複数のシステムにおいて利用することが可能となる。
【0029】
そして、記憶装置53を又元のシステムに接続し直した場合、元のシステムは他のシステムにより格納されたデータをそのデータ管理情報に基づいて利用可能か否かを判断する。これにより、記憶装置53を複数のシステムにより利用することが容易になる。
【0030】
次に、連続記憶領域を拡張・縮小するために記憶装置を増減設するときの処理を説明する。
図4は、連続記憶領域を拡張するべく記憶装置を増設するときの処理フローチャートであり、ステップ81,82は増設処理(増設手段)のサブステップである。即ち、ステップ81は構成変更通知処理であり、増設された記憶装置のインタフェース装置又はその装置が接続されたインタフェース装置は、接続状態の変更を図1のコンピュータ32に通知する。尚、この通知処理は、ユーザが図1の入力装置33を操作することにより通知する、又はコンピュータ32が接続状態を監視してその変更を検出する構成としても良い。
【0031】
図4のステップ82は連続記憶領域の再構築処理(再構築手段)であり、コンピュータ32は、連続記憶領域を構成し直し、ユーザが利用できる連続記憶領域として認識する。詳述すると、コンピュータ32は、先ずシステムを構成する全ての記憶装置について各記憶装置が連続記憶領域を構築するために設定された記憶装置か、個別の記憶領域を構築するための記憶装置かを判別する。次に、コンピュータ32は、連続記憶領域を構成するように設定された記憶装置について、それに含まれるデータが当該システムにおいて利用可能なデータか否かを判別し、利用可能なデータについて連続記憶領域のデータとして管理する。
【0032】
このように、記憶装置が増設された場合、コンピュータ32により連続記憶領域の再構築が終了すると、コンピュータ32即ちシステムは記憶装置の利用を再開する。尚、連続記憶領域を構成するように設定されていない記憶装置が増設された場合、その記憶装置は新たなボリュームとして認識される、即ち、コンピュータ32から利用可能なボリュームの数が増えることになる。
【0033】
図5は、連続記憶領域を縮小するべく記憶装置を減設するときの処理フローチャートであり、ステップ83,84は減設処理(減設手段)のサブステップである。尚、ステップ83,84における処理は、連続記憶領域を構成するように設定された記憶装置の数が異なるだけであるため、図1のコンピュータ32は図4のステップ81,82と実質的に同じ処理を実行する。
【0034】
図6は、連続記憶領域を再構築する処理のフローチャートであり、ステップ91〜99は図4,5のステップ82,84における処理のサブステップである。
ステップ91において、図1のコンピュータ32は記憶装置の利用方法を区別する。即ち、コンピュータ32は、接続されている記憶装置から記憶装置管理情報を読み出し、それに基づいてその記憶装置が連続記憶領域を構成するように設定されているかを判断する。そして、記憶装置がそのように設定されている場合、コンピュータ32はステップ92からステップ93に進み、設定されていない場合はステップ92からステップ99に進む。
【0035】
ステップ93において、コンピュータ32はその記憶装置を連続記憶領域を構成するための装置として管理するようにシステムの記憶装置管理情報に登録し、ステップ94に進む。
【0036】
ステップ94において、コンピュータ32は、記憶装置管理情報に登録した記憶装置に記憶されているデータからデータ管理情報を読み出し、その情報に基づいてデータを現在のシステムで利用するかを判断する。そして、データを利用する場合、コンピュータ32はステップ95からステップ96に進み、利用しない場合はステップ95からステップ97に進む。
【0037】
ステップ96において、コンピュータ32は、システムで利用するデータを連続記憶領域のデータとして管理するようにシステムに登録し、ステップ97に進む。
【0038】
ステップ97において、コンピュータ32は、全てのデータの利用可否を決定したか否かを判断する。コンピュータ32は、全てのデータについて決定していない場合はステップ94に戻り、全てのデータについて決定した場合にはステップ98に進む。このように、コンピュータ32は、ステップ94〜97の各処理を全てのデータについて実施し、記憶装置に格納された全データについてその利用可否を決定する。
【0039】
ステップ98において、コンピュータ32は、記憶装置の空き領域を、システムが利用可能な連続記憶領域に対する空き領域として管理するようにシステムに登録し、ステップ99に進む。
【0040】
ステップ99において、コンピュータ32は、全ての記憶装置の利用方法を決定したか否かを判断する。コンピュータ32は、全ての記憶装置についてその利用方法を決定していない場合はステップ91に戻り、利用方法を決定した場合には再構築処理を終了する。このように、コンピュータ32は、ステップ91〜99の各処理を全ての記憶装置について実施し、全記憶装置についてその利用方法を決定する。
【0041】
次に、上記のように構成されたシステムの作用を図7〜図16に従って説明する。尚、図1に示す記憶装置35は、OS35aを格納する記憶装置としての機能を示したものであるから、以降この記憶装置35に関する説明を省略する。
【0042】
先ず、記憶装置を追加して連続記憶領域を拡張するときの処理を、図7〜図9に従って説明する。
今、図7(a)に示すように、コンピュータ32には2台の記憶装置36,37が接続され、上記したようにそれら記憶装置36,37はそれぞれIEEE1394規格に適合するインタフェース部36a,37aと記憶領域HDD_A,HDD_Bを持つ記憶部36b,37bを備えている。両記憶装置36,37は連続記憶領域を構成するように設定されており、コンピュータ32は、図7(b)に示すように、記憶領域HDD_A,HDD_Bからなる連続記憶領域CA1を構築している。
【0043】
次に、図8に示すように、記憶装置37に新たな記憶装置101を接続する。この記憶装置101は、記憶装置36,37と同様にIEEE1394規格に対応したインターフェース部101aと、所定の記憶領域HDD_Cを持つ記憶部101bを備えている。
【0044】
すると、接続が変更された記憶装置37(又は新たに接続した記憶装置101)はバスリセットを発生させる。これにより、コンピュータ32及び各記憶装置36,37,101(詳しくはそれらが持つインタフェース部)はバスリセット状態となり、コンピュータ32は接続構成が変更されたことを認識し、連続記憶領域の再構築処理を実行する。
【0045】
先ず、コンピュータ32は、第1の記憶装置36のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置36を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図9(a)に示すように、第1の記憶装置36の記憶領域HDD_Aからなる連続記憶領域CA2を構築する。
【0046】
次に、コンピュータ32は、第2の記憶装置37のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置37を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図9(b)に示すように、第1及び第2の記憶装置36,37の記憶領域HDD_A,HDD_Bからなる連続記憶領域CA3を構築する。
【0047】
更に次ぎに、コンピュータ32は、第3の記憶装置101のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置101を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図9(c)に示すように、第1〜第3の記憶装置36,37,101の記憶領域HDD_A,HDD_B,HDD_Cからなる連続記憶領域CA4を構築する。
【0048】
そして、コンピュータ32は、接続された全ての記憶装置36,37,101についてそれらの利用方法を決定したため、連続記憶領域の再構築処理を終了する。
【0049】
次に、記憶装置を取り外して連続記憶領域を縮小するときの処理を、図8,10,11に従って説明する。
今、図8に示すように、コンピュータ34には連続記憶領域を構成する3台の記憶装置36,37,101が接続されている。ここから、記憶装置101を取り外す。すると、システムの接続状態は、図10のようになる。この時、記憶装置101が取り外された記憶装置37はバスリセットを発生させ、これによりコンピュータ32及び2台の記憶装置36,37はバスリセット状態となる。そして、コンピュータ32は、接続構成が変更されたことを認識し、連続記憶領域の再構築処理を実行する。
【0050】
先ず、コンピュータ32は、第1の記憶装置36のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置36を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図11(a)に示すように、第1の記憶装置36の記憶領域HDD_Aからなる連続記憶領域CA5を構築する。
【0051】
次に、コンピュータ32は、第2の記憶装置37のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置37を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図11(b)に示すように、第1及び第2の記憶装置36,37の記憶領域HDD_A,HDD_Bからなる連続記憶領域CA6を構築する。
【0052】
そして、コンピュータ32は、接続された全ての記憶装置36,37についてそれらの利用方法を決定したため、連続記憶領域の再構築処理を終了する。
次に、連続記憶領域を構築するための記憶装置と、単独記憶領域を構築する記憶装置とを混在した場合の処理を、図8,12,13に従って説明する。
【0053】
今、図8に示すように、コンピュータ34には連続記憶領域を構成する3台の記憶装置36,37,101が接続されている。このシステムに対して、図12に示すように、連続記憶領域を構成しないように設定された記憶装置102を接続する。この記憶装置102は、他の記憶装置36,37,101と同様に、IEEE1394規格に対応するインタフェース部102aと記憶領域HDD_Dを持つ記憶部102bを備えている。
【0054】
この時、記憶装置102が接続された記憶装置101はバスリセットを発生させ、これによりコンピュータ32及び4台の記憶装置36,37,101,102はバスリセット状態となる。そして、コンピュータ32は、接続構成が変更されたことを認識し、連続記憶領域の再構築処理を実行する。
【0055】
先ず、コンピュータ32は、第1の記憶装置36のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置36を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図13(a)に示すように、第1の記憶装置36の記憶領域HDD_Aからなる連続記憶領域CA7を構築する。
【0056】
次に、コンピュータ32は、第2の記憶装置37のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置37を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図13(b)に示すように、第1及び第2の記憶装置36,37の記憶領域HDD_A,HDD_Bからなる連続記憶領域CA8を構築する。
【0057】
次に、コンピュータ32は、第3の記憶装置101のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、これにより記憶装置101を連続記憶領域を構成する装置として管理する。そして、コンピュータ32は、図13(c)に示すように、第1〜第3の記憶装置36,37,101の記憶領域HDD_A,HDD_B,HDD_Cからなる連続記憶領域CA9を構築する。
【0058】
次ぎに、コンピュータ32は、第4の記憶装置102のコンフィグレーションROMに格納された記憶装置管理情報を読み込み、この情報により記憶装置102が連続記憶領域を構成しないように設定されていると判断する。従って、コンピュータ32は、この記憶装置102の記憶領域HDD_Dを独立した記憶領域として管理する。即ち、コンピュータ32は、図13(d)に示すように、第1〜第3の記憶装置36,37,101の記憶領域HDD_A,HDD_B,HDD_Cからなる連続記憶領域CA9と、第4の記憶装置102の記憶領域HDD_Dからなる別の記憶領域CA10を構築する。
【0059】
そして、コンピュータ32は、接続された全ての記憶装置36,37,101,102についてそれらの利用方法を決定したため、連続記憶領域の再構築処理を終了する。
【0060】
次に、記憶装置を複数のシステム間で使用する場合を、図14及び図15に従って説明する。
今、図14に示すように、第1のシステム110は、コンピュータ111とそれに接続された2台の記憶装置112,113を含み、コンピュータ111は記憶装置112,113の記憶領域により1つの連続記憶領域114を構築している。この連続記憶領域114には、データ115,116が格納され、それら以外の領域はコンピュータ111により空き領域117,118として管理されている。
【0061】
また、第2のシステム120は、コンピュータ121とそれに接続された1台の記憶装置122を含み、コンピュータ121は記憶装置122の記憶領域により1つの連続記憶領域123を構築している。この記憶領域123にはデータ124が格納され、それ以外の領域がコンピュータ121により空き領域125として管理されている。
【0062】
上記のように構成された第2のシステム120において、コンピュータ121が管理している空き領域125よりも大きな容量を持つデータを格納する必要が発生する。この時、システム110に接続された第2記憶装置113がシステム120にて管理されている空き領域125の容量と合わせてデータを格納できるような空き領域を持つ。従って、図15に示すように、この記憶装置113をシステム110から取り外し、システム120に増設する。
【0063】
すると、システム110のコンピュータ111は、記憶装置の接続変更を認識し、記憶装置112の記憶領域により1つの連続記憶領域131を再構築する。一方、システム120のコンピュータ121は、同様に記憶装置の接続変更を認識し、2台の記憶装置122,113の記憶領域により1つの連続記憶領域132を再構築する。
【0064】
これにより、システム120で管理する空き領域133の容量が大きくなり、データを格納することができるようになる。尚、第1のシステム110により記憶装置113に格納されたデータ113aの利用可否は、第2のシステム120において、コンピュータ121が決定する。
【0065】
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)記憶装置36,37は活線挿抜機能を有し、コンピュータ32は、記憶装置の接続に変更がある場合に、その時に接続されている全ての記憶装置36,37に記憶された記憶装置管理情報36a,37aに基づいてそれらの記憶装置36,37が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置により連続記憶領域を再構築するようにした。その結果、管理する空き容量を容易に大きくすることができ、複数の記憶装置にまたがるような大きな容量のデータを格納することができる。
【0066】
(2)コンピュータ32は、連続記憶領域を再構築する時に、その連続記憶領域として管理する記憶装置のデータに含まれるデータ管理情報に基づいて、そのデータが自システムにおいて利用するか否かを判断するようにした。その結果、記憶装置を複数のシステム間で接続し直すことで、それら複数のシステム間でデータを利用することができる。
【0067】
(3)記憶装置36,37は、IEEE1394規格に適合したインターフェース部36a,37aを持ち、接続が変更された時にバスリセットを発生させる。これにより、記憶装置の挿抜を行うと連続記憶領域の再構築が行われるため、手間がかからない。
【0068】
尚、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
○上記実施形態では、図2に示すように、記憶装置管理情報36aをインタフェース部41のコンフィグレーションROM44に格納したが、記憶部42に格納しても良い。
【0069】
○上記実施形態では、コンピュータシステム31を停止させることなく記憶装置の増減設を行うためにIEEE1394規格の記憶装置36,37,101,…を用いたが、活線挿抜機能を持つものであればどのような規格の記憶装置を使用しても良く、例えばUSB規格により接続する記憶装置を用いて実施しても良い。
【0070】
○上記実施形態では、図2に示すように、第1記憶装置35にOS35aを格納し、第2及び第3記憶装置36,37にて構成した連続記憶領域にデータを格納する用にしたが、第1記憶装置35を含めて連続記憶領域を構成するようにしてもよい。即ち、異なる規格によりコンピュータに接続される複数の記憶装置を利用して連続記憶領域を構築するようにしてもよい。
【0071】
以上の実施形態をまとめ、本発明の構成に関する以下の事項を開示する。
(1) 請求項4に記載のデータ管理システムにおいて、前記複数の記憶装置が接続され、該複数の記憶装置の記憶領域から1つの連続記憶領域を構築する制御装置を備え、該制御装置は、前記記憶装置の接続が変更されると、その時に接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置を連続記憶領域を構成するための記憶装置として管理し、該管理する記憶装置の空き領域を前記連続記憶領域の空き領域として管理することを特徴とするデータ管理システム。
【0072】
(2) 上記(1)に記載のデータ管理システムにおいて、前記制御装置は、管理する記憶装置に記憶されたデータが当該システムにおいて利用するか否かを判断し、利用するデータを前記連続記憶領域のデータとして管理することを特徴とするデータ管理システム。これにより、データを複数のシステムにて利用することが可能となる。
【0073】
(3) 上記(1)に記載のデータ管理システムにおいて、前記記憶装置はその接続状態が変更された場合に、その変更の情報を前記制御装置に対して通知する機能を持ち、該制御装置は、前記記憶装置の接続変更が通知されると、連続記憶領域の再構築を行うことを特徴とするデータ管理システム。これにより、記憶装置を接続するだけで連続記憶領域の再構築が行われるため、手間がかからない。
【0074】
(4) 請求項4に記載のデータ管理システムにおいて、前記連続記憶領域を構成する複数の記憶装置にまたがるデータは各記憶装置に分割データとして格納され、各分割データにはその記録時における記憶装置の接続状態を示す管理情報がそれぞれに含まれることを特徴とするデータ管理システム。これにより、各記憶装置に格納された分割データが、複数の記憶装置にまたがって格納されたデータか否かを判断することができる。
【0075】
(5) 請求項5に記載の記録媒体において、前記連続記憶領域を再構築するステップは、前記記憶装置から記憶装置管理情報を読み出し、該情報に基づいて当該記憶装置が連続記憶領域として利用可能か否かを判断するステップと、前記利用可能な記憶装置を前記連続記憶領域の記憶装置として管理するステップと、前記管理する記憶装置に記憶されたデータから管理情報を読み出し、該管理情報に基づいて該データの利用可否を区別するステップと、当該システムにおいて利用するデータを前記連続記憶領域のデータとして管理するステップと、前記記憶装置の空き領域を連続記憶領域の空き領域として管理するステップと、を含む、記録媒体。
【0076】
(6) 請求項6に記載の記憶装置において、その接続状態が変更された場合に、その変更の情報をシステムの制御装置に対して通知する機能を持つことを特徴とする記憶装置。これにより、記憶装置を接続するだけで連続記憶領域の再構築が行われるため、手間がかからない。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、容易に記憶領域の拡張・縮小を行うことができるとともに、接続した複数の記憶装置を効率よく使用することのできる記憶装置の制御方法、データ管理システム、記録媒体、及び記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のコンピュータシステムの概略構成図である。
【図2】 記憶装置の概略構成図である。
【図3】 データ管理情報の説明図である。
【図4】 連続記憶領域を拡張するときの処理フローチャートである。
【図5】 連続記憶領域を縮小するときの処理フローチャートである。
【図6】 連続記憶領域を構成する処理のフローチャートである。
【図7】 (a) は記憶装置接続例の説明図、(b) は連続記憶領域の説明図である。
【図8】 記憶装置接続例の説明図である。
【図9】 (a) 〜(c) は連続記憶領域の説明図である。
【図10】 記憶装置接続例の説明図である。
【図11】 (a),(b)は連続記憶領域の説明図である。
【図12】 記憶装置接続例の説明図である。
【図13】 (a) 〜(d) は連続記憶領域の説明図である。
【図14】 複数のシステムで利用する記憶装置の接続状態及び記憶領域の説明図である。
【図15】 複数のシステムで利用する記憶装置の接続状態及び記憶領域の説明図である。
【図16】 従来の記憶装置の概略構成図である。
【図17】 従来の記憶装置の概略構成図である。
【符号の説明】
32 制御装置としてのコンピュータ
36,37 記憶装置
36a,37a 記憶装置管理情報
38 記録媒体
Claims (6)
- 複数の記憶装置にて1つの連続記憶領域を構築するための記憶装置の制御方法であって、
前記複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するデータ管理システムの稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置の記憶領域により1つの連続記憶領域を構築するように管理し、
前記利用可能な記憶装置に、連続記憶されるデータが分割されたデータと前記連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶させることを特徴とする記憶装置の制御方法。 - 前記全ての記憶装置のうちの何れかが取り外されたときに、前記利用可能な記憶装置の記憶領域により1つの連続記憶領域を再構築するように管理することを特徴とする請求項1に記載の記憶装置の制御方法。
- 前記記憶装置が新たに接続されるときには、前記利用可能な記憶装置の空き領域を連続記憶領域の空き領域として管理することを特徴とする請求項1又は2に記載の記憶装置の制御方法。
- 複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するデータ管理システムであって、
その稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、その時に接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置により連続記憶領域を再構築し、
前記利用可能な記憶装置に、連続記憶されるデータが分割されたデータと前記連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶させることを特徴とするデータ管理システム。 - 複数の記憶装置が接続されたデータ管理システムにおいて、前記複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するプログラムデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記プログラムは、データ管理システムの稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、その時に接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判断し、利用可能な記憶装置により連続記憶領域を再構築するステップを含み、前記利用可能な記憶装置に、連続記憶されるデータが分割されたデータと前記連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶可能に構成される記録媒体。 - 複数の記憶装置にて構築した1つの連続記憶領域を管理するデータ管理システムに接続され、前記連続記憶領域を構成する記憶装置であって、
活線挿抜機能を有し、前記データ管理システムの稼働時に記憶装置の接続に変更がある場合に、接続されている全ての記憶装置が連続記憶領域を構成するために利用可能か否かを判定するための、記憶領域を前記連続記憶領域として使用可能か否かを示す管理情報を記憶し、連続記憶されるデータが分割されたデータと前記連続記憶領域を構築する各記憶装置に格納される前記分割されたデータの位置及びサイズを示す分割情報とを記憶することを特徴とする記憶装置。
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