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JP4893016B2 - ペースト塗布機 - Google Patents
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Description

本発明は、フラットパネルやプリント基板および半導体組立の製造過程で、基板上に所望形状のペーストパタ−ンを塗布するペースト塗布機に関する。
従来の技術として、特許文献1に示すように、ガラス基板を固定テーブル上に載置し、ガラス基板の主面に対して、X軸方向に移動可能な門型フレームに取り付けられたYZ軸方向に移動可能な塗布ヘッドのノズル吐出口を対向するように配置し、ペースト収納筒に充填したペーストを該吐出口から該基板上に吐出させながら該基板と該ノズルとの相対位置関係を変化させることにより、該基板上に所望形状のペーストパターンを塗布している。この特許文献1では、ガラス基板サイズの大型化が進んでおり、塗布ヘッドの塗布範囲も拡大し、塗布ヘッドを複数設ける構成としている。これにより、固定外部制御盤から門型フレームに接続される動力線,信号線などの電気配線や、空圧配管が増加し、門型フレームに追従するケーブル本数も増加している。
また、特許文献2に示すように電力配線を非接触にして搬送車を移動させるために給電区間を複数に分割し、その連結部を搬送車に搭載してある受電コイルが移送する際に、隣接する給電区間の給電位相を同一位相で給電するようにすることが開示されている。
特開2002−346452号公報 特開2001−211501号公報
上記従来の特許文献1のように基板の大型化に伴い、固定外部制御盤から門型フレームに接続される動力線,信号線などの電気配線や、空圧配管が増加し、門型フレームに追従するケーブル本数も増加する為、ケーブルの磨耗やケーブル同士のこすれによる発塵により、クリーン環境での使用には適さない状況にある。
また、特許文献2のように非接触給電方式を適用しても、可動体上にその可動体上を移動する別の可動体を設けて、その可動体にも電力を供給すること、及び、固定部から可動体及び塗布ヘッドのように複数の可動体に制御信号を送ることに関しては何等記載がない。
本発明の目的は、塗布ヘッド個数の増加により、外部電源や、外部制御部と可動体である門型フレーム、及び門型フレーム上を移動する複数の塗布へッドの信号線を極力低減し、ケーブルの磨耗や、ケーブル同士のこすれによる発塵を少なくしかつ複数の塗布ヘッドの駆動部に光通信技術を適用して制御信号を誤りなく送受信できる構成のペースト塗布機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、架台上を一方向に往復移動する門型フレームと、門型フレームに取り付けられ、門型フレーム上を移動する複数の塗布ヘッドを備えた装置に置いて、装置外部に設置されている塗布ヘッド駆動用モータドライバを塗布ヘッド内部に設置し、モータドライバへの給電を磁気結合による非接触給電方式に、モータドライバの入出力信号、及び各種センサ信号や位置補正画像診断用カメラからの画像信号の伝送を、光通信手段を介して行うために、地上側の光通信手段と門型フレームに設けた光通信手段と、地上側の光通信手段と塗布ヘッドに設けた光通信手段の間にハーフミラーを設けて通信できるようにしたものである。
本発明によれば、固定部から可動部、可動部から可動部への電力配線、及び信号配線をなくすことができ、基板主面にペーストパターンを塗布描画する際に、門型フレームの移動に追従するケーブル本数を少なくできるため、ケーブル同士のこすれや、ケーブルの磨耗が少なく低発塵のペースト塗布機を提供することができる。また、信号のやり取りにハーフミラーを利用することで、光通信手段を複数設置する必要がなくなり、門型フレームの重量を軽減すると共に、固定部側から直接塗布ヘッドに制御信号を送れるために信号誤りを低減でき、高精度の塗布を行うことができる。
本発明は、塗布ヘッド部を駆動するモータへの動力供給や、センサ信号の為に門型フレームに接続される給電線や信号配線を省配線化する為に、モータドライバをガントリ上に設置し、該ドライバへの給電方法を門型移動方向に敷設した給電線と門型フレームに取り付けられた受電ピックアップからなる非接触給電方式とし、主制御部からドライバへの信号線を光無線通信方式とすることにより、門型フレームに追従する可動ケーブルを減らし、低発塵,配線作業工数の低減を実現する方法について、以下の実施例にて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は本発明を適用したペースト塗布機の斜視図である。門型フレームの伸延方向と垂直方向をX軸、門型フレームの伸延方向をY軸、上下方向をZ軸とする。門型フレームは基本的にX軸方向に直線的に往復移動するものであり、塗布ヘッドはY軸方向に往復移動するものである。架台1上には、2つの門型フレーム2A,2Bが設けてある。本図において、右側の門型フレーム2Aと左側の門型フレーム2Bで同一数字のものは同一の分品を表しているため、添え字を省略して説明する場合がある。
2つの門型フレーム2A,2Bは、図示していないX軸リニアモータを駆動することによりそれぞれX軸方向に移動可能としてある。門型フレーム2A,2Bの上部には門型フレームを覆うカバー3A,3Bが設けてある。門型フレーム2A,2Bには一次受電コア6A,6Bが設けてあり、このコアを貫通するように一次給電線5が架台1に沿ってX軸方向に敷設されている。この一次給電線5は、地上側の設置されている高周波電源4に接続されており、この電源より高周波電圧が給電される。なお、一次受電コア6A,6Bには、二次側巻線と門型フレーム内への給電線を兼ねた二次給電線7A,7Bがそれぞれ設けてある。二次給電線7Aは一次受電コア6Aに巻線され、門型フレーム2Aのカバー
3A上にY軸方向に敷設、二次給電線7Bは一次受電コア6Bに巻線され、門型フレーム2Bのカバー3B上にY軸方向に敷設される。
門型フレーム2Aには4つの塗布ヘッド8A〜8Dが支持され、門型フレーム2Bにも同じく4つの塗布ヘッド8E〜8Hが支持されている。各塗布ヘッドは後に詳述するが、Y軸リニアモータを駆動することによりY軸方向に移動する。また塗布ヘッドに設けてある塗布ノズル等のペースト収納筒を含む一部分はZ軸モータにて、Z軸方向に可動する。また、各塗布ヘッド8A〜8Hにはそれぞれ二次受電コア9A〜9Hが設けてあり、この二次受電コア9A〜9Hに巻線された給電線で受電した電圧でZ軸モータやギャップセンサ等を駆動する。なお、二次受電コア9A〜9Hには、先に述べた二次給電線7A,7Bが各コア(二次受電コア9A〜9Dは二次給電線7Aが、二次受電コア9E〜9Hは二次給電線7Bが)を貫通するようにY軸方向に敷設されており、各二次受電コア9A〜9Hにそれぞれ設けてある巻線された給電線にて高周波電圧を受電する構成となっている。
主制御部10は各門型フレーム2A,2B、各塗布ヘッド8A〜8Hの位置制御や、各種センサ信号,画像信号の処理、及び電源のON・OFF制御を行う。なお、図示していないが、主制御部10の内部には、マイクロコンピュータとRAMを備えている。
門型フレーム2A,2Bと架台1との間には制御信号等の送信,受信を行うため架台側(固定側)の光通信手段11A〜11Jと門型フレーム側の光通信手段12A,12B
(本図では門型フレーム2Bに設けてある12Bは図示していない)と、各塗布ヘッド毎に光通信手段13A〜13H(本図では門型フレーム2B側の光通信手段13E〜13Hは示していない)がそれぞれ設けてある。図5に光通手段の1つの塗布ヘッド8Aに対応した拡大図を示す。固定側の光通信手段11I,11Jと可動側の各門型フレーム上の光通信手段12A,12Bは、X軸方向に光を発信し受信する構成としてある(ハーフミラー14A,14Bの透過光を用いる構成としている)。また、各塗布ヘッドの光通信手段13A〜13HはY軸方向に光を送受信するために地上側の光通信手段11A〜11Hとの間に設けたハーフミラー14A,14Bの反射光を用いる構成としている。すなわち、架台側に設けた光通信手段11I,11Jと門型フレーム側に設けた光通信手段12A,12B間、及び、架台側に設けた光通信手段11A〜11Hと各塗布ヘッド側の光通信手段13A〜13Hで通信を行う。また、この光通信手段は、図1に示すように架台側の光通信手段11E〜11H,11Jを下に、光通信手段11A〜11D,11Iが上に位置するように上下に配置してある。すなわち、門型フレーム2B側の光通信手段が下側に、門型フレーム2A側の光通信手段を上側に位置するように配置することで、同方向に配置しても光を遮断しないようにしてある。また、各組毎に変調周波数を変えており、互いに干渉が生じないようにしてある。また、前述のように、架台側に設けた光通信手段11A〜11Jと門型フレーム側に設けた光通信手段12A,12B及び各塗布ヘッド側の通信手段13A〜13Hとの間にはハーフミラー14A,14Bが設けてある。このハーフミラーにより固定側の光通信手段11A〜11Jの信号光のうち光通信手段11I,11Jは直進光(透過光)を光通信手段12A,12Bの受光素子に入射・受光させ、固定側の光通信手段11A〜11Hの出射光のうちハーフミラーによる反射光を各塗布ヘッド毎に設けてある光通信手段13A〜13Hに入射させるようにしている。又逆に、門型フレームに設けた光通信手段12A,12Bからの出射光は、ハーフミラー14A,14Bを直進する光が固定側の光通信手段11I,11Jに入射し、各塗布ヘッドに設けてある光通信手段13A〜13Hからの出射光は、ハーフミラー14A,14Bで反射して固定側の通信手段11A〜11Hに送信する構成となっている。
なお、光通信手段11A〜11D,11Iと11E〜11H,11J及び光通信手段
12A,13A〜13Dと12B,13E〜13Hとの干渉を確実に避けるためには、光通信手段11A〜11D,11Iを現状の位置にして、光通信手段11E〜11H,11Jを架台の反対側の端部に設け、門型フレーム2Bに設ける光通信手段12Bが門型フレーム2Aの光通信手段12Aと逆向きに配置し、且つハーフミラー14A,14Bを介してそれぞれの門型フレーム2A,2Bに設けた塗布ヘッドの光通信手段13A〜13Hに送信するようにすればよい。
すなわち、本実施例では架台と門型フレーム、門型フレームと塗布ヘッドの間の給電を2段に非接触給電方式を採用すると共に、信号のやり取りも、地上側の光通信手段とハーフミラーを介してそれぞれの部位に配置した光通信手段との間で直接伝送する方式を採用した。すなわち、固定側の光通信手段11A〜11Jと門型フレーム側の光通信手段12A,12B及び、各ヘッド側の光通信手段13A〜13Hの間にハーフミラー14A,14Bを設けたものである。この構成により、門型フレーム側に光通信手段を固定側用とヘッド側用の光通信手段の2つをそれぞれ設ける必要がなくなり、装置の小型化を図れる。
基板16は架台1上に設けた移動台(図示せず)上に設けた基板保持機構15によって、吸着保持する構成としてある。この基板保持機構15は図示していないθ軸サーボモータを回転駆動することによってX,Y平面内での傾きを補正できる構造になっている。なお基板16を基板保持機構15上に搬入するために図していない移動台を設けてあるが、その搬入方向はX軸方向としても、又はY軸方向としても良い。
図2は図1における塗布ヘッドの部分を示す図である。図2(a)はY軸方向から見た側面図であり、図2(b)は塗布ヘッド内部系統図である。煩雑を避けるために(a)においては機器間のケーブルを図示していない。図2は代表例として、門型フレーム2Aの1つの塗布ヘッド8Aについて示してあるが、他の塗布ヘッドについても同様の構成である。
図2(a)において、門型フレーム2Aの上面にはマグネット2a1が設けてあり、門型フレーム2Aの一方の側面にはリニアスケール2a2が設けてある。また、門型フレーム2AにはY軸リミットセンサ2a3が設けてある。さらに、門型フレーム2Aには、他方の側面に1箇所、上面2箇所にマグネット2a1を挟む形でリニアガイド2a4が設けてある。
塗布ヘッド8Aには、カバー3Aを挟む形で下面基台8a8と上面基台8a9が設けてあり上面基台と下面基台とはノズル支持部材8abで連結してある。上面基台8a9上には、二次受電コア9Aが設けてある。この二次受電コア9Aを貫通するように二次給電線7Aが設けあり、二次受電コア9Aに給電線9a1(図2(b))が巻線されている。この給電線9a1は受電ユニット8a1に接続されている。
下面基台8a8の門型フレームの面する面にはリニアガイド2a4に沿って移動できるようにガイドが設けてある。また、下面基台8a8の門型フレーム上面に設けたマグネット2a1に対向するようにY軸電気子コイル8a4が設けてある。また、下面基台8a8の上部には、二次受電コア9Aから、塗布ヘッド部の給電線9a1を通して供給される高周波電力を整流し、電圧調整を行う受電ユニット8a1が設けてある。さらに、下面基台8a8の上面側には、Y軸電気子コイル8a4へ流す電圧を制御してY軸方向の移動を制御するY軸モータドライバ8a2と、Z軸モータ8a5を制御するZ軸モータドライバ
8a3が設けてある。さらに、下面基台8a8の下面側には、門型フレーム側に設けたリニアスケール2a2に対向する位置にY軸位置検出器8a6が設けてある。また、ヘッド側の光通信手段13Aが下面基台8a8上に、固定側の光通信手段11Aの信号光を受信できる位置に設けてある。
ノズル支持部材8abにはZ軸ガイド8a10が設けてあり、このZ軸ガイド8a10にはZ軸テーブル8a11が設けてあり、Z軸モータ8a5を駆動してZ軸テーブルが移動される。このZ軸テーブル8a11の移動量はZ軸位置検出器8a7により検出され、この検出結果はZ軸モータドライバ8a3における制御に用いられる。このZ軸テーブル8a11にはペースト吐出ノズル8a13を備えたペースト収納筒8a12と、基板とノズルとの間隔を測定する距離計8a14と、基板の位置を検出するための位置認識カメラ8a15が設けてある。
図2(b)において、二次受電コア9Aに巻線された、二次側巻線兼塗布ヘッド部の給電線9a1は、二次受電コア9Aで二次給電線7Aより高周波電力を受電し、受電ユニット8a1に送電するためのものである。受電ユニット8a1からはY軸モータドライバ動力線9a2を介してY軸モータドライバ8a2に送電する線と、Z軸モータドライバ8a3に送電するZ軸モータドライバ動力線9a3とが接続されている。Y軸モータドライバ
8a2からはY軸電気子コイル8a4へ接続するY軸モータ動力線9a4と、Y軸位置検出器8a6からの信号を受信するためにY軸リニアエンコーダ信号線14a5が設けてある。Z軸モータドライバ8a3からはZ軸モータ8a5に電力を供給するZ軸モータ動力線9a5と、Z軸モータ8a5に設けてあるエンコーダからの信号を受信するためのZ軸エンコーダ信号線14a6が接続されている。また、受電ユニット8a1からは、距離計8a14や位置認識カメラ8a15へ電力を供給するセンサ駆動用動力線9a6が接続されている。なお、光通信手段13Aからは、Y軸モータドライバ8a2,Z軸モータドライバ8a3、及び説明していない各検知センサにY軸モータドライバ信号線14a1,
Z軸モータドライバ信号線14a2,Y軸位置センサ信号線14a3,Z軸位置センサ信号線14a4,距離計用信号線14a7,位置認識カメラ用信号線14a8等が接続されている。このように配線することで、接続線の可動部が低減され、配線のこすれ等による発塵を防止している。また、信号のやり取りもそれぞれ、対応する機器毎に変調周波数を変えることで、混信をなくして確実に情報が伝わるようにしてある。
図3は一方の一次受電コア6A部の詳細図である。他方の一次受電コア6Bも略同じ構成である。一次受電コア6Aは直方体に二つ窓が開いた形状になっており、その窓部を一次給電線5が貫通する。一次給電線は往復電線となっており高周波電源4より架台端部に設けてある第1の給電線支持部材を通過し、一次受電コア6Aの片側の窓を通過し、架台逆端の第2の給電線支持部材にて折り返し、一次受電コア6Aのもう一方の窓を貫通し、第1の給電線支持部材を通過して、高周波電源に戻るという構造になっている。二次給電線7Aとなる二次側巻線は、一次受電コア6Aの窓上部に巻きつける。図示したように片側の窓を右回りで巻き、もう一方の窓を左巻きで巻き直列に接続することにより、両窓の巻線に誘導される電圧を打ち消すこと無く二次給電線に伝達することが出来る。また、図3のように窓上部に集中して巻線することにより、窓部のスペースを広く使う事が出来、一次給電線5と一次受電コア6Aの接触の危険性を下げることが出来る。二次受電コア
9A,9Bも一次受電コア6A,6Bと同様の形状をしており、図3において5を7A,7Aを9a1と読み替えると二次受電コア9Aを表す図となる。なお、図の矢印は電流の流れる方向を示している。
ペースト塗布機の動作について説明する。図4に本実施例での装置の動作フローチャートを示す。図4において、まず、電源を投入する(ステップ100)。次に、塗布機の初期設定が実行される(ステップ200)。この初期設定工程では、図1において、各軸移動用のモータ及びZ軸モータを各モータドライバからの指令により駆動して、基板保持機構15をθ方向に移動させて所定の基準位置に位置決めする。また、ノズル8a13(図2)を、そのペースト吐出口がペースト塗布を開始する位置(即ち、ペースト塗布開始点)となるように、所定の原点位置に設定する。さらに、ペーストパターンデータや基板位置データ,ペースト吐出終了位置データ等の設定を行うものである。
かかるデータの入力は、図示しないキーボードから主制御部10(図1)に入力され、主制御部から各モータドライバ等に指示されて行われ、これらのデータは主制御部10内のマイクロコンピュータに内蔵されたRAMに格納される。
この初期設定工程(ステップ200)が終了すると、次に、基板16を吸着保持する基板保持機構15(図1)に搭載して保持させる(ステップ300)。続いて、基板予備位置決め処理(ステップ400)を行う。この処理では、基板保持機構15に搭載された基板に設けてある位置決め用マークを画像認識カメラ8a15で撮影し、位置決め用マークの重心位置を画像処理で求めて基板16のθ方向での傾きを検出し、これに応じて図示していないθ軸サーボモータを駆動し、このθ方向の傾きを補正する。以上により、基板予備位置決め処理(ステップ400)を終了する。
次に、ペーストパターン描画処理(ステップ500)を行う。この処理では、基板の塗布開始位置にノズル8a13の吐出口を位置移動させ、ノズル位置の比較・調整移動を行う。次に、Z軸モータ8a5およびZ軸テーブル8a11を動作させてノズル8a13の高さをペーストパターン描画高さに設定する。ノズルの初期移動距離データに基づいてノズル8a13を初期移動距離分下降させる。続く動作では、基板表面高さを距離計8a14により測定し、ノズル8a13先端がペーストパターンを描画する高さに設定されているか否かを確認する。そして、描画高さに設定できていない場合は、ノズル8a13を微小距離下降させ、上記の基板16表面計測とノズル8a13の微小距離下降の動作を繰り返し行って、ノズル8a13先端の高さを、ペーストパターンを塗布描画する位置になるように設定する。
以上の処理が終了すると、次に、主制御部10のマイクロコンピュータのRAMに格納されたペーストパターンデータに基づいてX,Y軸リニアモータが駆動される。これにより、ノズル8a13のペースト吐出口が基板7に対向した状態で、このペーストパターンデータに応じて、X,Y方向に移動する。同時に、ペースト収納筒8a12に設定した気圧を印加して、ノズル8a13のペースト吐出口からのペーストの吐出を開始する。これにより、基板16へのペーストパターンの塗布が開始される。
そして、先に説明したように、主制御部10のマイクロコンピュータは距離計8a14からのノズル8a13のペースト吐出口と基板16の表面との間隔の実測デ−タを入力し、基板16の表面のうねりを測定して、この測定値に応じてZ軸モータ8a5を駆動して、基板16の表面からのノズル8a13の設定高さを一定に維持する。これにより、所望の塗布量でペーストパターンを塗布することができる。
以上のようにして、ペーストパターンの描画が進むが、ノズル8a13のペースト吐出口が基板16上の上記ペーストパターンデータによって決まる描画パターンの終端であるか否かの判断により、終端でなければ、再び基板の表面うねりの測定処理に戻る。そして、上記の塗布描画を繰り返して、ペーストパターン形成が描画パターンの終端に達するまで継続する。描画パターンの終端に達すると、Z軸モータ8a5を駆動してノズル8a13を上昇させ、ペーストパターン描画工程(ステップ500)が終了する。
次に、基板排出処置(ステップ600)に進み、基板16の保持を解除し、装置外に排出する。そして、以上の全工程を停止するか否かを判定し(ステップ700)、複数枚の基板に同じパターンでペースト膜を形成する場合には、基板搭載処理(ステップ300)から繰り返され、全ての基板についてかかる一連の処理が終了すると、作業が全て終了
(ステップ800)となる。
それでは、非接触給電を用いた動力系統の動作について説明する。図1,図2において、一次給電線5に流れる高周波電流が一次給電線5の周囲に高周波磁界を生じさせる。その高周波磁界は高透磁率の一次受電コア6Aに集約され、コア内に磁束が生じる。この磁束は一次受電コア6Aに巻きつけられた二次給電線7Aに鎖交する。電磁誘導により、二次給電線7Aに高周波電圧が誘導され、二次給電線7Aに高周波電流が生じる。二次受電コア9Aにおいても同様に受電コア内に高周波の磁束が生じ、電磁誘導によって、二次受電コア9Aに巻線した塗布ヘッド部の給電線9a1に高周波電圧が誘導され、給電線9a1に高周波電流が生じる。供給された高周波電力を塗布ヘッド8Aに備えられた受電ユニット8a1により、整流して直流に変換し、各モータドライバの定格電圧範囲に電圧を調整する。この受電ユニット8a1からY軸モータドライバ8a2,Z軸モータドライバ8a3にY軸モータドライバ動力線9a2,Z軸モータドライバ動力線9a3を通して必要電力を供給する。各モータドライバよりY軸電気子コイル8a4,Z軸モータ8a5にY軸モータ動力線9a4,Z軸モータ動力線9a5を通して必要電力を供給する。また、位置認識用カメラ8a15やレーザーを距離計8a14に供給する電力は、必要電圧が低い為、受電ユニット8a1にてモータドライバ用電圧よりさらに電圧を下げ、センサ駆動用動力線9a6にて供給する。このように架台―門型間,門型―塗布ヘッド間の可動部分における動力ケーブルを省配線化することができる。
次に光通信手段を用いた信号系統について説明する。まず、主制御部10からの信号を、制御信号ケーブルを介して架台側の光通信手段11A〜11Jに送る。次に11I,
11Jにより上記信号を光信号に変換し変調して、対向する門型フレームに設けた光通信手段12A,12Bにハーフミラー14A,14Bを介して、その直進行(透過光)を投光する。光通信手段12A,12Bにおいて、受光した光信号は電気信号に変換され、門型フレームを駆動するY軸モータドライバ等に送られる。又、主制御部10から架台側の光通信手段11A〜11Hからはハーフミラー14A,14Bにて反射された光がヘッド側の光通信手段13A〜D,13E〜Hに送られる。ヘッド側光通信手段13A〜13Hにて、受光した光信号を復調し、電気信号に変換して塗布ヘッド部内のY軸及びZ軸モータドライバ8a2,8a3に、Y軸及びZ軸モータドライバ信号線14a1,14a2を通じて通信する。Y,Z軸モータドライバ8a2,8a3からのモータレディ信号,アラーム信号等の制御信号,Y軸位置検出器8a6とZ軸位置検出器8a7の信号,位置認識カメラ8a15からの画像信号,距離計8a14の距離信号を主制御部10に戻す場合は、上記経路と逆の経路を通って主制御部10に送信される。このように架台―門型間,門型―塗布ヘッド間の通信部分における信号ケーブルを省配線化することができる。
以上のように、ペースト塗布装置の可動部は、X軸方向又はY軸方向に直線移動するために、給電線を略直線的に配置してそこを給電コアが移動できるので、可動部に追従するケーブル本数を削減できると共に、従来に信号線に変えて光通信手段を固定部側及び可動部側にハーフミラーを介して配置することで光信号を効率よく伝送でき、ハーフミラーを配置することで、可動フレームに固定部側用と、塗布ヘッド側用の2つの光通信手段を配置する必要がなくなり装置の小型化を図ることができる。このために、電源線や信号線を大幅に低減できため、ケーブル同士の摩擦により発生する塵埃の拡散を防止すると共に、可動部に追従するケーブル重量による位置制御精度の低下を防ぐことができる。これにより、基板面に塗布するペーストに塵埃が混入することなく精度の良い塗布を実現することができる。更に、本発明は、複数の可動部において非接触で給電,通信できることを特徴としているが、複数可動部を持つ装置において、一つの可動部のみに適用することが出来ることは言うまでも無い。
さらにまた、これまでの説明では地上側の光通信手段からの光のうちハーフミラーの透過光を門型フレームの光通信手段に、反射光を塗布ヘッドの光通信手段に送受信する構成としたが、地上側の光通信手段の配置を換えることで、ハーフミラーの透過光を塗布ヘッド側の光通信手段に、反射光を門型フレームの光通信手段に送ることも可能であることは言うまでもない。
本発明によるペ−スト塗布機の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示した実施形態での塗布ヘッドの構造を示す斜視図と、塗布ヘッド内の系統図である。 一次受電コイルの詳細斜視図である。 図1に示した実施形態での全体動作を示すフロ−チャ−トである。 光通信の構成の拡大図である。
符号の説明
1…架台、2A,2B…門型フレーム、2a1…マグネット、2a2…リニアスケール、2a3…Y軸リミットセンサ、2a4…リニアガイド、3A,3B…カバー、4…高周波電源、5…一次給電線、6A,6B…一次受電コア、7A,7B…二次給電線、8A〜8H…塗布ヘッド、8a1…受電ユニット、8a2…Y軸モータドライバ、8a3…Z軸モータドライバ、8a4…Y軸電気子コイル、8a5…Z軸モータ、8a6…Y軸位置検出器、8a7…Z軸位置検出器、8a8…下面基台、8a9…上面基台、8a10…Z軸ガイド、8a11…Z軸テーブル、8a12…ペースト収納筒、8a13…ノズル、8a14…距離計、8a15…位置認識カメラ、9A〜9H…二次受電コア、9a1…給電線、
9a2…Y軸モータドライバ動力線、9a3…Z軸モータドライバ動力線、9a4…Y軸モータ動力線、9a5…Z軸モータ動力線、9a6…センサ駆動用動力線、10…主制御部、11A〜11H,12A〜12H,13A〜13H…光通信手段、14A,14B…ハーフミラー、14a1…Y軸モータドライバ信号線、14a2…Z軸モータドライバ信号線、14a3…Y軸位置センサ信号線、14a4…Z軸位置センサ信号線、14a5…Y軸リニアエンコーダ信号線、14a6…Z軸エンコーダ信号線、14a7…距離計用信号線、14a8…位置認識カメラ用信号線、15…基板保持機構、16…基板。

Claims (4)

  1. 架台上に一方向に往復動可能な門型フレームを設けるとともに、前記門型フレームにその長手方向に移動可能な塗布ヘッドを複数設け、前記塗布ヘッド設けてあるノズルの吐出口に対向するように設けられたテ−ブル上に基板を載置し、前記塗布ヘッドに設けられたペースト収納筒に充填したペーストを前記吐出口から前記基板上に吐出させながら前記基板と前記ノズルとの相対位置関係を変化させることにより、前記基板上に所望形状のペーストパタ−ンを塗布するペースト塗布機において、
    前記門型フレーム給電するために、前記架台側に直線状に配置した給電線と門型フレーム側に設けた受電コア間で磁気結合を利用して前記門型フレームに設けられた給電線に非接触給電し、前記塗布ヘッドへ給電するために、前記門型フレーム上に設けられた前記直線状の給電線と各塗布ヘッドに設けられた受電コア間で磁気結合を利用して前記塗布ヘッドに設けられた給電線に非接触給電する構成とし、
    地上側に前記門型フレーム用の光通信手段と前記塗布ヘッド夫々用の光通信手段とからなる第1の光通信手段を、前記門型フレームに第2の光通信手段を、前記塗布ヘッドに第3の光通信手段を夫々設けるとともに、前記門型フレームで地上側の前記第1の光通信手段と前記第2,第3の光通信手段との間の光路中にハーフミラーを配置し、前記門型フレームの第2の光通信手段は、地上側の前記第1の光通信手段での前記門型フレーム用の光通信手段から出力されて前記ハーフミラーを透過した前記門型フレームの制御のための光制御信号を受信するように、地上側の前記第1の光通信手段に対して配置され、前記塗布ヘッドの第3の光通信手段は、地上側の前記第1の光通信手段での前記塗布ヘッド用の光通信手段から出力されて前記ハーフミラーで反射された前記塗布ヘッドの制御のための光制御信号を受信するように、地上側の前記第1の光通信手段に対して配置されており、前記移動する門型フレームに設けた前記第2の光通信手段と地上側の前記第1の光通信手段との間、前記複数の塗布ヘッドに設けられた前記第3の光通信手段と地上側に設けられた前記第1の光通信手段との間で直接制御信号のやり取りする構成としたことを特徴とするペースト塗布機。
  2. 請求項1に記載のペースト塗布機において、
    前記移動可能な門型フレームを2つ設け、それぞれのフレーム上に複数の塗布ヘッドを移動可能に設けた構成としたことを特徴とするペースト塗布機。
  3. 請求項2に記載のペースト塗布機において、
    前記地上側の第1の光通信手段を、それぞれの門型フレームに通信できるように上下に2組配置したことを特徴とするペースト塗布機。
  4. 請求項3に記載のペースト塗布機において、
    前記地上側の第1の光通信手段を、2つの門型フレームを挟む形で前記架台上に配置したことを特徴とするペースト塗布機。
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