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JP4875245B2 - 建材用ガラスと建材用金具の接合方法 - Google Patents
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JP4875245B2 - 建材用ガラスと建材用金具の接合方法 - Google Patents

建材用ガラスと建材用金具の接合方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建材用ガラスと建材用金具の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
従来、ビルディングとか一般家屋のガラス窓に用いられる建材用ガラスと建材用金具の接合方法としては、建材用ガラスに穴を空け金属製ボルトを使って建材用金具に接合したり、建材用ガラスをその取付用金具内にシール材と共に入れ、その周りから圧力を加えて固定する方法が知られている。しかし、これらの方法では、建材用ガラスと建材用金具が耐久性よく接合した構造体を得ることが難しいという問題点があった。そのため、建材用ガラスと建材用金具をシリコーンゴムで接合する方法が提案されている。例えば、特開平6−248739号公報では、建材用ガラスとその取付用金具の間に液状の付加反応硬化型シリコーンゴム組成物を注入して加熱硬化させて、建材用ガラスとその取付用金具を接合する方法が提案されている。しかし、この方法は建材用ガラスとその取付用金具の組立工程と液状の付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の注入工程に多くの人手を要するという問題点があった。また、この方法は、建材用ガラスとその取付用金具の間に注入された液状の付加反応硬化型シリコーンゴム組成物を加熱して硬化させるのであるが、この加熱は局部加熱であるため建材用ガラスとその取付用金具に歪みが生じることがある等の問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは上記問題点を解消するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は上記のような問題点がなく、初期接着性、接着耐久性に優れ、その外観が美麗である建材用ガラスと建材用金具の接合体を作業性よく製造し得る建材用ガラスと建材用金具の接合方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、建材用ガラスと建材用金具の間に、ウイリアムス可塑度(JIS K6249、25℃)が400〜800であり、グリーン強度(25℃)が0.2〜0.5Mpaであり、かつ、厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率が50%以上である熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を介在させ、圧着後、該熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を加熱硬化せしめることを特徴とする、建材用ガラスと建材用金具の接合方法に関する。
【0005】
これを説明すると、本発明に使用される建材用ガラスは、ビルディング、一般家屋等等の建築物に組み込まれ使用されているガラスであればよく、その材質、形状等は特に限定されない。また、本発明に使用される建材用金具は、ビルディング、一般家屋等等の建築物に組み込まれ使用されているおり、建材用ガラスと接合可能な金具であればよく、その材質、形状等は特に限定されない。このような建材用ガラスと建材用金具としては、例えば、建築物の窓のガラス板とその取付金具である金属製サッシ、屋内通路の照光窓のガラス板とその取付用金具、扉の覗き窓のガラス板とその金属製外枠、大型壁鏡の鏡板とその取付金具、電話ボックスのガラス板とその金属製フレーム等が例示される。
【0006】
本発明に使用される熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物は、ウイリアムス可塑度(JIS K6249、25℃)が400〜800であることが必要である。ウィリアムス可塑度が400未満であると、建材用ガラスを建材用金具に圧着した場合、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物が建材用ガラスと建材用金具の接合体からはみ出すという不都合が生じ、800を超えると作業性が低下するからである。また、グリーン強度(25℃)が0.2〜0.5Mpaであることが必要である。グリーン強度が0.2未満であると、取扱中に変形を起こしたり、ちぎれたりするという不都合がある。一方、0.5MPaを超えると取扱性は良好であるが、保存中に可塑化戻りを起こして可塑性を失って割れたりすることがあり、その加工性も低下するからである。また、厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率が50%以上であることが必要であり、85%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。これは可視光線透過率が50%以下であると熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の透明性が低下し、これを基材(建材用ガラスと建材用金具)に接着させた場合、その接着界面が肉眼で見えなくなり、その接着界面に発生した気泡(空気溜まり)とか界面剥離現象を見つけることが難しくなり、接着不良を起こすことがあるからである。
【0007】
このような熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の中でも、次に示される組成物が好ましい。
(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン生ゴム(100重量部)、(B)R3SiO1/2単位、R2SiO2/2単位、RSiO3/2単位のオルガノポリシロキサン単位(式中、各Rは前記と同じである。)およびSiO4/2単位からなり(ただし、オルガノポリシロキサン単位のSiO4/2単位に対するモル比が0.08〜2.0である。)、BET法比表面積が200m2/g以上の湿式法疎水化補強性シリカ(30〜150重量部)、(C)オルガノハイドロジェンポリシロキサン(0.1〜10重量部)および(D)硬化剤(本組成物を硬化させるのに十分な量)からなる組成物。
【0008】
この組成物について説明すると、(A)成分は、一般に、オルガノポリシロキサン生ゴムと呼称され、ミラブルタイプのシリコーンゴムの主剤として用いられているものが使用可能である。このようなオルガノポリシロキサン生ゴムの代表例としては、平均単位式:RaSiO4-a/2(式中、Rは一価炭化水素基もしくはハロゲン化アルキル基である。一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;β−フェニルエチル基等のアラルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基が例示される。ハロゲン化アルキル基としては、3,3,3−トリフロロプロピル基、3−クロロプロピル基が例示される。aは1.9〜2.1である。)で示されるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン生ゴムが例示される。このようなオルガノポリシロキサン生ゴムは、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有することが必要である。本成分の分子構造は直鎖状、やや分枝した直鎖状のいずれであってもよい。本成分の重合度は、通常、3,000〜20,000であり、重量平均分子量は20×104以上である。また、その25℃における粘度は、106mPa・s以上であり、その25℃におけるウイリアムス可塑度は50以上であり、好ましくは100以上であり、その性状は生ゴム状である。本成分は単一重合体でも共重合体でもよく、あるいはこれらの重合体の混合物でもよい。本成分を構成するシロキサン単位の具体例としては、ジメチルシロキサン単位、メチルビニルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位、3,3,3―トリフロロプロピルメチルシロキサン単位が挙げられる。また、本成分の分子鎖末端はトリオルガノシロキシ基または水酸基で封鎖されていることが好ましく、分子鎖末端に存在する基としては、トリメチルシロキシ基,ジメチルビニルシロキシ基,メチルビニルヒドロキシシロキシ基、ジメチルヒドロキシシロキシ基が例示される。このようなオルガノポリシロキサン生ゴムとしては、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム,両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム,両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム,両末端メチルビニルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴムが例示される。
【0009】
(B)成分の湿式法疎水化補強性シリカは、未硬化時および硬化後の機械的強度を高める働きをする。また、基材(建材用ガラスと建材用金具)への接着性、特に接着耐久性を付与する働きをする。このような(B)成分は、R3SiO1/2単位、R2SiO2/2単位、RSiO3/2単位(式中、各Rは、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基等のアリール基で例示される一価炭化水素基である。)およびこれらの混合物からなる群から選ばれるオルガノポリシロキサン単位およびSiO4/2単位からなり(ただし、オルガノポリシロキサン単位のSiO4/2単位に対するモル比が0.08〜2.0である。)、BET法比表面積が200m2/g以上の湿式法疎水化補強性シリカである。ここで、オルガノシロキサン単位の量は、補強性シリカを疎水化するのに十分な量であり、オルガノポリシロキサン単位のSiO4/2単位に対するモル比が、0.08〜2.0の範囲にあるものが好ましい。これはモル比が、0.08未満になると基材に対する接着性能が低下し、一方、2.0を超えると補強性能が著しく低下するからである。また、未硬化時および硬化時の機械的強度を高めるためには、そのBET法比表面積が200m2/g以上であることが必要であり、300m2/g以上であることが好ましい。このような(B)成分は、例えば、特公昭61−56255号公報あるいは米国特許第4,418,165号公報に開示された方法によって製造される。本成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して30〜150重量部であり、好ましくは50〜100重量部である。
【0010】
(C)オルガノハイドロジェンポリシロキサンは(A)成分の架橋剤であり、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン,両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルフェニルシロキシ基封鎖メチルフェニルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルハイドロジェンシロキサン単位とSiO4/2単位から成る共重合体が例示される。本成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して0.1〜10重量部であり、好ましくは0.3〜5重量部である。
【0011】
(D)成分の硬化剤はこの組成物を硬化させるための触媒であり、白金系触媒、有機過酸化物、白金系触媒と有機過酸化物の混合物が例示される。白金系触媒としては、塩化白金酸、アルコ−ル変性塩化白金酸、白金のキレート化合物、塩化白金酸とオレフィン類の配位化合物、塩化白金酸とジケトンとの錯体、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンの錯体化合物等が例示される。有機過酸化物としては、ベンゾイルパ−オキサイド、t−ブチルパ−ベンゾエイト、o−メチルベンゾイルパ−オキサイド、p−メチルベンゾイルパ−オキサイド、m−メチルベンゾイルパ−オキサイド、ジクミルパ−オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ−オキシ)ヘキサンが例示される。本成分の配合量は、本発明組成物を硬化させるに充分な量であり、白金系触媒を使用したときは、(A)成分100重量部に対して白金系触媒が白金金属量として1〜500ppmの範囲内となる量が好ましい。また、有機過酸化物を使用したときは、(A)成分100重量部に対して有機過酸化物の量が0.1〜10重量部となる量が好ましい。
【0012】
この熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物は上記のような(A)成分〜(D)成分からなるものであるが、これらの成分に加えて、さらに、建材用ガラスと建材用金属への接着性を向上させるために、(E)成分として、メルカプト基、アミノ基、ビニル基、アリル基、ヘキセニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、グリシドキシ基等の有機官能基を有するオルガノアルコキシシランまたはその部分加水分解縮合物を主成分とする接着促進剤を含有させることが好ましい。このような接着促進剤としては、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリ(メトキシエトキシ)シラン、アリルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのオルガノアルコキシシランまたはその部分加水分解縮合物;これらオルガノアルコキシシランとトリメリット酸トリアリル、ピロメリット酸テトラアリルとの反応生成物;アルコキシシランとシロキサンオリゴマーとの反応物;これらのアルコキシシランとアリルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、ジアリルフタレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アルケニルカーボネート基含有化合物、メルカプトアセテート基含有化合物などの反応性有機化合物との混合物が例示される。これらの中でも、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、これらの混合物、またはこれらの反応混合物が好適に使用される。本成分の配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対して0.1〜10重量部であり、好ましくは0.3〜5重量部である。
【0013】
なお、本発明に使用される熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物には、通常のシリコーンゴム用組成物に添加配合することが公知とされている各種の添加剤、例えば、メチルトリス(メチルイソブチノキシ)シラン、メチルブチノール、ベンゾトリアゾール等の白金系触媒の硬化遅延剤、補強性シリカ微粉末、透明酸化チタン、透明弁柄等の無機質充填剤を添加配合することは本発明の目的を損なわない限り差し支えない。
【0014】
本発明に使用される熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物は、例えば、上記した(A)成分〜(D)成分あるいは(A)成分〜(E)成分の各所定量を二本ロール、ニーダー、バンバリーミキサーなどで混練りすることによって製造される。
【0015】
本発明に使用される熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物は、シート状、テープ状、フィルム状、丸棒状等使用に適した形状に成形して使用することが好ましい。ここで、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を成形するには、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を押出機に導入し、所定の形状を有する口金を通して押出すことにより、また、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を2枚のフィルムの間に挟み、カレンダーロールを通して、均一なフィルム状とすることもできる。また、冷却したプレスにより金型形状に成形することも可能である。
【0016】
本発明の接合方法では、上記のような建材用ガラスと建材用金具の間に、上記のような熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を介在させ、圧着後、該熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を加熱硬化せしめるのであるが、この加熱硬化は、プレスやオートクレーブ等を用いて加圧下で行うことが好ましい。ここで、加熱温度は、80〜200℃が好ましく、100〜180℃がより好ましい。
【0017】
本発明の接合方法によれば、建材用ガラスと建材用金具を接合するための接着剤組成物として、前記のような高い可塑度、高いグリーン強度を有する熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を使用しているために、低圧下では流動せず作業性が良好である。また、厚さ1mmの硬化シートの可視光線の透過率が50%以下であるという透明性に優れたものを使用しているために、接着界面を肉眼にて確認できるという利点を有する。そして、本発明の接合方法によって得られた建材用ガラスと建材用金具の接合体は、初期接着性、接着耐久性に優れ、その外観が美麗であるという特徴を有する。
したがって、かかる特性を要求される用途、例えば、建築物の窓のガラス板とその取付金具である金属製サッシの接合、屋内通路の照光窓のガラス板とその取付用金具の接合、扉の覗き窓のガラス板とその金属製外枠の接合、大型壁鏡の鏡板とその取付金具の接合、電話ボックスのガラス板とその金属製フレームの接合等が例示される。
【0018】
【実施例】
次に、本発明を実施例により詳細に説明する。実施例中、部とあるのは重量部のことであり、粘度は25℃における測定値である。また、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物のウィリアムス可塑度はJIS K6249に準じて25℃において測定した値である。グリーン強度(未硬化時の引張強さ)は25℃における値である。また、可視光線透過率は、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を130℃で10分間加熱し硬化させ、厚さ1mmのシリコーンゴムシートとし、このシリコーンゴムシートを分光光度計にセットし、可視光線域(400〜700nm)の透過率を25℃で測定した。
また、シリコーンゴム定形ガスケットと建築用窓ガラスとの初期接着性、接着耐久性の測定は、次のようにして行った。
○初期接着性の測定
図1に示すように、窓ガラスパネル2とステンレススチール製カーテンレール3が、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の硬化物4を介して結合したカーテンレール付き窓ガラス試験体1を作成した。この窓ガラスパネル2とステンレススチール製カーテンレール3をクランプに挟み、引張り試験機にセットして、鉛直方向に引っ張り、接着強さを測定した。なお、この試験体は次のようにして作成した。
シート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物をステンレススチール製カーテンレール(2×2×95cm)の背面に貼付けた。続いて、このシート状接着剤組成物の貼付け面を窓ガラスガラスパネル(1×100×200cm)に、手で押しつけて密着させ、接着界面に空気溜りがないように圧着した。得られた構造体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30minの条件下で加熱して、窓ガラスパネル2とステンレススチール製カーテンレール3とが熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の硬化物を介して接着して一体化したカーテンレール付き窓ガラス試験体を作成した。
○接着耐久性の測定
上記初期接着性の測定の項で作成した試験体を、温度60℃、湿度95%に設定された恒温恒湿試験室に入れ2週間静置した。2週間後取り出し、この窓ガラスパネル2とステンレススチール製カーテンレール3をクランプに挟み、引張り試験機にセットして、鉛直方向に引っ張り、接着強さを測定した。
【0019】
【参考例1】
湿式法疎水化補強性シリカの合成
まず、特公昭61−56255号公報に記載された方法に従って次のようにして疎水化剤を製造した。オクタメチルシクロテトラシロキサン277g、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン4.6g、メチルトリメトキシシラン517gおよび触媒としての水酸化カリウム0.43gを105℃の温度で約2時間反応させて、開環と再配列化したオルガノポリシロキサンからなる疎水化剤を製造した。尚、水酸化カリウムは炭酸ガスで中和した。得られたオルガノポリシロキサンを分析したところ、このものはメチルビニルシロキキシ基を0.7モル%含有する線状オルガノポリシロキサンであることが判明した。次に、上記で得られた疎水化剤を使用して次のようにして湿式法疎水化補強性シリカを合成した。ガラス製反応容器にメタノール118g、濃アンモニア水32gおよび上記で得られた疎水化剤39gを投入して、電磁攪拌により均一に混合した。次いでこの混合物を激しく攪拌しながら、その中に正ケイ酸メチル96gを一度に加えた。反応生成物は15秒後ゲル状となったので攪拌を中止した。そのまま密閉下で室温下に1週間放置し熟成して湿式法疎水化補強性シリカの分散液を得た。このシリカ分散液からメタノールとアンモニアガスを除去して、湿式法疎水化補強性シリカを製造した。この湿式法疎水化補強性シリカのBET法比表面積を測定したところ、540m2/gであった。
【0020】
【実施例1】
ニーダミキサーに、ジメチルシロキサン単位99.63モル%とメチルビニルシロキサン単位0.37モル%からなり、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム(重合度4,000)100部と、参考例1で製造したBET法比表面積540m2/gの湿式法疎水化補強性シリカ75部を投入して、180℃で60分間混練した。冷却後、得られたシリコーンゴムベースに25℃における粘度が7mPa・sの分子鎖末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子含有量1.5%)3.0部、塩化白金酸と1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体を白金金属量として10ppmになる量を混合した。ついで、接着促進剤として、テトラメトキシシランとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの反応混合物1.0部を配合して透明な熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を得た。この組成物の厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率とウィリアムス可塑度とグリーン強度を測定した。それらの結果を表1に示した。
この組成物をカレンダーロールに通して厚さ1mmのシート状とした。このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物をステンレススチール製カーテンレール(2×2×95cm)の背面に貼付け、続いて、このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の貼付け面を窓ガラスパネル(1×100×200cm)に、手で押しつけて密着させ、接着界面に空気溜りがないように圧着した。得られた構造体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30minの条件下で加熱した。得られたカーテンレール付き窓ガラス試験体は、窓ガラスパネルにステンレススチール製カーテンレールが接着固定された構造体であった。この試験体の初期接着力と、接着耐久性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0021】
【比較例1】
実施例1おいて、湿式法疎水化補強性シリカ75部を湿式法疎水化補強性シリカ40部に替えた以外は、実施例1と同様にして熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を製造した。この組成物の可視光線透過率とウィリアムス可塑度とグリーン強度を測定した。それらの結果を表1に併記した。
この組成物をカレンダーロールに通して厚さ1mmのシート状とした。このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物をステンレススチール製カーテンレール(2×2×95cm)の背面に貼付け、続いて、このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の貼付け面を窓ガラスパネル(1×100×200cm)に、手で押しつけて密着させ、接着界面に空気溜りがないように圧着した。得られた構造体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30minの条件下で加熱した。得られたカーテンレール付き窓ガラス試験体は、窓ガラスパネルにステンレススチール製カーテンレールが接着固定された構造体であった。この試験体の初期接着力と、接着耐久性を測定し、それらの結果を表1に示した。
【0022】
【比較例2】
実施例2において、湿式法疎水化補強性シリカ75部を、BET法比表面積200m2/gの乾式法シリカ(日本アエロジル株式会社製、商品名アエロジル200)60部に替え、この乾式法シリカの分散剤としての分子鎖両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサンオリゴマー(粘度40mPa・s)12部を配合した以外は、実施例1と同様にして熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を製造した。この組成物の可視光線透過率とウィリアムス可塑度とグリーン強度を測定した。それらの結果を表1に併記した。
この組成物をカレンダーロールに通して厚さ1mmのシート状とした。このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物をステンレススチール製カーテンレール(2×2×95cm)の背面に貼付け、続いて、このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の貼り付け面を窓ガラスパネル(1×100×200cm)に、手で押しつけて密着させ、接着界面に空気溜りがないように圧着した。得られた構造体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30minの条件下で加熱した。得られたカーテンレール付き窓ガラス試験体は、窓ガラスパネルにステンレススチール製カーテンレールが接着固定された構造体であった。この試験体の初期接着力と、接着耐久性を測定し、それらの結果を表1に併記した。
【0023】
【比較例3】
実施例1で製造した熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物に、準補強性充填剤として平均粒子径5μmの石英粉末15部を添加し白色の熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を製造した。この組成物の可視光線透過率とウィリアムス可塑度とグリーン強度を測定した。それらの結果を表1に示した。
この組成物をカレンダーロールに通して厚さ1mmのシート状とした。このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物をステンレススチール製カーテンレール(2×2×95cm)の背面に貼付け、続いて、このシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の貼付け面を窓ガラスパネル(1×100×200cm)に、手で押しつけて密着させ、接着界面に空気溜りがないように圧着した。得られた構造体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30minの条件下で加熱した。得られたカーテンレール付き窓ガラス試験体は、窓ガラスパネルにステンレススチール製カーテンレールが接着固定された構造体であった。この試験体の初期接着力と、接着耐久性を測定し、それらの結果を表1に併記した。
【0024】
【表1】
Figure 0004875245
【0025】
【発明の効果】
本発明では、高い可塑度、高いグリーン強度を有する熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を使用しているために、低圧下では流動せず作業性が良好であり、また、透明性に優れた熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を使用しているために、接着界面状態を肉眼にて確認できるという利点を有する。そして、初期接着性、接着耐久性に優れ、その外観が美麗である建材用ガラスと建材用金具の接合体を作業性よく製造し得るという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例において得られたステンレススチール製カーテンレール3が窓ガラスパネル2に接着固定したカーテンレール付き窓ガラス試験体1の側面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・カーテンレール付き窓ガラス試験体
2・・・・・・窓ガラスパネル
3・・・・・・ステンレススチール製カーテンレール
4・・・・・・熱硬化性接着性シリコーンゴム組成物

Claims (3)

  1. 建材用ガラスと建材用ガラス取付金具の間に、(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン生ゴム(100重量部);(B)R3SiO1/2単位、R2SiO2/2単位、RSiO3/2単位(式中、各Rは一価炭化水素基である。)およびこれらの混合物からなる群から選ばれるオルガノポリシロキサン単位およびSiO4/2単位からなり(ただし、オルガノポリシロキサン単位のSiO4/2単位に対するモル比が0.08〜2.0である。)、BET法比表面積が200m2/g以上の湿式法疎水化補強性シリカ(50〜100重量部);(C)オルガノハイドロジェンポリシロキサン(0.1〜10重量部);および(D)白金系触媒((A)成分100重量部に対して白金金属重量として1〜500ppmとなる量)または有機過酸化物(0.1〜10重量部);からなり、ウイリアムス可塑度(JIS K6249、25℃)が400〜800であり、グリーン強度(25℃)が0.2〜0.5Mpaであり、かつ、厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率が50%以上である熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を介在させ、圧着後、該熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を加熱硬化せしめることを特徴とする、建材用ガラスと建材用ガラス取付金具の接合方法。
  2. 熱硬化性接着性シリコーンゴム組成物を加圧下で加熱硬化させることを特徴とする請求項1記載の接合方法。
  3. 熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の形状が、シート状もしくはテープ状であることを特徴とする請求項1記載の接合方法。
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