JP4889461B2 - 錠前における動力伝達機構 - Google Patents
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Description
(2)ピニオン部材6は、その中心線Oが、例えばシリンダ5の軸芯と環状凹所30の中心とを一致させた状態で並列されているので、いわゆるガタ付かない。付言すると、ピニオン部材6は、シリンダ5の後端部5bに係合する前側の摺接係合面20と、内側受け座3の摺接係合面31と係合する断面段差状の後側の嵌合部分を介して、シリンダ5と他方の受け座3の両方に一直線上に支承されていることから、磨耗が少なく、かつ、スムースに回転する。なお、ピニオン部材6が本発明の特徴部分を備え、かつ、内外の受け座に支承されている第2実施例の場合も同様である。
(3)シリンダ用固定筒4を用いてピニオン部材6を支承する実施例の場合には、前記(2)の効果を確実に達成することができる。
(4)操作部材9が、サムターン軸を含むサムターン摘みであり、前記サムターン軸に長尺板状のラック15が連結されている実施例の場合には、シリンダ5と内側のサムターンとを繋ぐ動力伝達機構の構成部品を単数又は複数個のピニオン部材で構成することができる。
(5)横向き凹所の内周面に半径内方向に複数の小突起を形成した実施例の場合には、小突起の部分に潤滑油剤が残るので、錠前の停止中に全ての潤滑油剤が下方に流動して一箇所に溜まるようなことはない。付言すると、錠前は作動している時間よりも、停止中の時間の方が多いので、停止中に極力均等的に潤滑油剤を分布させておく。
図1は発明の一実施例を示す縦断面の説明図で、図2乃至図5は、この図1を説明の基準図面としている。図2は平面視からの説明図、図3は左側面視からの説明図、図4は右側面視からの説明図、図5は図1の5−5線に基づく説明図である。
引戸錠用の動力伝達機構は、引戸1の両側壁1a,1bに相対向する内外の受け座3,2を備えている。
また、ピニオン部材6が円滑に回転すると、ピニオン部材6に噛合するラック15が直線方向へ移動する。本実施例では、ラック15の上端部がサムターン軸8に連結さていることから、ラック15の移動に伴って操作部材9としてのサムターン(その軸と摘み)も同方向へ同時に移動する。
図6乃至図8にピニオン部材6の具体的構成を示す。図6は縦断面の概略説明図、図7は左側面視からの説明図、図8は右側面視からの説明図である。これらの図面から明らかなように、ピニオン部材6は、中空円柱の形態をベースとして一端開口の短筒状に形成されている。図6には説明の便宜上、ピニオン部材6の回転の軸芯(軸)に符号「中心線O」を付している。また、中心線Oと平行となるピニオン部材6の母線に符号「A―B」を付している。
図9乃至図11にラック15の一例を示す。ここでは図9をラックの正面図とする。図10は図9の10―10線断面図、図11は図9の11―11線断面図である。細部的事項の符号は割愛する。
図1、図4、図12を参照にして内側受け座3の構成を説明する。内側受け座3も長尺板状に形成されている。内側受け座3の下端部には、外側受け座2の方に指向する環状凹所30が形成されている。
本実施例のシリンダ5は、外側受け座3の嵌合孔41に支持されるシリンダ用固定筒4に内装されている。そして、該固定筒4は、その軸芯がピニオン部材6の中心Oに一致するように、内側受け座3の嵌合凹所32の内壁面(内側受け座の取り付け部分)に接合する状態で、かつ、不番の固着具を介して固定されている。外側受け座3並びにシリンダ用固定筒4の具体的構成は発明の限定要件ではないので、詳細な説明は割愛する。
念のために、複数のピニオン部材を縦方向に配列した第2実施例を図13乃至図15に示す。なお、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
Claims (8)
- 一方の受け座に設けられたシリンダと、このシリンダの駆動力によって回転するピニオン部材と、このピニオン部材と噛合するラックの移動に伴って作動する操作部材とを備えた錠前における動力伝達機構であって、ピニオン部材は、ラックと噛合する伝動ギヤ部を有すると共に、一側面に係合穴を有し、一方、他側面に潤滑油剤充填用の溜り部分を有し、またピニオン部材は、シリンダの後端部に係合する摺接係合面及び他方の受け座の摺接係合面を介して回転自在に支承され、かつ、その中心線Oがシリンダの軸芯と環状凹所の中心とを一致させた状態で並列されていることを特徴とする錠前における動力伝達機構。
- 請求項1に於いて、ピニオン部材の溜り部分は、他方の受け座の環状凹所の内壁底面に相対向する横向き凹所であることを特徴とする錠前における動力伝達機構。
- 請求項1に於いて、環状凹所の摺接係合面は、前方側に位置しかつピニオン部材の後端部に係合する大径の第1係合面と、この第1係合面よりも奥側に位置し、かつ、前記後端部に連続すると共に、溜り部分の環状周壁の外面に係合する小径の第2係合面とから成ることを特徴とする錠前における動力伝達機構。
- 請求項1に於いて、操作部材は、サムターン軸を含むサムターン摘みであり、前記サムターン軸に長尺板状のラックが連結されていることを特徴とする錠前における動力伝達機構。
- 請求項1に於いて、シリンダは、一方の受け座の嵌合孔に支持されるシリンダ用固定筒に内装され、該固定筒は、その軸芯がピニオン部材の中心Oに一致するように他方の受け座の端面に接合されていることを特徴とする錠前における動力伝達機構。
- 請求項1に於いて、潤滑油剤充填用の溜り部分は、横向き凹所状に形成され、かつ、横向き凹所の内周面には、半径内方向に複数の小突起が形成されていることを特徴とする錠前における動力伝達機構。
- 一方の受け座に設けられたシリンダと、このシリンダの駆動力によって回転するピニオン部材と、このピニオン部材と噛合するラックの移動に伴って作動する操作部材とを備えた錠前における動力伝達機構であって、ピニオン部材は、互いの伝動ギヤ部が噛合するように前記シリンダとラックとの間に複数個配設され、これらのピニオン部材の少なくとも一つは、その中心線Oと直交する側面に潤滑油剤充填用の溜り部分を有し、この溜り部分を通る前記中心線Oは、受け座に形成された環状凹所の中心と一致することを特徴とする錠前における動力伝達機構。
- 請求項7に於いて、第1ピニオン部材は、シリンダの後端部に係合する摺接係合面及び他方の受け座の摺接係合面を介して回転自在に支承され、かつ、その中心線Oがシリンダの軸芯と一致し、一方、第2ピニオン部材は、その中心線Oがシリンダの軸芯と一致しない反面、ラックと噛合するように受け座に支承されていることを特徴とする錠前における動力伝達機構。
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