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JP4884991B2 - 塗布処理装置 - Google Patents
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Description

本発明は、基板に形成されたパターン上に塗布膜を形成する塗布処理装置に関する。
例えば多層配線構造の半導体デバイスの製造工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などが順次行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。このレジストパターンをマスクとして、ウェハのエッチング処理が行われ、その後レジスト膜の除去処理などが行われて、ウェハ上に所定のパターンが形成される。このように所定の層に所定のパターンが形成される工程が通常20〜30回程度繰り返し行われ、多層配線構造の半導体デバイスが製造される。
ところで、このようにウェハ上に所定のパターンが繰り返し形成される場合、n層目に所定のパターンが形成された後に、(n+1)層目のレジスト膜が適切な高さに形成されるためには、レジスト液が塗布される面が平坦であることが必要になる。
そこで従来より、ウェハの所定のパターン上に塗布膜を形成し、その表面を平坦化することが行われている。このような塗布膜の形成は、ウェハの所定のパターン上に例えば固体状の塗布膜形成成分と溶剤を有する塗布液を塗布し、当該塗布された塗布液を加熱して硬化させることにより行われる。この塗布液としては、例えばSOG(Spin
On Glass)材料が用いられている。(非特許文献1)
大橋直史ら著 「多層配線構造に対するSOGプロセスの改良」 電気情報通信学会論文誌 C−II Vol.J78−C−II No.5 1995年
しかしながら、図19に示したように、このような従来の塗布液がウェハWの所定のパターンP上に塗布された場合、塗布液中の固体状の塗布膜形成成分の流動性が悪いため、塗布液はウェハWの所定のパターンPの凹凸上を円滑に拡散しなかった。その結果、パターンPの穴Hが形成されている領域Sでは、パターンPの穴Hが形成されていない領域Tに比べて塗布膜Rが凹み、塗布膜Rの高さが異なる、いわゆる段差Bが生じていた。したがって、従来の塗布膜Rの表面は平坦化されず、この塗布膜R上に形成されるレジスト膜にも段差が生じるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板に形成された所定のパターン上に塗布膜を形成するにあたって、当該塗布膜の表面を平坦化することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板に形成されたパターン上に塗布膜を形成する塗布処理装置であって、基板を搬入出するための搬入出口を備えて、基板を収容する処理容器と、基板にレジスト膜を形成する前に前記処理容器内に基板を収容し、当該基板のパターン上に、光重合開始剤を有する液体状の塗布膜形成成分を含む塗布液を塗布する塗布ノズルと、前記処理容器内に設けられ、前記基板のパターン上に塗布された前記塗布液に、当該塗布液を硬化させる波長の紫外線を照射する照射部と、を有することを特徴としている。
本発明の塗布処理装置によれば、基板が処理容器内に搬送された後、塗布ノズルによって、基板のパターン上に液体状の塗布膜形成成分を含む塗布液が塗布されると、当該塗布液に含まれる液体状の塗布膜形成成分の流動性が良いために、塗布液は基板のパターンの凹凸上を円滑に拡散することができる。したがって、基板のパターン上に形成される塗布膜に段差が生じず、塗布膜の表面を平坦化することができる。
またここで、この基板のパターン上に塗布された塗布液に含まれる液体状の塗布膜形成成分は低分子であり、それぞれの分子が結合していないため、昇華しやすい性質を有している。この塗布膜形成成分を加熱すると、塗布液はさらに昇華しやすくなる。従来の塗布膜は塗布液を加熱することにより塗布液を硬化させて形成されるので、液体状の塗布形成成分を有する塗布液を用いる場合、塗布液を硬化させる際に塗布液が昇華してしまう。しかしながら本発明の照射部によれば、基板のパターン上に塗布された塗布液に紫外線を照射し、塗布液を硬化させて基板のパターン上に塗布膜を形成するので、塗布液を加熱する必要がなく、塗布液の昇華を従来より抑えることができる。したがって、形成される塗布膜の膜厚の減少を抑えることができる。
前記照射部は、前記処理容器の上部に設けられていてもよい。この照射部によって、処理容器内に収容された基板に対して、紫外線を照射することができるので、基板が処理容器内に収容された状態で、当該基板に対して塗布液の塗布と紫外線の照射を行うことができる。したがって、塗布液の塗布から紫外線の照射までの処理を連続して行うことができ、その分処理時間を短縮することができる。
前記照射部は、前記搬入出口の上部に設けられていてもよい。この照射部によって、基板のパターン上に塗布液が塗布された後、基板を処理容器の搬入出口から外部に搬送する際に、基板のパターン上の塗布液に紫外線を照射することができる。
基板を保持する回転自在なスピンチャックを前記処理容器内に有し、前記照射部によって基板のパターン上の塗布液に紫外線が照射される範囲は、少なくとも基板の中心から基板の端部までであってもよい。このようにスピンチャックによって回転している基板に対して紫外線を照射するので、少なくとも基板の中心から基板の端部までの範囲に紫外線を照射するだけで、基板全面に塗布膜を形成することができる。なおこの場合、前記照射部は、前記塗布ノズルに併設されていてもよい。
前記塗布ノズルは、基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有するノズルであり、前記照射部は、前記塗布ノズルと平行に基板の幅方向に延びる形態を有し、前記塗布ノズルに同期して移動してもよい。このように塗布ノズルと照射部が同期して移動することにより、基板の面方向の全位置において、塗布液が塗布されてから紫外線が照射されるまでの時間を一定となるように制御することができる。なおこの場合、前記照射部は、前記塗布ノズルに併設されていてもよい。また、前記塗布ノズルと前記照射部とは、独立した移動機構を有していてもよく、前記照射部は、複数設けられていてもよい。
前記塗布処理装置は、前記塗布ノズルから基板の領域上に塗布液を塗布した直後の当該領域上の塗布液に対して、前記照射部から紫外線を照射するように制御する制御部を有していてもよい。この制御部によって、基板のパターン上に塗布された塗布液は基板に塗布された直後に紫外線が照射されて硬化するので、塗布液の昇華を抑えることができる。
別の観点による本発明によれば、少なくとも基板に形成されたパターン上に塗布液を塗布する塗布処理装置と、前記塗布処理装置に基板を搬入出する搬送装置と、を有する基板処理システムであって、前記搬送装置は、基板を支持して搬送する搬送アームと、前記搬送アームで支持されている基板に対して、当該基板のパターン上の塗布液に紫外線を照射する照射部と、を有することを特徴とする、基板処理システムが提供される。本発明においては、塗布処理装置で基板のパターン上に塗布液が塗布された後、当該基板は搬送アームによって搬送装置に搬送され、当該基板が搬送アームに支持された状態で、基板のパターン上の塗布液に対して搬送装置の照射部から紫外線が照射されるので、基板のパターン上に塗布膜をインラインで形成することができ、塗布膜の形成を円滑に行うことができる。
本発明によれば、基板に形成された所定のパターン上に塗布膜を形成するにあたって、塗布膜の表面を平坦化することができ、また塗布液の昇華を抑えて塗布膜の膜厚の減少を抑えることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる塗布処理装置を搭載した、基板処理システムとしての塗布現像処理システム1の構成の概略を示す平面図であり、図2は、塗布現像処理システム1の正面図であり、図3は、塗布現像処理システム1の背面図である。
塗布現像処理システム1は、図1に示すように例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり、カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション2と、フォトリソグラフィー工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を多段に配置している処理ステーション3と、この処理ステーション3に隣接して設けられている露光装置(図示せず)との間でウェハWの受け渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2には、カセット載置台5が設けられ、当該カセット載置台5は、複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在になっている。カセットステーション2には、搬送路6上をX方向に向かって移動可能なウェハ搬送体7が設けられている。ウェハ搬送体7は、カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、X方向に配列された各カセットC内のウェハWに対して選択的にアクセスできる。
ウェハ搬送体7は、Z軸周りのθ方向に回転可能であり、後述する処理ステーション3側の第3の処理装置群G3に属する温度調節装置60やウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置61に対してもアクセスできる。
カセットステーション2に隣接する処理ステーション3は、複数の処理装置が多段に配置された、例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション3のX方向負方向(図1中の下方向)側には、カセットステーション2側から第1の処理装置群G1、第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション3のX方向正方向(図1中の上方向)側には、カセットステーション2側から第3の処理装置群G3、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には、第1の搬送装置A1が設けられており、第1の搬送装置A1の内部には、ウェハWを支持して搬送する第1の搬送アーム10が設けられている。第1の搬送アーム10は、第1の処理装置群G1、第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には、第2の搬送装置A2が設けられており、第2の搬送装置A2の内部には、ウェハWを支持して搬送する第2の搬送アーム11が設けられている。第2の搬送アーム11は、第2の処理装置群G2、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
図2に示すように第1の処理装置群G1には、ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置、例えばウェハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布装置20、21、22、露光処理時の光の反射を防止する反射防止膜を形成するボトムコーティング装置23、本発明にかかるウェハWのパターンP上に塗布膜Rを形成する塗布処理装置24が下から順に5段に重ねられている。第2の処理装置群G2には、液処理装置、例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置30〜34が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には、各処理装置群G1、G2内の液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室40、41がそれぞれ設けられている。
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には、温度調節装置60、トランジション装置61、精度の高い温度管理下でウェハWを温度調節する高精度温度調節装置62〜64及びウェハWを高温で加熱処理する高温度熱処理装置65〜68が下から順に9段に重ねられている。
第4の処理装置群G4では、例えば高精度温度調節装置70、レジスト塗布処理後のウェハWを加熱処理するプリベーキング装置71〜74及び現像処理後のウェハWを加熱処理するポストベーキング装置75〜79が下から順に10段に重ねられている。
第5の処理装置群G5では、ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置、例えば高精度温度調節装置80〜83、ポストエクスポージャーベーキング装置84〜89が下から順に10段に重ねられている。
図1に示すように第1の搬送装置A1のX方向正方向側には、複数の処理装置が配置されており、例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置90、91、ウェハWを加熱する加熱装置92、93が下から順に4段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置A2のX方向正方向側には、例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置94が配置されている。
インターフェイス部4には、例えば図1に示すようにX方向に向けて延伸する搬送路100上を移動するウェハ搬送体101と、バッファカセット102が設けられている。ウェハ搬送体101は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、インターフェイス部4に隣接した露光装置(図示せず)と、バッファカセット102及び第5の処理装置群G5に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
次に、上述の塗布処理装置24の構成について、図4に基づいて説明する。塗布処理装置24は、処理容器150を有している。処理容器150の一側面には、ウェハWの搬送手段である第1の搬送アーム10の搬入領域に臨む面にウェハWの搬入出口151が形成され、搬入出口151には、開閉シャッタ152が設けられている。
処理容器150の内部には、基板保持機構としてその上面にウェハWを水平に真空吸着保持するスピンチャック120が設けられている。このスピンチャック120はモータなどを含む回転駆動部121により鉛直周りに回転でき、かつ昇降できる。
スピンチャック120の周囲には、カップ体122が設けられている。カップ体122は、上面にスピンチャック120が昇降できるようにウェハWよりも大きい開口部が形成されている。カップ体122底部には、ウェハW上から零れ落ちる塗布液を排出するための排液口123が形成されており、この排液口123には排液管124が接続されている。
スピンチャック120の上方には、ウェハW表面の中心部に塗布液を塗布するための塗布ノズル130が配置されている。塗布ノズル130は、塗布液供給管131を介して塗布液を供給する塗布液供給源132に接続されている。また塗布液供給管131にはバルブや流量調整部等を有する供給制御装置133が設けられている。塗布液供給源132から供給される塗布液には例えばXUV(日産化学工業株式会社製品)が用いられ、塗布液には液体状の塗布膜形成成分と溶剤が含まれている。塗布膜形成成分には、例えばインドニウム塩などの光重合開始剤、エポキシ樹脂、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルアセテートなどが含まれている。溶剤としては、例えばシンナーが用いられている。
処理容器150の上方には、スピンチャック120上のウェハWに対して紫外線を照射する照射部110が設けられている。照射部110は、ウェハWの全面に対して紫外線を照射することができる。
塗布ノズル130は、図5に示すようにアーム134を介して移動機構135に接続されている。アーム134は移動機構135により、処理容器150の長さ方向(Y方向)に沿って設けられたガイドレール136に沿って、カップ体122の一端側(図5では左側)の外側に設けられた待機領域137から他端側に向かって移動できると共に、上下方向に移動できる。待機領域137は、塗布ノズル130を収納できるように構成されていると共に、塗布ノズル130の先端部を洗浄できる洗浄部137aを有している。
本実施の形態にかかる塗布処理装置24を搭載した塗布現像処理システム1は以上のように構成されており、次にこの塗布現像処理システム1で行われるウェハ処理について説明する。
先ず、ウェハ搬送体7によって、カセット載置台5上のカセットCから表面に所定のパターンが形成されたウェハWが一枚取り出され、第3の処理装置群G3の温度調節装置60に搬送される。温度調節装置60に搬送されたウェハWは、所定温度に温度調節され、その後本発明にかかる塗布処理装置24に搬送される。
ウェハWは、第1の搬送アーム10によって搬入出口151から処理容器150内に搬送され、スピンチャック120の上方まで移動される。そこでスピンチャック120を上昇させて、第1の搬送アーム10からスピンチャック120にウェハWが受け渡される。そしてウェハWをスピンチャック120に吸着して水平に保持して、ウェハWを所定の位置まで下降させる。
次に回転駆動部121によってウェハWを例えば回転数500rpmで回転させると共に、塗布ノズル130をウェハWの中心部上方に移動させる。そして、図6(a)に示すように塗布ノズル130からウェハWの中心部に塗布液Qを例えば2秒間吐出し、ウェハWを例えば回転数1500rpmに加速して15秒間回転させる。このウェハWの回転により生じる遠心力によって、塗布液QをウェハWのパターンP上に拡散させる。その後、塗布ノズル130をウェハWの中心部上方から待機領域137に移動させる。
塗布液QがウェハWのパターンP上の全面に拡散されると、スピンチャック120によってウェハWを所定の位置まで上昇させる。そして照射部110からウェハWのパターンP上に塗布された塗布液Qに、例えば波長222nm、エネルギー7mW/cmの紫外線が例えば2秒間/cm照射される。この照射された紫外線によって、塗布液Q内に含まれる光重合開始剤が活性化して塗布液Qが硬化する。そして、図6(b)に示すようにウェハWのパターンP上に塗布液Qが硬化してできた塗布膜Rが形成される。塗布膜Rは、例えば例えば100nm〜300nmの膜厚で形成される。
ウェハWのパターンP上に塗布膜Rが形成されると、ウェハWは第1の搬送アーム10によってボトムコーティング装置23に搬送され、反射防止膜が形成される。反射防止膜が形成されたウェハWは、第1の搬送アーム10によって加熱装置92、高温度熱処理装置65、高精度温度調節装置70に順次搬送され、各装置で所定の処理が施される。その後ウェハWは、レジスト塗布装置20に搬送される。
レジスト塗布装置20においてウェハW上にレジスト膜が形成されると、ウェハWは第1の搬送アーム10によってプリベーキング装置71に搬送され、加熱処理が施された後、続いて第2の搬送アーム11によって周辺露光装置94、高精度温度調節装置83に順次搬送されて、各装置において所定の処理が施される。その後、インターフェイス部4のウェハ搬送体101によって露光装置(図示せず)に搬送され、ウェハW上のレジスト膜に所定のパターンが露光される。露光処理の終了したウェハWは、ウェハ搬送体101によってポストエクスポージャーベーキング装置84に搬送され、所定の処理が施される。
ポストエクスポージャーベーキング装置84における熱処理が終了すると、ウェハWは第2の搬送アーム11によって高精度温度調節装置81に搬送されて温度調節され、その後現像処理装置30に搬送され、ウェハW上に現像処理が施され、レジスト膜にパターンが形成される。その後ウェハWは、第2の搬送アーム11によってポストベーキング装置75に搬送され、加熱処理が施された後、高精度温度調節装置63に搬送され温度調節される。そしてウェハWは、第1の搬送アーム10によってトランジション装置61に搬送され、ウェハ搬送体7によってカセットCに戻されて一連のフォトリソグラフィー工程が終了する。
以上の実施の形態によれば、ウェハWのパターンP上に塗布液Qが塗布されると、その塗布液Qに含まれる液体状の塗布膜形成成分の流動性が良いために、塗布液QはウェハWのパターンPの凹凸上を円滑に拡散することができる。したがって、図6(b)に示すようにウェハWのパターンP上に形成される塗布膜Rの表面を平坦化することができる。
また照射部110からウェハWのパターンP上に塗布された塗布液Qに紫外線を照射することによって塗布液Qを硬化させて、ウェハWのパターンP上に塗布膜Rを形成することができるので、従来のように塗布膜Rの形成の際に塗布液Qを加熱する必要がなく、加熱により昇華しやすい塗布液Qの昇華を従来より抑えることができる。したがって、形成される塗布膜Rの膜厚の減少を抑えることができる。
さらに照射部110は、処理容器150内の上部に設けられ、スピンチャック120上のウェハWに対して紫外線を照射するので、ウェハWが処理容器150内に収容された状態で、ウェハWに対して塗布液Qの塗布と紫外線の照射を行うことができる。したがって、塗布液Qの塗布から紫外線の照射までの処理を連続して行うことができ、その分処理時間を短縮することができる。
以上の実施の形態で記載した照射部110は、処理容器150内の上部に設けられていたが、照射部111は、図7に示すように処理容器150の上面150aの外側に設けられていてもよい。照射部111は、スピンチャック120上のウェハWに対して紫外線を照射できる向きに設置され、上面150aには、紫外線を透過させる、例えば無色透明のガラス板が用いられる。かかる場合、照射部111から照射された紫外線は、上面150aを通過しウェハWのパターンP上の塗布液Qに照射され、塗布膜Rを形成することができる。また、例えば処理容器150内に塗布液Qが飛散しても、照射部110が汚されることがないので、照射部111のメンテナンスの頻度を減少させることができる。
以上の実施の形態で記載した照射部110、111は、スピンチャック120の上方に設けられていたが、照射部160は、図8に示すように搬入出口151の上部に設けられていてもよい。かかる場合、塗布ノズル130からウェハWのパターンP上に塗布液Qが塗布された後、第1の搬送アーム10によってウェハWを処理容器150の搬入出口151から外部に搬送する際に、照射部160によってウェハWのパターンP上の塗布液Qに紫外線を照射することができる。したがって、処理容器150内でウェハWに対して塗布液Qの塗布と紫外線の照射を連続して行うことができ、塗布液Qの塗布から紫外線の照射までの時間を短縮することができる。
以上の実施の形態で記載した照射部110、111、160は、スピンチャック120の上方、あるいは搬入出口151の上部に設けられていたが、照射部170は、図9に示すように塗布ノズル130に併設されていてもよい。照射部170は、図10に示すように塗布ノズル130の一の側面130aと照射部170の一の側面170aとが接続することで、塗布ノズル130に併設されている。この場合、照射部170の上下方向の位置、あるいはウェハWの上下方向の位置を調整することで、図9に示すように少なくともウェハWの中心からウェハWの端部までの範囲Hに対して、照射部170からウェハWのパターンP上の塗布液Qに紫外線が照射される。
また塗布処理装置24には、照射部170からの紫外線の照射、あるいは供給制御装置133による塗布液Qの塗布等を制御する制御部180が設けられていてもよい。この制御部180は、塗布ノズル130からウェハWの領域上に塗布液Qを塗布した直後の当該領域上の塗布液Qに対して、照射部170から紫外線を照射するように制御している。
かかる場合、スピンチャック120によって回転しているウェハWに対して照射部170から紫外線を照射するので、少なくとも範囲Hに紫外線を照射するだけでウェハW全面の塗布液Qを硬化して、塗布膜Rを形成することができる。
また、制御部180の制御によって、ウェハWのパターンP上に塗布された塗布液Qは、ウェハWに対して塗布された直後に紫外線が照射されて硬化するので、塗布液Qの昇華を抑えることができる。
以上の実施の形態で記載した塗布ノズル130に代えて、図11に示すようにX方向に延びるスリット状の吐出口140aを有する塗布ノズル140を用いてもよい。塗布ノズル140は、図12及び図13に示すように例えばウェハWのX方向の幅よりも長く形成されている。塗布ノズル140はガイドレール136に沿って、カップ体122の一端側(図13では左側)の外側に設けられた待機領域141から他端側に向かって移動できる。待機領域141は、塗布ノズル140を収納できるように構成されている。なお照射部としては、前記照射部110、111、160のいずれを用いてもよい。かかる場合でも、塗布ノズル140からウェハWのパターンP上に塗布液Qを塗布した後、照射部110、111、160のいずれかによってウェハWのパターンP上の塗布液Qに紫外線を照射して、塗布膜Rを形成することができる。
以上の実施の形態で記載した塗布ノズル140を用いる場合、照射部190は、図14に示すように塗布ノズル140と平行にウェハWの幅方向に延び、塗布ノズル140に併設されていてもよい。照射部190は、図15に示すように塗布ノズル140の一の側面140aと照射部190の一の側面190aとが接続されて、塗布ノズル140に併設されている。
またこの塗布処理装置24には、照射部190からの紫外線の照射、あるいは供給制御装置143による塗布液Qの塗布等を制御する制御部200が設けられていてもよい。この制御部200は、塗布ノズル140からウェハWの領域上に塗布液Qを塗布した直後の当該領域上の塗布液Qに対して、照射部190から紫外線を照射するように制御している。
かかる場合、制御部200の制御によって、ウェハWのパターンP上に塗布された塗布液Qは、ウェハWに対して塗布された直後に紫外線が照射されて硬化するので、塗布液Qの昇華を抑えることができる。また塗布ノズル140と照射部190が同期して移動するので、ウェハWの面方向の全位置において、塗布液Qが塗布されてから紫外線が照射されるまでの時間を一定となるように制御することができ、ウェハWのパターンP上に形成される塗布膜Rの膜厚を一定にすることができる。
以上の実施の形態では照射部190は、塗布ノズル140に併設されていたが、照射部210は、図16に示すように塗布ノズル140と独立して設けられていてもよい。照射部210は、塗布ノズル140のアーム134と移動機構135と独立した、アーム211と移動機構212を有している。照射部210は移動機構211により、ガイドレール136に沿って、カップ体122の一端側(図16では右側)の外側に設けられた待機領域213から他端側に向かって移動できると共に、上下方向に移動できる。待機領域213は、照射部210を収納できるように構成されている。かかる場合、照射部210は塗布ノズル140と独立に移動するので、塗布ノズル140と照射部210の移動速度を調整することにより、ウェハWの面方向の全位置において、塗布液Qが塗布されてから紫外線が照射されるまでの時間を一定となるように制御することができる。なお、これら照射部210、及びアーム211、移動機構212は、図17に示すように複数設けられていてもよい。照射部210を複数設けることによって、塗布液Qに対して紫外線を照射する時間をより短縮することができる。
なお、以上の塗布処理装置24は、塗布現像処理システム1の内部に設けられていたが、塗布処理装置24は、塗布現像処理システム1の外部に独立して設けられていてもよい。
以上の実施の形態では、照射部110、111、160、190、210は塗布処理装置24に設けられていたが、照射部230は、図18に示すように第1の搬送装置A1に設けられていてもよい。第1の搬送装置A1は筐体220を有しており、筐体220の塗布処理装置24側の一側面にはウェハWの搬入出口221が形成されている。筐体220内の第1の処理ユニット部G1及び第2の処理ユニットG2側には、図1に示すようにポール13、13が鉛直方向に設けられており、ポール13の一方には第1の搬送アーム10を昇降させるための昇降機構(図示せず)が内蔵されている。ポール13、13の間には、図18に示すように支持部12が設けられ、支持部12の両端部はポール13、13に接続されている。支持部12上には回転シャフト11が設けられ、回転シャフト11は第1の搬送アーム10を支持している。また支持部12には、シャフト11を回転させ、かつ水平方向に移動させるためのモータ(図示せず)が内蔵されており、第1の搬送アーム10は回転自在で、かつ水平方向にも移動自在となっている。さらに筐体220内の上方には、第1の搬送アーム10に支持されたウェハWに対して紫外線を照射する照射部230が設けられている。
かかる場合、塗布処理装置24でウェハWのパターンP上に塗布液Qが塗布された後、ウェハWは第1の搬送アーム10によって、搬入出口221から第1の搬送装置A1内に搬送される。そしてウェハWが第1の搬送アーム10に支持された状態で、当該ウェハWのパターンP上の塗布液Qに対して照射部230から紫外線が照射され、塗布液Qが硬化する。その結果、ウェハWのパターンP上に塗布膜Rをインラインで形成することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、基板に形成されたパターン上に塗布膜を形成する塗布処理装置及び基板処理システムに有用である。
本実施の形態にかかる塗布処理装置を搭載した、塗布現像処理システムの構成の概略平面図である。 本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの正面図である。 本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの背面図である。 本実施の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略縦断面図である。 本実施の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略平面図である。 本実施の形態にかかるウェハのパターン上に形成された塗布膜の状態を示す説明図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略縦断面図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略縦断面図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略縦断面図である。 照射部が塗布ノズルに併設された場合の斜視図である。 スリット状の吐出口を有する塗布ノズルの斜視図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略縦断面図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略平面図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略平面図である。 照射部が塗布ノズルに併設された場合の斜視図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略平面図である。 他の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略平面図である。 他の形態にかかる塗布処理装置及び搬送装置の構成の概略縦断面図である。 従来のウェハのパターン上に形成された塗布膜の状態を示す説明図である。
符号の説明
1 塗布現像処理システム
10 第1の搬送アーム
24 塗布処理装置
110 照射部
120 スピンチャック
130 塗布ノズル
150 処理容器
180 制御部
212 移動機構
A1 第1の搬送装置
P パターン
Q 塗布液
R 塗布膜
W ウェハ

Claims (10)

  1. 基板に形成されたパターン上に塗布膜を形成する塗布処理装置であって、
    基板を搬入出するための搬入出口を備えて、基板を収容する処理容器と、
    基板にレジスト膜を形成する前に前記処理容器内に基板を収容し、当該基板のパターン上に、光重合開始剤を有する液体状の塗布膜形成成分を含む塗布液を塗布する塗布ノズルと、
    前記処理容器内に設けられ、前記基板のパターン上に塗布された前記塗布液に、当該塗布液を硬化させる波長の紫外線を照射する照射部と、
    を有することを特徴とする、塗布処理装置。
  2. 前記照射部は、前記処理容器の上部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の塗布処理装置。
  3. 前記照射部は、前記搬入出口の上部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の塗布処理装置。
  4. 基板を保持する回転自在なスピンチャックを前記処理容器内に有し、
    前記照射部によって基板のパターン上の塗布液に紫外線が照射される範囲は、少なくとも基板の中心から基板の端部までであることを特徴とする、請求項1に記載の塗布処理装置。
  5. 前記照射部は、前記塗布ノズルに併設されていることを特徴とする、請求項4に記載の塗布処理装置。
  6. 前記塗布ノズルは、基板の幅方向に延びるスリット状の吐出口を有するノズルであり、
    前記照射部は、前記塗布ノズルと平行に基板の幅方向に延びる形態を有し、前記塗布ノズルに同期して移動することを特徴とする、請求項1に記載の塗布処理装置。
  7. 前記照射部は、前記塗布ノズルに併設されていることを特徴とする、請求項6に記載の塗布処理装置。
  8. 前記塗布ノズルと前記照射部とは、独立した移動機構を有していることを特徴とする、請求項6に記載の塗布処理装置。
  9. 前記照射部は、複数設けられていることを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の塗布処理装置。
  10. 前記塗布ノズルから基板の領域上に塗布液を塗布した直後の当該領域上の塗布液に対して、前記照射部から紫外線を照射するように制御する制御部を有することを特徴とする、請求項4〜9のいずれかに記載の塗布処理装置。
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