JP4894614B2 - ストラットタワーバーの取付け構造 - Google Patents
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Description
左右フロントピラー100より車体中央側の左右フロントピラー間には、車室140とエンジンルーム130を隔離するダッシュボード150及びそのダッシュボードの上縁部に溶着されるカウルトップ160とが配設される。
そこで、左右のストラットタワーの上部の変動を規制するため、これら左右のストラットタワーの上部をストラットタワーバー180によって互いに連結することが行われている。なお、その一例が特開2006−123752公報(特許文献1)に開示される。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、簡素な構成で、左右のストラットタワーの異相変位はもとより同相変位をも確実に抑制し、車両の操縦安定性を安定して確保できるストラットタワーバーの取付け構造を提供することを目的とする。
この前部車体は前方のエンジンルーム1とその後方の車室2との間にダッシュパネル3及びその上縁部に一体結合されたカウルトップ4を備える。車幅方向Yに配設されたダッシュパネル3及びカウルトップ4の左右端は縦向きの左右フロントピラー5のインナ延出部材6に一体結合される。ここで左右フロントピラー5から前方にはインナ延出部材6の前端に接合されたホイールハウス7及びその上部に一体接合されたホイールハウスアッパーメンバ8がそれぞれ延出形成され、これらの前部はエンジンルーム1の前部に配備されるラジエーターサポート9側に一体接合されている。
カウルトップリヤ15は車室対向部151よりエンジンルーム1側に上下端が屈曲して上下延出部152、153を形成している。更に、上延出部152は上方膨出部154を形成した上でエンジンルーム1側に伸びる後部フランジ155を形成する。カウルトップリヤ15の上方膨出部154は車幅方向Yに湾曲して長く連続形成され、ここがフロントウインドウWの下縁部をなし、ここにウインドシールドガラス16の下縁部近傍がシール材10で接合される。
前部フランジ143は後部フランジ155との間に車幅方向Yに長い上向き開口17を形成する。この上向き開口17は車幅方向Yに長い、樹脂製のフロントデッキガーニッシュ18に覆われ、これにより、外観の確保が図られている。なお、フロントデッキガーニッシュ18はその後端縁のほぼ全域にウインドシールドガラス16の下縁部に嵌合する嵌合縁部181が形成される。このフロントデッキガーニッシュ18はウインドシールドガラス16の下縁部に嵌合縁部181が嵌合し、その前端縁182がカウルトップフロント14の前部フランジ143に上側より重なり、互いの複数個所がビス20(図2参照)により締結されることで上向き開口17を確実に閉鎖して取付けられる。
このため、実質的に、艤装カウル21はカウルトップフロント14の縦向き壁142の主要部を構成する。
前開口19は車幅方向Yに長く形成されており、前開口19の開放時には、車幅方向Yに長い内空間eへの作業者のエンジンルーム1側からの手の侵入を容易化し、車載機器の艤装作業性を向上させている。
図1に示すように、カウルトップフロント142の主要部を成す艤装カウル21の車幅方向Yでの中央部位は左右端部に対して所定量y1だけ、エンジンルーム1側である前方に湾曲して突き出すように形成される。図2に示すように、艤装カウル21の車幅方向Yでの中央位置には後述のストラットタワーバー23の当接部Tを嵌合して当接させる連結部Uが形成される。この連結部Uは艤装カウル21の周縁部に対して凹部を成し、パイプ状の当接部Tの外周壁の一部をずれなく嵌合し、溶接作業性の向上を図り、更に、溶接位置をパイプ中心に近づけることで、効率よく荷重を伝達するように形成される。
図4に示すように、左右のストラットタワー11の上端の上向き壁24には、車幅方向Yに長いストラットタワーバー23の左右の環状締結部25が重ねられ、一体的に締結される。
ここで、ストラットタワーバー23は金属製のパイプからなる主部231と、同主部231の左右端に溶着された所定幅のリング状の環状締結部25とで形成される。図4に示すように、主部231の左右端は偏平化され、その端部に環状締結部25が溶着される。主部231はカウルトップ4の艤装カウル21の前方に配備され、左右の環状締結部25に対して長手方向での中央部分である当接部Tが所定量y2(図2参照)後方に屈曲して形成される。
なお、ここでの艤装カウル21とその連結部Uに当接部Tが溶着されたストラットタワーバー23とは、予めサブアッセンブリーとして一体的に溶着された上で、生産ラインに供給されることとなる。
図4に示すように、ストラットタワー11の上向き壁24の下面にはストラットアッセンブリーSAの上部取付け部12がボルト13により締結されており、それらボルト13の上端突き出し部分が各環状締結部25の貫通孔251に嵌挿され、各環状締結部25がナットnにより上向き壁24の上面に締結されている。
車体全体の溶組完了後のボデー本体は塗装ラインに搬送されて塗装処理され、その後、塗装後のボデー本体のエンジンルーム1にはエンジン本体E(図1参照)等の各種の車両構成部材の組付けが成される。
この後、ストラットアッセンブリーSAの組付け工程において、左右のストラットタワー11の上向き壁24の下面には左右それぞれのストラットアッセンブリーSAの上部取付け部12がボルト13で締結される。その際、艤装カウル21及びストラットタワーバー23が一体的に溶着されてなるサブアッセンブリーが予め組立ラインに供給されており、これが左右のストラットタワー11及びカウルトップ4に取り付けられる。
この場合、サブアッセンブリーの一部の艤装カウル21はその外周縁部が、カウルトップ4の前開口19の全開口縁に重ねられ、複数個所が相互にボルト13によって締結され、一体化され、カウルトップ4の一部として剛性確保の機能を発揮できる。
このようなストラットアッセンブリーの組付け工程の後、その他の車体組み付け処理が成され、車両が完成する。
このような車両の走行時において、路面反力がストラットアッセンブリーSAよりストラットタワー11に加わるとする。
このため、左右のストラットタワー11の上向き壁24が車幅方向Yに相対変動する場合にはストラットタワーバー23が相対変動を打ち消すように機能でき、しかも、ストラットタワーバー23の中央の当接部Tがカウルトップ4側の連結部Uに溶着され、カウルトップ4側に変動を打ち消すように機能できる。
更に、ここではストラットタワーバー23はその左右の環状締結部25に対して長手方向での中央部分の当接部Tが所定量y2後方に屈曲して形成される。即ち、ストラットタワーバー23の左右半部は車幅方向Yに対して傾斜角θ(図1参照)を保って配備される。
更に、予め、艤装カウル21上の連結部Uにストラットタワーバー23の当接部Tが溶着され一体結合されたサブアッセンブリーを用意しておくことで、車体組立て生産ライン上での組立作業工数を削減でき、生産効率が向上する。
更に、カウルトップ4側の艤装カウル21上の連結部Uが凹部をなすので、凹部にずれなくストラットタワーバー23の当接部Tが嵌合でき、その上で両者が溶着されるので、溶接作業性がよく、結合剛性を十分に確保できる。しかも、左右のストラットタワー11の上部の相対変動及び同相変動に対する剛性アップを図れ、確実に左右のストラットタワー11の変動を抑制して車両の操縦安定性を確保することができる。
2 車室
4 カウルトップ
5 左右フロントピラー
11 ストラットタワー
23 ストラットタワーバー
231 バー状部
25 左右の環状締結部
U、U1 連結部
T、T1 当接部
X 前後方向
Y 車幅方向
Claims (2)
- 車両の左右フロントピラーを互いに結合する車幅方向に長い内空間が形成されたカウルトップと、
前記カウルトップの前方に位置し車幅方向に互いに離れて配設された左右のストラットタワーの上部を一体的に結合するストラットタワーバーと、を備え、
前記カウルトップの内空間の前部を覆う縦向き壁に前開口が形成され、該前開口は屈曲板状の艤装カウルにより分離可能に閉鎖され、
前記艤装カウルの車幅方向での中央部位で周縁部に対して凹部を成す連結部が形成され、
前記連結部に対して前記ストラットタワーバーのバー状部の一部を成す当接部が嵌合するよう形成され、前記連結部に前記当接部が溶着されたことを特徴とするストラットタワーバーの取付け構造。 - 請求項1記載のストラットタワーバーの取付け構造において、
前記艤装カウルの車幅方向での中央部位で周縁部に対して凹部を成す連結部が該艤装カウルに溶着する剛性を確保したブラケットの膨出部に形成されたことを特徴とするストラットタワーバーの取付け構造。
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