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JP4877355B2 - 透明板の欠陥検出方法およびその装置 - Google Patents
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JP4877355B2 - 透明板の欠陥検出方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板ガラスなどの透明板状体に生ずる欠陥の検出方法および欠陥の検出装置に関する。
ガラスなどの透明板状体の欠陥は、表面のキズや汚れ等の表面に存在する欠陥と、板状体中の異物等の欠陥とがあり、板状体が透明であるため、例えば、特許文献1のように、透明板状体の面に対して垂直に近い方向と平行に近い方向とから透明板状体を照明し、欠陥をCCDカメラで検出するといった光学的な手段が多用されてきた。
特許文献1に示す光学的な方法では、透明板状体の照明に多くの光源が必要である。さらに、透明板状体の表面のキズや、透明板状体中の異物や泡などの欠陥と、透明板状体の表面の汚れや表面に付着したほこりなどの異物との判別ができず、透明板状体を洗浄した後でないと検査が困難であった。すなわち、洗浄しないで検査を行った場合、単に汚れているだけの透明板状体を製品とせずに捨ててしまう可能性が生じてしまう。
従って、透明板状体の表面の汚れやほこりなど洗浄によって除去可能な欠陥は、キズや異物などの洗浄しても無くならない欠陥と区別するため、ガラス等の透明板状体は、洗浄を行った後、透明板状体を清浄に保つことによって、埃や汚れの影響を受けずに欠陥のみを検出していた。あるいは、汚れたままでも検出可能な特定の欠陥のみに的を絞って検査を実施する等の方法を採用する必要があった。
前述するような洗浄によって除去できる汚れ等とキズや異物などの欠陥を区別して検出する方法が特許文献2に、開示されている。しかしながら、この方法では、表面にあるほこりや汚れと表面なるキズとを明確に区別することが困難であり、欠陥の検出を確実に行うためには検出する透明板状体を洗浄する必要があった。
特許文献3にエッジから光を透明板状体中に伝播させる方法が開示されているが、吸収の大きいガラスでは透明板状体の中心部までに光が届かず、また、厚みの小さい透明板状体ではエッジから光を入射することが困難であった。
特開平11−337504号公報 特開2002−214158号公報 特開2003−75367号公報
従来技術の、板状体を透過する光と表面で反射する光とを用いる欠陥の検出方法では、表面の欠陥と汚れの区別が困難であった。
本発明は、汚れと欠陥とを容易に区別することができる欠陥検出方法を提供するものである。
本発明の欠陥検出方法およびその検出装置は、ガラスの清浄度に関わらず、欠陥のみを効率良く検出する方法として、欠陥を検出するため の受光素子に入力した信号の中でも、欠陥のみに輝度差が生じ、埃、汚れには輝度差が生じ ない検査方法を提供するものである。
具体的には、ガラスに照射した光をガラス内部に導き、これを全反射させることによって、 ガラス表面及び内部に存在する欠陥のみを光らせ、それに対してガラス表面に付着した埃、 汚れは光らない方法とすることによって、ガラスの清浄度の影響を受けずに、欠陥のみを確 実に検出する方法を採用する。
すなわち、透明板状体を照明して透明板状体の欠陥を検出する欠陥検出方法において、該透明板状体の表面に、照明光を散乱させる散乱手段を設け、該散乱手段が、透明板状体の照明光を入射する面とは反対側の面に接触させたローラー状の散乱反射体であり、該散乱手段を照明し、透明板状体中を全反射して伝搬する該散乱させた照明光で透明板状体の欠陥を照明することを特徴とする欠陥検出方法である。
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また、本発明は、前記欠陥検出方法に用いる欠陥検出装置であって、透明板状体を照明する光源と、樹脂中に光を散乱させる粒子を分散させて成形されているローラー状の散乱反射体と、欠陥からの光を検出するためのCCDカメラとでなることを特徴とする欠陥検出装置である。
本発明の透明板の欠陥検出方法およびその装置は、表面の汚れやほこりなどの洗浄によって除去できる欠陥と、透明板状体中の異物や表面のキズなどの除去できない欠陥とを区別できる欠陥検出方法およびその装置を提供し、検出前に透明板状体を洗浄する工程を省き、さらには、欠陥の検出を、清浄な雰囲気が保たれている場所で行う必要性がないので、作業性の向上と製造コストの低減となる。
透明板状体中を全反射して伝搬する光によって欠陥を検出する方法を示す概略側面図である。 ライン状に照明される照明光を示す模式図。 スネルの法則を示す模式図。 液滴により散乱される照明光を示す模式図。 照明光の入射する位置と検出位置との距離を示す模式図。 液滴により散乱される照明光を示す模式図。 散乱反射体により散乱する照明光を示す模式図。 CCDカメラが焦点を合わせる範囲を示す模式図。
本発明の透明板状体の欠点検出方法は、特に限定するものではないが、例えば、図1に示すような光学系で、透明板状体の欠点を検出する装置に適用することができる。図1に示す光学系において、照明器1は、図2示すように、透明板状体3をライン状に照明することが望ましい。帯状の照明範囲に対し、CCDカメラ4でライン状の範囲を撮影する。照明器1にはハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀灯、ナトリウムランプあるいはLEDランプなどの光源を用い、光源の光を遮光したり、板状あるいはロッド状の光ガイドを用いて、透明板状体3を、図2に示すようにライン状に照明する。透明板状体3に入射する光は散乱の少ない光を用いることが望ましいが、磨りガラスなどのディフューザーを用いたり、照明光を光ガイドで照射して、光ガイドの射出側に凹凸処理をして散乱光にしてもよい。また光源に棒状の蛍光灯を用いることもできる。
全反射光6は、臨界角θ以上の角度で、透明板状体中を伝搬する光である。図3は、スネルの法則を示す図である。入射光20は透明板状体3と空気との界面で屈折して、屈折光21となる。このとき、入射光20の入射角θ1と屈折光21の屈折角θ2は、空気の屈折率n1、透明板状体の屈折率n2を用いて、スネルの法則は、n1sinθ1=n2sinθ2となる。
空気の屈折率n1を1とすると、sinθ1=n2sinθ2となり、屈折角θ2は、θ2=sin―1(sinθ1/n2)で求められる。θ1は90°が最大であり、θ1=90°としたときの屈折角θ2も最大となる。θ1=90°とすると、θ2は、θ2=sin―1(1/n2)で求められ、θ1=90°の場合のθ2が臨界角θである。また、透明板状体がフロートガラス等のソーダライムガラスの場合は、n2=1.52として、臨界角θは41.8°となる。
図4は、透明板状体の照明器1と同じ側の表面に、照明光の散乱手段として液滴8を用いる場合である。液滴8は、図示しない噴霧装置を用い、霧状の液滴を透明板状体3に吹き付けて、透明板状体3の照明光2で照明される範囲に形成させる。照明光2の透明板状体3への入射角は、図4に示すように、必ずしも垂直である必要はなく、照明しやすい角度で照明すればよい。
透明板状体の表面に付着させた液滴は、表面張力により、曲面形状となるため、照明光は透明板状体中に散乱させられる。透明板状体中に散乱される照明光は、その一部が、透明板状体の法線に対して臨界角θ以上の角度で散乱され、全反射して透明板状体中を伝搬する。
透明板状体の表面に付着させる液滴は、水滴が好ましく、粒径はなるべく小さい方が望ましい。電動の霧吹きや噴霧器を使用し、発生させた霧を透明板状体の表面に吹き付けて、透明板状体の表面に水滴を付着させる。
全反射光6は、透明板状体3の表面に付着する汚れ、ほこり、ゴミなどにほとんど影響されずに透明板状体3中を伝搬し、透明板状体3の中に存在する欠陥7や表面のキズ等で散乱する。
透明板状体3の中に存在する欠陥7や表面のキズ等で散乱した光を検出器4を用いて検出することにより、透明板状体3の表面に付着する汚れ、ほこり、ゴミなどを検出することなく、透明板状体3の中に存在する欠陥7や表面のキズ等のみを検出することができる。
検出器4には、CCDカメラを用いることが望ましい。さらに、CCDカメラは通常のカメラでもよいが、明るさの均一な画像をデータ処理した方が好ましく、1本の走査線のみを撮影するようにしたラインカメラを用いることが望ましい。
検出器4による欠陥の検出は、全反射光6によって行うので、図5に示す、照明光2が透明板状体3に入射する位置a、検出器4が検出する位置b、位置aと位置bとの間隔dに対して、透明板状体3の厚みをtとして、図4のような、照明器1と同じ側の透明板状体3の表面に液滴8を付着させて照明光2を散乱させる場合は、間隔dを、2t×tanθ以上とすることが好ましい。
図6のように、照明光2の散乱を、照明器1と反対側の透明板状体3の表面に液滴8を付着させる場合は、間隔dを、t×tanθ以上とすることが好ましい。
透明板状体を移動させて欠陥を検出する場合は、透明板状体の表面に付着させた液滴が検出器の検出位置に移動して、検出を妨害しないように、透明板状体の進行方向に向かって検出器、照明器の順に配置することが望ましい。
図7は、弾力性を有する樹脂中に光を散乱させる粒子を分散させて光散乱体9を成形し、該光散乱体9を照明光の散乱手段として用いる場合を示すものである。図7は、円筒に成形した光散乱体9をローラー状に構成して透明板状体3の表面に接触させ、透明板状体3の移動に合わせて、光散乱体9を回転するようにしたものである。光散乱体9はローラー状にして回転できるようにすることが望ましいが、シート状にして用いてもよい。
光散乱体9を成形する樹脂は、弾力性を有するものが望ましく、さらに、透明性を有するもの、あるいは乳白色であるものが好ましく、アクリル系やシリコーン系の弾力性のあるゴム状の樹脂を用いることができる。なお、樹脂に不透明な樹脂を用いてもよい。
樹脂に混入させる粒子としては、ポリカーボネートやポリスチレン等の屈折率が比較的に大きい樹脂を粉体にして用いるとよい。
欠陥で散乱される光以外の光が、検出器に入射しないように、検出器1の周囲を遮光板5で囲い、遮光することが望ましい。
透明板状体3が連続的に生産される場合は、透明板状体の進行する方向に向かって、検出器、噴霧装置の順に配置することが望ましい。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本実施例の光学系を示すものである。
実施例1
フロートガラスの製造ラインで連続的に生産されている、厚み5mmのフロートガラス3に本発明の欠陥検出方法を用いた。検査は除冷室から出てきた場所を暗幕で囲い、照明器1以外の光のない状態にした。
図示しない電動式噴霧器により、フロートガラスの下面に霧を吹き付け、図5に示すように、水滴でなる液滴8´を透明板状体3の下面側に付着させた。液滴8´が付着した部分を、照明器1の照明光2で照明した。照明器1にはハロゲンランプを用いた。 フロートガラスの屈折率をn2=1.52として、臨界角は41.8°となり、t=5mmとして、t×tan(θ)=5×tan(41.8°)=4.5mmとなる。 この数値から、フロートガラスの進行方向に向かって、検出器4、照明器1の順に設置し、図5に示す、検出器4が検出する位置bと照明光2が透明板状体3に入射する位置bとの距離dを、4.5mmの約1.5倍の7mmとした。
検出器4にはCCDカメラ10を用いた。CCDカメラの焦点を透明板状体3の表面付近の、図8に示すライン11上の範囲に合わせた。
散乱した照明光6の中の全反射して伝搬する光は、透明板状体中の異物や表面のキズで散乱し、欠陥として検出できた。また、透明板状体の表面の汚れやほこりを欠陥として検出することが無かった。
実施例2
透明なシリコーン樹脂にポリスチレン樹脂の粉体を混入させ、円筒状に成形して、図7に示す散乱反射体9として用いた。散乱反射体9はローラー状として回転できるように支持して透明板状体3に接触させ、接触する部分を照明光2で照明した。
照明光を散乱させる手段に散乱反射体9を用いた他は、全て実施例1と同様にした。
本実施例においても、実施例1と同様に、散乱した照明光6の中の全反射して伝搬する光は、透明板状体中の異物や表面のキズで散乱し、欠陥として検出できた。また、透明板状体の表面の汚れやほこりを欠陥として検出することが無かった。
1 照明器
2 照明光
3 透明板状体
4 検出器
5 遮光板
6 全反射光
7 欠陥
8、8´ 液滴
9 散乱反射体

Claims (2)

  1. 透明板状体を照明して透明板状体の欠陥を検出する欠陥検出方法において、該透明板状体の表面に、照明光を散乱させる散乱手段を設け、該散乱手段が、透明板状体の照明光を入射する面とは反対側の面に接触させたローラー状の散乱反射体であり、該ローラー状の散乱反射体が光を散乱させる粒子を分散させたものであり、該散乱手段を照明し、透明板状体中を全反射して伝搬する該散乱させた照明光で透明板状体の欠陥を照明することを特徴とする欠陥検出方法。
  2. 透明板状体を照明する光源と、樹脂中に光を散乱させる粒子を分散させて成形されているローラー状の散乱反射体と、欠陥からの光を検出するためのCCDカメラとでなることを特徴とする請求項1に記載の欠陥検出方法に用いる装置。
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