JP4874946B2 - ガス濃縮セルおよびガス濃縮方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
前述の実施形態の構成によるガス濃縮セルを用いてさらに三方弁の動作に工夫を加えることにより、加熱脱着温度の異なる複数の汚染物質を含む混合ガスから、1種類のガスを選択して濃縮することもできる。以下、第2の実施形態について、詳細に説明する。
本発明の2段構成のガス濃縮セルにおいて、前段セルを水分子フィルタとして機能させることもできる。水分は、メソポーラスシリカやカーボンパックXなどの吸着剤に対して強い親和性を持っており、目的ガスの分離濃縮に悪影響を与える。一般に、水分はベンゼン、トルエン、キシレンなどの有害揮発性物質より加熱脱着温度が高い。したがって、第2の実施形態と同様の方法により水分を外部に排出し、目的ガスのみを後段セルに蓄積することができる。即ち、本発明の2段構成のガス濃縮セルにおいて、前段セルを水分子フィルタとして機能させる場合、前段セルを水分子が脱着する温度に達するように上昇させる。
本実施形態では、目的ガスの収集効率をさらに高めるために、複数個の前段セルを並列に配置するところを特徴としている。
これまで述べた各実施形態のガス濃縮セルは、測定セルにおける検出感度を上げるため高濃度にガスを濃縮するのに適した構成である。ガス濃縮のためには、前段セルおよび後段セルが、共働して一定の濃縮サイクルを繰り返すことが必要である。しかしながら、測定が必要とされるガス濃度は、測定対象ガスや対象となる測定環境によって異なる。上述の各実施形態のガス濃縮セルを用いる場合、例えば測定対象ガスが十分に高濃度な場合であっても、濃縮サイクルを繰り返すことになるため、測定効率が悪い。本実施形態の濃縮セルによれば、ガス濃縮サイクルの中間段階でも目的ガスの測定が可能となり、測定効率をより改善することができる。
1a、41a、41b、66a 前段セル
1b、41c、66b 後段セル
2 測定セル
4、65 ポンプ
5 紫外線光源
6 紫外線検出器
11 ガス流路
11a、11b、11c、11d 流路部分
12、12a、12b 吸着剤
13 ヒータ
21 紫外線光路兼ガス流路
30、42a、42b、61、62、63 三方弁
67 検出セル
Claims (10)
- 大気サンプルから分析対象ガスを捕集するガス濃縮セルにおいて、
前記大気サンプルが流れるガス流路と、前記ガス流路の一部に設けられ前記分析対象ガスを吸着または脱着する第1の吸着剤と、前記第1の吸着剤から前記対象ガスを脱着する第1の制御手段とを含む少なくとも1つの前段セルであって、前記前段セルは、前記分析対象ガスの吸着動作と前記分析対象ガスの脱着動作を交互に複数回繰り返すことと、
前記前段セルにおいて前記繰り返される各脱着動作時に、前記前段セルで脱着された分析対象ガスが流れるガス流路と、前記ガス流路の一部に設けられ前記分析対象ガスを吸着または脱着する第2の吸着剤と、前記第2の吸着剤から前記分析対象ガスを脱着する第2の制御手段とを含む後段セルであって、前記前段セルの前記各脱着動作毎に前記対象分析ガスを前記第2の吸着剤へ累積的に吸着した後に、前記第2の吸着剤から前記分析対象ガスを脱着し、前記後段セルの外部へ排出されることと、
前記前段セルおよび前記後段セルの間に接続された流路切り替え手段であって、流路切り替え手段は、前記前段セルを流れる前記大気サンプルをガス濃縮セル外部へ排出する流路ならびに前記前段セルを前記後段セルへ接続する流路のいずれかに切り替えることとを備え、
前記前段セルの流路のガス流速は、前記後段セルの流路のガス流速よりも大きいことを特徴とするガス濃縮セル。 - 前記前段セル内の前記第1の吸着剤の体積は、前記後段セル内の前記第2の吸着剤の体積よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のガス濃縮セル。
- 前記少なくとも1つの前段セルは、並列に配置された複数の前段セルから構成され、前記複数の前段セルのそれぞれにおける前記吸着動作および前記脱着動作が同期して行なわれ、前記脱着動作時に脱着した前記複数の前段セルからの前記分析対象ガスが合流されて前記後段セルへ流入することを特徴とする請求項1または2に記載のガス濃縮セル。
- 前記大気サンプルから、前記分析対象ガスとそれ以外の成分ガスとを分離するために、前記前段セルにおいて前記分析対象ガスとそれ以外の成分ガスとの脱着温度の相違を利用して前記流路切り替え手段により流路を切替え、前記分析対象ガスのみを前記後段セルへ移送するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガス濃縮セル。
- 大気サンプルから分析対象ガスを捕集し分析するガス検出装置において、
前記大気サンプルが流れるガス流路と、前記ガス流路の一部に設けられ前記分析対象ガスを吸着または脱着する第1の吸着剤と、前記第1の吸着剤から前記対象ガスを脱着する第1の制御手段とを含む少なくとも1つの前段セルであって、前記分析対象ガスの吸着動作と前記分析対象ガスの脱着動作を交互に複数回繰り返すことと、
前記前段セルにおいて前記繰り返された各脱着動作時に、前記前段セルで脱着した分析対象ガスが流れるガス流路と、前記ガス流路の一部に設けられ前記分析対象ガスを吸着または脱着する第2の吸着剤と、前記第2の吸着剤から前記分析対象ガスを脱着する第2の制御手段とを含む後段セルであって、前記前段セルの前記各脱着動作毎に前記対象分析ガスを前記第2の吸着剤へ累積的に吸着した後に、前記第2の吸着剤から前記分析対象ガスが脱着され、前記後段セルの外部へ排出されることと、
前記前段セルおよび前記後段セルの間に配置され、前記脱着動作毎に前記前段セルから脱着した前記分析対象ガスの濃度測定を行い、または、前記後段セルから脱着された前記分析対象ガスの濃度測定を行なう検出セルと、
前記前段セルおよび前記検出セルの間に配置された第1の流路切り替え手段であって、前記前段セルからの前記分析対象ガスを前記検出セルに流す流路ならびに前記後段セルからの前記分析対象ガスを前記検出セルに流す流路のいずれかに切り替えることと、
前記検出セルおよび前記後段セルの間に配置された第2の流路切り替え手段であって、前記検出セルを経由して流れる前記前段セルからの前記分析対象ガスを前記後段セルに流す流路ならびに前記後段セルからの前記分析対象ガスを外部に排出する流路のいずれかに切り替えることと、
前記後段セルの排出側に配置された第3の流路切り替え手段であって、前記第1の流路切り替え手段を介して前記前段セルからの前記分析対象ガスを排出する流路と、前記後段セルからの前記分析対象ガスを排出する流路、前記後段セルからの分析対象ガスを排出する流路ならびに前記後段セルから脱着された前記分析対象ガスを前記第1の流路切り替え手段を介して前記検出セルへ流す流路のいずれかに切り替えることと
を備えたことを特徴とするガス検出装置。 - 前記分析対象ガスは、ベンゼン、トルエンもしくはキシレンの中のいずれか1つであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガス濃縮セルまたはガス検出装置。
- 高速のガス流路を持つ少なくとも1つの前段セルと低速のガス流路を持つ後段セルから構成され、大気サンプルから分析対象ガスを捕集するガス濃縮セルにおいて分析対象ガスを濃縮する方法において、
前記前段セル内の流路に配置された第1の吸着剤に前記分析対象ガスを吸着する第1のステップと、
前記吸着する第1のステップに続いて、前記第1の吸着剤により捕集した前記分析対象ガスを脱着する第2のステップと、
前記脱着する第2のステップにおいて脱着した前記分析対象ガスを、前記後段セル内の流路に配置された第2の吸着剤に吸着する第3のステップと、
前記第1のステップから前記第3のステップまでを、所定の繰り返し回数だけ繰り返し、前記第2の吸着剤に累積的に前記分析対象ガスを濃縮する第4のステップと
を備えることを特徴とするガスを濃縮する方法。 - 前記前段セル内の前記第1の吸着剤の体積は、前記後段セル内の前記第2の吸着剤の体積よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載のガスを濃縮する方法。
- 高速のガス流路を持つ少なくとも1つの前段セルと、低速のガス流路を持つ後段セルと、前記前段セルおよび前記後段セルの間に配置され測定対象ガスの濃度を測定する検出セルとから構成され、大気サンプルから分析対象ガスを捕集するガス濃縮装置において、分析対象ガスの濃度を測定する方法において、
前記前段セル内の流路に配置された第1の吸着剤に前記分析対象ガスを吸着する第1のステップと、
前記吸着する第1のステップに続いて、前記第1の吸着剤により捕集した前記分析対象ガスを脱着する第2のステップと、
前記脱着する第2のステップにおいて脱着した前記分析対象ガスを、前記検出セルに流しながら前記分析対象ガスの濃度測定を実施する第3のステップと、
前記検出セルを経由して流れた前記分析対象ガスを前記後段セル内の流路に配置された第2の吸着剤に吸着する第4のステップと、
前記第1のステップから前記第4のステップまでを、所定の繰り返し回数だけ繰り返し、前記第2の吸着剤に累積的に前記分析対象ガスを濃縮する第5のステップと、
前記濃縮する第5のステップの後で、前記第2の吸着剤に累積的に濃縮された前記分析対象ガスを脱着する第6のステップと、
前記脱着した分析対象ガスを前記検出セルにおいて濃度測定を実施する第7のステップとを
を備えることを特徴とするガスの濃度を測定する方法。 - 前記濃度測定を実施する第3のステップにおいて測定された前記分析対象ガスの濃度が、所定の値を超えていた場合は、前記測定値を最終測定値として濃度測定を終了することを特徴とする請求項9に記載のガスの濃度を測定する方法。
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