以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる文書操作履歴管理システムの全体構成を示すブロック図である。
このシステムは、複数のクライアント端末10(10−1,10−2,…)、画像形成装置30、文書管理装置50の各装置を、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等で構成されたネットワーク(NW)90を介して接続して構成される。
各装置は、例えば、図2〜図4に示すように、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)、主記憶手段としてのメモリであるROM(Read Oniy Memory)やRAM(Random Access Memory)、周辺記憶手段としてのハードディスク、入力インタフェース、通信インタフェース等から構成される。
なお、図1のシステム構成において、画像形成装置30、文書管理装置50についても、それぞれ、複数台配置しても良い。
図2は、図1におけるクライアント端末10の機能構成を示すブロック図である。
クライアント端末10は、PC(パーソナル・コンピュータ)等の汎用コンピュータにより実現され、図2に示すように、キーボードやマウス等の入力デバイスから成る入力/操作部11、操作ガイダンスや動作状態等の各種情報を表示する表示部12、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、装置全体の制御を行う制御部14、画像形成装置30、文書管理装置50等とNW90を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部15を備えて構成される。
制御部14には、入力/操作部11での所定の操作に応じて文書ファイル(電子文書データ:以下、電子文書)に対する各種の操作〔生成、保存(登録)、表示(閲覧)、編集、印刷指示等〕に関する処理を行うアプリケーション部141、文書管理装置50に対して電子文書、文書操作権限情報、文書に対する上記操作に係わるメタ情報等の情報を登録する情報登録処理、及び、文書管理装置50から電子文書や文書操作権限情報等の情報を取得する情報取得処理を行う情報登録/取得部142、入力/操作部11での所定の印刷指示操作に基づき印刷対象の電子文書の印刷ジョブを生成して画像形成装置30に送出する印刷ジョブ生成部143、文書に対して上述の各種操作がなされることにより情報登録/取得部142がメタ情報を登録する際、該操作により派生した文書であることを識別する文書識別情報(文書ID)等を含む文書属性情報を生成する文書属性情報生成部144、電子文書に対する操作に際し文書管理装置50におけるユーザ属性情報管理機能と協働してユーザ認証の制御を行うユーザ認証制御部145、電子文書に対する操作に際して、上記情報登録/取得部142が文書管理装置50の文書操作権限(ポリシー)管理機能から取得した文書操作権限情報に基づいて当該文書処理を実行するか禁止するかの文書処理許否制御を行う文書処理許否制御部146を具備して構成される。
図3は、図1における画像形成装置30の機能構成を示すブロック図である。
この画像形成装置30は、例えば、原稿読取(スキャン)、複写(コピー)、印刷(プリント)、FAX(ファクシミリ通信)等の複数の機能を有する複合機であり、図3に示すように、プラテン上にセットされる原稿(紙文書)の画像をスキャンし、電気的な画像信号(画像データ)に変換する読取部(スキャナ部)31、読取部31により紙文書をスキャンして得られたスキャンデータや、クライアント端末10から送られてくる印刷ジョブから印刷データを生成するための画像処理を行う画像処理部32、スキャンデータや動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部33、画像処理部32により生成された印刷データに基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に該印刷データに対応する画像を形成する画像形成部34、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部35、スキャン、コピー、プリント及びFAX等の各機能に係わる該当各部の動作制御等、装置全体の制御を行なう制御部36、クライアント端末10、文書管理装置50等とNW90を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部37を備えて構成される。
制御部36には、印刷制御部361、読取情報抽出部362、情報登録/取得部363、文書生成処理部364、ユーザ認証制御部365、文書処理許否制御部366が設けられる。
印刷制御部361は、クライアント端末10から通信I/F部37を通じて受信される印刷ジョブ、あるいは、読取部31により紙文書をスキャンして得られるスキャンデータを基に画像処理部32で印刷データを生成させ、画像形成部34で該印刷データに基づく画像を記録用紙に形成(印刷)して紙文書として出力する印刷制御を行う。
読取情報抽出部362は、上記スキャンデータから読取対象の紙文書中の文書内容〔複数のオブジェクト(構成要素)で構成される〕画像に対応するデータ(文書データ)と該文書データに付加(付与)されている付加データ〔文書IDや、後述する構成要素識別情報(オブジェクトID)、変更履歴情報等〕を分離して抽出する処理を行う。
情報登録/取得部363は、紙文書のスキャンやコピーの操作が行われた場合に、該操作により派生した文書であることを識別する文書ID等を含む文書属性情報を生成し、該文書属性情報を該操作に係わるメタ情報と共に登録するなどの情報登録処理、及び、文書管理装置50から、上記読取情報抽出部362により抽出された付加データに対応する文書操作権限情報を取得するなどの情報取得処理を行う。
文書生成処理部364は、上記スキャンデータから読取情報抽出部362により抽出された文書データと付加データ(オブジェクID)に基づき、該文書中の各オブジェクト(構成要素)毎に、該オブジェクトを識別するオブジェクトIDを付与した電子ファイル(スキャン電子文書)を生成する処理を行う。
ユーザ認証制御部365は、紙文書のスキャンやコピー等に際してユーザから該ユーザを識別するためのユーザIDやパスワードを取得し、文書管理装置20と協働して該ユーザIDやパスワードに基づくユーザ認証の制御を行う。
文書処理許否制御部366は、ユーザ認証制御部365によるユーザ認証完了後、文書管理装置50と協働し、例えば、読取部31で紙文書の画像をスキャンして得たスキャンデータから抽出した付加データ(オブジェクトID)と、ユーザ認証時にユーザから取得したユーザIDを基に、対応するオブジェクトに対する文書処理(スキャン、コピー、FAX送信等)に関する操作権限を文書管理装置50から取得し、該取得した操作権限に基づいて該文書処理(スキャン、コピー、FAX送信等)を実行するか禁止するかの文書処理許否制御を行う。
図4は、図1における文書管理装置50の機能構成を示すブロック図である。
文書管理装置50は、汎用のコンピュータから成り、図4に示すように、クライアント端末10、画像形成装置30、図示しない紙文書廃棄装置等とNW90を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部51、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部52、例えば、ハードディスク駆動装置(HDD)で構成され、クライアント端末10から登録要求された電子文書等の情報を記憶する記憶装置53、装置全体の制御を行なう制御部54を具備して構成される。
制御部54には、クライアント端末10や画像形成装置30等から各種の情報の登録または取得要求を受付け、要求された情報の登録または検索の実行を後述の情報管理部542または情報取得配信処理部543に指示する処理要求受付部541、処理要求受付部541からの情報登録指示に基づき、要求された情報(電子文書、文書操作権限情報、電子文書または紙文書操作時におけるメタ情報等)を記憶部52または記憶装置53に登録すると共に、登録された情報の管理を行う情報管理部542、処理要求受付部541からの情報検索指示に基づき、取得要求された情報(文書操作権限情報、ユーザ認証情報等)を記憶部52または記憶装置53から検索して、要求元の装置に配信する処理を行う情報取得配信処理部543、画像形成装置30をユーザが利用する際に該ユーザが入力したユーザIDに基づき当該ユーザの認証制御を行うユーザ認証制御部544が備わる。
上記構成を有するシステムにおいて、ユーザは、クライアント端末10を用いて、電子文書の生成、登録、閲覧、編集、ファイルのリネーム、廃棄、メール添付、ブラウザによるダウンロード、画像形成装置30による紙文書としての印刷等の操作を行うことができ、また、画像形成装置30を用いて、上記紙文書のスキャンやコピー等の操作を行うことができ、更には、紙文書廃棄装置(不図示)を用いて該紙文書を廃棄することができる。
このシステムでは、上述した電子文書から紙文書への変換、紙文書から電子文書への変換、紙文書の廃棄というドキュメントライフサイクルにおける文書の操作履歴を、電子文書を構成する文字、図形、表示、イメージ等の各構成要素(オブジェクト)毎に追跡可能にするものである。
この機能を実現するため、本発明に係わるシステムの各装置は、それぞれ、図1におけるシステム構成中に各符号(210,215,230,235,250)を付して示す処理機能を有する。
例えば、クライアント端末10において、アプリケーション部141は、文書を構成するオブジェクト毎に、該オブジェクトを識別するオブジェクトID(構成要素識別情報)を埋め込むと共に、これらのオブジェクトの変更履歴〔再利用による生成、その後の印刷、スキャン、コピー等の操作を受けて変更された履歴(どの操作段階にあるかに関する履歴)〕を示す変更履歴情報を埋め込んだ電子文書を生成する(図8のステップS102参照)オブジェクトID付加文書生成機能210を有する。
また、情報登録/取得部142は、ユーザにより電子文書に対する操作(生成、登録、閲覧、編集、印刷指示等)が行われると、文書属性情報生成部144により該操作によって派生した文書であることを識別する文書IDを生成させると共に、該電子文書内の各オブジェクトのオブジェクトID、該各オブジェクトの変更履歴(該オブジェクトを含む文書に対して操作が行われる毎に該操作世代に対応した値に更新される)を含むメタデータを生成させたうえで、文書管理装置50に対して、該文書IDに対応した該メタデータ(オブジェクトIDを含む操作履歴)の登録を要求する(図11のステップS1281参照)オブジェクトID付加文書操作履歴登録要求機能215を有する。
また、画像形成装置30において、印刷制御部361は、クライアント端末10から送出される、オブジェクトID付加文書生成機能210により生成された上記電子文書の印刷指示〔印刷後の文書(派生文書)を識別する文書ID、該電子文書内の各オブジェクトのオブジェクトID並びに操作履歴情報を所定の個所に描画する命令と、該電子文書中の各オブジェクトを該当する各オブジェクトIDが付加された内容の画像として描画する命令を含む印刷ジョブ〕を受信すると、該印刷ジョブ中の描画命令を解析し、該解析結果に基づいて画像形成部34を駆動することにより、記録用紙上に各オブジェクトに対応する画像に該オブジェクトのオブジェクトIDに相当する画像が不可視画像等により付加され、かつ、該記録用紙上の所定の個所に文書ID、オブジェクトID並びに操作履歴の各情報内容に対応する画像が、例えば、一まとめとなって形成された紙文書を印刷出力させる(図11のステップS301参照)オブジェクトID付加文書印刷機能230を有する。
ここで、受信した印刷ジョブ中の文書ID、オブジェクトID及び操作履歴の描画命令が、例えば、これら各情報をQRコードで描画することを指示している場合、紙文書には、各オブジェクトの画像に該オブジェクトのオブジェクトIDの画像が埋入された画像と一緒に、該紙文書の所定の個所に、当該文書ID、オブジェクトID及び操作履歴の各情報の値を持つQRコードの画像が併せ印刷される。
なお、これら文書ID、オブジェクトID及び操作履歴の情報(画像)としては、画像形成装置30の読取部31によりその画像を読取って文書ID、オブジェクトID及び操作履歴の各情報の値を認識できる(機械可読可能な)ものであれば、QRコード以外にも、例えば、二次元バーコード等を用いることもでき、更には、これら二次元機械可読符号情報の他、数字、符合等の情報を用いても良い。
また、これら文書ID、オブジェクトID及び操作履歴の各情報の印刷形態に関しては、文書データ(オブジェクト)画像エリア内に埋め込み印刷するか、文書データ画像領域外に文書データ画像とは重なり合わないように印刷するか、単数にするか複数にするか等、任意の印刷形態を選ぶことができる。
以下の説明では、簡単のため、これら各情報は、文書データ画像エリア外の所定の個所(一箇所)にQRコードを用いて印刷されるものとする。
また、電子文書中の各オブジェクトを該当する各オブジェクトIDが付加された内容の画像として描画するにあたっては、オブジェクトに対してその種別に応じて該オブジェクトを視認を阻害することない不可視画像等の形態でオブジェクトIDを付加する。
また、情報登録/取得部363は、上記オブジェクトID付加文書印刷機能230により印刷された紙文書に対する読取り(スキャン)または複写の操作が行われると、該操作後の文書〔スキャンデータより生成した電子文書、または該スキャンデータを印刷した紙文書(コピー)〕を識別する文書IDを生成すると共に、読取部31による該紙文書のスキャンデータから読取情報抽出部362によって抽出されたオブジェクトIDと、同じく読取情報抽出部362によって抽出された操作履歴(抽出された各オブジェクトIDに対応する)の値を当該操作種別(スキャンまたはコピー)に対応する値に更新した操作履歴情報とを含むメタデータを生成したうえで、文書管理装置50に対して、該文書IDに対応した該メタデータ(オブジェクトIDを含む紙文書の操作履歴)の登録を要求する(図15のステップS3451、図17のステップS3551)オブジェクトID付加紙文書操作履歴登録要求機能235を有する。
また、文書管理装置50において、情報管理部542は、クライアント端末10での電子文書に対する各種操作時に情報登録/取得部142から送出される上記文書ID及びメタデータ(オブジェクトIDを含む)の登録要求(図8のステップS1061,図11のステップS1281参照)、または、画像形成装置30での紙文書に対する各種操作時に情報登録/取得部363から送出される上記文書ID及びメタデータ(オブジェクトIDを含む)の登録要求(図15のステップS3451,図17のステップS3551参照)に基づき、該登録要求された文書IDとメタデータとを関連付けて文書操作履歴情報として、例えば、記憶部52内に設けられる文書操作履歴管理テーブル(TB)521に保持、管理する(図15のステップS232,図17のステップS233参照)オブジェクト単位操作履歴管理機能250を有する。
図5は、文書管理装置50の文書操作履歴管理テーブル521に登録される文書操作履歴情報の一例を示す表図である。
図5において、文書操作履歴管理テーブル521には、文書ID、利用者ID、操作日時、利用端末(IPアドレス)、オブジェクトID、変更履歴、操作種別、格納先等の各情報項目から成る文書操作履歴情報が登録される。
この文書操作履歴管理テーブル521の登録情報中、符号(A)で示す欄内の情報は、利用者ID=00001の利用者が、IPアドレス=123.456.789.011のクライアント端末10で、2006年9月10日10時11分に、それぞれ、オブジェクトID=ob0011,ob0012,ob0013,ob0014を有する4つのオブジェクトから成る文書を生成した場合に登録された文書操作履歴情報である。
ここで、各オブジェクトの変更履歴は、オリジナルの状態(元の文書に含まれる状態)を示す値(=000b)となっている。
また、符号(B)で示す欄内の情報は、利用者ID=00001の利用者が、IPアドレス=123.456.789.311の画像形成装置30で、2006年9月10日10時20分に、それぞれ、オブジェクトID=ob0011,ob0012,ob0013,ob0014を有する4つのオブジェクトから成る文書を印刷した場合に登録された文書操作履歴情報である。
ここで、各オブジェクトの変更履歴は、元の文書をそのまま利用(1回目)したことを示す値(=001b)となっている。
また、符号(C)で示す欄内の情報は、利用者ID=00005の利用者が、IPアドレス=123.456.789.015のクライアント端末10で、2006年9月10日10時23分に、オブジェクトID=ob0013を有するオブジェクトを有する文書を生成する操作に際して登録された文書操作履歴情報である。
ここで、オブジェクトの変更履歴は、元の文書からの再利用1回目(“文書生成”)であることを示す値(=000c)となっている。
また、符号(D)で示す欄内の情報は、利用者ID=00005の利用者が、IPアドレス=123.456.789.313の画像形成装置30で、2006年9月10日14時23分に、オブジェクトID=ob0013を有するオブジェクトから成る文書を印刷した場合に登録された文書操作履歴情報である。
ここで、オブジェクトの変更履歴は、元の文書からの再利用2回目(“印刷”)であることを示す値(=001c)となっている。
また、符号(E)で示す欄内の情報は、利用者ID=00005の利用者が、IPアドレス=123.456.789.313の画像形成装置30で、2006年9月10日14時24分に、オブジェクトID=ob0013を有するオブジェクトから成る紙文書をスキャンした場合に登録された文書操作履歴情報である。
ここで、オブジェクトの変更履歴は、元の文書からの再利用3回目(“スキャン”)であることを示す値(=002c)となっている。
また、符号(F)で示す欄内の情報は、利用者ID=00005の利用者が、IPアドレス=123.456.789.315の画像形成装置30で、2006年9月11日10時23分に、オブジェクトID=ob0013を有するオブジェクトから成る紙文書をコピーした場合に登録された文書操作履歴情報である。
ここで、オブジェクトの変更履歴は、元の文書からの再利用4回目(“コピー”)であることを示す値(=003c)となっている。
また、符号(G)で示す欄内の情報は、利用者ID=00005の利用者が、2006年9月11日10時31分に、IPアドレス=123.456.789.012を有するクライアント端末10に対し、オブジェクトID=ob0013を有する電子文書を送信した場合に登録された文書操作履歴情報である。
ここで、オブジェクトの変更履歴は、元の文書からの再利用5回目(“送信”)であることを示す値(=004c)となっている。
なお、情報管理部542は、クライアント端末10での電子文書の生成時には、該電子文書の生成に係わるメタデータの登録要求に先立ち情報登録/取得部142から送出される文書登録要求、あるいは、画像形成装置30での紙文書のスキャン時には、該紙文書のスキャンに係わるメタデータの登録要求に先立ち情報登録/取得部363から送出される電子文書(スキャンデータに相当)の登録要求に基づき(図8のステップS1051参照)、該登録要求された電子文書を、例えば、記憶装置53に設けたデータベース(DB)の空き領域に格納すると共に、該格納場所と、当該登録要求に含まれる文書ID及びオブジェクトIDを関連付けて、例えば、記憶部52内に設けられる登録文書管理テーブル(TB)522上に保持、管理する処理機能を有する。
図6は、文書管理装置50における記憶装置53及び登録文書管理テーブル522を用いた情報管理形態の一例を示す概念図である。
図6の例によれば、クライアント端末10での電子文書1の生成時、該電子文書1の生成に係わる、例えば、図5の符号(A)欄の文書操作履歴情報の登録に先立って該電子文書1が記憶装置53のftp://xxxxxに格納される際に、該電子文書1の文書ID(=docu00001)、該文書1を構成する各オブジェクトのオブジェクトID(=ob0011,ob0012,ob0013,ob0014)、該電子文書1の格納場所(=ftp://xxxxx)が関連付けて登録される。
また、クライアント端末10での電子文書2の生成時、該電子文書2の生成に係わる文書操作履歴情報(図5では不図示)の登録に先立って該電子文書2が記憶装置53のftp://yyyyyに格納される際に、該電子文書2の文書ID(=docu00002)、該文書2を構成する各オブジェクトのオブジェクトID(=ob0021,ob0022,ob0023)、該電子文書2の格納場所(=ftp://yyyyy)が関連付けて登録される。
また、クライアント端末10での上記電子文書1中のオブジェクトID(=ob0014)を持つオブジェクトを用いた文書101の生成時、該電子文書101の生成に係わる、例えば、図5の符号(C)欄の文書操作履歴情報の登録に先立って該電子文書101が記憶装置53のftp://xxxxyに格納される際に、該電子文書101の文書ID(=docu10101)、該電子文書101を構成するオブジェクトのオブジェクトID(=ob0013)、該電子文書101の格納場所(=ftp://xxxxy)が関連付けて登録され、更に、画像形成装置30でのオブジェクトID(=ob0013)を持つオブジェクトが印刷された紙文書のスキャン時、該紙文書のスキャンに係わる、例えば、図5の符号(E)欄の文書操作履歴情報の登録に先立って該紙文書のスキャンデータから生成された電子文書301が記憶装置53のftp://xxxxzに格納される際に、該スキャン電子文書301の文書ID(=docu10301)、該電子文書301を構成するオブジェクトのオブジェクトID(=ob0013)、該電子文書301の格納場所(=ftp://xxxxz)が関連付けて登録される。
また、情報管理部542は、例えば、記憶部52に設けられる操作権限情報管理テーブル(TB)523を用いて、文書を構成する各オブジェクト毎にその操作権限情報の管理を行う。
この制御を行なうために、情報管理部542は、例えば、上述した文書の生成、登録に際し、文書メタデータの登録に続いてユーザから該文書を構成する各オブジェクト毎に操作権限情報の入力を受け付け(図8のステップS1081参照)、該入力された操作権限情報を当該各オブジェク毎に操作権限情報管理テーブル523に設定する。
図7は、文書管理装置50における文書操作権限情報管理テーブル523に登録される情報の一例を示す表図である。
この例の文書操作権限情報管理テーブル523によれば、生成された電子文書の文書IDに対応して、該電子文書を構成する各オブジェクトID(ob0011,ob0012,…)毎に、例えば、閲覧、印刷、スキャン、コピー、廃棄等の各種別の文書操作に関するセキュリティレベル別の操作許否条件〔例えば、フラグ“1”有りが許可を示し、フラグ“1”なしが操作禁止〕が設定されている。
ここで、セキュリティレベルa,b,cは、例えば、一般社員、部長、役員等の肩書きによって区分けができる。
一方で、情報管理部542は、例えば、記憶部52内に設けられるユーザ属性情報管理テーブル(不図示)を用いて、ユーザが上記のどの肩書き(セキュリティレベル)に属するかを対応付けたユーザ属性情報を保持、管理している。
これにより、ユーザがクライアント端末10や画像形成装置30を利用する際、該ユーザのユーザIDを取り込み、上記ユーザ属性情報を参照して該ユーザIDに対応するセキュリティレベル(肩書き)を特定したうえで、更に、操作権限情報管理テーブル523から当該文書操作に対する当該セキュリティレベルの操作許否条件を特定することで当該文書に対する操作許否制御が実現できる。
上述した機能構成を有する各装置を通信接続して成る本発明のシステム構成(図1参照)によれば、オブジェクトID付加文書生成機能210により生成された電子文書中の任意数のオブジェクトを再利用した文書の生成や、該生成した文書の印刷指示等の操作がなされると、オブジェクトID付加文書操作履歴登録要求機能215が、該操作対象のオブジェクトの変更履歴情報を該操作に対応した値に更新し、該更新した変更履歴情報と各オブジェクトに埋め込まれた各オブジェクトIDを含む当該該操作に基づく派生文書に関する操作履歴の登録を要求する。
また、オブジェクトID付加文書印刷機能230は、上記電子文書の印刷指示に基づき、各オブジェクト毎にオブジェクトIDが埋め込まれ、かつ、当該印刷に対応する値に更新された変更履歴情報が埋め込まれた紙文書として印刷する共に、その後、該オブジェクトID付加紙文書に対するスキャンやコピー等の操作がなされると、オブジェクトID付加紙文書操作履歴登録要求機能235が、該紙文書のスキャンデータからオブジェクトと、該オブジェクトに埋め込まれたオブジェクトID及び変更履歴情報を分離抽出し、該変更履歴情報を上記操作に対応する値に更新したうえで、該更新後の変更履歴情報と、抽出された各オブジェクトIDを含む該紙文書の操作履歴の登録を要求する。
そして、オブジェクトID単位操作履歴管理機能250は、オブジェクトID付加文書操作履歴登録要求機能215、オブジェクトID付加紙文書操作履歴登録要求機能235からの操作履歴登録要求に基づき、該操作履歴登録要求に含まれるオブジェクトID、及び変更履歴情報と関連付けて当該文書の操作履歴を文書操作履歴管理テーブル521に登録して、管理する。
かかる制御によれば、複数のバラバラなオブジェクトから成る文書から任意の数のオブジェクトが再利用されて電子文書が生成されたり、該電子文書の紙文書としての印刷、更には該紙文書に対するスキャンやコピー等の操作がなされる場合においても、文書操作履歴管理テーブル521上に保持される操作履歴情報から各オブジェクト毎に操作履歴の追跡が行える。
以上に述べた各装置の機能構成を踏まえ、以下、本発明のシステムにおける処理動作についてより詳しく説明する。
図8は、本発明のシステムにおける文書生成、登録処理に係わるクライアント端末10と文書管理装置50間の制御シーケンスを示す図である。
図8に示す文書生成、登録処理に際し、クライアント端末10は、入力/操作部11での所定のユーザ操作に基づき、アプリケーション部141に指示してアプリケーション(文書処理アプリケーション)を起動し(ステップS101)、ユーザにより文書生成メニューが選択されると、表示部12に編集画面を表示して文書生成処理(ステップS102)へと移行する。
この文書生成処理において、ユーザは、アプリケーション部141のオブジェクID付加文書生成機能210〔文書を構成する情報としてユーザが入力する文字(テキスト)、表、画像(イメージ)、図等の各種の情報等、該文書中の各オブジェクト毎に該オブジェクトを識別するオブジェクトIDを付与した電子文書を生成する〕を用いて、文字、表、イメージ、図等の文書データを入力し、所望の全ての情報を入力し終わると(文書内容を確定した後)、該文書内容中の情報種別毎にそれぞれのオブジェクトとして選択指定したうえで、オブジェクトIDの付与を指示する操作(例えば、上記編集画面上に編集ツールの1つとして予め設けられている“オブジェクトID生成”ツールのクリック)を行う。
これに対し、アプリケーション部141(オブジェクID付加文書生成機能210)は、ステップS102の文書生成処理に移行すると、編集画面上でユーザが入力する文書データ(文字、図、表等の各オブジェクト)の入力を受付けて文書編集の処理(ステップS102a)を実行し、該編集処理が続けられている間、ユーザがオブジェクトID付与指示操作を行ったか否かを監視する(ステップS102b)。
ここで、ユーザによりオブジェクトID付与指示操作が行われると(ステップS102bYES)、アプリケーション部141は、上記編集画面上でユーザにより選択指定された各オブジェクト(文字、表、イメージ、図等)の情報に基づき、該各オブジェクトを識別するオブジェクトIDをそれぞれ生成すると共に、該生成した各オブジェクトIDを該当する各オブジェクトに付与する(埋め込む)処理を行って電子文書を生成する(ステップS102c)。
ここで、ステップS102cにおける電子文書の生成に係わるオブジェクトIDの生成及び付与処理の具体例について図9を参照して説明する。
図9は、表(例えば、ある部署の予算表)801、文字(例えば、上記予算表の内容説明文)802、図形(例えば、上記部署の組織図)803、イメージ(例えば、上記組織の社屋の写真)804の各オブジェクトで構成される電子文書80の構造を示す概念図であり、該各オブジェクトには、当該各オブジェクトの種別に対応したそれぞれ異なる態様でオブジェクトIDが付与されている。
例えば、電子文書80中、表801に関しては、該表801の情報のハッシュ値をオブジェクトID(例えば、ob0011)として求めたうえで、該オブジェクトIDに対応する値をハイブリッドウォータマークなどでコード情報として埋め込んでいる。
また、文字802に関しては、例えば、該オブジェクト内の文字全体のハッシュ値をオブジェクトID(例えば、ob0012)として求め、該ハッシュ値に応じて該オブジェクト内の文字の文字間隔を調整した形でコード情報として埋め込んでいる。
また、図形803、イメージ804の各オブジェクトに関しては、各オブジェクトのハッシュ値をそれぞれオブジェクトID(例えば、ob0013,ob0014)として求め、該電子文書80に関連するレイヤ(HTMLレイヤ)81上に、それぞれのオブジェクトのハッシュ値を電子透かし情報により保持させている。
なお、ステップS102cにおいては、各オブジェクト毎にオブジェクトIDを付与する処理に合わせて、これら各オブジェクトの位置を示す情報〔オブジェクトフィールドID:OFID(f0011,f0012,f0013,f0014)〕が生成されると共に、これらオブジェクトの変更履歴(この例の場合、生成段階であることを示す“000b”)情報が生成され、これらの情報が当該文書の所定の個所(埋め込み情報領域850)に埋め込まれる。
また、当該文書を登録するのに先立って、後述のステップ104で文書IDが生成された場合、該文書IDが当該文書の上記埋め込み情報領域に埋め込まれる。
図10は、上記ステップS102c,S104を経て生成される電子文書(図9に示す電子文書80等)の埋め込み情報領域850に保持される情報の構造を示す概念図である。
図10に示すように、電子文書80等において、埋め込み情報領域850内には、例えば、16ビットで構成される文書IDと、それぞれが、例えば、4ビットで構成される各オブジェクトのオブジェクトフィールドID、同じく4ビットで構成される変更履歴情報の各情報が保持される。
上記ステップS102cにおいて、上述したオブジェクトID付加電子文書(図9参照)の生成が完了すると、引き続き、文書属性情報生成部144は、ユーザにより入力/操作部11で文書登録操作がなされたか否かを監視する(ステップS103)。
ここで、文書登録操作がなされた場合(ステップS103YES)、例えば、表示部12に表示した登録設定画面を用いて所望の文書IDをユーザに入力させる等の方法により、該電子文書データを識別する文書IDを生成する(ステップS104)。
また、上記ステップS102の処理に関しては、ステップS102aにおいて、例えば、文書管理装置50等に登録されている電子文書データを取得する処理も許容し、該取得した電子文書データの編集を受付け、更に、ステップS102b、S102cを経て該編集後の電子文書内の各オブジェクトにオブジェクトIDを付与した後、文書登録操作の開始を監視するようにしても良い。
この場合も、該監視中に文書登録操作がなされた場合(ステップS103YES)、例えば、登録設定画面を用いて所望の文書IDをユーザに入力させる等の方法により、該電子文書データを識別する文書IDを生成する(ステップS104)。
上記処理によって文書IDが生成(ステップS104)された後、情報登録/取得部142は、ステップS102で生成(または、取得)した電子文書データを登録する処理(ステップS105)と、ステップS104で生成(または、取得)した文書IDを含む各種データ(該電子文書データの登録に関するメタデータ)を登録する処理(ステップS106)を順次実施する。
ステップS105での電子文書データの登録処理に際し、情報登録/取得部142は、上記電子文書データ、オブジェクトID(上記ステップS102cで生成)、文書ID(上記ステップS104で生成)を含む電子文書登録要求を文書管理装置50に送出する(ステップS1051)。
これに対し、文書管理装置50では、クライアント端末10が送出した上記電子文書登録要求を処理要求受付部541で受付けると、情報管理部542が、該登録要求に含まれる電子文書を、例えば、記憶装置53に設けたデータベース(DB)に格納すると共に、該格納場所と、当該登録要求に含まれる文書ID及びオブジェクトIDを関連付けて、例えば、記憶部52内に設けられる登録文書管理テーブル522上に登録(図6参照)する(ステップS201:電子文書登録処理)。
また、上記ステップS106での電子文書メタデータ登録処理に際し、情報登録/取得部142は、該電子文書データの生成に際して文書属性情報生成部144により生成された文書ID、オブジェクトIDと共に、該文書登録に関する各種メタデータを含む登録要求を文書管理装置50に送出する(ステップS1061)。
なお、この文書メタデータ登録処理に際し、文書属性情報生成部144では、上記メタデータとして、該文書を生成した利用者の利用者ID、該文書の生成日時、該文書を生成したクライアント端末のIPアドレス、該文書を構成する各オブジェクトの変更履歴、該文書操作種別(この場合は「生成」)等の情報を生成する。
これに対し、文書管理装置50では、クライアント端末10が送出した上記電子文書メタデータ登録要求を処理要求受付部541で受付けると、情報管理部542が、該登録要求に含まれる文書ID、オブジェクトID、各種メタデータを対応付けて、例えば、記憶部52の文書操作履歴管理テーブル521に文書操作履歴情報(図5参照)として格納する(ステップS202:電子文書メタデータ登録処理)。
具体的な例を挙げると、例えば、図9に示す電子文書80の登録時には、この時のクライアント端末10からの電子文書メタデータ登録要求に含まれる文書ID、オブジェクトID及び該文書のメタデータに基づき、文書操作履歴管理テーブル521には、図5の符号(A)欄に示すような該文書ID(=docu00001)に対応するエントリが新たに生成され、該エントリ内の利用者ID,操作日時,利用端末(IPアドレス),オブジェクトID,変更履歴,操作種別,保存先の各情報項目欄には、当該電子文書メタデータ登録要求にメタデータとして含まれる利用者の利用者ID、該文書の生成日時、該文書を生成したクライアント端末のIPアドレス、該文書を構成する各オブジェクトのオブジェクトID、該各オブジェクトの変更履歴(000b)、該文書操作種別(=「生成」)の各情報が該文書の操作履歴情報として格納される。
また、クライアント端末10は、上記ステップS105、S106での文書データ及び文書メタデータの登録に際し、該登録された文書データの各オブジェクトに対する操作権限の登録設定処理も併せて行う。
この場合の操作権限登録設定処理は、例えば、上記ステップS105、S106での文書データ及び文書メタデータの登録処理の終了後、操作権限設定要求があるか否かを監視し(ステップS107)、設定要求がある場合(ステップS107YES)、ユーザによって入力された設定内容情報を含む権限設定要求を文書管理装置50に送り(ステップS1081)、該文書権限設定要求を受けて文書管理装置50がその設定内容を設定する処理を行う(ステップS203)ようにすれば良い。
これにより、上記ステップS102で生成した、例えば、図9に示す電子文書80を対象とする操作権限登録処理に際しては、文書操作権限情報管理テーブル523に、例えば、図7に示す文書操作権限情報が設定される。
この例によれば、電子文書80に関しては、該電子文書80の文書ID(=docu00001)に対応して、表示、文字、図形、イメージの各オブジェクトのオブジェクトID(=ob0011、ob0012、ob0013、ob0014)が登録設定されると共に、該各オブジェクト毎に、閲覧、印刷、スキャン、コピー、廃棄等の各種別の操作に関する操作権限の有無(権限有=フラグ“1”あり,権限なし=フラグ無し)が、利用者の属性〔役職等に対応して決められるセキュリティレベル〔例えば、レベルa(レベル高):部長職以上、レベルb(レベル中):課長職以上、レベルc(レベル低):一般社員〕に関連付けて登録設定されている。
同様に、その後に登録された文書に関しても、該文書の文書ID(=docu00002)に対応して、各オブジェクトのオブジェクトID(=ob0021、ob0022、ob0023)が登録設定され、かつ、該各オブジェクト毎に、閲覧、印刷、スキャン、コピー、廃棄等の各種別の操作に関する操作権限の有無が、利用者の役職等に対応して決められるセキュリティレベル〔レベルa(レベル高):部長職以上、レベルb(レベル中):課長職以上、レベルc(レベル低):一般社員〕に関連付けて登録設定される。
図11は、本発明のシステムでの電子文書の印刷処理に係わるクライアント端末10と文書管理装置50間の制御シーケンスを示す図である。
図11に示す電子文書印刷処理に際し、クライアント端末10は、例えば、図8のステップS101と同様にアプリケーションを起動し(ステップS121)、更に、図8のステップS102と同様の処理によりオブジェクトID付の電子文書データを生成または取得する(ステップS122)。
電子文書データの生成(あるいは、取得)が終了すると、文書属性情報生成部144は、ユーザにより入力/操作部11を用いて該電子文書に対する印刷開始操作がなされたか否かを監視し(ステップS123)、ある画像形成装置30を出力先として指定した印刷開始操作がなされた場合(ステップS123YES)は、該電子文書の印刷による派生文書を識別するための文書IDを生成する(ステップS124)。
次に、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS122で生成(または取得)された電子文書データを解析し、該電子文書中から各オブジェクト、各オブジェクトに付与されたオブジェクトID、及び変更履歴情報を分離抽出し(ステップS125)、そのうちの変更履歴情報を当該文書操作(この例では、「印刷」)に対応した値に更新(ステップS126)したうえで、上記ステップS124で生成した文書IDと、生成した電子文書から抽出した上記各オブジェクト及び各オブジェクトIDと、該電子文書から抽出後に更新した変更履歴情報とに基づいて印刷ジョブを生成する(ステップS127)。
ここで、印刷ジョブ生成部143は、上記文書ID、オブジェクトフィールドID及び変更履歴の各情報を所定個所にQRコードとして描画する命令と、上記各オブジェクトを該当する各オブジェクトIDが付加された内容の画像として描画する命令を含む印刷ジョブを生成する。
ステップS127で印刷ジョブが生成された後、情報登録/取得部142は、ステップS124で生成した文書ID、ステップS125で抽出した各オブジェクトのオブジェクトIDの各情報と、該電子文書の印刷に係わるメタデータを登録する処理(ステップS128)を実施する。
この文書印刷に係わるメタデータの登録処理に際し、情報登録/取得部142は、上記文書ID、オブジェクトIDと共に、該文書印刷に関する各種メタデータを含む登録要求を文書管理装置50に送出する(ステップS1281)。
なお、該登録要求の送出に際し、文書属性情報生成部144では、上記メタデータとして、該文書の印刷を行った利用者の利用者ID、該文書を印刷した日時、該文書の出力先の画像形成装置30のIPアドレス、該文書を構成する各オブジェクトの変更履歴(ステップS126で更新後の値)、該文書操作種別(この場合は「印刷」)等の情報を生成する。
これに対し、文書管理装置50では、クライアント端末10が送出した上記文書印刷メタデータ登録要求を処理要求受付部541で受付けると、情報管理部542が、該登録要求に含まれる文書ID、オブジェクトID、各種メタデータを文書操作履歴情報(図5参照)として文書操作履歴管理テーブル521に格納する(ステップS211:文書印刷メタデータ登録処理)。
具体的な例を挙げると、例えば、図9に示す電子文書80の印刷時には、クライアント端末10から該文書の印刷に係わる文書印刷メタデータ登録要求に含まれる文書ID、オブジェクトID、変更履歴情報及び該文書のメタデータに基づき、文書操作履歴管理テーブル521には、図5の符号(B)欄に示す該文書ID(=docu10001)に対応するエントリが新たに生成され、該エントリ内の利用者ID,操作日時,利用端末(IPアドレス),オブジェクトID,変更履歴,操作種別の各情報項目欄には、当該文書印刷メタデータ登録要求にメタデータとして含まれる利用者の利用者ID(この例では、00001)、該文書の印刷日時(同、2006年9月10日10時20分)、該文書の出力先の画像形成装置30のIPアドレス(同、123.456.789.311)、該文書を構成する各オブジェクトのオブジェクトID(同、ob0011,ob0012,ob0013,ob0014)、該各オブジェクトの変更履歴(同、001b)、該文書操作種別(=「印刷」)の各情報が該文書の操作(印刷)履歴情報として格納される。
上記文書印刷メタデータの登録が終了すると、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS127で生成した印刷ジョブを通信I/F部15を通じ、NW90を介して画像形成装置30に送信する印刷指示処理を行う(ステップS129)。
これに対し、画像形成装置30では、クライアント端末10が送出した上記印刷ジョブを通信I/F部37を通じて受信すると、印刷制御部361が、該印刷ジョブに基づき紙文書を印刷出力する処理(ステップS301)を実行する。
この紙文書の印刷処理において、印刷制御部361は、受信した印刷ジョブ中の描画命令を解析し、その解析結果に従って、画像処理部32で、該印刷ジョブに含まれる文書ID、オブジェクトフィールドID及び変更履歴の各情報に相当するQRコードの画像を所定の個所に描画し、かつ、該印刷ジョブに含まれる各オブジェクトを該当する各オブジェクトIDが付加された内容の画像として描画し得る印刷イメージデータを生成させ、画像形成部34により、該印刷イメージデータを基に、上記文書ID、オブジェクトフィールドID及び変更履歴の各情報に相当するQRコードによる画像が指定個所に形成され、かつ、各オブジェクトに該当する各オブジェクトIDが付加された内容の画像が形成された記録用紙(紙文書)を印刷出力させる。
図12は、図11のステップS301での紙文書印刷処理による紙文書印刷出力例を示す概念図であり、特に、図9に示す電子文書80の印刷ジョブを受信した画像形成装置30における紙文書80bの印刷出力例を示している。
図12において、紙文書80bには、該紙文書80bをドキュメントライフサイクル内の一派生文書として識別するための文書ID、各オブジェクトのオブジェクトフィールドID、並びに該操作(印刷)に対応する変更履歴(=001b)の各情報が、各オブジェクトの画像形成領域外にQRコード810として形成される。
また、図12において、紙文書80bには、電子文書80を構成する各オブジェクトである表(予算表)801、文字(予算表の説明文)802、図形(組織図)803、イメージ(組織の責任者の写真)804の各オブジェクトに相当する画像801b,802b,803b,804bが形成されている。
ここで、上記各オブジェクトの画像は、該各オブジェクトのオブジェクトIDが付与された画像内容を有するものであり、当該各オブジェクトの情報種別に応じた態様で形成されている。
例えば、情報種別が表のオブジェクトについては、該オブジェクトに対応する電子透かし情報に相当する画像を可視トナーによって形成する。
この場合、画像の見辛さを軽減する観点にからは、例えば、当該表を構成するセルのうちの情報成しセル(印刷する情報がないセル)を見つけて該情報成しセル内に上記電子透かし情報に相当する画像を形成するようにしても良い。
また、情報種別が文字のオブジェクトについては、例えば、該文字オブジェクト内の各文字が該オブジェクトのオブジェクトIDの値に応じた間隔で並ぶように文字間隔を調整して画像形成する。
なお、該文字のオブジェクトについては、この他、該文字オブジェクト内の各文字の画像に、該オブジェクトのオブジェクトIDの値を示すジャギー情報に相当する画像を付加するなど、幾つかの文字にオブジェクトIDに対応する末端処理(ギザギザをつける、端部を丸める等)を施した画像内容で形成するようにしても良い。
また、情報種別がイメージ情報、図形のオブジェクトについては、該オブジェクトに対応する電子透かし情報に相当する画像を不可視トナーによって該当するオブジェクトの画像に埋め込んで形成する。
これにより、例えば、図12に示す例では、電子文書80(図9参照)の印刷指示に基づく印刷ジョブ内の各オブジェクトのうち、表801に相当する予算表の画像801bは、該予算表の情報に相当する画像上(情報なしセル内)に、該予算表(オブジェクト)のオブジェクトID(=ob0011)に相当する画像8011bが可視トナーを用いてハイブリッドウォータマークとして形成された画像内容となっている。
また、文字802に相当する上記予算表の説明文の画像802bは、該予算表の説明文に相当する各文字の文字内容を有する画像であって、かつ、各文字の画像が該予算表の説明文(オブジェクト)のオブジェクトID(=ob0012)を示す文字間隔で形成された画像内容(8021b)となっている。
なお、文字オブジェクトにオブジェクトIDを付与した画像形成する方法としては、上記の如く文字の画像をオブジェクトIDに対応する文字間隔で形成する方法に限らず、例えば、該文字オブジェクト中の文字の間隔はそのままに、その中の一部あるいは全部の文字を該オブジェクトのオブジェクトIDに相当するジャギー(ギザギザ等)を付けたり、端部を丸める等の末端処理を施した画像として形成するようにしても良い。
また、図形803に相当する組織図の画像803bは、該組織図の情報に対応する画像に対して、該組織図(オブジェクト)のオブジェクトID(=ob0013)に相当する画像8031bを不可視トナー(例えば、イエロートナー)によって形成して埋入させた形の画像として形成される。
同じく、イメージ804に相当する写真の画像804bについても、上記図形803と同様、該写真の情報に対応する画像に対して、該写真(オブジェクト)のオブジェクトID(=ob0014)に相当する画像8041bを不可視トナー(例えば、イエロートナー)によって形成、埋入された画像が形成される。
ここで、画像の見辛さを軽減するため、例えば、イメージ804に相当する写真の画像804bは、オブジェクトID(=ob0014)に相当する画像8041bが、階調変化による情報埋め込み技術により埋め込まれた(表現された)画像内容としても良い。
図12に示す紙文書80bの出力例からも分かるように、このシステムでは、電子文書を、その中のオブジェクトの種別毎に、各オブジェクトの内容が見難くならないような態様で各オブジェクトIDが付与(画像形成)された紙文書として印刷出力する。
なお、図11及び図12においては、生成(または、取得)した電子文書をそのまま印刷する場合の例を挙げたが、ユーザの都合で、該電子文書を構成するオブジェクトのうちの任意のオブジェクトを再利用して印刷する等の運用も考えられる。
このような運用の具体例として、図13に示す如く、電子文書80(図9参照)を取得後、該電子文書80内の図形803に相当するオブジェクトを利用して電子文書81を生成し〔図13(a)参照〕、該電子文書81を紙文書81b〔図13(b)参照〕として印刷出力するケースがある。
この場合、ユーザは、まず、クライアント端末10を用い、例えば、図8のステップS101〜S106の処理を経て、電子文書80から電子文書81を生成する。
但し、この場合、ステップS102aでは、文書管理装置50から電子文書80を取得し、該電子文書80中の図形803に相当するオブジェクトを、例えば、コピーアンドペーストし、次いで、ステップS102b,S102cを経て当該オブジェクト(図形803)から成る電子文書81を生成する。
その後、ステップS103〜S106の処理を経て電子文書81の登録とそのメタデータの登録を行う。
これにより、図13(a)に示す如く、図形803に相当するオブジェクトから成り、HTMLレイヤに該オブジェクトのオブジェクトID(=ob0013)が電子透かしにより保持されると共に、埋め込み情報領域には、文書ID(=docu10101)、オブジェクトフィールドID(=f0013)、変更履歴(=000c:部分再利用1回目を示す)が埋め込まれた電子文書81が生成され、また、文書操作履歴管理テーブル521には、図5の符号(C)欄に示すような文書操作履歴が登録される。
次に、この電子文書81を印刷出力する場合の処理動作について、図11に示すフローチャートを援用して説明する。
この場合、ユーザは、クライアント端末10を操作してアプリケーション部141を起動し(ステップS121)、文書管理装置50から電子文書80を取得した後(ステップS122)、所望の画像形成装置30を出力先として指定して印刷開始操作を行う。
この印刷開始操作が行われると(ステップS123YES)、文書属性情報生成部144は、該電子文書81の印刷による派生文書を識別するための文書ID(=docu10201)を生成し(ステップS124)、印刷ジョブ生成部143が、該電子文書81中からオブジェクト(図形803)、該オブジェクトに付与されたオブジェクトID(=ob0013)、及び変更履歴情報(=000c)を分離抽出し(ステップS125)、該変更履歴情報を当該文書操作(この例では、「印刷」)に対応した値(=001c)に更新(ステップS126)したうえで、上記ステップS124で生成した文書ID(=docu10201)と、上記ステップS125で電子文書81から抽出したオブジェクト(図形803)、オブジェクトフィールドID(=f0013)と、該電子文書81から抽出して更新した変更履歴(=001c)とに基づいて印刷ジョブを生成する(ステップS127)。
その後、情報登録/取得部142によって、当該文書印刷に係わるメタデータの登録処理(ステップS128)を実行した後、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS127で生成した印刷ジョブを、出力先として指定された画像形成装置30に送信する(ステップS129)。
画像形成装置30では、クライアント端末10から上記印刷ジョブを受信すると、印刷制御部361が、該印刷ジョブ中の描画命令を解析し、その解析結果に従って、図13(b)に示す如く、上記文書ID(=docu10201)、オブジェクトフィールドID(=f0013)及び変更履歴(=001c)の各情報に相当するQRコードによる画像が埋め込み情報領域に形成され、かつ、オブジェクト(画像803)に、該当するオブジェクトID(=ob0013)が付加された内容の画像が形成された紙文書81bを印刷出力させる。
具体的に、この紙文書81b上では、図形803に相当する組織図の画像803bは、該組織図の情報に対応する画像に対して、該組織図(オブジェクト)のオブジェクトID(=ob0013)に相当する画像8031bを不可視トナー(例えば、イエロートナー)によって形成して埋め込んだ画像として形成される。
なお、この紙文書81bの印刷出力に先立ち文書管理装置50と協働して実施する文書印刷メタデータの登録処理(ステップS128)において、クライアント端末10の情報登録/取得部142は、ステップS124で生成した文書ID(=docu10201)、ステップS125で抽出したオブジェクトID(ob0013)の各情報と共に、該電子文書の印刷に係わるメタデータ〔該文書の印刷を行った利用者の利用者ID、該文書を印刷した日時、該文書の出力先の画像形成装置30のIPアドレス、該文書を構成する各オブジェクトの変更履歴(ステップS126で更新後の値:001c)、該文書操作種別(この場合は「印刷」)等の情報〕の登録を要求する(ステップS1281)。
これに対し、文書管理装置50では、クライアント端末10からの上記文書印刷メタデータ登録要求を処理要求受付部541で受付けると、情報管理部542は、該登録要求に含まれる文書ID(=docu10201)に基づき、文書操作履歴管理テーブル521に、図5の符号(D)欄に示す該文書ID(=docu10201)に対応するエントリを新たに生成し、該エントリ内の利用者ID,操作日時,利用端末(IPアドレス),オブジェクトID,変更履歴,操作種別の各情報項目欄に、当該文書印刷メタデータ登録要求にメタデータとして含まれる利用者の利用者ID(=00005)、該文書の印刷日時(同、2006年9月10日14時23分)、該文書の出力先の画像形成装置30のIPアドレス(同、123.456.789.313)、該文書を構成するオブジェクト(図形803)のオブジェクトID(=ob0013)、該オブジェクトの変更履歴(=001c)、該文書操作種別(=「印刷」)の各情報を該文書の操作(印刷)履歴情報として格納する。
次に、紙文書〔図12に示す紙文書80b、図13(b)に示す紙文書81b等〕を画像形成装置30でスキャンする場合の処理動作について説明する。
図14は、本発明の画像形成装置30における紙文書スキャン処理動作に係わる画像形成装置30と文書管理装置50との間の制御シーケンスを示す図である。
画像形成装置30において、紙文書をスキャンする場合、ユーザは、まず、ユーザ認証操作を行う。
ユーザ認証操作を受付けるために、ユーザ認証制御部365は、例えば、表示/操作部35に、ユーザID及びパスワードの入力を促す操作ガイダンスを表示し、入力該操作ガイダンスに従ってユーザにより入力されるユーザID及びパスワードに基づいてユーザ認証処理を行う(ステップS311)。
このユーザ認証処理において、ユーザ認証制御部365は、ユーザにより入力されたユーザID及びパスワード(ユーザ認証情報)を含むユーザ認証要求を文書管理装置50に送出する。
これに対し、文書管理装置50では、画像形成装置30から送出されたユーザ認証要求を処理要求受付部541で受付ける(受信する)と、ユーザ認証処理部545が、該ユーザ認証要求に含まれるユーザID及びパスワードを抽出し、該ユーザIDをキーにユーザ属性情報管理テーブル(不図示)を検索して該ユーザIDが登録されており、かつ、該ユーザIDに対応して登録されているパスワードが受信したパスワードと一致するか否かによりユーザ認証OKかNGかを判別するユーザ認証処理を行い(ステップS401)、該判別結果(ユーザ認証結果)を画像形成装置30に送出する。
他方、画像形成装置30では、文書管理装置50から送出される上記ユーザ認証判別結果を受信すると、ユーザ認証制御部365は、該判別結果がユーザ認証OKかユーザ認証NGかを判別し、ユーザ認証OKである場合に、ユーザによる各種機能の開始操作を受付け可能に制御する。
ここで、紙文書をスキャンする場合、ユーザは、該紙文書を、例えば、プラテン上の所定の読取位置にセットした後、表示/操作部35を用いてスキャン開始操作を行う。
画像形成装置30では、上記ユーザ認証後、制御部36が、スキャン開始操作が行われたか否かを監視し(ステップS321)、スキャン開始操作が行われると(ステップS321YES)、読取部31を駆動して、プラテン上の紙文書の画像をスキャンし(ステップS322)、該スキャン動作により得られたスキャンデータを、例えば、記憶部33に一時的に取り込む(ステップS323)。
紙文書のスキャン動作が終わると(ステップS324YES)、読取情報抽出部362は、該紙文書のスキャンデータ中、埋め込み情報領域のスキャンデータからは該文書ID、オブジェクトフィールドID、変更履歴の各情報を分離、抽出すると共に、オブジェクトの画像形成領域のスキャンデータからは各オブジェクトのデータと、該各オブジェクトに付加されたオブジェクトIDとを分離、抽出する(ステップS325)。
次いで、文書処理許否制御部366は、上記ステップS325で抽出した文書ID並びにオブジェクトID、及び、上記ステップS311のユーザ認証処理に際してユーザから取得したユーザIDを含む文書処理権限問合せ要求を文書管理装置50に送出する(ステップS326)。
一方、文書管理装置50では、画像形成装置30から送出された上記文書処理権限問合せ要求を処理要求受付部541で受付けると、情報取得配信処理部543が該文書処理権限問合せ要求に基づいて権限情報検索配信処理を行う(ステップS411)。
この権限情報検索配信処理において、情報検索配信処理部543は、受信した文書処理権限問合せ要求に含まれるユーザID、文書ID、オブジェクトIDを抽出したうえで、該抽出したユーザIDに対応する権限レベル〔a,b,c(役職等に応じて決められている)〕をユーザ属性管理テーブル(不図示)から取得すると共に、該取得した権限レベルと、該ユーザIDと共に抽出した文書ID並びにオブジェクトIDをキーに、文書操作権限情報管理テーブル522(図7参照)から、該文書IDの当該オブジェクトIDに関する権限情報〔許可される操作内容(「閲覧」、「印刷」、「スキャン」、「コピー」等)を示す〕を調べて、該権限情報を画像形成装置30に通知する。
他方、画像形成装置30において、文書処理許否制御部366は、文書管理装置50から送られる権限情報を受信し(ステップS327)、該権限情報を解析して、今回スキャンを行う契機となった上記ステップS321でのユーザ操作(スキャン開始操作:スキャン、コピー等の開始指示操作)に対応する文書処理(スキャン、コピー等)処理が許可されているか否かを判別する(ステップS328)。
ここで、上記ステップS321でのスキャン開始操作に対応する文書処理が許可されていないと判別された場合(ステップS328で不許可)には、その旨を示すエラーメッセージを表示/操作部35に表示し(ステップS329)、その後、スキャン開始操作待ち状態に復帰する。
これに対して、上記ステップS321でのスキャン開始操作に対応する文書処理が許可されていると判別された場合(ステップS328で許可)、文書生成処理部364は、上記ステップS325でスキャンデータから分離抽出された各オブジェクトの未から成る文書ファイル(スキャン文書データ)を生成する(ステップS330)。
上記文書ファイルの生成が終了すると、制御部36は、装置各部を制御し、該生成された文書ファイルに対して、上記ステップS321で受付けたスキャン開始操作に対応する(すなわち、上記ステップS328で許可されていると判別された)文書処理(ステップS340)を実施する。
このステップS340における文書処理の一例として、同図ステップS330で生成した文書ファイルをスキャン電子文書として登録する処理(ステップS340−1)について、図15に示す制御シーケンスを参照して説明する。
ステップS340−1での文書登録処理は、図14のステップS321で例えば“紙文書取込(スキャン)”ボタンが押下され、ステップS328で“スキャン”の権限があることが判別され(ステップS328で許可)、更に、ステップS330で文書ファイルの生成が完了することにより開始される。
この文書登録処理(ステップS340−1)に移行すると、情報登録/取得部363は、例えば、表示/操作部35を用いて所望の文書IDをユーザに入力させる等の方法により、該文書ファイルを紙文書からの派生文書として識別するために用いる文書IDを生成する(ステップS344)。
次いで、情報登録/取得部363は、上記ステップS325でスキャンデータから抽出された変更履歴情報を当該文書操作(スキャンデータの登録)に対応する値(=002c)に更新した後(ステップS342)、上記ステップS330で生成した文書ファイルを記憶部33から読み出し、その所定個所に、上記ステップS341で生成した文書IDと上記ステップS342で更新した変更履歴、並びに各オブジェクトのオブジェクトフォールト゛IDを埋め込むと共に、該文書ファイルの各オブジェクト毎に、それぞれ対応するオブジェクトID(上記ステップS325で抽出したもの)を埋め込んでスキャン電子文書を生成する(ステップS343)。
これにより、例えば、図13(b)に示す紙文書81bをスキャンした場合は、図16に示すように、該紙文書81bを構成するオブジェクトである図形803に相当する電子文書データに、対応するオブジェクトID(=ob0013)が埋め込まれ(関連するレイヤに該オブジェクトIDが電子的に埋め込まれ)、かつ、埋め込み情報領域には、文書ID(=docu10301)、オブジェクトフィールドID(=f0013)、変更履歴(=002c)が埋め込まれた文書ファイルが生成される。
同様に、電子文書80を構成する他のオブジェクトを印刷した紙文書をスキャンした場合も、それぞれ、当該オブジェクトに相当する電子文書データに、オブジェクトIDが付加され、かつ、対応する文書ID、オブジェクトフィールドID、変更履歴が埋め込まれた文書ファイルが生成される。
その後、情報登録/取得部363は、ステップS344で生成した文書ファイル(スキャン電子文書)を登録する処理(ステップS345)と、ステップS342で生成した文書ID、ステップS343で更新した変更履歴情報を含む各種データ(文書ファイルの登録に関するメタデータ)を登録する処理(ステップS346)を順次実施し、該処理の終了後、図14のステップS321へと戻る。
上記ステップS345での文書ファイル(スキャン電子文書)の登録処理に際し、情報登録/取得部363は、該スキャン電子文書、オブジェクトID(上記ステップS325で抽出)、文書ID(上記ステップS342で生成)を含む電子文書登録要求を文書管理装置50に送出する(ステップS3451)。
これに対し、文書管理装置50では、画像形成装置30が送出した上記電子文書登録要求を処理要求受付部541で受付けると、情報管理部542が、該登録要求に含まれるスキャン電子文書を、例えば、記憶装置53に設けたデータベース(DB)に格納すると共に、該格納場所と、当該登録要求に含まれる文書ID及びオブジェクトIDを関連付けて登録文書管理テーブル522(図6参照)に登録する(ステップS231:電子文書登録処理)。
また、上記ステップS346での電子文書メタデータ登録処理に際し、情報登録/取得部363は、上記ステップS343で当該操作(紙文書のスキャン)に対応して更新した変更履歴情報を含む紙文書スキャンメタデータを生成したうえで、該メタデータと上記文書ID(ステップS342で生成)及びオブジェクトID(ステップS325で抽出)を含むメタデータ登録要求を文書管理装置50に送出する(ステップS3461)。
これに対し、文書管理装置50では、画像形成装置30が送出した上記メタデータ登録要求を処理要求受付部541で受付けると、情報管理部542が、該登録要求に含まれる文書ID、変更履歴、オブジェクトID、各種メタデータを文書操作(紙文書のスキャン)履歴情報(図5参照)として文書操作履歴管理テーブル521に格納する(ステップS232:スキャン電子文書メタデータ登録処理)。
具体例として、例えば、図13(b)に示す紙文書81bのスキャン時には、画像形成装置30からの該紙文書81bのスキャンに係わるメタデータ登録要求に含まれる文書ID、オブジェクトID、変更履歴及び該文書のメタデータに基づき、文書操作履歴管理テーブル521には、図5の符号(E)欄に示す該文書ID(=docu10301)に対応するエントリが新たに生成され、該エントリ内の利用者ID,操作日時,利用端末(IPアドレス),オブジェクトID,変更履歴,操作種別の各情報項目欄には、当該メタデータ登録要求にメタデータとして含まれるスキャン実行者の利用者ID(この例では、00005)、スキャン実施日時(同、2006年9月10日14時24分)、スキャンを実行した画像形成装置30のIPアドレス(同、123.456.789.313)、該スキャンデータ中のオブジェクトのオブジェクトID(同、ob0013)、該オブジェクトの変更履歴(同、002c)、該文書操作種別(=「スキャン」)の各情報が該文書の操作(紙文書のスキャン)履歴情報として格納される。
次に、図14のステップS340における文書処理の別の例として、同図ステップS330で生成した文書ファイルを紙文書として印刷する処理(ステップS340−2)について、図17に示す制御シーケンスを参照して説明する。
図17において、図15における各処理ステップと同一の処理ステップには同一の符号を付している。
ステップS340−2での文書印刷処理は、図14のステップS321で例えば“コピー”ボタンが押下され、ステップS328で“コピー”の権限があることが判別され(ステップS328で許可)、更に、ステップS330で文書ファイルの生成が完了することにより開始される。
この文書印刷処理(ステップS340−2)に移行すると、画像形成装置30は、図15で説明した通りの文書ファイル(オブジェクトID付のスキャン電子文書)生成、該スキャン電子文書及びメタデータの登録処理(ステップS341〜S346)を文書管理装置50と協働(ステップS231,S232)して実施する。
このスキャン電子文書生成、スキャン電子文書及びメタデータの登録処理が終了すると、情報登録/取得部363は、例えば、表示/操作部35を用いて所望の文書IDをユーザに入力させる等の方法により、該文書ファイル(スキャン電子文書)の印刷による派生文書を識別するための文書IDを生成する(ステップS351)。
次に、印刷制御部361は、上記ステップS343で生成した文書ファイル(スキャン電子文書)から各オブジェクト、各オブジェクトに付与されたオブジェクトID、及び変更履歴の情報を分離抽出する(ステップS352)。
そして、該抽出した変更履歴情報を、スキャン操作に対応する値(=002c)から該文書操作(この例では、「コピー」)に対応した値(=003c)に更新(ステップS353)したうえで、上記ステップS351で生成した文書IDと、上記ステップS352で抽出した各オブジェクト及び各オブジェクトIDと、同、ステップS353で更新した変更履歴情報とに基づき、上記文書ID、変更履歴(並びに、オブジェクトフィールドID)の各情報を所定個所にQRコードとして描画する命令と、上記各オブジェクトを該当する各オブジェクトIDが付加された内容の画像として描画する命令を含む印刷ジョブを生成する(ステップS354)。
上記印刷ジョブの生成完了後、情報登録/取得部363は、ステップS351で生成した文書ID、ステップS352で抽出した各オブジェクトのオブジェクトIDの各情報と、該スキャン電子文書の印刷(紙文書のコピー)に係わるメタデータを登録する処理(ステップS355)を実施する。
この文書印刷(紙文書のコピー)に係わるメタデータの登録処理に際し、情報登録/取得部363は、上記更新後の変更履歴情報を含む各種メタデータを生成し、該メタデータと、上記文書ID及びオブジェクトIDを含むメタデータ登録要求を文書管理装置50に送出する(ステップS3541)。
これに対し、文書管理装置50では、画像形成装置30が送出した上記メタデータ登録要求を処理要求受付部541で受付けると、情報管理部542が、該登録要求に含まれる文書ID、オブジェクトID、各種メタデータを文書操作履歴情報(図5参照)として文書操作履歴管理テーブル521に格納する(ステップS233:文書印刷メタデータ登録処理)。
具体的な例を挙げると、例えば、図13(b)に示す紙文書81bをコピーする時には、画像形成装置30からのメタデータ登録要求(ステップS3551)に含まれる文書ID、オブジェクトID、変更履歴情報及び各種メタデータに基づき、文書操作履歴管理テーブル521には、図5の符号(F)欄に示す該文書ID(=docu10401)に対応するエントリが新たに生成され、該エントリ内の利用者ID,操作日時,利用端末(IPアドレス),オブジェクトID,変更履歴,操作種別の各情報項目欄には、当該コピー時メタデータ登録要求にメタデータとして含まれるコピー実行者の利用者ID(この例では、00005)、コピーの実行日時(同、2006年9月11日10時23分)、コピーを実行した画像形成装置30のIPアドレス(同、123.456.789.315)、コピー対象の紙文書81bを構成するオブジェクト(図形803)のオブジェクトID(同、ob0013)、該オブジェクトの変更履歴(同、003c)、該文書操作種別(=「コピー」)の各情報が該文書の操作(コピー)履歴情報として格納される。
上述したコピー実行時のメタデータの登録が終了すると、印刷制御部361は、上記ステップS354で生成した印刷ジョブに基づき紙文書を印刷出力する処理(ステップS356)を実行し、該紙文書の印刷完了後、図14におけるステップS321の処理へと戻る。
ステップS356での紙文書の印刷処理において、印刷制御部361は、上記印刷ジョブ中の描画命令を解析し、その解析結果に従って、上記文書ID、オブジェクトフィールドID及び変更履歴の各情報に相当するQRコードによる画像が指定個所に形成され、かつ、各オブジェクトに該当する各オブジェクトIDが付加された内容の画像が形成された記録用紙(紙文書)を印刷出力させる。
具体例を挙げると、例えば、図13(b)に示す紙文書81bをコピーした場合には、図18に示すように、文書ID(=docu10401)、オブジェクトフィールドID(=f0013)及び変更履歴(=003c)の各情報に相当するQRコードによる画像が指定個所(埋め込み情報領域)に形成され、かつ、該オブジェクト(図形803)に対してオブジェクトID(=ob0013)が付加された内容の画像が形成された紙文書81dが印刷される。
ところで、上記実施例では、例えば、電子文書80(図9参照)を例に挙げ、該電子文書80を構成するオブジェクトの1つである図形803を利用して電子文書81を生成し〔図13(a)参照〕、該電子文書81を紙文書81bとして印刷し〔図13(b)参照〕、該紙文書81bをスキャンし(図16参照)、該紙文書81bをコピーする(図18参照)場合の各操作に対応した文書操作履歴情報の保持、管理について述べてきたが、これ以外の文書操作が行われた場合も、同様にして、当該文書を構成する各オブジェクトのオブジェクトID及び変更履歴情報に関連付けて該操作に係わる操作履歴情報を登録できる。
例えば、クライアント端末10−1からクライアント端末10−nに電子文書81がメール送信された場合には、図5に示す文書操作履歴管理テーブル521中、符号(G)欄に示す如くの操作(メール送信)履歴情報〔送信者の利用者ID(=00005)、送信日時(=2006年9月11日10時31分)、送信先であるクライアント端末10−2のIPアドレス(=123.456.789.012)、送信文書である電子文書81を構成するオブジェクト(図形803)のオブジェクトID(=ob0013)、該オブジェクトの当該操作に関する変更履歴(=004c)、該文書操作種別(=「送信」)の各情報から成る〕が追加登録される。
また、上記実施例では、電子文書80の1つのオブジェクト(図形803)を利用して生成した電子文書に対する各世代の文書操作の例を挙げているが、これに限らず、他のオブジェクトを個々に、あるいは複数組み合わせて利用して生成した電子文書に対する各世代の文書操作に際しての操作履歴管理にも同様に対処できる。
本発明のシステムでは、上述のいずれのケースにおいても、電子文書はオブジェクト毎にオブジェクトIDが埋入され、かつ、文書IDと変更履歴情報が併せ保持された構造を有し(図9参照)、該電子文書に対して電子文書間の変換に係わる操作は勿論、電子文書から紙文書、更には、紙文書から電子文書への変換に係わる操作がなされる場合でも、この間、操作履歴が途切れることなく各オブジェクト毎にオブジェクトIDと共に保持、管理されるのが基本となる。
これにより、電子文書から紙文書への変換、更には、紙文書から電子文書への変換を含むドキュメントライフサイクルの全てにおいて、いつ、誰が、どこで、何の操作を行ったかの操作履歴をオブジェクト単位に把握できる。
また、このシステムでは、以下の点に留意し、オブジェクトの画像に対してオブジェクトIDを付加することによりオブジェクトの画像が視覚的に見辛くならないように、オブジェクトの種別に応じて該オブジェクトに付与するオブジェクトIDの画像の形成方法を変えている(図12参照)。
例えば、イメージにウォーターマークのような黒点の画像を埋め込むと見映えが悪くなった情報が読めなくなるため、不可視トナーを用い、階調変化を利用した情報埋め込み技術によりオブジェクトID画像を透かし画像として形成する。
また、文字や表の罫線は二値画像であることが多く、透かしのような階調変化を利用して情報を埋め込むことができないため、文字間隔や文字のエッジに情報を埋め込む。
かかる埋め込み技術により、紙文書上の各オブジェクト画像の見映えを崩さずに各々のオブジェクトIDを埋め込むことができる。
また、本発明では、例えば、文書管理装置50が、オブジェクト毎に文書操作権限情報を保持し、オブジェクト毎にセキュリティレベル(a,b,c)を可変できる構成としている(図7参照)。
これにより、例えば、役員会の議事録であって、文章(オブジェクトの種別=文字)、組織図(同、図形)、及び売上予測表(同、表)の各オブジェクトを持つ文書を対象にした場合に、文章の操作に関してはセキュリティレベルc(低機密)に設定し、組織図の操作に関してはセキュリティレベルa(高機密)に設定し、売上予測表の操作に関してはセキュリティレベルb(中機密)に設定することにより、上記文章は一般社員にのみ開示し、組織図は役員のみに、開示し、かつ、トレースを許容し、売上予測表は部門長のみに開示し、かつトレースも許容する等の運用が図れる。
以上の如く、本発明では、紙文書印刷時の画像の見映えと情報の欠落抑制、セキュリティを両立させながら、それぞれのオブジェクトを独立にトレースすることやオブジェクト毎にセキュリティレベルを可変できる構成を実現する。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、本発明に係わるシステムは、文書管理装置50の記憶装置53内のデータベース(DB)に、オブジェクトIDに対応してオリジナルのオブジェクトデータ(文書データ)を保持しており(図6参照)、これを利用して、オブジェクトIDをキーにしてオリジナル文書情報を入手する処理機能を持つ構成としても良い。
この場合の処理動作は、例えば、図14に示す一連の処理中、ステップS330での処理内容を以下のように変更することで対応可能である。
すなわち、ステップS330において、文書生成処理部364は、上記ステップS325で分離抽出された文書ID、オブジェクトIDを含むオブジェクト取得要求を文書管理装置50に対して送信する。
文書管理装置50では、画像形成装置30から送信された上記オブジェクト取得要求を処理要求受付部541で受付けると、情報取得配信処理部543が、該オブジェクト取得要求に含まれる文書ID、オブジェクトIDに対応するオブジェクト文書データをDBから読出し、要求元の画像形成装置30に返送する。
他方、画像形成装置30では、上記オブジェクト取得要求の送出後、文書管理装置50から送出されたオブジェクト文書データを受信すると、文書生成処理部364が、上記ステップS325で抽出したオブジェクト(オブジェクトIDが一致するオブジェクト)のデータに代えて、該受信したオリジナルのオブジェクトデータを使って文書ファイルを生成する。
そして、その後、ステップS340(ステップS340−1,ステップS340−2参照)において、図9で説明した埋め込み方法に従がい、各オブジェクト毎に、該各オブジェクトのオブジェクトIDを当該各オブジェクトの種別に対応する形態で埋め込んだ文書ファイル(スキャン文書データ)を生成するようにすれば良い。
なお、上記処理動作においては、データベースに問い合わせる際に、改めて、問合せの権限と認証を行うようにしても良い。
かかる処理機能を有する構成によれば、紙文書をスキャン、あるいはコピーした際のスキャンデータ中のオブジェクトの画質が劣化している場合等においても、該オブジェクトのオリジナルの情報を用いて良好な画質のスキャン電子文書、あるいはコピー(紙文書)を得ることができる。
10,10−1,10−2…クライアント端末(PC)、210…オブジェクトID付加文書生成機能、215…オブジェクトID付加文書操作履歴登録要求機能、11…入力/操作部、12…表示部、13…記憶部、14…制御部、141…アプリケーション部、142…情報登録/取得部、143…印刷ジョブ生成部、144…文書属性情報生成部、145…ユーザ認証制御部、146…文書処理許否制御部、15…通信インタフェース(I/F)部、30…画像形成装置、230…オブジェクトID付加文書印刷機能、235…オブジェクトID付加紙文書操作履歴登録要求機能、31…読取部、32…画像処理部、33…記憶部、34…画像形成部、35…表示/操作部、36…制御部、361…印刷制御部、362…読取情報抽出部、363…情報登録/取得部、364…文書生成処理部、365…ユーザ認証制御部、366…文書処理許否制御部、37…通信インタフェース(I/F)部、50…文書管理装置、250…オブジェクト単位操作履歴管理機能、51…通信インタフェース(I/F)部、52…記憶部、521…文書操作履歴管理テーブル(TB)、522…登録文書管理テーブル(TB)、523…操作権限管理テーブル(TB)、53…記憶装置、54…制御部、541…処理要求受付部、542…情報管理部、543…情報取得配信処理部、544…ユーザ認証制御部、80,81,81c…電子文書、80b,81b,81d…紙、850…埋込情報領域、90…ネットワーク(NW)