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JP4869668B2 - 電波遮蔽体 - Google Patents
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JP4869668B2 - 電波遮蔽体 - Google Patents

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Description

本発明は電波遮蔽体に関する。
近年、事業所内PHSや無線LANの利用が広がりを見せるなか、情報の漏洩防止や外部からの侵入電波による誤動作やノイズ防止といった点から、オフィス内での電波環境を整えることが不可欠になっている。そのような電波環境の整備用部材として、種々のタイプのものが提案されている(例えば、特許文献1、2等)。
特許文献1には、金属やフェライトなどの電磁シールド部材をビルの躯体に付加することで、広い周波数帯域で任意の周波数の電波を使って情報通信ができる電磁シールド・インテルジェントビルが開示されている。特許文献1では、電波シールド部材として、鉄板、金属網、金属メッシュ、金属箔などの電波反射体やフェライトなどの電波吸収体が用いられている。しかし、これらの電波反射体や電波吸収体は電磁シールド性に周波数選択性を有さない。このため、特許文献1に開示された電磁シールド・インテルジェントビルでは特定周波数の電波を選択的に遮蔽することができず、遮蔽しようとする周波数以外の電波まで遮蔽してしまうという問題がある。
一方、特許文献2には、「Y」字形の線状アンテナを定期的に配列させて電磁遮蔽面を形成し、この電磁遮蔽面で建物内に電磁遮蔽空間を確保することを特徴とした電磁遮蔽建物が開示されている。「Y」字形の線状アンテナはアンテナ中心から放射状に延びる3本の線分状のエレメント部からなる。特許文献2に開示された電磁遮蔽建物によれば、必要な周波数の電波を選択して電磁シールドすることが可能である、と記載されている。
特公平6−99972号公報 特開平10−169039号公報
従来の電波機器の多くは1又は複数の特定周波数の電波(比帯域が10%以下)のみを使用するものであったが、近年、ある幅を持った特定の周波数帯域の電波を使用するような電波機器(例えば、携帯電話機等)が提案されている。これに伴って、このような特定の周波数帯域の電波を使用する電波機器(例えば、使用される電波の比帯域が10%を超える電波機器)が使用されるオフィスやビル等の電波環境を整えるための電波遮蔽体に対するニーズが高まってきている。
しかしながら、上述の通り、特許文献2に記載された「Y」字型の線状アンテナを定期的に配列されて電波遮蔽面を形成した電波遮蔽体では、特定の周波数の電波を遮蔽させることができるものの、所望の周波数帯域全域の電波を好適に遮蔽することは困難であるという問題がある。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特定の周波数帯域の電波を好適に遮蔽することが可能な電波遮蔽体を提供することにある。
本発明に係る第1の電波遮蔽体は、特定の周波数帯域の電波を選択的に遮蔽する。本発明に係る第1の電波遮蔽体は、それぞれ異なる特定の周波数の電波を選択的に反射させる複数種類のアンテナを備えていてもよい。尚、複数種類のアンテナは相互に相似形であってもよく、また、相互に相似形でなくてもよい。
尚、本明細書において、「周波数帯域」とは比帯域が10%を超える周波数の領域のことをいう。また、「特定の周波数帯域の電波を選択的に遮蔽する」電波遮蔽体とは、10dBの比帯域(好ましくは20dBの比帯域、さらに好ましくは30dBの比帯域)が10%を超える電波遮蔽体のことをいう。それに対して、「特定の周波数の電波を選択的に遮蔽する」電波遮蔽体とは、10dBの比帯域が10%以下である電波遮蔽体のことをいう。
本発明に係る第2の電波遮蔽体は、それぞれ異なる特定の周波数の電波を選択的に反射させる複数種類のアンテナを備えている。複数種類のアンテナのそれぞれの電波反射スペクトルピークは相互に独立していない。言い換えれば、複数種類のアンテナの電波反射スペクトルピークが連続している。複数種類のアンテナは相互に相似形であってもよく、また、相互に相似形でなくてもよい。この電波遮蔽体によれば、ある幅を持った特定の周波数帯域の電波を好適に遮蔽することができる。
尚、「電波反射スペクトルピークは相互に独立している(連続していない)」とは、電波遮蔽体の有する電波遮蔽スペクトル(電波反射スペクトル)のうち最も大きなスペクトルの山部(ピーク)の電波反射(遮蔽)率に対するスペクトルピーク間の谷部における最小の電波反射(遮蔽)率の比が50%以下(3dB以上)であることをいう。一方、「電波反射スペクトルピークは相互に独立していない(連続している)」とは、電波遮蔽体の有する電波反射(遮蔽)スペクトルのうち最も大きなスペクトルの山部(ピーク)の電波反射(遮蔽)率に対するスペクトルピーク間の谷部における最小の電波反射(遮蔽)率の比が50%より大きい(3dBより大きい)ことをいう。
本発明に係る第1又は第2の電波遮蔽体において、複数種類のアンテナのそれぞれは導電性を有することが好ましい。言い換えれば、複数種類のアンテナはそれぞれ導電材料により形成されていることが好ましい。複数種類のアンテナを導電材料により形成することによって、アンテナの電波反射率を向上することができ、よって、電波遮蔽率の高い電波遮蔽体を実現することができる。
導電材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)、鉄(Fe)、ステンレス、カーボン(C)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫カドミウム(CTO)、ドープ酸化錫(FTO)、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウム・亜鉛酸化物等が挙げられる。その中でも、導電性の高いアルミニウム(Al)、銀(Ag)等が好ましい。また、透光性が要求される用途に用いられる場合は、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫カドミウム(CTO)、ドープ酸化錫(FTO)、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウム・亜鉛酸化物、これらの混合物、又は合金等が特に好ましい。
また、本発明に係る第1又は第2の電波遮蔽体において、アンテナの形状寸法は特に限定されるものではないが、例えば、複数種類のアンテナのそれぞれは、アンテナ中心から相互に120°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる3本の線分状の第1エレメント部と、各第1エレメント部の外側端に結合された線分状の第2エレメント部とを有するものであってもよい。その場合に、複数種類のアンテナは相互に異なる線分長さの第1エレメント部を有していてもよい(本明細書において、この形状のアンテナを「T−Y型アンテナ」と称呼することとする。)。
第1エレメント部の線分長さと第2エレメント部の線分長さは略同一であってもよく、異なっていてもよい。特に、第2のエレメント部の線分長さが第1のエレメント部の線分長さよりも短いことが好ましい。得られる電波遮蔽率は単位面積あたりに含まれる各種アンテナの数量を多くするほど高くなるところ、第2エレメント部を短くすることによって、単位面積あたりに含まれる各種アンテナの数量をより多くすることができる。すなわち、この構成によれば、各種アンテナを比較的密に配置することができるため、特定の周波数帯域の電波のより高い電波遮蔽率を実現することが可能となる。
また、第2エレメント部はその中央において第1エレメント部の外側端と結合されていてもよく、また、第2エレメント部は第1エレメント部に対して垂直であってもよい。第2エレメント部がその中央部において第1エレメント部の外側端と垂直に結合されており、且つ各第1エレメント部の線分長さが相互に同一であり、各第2エレメント部の線分長さも相互に同一である場合は、各種アンテナは点対称な形状になるため、アンテナの配置設計が比較的容易となる。
本発明に係る第1又は第2の電波遮蔽体において、アンテナがT−Y型アンテナである場合、複数種類のアンテナは、それぞれ第2エレメント部同士が平行に対向しないように(特に、平行に且つ密に対向しないように)配列されていることが好ましい。第2エレメント部を平行に対向させた場合、各アンテナの周波数選択性が高くなってしまう。言い換えれば、各アンテナの比帯域が狭くなってしまう。このため、各アンテナの電波反射スペクトルピークの連続性が低下し、ある幅を有する特定の周波数帯域全域の電波に対する良好な電波遮蔽率が得にくくなる傾向にある。第2エレメント部を平行に対向させないように各種アンテナを配列することによって、各アンテナの周波数選択性を比較的低く保つことができるため、言い換えれば、各アンテナの比帯域を比較的広く保つことができるため、ある幅を有する特定の周波数帯域全域の電波に対する偏りの少ない電波遮蔽率が得やすくなる傾向にある。
また、アンテナは、例えば、相互に所定の角度をなしてアンテナ中心から放射状に(好ましくは略同一長さでもって)延びる複数本(例えば、3本や4本)の線分状の第1エレメント部のみからなるものであってもよい。また、相互に所定の角度をなしてアンテナ中心から放射状に(好ましくは略同一長さでもって)延びる複数本(例えば、2本、又は4本以上)の線分状の第1エレメント部と、各第1エレメント部の外側端に結合された線分状の第2エレメント部とを有するものであってもよい。
本発明に係る第1又は第2の電波遮蔽体は、複数種類のアンテナが、第1のアンテナと、第2のアンテナと、第3のアンテナとの3種類からなり、第1のアンテナと、第2のアンテナと、第3のアンテナとが、一方向に順に且つ交番状に配列されてアンテナ列を構成すると共に、アンテナ列が複数列並行に二次元配列されているものであってもよい。
この構成によれば、各種アンテナを均等に配置することができる。このため、所望の特定の周波数帯域全域の電波を偏りなく好適に遮蔽することができる。
また、複数種類のアンテナは、第1のアンテナと、その第1のアンテナが属するアンテナ列の両側に位置するアンテナ列の、その第1のアンテナの両側に隣接する第1のアンテナとのアンテナ中心が三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配列されていることが好ましい。
この構成によれば、第1のアンテナ、第2のアンテナ、及び第3のアンテナをそれぞれ比較的密に配置することが可能となる。このため、より電波遮蔽率の高い電波遮蔽体を実現することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る電波遮蔽体によれば、ある幅を有する特定周波数帯域の電波を好適に遮蔽することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る電波遮蔽体1の平面図である。
図2は図1中の切り出し線II−IIで切り出された部分の断面図である。
図3はアンテナ4(4a、4b、及び4c)の平面形状を表す平面図である。
電波遮蔽体1は、基材2と基材2の表面に形成された反射層3とを有する。基材2の材料は何ら限定されるものではなく、電波遮蔽体1の使用用途に応じて適宜選択することができる。また、本実施形態においては、電波遮蔽体1は基材2の表面に反射層3を形成した態様であるが、基材の内部に反射層3が埋め込まれた態様であってもよい。
基材2は上述の通り電波遮蔽体1の使用用途に応じて適宜選択できるものである。中でも、本実施形態に係る電波遮蔽体1としては、室内の既設対象物(例えば、窓、壁、天井、床、パーティション、机等)に電波遮蔽特性をもたらすようにする態様のものが挙げられる。このため、基材2の材料としては、例えば、樹脂、ガラス、紙、ゴム、石膏、タイル、木材などが好ましい。
また、基材2は、板状、シート状、又はフィルム状等の平面を有する形状であることが好ましい。
基材2は、単に基材としての役割だけでなく、様々な特性(透光性、不燃性、難燃性、非ハロゲン性、柔軟性、耐衝撃性、耐熱性等)の役割を果たすものであることが特に好ましい。
例えば、電波遮蔽体1を光透過性が高いものとする場合、基材2を透明な(光透過性を有する)材料により構成する必要性がある。この場合、基材2の材料として、透明なガラス(例えば、ソーダ石灰ガラス、石英ガラス等が適用できる。その中でも、コスト面でソーダ石灰ガラスが好ましい)や透明な高分子が挙げられる。その中でも、薄く形成することができ、且つ、柔軟性に富み、巻回できる(ロール状にすることができる)点で、基材2の材料としては透明な高分子が好ましい(以下、透明な高分子により形成されたフィルムを「透明高分子フィルム」とする。)。
透明高分子フィルムの具体的材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン6等のポリアミド、ポリイミド、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル化合物、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ビニル化合物の付加重合体、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデン等のビニリデン化合物、フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のビニル化合物又はフッ素系化合物の共重合体、ポリエチレンオキシド等のポリエーテル、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等が挙げられる。
電波遮蔽体1に用いる透明高分子フィルムの厚みは、通常10μm以上500μm以下である。好ましい透明高分子フィルムの厚みは30μm以上150μm以下である。より好ましい透明高分子フィルムの厚みは50μm以上120μm以下である。透明高分子フィルムが10μmよい薄いと反射層3の形成が困難となる傾向があり、500μmより厚いと、可撓性が低下し、巻回しにくい(ロール状にしにくい)傾向にある。また、透明高分子フィルムが500μmより厚いと透光性も低下する傾向にある。
さらに、基材2の表面に反射層3を形成することによって作製した電波遮蔽体1を、室内の既存対象物(例えば、窓、壁、天井、床、パーティション、机上等)に設けるため、反射層3を形成した側の面、及びその反対側の面のうち少なくとも一方に粘着剤又は接着剤を塗布し、その接着剤又は粘着剤の表面に保護層を設けてロールし(トイレットペーパー状にロールし)、必要長に応じて切断できる態様であってもよい。
図4〜図7に本実施形態に係る電波遮蔽体1の製品パターン(使用状況)を例示する。
図4はガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の基材2側を粘着させた場合の断面図である。図4では、電波遮蔽体1は、電波遮蔽体1の基材2側に設けられた粘着剤8によりガラス10に粘着されている。
図5は、電波遮蔽体1の基材2側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。図5に示した電波遮蔽体1の場合、必要長に応じて切断し、保護膜9をはがして、ガラス等に粘着させることにより使用することができる。
図6はガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の反射層3側を粘着させた場合の断面図である。図6では、電波遮蔽体1は、電波遮蔽体1の反射層3側に設けられた粘着剤8によってガラス10に粘着されている。
図7は、電波遮蔽体1の反射層3側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。図7に示した電波遮蔽体1の場合、必要長に応じて切断し、保護膜9をはがして、ガラス等に粘着させることにより使用することができる。
基材2上に形成された反射層3は、相互に異なる特定の周波数の電波を選択的に反射させる、所定の配列で配列された、複数の第1のアンテナ4aと、複数の第2のアンテナ4bと、複数の第3のアンテナ4cとにより構成されている(以下、第1のアンテナ4a、第2のアンテナ4b、及び第3のアンテナ4cを総称してアンテナ4とすることがある。)。第1のアンテナ4aと、第2のアンテナ4bと、第3のアンテナ4cとは相似形である。第2のアンテナ4bは第1のアンテナ4aよりも小さい。また、第3のアンテナ4cは第1のアンテナ4aよりも大きい。
本実施形態では、第1のアンテナ4aと第2のアンテナ4bと第3のアンテナ4cとはそれぞれ相互に独立していない(連続した)電波反射(遮蔽)スペクトルピークを有する。従って、第1のアンテナ4aと第2のアンテナ4bと第3のアンテナ4cとを有する電波遮蔽体1は、第1のアンテナ4aが反射させる電波の周波数と、第2のアンテナ4bが反射させる電波の周波数と、第3のアンテナ4cが反射させる電波の周波数とを含む、幅を持った周波数帯域(例えば、815MHz以上925MHz以下の周波数帯域)の電波を選択的に遮蔽することができる。例えば、本実施形態に係る電波遮蔽体1は図8で示されるような電波遮蔽特性(電波の透過減衰特性)を有する。
図8は本実施形態に係る電波遮蔽体1の電波遮蔽量(電波の透過減衰量)と周波数との相関を例示するグラフである。
図8に示すように、本実施形態に係る電波遮蔽体1では、第1のアンテナ4aのスペクトルピークP2と、第2のアンテナ4bのスペクトルピークP3と、第3のアンテナ4cのスペクトルピークP1とは相互に独立しておらず、連続している。すなわち、最も大きなピークであるP1のベースラインBLからの深さH1に対する、谷部のベースラインBLからの深さH2との比が50%以下(3dB以上)である。そして、本実施形態に係る電波遮蔽体1によれば、ピークP1〜P3の間の周波数帯域の全域の電波が10dB以上という高い遮蔽率で遮蔽される。また、10dBの比帯域が10%を超える。尚、10dBの比帯域は、10dB以上遮蔽される電波の周波数の最大値をFmaxとし、10dB以上遮蔽される電波の周波数の最小値をFminとした場合、2(Fmax−Fmin)/(Fmax+Fmin)で表される。
尚、単に相互に異なる複数種類のアンテナを反射層に形成しただけでは、特定の周波数帯域全域の電波を好適に遮蔽可能な電波遮蔽体を実現することができない。
例えば、図9は、大きさが相互に大きく異なる3種類のアンテナを備えた電波遮蔽体100の電波遮蔽量(電波の透過減衰量)と周波数との相関を表すグラフである。
図9に示すように、3種類のアンテナの大きさが相互に大きく異なる場合は、各アンテナのスペクトルピークP4〜P6がそれぞれ独立しており、連続していないため、ピークP4〜ピークP6の範囲の周波数帯域全域の波長を好適に遮蔽させることができない。本実施形態に示すように、電波遮蔽スペクトル(電波反射スペクトル)が相互に独立していない(連続している)複数種類のアンテナ4a、4b、4cにより反射層3を形成することにより初めて、特定の周波数帯域を選択的に遮蔽可能な電波遮蔽体を実現することができる。
以下、図4を参照しながら、本実施形態におけるアンテナ4の形状について詳細に説明する。
図4に示すように、アンテナ4は、アンテナ中心C1から相互に所定の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる複数本の線分状の第1エレメント部5と、各第1エレメント部5の外側端に結合された第2エレメント部6を有する。詳細には、アンテナ4は、アンテナ中心C1から相互に120°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる3本の線分状の第1エレメント部5を有する。すなわち、アンテナ4はT−Y型のアンテナである。第2エレメント部6はその中心において第1エレメント部5の外側端と結合されていることが好ましい。また、第2エレメント部6は第1エレメント部5に対して垂直であることが好ましい。
アンテナ4の反射させる電波の周波数は主として第1エレメント部5の線分長さ(L1)によって決まる。具体的には、第1エレメント部5の線分長さ(L1)が長くなるほどアンテナ4が反射させる電波の周波数は低くなる。本実施形態では、最も第1エレメント部5の線分長さ(L1)が短い第2のアンテナ4bが最も周波数の高い電波を反射させ、最も第1エレメント部5の線分長さ(L1)が長い第3のアンテナ4cが最も周波数の低い電波を反射させる。第1のアンテナ4aは第2のアンテナ4bが反射させる電波の周波数と第3のアンテナ4cが反射させる電波の周波数との間の周波数の電波を反射させる。
第1のアンテナ4a、第2のアンテナ4b、及び第3のアンテナ4cがそれぞれ独立していない(連続した)電波反射(遮蔽)スペクトルピークを有するためには、第1のアンテナ4aの第1エレメント部5の線分長さ(L1)と第2のアンテナ4bの第1エレメント部5の線分長さ(L1)との差、及び第1のアンテナ4aの第1エレメント部5の線分長さ(L1)と第3のアンテナ4cの第1エレメント部5の線分長さ(L1)との差が第1のアンテナ4aの第1エレメント部5の線分長さ(L1)の比率(本明細書において、この比率のことを「第1エレメント比率」と称呼することとする。)が15%以下であることが好ましい。10%以内であることがより好ましく、5%以下であることがさらに好ましい。第1エレメント比率が小さいほどアンテナ4a、4b、4cの電波反射(遮蔽)スペクトルピークの独立性が低下し(連続性が向上し)、特定の周波数帯域全域における周波数に対する遮蔽率のムラが低減される傾向にある。但し、第1エレメント比率が5%以下であると、電波遮蔽体1により遮蔽される周波数帯域の比帯域(帯域幅)が狭くなる傾向にある。
第2エレメント部6の線分長さ(L2)は第1エレメント部5の線分長さ(L1)と同じであってもよく、異なっていてもよい。第1エレメント部5と第2エレメント部6とが垂直であり、且つ第2エレメント部6がその中央で第1エレメント部5の外側端と結合している場合は、第1エレメント部5の線分長さ(L1)と第2エレメント部6の線分長さ(L2)とは、0<L2<2(3)1/2/L1という関係式を満たすことが好ましい。第2エレメント部6の線分長さ(L2)が2(3)1/2/L1以上である場合は、隣接する第2エレメント部6が接触してしまい、所望の電波遮蔽効果が得られなくなるからである。例えば、第2エレメント部6の線分長さ(L2)は第1エレメント部5の線分長さ(L1)の0.5倍以上2倍以下であることが好ましい。さらに好ましくは、0.75倍以上2倍以下である。
また、第1エレメント部5の線分長さ(L1)よりも寄与が少ないものの、第2エレメント部6の線分長さ(L2)を変化させることによってもアンテナ4が反射する電波の周波数を変化させることができる。すなわち、第2エレメント部6の線分長さ(L2)を調節することによりアンテナ4が反射させる電波の周波数を微調整することができる。従って、アンテナ4のようなT−Y型のアンテナを採用することによって、遮蔽する周波数帯域の設計幅が広く、且つ設計が容易な電波遮蔽体1を実現することができる。
第1エレメント部5の幅と第2エレメント部6の幅とは等しくてもよく、また、相互に異なっていてもよい。本実施形態においては、第1エレメント部5の幅と第2エレメント部6の幅とは略同一の幅(L3)とする。第1エレメント部5と第2エレメント部6との幅の差が、第1エレメント部5の幅の5%以下であることが好ましい。
第1エレメント部5と第2エレメント部6との幅(L3)はアンテナ4の周波数選択性と相関する。具体的には、幅(L3)が狭いほどアンテナ4の周波数選択性が高くなり、逆に幅(L3)が広いほどアンテナ4の周波数選択性が低下する。すなわち、幅(L3)が広いほど、特定の周波数帯域における電波の遮蔽ムラが少なくなる傾向にある。例えば、幅(L3)は0.3mm以上3.0mm以下であることが好ましい。幅(L3)が0.3mmよりも小さいと製造が困難になる傾向にある。
本実施形態では、アンテナ4は導電材料で形成されている。すなわち、アンテナ4は導電性を有する。アンテナ4の特定周波数の電波に対する電波反射率はアンテナ4の導電率と相関する。具体的には、アンテナ4の導電率が高い(アンテナ4の電気抵抗が小さい)ほど、アンテナ4の特定周波数の電波に対する電波反射率が大きくなる。このため、アンテナ4の導電性を高めることによって、アンテナ4の特定周波数の電波に対する電波反射率を大きくすることができる。従って、この構成によれば、高い電波遮蔽率を有する電波遮蔽体1を実現することができる。
導電材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)、鉄(Fe)、ステンレス、カーボン(C)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫カドミウム(CTO)、ドープ酸化錫(FTO)、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウム・亜鉛酸化物等が挙げられる。その中でも、導電性の高いアルミニウム(Al)、銀(Ag)等が好ましい。また、透光性が要求される用途に用いられる場合は、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫カドミウム(CTO)、ドープ酸化錫(FTO)、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウム・亜鉛酸化物、これらの混合物、又は合金等が特に好ましい。
アンテナ4はアルミニウムや銀等の上記導電性材料の微粒子を含んだ構成としてもよい。例えば、粉末状の導電材料をバインダーに含ませたペースト(以下、「導電性ペースト」とすることがある。)を基材2に均一に所定パターンで形成し、その後乾燥させることにより作製することができる。アンテナ4を作製するための導電性ペーストは、粉末状の導電性材料(例えば、銀)をポリエステル樹脂中に分散させたものであってもよい。この場合、導電性材料の含有率は40重量パーセント以上80重量パーセント以下であることが好ましい。導電性材料の含有率は50重量パーセント以上70重量パーセント以下であることがより好ましい。導電性材料の含有率が40重量パーセント未満であるとアンテナ4の十分な導電性を得ることが困難となる傾向がある。一方、導電性材料の含有率が80重量パーセントより多いと樹脂中に均一に分散させることが困難となる傾向がある。尚、ポリエステル樹脂は導電性材料と基材とを接着させる接着剤の役割をなす。
ペーストを所定のパターンに形成した後、例えば100℃以上200℃以下の雰囲気下で10分以上5時間以下乾燥させることによりアンテナ4を作製することができる。このような方法で作成したアンテナ4の厚さは10μm以上20μm以下であることが好ましい。アンテナ4の厚さが10μmより小さいとアンテナ4の導電性が低下する傾向がある。アンテナ4の厚さを20μmより大きくすると、パターンの形成性が低下する傾向がある。
本発明において、アンテナ4の形成方法はこの方法に限定されるものではなく、他の方法により形成してもよい。例えば、アルミニウムからなるアンテナ4を形成する場合は、基材2に、蒸着法、スパッタ法、化学蒸着法(CVD法)等の成膜方法により成膜し、フォトリソグラフィー等のパターニング方法により所定パターンにパターニングすることによりアンテナ4を形成することができる。また、アンテナ4は、所定形状にパターニングされたアルミニウム等の薄膜を基材2に粘着又は貼着することにより形成しても構わない。その他、例えば、シルク印刷法、パターン圧着法、型の嵌め込みによる埋め込み法等によっても形成することができる。
また、アンテナ4は複数の微細孔が形成されていてもよく、例えばメッシュ状であってもよい。
次に、アンテナ4a、4b、及び4cの配置について、図1を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、反射層3には、複数の第1のアンテナ4a、複数の第2のアンテナ4b、及び複数の第3のアンテナ4cが、それぞれ第1のアンテナ4a、第2のアンテナ4b、及び第3のアンテナ4cが一方向にこの順で交番状に配列されてなる複数のアンテナ列7を構成するように二次元配列されている。言い換えれば、反射層3には、それぞれ第1のアンテナ4a、第2のアンテナ4b、及び第3のアンテナ4cが一方向にこの順で交番状に配列された複数のアンテナ列7が配置されている。
反射層3において、各第1のアンテナ4aはその第1のアンテナ4aが属するアンテナ列7の隣のアンテナ列7に属する第2のアンテナ4b及び第3のアンテナ4cに隣接している。同様に、各第2のアンテナ4bはその第2のアンテナ4bが属するアンテナ列7の隣のアンテナ列7に属する第1のアンテナ4a及び第3のアンテナ4cに隣接している。各第3のアンテナ4cはその第3のアンテナ4cが属するアンテナ列7の隣のアンテナ列7に属する第2のアンテナ4b及び第1のアンテナ4aに隣接している。言い換えれば、第1のアンテナ4aと、その第1のアンテナ4aが属するアンテナ列7の両側に位置するアンテナ列7に属する、その第1のアンテナ4aに隣接する第1のアンテナ4aとのアンテナ中心C1が三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配置されている。且つ、第1のアンテナ4aと、その第2のアンテナ4bが属するアンテナ列7の両側に位置するアンテナ列7に属する、その第2のアンテナ4bに隣接する第2のアンテナ4bとのアンテナ中心C1が三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配置されている。且つ、第1のアンテナ4aと、その第3のアンテナ4cが属するアンテナ列7の両側に位置するアンテナ列7に属する、その第3のアンテナ4cに隣接する第3のアンテナ4cとのアンテナ中心C1が三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配置されている。
このような配置にすることによって、例えば、第1のアンテナ4aの第2エレメント部6が隣のアンテナ列7に属する第2のアンテナ4bと第3のアンテナ4cとの間に入り込むように、複数のアンテナ列7を行方向に密に配列することが可能となる。言い換えれば、図1に示すように、第2のアンテナ4bが配置された領域R内に隣接するアンテナ4の第2エレメント部6が入り込むような態様で密にアンテナ4を配置することが可能となる。よって、単位面積あたりにより多くのアンテナ4a、4b、4cを密に配置することができる。
ここで、電波の遮蔽率は単位面積あたりのアンテナ4の数量と相関し、単位面積あたりのアンテナ4の数量が増加すると電波の遮蔽率も増加するため、本実施形態に係るアンテナ4の配置によれば高い電波遮蔽率を実現することが可能となる。また、第1のアンテナ4a、第2のアンテナ4b、及び第3のアンテナ4cの単位面積あたりに含まれる個数を略同一にすることができるため、周波数帯域における電波遮蔽ムラを抑制することができる。尚、より単位面積あたりのアンテナ4の数量を多くする観点から、第2エレメント部6は第1エレメント部5よりも短い方が好ましい(L2>L1)。
また、本実施形態におけるアンテナ4の配列では、複数のアンテナ4が第2エレメント部6同士が平行に対向しないように配列されている。このため、アンテナ4の周波数選択性を比較的低く保つことができる。言い換えれば、アンテナ4の比帯域を比較的広く保つことができる。従って、特定の周波数帯域全域の電波に対する偏りの少ない良好な電波遮蔽率を実現することができる。
以上、本実施形態に係る電波遮蔽体1について詳細に説明してきたが、本実施形態では3本の第1エレメント部5の線分長さ(L1)が相互に略同一であるが、3本の第1エレメント部5の線分長さ(L1)は相互に異なっていてもよい。
本実施形態では3種類のアンテナ4は相似形であるが、相似形でない複数種類のアンテナ4により反射層3を構成してもよい。
また、本実施形態に係る電波遮蔽体1では、反射層3は第1のアンテナ4a、第2のアンテナ4b、及び第3のアンテナ4cのみによって構成されているが、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、例えば、反射層3は、その一部に、アンテナ4a、4b、及び4cとは異なる形状のパターンを含んでいてもよい。
本実施形態では、反射層3には3種類のアンテナ4が設けられているが、反射層3は2種類のアンテナ4、又は4種類以上のアンテナ4を含むものであってもよい。例えば反射層3に含まれる各種アンテナ4が相似形である場合、各種アンテナ4の寸法は、反射層3に含まれるアンテナ4のうちの基準となる種類のアンテナ4の寸法の±15%(好ましくは±10%、より好ましくは±5%)以内であることが好ましい。
本実施形態では、アンテナ4は所謂T−Y型アンテナであるが、アンテナ4は例えば「Y」字型のアンテナであってもよい。また、アンテナ中心から相互に90°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる4本の線分状の第1エレメント部と、各第1エレメント部の外側端に結合された線分状の第2エレメント部とを有する、所謂エルサレムクロス型のアンテナであってもよい。
また、反射層3は、例えば、T−Y型のアンテナ、「Y」字型のアンテナ、エルサレムクロス型のアンテナを含む複数形状のアンテナを含んでいてもよい。
また、電波遮蔽体1の寸法、形状は何ら制限されるものではない。電波遮蔽体1は一辺の長さが数ミリメートル角の小さなものであっても、一辺が数メートル、又はそれ以上の大きなものであってもよい。電波遮蔽体1は、三角形、四辺形(長方形、正方形)、多角形、円形、楕円形等の任意の形状に形成しても構わない。
また、電波遮蔽体1の単位面積あたりに含まれるアンテナ4の個数も何ら限定されるものではなく、用途等により適宜変更することができる。電波遮蔽体1の単位面積あたりに含まれるアンテナ4の数量を増やすことにより高い電波遮蔽性を実現することができる。
図1及び図6に示す、上記実施形態に係る電波遮蔽体1と同様の形態を有する電波遮蔽体1を作成し、電波遮蔽特性を測定した。具体的には、PETフィルム(厚さ180μm)を基材2として用い、その基材2の上に銀ペーストを塗布し、乾燥することによりアンテナ4を形成した。その後、アンテナ4を形成した表面を下にして、基材2をガラス(ソーダ石灰ガラス、厚さ5mm)7に、アクリル系粘着剤8を用いて粘着させることにより実施例に係る電波遮蔽体を作製した。尚、本実施例では、第2のアンテナ4bの第1エレメント部5と第2エレメント部6との長さは双方とも28mmとした。第1のアンテナ4aの第1エレメント部5と第2エレメント部6との長さは29.4mmとした。また、第3のアンテナ4cの第1エレメント部5と第2エレメント部6との長さは26.6mmとした。すなわち、第1のアンテナ4aの第1エレメント部5と第2エレメント部6との長さは第2のアンテナ4bの同長さの1.05倍とし、第3のアンテナ4cの同長さを第1のアンテナ4aの同長さの0.95倍とした。また、第1エレメント部5の幅と第2エレメント部6との幅は1.2mmとした。
作製後、実施例に係る電波遮蔽体の電波透過減衰量(遮蔽量)を、アジレントテクノロジ(Agilent Technologies)社製HD8722Dを用いて測定した。
図10は作製された実施例に係る電波遮蔽体の周波数と透過減衰量との相関を表すグラフである。
図10に示すように、本実施例に係る電波遮蔽体は周波数が641MHz〜1073MHzの範囲の電波を10dB以上遮蔽するものであった。また、807.5MHz〜960.5MHzの範囲の電波を20dB以上遮蔽するものであった。すなわち、10dB帯域幅(W1)は432MHzであり、10dB比帯域は47.0%であった。20dB帯域幅(W2)は153MHzであり、20dB比帯域は16.6%であった。
この結果から、本実施例に係る電波遮蔽体によれば、比較的比帯域の広い周波数帯域全域の電波を好適に遮蔽可能であることがわかった。
以上説明したように、本発明に係る電波遮蔽体は、ある幅を有する特定周波数帯域の電波を好適に遮蔽することができるため、壁紙、間仕切り(パーティション)、窓ガラス、外壁パネル、屋根板、天井板、内壁パネル、床板、電波遮蔽体等として有用である。
電波遮蔽体1の平面図である。 図1中の切り出し線II−IIで切り出された部分の断面図である。 アンテナ4(4a、4b、及び4c)の平面形状を表す平面図である。 ガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の基材2側を粘着させた場合の断面図である。 電波遮蔽体1の基材2側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。 ガラス(窓ガラス)7に電波遮蔽体1の反射層3側を粘着させた場合の断面図である。 電波遮蔽体1の反射層3側に粘着剤8及び保護膜9が形成され、トイレットペーパー状にロールされた電波遮蔽体1の模式図である。 電波遮蔽体1の電波遮蔽量(電波の透過減衰量)と周波数との相関を例示するグラフである。 大きさが相互に大きく異なる3種類のアンテナを備えた電波遮蔽体100の電波遮蔽量(電波の透過減衰量)と周波数との相関を表すグラフである。 実施例に係る電波遮蔽体の周波数と透過減衰量との相関を表すグラフである。
符号の説明
1 電波遮蔽体
2 基材
3 反射層
4 アンテナ
4a 第1のアンテナ
4b 第2のアンテナ
4c 第3のアンテナ
5 第1エレメント部
6 第2エレメント部
7 アンテナ列
8 粘着剤
9 保護膜
10 ガラス

Claims (9)

  1. それぞれ異なる特定の周波数の電波を選択的に反射させる複数種類のアンテナを備え、特定の周波数帯域の電波を選択的に遮蔽する電波遮蔽体であって、
    上記複数種類のアンテナは、第1のアンテナと、第2のアンテナと、第3のアンテナとの3種類からなり、それぞれアンテナ中心から相互に120°の角度をなして放射状に略同一長さでもって延びる3本の線分状の第1エレメント部と、該各第1エレメント部の外側端に結合された線分状の第2エレメント部と、を有し、
    上記第1のアンテナと、上記第2のアンテナと、上記第3のアンテナとは、一方向に順に且つ交番状に配列されてアンテナ列を構成すると共に、該アンテナ列が複数列並行に二次元配列されている電波遮蔽体。
  2. 請求項1に記載された電波遮蔽体であって、
    上記複数種類のアンテナは、それぞれの電波反射スペクトルピークが相互に独立していない電波遮蔽体。
  3. 請求項1又は2に記載された電波遮蔽体であって、
    上記複数種類のアンテナは、それぞれ導電性を有する電波遮蔽体。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された電波遮蔽体であって、
    上記複数種類のアンテナは、それぞれの上記第1エレメント部の線分長さが相互に異なる電波遮蔽体。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された電波遮蔽体であって、
    上記複数種類のアンテナは、それぞれ上記第2のエレメント部の線分長さが上記第1のエレメント部の線分長さよりも短い電波遮蔽体。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された電波遮蔽体であって、
    上記複数種類のアンテナは、それぞれ上記第2エレメント部同士が平行に対向しないように配列されている電波遮蔽体。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載された電波遮蔽体であって、
    上記第1のアンテナは、当該第1のアンテナが属するアンテナ列に隣接するアンテナ列に属する上記第2のアンテナ及び上記第3のアンテナに隣接している電波遮蔽体。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載された電波遮蔽体であって、
    上記複数種類のアンテナは、上記第1のアンテナと、当該第1のアンテナが属するアンテナ列の両側に位置するアンテナ列に属する、当該第1のアンテナの両側に隣接する第1のアンテナとのアンテナ中心が三角形を構成するように配列されている電波遮蔽体。
  9. 請求項に記載された電波遮蔽体であって、
    上記隣接する3つの第1のアンテナのアンテナ中心は正三角形を構成している電波遮蔽体。
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