JP4893264B2 - 光源装置及び画像表示装置 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載のレーザディスプレイ装置は、赤色,緑色,青色の半導体レーザと、各半導体レーザから射出されたレーザ光を平行光にする複数のコリメータレンズと、コリメータレンズにより平行化された光の強度分布を均一化する複数のマイクロレンズと、各マイクロレンズから射出された光を変調する空間光変調器とを備えている。そして、各空間光変調器を通過した光は、ダイクロイックミラーにより合成され、プロジェクタレンズによりスクリーンに表示されるようになっている。このレーザディスプレイ装置は、マイクロレンズが光軸を回転軸として回転可能となっており、このマイクロレンズを回転させることによって空間光変調器を照射するレーザ光のスペックルノイズを低減もしくは消滅させるようになっている。
本発明の光源装置は、レーザ光源と、該レーザ光源から射出された光の波長を所定の波長に変換する波長変換素子と、該波長変換素子から射出された光のうち前記所定の波長に変換された光を透過させ、前記所定の波長に変換されなかった光を反射させて、前記レーザ光源の方へ戻す外部共振器とを備え、該外部共振器から射出された光により、光学素子を介して光変調装置を照明する光源装置であって、前記レーザ光源と前記波長変換素子との間に配置されるとともに、前記外部共振器において反射された光のうち、前記レーザ光源の方へ向かう光路において、前記波長変換素子を通過することによって前記所定の波長に変換された光を反射させて前記レーザ光源とは異なる位置へ導くとともに、前記所定の波長に変換されなかった光を前記レーザ光源の方へ透過させる分離部と、該分離部において反射された光を前記光学素子に向けて反射させる反射部と、を備え、前記レーザ光源から射出され前記外部共振器を通過し前記光学素子に向かう光の光路である第1光路と、前記レーザ光源から射出され前記外部共振器において反射し前記分離部を介して前記反射部において反射し前記光学素子に向かう光の光路である第2光路と、のいずれか一方に、屈折率が空気と異なる光学部材が備えられたことにより、前記第1光路と前記第2光路との光路差が、前記レーザ光同士の干渉が低減する距離以上とされ、前記外部共振器から射出された波長変換後の光と前記反射部で反射された波長変換後の光とが前記光学素子にそれぞれ入射することを特徴とする。
また、第2光路を進行するレーザ光は、外部共振器において反射した光であるため、第1光路を進行する光とスペックルパターンが異なるものとなる。したがって、光学素子から射出される光のぎらつきをより抑えることが可能となる。
本発明に係る光源装置では、第1光路あるいは第2光路を進行する光は、位相変化手段を透過する。このとき、位相変化手段から射出される光は、位相が時間的に変化しているので、スペックルのパターンが時間的に変化するため、光学素子から射出される光は、残像効果により時間積分されて、干渉性が低下し、その結果、ぎらつきが抑えられた光となる。したがって、簡易な構成により、射出される光のぎらつきの発生を抑えるとともに、従来のように回転駆動系を用いないため、本発明では長期間使用しても劣化が生じないので、信頼性を向上させることが可能となる。
本発明に係る光源装置では、第1光路あるいは第2光路を進行する光は、屈折率変化手段を透過する。このとき、屈折率変化手段から射出された光は、屈折率が変化するので、光学部材が配置されている部分の光路長が光学部材の屈折率倍になる。したがって、時間的に第1光路と第2光路の光路差を変化させることができるので、光路差をコヒーレンス長より長くせずに、短い光路差で干渉性によるぎらつきを目で感じにくくすることが可能となる。
本発明に係る画像表示装置では、光源装置より射出された光は光変調装置に入射される。そして、光変調装置により変調された画像が、投射装置によって投射される。このとき、光源装置より射出される光は、上述したように、スペックルパターンの発生を抑えた光となっているので、良好な画像を表示することができる。
本実施形態に係る光源装置10は、レーザ光源11より射出された光の波長を変換し、ロッドインテグレータ(光学素子)15を介して液晶ライトバルブ(光変調装置)20を照明するものである。具体的には、光源装置10は、図1に示すように、単色光を発光するレーザ光源11と、レーザ光源11から射出されたレーザ光の波長を変換する波長変換素子13と、レーザ光源11と波長変換素子13との間に配置されたダイクロイックミラー(分離部)12と、波長変換素子13から射出されたレーザ光のうち、所定の波長の光を透過させ、それ以外の光を反射する外部共振器14と、ダイクロイックミラー12において反射したレーザ光をロッドインテグレータ15に反射させる反射ミラー(反射部)17と、反射ミラー17とロッドインテグレータ15との間に配置されたλ/2板(偏光変換手段:位相差板)18とを備えている。
また、レーザ光源11は、直線偏光を射出するものであり、本実施形態では、図1の矢印で示すように、P偏光のレーザ光を射出するものである。
ここでは、波長変換素子13として、板形状の導波路型のものを用いている。このような導波路型の波長変換素子13を採用した場合、その波長変換素子13の厚みが薄いので、周期分極反転構造が作成し易く、波長変換効率を高め易く、製造コストを低減することができる。
外部共振器14を透過したレーザ光は、そのままロッドインテグレータ15に入射する。このように、外部共振器14を透過してロッドインテグレータ15に向かうレーザ光の光路を第1光路A1とする。なお、本実施形態において、第1光路A1とは、外部共振器14を透過してロッドインテグレータ15に向かうレーザ光の中心軸を示している。
反射ミラー17は、ダイクロイックミラー12によって反射された所定の波長のレーザ光をロッドインテグレータ15に向けて反射させるものである。この反射ミラー17の反射面は、ダイクロイックミラー12によって反射されたレーザ光が、角度θ1で入射するように配置されている。
この光路差L1(5mm)は、往路A1を進行するレーザ光と、復路B3を進行するレーザ光との干渉を低減する距離となっている。
なお、ダイクロイックミラー12と反射ミラー17との距離L1は、約5mmとしたが、5mm以上であれば、往路A1を進行するレーザ光と復路B3を進行するレーザ光との干渉を低減させることができる。すなわち、本実施形態では、レーザ光源11から射出されたレーザ光と外部共振器14において反射したレーザ光とのスペックルパターンが異なるため、レーザ光源11のコヒーレンス長は数cm〜数mであるが、往路A1と復路B3との光路差が約5mmであっても干渉を低減させることが可能となる。なお、往路A1の光路長と復路B3の光路長を長く取ることができる場合は、距離L1をレーザ光源11のコヒーレンス長より長くすることで、ロッドインテグレータ15から射出される光のぎらつきを確実に低減することが可能となる。
次に、本発明に係る第2実施形態について、図2を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態に係る光源装置10と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態に係る光源装置30では、往路A1を進行するレーザ光及び復路B2を進行するレーザ光を分岐させる点において、第1実施形態と異なる。
さらに、光源装置30は、ハーフミラー32において反射した第2往路C2を進行するレーザ光をロッドインテグレータ31に反射させる反射ミラー33を備えている。
さらに、光源装置30は、ハーフミラー37において反射した第2復路D2を進行するレーザ光をロッドインテグレータ31に反射させる反射ミラー38を備えている。
この距離L2は、第1往路C1を進行するレーザ光と、第2往路C2を進行するレーザ光との干渉が低減する距離となっている。また、同様に、距離L3は、第1復路D1を進行するレーザ光と、第2復路D2を進行するレーザ光との干渉が低減する距離となっている。
次に、本発明に係る第3実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。
本実施形態に係る光源装置40では、第1復路B1にガラス(光学部材)41が設けられている点において、第1実施形態と異なる。
ガラス41は、屈折率がnであり、光軸Pに沿う寸法がdとなっている。したがって、このガラス41の光路長はndとなるので、第1復路B1において、ガラス41を透過するレーザ光の光路長は、ガラス41の屈折率倍となる。なお、ガラス41は、屈折率が高い材料からなることが好ましく、例えば、眼鏡レンズ用途の高屈折率ガラス材等を用いる。
また、ガラス41の屈折率n及び寸法d(ガラス41の光路長nd)は、往路A1を進行するレーザ光と復路B3を進行するレーザ光との光路差が、レーザ光同士の干渉が低減する距離となるように設定されている。なお、屈折率n及び寸法dは、往路A1の光路長と復路B3の光路長との光路差が、レーザ光源11のコヒーレンス長より長くなるように設定することが好ましい。
なお、本実施形態において、第1復路B1にガラス41を設けたが、図4に示すように、第2復路B2にガラス41を設けた光源装置45であっても良い。この構成では、第1復路B1の距離を短くすることができるので、ダイクロイックミラー12と反射ミラー17とを近接して配置することが可能となる。したがって、装置全体を小型にすることができる。
さらに、往路A1を進行するレーザ光と第2復路B2を進行するレーザ光の間隔が、上記実施形態の光源装置40に比べて狭くなるので、光源装置45に用いられるロッドインテグレータ46の開口を小さくすることができる。すなわち、ロッドインテグレータ15に比べて小さいロッドインテグレータ46で良いため、安価なロッドインテグレータ46を用いることができる。すなわち、コストが低減された光源装置45を提供することが可能となる。
次に、本発明に係る第4実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
本実施形態に係る光源装置50では、第1復路B1に液晶素子(位相変化手段)51が設けられている点において、第1実施形態と異なる。
また、駆動回路55から出力される電圧0Vと20Vとの切り替え周波数は、人間が感知可能なフリッカの周波数よりも高い周波数、例えば、30Hz以上、好ましくは60Hz以上に設定されている。さらに、電圧変化は、規則的な周期を持つ波形ではなく、ランダムの波形(例えば、雑音から生成した波形)であることが好ましい。このように、ランダムの波形にすることで、ランダムなスペックルパターンが残像効果により時間積分されるため、ロッドインテグレータ15から射出されるレーザ光のぎらつきをより抑えることが可能となる。
レーザ光源11から射出されレーザ光は、第1実施形態と同様に、波長変換素子13において波長変換された緑色のレーザ光が、ロッドインテグレータ15に入射する。
一方、外部共振器14において反射され、再び波長変換素子13を透過することにより緑色に変換されたレーザ光は、ダイクロイックミラー12において反射し、液晶素子51に入射する。駆動回路55における印加電圧が20Vのときは、液晶素子51から射出されるレーザ光の位相は変化せず、ロッドインテグレータ15に入射する。また、駆動回路55における印加電圧が0Vのときは、液晶素子51に入射したレーザ光の位相は変調してロッドインテグレータ15に入射する。
ここで、印加電圧が0Vのとき及び印加電圧が20Vのときの、液晶素子51から射出されるレーザ光のスペックルパターンは、図6に示すように、異なるものとなる。そして、ロッドインテグレータ15において、重なり合い、観察者の目には、印加電圧が0Vのときのスペックル及び印加電圧が20Vのときのスペックルを積分した信号が検知されるため、スペックルパターンは減少して見える。
したがって、時間的に往路A1と復路B3の光路差を変化させることができるので、光路差をコヒーレンス長より長くしなくて、短い光路差で干渉性によるぎらつきを目で感じにくくすることが可能となる。
また、本実施形態において、TNモードの液晶を用いたが、垂直モードの液晶であっても良い。
次に、本発明に係る第5実施形態について、図7を参照して説明する。
本実施形態では、上記第1実施形態の光源装置10を備えるプロジェクタ(画像表示装置)500について説明する。
プロジェクタ500は、光源装置10R,10G,10Bと、液晶ライトバルブ522,523,524と、クロスダイクロイックプリズム525と、投射レンズ(投射装置)526とを備えている。
また、それぞれの光源装置10R,10G,10Bの後段(光路下流側)には、ロッドインテグレータ(光学素子:均一化手段)15R,15G,15Bが設けられている。これらは、第1実施形態で説明したロッドインテグレータ15と同様のものであるため、詳細な説明を省略する。
また、入射側偏光板の前方に、または入射側偏光板の代わりに偏光変換手段(図示せず)を設けて、液晶ライトバルブ20R,G,Bに入射する光を直線偏光に揃えるようにしてもよい。この場合、入射側偏光板の前方に偏光変換手段を設けた場合は、入射側偏光板で光が吸収または反射されることによる光の損失を低減することが可能となる。よって、光の利用効率を向上させることができる。入射側偏光板の代わりに偏光変換手段を設けた場合は、入射側偏光板の場合と同様、画像のコントラストを向上させることが可能となる。
なお、本実施形態のプロジェクタにおいて、緑色及び青色の光源装置10G,Bについて第1実施形態の光源装置10を用いたものを説明したが、赤色の光源装置10Rについても第1実施形態の光源装置10を採用することが可能である。また、光源装置10R,G,Bについて、第2〜第4実施形態(変形例を含む)の光源装置を用いることも可能である。
また、第1〜第4実施形態(変形例を含む)の光源装置は、光源装置10R,G,Bのうち、最低1つに適用されていれば良い。さらに、光源装置10R,G,Bのそれぞれに、異なる実施形態の光源装置を採用することも可能である。
例えば、また、上記各実施形態において、光学素子として、ロッドインテグレータ15,31,46を用いたが、これに限らず、光ファイバやフライアレイレンズ等であっても良い。
また、第3,第4実施形態において、ガラス41,液晶素子51を復路B3に設けたが、往路A1に設けて、往路A1を進行するレーザ光と復路B3を進行する光とのレーザ光路差をレーザ光同士の干渉が低減する距離以上にしても良い。
また、光学素子としては、透明圧電素子であっても良い。この場合も、往路A1を進行するレーザ光と復路B3を進行するレーザ光との光路差が生じるため、レーザ光の干渉性を低下させることが可能となる。
また、上記実施形態では、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いた例について説明したが、本発明は、液晶ライトバルブ以外の変調装置にも適用することが可能である。また、光変調装置には、透過型のものと反射型のものとがあるが、本発明はいずれのタイプにも適用可能である。
さらに、第5実施形態では、光変調装置を3つ用いたプロジェクタの例について説明したが、本発明は、光変調装置を1つ、2つ、あるいは4つ以上用いたプロジェクタにも適用することができる。プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行うフロント型のものと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行うリア型のものとがあるが、本発明はいずれのタイプにも適用可能である。
また、第5実施形態では画像表示装置の一例としてプロジェクタを挙げて説明したが、本発明の光源装置はプロジェクタ以外の画像表示装置にも適用可能である。
Claims (4)
- レーザ光源と、
該レーザ光源から射出された光の波長を所定の波長に変換する波長変換素子と、
該波長変換素子から射出された光のうち前記所定の波長に変換された光を透過させ、前記所定の波長に変換されなかった光を反射させて、前記レーザ光源の方へ戻す外部共振器と、を備え、
該外部共振器から射出された光により、光学素子を介して光変調装置を照明する光源装置であって、
前記レーザ光源と前記波長変換素子との間に配置されるとともに、前記外部共振器において反射された光のうち、前記レーザ光源の方へ向かう光路において、前記波長変換素子を通過することによって前記所定の波長に変換された光を反射させて前記レーザ光源とは異なる位置へ導くとともに、前記所定の波長に変換されなかった光を前記レーザ光源の方へ透過させる分離部と、
該分離部において反射された光を前記光学素子に向けて反射させる反射部と、を備え、
前記レーザ光源から射出され前記外部共振器を通過し前記光学素子に向かう光の光路である第1光路と、前記レーザ光源から射出され前記外部共振器において反射し前記分離部を介して前記反射部において反射し前記光学素子に向かう光の光路である第2光路と、のいずれか一方に、屈折率が空気と異なる光学部材が備えられたことにより、前記第1光路と前記第2光路との光路差が、前記レーザ光同士の干渉が低減する距離以上とされ、
前記外部共振器から射出された波長変換後の光と前記反射部で反射された波長変換後の光とが前記光学素子にそれぞれ入射することを特徴とする光源装置。 - 前記光学部材が、前記第1光路あるいは前記第2光路を進行する光の位相を時間的に変化させる位相変化手段であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記光学部材が、前記第1光路あるいは前記第2光路を進行する光の屈折率を時間的に変化させる屈折率変化手段であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光源装置と、
該光源装置から射出された光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、
該光変調装置により変調された光を投射する投射装置とを備えることを特徴とする画像表示装置。
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