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JP4895005B2 - 液晶注入装置 - Google Patents
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本発明は、真空チャンバ内において液晶セルに液晶を注入する液晶注入装置に関する。
液晶注入は、一対の電極基板を貼り合わせて液晶セルを形成しておき、真空引きした真空チャンバ内において、液晶セルを収納したカセットを液晶皿に収納した液晶に接液させることによって、液晶セルの液晶注入口から内部に液晶を注入させる。(特許文献1参照)
この液晶注入において、タクト時間を短縮するために、真空チャンバの真空引きを急速に行う場合がある。このような場合には、液晶内に含まれる空気が気泡となって液晶外に放出される。この気泡が破裂して周囲に飛び散ると、真空チャンバ内が汚染される他、液晶セルの注入口に付着すると、セル内の真空が不十分となって、液晶の注入に支障が生じる場合がある。
このような課題を解決する機構として、液晶浴槽の上方を覆う開閉可能なシャッターが提案されている。図5,図6は、シャッターを備えた液晶注入装置の一構成例を説明するための正面図および側面図である。
図5,図6において、液晶注入装置101は、真空チャンバ104内の上方位置に液晶セル(図示していない)を収納したカセット106を備え、下方位置に液晶を収納した液晶皿105を昇降させる昇降部102を備え、この昇降部102によって液晶皿105を上昇させて、液晶皿105の液晶を液晶セルに接液させることで、液晶セル内への液晶注入を行う。
昇降部102は、液晶皿105を支持する昇降テーブル102eと、この昇降テーブル102eを支持する昇降シャフト102cとを備え、駆動モータ102aと駆動軸102bとによって昇降駆動する。真空チャンバ104には昇降シャフト102cが通る部分に真空シール102dが設けられている。
カセット106と昇降部102との間には、シャッター部103が設けられる。シャッター部103はシャッター板103aを備え、このシャッター板103aによって、液晶皿105内への不純物の混入を防ぐと共に、液晶の気泡による汚染を防いでいる。シャッター板103aの開閉動作は、シャッター板103aに設けたシャッター駆動軸103bおよびこのシャッター駆動軸103を駆動するシャッター駆動用アクチュエータ103cによって行う。シャッター駆動軸103bは真空チャンバ104に設けた真空シール103dを通して、真空チャンバ104の外部に設けたシャッター駆動用アクチュエータ103cと連結される。シャッター板103aは、シャッター駆動用アクチュエータ103cの駆動によって開閉動作を行う。
特開2005−99573号公報
図5,図6で示した構成のシャッター機構では、シャッター板103aを駆動軸102bを回転軸として回動させることで開閉を行う構成であるため、真空チャンバ104のチャンバ内の高さは、少なくともシャッター板103aが開いた状態の空間を確保するために、シャッター板103aの長さ分を必要とする。このチャンバ内の高さは、真空チャンバ104を大型化させる要因となる。
図5,図6では、昇降部に対して1対のシャッター板103aを設ける構成であるため、シャッター板が1枚の構成の場合と比較してチャンバ内の高さは低くなるものの、昇降部を覆う長さの半分の長さのシャッター板が必要であるため、そのシャッター板の長さ分の高さが必要となる。
また、シャッター板103aを開閉動作させるために、シャッター駆動用アクチュエータ103cが必要であり、また、シャッター駆動軸103bを真空チャンバ104内に通すために真空シール103dが必要である。そのため、シャッター駆動用アクチュエータによりコストがかかり、また、真空シールの真空導入部はメンテナンスが必要であるという問題もある。
シャッター板による真空チャンバの大型化を抑える構成として、シャッター板の枚数をさらに増やすことによって、一枚当たりのシャッター板の長さを短くし、これによって真空チャンバの大型化を抑えることが考えられる。図7は、このシャッター板の枚数を増やした場合の構成例を示している。
しかしながら、シャッター板の枚数を増やした場合には、シャッター板を回動させるためのシャッター駆動軸およびシャッター駆動用アクチュエータを増やす必要となり、さらに、シャッター駆動軸を真空チャンバの中央部分に通す必要があることから、昇降部を分割する必要がある。図7において、シャッター部103は、シャッター板を103a1〜103a4の4枚に分割し、各シャッター板をシャッター駆動用アクチュエータ103c1〜103c4で駆動する構成とし、シャッター板103a2,103a4及びシャッター駆動用アクチュエータ103c2,103c4は、真空チャンバ104のほぼ中央部分に配置し、さらに、昇降部102を2つの昇降テーブル102e1,102e2に分割し、駆動モータ102aで駆動する昇降シャフト102c1,102c2によって昇降させる構成としている。
この構成によれば、シャッター板を4つに分割することによって、真空チャンバの高さを低く抑えることができるものの、昇降テーブルが2つ必要となる他、真空チャンバの中央部分にシャッター駆動用アクチュエータを設ける必要があることから、真空チャンバにはシャッター駆動軸を通すための真空シールをさらに増設させる必要があるなど、構成要素が増加してコストが嵩むと共に、メンテナンスを要する真空導入部分が増加するという問題が発生する。
したがって、従来の液晶注入装置では、シャッター板を回動駆動させるためにシャッター駆動用アクチュエータが必要であるという課題、シャッター板が回動することによるシャッター動作範囲を確保するために真空チャンバが大型化するという課題、シャッター板が回動させるシャッター駆動軸の真空導入部のメンテナンスが必要であるという課題等を有している。
そこで、本発明は上記課題を解決して、シャッター駆動用アクチュエータを要することなくシャッター板の開閉を行うことを目的とし、また、真空チャンバの大型化を抑制することを目的とし、また、シャッター板を回動させるシャッター駆動軸の真空導入部を不要とすることを目的とする。
本発明は、シャッターの開閉動作をシャッター駆動用アクチュエータによらずに、液晶皿を昇降させるための昇降部の昇降動作を利用することで、シャッター駆動用アクチュエータを要することなくシャッター板の開閉を可能とし、また、真空チャンバの大型化を抑制する。また、シャッター板を回動させるシャッター駆動軸の真空導入部を不要とする。
また、シャッター駆動用アクチュエータを要することなくシャッター板の枚数を増やすことができるため、シャッター板の長さを短くすることができるため、真空チャンバの大型化を抑えることができる。
本発明の液晶注入装置は、液晶セルを収納するカセットと液晶を収納する液晶皿とを内部に装填する真空チャンバと、この真空チャンバ内に設けられ、液晶皿を昇降させる昇降部とを備え、さらに、昇降部の昇降動作によって、カセットと液晶皿との間を開閉するシャッターを備える。本発明のシャッターは、昇降部の上昇動作時に開放動作し、昇降部の下降動作時に閉鎖動作する。
本発明の液晶注入装置のシャッターは分割した複数のシャッター板を備える。分割した各シャッター板の一端はヒンジにより回動自在に支持され、昇降部の昇降動作に連動してよってヒンジを中心として開閉動作する。これにより、シャッター板は、シャッター駆動用アクチュエータを要することなく昇降部の昇降動作に連動して開閉することができる。
また、シャッターは分割した一対のシャッター板を備えた構成とすることができ、この一対のシャッター板は、カセットと液晶皿との間を開閉する。カセットと液晶皿の対は複数対備えることができ、各カセットと液晶皿の対に対して、一対のシャッター板を設け、開閉させることができる。
本発明によれば、シャッター駆動用アクチュエータを要することなくシャッター板の開閉を行うことができる。
また、本発明によれば、真空チャンバの大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、シャッター板を回動させるシャッター駆動軸の真空導入部を不要とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1,図2は、本発明の液晶注入装置の構成を説明するための概略図であり、図1は正面図を示し、図2は側面図を示している。図1において、液晶注入装置1は、真空チャンバ4内の上方位置に液晶セル(図示していない)を収納したカセット6(図1には示していない)を備え、下方位置に液晶を収納した液晶皿5を昇降させる昇降部2を備える。昇降部2は、液晶皿5を上昇させて、液晶皿5の液晶を液晶セルに接液させることで、液晶セル内への液晶注入を行う。
昇降部2は、液晶皿5を固定する液晶皿固定用アダプタプレート2fと、この液晶皿固定用アダプタプレート2fを支持する昇降テーブル2eと、この昇降テーブル2eを支持する昇降シャフト2cとを備え、駆動モータ2aと駆動軸2bとによって昇降駆動する。真空チャンバ4には昇降シャフト2cが通る部分に真空シール2dが設けられ、真空導入部を構成している。
カセット6と昇降部2との間には、シャッター部3が設けられる。シャッター部3は、複数枚のシャッター板3aを備え、このシャッター板3aによって、液晶皿5内への不純物の混入を防ぐと共に、液晶の気泡による汚染を防ぐ。
シャッター部3は、真空チャンバ4に対して固定して設置されたシャッターベース3bを備える。このシャッターベース3b上には、上方に向かって突出して設けられたシャッターヒンジ3cと、このシャッターヒンジ3cにコイルバネ等によって一回転方向に付勢されて開閉自在に取り付けられシャッター板3aを備える。
一方、昇降テーブル2e上には、ローラー3eが設けられる。このローラー3eは、シャッター板3aを下方から接触して押し上げることによって、シャッター板3aを回動させて、開動作させるものである。なお、シャッター板3aは、前記したシャッターヒンジ3cに設けられたコイルバネによってローラー3eと接触する方向に付勢されており、シャッター板3aとローラー3eとは常に接触状態となるように保持されている。
昇降テーブル2eが上昇すると、昇降テーブル2eに設けられたローラー3eがシャッター板3aの下面と接触しながら押し上げる。シャッター板3aの一端は、シャッターヒンジ3cに回動自在に取り付けられているため、ローラー3eによってシャッター板3aが押し上げられることによって、シャッター板3aはシャッターヒンジ3cを回転中心として回動して開く。
逆に、昇降テーブル2eが下降すると、シャッター板3aはコイルバネによってローラー3eと接触する方向に付勢されているため、ローラー3eが下降するに伴ってシャッターヒンジ3cを回転中心として前記と逆方向に回動して、シャッター板は閉じる。なお、図1において、下降時の昇降テーブル及び閉じた状態のシャッターを実線で示し、上昇時の昇降テーブル及び開いた状態のシャッターを鎖線で示している。
なお、ローラー3eは、回転することによってシャッター板3aとの接触を円滑にするための構成であり、シャッター板3aと円滑に接触する構成であれば、ローラーに限られるものではない。
また、図2に示す真空チャンバ4の一方は、ゲートや開閉扉等によって開口可能とする開口部4aを備え、この開口部4aと通してカセット6の搬送を行う他、真空チャンバ4内のメンテナンスを行うことができる。
図3、図4は、昇降部の一構成例の一部を説明するための斜視図である。図3に示す構成例は、昇降テーブルを2つに分割した構成を示し、図4(a)は昇降テーブル上に液晶皿を載置した状態を示している。また、図4(b)は、昇降部が下降してシャッター板が閉じている状態を示し、図4(c)は、昇降部が上昇してシャッター板が開いた状態を示している。
2つの昇降テーブル2e1,2e2の各4隅にはローラー3e1〜3e8が設けられている。
例えば、昇降テーブル2e1の周囲にはローラー3e1〜3e4が設けられ、昇降テーブル2e1の外側位置にはローラー3e1,3e2が設けられ、昇降テーブル2e1の内側位置にはローラー3e3,3e4が設けられる。同様に、昇降テーブル2e2の周囲にはローラー3e5〜3e8が設けられ、昇降テーブル2e2の外側位置にはローラー3e5,3e6が設けられ、昇降テーブル2e1の内側位置にはローラー3e7,3e8が設けられている。なお、ここでは、各昇降テーブル2eの両側にローラー3eを設けた構成を示しているが、ローラー3e1あるいは3e2の何れか一方というように、昇降テーブル2eの片側にのみローラー3eを設ける構成としてもよい。
ここで、2つの昇降テーブル2e1と昇降テーブル2e2とは、所定の間隔を開けて設置される。この2つの昇降テーブル2e1,2e2が挟む隙間が形成する角穴の開口部3fは、昇降テーブル2e1,2e2が昇降した際に、内側に設けられたシャッター板3a2、シャッター板3a4、及びシャッターヒンジ(図示していない)が通過する開口部3fを形成している。この開口部3fを設けることによって、内側に設けたシャッター板3a2及びシャッター板3a4の開閉動作を可能とすることができる。
図4(a)は、昇降テーブル2e1,2e2上に液晶皿5a,5bが載置された状態を示し、図4(b)は、この液晶皿5a,5bの上方を、シャッター部3を構成するシャッター板3a1〜3a4で閉じた状態を示している。ここで、シャッター板3a1,3a2は、昇降テーブル2e1上に載置した液晶皿5aを覆い、シャッター板3a3,3a4は、昇降テーブル2e2上に載置した液晶皿5bを覆っている。
昇降テーブル2e1,2e2が上昇し、この上昇によってシャッターベース3bとの間で高さ方向に相対的な位置ずれが生じることで、シャッター板3a1〜3a4は開いた状態となる。図4(c)はこの状態を示している。昇降テーブル2e1上に載置した液晶皿5aを覆っているシャッター板3a1,3a2の内、シャッター板3a1は、ローラー3e1,3e2の押し上げによってヒンジを中心にして回動し、シャッター板3a2は、ローラー3e3,3e4の押し上げによってヒンジを中心にして回動する。
また、昇降テーブル2e2上に載置した液晶皿5bを覆っているシャッター板3a3,3a4の内、シャッター板3a3は、ローラー3e5,3e6の押し上げによってヒンジを中心にして回動し、シャッター板3a4は、ローラー3e7,3e8の押し上げによってヒンジを中心にして回動する。
このとき、シャッター板3a2とシャッター板3a4、及びシャッターヒンジ(図示してない)は、前記した角穴の開口部3f内で回動する。
この構成によれば、シャッター板は、昇降部の昇降テーブルの昇降動作に連動して開閉するため、シャッター駆動用アクチュエータを要することなくシャッター板の開閉を行うことができる。
また、この構成によれば、液晶皿5を覆うシャッター3は、シャッター板3a1〜3a4に分割することによって、シャッター板の長さを短くすることができ、これによって、真空チャンバ4の高さを抑えて、液晶注入装置の高さが高くならないように抑え、真空チャンバの大型化を抑制することができる。
なお、ここでは、シャッター板の長さは、閉じた状態で液晶皿を覆った時の横方向の長さであり、開いた状態においては、真空チャンバ4に高さに相当する。
また、本発明によれば、シャッター板を回動させるための構成として、シャッター駆動軸、シャッター駆動用アクチュエータ、シャッター駆動軸を真空チャンバに通すための真空導入部を不要とすることができる。
本発明の液晶注入装置の構成を説明するための概略を示す正面図である。 構成を説明するための概略を示す側面図である。 本発明の液晶注入装置の昇降部の一構成例の一部を説明するための斜視図である。 本発明の液晶注入装置の昇降部の一構成例の一部を説明するための斜視図である。 シャッターを備えた従来の液晶注入装置の一構成例を説明するための正面図である。 シャッターを備えた従来の液晶注入装置の一構成例を説明するための側面図である。 シャッター板の枚数を増やした場合の構成例を示す図である。
符号の説明
1…液晶注入装置、2…昇降部、2a…駆動モータ、2b…駆動軸、2c…昇降シャフト、2d…真空シール、2e…昇降テーブル、2f…液晶皿固定用アダプタプレート、3…シャッター部、3a,3a1〜3a4…シャッター板、3b…シャッターベース、3c…シャッターヒンジ、3d…シャッター軸、3e,3e1〜3e8…ローラー、3f…開口部、4…真空チャンバ、4a…開口部、5,5a,5b…液晶皿、6…カセット、7…スライド機構。

Claims (6)

  1. 液晶セルを収納するカセットと液晶を収納する液晶皿とを内部に装填する真空チャンバと、この真空チャンバ内に設けられ、前記液晶皿を昇降させる昇降部とを備え、前記液晶セルに液晶を注入する液晶注入装置において、
    前記昇降部の昇降動作によって、カセットと液晶皿との間を開閉するシャッターを備え、
    前記シャッターは、
    シャッター板と、
    前記シャッター板の一端を回動自在に支持するシャッターヒンジと、
    前記真空チャンバに固定されるとともに、前記シャッターヒンジを上方に突出して設けるシャッターベースと、
    前記昇降部が備える昇降テーブルの周囲に設けられるとともに、前記シャッター板と接触して当該シャッター板を下方から押し上げる押し上げ部材とを備え、
    前記シャッター板は、
    前記昇降部の上昇動作時において、前記押し上げ部材の押し上げ動作によって、前記シャッターヒンジを回転中心として回動して開放動作を行い、
    前記昇降部の下降動作時において、前記押し上げ部材に支持されるとともに、前記シャッターヒンジを回転中心として前記開放動作と逆方向に回動して閉鎖動作を行うことを特徴とする、液晶注入装置。
  2. 前記押し上げ部材は、前記シャッター板の下方で円滑に接触するローラーを備えることを特徴とする、請求項1に記載の液晶注入装置。
  3. 前記シャッターヒンジは、付勢手段によって前記シャッター板を前記押し上げ部材と接触する方向に一回転方向に付勢され、
    前記シャッター板と前記押し上げ部材とは、常に接触状態に保持されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の液晶注入装置。
  4. 前記シャッターは分割した複数のシャッター板を備え、
    前記分割した各シャッター板の一端は、それぞれシャッターヒンジにより回動自在に支持され、昇降部の昇降動作に連動して前記シャッターヒンジを回転中心として開閉動作することを特徴とする、請求項1から3の何れか一つに記載の液晶注入装置。
  5. 前記シャッターは分割した一対のシャッター板を備え、当該一対のシャッター板はカセットと液晶皿との間を開閉することを特徴とする、請求項に記載の液晶注入装置。
  6. 前記カセットおよび前記液晶皿を複数備え、
    前記シャッターは、分割した2枚のシャッター板からなるシャッター対を複数対備え、各対のシャッター板は、それぞれカセットと液晶皿との間を開閉することを特徴とする、請求項に記載の液晶注入装置。
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