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JP4901415B2 - 壁構造及び壁下地シート - Google Patents
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Description

本発明は、壁下地材に水が浸透しにくい壁構造及びこの壁構造に用いられる壁下地シートに関する。
従来から、外壁から壁内部への雨水の浸透を防止するための手段として壁下地材と外壁材との間に壁下地シートを通常、介在させており、具体的には、特許文献1には、壁構造として、パネル枠の正面に取り付けられたパネル下地板からなる壁下地材と、この壁下地材の正面に張設された壁下地シートと、この壁下地シートの上からパネル枠に釘着されたサイディングボードとからなるものが開示されている。
しかしながら、上記壁構造では、壁下地材上に壁下地シートを隙間なく張設しており、サイディングボードを貫通する釘を伝って雨水が壁下地材に達してしまい、壁下地材の腐食の原因となるといった問題点を有していた。
特開平7−180318号公報
本発明は、壁下地シートを壁下地材に固定するための釘、金属ピン又はステープルなどを伝って壁下地材に雨水が到達しにくく、壁下地材の腐食や壁下地材の強度低下を防止することができる壁構造及びこの壁構造に用いられる壁下地シートを提供する。
本発明の壁構造は、構造材の外面に一体的に配設された壁下地材とこの壁下地材の外面に配設される外壁材との間に壁下地シートが配設一体化されてなる壁構造において、上記壁下地シートは、外面に多数の凸部が形成された基材シートと、この基材シートの外面に該基材シートの凸部に当接した状態に張設一体化された被覆シートとからなり、上記基材シートと上記被覆シートとの対向面間に排水用空間部が形成されていると共に、針状体を上記排水用空間部を横断した状態に上記被覆シートから上記壁下地材に突き刺すことによって上記壁下地シートが上記壁下地材に固定されていることを特徴とする。
又、上記壁構造において、基材シートの凸部の頂部において被覆シートが一体化されていることを特徴とする。そして、上記壁構造において、基材シートの凸部の上面が上記基材シートから被覆シートに向かって下方に傾斜している。又、上記壁構造において、基材シートの凸部が半円球状に形成されていることを特徴とする。更に、上記壁構造において、基材シートが発泡シートであることを特徴とし、更に、被覆シートが不織布であることを特徴とする。
加えて、本発明の壁下地シートは、構造材の外面に一体的に配設された壁下地材とこの壁下地材の外面に配設される外壁材との間に配設一体化されて用いられる壁下地シートであって、外面に多数の凸部が形成された基材シートと、この基材シートの外面に該基材シートの凸部に当接した状態に張設一体化された被覆シートとからなり、上記基材シートと上記被覆シートとの間に排水用空間部が形成されていることを特徴とし、更に、上記壁下地シートにおいて、被覆シートが不織布であることを特徴とする。
本発明の壁構造は、構造材の外面に一体的に配設された壁下地材とこの壁下地材の外面に配設される外壁材との間に壁下地シートが配設一体化されてなる壁構造において、上記壁下地シートは、外面に多数の凸部が形成された基材シートと、この基材シートの外面に該基材シートの凸部に当接した状態に張設一体化された被覆シートとからなり、上記基材シートと上記被覆シートとの対向面間に排水用空間部が形成されていると共に、針状体を上記排水用空間部を横断した状態に上記被覆シートから上記壁下地材に突き刺すことによって上記壁下地シートが上記壁下地材に固定されていることを特徴とするので、針状体を伝って外部から壁下地シート内に雨水が浸透しても、この雨水は、基材シートと被覆シートとの間に形成された排水用空間部内において自重によって下方に円滑に流下し、よって、雨水が針状体を伝って基材シートから壁下地材に達するようなことはなく、壁下地材が雨水によって腐食し或いは強度低下を招くようなことはない。
更に、上記壁構造において、基材シートの凸部の頂部において被覆シートが一体化されている場合には、基材シートと被覆シートとの対向面間の距離を大きくとって、基材シートと被覆シートとの間に充分な大きさを有する排水用空間部を形成することができ、よって、針状体を伝って壁下地シート内に浸透した雨水を排水用空間部を通じて更に円滑に且つ確実に排水することができる。
そして、上記壁構造において、基材シートの凸部の上面が上記基材シートから被覆シートに向かって下方に傾斜している場合には、排水用空間部内に浸透した雨水がその自重によって下方に流下する途上において凸部に衝突した場合にあっても、雨水は凸部の上面を被覆シート側に向かって流下して常に被覆シート側に移動し、基材シート側に雨水が到達するのを更に確実に阻止することができる。
又、上記壁構造において、基材シートの凸部が半円球状に形成されている場合には、凸部はその上面が基材シートから被覆シートに向かって斜め下方に傾斜した状態となっており、よって、排水用空間部内に浸透した雨水がその自重によって下方に流下する途上において凸部に衝突した場合にあっても、雨水は凸部の上面を被覆シート側に向かって流下して常に被覆シート側に移動し、基材シート側に雨水が到達するのを更に確実に阻止することができる。
更に、凸部が半円球状に形成されて上面は凸円弧面に形成されているので、凸部上に雨水が溜まるようなことはなく、雨水を排水用空間部を通じて下方に円滑に流下、排出することができる。
そして、上記壁構造において、被覆シートが不織布である場合には、針状体を伝って被覆シート内に進入した雨水を被覆シートが吸収し、排水用空間部内への雨水の進入を阻止し或いは最小限に留めることができると共に、排水用空間部内に浸透した雨水を被覆シートを構成している不織布の繊維間による毛細管現象によって被覆シート側に吸引し、雨水が針状体を伝って基材シート側に移行するのをより確実に防止することができる。
本発明の壁構造の一例を図面を参照しつつ説明する。図1に示したように、柱などの構造材1の外面(室外側)には壁下地材2が公知の手段を用いて一体的に配設されており、この壁下地材2の外面には壁下地シート3が一体的に配設されている。
この壁下地シート3は、図1乃至図3に示したように、外面に多数の凸部31a、31a・・・が形成された基材シート31と、この基材シート31の外面に該基材シート31の凸部31aの頂部に当接した状態に張設一体化されてなる被覆シート32とからなる。
上記基材シート31は、発泡シート又は非発泡シートからなるシート体の外面に一定高さを有する半円球状の凸部31a、31a・・・が多数、上下左右方向に一定間隔毎に碁盤目状に突設されてなる。そして、基材シート31の外面には、不織布からなる被覆シート32が基材シート31の凸部31a、31a・・・の頂部に当接、固定された状態に張設一体化されており、基材シート31と被覆シート32との対向面間には、上下左右方向に連続した排水用空間部33が形成されている。なお、被覆シート32は、不織布の他に、合成樹脂シート、織布、編布などであってもよい。又、被覆シート32が不織布、織布、編布などの布から形成されている場合には、布の外面に合成樹脂フィルムを積層一体化させてあってもよい。
ここで、基材シート31の凸部31a、31a・・・の頂部と被覆シート32との一体化は汎用の方法が用いられればよく、接着剤を用いても良いし、或いは、基材シート31及び被覆シート32が合成樹脂からなる場合には、基材シート31及び被覆シート32を構成する合成樹脂同士の熱融着力によって基材シート31と被覆シート32とを一体化してもよい。
そして、図4に示したように、壁下地シート3は、その基材シート31の内面、即ち、凸部31aが形成されていない面を壁下地材2に当接させた状態にして針状体4を被覆シート32側から該被覆シート32及び基材シート31を貫通させて壁下地材2に打ち込むことによって壁下地材2の外面上に配設一体化されている。針状体4は、排水用空間部33を横断した状態に凸部31aが形成されていない基材シート31部分に打ち込まれ且つ凸部31aに接触しないように調整されている。なお、針状体4としては、釘、金属ピン、ステープルなどが挙げられる。そして、上記壁下地シート3の外面側に外壁材5が配設一体化されることによって壁構造Aが構成されている。
そして、雨天時においては、外壁材5同士の継目などを通じて壁下地シート3側に雨水が浸透し、この雨水が針状体4を伝って被覆シート32を透過して壁下地シート3内、即ち、排水用空間部33内に浸透することがある。
しかるに、壁下地シート3は、その基材シート31と被覆シート32との間に排水用空間部33が形成されており、針状体4が貫通している箇所においては、基材シート31と被覆シート32の対向面同士は直接接触しておらず、よって、針状体4を伝って被覆シート32を透過してきた雨水は排水用空間部33内において被覆シート32の内面に沿って自重で下方に向かって流下し、基材シート31に達することはなく、基材シート31を介して壁下地材2に雨水が到達し、壁下地材2が腐食し或いは強度低下を招くことはない。
更に、被覆シート32が不織布から形成され吸水性を有していることから、針状体4を伝って排水用空間部33内に浸透しようとする雨水を被覆シート32が円滑に吸収し、排水用空間部33内に雨水が浸透するのを未然に防止することができると共に、排水用空間部33内に達した雨水を、被覆シート32を構成する不織布の繊維間による毛細管現象によって被覆シート32の内面にできるだけ引き寄せて、雨水ができるだけ被覆シート32の内面に沿って下方に流下するようにし、雨水が針状体4を伝って基材シート31に達しないようにしている。
そして、排水用空間部33内を流下する雨水は、その途上において、壁下地シート3の基材シート31の凸部31aに衝突することがあるが、この凸部31は半円球状に形成されて上面が凸円弧状面に形成され、基材シート31から被覆シート32に向かって斜め下方に傾斜している。
従って、基材シート31の凸部31aに衝突した雨水は、凸部31aの上面に沿って円滑に被覆シート32側に流動し基材シート31側に移動することはなく、雨水は、被覆シート32の内面に沿って下方に流下し、基材シート31側に雨水が伝わることは殆どない。
上記では、壁下地シート3の基材シート31の凸部31a、31a・・・を碁盤目状に形成した場合を説明したが、図5に示したように、碁盤目状に形成された凸部31a、31a・・・に加えて、左右方向に連なる凸部31a、31a・・・を結んで得られる仮想水平線31bと、上下方向に連なる凸部31a、31a・・・を結んで得られる仮想垂直線31cとで得られる仮想格子の格子枠31dのそれぞれの中央部に凸部31a’、31a’・・・を形成してもよい。
又、基材シート31における半円球状の凸部31aは、図6乃至図10に示したように、その頂部が切除されていてもよく、この場合は、凸部31aの頂部に形成された平坦部31eにおいて被覆シート32が一体化している。
更に、図5に示したような凸部31a、31a’の配置において、図11乃至図14に示したように、凸部31a、31a’の形状を截頭四角錐状に形成してもよく、又は、図15乃至図18に示したように、凸部31a、31a’の形状を截頭六角錘状に形成してもよい。なお、各凸部31a、31a’の側面は全て凸円弧状に膨れた状態に形成されている。
又、図19乃至図22に示したように、基材シート31の凸部31aの形状として、紡錘状体を長径方向に沿って切断し且つ頂部を切除してなる形状であってもよい。このような形状を有する多数の凸部31aを上方から下方に向かって図21(b)において左側に傾斜させた状態で左右方向に所定間隔毎に配設して第一凸部列34を形成し、この第一凸部列34の下方に、第一凸部列34を形成している凸部31aと同一形状の多数の凸部31a”を上方から下方に向かって図21(b)において右側に傾斜させた状態で且つ第一凸部列34の凸部31a、31a間に位置するように左右方向に所定間隔毎に配設して第二凸部列35を形成し、これらの第一、第二凸部列34、35を一組とし、この一組の第一、第二凸部列34、35を上下方向に繰り返し形成してなるものであってもよい。
更に、図23乃至図26に示したように、基材シート31の凸部31aの形状として、截頭三角錐状であってもよい。このような截頭三角錘状の凸部31aを左右方向にその底面の三角形の頂点が交互に上下に位置するように180°づつ回転させ且つ僅かに上下方向にずらしながら左右方向に所定間隔毎に配設して第一凸部列36を形成し、この第一凸部列36の下方に、上記第一凸部列36の凸部31aの配列形態を上下反転させてなる第二凸部列37を形成し、この第一、第二凸部列36、37を一組とし、この一組の第一、第二凸部列36、37を上下方向に繰返し形成してなるものであってもよい。
又、図27乃至図30に示したように、半円球状体の頂部が切除されてなる多数の凸部31aを左右方向に所定間隔毎に配列して第一凸部列38を形成し、この第一凸部列38を複数列、上下方向に所定間隔毎に配設することによって、多数の凸部31a、31a・・・を碁盤目状に形成していると共に、上下方向に隣接する第一凸部列38、38間に、第一凸部列38を構成する凸部31aと同一形状、同一大きさの多数の凸部31a、31a・・・を第一凸部列38の凸部31a、31a間の間隔の1.5倍の間隔でもって左右方向に配設して第二凸部列39を形成している。
そして、互いに隣接する第二凸部列39、39間において、一方の第二凸部列39の凸部31aと、他方の第二凸部列39の凸部31aとは、第一凸部列38の凸部31a、31a間の間隔の半分の寸法だけ左右方向にずれていると共に、各第二凸部列39の凸部31a、31a・・・は、一つ置きに、互いに上下方向に隣接する第一凸部列38、38を構成している凸部31a、31a間に位置するように配設されている。
又、図1乃至図30の壁下地シート3においては、基材シート31及び被覆シート32は、理解し易いように、弛むことなく張った状態を記載したが、基材シート31と被覆シート32との対向面間に排水用空間部33が形成されていればよく、被覆シート31及び被覆シート32は一部或いは全体において弛んだ部分が存在していてもよい。図7乃至図30に示した壁下地シート3は、その正面図において上下及び左右方向に連続し、正面図に示した大きさは、縦が約35mm、横が約52mmである。
本発明の壁構造を示した斜視図である。 本発明の壁下地シートを示した斜視図である。 図2の壁下地シートの縦断面図である。 壁下地材上に壁下地シートを配設一体化させた状態を示した縦断面図である。 本発明の壁下地シートの他の一例を示した斜視図である。 本発明の壁下地シートの他の一例を示した縦断面図である。 (a)壁下地シートを示した正面図である。(b)壁下地シートを示した平面図である。(c)壁下地シートを示した底面図である。 (a)壁下地シートを示した左側面図である。(b)壁下地シートを示した右側面図である。(c)A−A線断面図である。 (a)B−B線断面図である。(b)C−C線断面図である。 壁下地シートを示した斜視図である。 (a)壁下地シートを示した正面図である。(b)壁下地シートを示した平面図である。(c)壁下地シートを示した底面図である。 (a)壁下地シートを示した左側面図である。(b)壁下地シートを示した右側面図である。(c)D−D線断面図である。 (a)E−E線断面図である。(b)F−F線断面図である。 壁下地シートを示した斜視図である。 (a)壁下地シートを示した正面図である。(b)壁下地シートを示した平面図である。(c)壁下地シートを示した底面図である。 (a)壁下地シートを示した左側面図である。(b)壁下地シートを示した右側面図である。(c)G−G線断面図である。 (a)H−H線断面図である。(b)I−I線断面図である。 壁下地シートを示した斜視図である。 (a)壁下地シートを示した正面図である。(b)壁下地シートを示した平面図である。(c)壁下地シートを示した底面図である。 (a)壁下地シートを示した左側面図である。(b)壁下地シートを示した右側面図である。(c)J−J線断面図である。 (a)K−K線断面図である。(b)L−L線断面図である。 壁下地シートを示した斜視図である。 (a)壁下地シートを示した正面図である。(b)壁下地シートを示した平面図である。(c)壁下地シートを示した底面図である。 (a)壁下地シートを示した左側面図である。(b)壁下地シートを示した右側面図である。(c)M−M線断面図である。 (a)N−N線断面図である。(b)P−P線断面図である。 壁下地シートを示した斜視図である。 (a)壁下地シートを示した正面図である。(b)壁下地シートを示した平面図である。(c)壁下地シートを示した底面図である。 (a)壁下地シートを示した左側面図である。(b)壁下地シートを示した右側面図である。(c)Q−Q線断面図である (a)R−R線断面図である。(b)S−S線断面図である。 壁下地シートを示した斜視図である。
符号の説明
1 構造材
2 壁下地材
3 壁下地シート
4 針状体
5 外壁材
31 基材シート
31a,31a’,31a” 凸部
32 被覆シート
33 排水用空間部
A 壁構造

Claims (8)

  1. 構造材の外面に一体的に配設された壁下地材とこの壁下地材の外面に配設される外壁材との間に壁下地シートが配設一体化されてなる壁構造において、上記壁下地シートは、外面に多数の凸部が形成された基材シートと、この基材シートの外面に該基材シートの凸部に当接した状態に張設一体化された被覆シートとからなり、上記基材シートと上記被覆シートとの対向面間に排水用空間部が形成されていると共に、針状体を上記排水用空間部を横断した状態に上記被覆シートから上記壁下地材に突き刺すことによって上記壁下地シートが上記壁下地材に固定されていることを特徴とする壁構造。
  2. 基材シートの凸部の頂部において被覆シートが一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の壁構造。
  3. 基材シートの凸部の上面が上記基材シートから被覆シートに向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁構造。
  4. 基材シートの凸部が半円球状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁構造。
  5. 基材シートが発泡シートであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の壁構造。
  6. 被覆シートが不織布であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の壁構造。
  7. 構造材の外面に一体的に配設された壁下地材とこの壁下地材の外面に配設される外壁材との間に配設一体化されて用いられる壁下地シートであって、外面に多数の凸部が形成された基材シートと、この基材シートの外面に該基材シートの凸部に当接した状態に張設一体化された被覆シートとからなり、上記基材シートと上記被覆シートとの間に排水用空間部が形成されていることを特徴とする壁下地シート。
  8. 被覆シートが不織布であることを特徴とする請求項7に記載の壁下地シート。
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