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JP4874860B2 - 薄肉容器 - Google Patents
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Description

本発明は薄肉の容器、とくに、底部に充填口部を配設し、内容物を充填した後に、充填口部の先端をヒートシールするようにした薄肉容器に関する。
薄肉容器において、容器の上部の口筒部とは別に、容器の底部に充填口を設け、口筒部を栓体で密封した状態で、充填口より内容液を容器内に充填するようにした薄肉容器は従来より知られている(特許文献1参照)。
特開平6−278759号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の容器は、充填口が内容液を充填しやすいように円筒形であるので、ヒートシールの際に、充填口をうまく平らに押し潰すことは、簡易にできなかった。
さらに、容器の底部に内方に凹む凹底部を設け、凹部に充填口を設け、容器を正立させるようにしているが、充填口のヒートシール部が凹部に近いと、ヒートシールの際に充填口の円筒形の変形にともない、凹部が引っ張られ、容器底部の形まで変形させてしまうこともあった。
本発明は、上記の問題点を解決することを課題として、容器の底部に設けた充填口部を、簡単にかつ正確に平らにしてヒートシールするとともに、接着された充填口部が、容器を正立させるときに、妨げにならないように折曲げ容易とした薄肉容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、薄肉容器として、口部と胴部、充填口部を配設した底部とからなり、ブロー成形により形成された合成樹脂製の薄肉容器であって、底部は、横断面がほぼ楕円形で、前底部と後底部、前底部と後底部の内側端縁から内方に凹むように形成された底壁部とを具え、底部の充填口部は、容器に縮径部を介して連設される筒部によって形成され、該筒部は、開口部を具える口筒部と、その下部に設けられた折曲げ部とから形成され、折曲げ部は、口筒部の断面が四辺形になるように、口筒部の周方向に配設された四つの頂部と、それぞれ隣同士の頂部を結ぶ折曲げ線部と、それぞれの折曲げ線部を弦としてその上下の円弧によって囲まれる上下の折曲げ面とから形成され、充填口部に対して、対向した頂部と頂部とを結んだ線が、容器底部の横断面の長径方向、または短径方向に平行となるように配設されていることを特徴とする構成を採用する。
充填口部の配設位置として、底部の充填口部が、底部の底壁部の中央に配設されていることを特徴とする構成、或いは、底部の前底部の中央部に段部が設けられ、底部の充填口部が、該段部の中央に配設されていることを特徴とする構成を採用する。
また、充填口部の先端を係止させるために、後底部の中央部付近に、両側部に突部が形成された平坦な係止用凹部が凹設されていることを特徴とする構成を採用する。
薄肉容器の別実施例として、口部と胴部、底部と該底部に配設された充填口部とを具えたブロー成形により形成された合成樹脂製の薄肉容器であって、底部は、底壁と、底壁の中央に段部を介して外方に向けて突出するように設けられ、反転可能な反転傾斜壁とを具え、底部の充填口部は、反転傾斜壁の先端から縮径部を介して連設される筒部によって形成され、該筒部は、開口部を具える口筒部と、筒部の中央部に設けられた折曲げ部とからなり、折曲げ部は、口筒部の断面が四辺形になるように、口筒部の周方向に配設された四つの頂部と、それぞれ隣同士の頂部を結ぶ折曲げ線部と、それぞれの折曲げ線部を弦としてその上下の円弧によって囲まれる上下の折曲げ面とから形成され、充填口部に対して、対向した頂部と頂部とを結んだ線が、容器底部の横断面の長径方向、または短径方向に平行となるように配設されていることを特徴とする構成を採用する。
本発明の薄肉容器の底部に設けられた充填口部に、容器の底部から縮径部を介して連設さた筒部に、開口部を具えた口筒部と折曲げ部とを形成し、折曲げ部として、四辺形になるように配設された四つの頂部と、それぞれ隣同士の頂部を結ぶ折曲げ線部と、それぞれの折曲げ線部の上下に円弧状の折曲げ面とが形成され、底部の充填口部に対して、対向した頂部と頂部とを結んだ線が容器の長径方向、または、短径方向と平行となるように配設されている折曲げ部を形成したので、内容液充填後に充填口部を折曲げ部により、簡単に正確に平らにすることができ、充填口部のヒートシールが確実に行われるようになった。
また、充填口部の高さがある程度高くても、潰した開口部を折曲げ部により折曲げることができるので、容器の底部の凹部の深さが浅くても、充填口部の先端を容器の底部に係合させることで、充填口部が邪魔にならないで容器を正立させることができる。
次に、本発明の容器について、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1、2において、Aはブロー成形により成形された合成樹脂製の薄肉の容器である。
容器Aは、口部1と、横断面が楕円形の胴部2と底部3とからなり、底部3には、充填口部4が配設されている。
口部1は、口筒部5と、その上方に延びるドーム部6、およびドーム部6周縁を密封し、摘みとなる密封部7とからなっている。
胴部2は、前胴壁8aと後胴壁8b、両側の側胴壁8c、8dとから形成されている。
底部3は、前底部9aと後底部9bと、底壁部10とからなっている。
(ここでいう前後とは、図2の状態とした容器の前後をいう。)
前底部9aは、前胴壁8aの下端部と、底壁部10の前側壁、その間に形成された前底壁11aとからなっている。
底壁部10は、胴部2の側胴壁8c、8dの下端を結ぶ線を最下線として、前底部9aと後底部9bの内縁から凹むように形成され、底壁部10の中央には、充填口部4が配設されている。
後底部9bの中央部付近には、後底壁11bから後胴壁8bの下端部、および底壁部10の一部を切欠くように凹設された平坦な係止凹部12が配設され、係止凹部12の後底壁11b側両側部には、突部13が形成されている。
充填口部4は、図2、3に示すように、底壁部10から縮径部14を介して連設される円筒形の筒部4aによって形成され、筒部4aは、上端を開口部とした口筒部15と、口筒部15の下部に設けられた折曲げ部16とからなっている。
折曲げ部16は、口筒部15の円筒上に位置する頂部17a、17b、17c、17dと、それぞれ隣同士の頂部を結ぶ折曲げ線部18a、18b、18c、18dにより形状が四辺形になるように形成されており、折曲げ線部18a、18b、18c、18dの上下には、それぞれの折曲げ線部を弦として上下の円弧によって囲まれる弓形、或いはほぼ半円状に近い上下の折曲げ面19が形成されている。
また、折曲げ部16は、頂部17aと頂部17cとを結んだ線が容器Aの横断面楕円形の底部3の長径方向と平行となり、頂部17bと頂部17dとを結んだ線が容器Aの底部3の短径方向と平行となるように充填口部4の筒部4aに配設されている。
次に、本実施例の薄肉容器の使用態様と作用効果について説明する。
内容物を充填するときには、図2に示すように、口部1をキャップなどにより封鎖した容器Aを、底部3を上にして、充填口部4の開口部から内容物を充填する。
充填が終わったら、充填口部4を、図4(a)に示すように、容器A底部3の短径方向から押圧して、口筒部15の先端部15aを容器A底部3の長径方向と平行になるようにヒートシールする。
その際、折曲げ部16は、頂部17bと頂部17dとの距離が近づくとともに、頂部17aと頂部17cとの距離が離れるようにそれぞれの頂部が変形してゆき、最後は、折曲げ部16の折曲げ線部18a、18b側が表面、折曲げ線部18c、18d側が裏面となるように、充填口部4を平らにすることができる。
充填口部4が平らに潰された状態で、先端部15aを、容器Aの後底部9b側に倒すとともに、図4(b)に示すように、後底部9bの係止凹部12に係合させる。
その際、充填口部4は、折曲げ部16の折曲げ線部18aと折曲げ線部18b側、および折曲げ線部18cと折曲げ線部18d側が折曲げ線として折曲がり、充填口部4を簡単にずれることなく倒すことができる。
充填口部4が、折曲げ部16の折曲げ線部18aと折曲げ線部18b側、および折曲げ線部18cと折曲げ線部18d側を折曲げ線として折曲がるので、折曲げ状態の保形性がよく、また、先端部15aの両側が係止凹部12の両側の突部13下部と係合するので、充填口部4の折曲がり状態を維持することができ、容器の使用中に充填口部4が底部3から突出することを防止することができる。
容器を正立させたときも、底部3の前底壁11aと後底壁11bとが底面となり、確実に正立する。
また、充填口部4が折曲がり、後底部9bの後底壁11bより容器側に凹設された係止凹部12に係合するので、容器の正立の際に、充填口部4が正立を妨げることがない。
次に、容器の充填口部の配設位置を変えた第2実施例について説明する。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略する。
図5において、Aaは、ブロー成形により成形された合成樹脂製の薄肉の容器である。
容器Aaは、容器内の内容物を注出する口部(図示はしない)と、横断面が楕円形の胴部2と底部20と、底部20に配設された充填口部4とを具えている。
底部20は、前底部21aと後底部21b、底壁部22とを具えている。
前底部21aは、前胴壁8aの下端部と、底壁部22の前側壁、その間に形成された前底壁23aとから形成され、後底部21bは、後胴壁8bの下端部と、底壁部22の後側壁、その間に形成される後底壁23bとから形成されている。
底壁部22は、胴部2の両側の側胴壁8c、8dの中央を結ぶ線を最下線として、前底壁23a、および後底壁23bの内側端縁から凹むように形成されている。
前底部21aの中央部付近には、切欠き部24が設けられ、該切欠き部24は、前底壁23aの表面から深く切下げられ、底面は巾広の段部25となっており、その中央部には、充填口部4が配設されている。
後底部21bには、係止凹部26が配設されており、係止凹部26の後底壁23b表面両側部には突部27が形成されている。
次に、本実施例の薄肉容器の使用態様と作用効果について説明する。
内容物を充填するときには、口部をキャップなどにより封鎖した容器Aaを底部20を上にして、充填口部4の開口部から内容物を充填する。
充填が終わると、充填口部4を、図6(a)に示すように、容器Aa底部20の短径方向から押圧して、口筒部15の先端部15aを容器Aa底部20の長径方向と平行になるようにヒートシールし、充填口部4を平らにして接着する。
充填口部4の作用効果は、第1実施例と同じである。
充填口部4が平らに潰された状態で、容器Aaの後底部21b側に倒すとともに、図6(b)に示すように、充填口部4を折曲げ部16により折曲げ、先端部15aを係止凹部26に係合させる。
充填口部4の先端部15aを、ヒートシールと、充填口部4自体が折曲げ部16により平らに潰され、折曲げることができるので、充填口部4自体の折曲げ状態の保形性をよくすることができる。
また、充填口部4を底部20の切欠き部24の中央に配設したことにより、充填口部4自体を容器Aaの底部20に対して平行に潰すことができ、容器Aaの底部20の外観をよくすることができる。
前記各実施例では、容器の使用中に充填口部が突出することを防止するために、充填口部の先端部を折曲げ部を介して折曲げ、先端部を容器の後底部側の係止凹部の両側に設けた突部下部と係合させているが、充填口部の先端部を容器の後底部側の係止凹部に直接、熱融着や接着剤などで接着するようにしてもよい。
次に、容器の底部の形状を変えた第3実施例について説明する。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略する。
図7において、Abは、ブロー成形により成形された合成樹脂製の薄肉の容器である。
容器Abは、容器内の内容物を注出する口部(図示はしない)と、横断面が楕円形の胴部2と底部30、底部30に配設された充填口部31とを具えている。
底部30は、底壁32と、底壁32の中央に段部33を介して外方に向けて突出するように設けられた反転可能な反転傾斜壁34とを具え、反転傾斜壁34の先端に充填口部31が連設されている。
充填口部31は、反転傾斜壁34の先端から縮径部35を介して連設される円筒形の筒部31aによって形成され、該筒部31aは、開口部を具えた口筒部36と、該筒部31aの中央部に設けられた折曲げ部16とからなっている。
折曲げ部16の構成は、第1実施例と同じである。
次に、本実施例の薄肉容器の使用態様と作用効果について説明する。
内容物を充填するときには、口部を封鎖した容器Abを、底部30を上にして、充填口部31の開口部から内容物を充填する。
充填が終わったら、充填口部31を、図8(a)に示すように、容器Ab底部30の短径方向から潰して、口筒部36の先端部36aを容器Ab底部30の長径方向と平行になるようにヒートシールし、充填口部31を平らにして接着する。
潰れた状態の充填口部31を上方から押圧し、容器Abの底部30の反転傾斜壁34のみを、段部33、および充填口部31の縮径部35を介して反転させると、図8(b)に示すように、充填口部31を容器Abの底壁32より内方に載置させることができる。
充填口部31は、押し潰す際に、簡単に平らに潰せる形状が、折曲げ部16のそれぞれの頂部の変形により決まっているので、ヒートシールの際に、先端部36aの開口を確実に平らにしてヒートシールすることができる。
充填口部31は、ヒートシール後に、折曲げ部16のそれぞれの頂部の変形ができ、充填口部31の折曲げ部16付近の形状は変形可能であるので、先端部36aの平らなヒートシール部と縮径部35の円形を無理なく繋いで維持することができる。
また、先端部36aの平らなヒートシール部と、縮径部35の円形を折曲げ部を介して無理なく繋ぐことができるので、従来のものに比べ、充填口部31の高さを低く形成することができ、容器Abの反転傾斜壁34の高さも低く形成することができる。
前記各実施例では、容器の胴部と底部の横断面形状を楕円としたが、底部に設けた充填口部を平らにして、使用中に容器の底部より突出させないようにできればよいので、容器の断面形状については、円形、他の多角形でも採用することもでき、実施形態の形状に限定されない。
本発明の薄肉容器は、底部に設けた充填口部を、内容液充填後に平らにして、折曲げまたは容器内方に位置させることができるので、自立性がよい容器として、飲料液、食品、その他の液体、洗剤や液体石けん、シャンプー等の容器、洗剤や液体石けん、シャンプー等の詰め替え用容器として使えるばかりでなく、その他の分野の液体やクリーム状、あるいは粉末状やゲル状のものの容器としても利用できる。
本発明の第1実施例の容器の立面図である。 容器の底部の斜視図である。 充填口部の説明図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。 容器の底部の説明図で、(a)は充填口部のヒートシール後の斜視図、(b)は充填口部の折曲げ後の斜視図である。 本発明の第2実施例の容器の底部の斜視図である。 容器の底部の説明図で、(a)は充填口部のヒートシール後の斜視図、(b)は充填口部の折曲げ後の斜視図である。 本発明の第3実施例の容器の底部の斜視図である。 容器の底部の説明図で、(a)は充填口部のヒートシール後の側面図、(b)は底部の反転傾斜壁の反転後の一部断面図である。
符号の説明
A、Aa、Ab 容器
1 口部
2 胴部
3、20、30 底部
4、31 充填口部
5、15、36 口筒部
6 ドーム部
7 密封部
8a 胴壁
8b 後胴壁
8c、8d 側胴壁
9a、21a 前底部
9b、21b 後底部
10、22 底壁部
11a、23a 前底壁
11b、23b 後底壁
12、26 係止凹部
13、27 突部
14、35 縮径部
15a、36a 先端部
16 折曲げ部
17a、17b、17c、17d 頂部
18a、18b、18c、18d 折曲げ線部
19 折曲げ面
23a 前壁
23b 後壁
24 切欠き部
25 段部
32 底壁
33 段部
34 反転傾斜壁

Claims (5)

  1. 口部と胴部、充填口部を配設した底部とからなり、ブロー成形により形成された合成樹脂製の薄肉容器であって、
    底部は、横断面がほぼ楕円形で、前底部と後底部、前底部と後底部の内側端縁から内方に凹むように形成された底壁部とを具え、
    底部の充填口部は、容器に縮径部を介して連設される筒部によって形成され、
    該筒部は、開口部を具える口筒部と、その下部に設けられた折曲げ部とから形成され、
    折曲げ部は、口筒部の断面が四辺形になるように、口筒部の周方向に配設された四つの頂部と、それぞれ隣同士の頂部を結ぶ折曲げ線部と、それぞれの折曲げ線部を弦としてその上下の円弧によって囲まれる上下の折曲げ面とから形成され、
    充填口部に対して、対向した頂部と頂部とを結んだ線が、容器底部の横断面の長径方向、または短径方向に平行となるように配設されていることを特徴とする薄肉容器。
  2. 底部の充填口部が、底部の底壁部の中央に配設されていることを特徴とする請求項1記載の薄肉容器。
  3. 底部の前底部の中央部に段部が設けられ、
    底部の充填口部が、該段部の中央に配設されていることを特徴とする請求項1記載の薄肉容器。
  4. 後底部の中央部付近に、両側部に突部が形成された平坦な係止用凹部が凹設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の薄肉容器。
  5. 口部と胴部、底部と該底部に配設された充填口部とを具えたブロー成形により形成された合成樹脂製の薄肉容器であって、
    底部は、底壁と、底壁の中央に段部を介して外方に向けて突出するように設けられ、反転可能な反転傾斜壁とを具え、
    底部の充填口部は、反転傾斜壁の先端から縮径部を介して連設される筒部によって形成され、該筒部は、開口部を具える口筒部と、筒部の中央部に設けられた折曲げ部とからなり、
    折曲げ部は、口筒部の断面が四辺形になるように、口筒部の周方向に配設された四つの頂部と、それぞれ隣同士の頂部を結ぶ折曲げ線部と、それぞれの折曲げ線部を弦としてその上下の円弧によって囲まれる上下の折曲げ面とから形成され、
    充填口部に対して、対向した頂部と頂部とを結んだ線が、容器底部の横断面の長径方向、または短径方向に平行となるように配設されていることを特徴とする薄肉容器。
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