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JP5714728B2 - 車両前部構造 - Google Patents
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JP5714728B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関するものである。
従来、車両前部構造として、前突時に作用する衝突荷重を分散して伝達するものが知られている。
例えば、特許文献1には、車両前後方向に延在する左右一対のフロントサイドフレームと、フロントサイドフレームの外方に配置される左右一対のサスタワーの前端部との間に第1メンバを夫々配設し、フロントサイドフレームに作用する衝突荷重を、第1メンバを介してサスタワーに分散して伝達することが記載されている。また、サスタワーの後端部と、フロントガラスの下端部を支持するカウルボックスの前端部との間に第2メンバを夫々配設し、サスタワーに伝達された衝突荷重を、第2メンバを介してカウルボックスにも伝達することが記載されている。
更に、特許文献1には、左右両側のサスタワー間にサスタワーバーを架設し、平面視において車両前方に先細りとなるハの字状に第1メンバを配設することによって、前突時にサスタワーを車幅方向に変位させ、サスタワーバーの軸方向に沿って衝突荷重を伝達し、サスタワーバーに軸方向に沿った塑性変形を生じさせることで衝突エネルギーを吸収することが記載されている。
特開2007−230490号公報
ところが、特許文献1に記載の発明では、第2メンバはサスタワーとカウルボックスとの間に配設されるので、サスタワーが車幅方向に変位すると、第2メンバはカウルボックスとの連結部を基点にサスタワーとの連結部側が車幅方向に変位することから、第2メンバからカウルボックスに衝突荷重を伝達し難くなると共に、第2メンバ自体は衝突エネルギーの吸収に寄与しないという問題があった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、良好な衝撃吸収性を実現できる車両前部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、前記ウインドシールドロアに固定され、車幅方向に延在するクロスメンバと、フロントピラーの前端部に固定され、車両前後方向に延在するアッパメンバと、前記アッパメンバの車幅方向内側に固定されると共に、前記クロスメンバの前方に配置され、ダンパが取り付けられるダンパハウジングと、前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結するダンパハウジングサポートと、を備えた車両前部構造であって、前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、車幅方向に延びる閉断面が形成されており、前記ダンパハウジングサポートは、前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部と、前記ダンパハウジング固定部の後端部から下方かつ後方へ延出され、前記ダンパハウジングの後端部に沿って延在する前壁部と、前記前壁部に連続して車幅方向外側へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜し前記クロスメンバに固定される底壁部とを有する横壁部と、前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記横壁部の車幅方向内側に連続して前記クロスメンバに固定される縦壁部と、を有し、前記横壁部と前記縦壁部と前記クロスメンバとによって、前記縦壁部から車幅方向外側に延びる排水溝が形成され、前記縦壁部は、前記クロスメンバの車幅方向外側に固定され、前記排水溝に流入した水の車幅方向内側への浸入を防止する止水部として機能し、前記縦壁部と前記底壁部とによって、前記ダンパハウジング固定部から前記クロスメンバに向かって直線状に延びる略L字状の断面が形成され、前記クロスメンバは、前記ダンパハウジングサポートの後方に外気を通過させる外気吸気口を有し、前記ウインドシールドロアは、ブロアに接続されるブロア吸気口を有し、前記ダンパハウジングサポートの上方には、前後方向に延びて外気を導入する外気導入通路が形成されることを特徴とする。
また、前記課題を解決するため本発明は、フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、前記ウインドシールドロアに固定され、車幅方向に延在するクロスメンバと、フロントピラーの前端部に固定され、車両前後方向に延在するアッパメンバと、前記アッパメンバの車幅方向内側に固定されると共に、前記クロスメンバの前方に配置され、ダンパが取り付けられるダンパハウジングと、前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結するダンバハウジングサポートと、を備えた車両前部構造であって、前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、閉断面が形成されており、前記ダンパハウジングサポートは、前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部と、前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記クロスメンバに固定される縦壁部と、を有し、前記ダンパハウジングサポートは、左右両側に配置され、前記ダンパハウジングサポートの上方には、前後方向に延びて外気を導入する左右一対の外気導入通路が形成され、前記閉断面は、前記左右一対の外気導入通路を連通していることを特徴とする。
さらに、前記課題を解決するため本発明は、フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、前記ウインドシールドロアに固定され、車幅方向に延在するクロスメンバと、フロントピラーの前端部に固定され、車両前後方向に延在するアッパメンバと、前記アッパメンバの車幅方向内側に固定されると共に、前記クロスメンバの前方に配置され、ダンパが取り付けられるダンパハウジングと、前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結するダンパハウジングサポートと、を備えた車両前部構造であって、前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、閉断面が形成されており、前記ダンパハウジングサポートは、前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部と、前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記クロスメンバに固定される縦壁部と、を有し、前記ウインドシールドロアの車幅方向両端には、車幅方向中央よりも上方へ隆起する隆起部が形成され、前記クロスメンバの車幅方向両端に設けられ、前記ウインドシールドロアの前記隆起部と前記クロスメンバとの間に配置された左右一対の補強部材を更に備え、前記クロスメンバと前記ウインドシールドロアとによって、車幅方向中央側で延びる中央閉断面が形成され、前記クロスメンバと前記補強部材と前記ウインドシールドロアの隆起部とによって、車幅方向両端側で延びる端部閉断面が形成され、前記中央閉断面と前記端部閉断面は、互いに連通していることを特徴とする。
本発明によれば、ダンパハウジングは、アッパメンバの車幅方向内側に固定されると共に、ダンパハウジングサポートを介してクロスメンバに連結されるので、前突時にアッパメンバに作用する衝突荷重は、ダンパハウジング及びダンパハウジングサポートを介してクロスメンバに分散して伝達される。また、クロスメンバは、ウインドシールドロアと閉断面を形成しているので、クロスメンバに伝達された衝突荷重は、ウインドシールドロアにも伝達される。
また、本発明によれば、ダンパハウジングサポートの縦壁部は、ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、クロスメンバに固定されるので、前突時にダンパハウジングが後方へ移動すると、車両前後方向に沿った衝突荷重が縦壁部に伝達され、縦壁部が圧潰して衝突エネルギーを吸収できると共に、縦壁部によってクロスメンバ全体に衝突荷重を伝達できる。
また、本発明によれば、ダンパハウジングは、アッパメンバに固定されると共に、ウインドシールドロアと閉断面を形成するクロスメンバに対しダンパハウジングサポートを介して連結されるので、ダンパハウジングの支持剛性が高まり、乗り心地の向上、操縦安定性の向上、及び車体振動の抑制を図ることができる。
更に、本発明によれば、ウインドシールドロアとクロスメンバとによって閉断面が形成されるので、断面寸法の大きいダッシュボードアッパを省略し、室内空間を拡大できる。
なお、外気を導入する外気導入通路がダンパハウジングサポートの上方に形成されていることで、クロスメンバの車幅方向中央側には、エンジンルーム側へ突出する部材がない。これにより、エンジンフードの位置を下げることが可能となり、車両前方の視界性を向上させることができる。また、左右両側から外気を導入するので、外気導入通路を拡大して外気導入量を十分に確保できる。
また、ウインドシールドロアの車幅方向両端には、車幅方向中央よりも上方へ隆起する隆起部が形成され、ウインドシールドロアの隆起部とクロスメンバとの間には、補強部材が配置されていることで、ウインドシールドロアの隆起部と補強部材との間にワイパー装置の配置スペースを確保できる。
また、前記縦壁部は、前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から前記クロスメンバへ向かって直線状に延出し、前方から後方へ向かうにつれて車幅方向内側に位置するように傾斜している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、縦壁部は、ダンパハウジング固定部の車幅方向内側からクロスメンバへ向かって直線状に延出し、前方から後方へ向かうにつれて車幅方向内側に位置するように傾斜しているので、走行時や旋回時にダンパハウジング上部に作用する前後方向及び左右方向の荷重は、縦壁部を介してクロスメンバに伝達されるので、ダンパハウジングの支持剛性が高まり、操縦安定性を向上させることができる。
また、前記ウインドシールドロアの前端側は、前記ダンパハウジングサポートの上方に位置しており、前記ウインドシールドロアとエンジンフードとの間に形成された開口部を覆うと共に、前記ダンパハウジングサポートの上方に配置され、外気が導入される外気導入口を有するカウルトップと、前記ダンパハウジングサポートと、前記ウインドシールドロア及び前記カウルトップとの間をシールする遮蔽部材とを更に備え、前記外気導入通路は、前記カウルトップと、前記ダンパハウジングサポートと、前記ウインドシールドロアと、前記遮蔽部材と、前記アッパメンバとによって形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、外気導入通路は、カウルトップと、ダンパハウジングサポートと、ウインドシールドロアと、遮蔽部材と、アッパメンバとによって形成されているので、外気導入通路の前後距離を長くできると共に、外気導入通路の幅寸法を広くできる。これにより、カウルトップの外気導入口から流入した水が外気導入通路の途中でダンパハウジングサポートやクロスメンバ上に落下して排水されるので、気液分離性を向上させることができると共に、外気導入量を十分に確保してブロア(エアコン)の消費電力を低減させることができる。
また、前記カウルトップは、車幅方向両端部に設けられ、前記ダンパハウジングの上面に臨む第1開口部と、前記第1開口部を閉塞すると共に、前記第1開口部に着脱自在に設けられたダンパ取付リッドと、を有し、前記ダンパ取付リッドは、前記ダンパハウジングの上面に臨む第2開口部を有する構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、カウルトップは、車幅方向両端部に設けられダンパハウジングの上面に臨む第1開口部と、第1開口部を閉塞すると共に第1開口部に着脱自在に設けられたダンパ取付リッドと、を有し、ダンパ取付リッドは、ダンパハウジングの上面に臨む第2開口部を有するので、外気導入口に加えて第2開口部からも外気を導入し、外気導入量を増加させることができる。また、ダンパ取付リッドをカウルトップから取り外して、ダンパの脱着作業やメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、前記外気導入通路内には、ワイパー装置が配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、外気導入通路内には、ワイパー装置が配置されているので、外気導入通路内に流入した水はワイパー装置に当たる一方、外気はワイパー装置を迂回して流れる。これにより、ブロアへの水の流入を抑制できると共に、外気導入量の低下を抑制できる。
また、前記ワイパー装置の下方には、前記ダンパハウジングサポート及び前記クロスメンバが配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ワイパー装置の下方には、ダンパハウジングサポート及びクロスメンバが配置されているので、ワイパー装置に当たった水は、ダンパハウジングサポート及びクロスメンバを介して車外へ排水される。
また、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードロアを更に備え、前記ウインドシールドロアは、前記ダッシュボードロアの上端部に固定されると共に、前記ダッシュボードロアの上端部から前方へ延出して前記フロントガラスを片持ち構造にて支持しており、前記クロスメンバは、前記ウインドシールドロアの前記ダッシュボードロア側に固定され、前記ダッシュボードロアには、ブレーキマスタシリンダーが取り付けられ、前記クロスメンバは、底壁部を有すると共に、前記ブレーキマスタシリンダーの上方に配置され、前記底壁部は、前記ブレーキマスタシリンダーに上下で対応する位置に上方へ突出する逃げ部を有すると共に、前記逃げ部から車幅方向外側へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜する左右一対の傾斜面を有している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ウインドシールドロアは、ダッシュボードロアの上端部から前方へ延出してフロントガラスを片持ち構造にて支持すると共に、ウインドシールドロアのダッシュボードロア側には、クロスメンバとによって閉断面が形成されてウインドシールドロアの基端側の支持剛性が向上するので、上方からの荷重に対しウインドシールドロアの前端側が撓みやすくなり、上方からの荷重を良好に吸収できる。
また、かかる構成によれば、クロスメンバの底壁部は、ブレーキマスタシリンダーに上下で対応する位置に上方へ突出する逃げ部を有するので、底壁部を平坦に形成した場合に比べて、ブレーキマスタシリンダーにクロスメンバを近接させて下方に配置することが可能となり、ひいては、エンジンフードの位置を下げることができる。また、クロスメンバの底壁部は、逃げ部から車幅方向外側へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜する左右一対の傾斜面を有しているので、クロスメンバの底壁部上の水は、自重作用によって車両側方へ排水されやすくなる。
本発明によれば、良好な衝撃吸収性を実現できる車両前部構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両前部構造を示す概略全体斜視図である。 車両前部構造からウインドシールドロアを外した状態を示す概略全体斜視図である。 図1のI−I線端面図である。 図1の部分拡大斜視図である。 図1に示す矢印X方向から見た部分拡大斜視図である。 図5のII−II線端面図である。 図5のIII−III線端面図である。 図1に示す矢印Y方向から見た部分拡大斜視図である。 車両前部構造の背面図である。 車両前部構造の荷重伝達を模式的に示した部分拡大斜視図である。 従来の車両前部構造を示す側端面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両前部構造の部分平面図である。 カウルトップ及びウインドシールドロアを取り外した車両前部構造を左斜め前方から見下ろした状態を示す概略斜視図である。 図12のIV−IV線に沿った端面図である。 (a)は、ウインドシールドロアを斜め後方から見下ろした状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)のVII−VII線に沿った端面図である。 図12のV−V線に沿った端面図である。 図12のVI−VI線に沿った端面図である。 外側蓋部材が装着された車両前部構造の右側部位を右斜め前方から見下ろした状態を示す部分拡大斜視図である。 外側蓋部材を取り外した車両前部構造の右側部位を右斜め前方から見下ろした状態を示す部分拡大斜視図である。 内側蓋部材が装着された車両前部構造の右側部位を左斜め前方から見上げた状態を示す部分拡大斜視図である。 カウルトップ及びウインドシールドロアを取り外した車両前部構造の右側部位を斜め前方から見下ろした状態を示す概略斜視図である。 右側のワイパー装置周辺を左側から見下ろした状態を示す部分拡大斜視図である。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図10を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、説明において方向を示すときは、車両Vの前後左右上下を基準にして説明する。なお、「車幅方向」と「左右方向」は同義である。
図1乃至図3に示すように、本発明の第1実施形態に係る車両前部構造100は、アッパメンバ1,1と、サイドエクステンション2,2と、サイドメンバ3,3と、ダンパハウジング4,4と、ダンパハウジングサポート5,5と、ウインドシールドロア6と、クロスメンバ7(図2参照)と、カウルトップ8(図3参照)と、を主に備えている。
<アッパメンバ>
アッパメンバ1は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置され、前後方向に沿って延在する鋼製部材である。アッパメンバ1は、車幅方向外側に開口する略コ字状の本体部11と、本体部11の後方寄りの車幅方向内側からダンパハウジング4へ向かって延出し、ダンパハウジング4の上端部に固定される固定部12と、を有している。
本体部11の前端側は、当該本体部11の斜め下方に配置されて前後方向に沿って延在するフロントサイドフレーム90に対し図示しない連結部を介して固定されると共に、後端側は、フロントピラー91の前端に固定されている。固定部12の一部(先端側)は、後記するダンパハウジングサポート5に形成された略三角形状の孔部51aから露出しており、当該露出部分には、円形状の孔部12aが貫通して形成されている。なお、孔部12aは、図示しないキャップ部材で閉塞される。また、フロントサイドフレーム90の前端には、図示しないバンパビームエクステンションやフロントバンパビーム等が設けられる。
<サイドエクステンション>
サイドエクステンション2は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置され、アッパメンバ1の後端側に固定される鋼製部材である。サイドエクステンション2の後端は、フロントピラー91の前端に固定されている。
<サイドメンバ>
サイドメンバ3は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置され、前突時にアッパメンバ1に加わった衝突荷重をフロントピラー91に伝達する鋼製部材である。サイドメンバ3の前端側は、アッパメンバ1の本体部11及び固定部12に固定され、後端側は、サイドエクステンション2の上端部に固定されている。
<ダンパハウジング>
ダンパハウジング4は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置され、図示しないダンパを収納支持する鋼製部材である。ダンパハウジング4は、図2に示すように、アッパメンバ1の後端側かつ車幅方向内側に配置されると共に、クロスメンバ7の左右両端の前方に配置されている。ダンパハウジング4の外端部は、アッパメンバ1の本体部11の車幅方向内側に固定され、下端部は、フロントサイドフレーム90に固定されている。ダンパハウジング4の上面41には、図6に示すように、ダンパの上端部を外部へ露出させるための孔部41aが貫通して形成されており、アッパメンバ1の固定部12は、当該孔部41aを上方から覆うように設けられている。本実施形態において、アッパメンバ1の固定部12がダンパハウジング4の上面41を構成している。
<ダンパハウジングサポート>
ダンパハウジングサポート5は、図2に示すように、車両Vの左右両側に配置され、ダンパハウジング4とクロスメンバ7とを連結する鋼製部材である。ダンパハウジングサポート5は、図4に示すように、ダンパハウジング固定部51と、横壁部52と、縦壁部53と、を有している。
ダンパハウジング固定部51は、図6に示すように、ダンパハウジング4の上面41に固定される部分である。ダンパハウジング固定部51には、図4及び図6に示すように、アッパメンバ1の固定部12の一部が露出する孔部51aが貫通して形成されている。
本実施形態において、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面は、後記するカウルトップ8の外気導入口81から導入された外気(空気)が流れる整流面を構成している。
横壁部52は、図6に示すように、ダンパハウジング固定部51の後端部から下方かつ後方へ延出され、クロスメンバ7の縦壁部72に固定される部分である。横壁部52は、ダンパハウジング4の後端部の後方上側であって、当該後端部に沿って延在している。横壁部52は、ダンパハウジング固定部51の後端部から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜して延出する傾斜部52aと、傾斜部52aの後端部から後方へ延出してクロスメンバ7に固定される底壁部52bと、を有している。本実施形態において、傾斜部52aと、底壁部52bと、クロスメンバ7の縦壁部72とによって、断面視凹状の排水溝Hが左右方向に沿って形成されている。底壁部52bは、図7に示すように、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。
縦壁部53は、図4及び図5に示すように、ダンパハウジング固定部51の車幅方向内側から上方かつ後方へ延出され、クロスメンバ7の縦壁部72に固定される部分である。縦壁部53は、横壁部52の車幅方向内側に連続して形成され、排水溝Hの車幅方向内側を閉塞している。つまり、縦壁部53は、排水溝Hに流入した水の車幅方向内側への浸入を防止する止水部として機能する。底壁部52b及び縦壁部53の後端部には、図5及び図7に示すように、クロスメンバ7に固定されるフランジ部54が延出形成されている。フランジ部54は、縦壁部53の上端部から底壁部52bの右端部付近に亘って、底壁部52b及び縦壁部53に直交する方向(上下方向及び左右方向)に延設されている。
本実施形態において、横壁部52及び縦壁部53は、クロスメンバ7の縦壁部72と協働して、車両Vの外部から流入した水を車両Vの側方へ排水する役割を果たす。また、横壁部52及び縦壁部53は、略箱状の構造(袋構造)を構成し、ダンパハウジングサポート5の前後方向及び上下方向の剛性が向上している。そして、本実施形態では、かかる横壁部52及び縦壁部53によって、剛体であるダンパハウジング4とクロスメンバ7とを連結し、車両前部に高剛性体を構成している。これにより、前突時にアッパメンバ1に作用する衝突荷重を、ダンパハウジング4、ダンパハウジングサポート5、クロスメンバ7、及びウインドシールドロア6へスムーズに伝達することが可能となり、良好に衝突エネルギーを吸収できると共に、サイドエクステンション2及びサイドメンバ3の荷重負担を軽減できる。
<ウインドシールドロア>
ウインドシールドロア6は、図3に示すように、エンジンルームERと車室CRとを仕切るダッシュボードロア92の上端部に固定され、当該上端部から前方へ延出してフロントガラス93を片持ち構造にて支持する左右方向に長尺な鋼製部材である。ウインドシールドロア6は、前後方向に沿って延在してダッシュボードロア92に固定されるフランジ部61と、フランジ部61の前端から上方へ延出する縦壁部62と、縦壁部62の上端部から前方へ延出されてフロントガラス93の下端部を支持する横壁部63と、を有している。
縦壁部62は、クロスメンバ7の縦壁部72の後方に所定間隔離間して配置された部分である。縦壁部62の右端部側には、図8に示すように、略矩形状のブロア吸気口62aが開口している。ブロア吸気口62aの後方には、図6に示すように、車室CR(図3参照)へ外気を供給するブロアBが接続されている。
横壁部63の左右両端は、図6に示すように、ダンパハウジングサポート5の上方に位置している。横壁部63及びフロントガラス93は、接着剤94で互いに固定されている。また、図5に示すように、横壁部63の前端側と縦壁部53の上端部との間には、所定の間隙Cが形成されている。
<クロスメンバ>
クロスメンバ7は、図2に示すように、車幅方向に沿って延在し、サイドエクステンション2を介して左右両側のフロントピラー91,91間に配置される左右方向に長尺な鋼製部材である。クロスメンバ7は、図3に示すように、ウインドシールドロア6の基端側(後端側)に固定され、ウインドシールドロア6との間で閉断面Kを形成している。これにより、ウインドシールドロア6の基端側の支持剛性が向上している。クロスメンバ7は、ダッシュボードロア92の上端部及びウインドシールドロア6の横壁部63に対し後端側が固定される下フランジ部71と、下フランジ部71の前端から上方へ延出する縦壁部72と、縦壁部72の上端から前方へ延出され横壁部63の後端側に固定される上フランジ部73と、を有している。
縦壁部72は、図3及び図6に示すように、左右両端側の上下寸法が車幅方向中央側の上下寸法よりも大きく形成された部分である。縦壁部72の左右両端は、図2及び図6に示すように、ダンパハウジングサポート5の横壁部52及び縦壁部53に面している。縦壁部72の左右両端側には、外気を通過させるための略矩形状の一対の外気吸気口72a,72bが開口している。外気吸気口72a,72bの下端72a1,72b1は、図6に示すように、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面よりも上方に位置している。外気吸気口72a,72bは、図7に示すように、ダンパハウジングサポート5の縦壁部53の車幅方向外側に位置している。
<ブロア吸気口、外気吸気口>
ここで、図6及び図9を参照して、ブロア吸気口62aと外気吸気口72aとの関係について説明する。
図6及び図9に示すように、本実施形態において、ブロア吸気口62aは、右側の外気吸気口72aに対応する位置に設けられている。換言すると、ブロア吸気口62aは、クロスメンバ7の車幅方向の中心を通る前後方向に沿う中心線を挟んで右側の領域に偏倚して設けられている。ブロア吸気口62aは、外気吸気口72aよりも下方に位置している。本実施形態では、ウインドシールドロア6とクロスメンバ7とによって、縦長状の閉断面Kが構成されるので、ブロア吸気口62aと外気吸気口72aとの上下位置をずらすことが可能となっている。
また、ブロア吸気口62aは、車両前後方向に見て外気吸気口72aと重ならない位置に設けられている。換言すると、ブロア吸気口62aは、当該ブロア吸気口62aをクロスメンバ7の縦壁部72に投影したときに、外気吸気口72aと重ならない位置に設けられている。なお、本実施形態において、閉断面Kは、縦断面視において縦長状に形成され、左右一対の外気吸気口72a,72aとブロア吸気口62aとを連通する吸気通路として機能する。
<カウルトップ>
カウルトップ8は、図6に示すように、ウインドシールドロア6とエンジンフード95との間に形成される開口部96を覆う樹脂製部材である。カウルトップ8は、ウインドシールドロア6に固定され、当該ウインドシールドロア6と共に所謂カウルボックスを構成する。カウルトップ8の左右両端側には、車両Vの外部から外気を導入するための外気導入口81が貫通して形成されている。
本発明の第1実施形態に係る車両前部構造100は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
本実施形態によれば、ダンパハウジング4は、アッパメンバ1の車幅方向内側に固定されると共に、ダンパハウジングサポート5を介してクロスメンバ7に連結されるので、前突時に(特にオフセット衝突時に)フロントサイドフレーム90を介してアッパメンバ1に作用する衝突荷重は、ダンパハウジング4及びダンパハウジングサポート5を介してクロスメンバ7に分散して伝達される。また、クロスメンバ7は、ウインドシールドロア6と閉断面Kを形成しているので、クロスメンバ7に伝達された衝突荷重は、ウインドシールドロア6にも伝達される。
つまり、図10の矢印に示すように、アッパメンバ1に作用する衝突荷重は、サイドメンバ3、サイドエクステンション2、及びフロントピラー91等の車体側部に作用する荷重と、クロスメンバ7及びウインドシールドロア6等の車体中央部に作用する荷重と、に分散される。
特に、本実施形態では、横壁部52及び縦壁部53によって、剛体であるダンパハウジング4とクロスメンバ7とを連結し、車両前部に高剛性体を構成しているので、アッパメンバ1に作用する衝突荷重を、ダンパハウジング4、ダンパハウジングサポート5、クロスメンバ7、及びウインドシールドロア6へスムーズに伝達することが可能となり、良好に衝突エネルギーを吸収できると共に、サイドエクステンション2及びサイドメンバ3の荷重負担を軽減できる。
そして、ダンパハウジングサポート5の横壁部52は、ダンパハウジング固定部51の後端部から下方かつ後方へ延出され、ダンパハウジング4の後端部に沿って延在し、クロスメンバ7に固定されると共に、ダンパハウジングサポート5の縦壁部53は、ダンパハウジング固定部51の車幅方向内側から上方かつ後方へ延出され、クロスメンバ7に固定されるので、前突時にダンパハウジング4が後方へ移動すると、前後方向に沿った衝突荷重が横壁部52及び縦壁部53に伝達され、横壁部52及び縦壁部53が圧潰して衝突エネルギーを吸収できると共に、横壁部52及び縦壁部53によってクロスメンバ7全体に衝突荷重を伝達できる。
本実施形態によれば、ダンパハウジング4は、アッパメンバ1に固定されると共に、ウインドシールドロア6と閉断面Kを形成するクロスメンバ7に対し、ダンパハウジングサポート5の横壁部52及び縦壁部53を介して固定されることによって、アッパメンバ1及びクロスメンバ7の二部材でダンパハウジング4を支持し、かつ横壁部52及び縦壁部53によって、ダンパハウジングサポート5の前後方向及び上下方向の剛性が向上しているので、ダンパハウジング4の支持剛性が高まる。これにより、ダンパに作用する上下荷重によってダンパハウジング4が変形し難くなると共に、車体前部の剛性が高まるので、以下のような作用効果を奏する。
(1)車体前部の歪み変形が抑制され、乗り心地が向上すること、
(2)車体前部全体の撓みが抑制され、操縦安定性が向上すること、
(3)エンジンから伝達される振動に起因して発生する車体固有の振動周波数を、車体前部の剛性を高めることで変化させ、車体前部がエンジンの振動周波数と共振することを回避して、車体振動の抑制を図ること、
(4)車体前部の剛性を高めるために補強部材を別途設ける必要がないので、車体の軽量化を図ること、を実現できる。
ここで、図6及び図11を参照して、本実施形態の車両前部構造100と、従来の車両前部構造200と、を比較する。
図11に示すように、従来の車両前部構造200は、エンジンルーム210と車室220とを仕切るダッシュボードロア230の上端部から前方へ延出するダッシュボードアッパ240と、フロントガラス250の下端部を支持するウインドシールドロア260と、ダッシュボードアッパ240とウインドシールドロア260との間に形成された外気吸気口270を覆うカウルトップ280と、を備えて構成されており、カウルトップ280には、外気吸気孔280Aが形成され、ウインドシールドロア260には、図示しないブロアに接続されるブロア吸気口260Aが形成されている。
ところが、従来の車両前部構造200では、ダッシュボードアッパ240及びウインドシールドロア260によって形成される空間290内で気液分離を行うので、断面寸法の大きいダッシュボードアッパ240を使用し、空間290を大断面化して水の流速を下げる必要があり、その分ダッシュボードアッパ240とエンジンヘッド300Aとの間のクリアランスが小さくなってしまい、カウルトップ280を大幅に下げることができなかった。
これに対し、図6に示すように、本実施形態では、横壁部52の傾斜部52a及び底壁部52bと、クロスメンバ7の縦壁部72とによって、断面視凹状の排水溝Hが左右方向に沿って形成され、排水溝Hの車幅方向内側に縦壁部53(図5参照)が設けられるので、車両Vの外部から流入した水は、ダンパハウジングサポート5の横壁部52へ直接導かれたり、クロスメンバ7の縦壁部72に当たってから横壁部52へ導かれたりした後、横壁部52の底壁部52bを伝って車両Vの側方へ排水されることとなり、良好な気液分離を実現できる。
また、本実施形態では、ブロア吸気口62aは、車両前後方向に見て外気吸気口72aと重ならない位置に設けられているので、水が外気吸気口72aを通過した場合であってもウインドシールドロア6の縦壁部62に当たり、ブロア吸気口62aへの水の流入を防止することが可能となり、良好な気液分離を実現できる。
つまり、本実施形態によれば、ダンパハウジングサポート5の横壁部52及び縦壁部53と、クロスメンバ7の縦壁部72と、ウインドシールドロア6の縦壁部62とによって、良好な気液分離を行うことができるので、従来使用していた断面寸法の大きいダッシュボードアッパ240を省略でき、その分ウインドシールドロア6やカウルトップ8等を下げることができる。そのため、車両Vの前方の視界性を向上させることができる。
また、図11に示すように、従来の車両前部構造200では、ダッシュボードアッパ240の断面寸法が大きいので、車両前後方向におけるダッシュボードアッパ240とエンジン300とのクリアランスが小さくなってしまい、その分ダッシュボードアッパ240及びウインドシールドロア260を前方に配設できなかった。そのため、フロントガラス250の前出しが阻害され、ひいては室内空間の拡大が阻害されるという問題があった。
これに対し、本実施形態では、従来使用していた断面寸法の大きいダッシュボードアッパ240を省略できるので、その分ウインドシールドロア6やカウルトップ8等を前方に配設できる。これにより、フロントガラス93を前出しできるので、室内空間を拡大できる。
本実施形態によれば、ウインドシールドロア6の前端側は、フロントガラス93を片持ち構造にて支持すると共に、ウインドシールドロア6の基端側(後端側)には、クロスメンバ7とによって閉断面Kが形成されて基端側の支持剛性が向上するので、上方からの荷重に対しウインドシールドロア6の前端側が撓みやすくなり、上方からの荷重を良好に吸収できる。
特に、本実施形態では、断面寸法の大きいダッシュボードアッパ240を省略できるので、ウインドシールドロア6の車幅方向中央部付近の下方には、ウインドシールドロア6の変形を阻害する部材がないことから、上方からの荷重に対するウインドシールドロア6の衝撃吸収ストロークを確保することが可能となり、上方からの荷重を一層良好に吸収できる。
また、本実施形態では、ウインドシールドロア6の前端側と、ダンパハウジングサポート5の縦壁部53の上端部との間には、間隙Cが形成されるので、ウインドシールドロア6の車幅方向両端側においても、上方からの荷重に対するウインドシールドロア6の衝撃吸収ストロークを確保することが可能となり、上方からの荷重を一層良好に吸収できる。
本実施形態によれば、ダッシュボードアッパ240を省略できるので、車体の軽量化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態の車両前部構造100を構成するウインドシールドロア6等は、鋼製部材で形成されているが、本発明はこれに限定されることなく、アルミ板等の他の金属製の板材をプレス成形して形成されてもよい。
本実施形態のブロア吸気口62aは、右側の外気吸気口72aに対応する位置に設けられる構成としたが、本発明はこれに限定されることなく、左側の外気吸気口72bに対応する位置に設けられる構成としてもよいし、左右の外気吸気口72a,72bの間に設けられる構成(例えば、ウインドシールドロア6の車幅方向中央に設けられる構成)としてもよい。
本実施形態のブロア吸気口62a及び外気吸気口72a,72bは、矩形状に形成されたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、円形状等の他の形状に形成されてもよい。
次に、図12乃至図22を参照して、本発明の第2実施形態に係る車両前部構造110について説明する。説明においては、第1実施形態と相違する点について詳しく説明し、第1実施形態と同一の要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、第2実施形態に係る車両前部構造110は、ダンパハウジングサポート5、ウインドシールドロア6、クロスメンバ7、及び、カウルトップ8の構造が第1実施形態と相違している。また、補強部材9、ワイパー装置10、及び、遮蔽部材Sを更に備えた点が第1実施形態と相違している。
<ダンパハウジングサポート>
図13は、カウルトップ及びウインドシールドロアを取り外した車両前部構造を左斜め前方から見下ろした状態を示す概略斜視図である。
ダンパハウジングサポート5は、図13に示すように、ダンパハウジング固定部51と、横壁部52と、縦壁部53と、を有している。
ダンパハウジング固定部51は、ダンパハウジング4の上面41に固定される部位である。本実施形態において、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面は、後記するカウルトップ8の外気導入口81及び外気導入孔85から導入された外気が流れる整流面を構成している。
図12は、本発明の第2実施形態に係る車両前部構造の部分平面図であり、図16は、図12のV−V線に沿った端面図である。
横壁部52は、図16に示すように、ダンパハウジング固定部51の後端部から下方かつ後方へ延出する部位である。横壁部52は、ダンパハウジング4の上部側後端部の後方に位置しており、当該後端部に沿って延在している。横壁部52は、ダンパハウジング固定部51の後端部から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜して延出する傾斜部(前壁部)52aと、傾斜部52aの下端部から後方へ延出してクロスメンバ7に固定される底壁部52bと、を有している。底壁部52bは、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。
縦壁部53は、図13に示すように、ダンパハウジング固定部51の車幅方向内側から後方へ延出する直線状の部位である。縦壁部53は、前方から後方へ向かうにつれて車幅方向内側(クロスメンバ7の車幅方向中央側)に位置するように傾斜している。縦壁部53は、横壁部52の車幅方向内側に連続して形成されている。本実施形態において、傾斜部52a、底壁部52b、縦壁部53、及び、クロスメンバ7の前側縦壁部77によって、縦断面視凹状の第1排水溝H1が左右方向に延設されている。また、底壁部52b及び縦壁部53によって、略L字状の断面が形成されている。
なお、底壁部52b及び縦壁部53の後端部には、クロスメンバ7に固定されるフランジ部54が形成されている。フランジ部54は、底壁部52b及び縦壁部53に直交する方向(上下方向や左右方向)へ延設されている。また、縦壁部53の上端部には、フランジ部55が車幅方向内側へ延出形成されている。
<ウインドシールドロア>
図14は、図12のIV−IV線に沿った端面図である。
ウインドシールドロア6は、図14に示すように、フロントガラス93を下方から支持する部材である。ウインドシールドロア6は、前後方向に延在してダッシュボードロア92のフランジ部92aに固定されるフランジ部(第2フランジ部)64と、フランジ部64の前端部から上方へ延出する縦壁部(後壁部)65と、縦壁部65の上端部からフロントガラス93へ(前方へ)向かって延出する横壁部(ガラス支持部)66と、を有している。横壁部66は、接着剤94によってフロントガラス93の下側面に固定されている。
図15(a)は、ウインドシールドロアを斜め後方から見下ろした状態を示す斜視図であり、図15(b)は、図15(a)のVII−VII線に沿った端面図である。
ウインドシールドロア6の左右両端部は、図15(b)に示すように、左右のアッパメンバ1にそれぞれ固定されている。なお、ウインドシールドロア6の左右両端部は、フロントピラー91にそれぞれ固定されてもよい。ウインドシールドロア6の左右両端側には、図15(a)に示すように、中央側後部よりも上方へ隆起(突出)する一対の隆起部67がそれぞれ設けられている。右側の隆起部67の後部下端側には、略矩形状のブロア吸気口68が開口している。ブロア吸気口68の後方には、図16に示すように、車室CRへ外気を供給するブロアBが接続されている。
<クロスメンバ>
クロスメンバ7は、図14に示すように、ウインドシールドロア6の基端部側(後端部側)に固定され、ウインドシールドロア6との間で車幅方向に延びる中央閉断面K1を形成している。クロスメンバ7は、下フランジ部(第3フランジ部)74と、下フランジ部74の前端部から下方へ延出する後側縦壁部75と、後側縦壁部75の下端部から前方へ延出する横壁部76と、横壁部76の前端部から上方へ延出する前側縦壁部77と、前側縦壁部77の上端部から前斜め上方へ延出する上フランジ部78と、を有している。
下フランジ部74は、エンジンルームERと車室CRとを仕切るダッシュボードロア92のフランジ部92aとウインドシールドロア6のフランジ部64との間に挟み込まれて上下に挟持され、溶接等の固定手段によって固定されている。上フランジ部78は、ウインドシールドロア6の横壁部66に溶接等の固定手段によって固定されている。前側縦壁部77の左右両端部は、図16に示すように、ダンパハウジングサポート5の横壁部52に面している。
図17は、図12のVI−VI線に沿った端面図である。
横壁部(底壁部)76は、図17に示すように、縦断面視ヘの字状に形成され、ダッシュボードロア92に取り付けられたブレーキマスタシリンダー97の上方に位置している。ダッシュボードロア92の左側下部には、ブレーキマスタシリンダー97を取り付けるための円形状の取付孔92b(図17の二点鎖線参照)が形成されている。横壁部76は、ブレーキマスタシリンダー97に上下で対応する位置に上方へ突出する逃げ部76aを有している。逃げ部76aの左右両側には、車幅方向外側へ向かうにつれて下り傾斜する一対の傾斜面76bが連続して形成されている。なお、クロスメンバ7の左右両端部は、アッパメンバ1及びフロントピラー91にそれぞれ固定されている(図17ではアッパメンバ1との固定状態のみ図示)。
<補強部材>
補強部材9は、図13に示すように、クロスメンバ7の車幅方向両端側にそれぞれ設けられ、アッパメンバ1及びフロントピラー91まで延在する鋼製部材である。補強部材9は、図16に示すように、ウインドシールドロア6の隆起部67とクロスメンバ7との間に配置され、ウインドシールドロア6の車幅方向両端側を補強する機能を有している。補強部材9の前端部には、クロスメンバ7の上フランジ部78に固定される前フランジ部9aが形成されている。補強部材9の後端部には、隆起部67の内面に固定される後フランジ部9bが形成されている。補強部材9の中央部には、外気を通過させるための略矩形状の外気吸気口9cが開口している。外気吸気口9cの開口縁部には、突出部9dが上方へ突出形成されている。本実施形態では、補強部材9、クロスメンバ7、及び、ウインドシールドロア6の隆起部67によって、車幅方向に延びる端部閉断面K2が左右両側にそれぞれ形成されている。なお、中央閉断面K1及び端部閉断面K2は、互いに連通している(図17参照)。
<カウルトップ>
カウルトップ8は、図14に示すように、エンジンフード95とウインドシールドロア6との間に形成される開口部96を覆うハット状の樹脂製部材である。カウルトップ8の車幅方向中央側後端部は、フロントガラス93の上側面に配置されている。カウルトップ8の左右両端側は、図16に示すように、ダンパハウジングサポート5の上方に配置されている。カウルトップ8の左右両端側の上面には、図18に示すように、車両Vの外部から外気を導入するための略矩形状の外気導入口81と、ワイパー装置10のワイパー軸10bを外部に露出させるためのワイパー用開口部82がそれぞれ形成されている。カウルトップ8の左右両端側の前面には、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジングサポート5の上面に臨む作業用開口部83がそれぞれ形成されている。作業用開口部(第1開口部)83は、第1吸気通路R1の前方に位置しており、樹脂製のダンパ取付リッド84によって閉塞されている。ダンパ取付リッド84は、作業用開口部83に着脱自在に設けられている。ダンパの脱着作業やメンテナンス作業を行う場合には、ダンパ取付リッド84を取り外してダンパの脱着やメンテナンスを容易に行うことができる。ダンパ取付リッド84の上面には、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジングサポート5の上面に臨む格子状の外気導入孔85が形成されている。外気導入孔(第2開口部)85は、第1吸気通路R1へ外気を導入する機能を有している。
<遮蔽部材>
図18は、外側蓋部材が装着された車両前部構造の右側部位を右斜め前方から見下ろした状態を示す部分拡大斜視図である。図19は、外側蓋部材を取り外した車両前部構造の右側部位を右斜め前方から見下ろした状態を示す部分拡大斜視図である。図20は、内側蓋部材が装着された車両前部構造の右側部位を左斜め前方から見上げた状態を示す部分拡大斜視図である。図21は、カウルトップ及びウインドシールドロアを取り外した車両前部構造の右側部位を斜め前方から見下ろした状態を示す概略斜視図である。
遮蔽部材Sは、図18乃至図21に示すように、外側蓋部材S1と、内側蓋部材S2と、シール材S3と、を有している。外側蓋部材S1は、図18及び図19に示すように、例えば、板状のゴム等で構成され、カウルトップ8とサイドメンバ3の間に形成される隙間G1を閉塞する機能を有している。内側蓋部材S2は、図20に示すように、例えば、板状のゴム等で構成され、ダンパハウジングサポート5の縦壁部53とカウルトップ8の間及びダンパハウジングサポート5の縦壁部53とウインドシールドロア6の間に形成される隙間G2を閉塞する機能を有している。シール材S3は、図21に示すように、サイドメンバ3及びダンパハウジングサポート5の上面に配置されている。シール材S3は、図18乃至図21に示すように、外側蓋部材S1とサイドメンバ3の間、カウルトップ8とダンパハウジング固定部51の間、及び、内側蓋部材S2と縦壁部53の間を液密乃至気密にシールする機能を有している。この遮蔽部材Sを設けることによって、エンジンルームERからの熱気が第1吸気通路R1へ流入するのを抑制できると共に、車外から第1吸気通路R1内へ水が流入するのを抑制できる。
<第1吸気通路、第2吸気通路>
第1吸気通路(外気導入通路)R1は、図16に示すように、ダンパハウジングサポート5の上方に形成され、車両Vの左右両側にそれぞれ設けられている。第1吸気通路R1は、前後方向に延在しており、外気導入口81及び外気導入孔85から外気吸気口9cに至る空間である。第1吸気通路R1は、カウルトップ8、ダンパハウジングサポート5、ウインドシールドロア6、補強部材9、遮蔽部材S(図18乃至図21参照)、及び、アッパメンバ1(図17参照)によって形成されている。また、図17に示すように、中央閉断面K1及び端部閉断面K2によって、左右両側の第1吸気通路R1を連通する第2吸気通路R2が左右方向に延設されている。このような構成により、カウルトップ8の前方右側の外気導入口81及び外気導入孔85から導入された外気は、右側の第1吸気通路R1及び外気吸気口9cを通流し、ブロア吸気口68からブロアBに向かって導出される(図12、図16参照)。一方、カウルトップ8の前方左側の外気導入口81及び外気導入孔85から導入された外気は、左側の第1吸気通路R1及び外気吸気口9cを通流した後、第2吸気通路R2により左側から右側に向かって更に通流した後、ブロア吸気口68からブロアBに向かって導出される(図12、図16、図17参照)。なお、中央閉断面K1及び端部閉断面K2は、外気吸気口9cを通過した水を車両Vの側方へ排水する第2排水溝H2としても機能している。ちなみに、本実施形態では、左ハンドル車の場合を説明したが、右ハンドル車の場合は、ブロア吸気口68、ブロアB、ブレーキマスタシリンダー97、取付孔92b、及び、逃げ部76a等の位置が左右逆となる。
<ワイパー装置>
図22は、右側のワイパー装置周辺を左側から見下ろした状態を示す部分拡大斜視図である。
ワイパー装置10は、図16に示すように、第1吸気通路R1内に配置され、フロントガラス93に付着した水や雪等を払拭する装置である。ワイパー装置10の下方には、ダンパハウジングサポート5及びクロスメンバ7が配置されている。ワイパー装置10は、図22に示すように、ワイパー基台10aと、ワイパー基台10aの上部に取り付けられ、上方へ延出するワイパー軸10bと、を有している。ワイパー軸10bは、図16に示すように、カウルトップ8のワイパー用開口部82から第1吸気通路R1外へ露出している。ワイパー軸10bの先端には、ワイパーリンク10f及びワイパーアーム(図示省略)を介して、フロントガラス93に摺接するワイパーブレード(図示省略)が取り付けられる。ワイパー装置10は、図示しないブラケットを介して、ダンパハウジングサポート5の上面やウインドシールドロア6の内面等に固定される。
ちなみに、図18に示すように、サイドエクステンション2の後端下部には、切欠部21aが切り欠いて形成されている。切欠部21aは、第1排水溝H1及び第2排水溝H2に連通している。これにより、第1排水溝H1及び第2排水溝H2を流れてきた水は、切欠部21aを通って車両Vの側方へ排水される。
本発明の第2実施形態に係る車両前部構造110は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
第2実施形態によれば、前記した第1実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、縦壁部53は、ダンパハウジング固定部51の車幅方向内側からクロスメンバ7の車幅方向中央側へ向かって直線状に延出し、前方から後方へ向かうにつれて車幅方向内側に位置するように傾斜しているので、走行時や旋回時にダンパハウジング4の上部に作用する前後方向及び左右方向の荷重は、縦壁部53を介してクロスメンバ7に伝達されるので、ダンパハウジング4の支持剛性が高まり、操縦安定性を向上させることができる。
本実施形態によれば、縦壁部53と底壁部52bとによって略L字状の断面が形成されているので、ダンパハウジング4とクロスメンバ7の車幅方向中央側とを連結するダンパハウジングサポート5の剛性を向上させてダンパハウジング4の支持剛性を高めることができる。
本実施形態によれば、ウインドシールドロア6の車幅方向両端は、アッパメンバ1にそれぞれ固定されているので、ウインドシールドロア6のねじれ剛性を向上させることができる。
例えば、特開昭64−30888号公報では、カウルが前方に開口する開断面のため、車体ねじれ剛性が低下する構造になっている。これに対し、本実施形態では、ウインドシールドロア6とクロスメンバ7とによって車幅方向に延びる中央閉断面K1が形成されていると共に、補強部材9とクロスメンバ7とウインドシールドロア6とによって、車幅方向に延びる端部閉断面K2が形成されているので、特開昭64−30888号公報の構造に比べて、車体ねじれ剛性を向上させることができる。
また、特開昭64−30888号公報では、外気導入口を備えた空気取入ボックスを右側ダンパハウジング上に設けると共に、空気取入ボックスに連通する空間部をカウルの右端部に形成する一方、カウルの左端部に補助プレートを介してワイパーモータを取り付けている。そのため、カウルの右端部のみから外気を導入し、カウルの左端部から外気を導入できない構造になっている。これに対し、本実施形態では、車両Vの左右両側に第1吸気通路R1をそれぞれ設けると共に、左右両側の第1吸気通路R1を連通する第2吸気通路R2を設け、車両Vの左右両側から外気を導入するので、特開昭64−30888号公報の構造に比べて、外気導入量を増加させることができる。
本実施形態によれば、第1吸気通路R1がダンパハウジングサポート5の上方に形成されているので、クロスメンバ7の車幅方向中央側には、エンジンルームER側へ突出する部材がない。これにより、エンジンフード95の位置を下げることが可能となり、車両前方の視界性を向上させることができる。
本実施形態によれば、第1吸気通路R1内には、ワイパー装置10が配置されているので、第1吸気通路R1に流入した水はワイパー装置10に当たる一方、外気はワイパー装置10を迂回して流れる。これにより、ブロアBへの水の流入を抑制できると共に、外気導入量の低下を抑制できる。
本実施形態によれば、カウルトップ8の車幅方向両端部には、作業用開口部83及び作業用開口部83に着脱自在に取り付けられるダンパ取付リッド84が設けられているので、ダンパ取付リッド84をカウルトップ8から取り外して、ダンパの脱着作業やメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、ダンパ取付リッド84には、外気導入孔85が形成されているので、外気導入口81に加えて外気導入孔85からも外気を導入し、外気導入量を増加させることができる。
本実施形態によれば、第1吸気通路R1は、カウルトップ8、ダンパハウジングサポート5、ウインドシールドロア6、補強部材9、遮蔽部材S、及び、アッパメンバ1によって形成されているので、第1吸気通路R1の前後距離を長くできると共に、第1吸気通路R1の幅寸法を広くできる。これにより、カウルトップ8の外気導入口81から流入した水が第1吸気通路R1の途中でダンパハウジングサポート5やクロスメンバ7上に落下して排水されるので、気液分離性を向上させることができると共に、外気導入量を十分に確保してブロアB(エアコン)の消費電力を低減させることができる。
本実施形態によれば、ダンパハウジングサポート5の横壁部52及び縦壁部53とクロスメンバ7の前側縦壁部77とによって、車幅方向に延びる第1排水溝H1が形成されているので、水(雨水や洗車時の水等)を車外へ排水できる。
本実施形態によれば、ワイパー装置10の下方には、ダンパハウジングサポート5及びクロスメンバ7が配置されているので、ワイパー装置10に当たった水は、ダンパハウジングサポート5及びクロスメンバ7を介して車外へ排水される。
本実施形態によれば、クロスメンバ7の横壁部76は、ブレーキマスタシリンダー97に上下で対応する位置に上方へ突出する逃げ部76aを有するので、横壁部76を平坦に形成した場合に比べて、ブレーキマスタシリンダー97にクロスメンバ7を近接させて下方に配置することが可能となり、ひいては、エンジンフード95の位置を下げることができる。
また、クロスメンバ7の横壁部76は、逃げ部76aの左右両側から車幅方向外側へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜する左右一対の傾斜面76bを有しているので、クロスメンバ7の横壁部76上の水は、自重作用によって車両Vの側方へ排水されやすくなる。
本実施形態によれば、ウインドシールドロア6の車幅方向両端には、車幅方向中央よりも上方へ隆起する隆起部67がそれぞれ形成され、ウインドシールドロア6の隆起部67とクロスメンバ7との間には、補強部材9が配置されているので、ウインドシールドロア6の隆起部67と補強部材9との間にワイパー装置10の配置スペースを確保できる。
本実施形態によれば、クロスメンバ7の下フランジ部74は、ダッシュボードロア92のフランジ部92aとウインドシールドロア6のフランジ部64との間に挟み込まれて上下に挟持され、溶接等の固定手段によって固定されているので、クロスメンバ7には、ダッシュボードロア92よりも後方へ突出する部位がない。これにより、エアコン等を車室CRの前方に寄せて配置できるので、車室CRを拡大できると共に、ウインドシールドロア6の位置を下げることができるので、霜取り性能を十分に発揮可能な最適形状化したデフロスタノズルの配置スペースを確保できる。
V 車両
100,110 車両前部構造
1 アッパメンバ
2 サイドエクステンション
3 サイドメンバ
4 ダンパハウジング
41 上面
5 ダンパハウジングサポート
51 ダンパハウジング固定部
52 横壁部
52a 傾斜部(前壁部)
52b 底壁部
53 縦壁部
6 ウインドシールドロア
64 フランジ部(第2フランジ部)
65 縦壁部(後壁部)
66 横壁部(ガラス支持部)
67 隆起部
7 クロスメンバ
74 下フランジ部(第3フランジ部)
76 横壁部(底壁部)
76a 逃げ部
76b 傾斜面
8 カウルトップ
81 外気導入口
83 作業用開口部(第1開口部)
84 ダンパ取付リッド
85 外気導入孔(第2開口部)
9 補強部材
10 ワイパー装置
S 遮蔽部材
S1 外側蓋部材
S2 内側蓋部材
S3 シール材
91 フロントピラー
92 ダッシュボードロア
92a フランジ部(第1フランジ部)
93 フロントガラス
95 エンジンフード
96 開口部
97 ブレーキマスタシリンダー
ER エンジンルーム
CR 車室
K 閉断面
K1 中央閉断面
K2 端部閉断面
C 間隙
R1 第1吸気通路(外気導入通路)
R2 第2吸気通路
H 排水溝
H1 第1排水溝
H2 第2排水溝

Claims (9)

  1. フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、
    前記ウインドシールドロアに固定され、車幅方向に延在するクロスメンバと、
    フロントピラーの前端部に固定され、車両前後方向に延在するアッパメンバと、
    前記アッパメンバの車幅方向内側に固定されると共に、前記クロスメンバの前方に配置され、ダンパが取り付けられるダンパハウジングと、
    前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結するダンパハウジングサポートと、
    を備えた車両前部構造であって、
    前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、車幅方向に延びる閉断面が形成されており、
    前記ダンパハウジングサポートは、
    前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部と、
    前記ダンパハウジング固定部の後端部から下方かつ後方へ延出され、前記ダンパハウジングの後端部に沿って延在する前壁部と、前記前壁部に連続して車幅方向外側へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜し前記クロスメンバに固定される底壁部とを有する横壁部と、
    前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記横壁部の車幅方向内側に連続して前記クロスメンバに固定される縦壁部と、を有し、
    前記横壁部と前記縦壁部と前記クロスメンバとによって、前記縦壁部から車幅方向外側に延びる排水溝が形成され、
    前記縦壁部は、前記クロスメンバの車幅方向外側に固定され、前記排水溝に流入した水の車幅方向内側への浸入を防止する止水部として機能し、
    前記縦壁部と前記底壁部とによって、前記ダンパハウジング固定部から前記クロスメンバに向かって直線状に延びる略L字状の断面が形成され、
    前記クロスメンバは、前記ダンパハウジングサポートの後方に外気を通過させる外気吸気口を有し、
    前記ウインドシールドロアは、ブロアに接続されるブロア吸気口を有し、
    前記ダンパハウジングサポートの上方には、前後方向に延びて外気を導入する外気導入通路が形成されることを特徴とする車両前部構造。
  2. フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、
    前記ウインドシールドロアに固定され、車幅方向に延在するクロスメンバと、
    フロントピラーの前端部に固定され、車両前後方向に延在するアッパメンバと、
    前記アッパメンバの車幅方向内側に固定されると共に、前記クロスメンバの前方に配置され、ダンパが取り付けられるダンパハウジングと、
    前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結するダンパハウジングサポートと、
    を備えた車両前部構造であって、
    前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、閉断面が形成されており、
    前記ダンパハウジングサポートは、
    前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部と、
    前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記クロスメンバに固定される縦壁部と、を有し、
    前記ダンパハウジングサポートは、左右両側に配置され、
    前記ダンパハウジングサポートの上方には、前後方向に延びて外気を導入する左右一対の外気導入通路が形成され、
    前記閉断面は、前記左右一対の外気導入通路を連通していることを特徴とする車両前部構造。
  3. フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、
    前記ウインドシールドロアに固定され、車幅方向に延在するクロスメンバと、
    フロントピラーの前端部に固定され、車両前後方向に延在するアッパメンバと、
    前記アッパメンバの車幅方向内側に固定されると共に、前記クロスメンバの前方に配置され、ダンパが取り付けられるダンパハウジングと、
    前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結するダンパハウジングサポートと、
    を備えた車両前部構造であって、
    前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、閉断面が形成されており、
    前記ダンパハウジングサポートは、
    前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部と、
    前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記クロスメンバに固定される縦壁部と、を有し、
    前記ウインドシールドロアの車幅方向両端には、車幅方向中央よりも上方へ隆起する隆起部が形成され、
    前記クロスメンバの車幅方向両端に設けられ、前記ウインドシールドロアの前記隆起部と前記クロスメンバとの間に配置された左右一対の補強部材を更に備え、
    前記クロスメンバと前記ウインドシールドロアとによって、車幅方向中央側で延びる中央閉断面が形成され、
    前記クロスメンバと前記補強部材と前記ウインドシールドロアの隆起部とによって、車幅方向両端側で延びる端部閉断面が形成され、
    前記中央閉断面と前記端部閉断面は、互いに連通していることを特徴とする車両前部構造。
  4. 前記ウインドシールドロアの前端側は、前記ダンパハウジングサポートの上方に位置しており、
    前記ウインドシールドロアとエンジンフードとの間に形成された開口部を覆うと共に、前記ダンパハウジングサポートの上方に配置され、外気が導入される外気導入口を有するカウルトップと、
    前記ダンパハウジングサポートと、前記ウインドシールドロア及び前記カウルトップとの間をシールする遮蔽部材とを更に備え、
    前記外気導入通路は、前記カウルトップと、前記ダンパハウジングサポートと、前記ウインドシールドロアと、前記遮蔽部材と、前記アッパメンバとによって形成されていることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の車両前部構造。
  5. 前記カウルトップは、車幅方向両端部に設けられ、前記ダンパハウジングの上面に臨む第1開口部と、前記第1開口部を閉塞すると共に、前記第1開口部に着脱自在に設けられたダンパ取付リッドと、を有し、
    前記ダンパ取付リッドは、前記ダンパハウジングの上面に臨む第2開口部を有することを特徴とする請求の範囲第4項に記載の車両前部構造。
  6. 前記外気導入通路内には、ワイパー装置が配置されていることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の車両前部構造。
  7. 前記ワイパー装置の下方には、前記ダンパハウジングサポート及び前記クロスメンバが配置されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  8. 前記縦壁部は、前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から前記クロスメンバへ向かって直線状に延出し、前方から後方へ向かうにつれて車幅方向内側に位置するように傾斜していることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の車両前部構造。
  9. エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードロアを更に備え、
    前記ウインドシールドロアは、前記ダッシュボードロアの上端部に固定されると共に、前記ダッシュボードロアの上端部から前方へ延出して前記フロントガラスを片持ち構造にて支持しており、
    前記クロスメンバは、前記ウインドシールドロアの前記ダッシュボードロア側に固定され、
    前記ダッシュボードロアには、ブレーキマスタシリンダーが取り付けられ、
    前記クロスメンバは、底壁部を有すると共に、前記ブレーキマスタシリンダーの上方に配置され、
    前記底壁部は、前記ブレーキマスタシリンダーに上下で対応する位置に上方へ突出する逃げ部を有すると共に、前記逃げ部から車幅方向外側へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜する左右一対の傾斜面を有していることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の車両前部構造。
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