JP4902126B2 - 着色層を有する透明樹脂積層体と金属枠との接着体 - Google Patents
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Description
1.ポリカーボネート基材の少なくとも一方の表面の一部または全部に着色層が形成され、その着色層面上にアクリル樹脂層からなるプライマー層、プライマー層上にオルガノシロキサン樹脂層からなるハードコート層が順次積層された透明樹脂積層体と、金属枠とが、接着剤を介して接合されていることを特徴とする着色層を有する透明樹脂積層体と金属枠との接着体であって、
該アクリル樹脂層(プライマー層)は、下記(A)成分〜(D)成分を含有するアクリル樹脂組成物を熱硬化させてなるアクリル樹脂層であり、
(A)成分は、(A−1)50モル%以上の下記式(1)で表される繰り返し単位、
(A−2)1〜15モル%の下記式(2)で表される繰り返し単位、および
(A−3)下記式(4)で表される繰返し単位1〜35モル%を含有するアクリル共重合体((A)成分)であって、(A)成分を100モル%として、(A−1)〜(A−3)成分の合計が少なくとも70モル%であるアクリル共重合体、
(B)成分は、(A−2)成分のヒドロキシ基1当量に対して、換算イソシアネート基が0.8〜1.5当量となる量の換算イソシアネート基含有率が5.5〜50重量%のブロック化されたポリイソシアネート化合物、
(C)成分は、(A)成分および(B)成分の合計100重量部に対して0.001〜0.4重量部の硬化触媒、
(D)成分は、(A)成分および(B)成分の合計100重量部に対して1〜40重量部のトリアジン系紫外線吸収剤であり、
該オルガノシロキサン樹脂層(ハードコート層)は、
(E)コロイダルシリカ(e成分)および
(F)下記式(3)で表わされるアルコキシシランの加水分解縮合物(f成分)
を含有し、e成分が10〜60重量%、f成分がR3 mR4 nSiO(4−m−n)/2
に換算して40〜90重量%であるオルガノシロキサン樹脂組成物を熱硬化させてなるオルガノシロキサン樹脂層であることを特徴とする着色層を有する透明樹脂積層体と金属枠との接着体。
本発明において、ポリカーボネート基材の少なくとも一方の表面の一部または全部に着色層が形成される。この着色層を形成するための樹脂成分としては、基材となるポリカーボネート樹脂との密着が得られれば特に制限はなく、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂などが適しており、なかでも塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が好ましい。これらの樹脂成分は1種または2種以上を混合して使用される。
本発明において、ポリカーボネート基材表面に着色層を形成し、その着色層の面上にプライマー層としてアクリル樹脂層が積層される。
前記(A)成分のアクリル共重合体は、少なくとも前記式(1)及び前記式(2)で示される繰返し単位からなる共重合体であり、それぞれ式(1)に対応するアルキルメタクリレートと、式(2)に対応するヒドロキシ基を含有するアクリレートおよび/またはメタクリレートモノマーを共重合して得られるヒドロキシ基を有するアクリル共重合体である。
前記(B)成分のブロック化されたポリイソシアネート化合物としては、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基にアセトオキシム、メチルエチルケトオキシム等のオキシム類、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン等の活性メチレン化合物、メタノール、エタノール、2−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、2−エチル−1−ヘキサノール等のアルコール類、フェノール、クレゾール、エチルフェノール等のフェノール類に代表されるブロック化剤を付加させて得られる、熱分解によりポリイソシアネート化合物を生成する機能を有するブロックイソシアネート化合物が挙げられる。
本発明において、(B)成分のブロック化されたポリイソシアネート化合物のブロック剤の解離および再生したイソシアネート基と(A)成分のアクリル共重合体のヒドロキシ基とのウレタン化反応を促進させるため、(C)成分の硬化触媒が使用される。硬化触媒としては、有機錫系化合物、4級アンモニウム塩化合物、3級アミン化合物等が挙げられ、これらの化合物は単独または2種以上を混合して使用される。これらの硬化触媒のなかでも有機錫系化合物が好ましく使用され、特に下記式(6)で示される有機錫系化合物が好ましく使用される。
(D)成分の紫外線吸収剤としては、例えば2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(メチル)オキシ〕−フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(エチル)オキシ〕−フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(プロピル)オキシ〕−フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(ブチル)オキシ〕−フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(ヘキシル)オキシ〕−フェノール等のトリアジン類が挙げられる。
本発明において、(A)成分〜(D)成分を含有するアクリル樹脂組成物に、さらにシランカップリング剤および/またはシランカップリング剤の加水分解縮合物を含有させることができる。かかるシランカップリング剤および/またはシランカップリング剤の加水分解縮合物を含有させることで、ポリカーボネート基材とプライマー層およびプライマー層とハードコート層の間の密着性が更に向上し、長期にわたりその密着性は持続されるため、好ましく使用される。
前記(A)成分〜(D)成分を含有するコーティング用のアクリル樹脂組成物を熱硬化させてなるアクリル樹脂層の膜厚は1〜15μmが好ましく、2〜10μmがより好ましい。
本発明において、アクリル樹脂層(プライマー層)を形成する方法としては、(A)成分〜(D)成分を含有するアクリル樹脂組成物を基材であるポリカーボネートと反応したり該ポリカーボネートを溶解したりしない揮発性の溶媒に溶解して、このコーティング用アクリル樹脂塗料をポリカーボネート基材表面に塗布し、次いで該溶媒を加熱等により除去し、さらに加熱してヒドロキシ基と加熱により生成するイソシアネート基とを反応させ架橋させることにより形成される。
本発明において、上記プライマー層の上に積層されるハードコート層は、コロイダルシリカ(e成分)および前記式(3)で表わされるアルコキシシランの加水分解縮合物(f成分)からなるオルガノシロキサン樹脂組成物を熱硬化してなる塗膜層である。
e成分のコロイダルシリカとして、好ましくは直径5〜200nm、より好ましくは直径5〜40nmのシリカ微粒子が、水または有機溶媒中にコロイド状に分散されたものである。
本発明のf成分であるアルコキシシランの加水分解縮合物は、前記式(3)のアルコキシシランを加水分解縮合反応させたものである。
e成分およびf成分を含有するオルガノシロキサン樹脂組成物は、以下のプロセスを経て調製することが、沈殿の生成がなく、より耐摩耗性に優れるコート層を得ることができ好ましく採用される。
前記オルガノシロキサン樹脂組成物の熱硬化塗膜層(ハードコート層)を形成する方法としては、e成分およびf成分を含有するオルガノシロキサン樹脂組成物を溶媒に溶解して、このコーティング用オルガノシロキサン樹脂塗料を、ポリカーボネート基材上に形成されたプライマー層上に塗布し、次いで加熱硬化することにより形成される。
オルガノシロキサン樹脂組成物の熱硬化塗膜層(ハードコート層)の厚みは、好ましくは2〜10μm、より好ましくは3〜8μmである。塗膜層の厚みがかかる範囲であると、熱硬化時に発生する応力のために塗膜層にクラックが発生したり、塗膜層とアクリル樹脂層(プライマー層)との密着性が低下したりすることがなく、本発明の目的とする十分な耐摩耗性を有する塗膜層が得られることとなる。
本発明において、前記プライマー層および前記ハードコート層のコーティング用組成物には塗工性並びに得られる塗膜の平滑性を向上する目的で公知のレベリング剤を配合することができる。
本発明で用いられる接着剤は、一般に車両用窓材の金属製の枠体と透明樹脂板を接合させる際に使用される接着剤であり、ウレタン系樹脂からなる接着剤やポリサルファイド系樹脂からなる接着剤等も適用可能であり、密着性の点からウレタン系樹脂からなる接着剤が好ましい。ハードコート層と接着剤の間には、シラン系樹脂もしくはウレタン系樹脂のプライマー層が介在することが好ましい。ウレタン系樹脂からなる接着剤として例えばサンライズMSI社製SRシールU90やサンスター社製ペンギンシール#560などがある。それぞれの接着剤のプライマーとして、サンライズMSI社製プライマー#35、サンスター社製GP−402がある。
本発明において、前記透明樹脂積層体と接合される金属枠は、例えば自動車窓の窓ガラスやサンルーフ、建設機械の窓ガラス(天窓)、その他車両用窓ガラスに形成された金属枠を意味する。従って、前記透明樹脂積層体の着色層が形成された部分に対応する箇所(着色層が形成された部分の真上)におけるハードコート層と金属枠との間で接着剤を介して接合される。なお、金属枠はメラミン樹脂等で塗装されたものを使用してもよい。
本発明で用いられるポリカーボネート基材としては、ヘーズ値が10%以下のものであるポリカーボネート樹脂基材である。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
本発明の表面を保護された透明樹脂積層体と金属枠との接着体は、アルキルメタクリレートからなる繰返し単位を主成分とするアクリル共重合体を含有するアクリル樹脂組成物を熱硬化させてなるアクリル樹脂層(プライマー層)、プライマー層の上にコロイダルシリカおよびアルコキシシランの加水分解縮合物を含有するオルガノシロキサン樹脂組成物を熱硬化してなる塗膜層(ハードコート層)を有することにより、高いレベルの耐候性を有し、耐摩耗性、耐熱水性、環境変化に対する耐久性および高温環境下での十分な耐久性を持つ接着体となる。このアクリル樹脂層(プライマー層)とオルガノシロキサン樹脂層(ハードコート層)はポリカーボネート基材の両面に積層することが好ましい。透明樹脂積層体と金属枠との接着体を窓ガラスとして金属枠側を車内側に取り付ける際に、車外側の耐摩耗性や耐候性に優れることとなり好ましい。
(A−1)外観評価:目視にて試験片の着色層の外観(異物の有無)、ひび割れ(クラック)の有無を確認した。
(A−2)密着性:着色層にカッターナイフで1mm間隔の100個の碁盤目を作りニチバン製粘着テープ(商品名“セロテープ(登録商標)”)を圧着し、垂直に強く引き剥がして基材上に残った碁盤目の数で評価した。
(B−1)外観評価:目視にて試験片の両面コート層の外観(異物の有無)、ひび割れ(クラック)の有無を確認した。
(B−2)密着性:両面コート層の1面のコート層にカッターナイフで1mm間隔の100個の碁盤目を作りニチバン製粘着テープ(商品名“セロテープ(登録商標)”)を圧着し、垂直に強く引き剥がして基材上に残った碁盤目の数で評価した。
(B−3)耐摩耗性:JIS K6735に従って、両面コート層の1面で、Calibrase社製CS−10Fの摩耗輪を用い、荷重500gで1000回転のテーバー摩耗試験を行い、テーバー摩耗試験後のヘーズとテーバー摩耗試験前のヘーズとの差ΔHを測定して評価した。但し、摩耗輪のリフェースは研磨紙AA−400の代わりに研磨紙S−11を用いて25回転で行なった。
(ヘーズ=Td/Tt×100、Td:散乱光線透過率、Tt:全光線透過率)
(B−4)耐熱水性:試験片を沸騰水中に3時間および8時間浸漬した後のコート層の外観変化、密着性を評価した。
(B−5)高温環境耐久性:試験片を100℃環境下で1000時間放置し、試験片を取り出して外観、密着性を評価した。
(B−6)環境サイクルテスト:試験片を80℃で80%RH環境下に4時間、25℃で50%RH環境下に1時間、−15℃環境下に4時間、25℃で50%RH環境下に1時間放置するサイクルを1サイクルとし、このようなサイクルを30回繰り返した後で試験片を取り出して外観、密着性を評価した。
(B−7)耐侯性:試験片を紫外線照射面を変更することなく、スガ試験機製(株)スーパーキセノンウェザーメーターSX−75を用いて、UV照射強度180W/m2、ブラックパネル温度63℃、120分中18分降雨条件下で3000時間暴露試験し、試験片を取出して、表面を中性洗剤を染み込ませたスポンジで軽く擦り洗浄した後、試験前後の黄色度変化(ΔYI)およびヘーズ変化(ΔH)を評価した。なお、暴露試験中試験片は500時間毎に取り出し、表面を中性洗剤を染み込ませたスポンジで軽く擦り洗浄した。黄色度(YI)測定は日本電色(株)製分光式色彩計SE−2000を用いて行った。
(C−1)接着強度:図2に示す構成で接着体(試験片)を作成し、ポリカーボネート基材の中心を70mm/min.の速度で加重を加え剥離が生じる際の荷重を測定した。
[参考例1]
還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にエチルメタクリレート(以下EMAと省略する)102.7部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下HEMAと省略する)13.0部、メチルイソブチルケトン(以下MIBKと省略する)115.7部および2−ブタノール(以下2−BuOHと省略する)57.9部を添加混合した。混合物に窒素ガスを15分間通気して脱酸素した後、窒素ガス気流下にて70℃に昇温し、アゾビスイソブチロニトリル(以下AIBNと省略する)0.33部を加え、窒素ガス気流中、70℃で5時間攪拌下に反応させた。さらにAIBN0.08部を加えて80℃に昇温し3時間反応させ、不揮発分濃度が39.6%のアクリル共重合体溶液(A)を得た。アクリル共重合体の重量平均分子量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で115000であった。
還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にEMA 79.9部、シクロヘキシルメタクリレート(以下CHMAと省略する)33.6部、HEMA 13.0部、MIBK 126.6部および2−BuOH 63.3部を添加混合した。混合物に窒素ガスを15分間通気して脱酸素した後、窒素ガス気流下にて70℃に昇温し、AIBN 0.33部を加え、窒素ガス気流中、70℃で5時間攪拌下に反応させた。さらにAIBN 0.08部を加えて80℃に昇温し3時間反応させ、不揮発分濃度が39.6%のアクリル共重合体溶液(B)を得た。アクリル共重合体の重量平均分子量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で125000であった。
還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にEMA 74.2部、CHMA 33.6部、HEMA 13.0部、LA−82(旭電化工業(株)製ヒンダードアミン系光安定性基含有メタクリレート;1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、前記式(5)においてR7がメチル基となる化合物)12.0部、MIBK 132.8部および2−BuOH 66.4部を添加混合した。混合物に窒素ガスを15分間通気して脱酸素した後、窒素ガス気流下にて70℃に昇温し、AIBN0.33部を加え、窒素ガス気流中、70℃で5時間攪拌下に反応させた。さらにAIBN0.08部を加えて80℃に昇温し3時間反応させ、不揮発分濃度が39.7%のアクリル共重合体溶液(C)を得た。アクリル共重合体の重量平均分子量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で115000であった。
還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にEMA 91.3部、HEMA 26.0部、MIBK 117.3部および2−BuOH 58.7部を添加混合した。混合物に窒素ガスを15分間通気して脱酸素した後、窒素ガス気流下にて70℃に昇温し、AIBN0.33部を加え、窒素ガス気流中、70℃で5時間攪拌下に反応させた。さらにAIBN0.08部を加えて80℃に昇温し3時間反応させ、不揮発分濃度が39.7%のアクリル共重合体溶液(D)を得た。アクリル共重合体の重量平均分子量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で115000であった。
還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にEMA 51.4部、CHMA 75.7部、HEMA 13.0部、MIBK 140.1部および2−BuOH 70.0部を添加混合した。混合物に窒素ガスを15分間通気して脱酸素した後、窒素ガス気流下にて70℃に昇温し、AIBN0.33部を加え、窒素ガス気流中、70℃で5時間攪拌下に反応させた。さらにAIBN0.08部を加えて80℃に昇温し3時間反応させ、不揮発分濃度が39.7%のアクリル共重合体溶液(E)を得た。アクリル共重合体の重量平均分子量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で135000であった。
EMA;エチルメタクリレート
CHMA;シクロヘキシルメタクリレート
HEMA;2−ヒドロキシエチルメタクリレート
LA−82;1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、前記式(5)の繰り返し単位の原料となるR7がメチル基のモノマー(旭電化工業(株)製アデカスタブLA−82;ヒンダードアミン系光安定性基含有メタクリレート)
MIBK;メチルイソブチルケトン
2−BuOH;2−ブタノール
AIBN;アゾビスイソブチロニトリル
[参考例6]
前記アクリル共重合体溶液(A)100部に、MIBK65.1部、2−BuOH32.5部、1−メトキシ−2−プロパノール(以下PMAと省略する)105.4部を加えて混合し、ケミソーブ79(ケミプロ化成(株)製2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール)20.7部、アクリル共重合体溶液(A)中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANAT B1358/100(デグサジャパン(株)製ポリイソシアネート化合物前駆体)11.6部を添加し、さらにモノブチルチントリス(2−エチルヘキサノエート)0.051部、APZ−6633(日本ユニカー(株)製シランカップリング剤加水分解縮合物の溶液;固型分5重量%)9.7部を添加し25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(i−1)を得た。
前記アクリル共重合体溶液(B)100部に、MIBK67.3部、2−BuOH33.7部、PMA107.6部を加えて混合し、ケミソーブ79 20.4部、アクリル共重合体溶液(B)中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANAT B1358/100 10.6部を添加し、さらにジメチルチンジネオデカノエート0.015部を添加し25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(i−2)を得た。
前記アクリル共重合体溶液(C)100部に、MIBK63.1部、2−BuOH31.5部、PMA103.3部を加えて混合し、ケミソーブ79 20.3部、アクリル共重合体溶液(C)中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANAT B1358/100 10.1部を添加し、さらにジメチルチンジネオデカノエート0.015部、APZ−6633 9.5部を添加し25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(i−3)を得た。
前記アクリル共重合体溶液(B)100部に、MIBK 39.4部、2−BuOH 19.7部、PMA 79.7部を加えて混合し、チヌビン400(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)製2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンと2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの混合物約85%と1−メトキシ−2−プロパノール15%の混合物)5.3部、アクリル共重合体溶液(B)中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANAT B1358/100 10.6部を添加し、さらにジメチルチンジネオデカノエート0.015部、APZ−6633 9.5部を添加し25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(i−4)を得た。
前記アクリル共重合体溶液(D)100部に、MIBK71.0部、2−BuOH35.5部、PMA111.2部を加えて混合し、ケミソーブ79 21.9部、アクリル共重合体溶液(D)中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANAT B1358/100 11.5部を添加し、さらにジメチルチンジネオデカノエート0.015部を添加し25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(i−5)を得た。
前記アクリル共重合体溶液(E)100部に、MIBK 38.4部、2−BuOH 19.2部、PMA 78.6部を加えて混合し、チヌビン400 5.2部、アクリル共重合体溶液(E)中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANAT B1358/100 9.6部を添加し、さらにモノブチルチントリス(2−エチルヘキサノエート)0.049部、APZ−6633 9.4部を添加し25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(i−6)を得た。
VEST;ポリイソシアネート化合物前駆体(デグサジャパン(株)製VESTANAT B1358/100)
DMDNT;ジメチルチンジネオデカノエート
BTEHT;モノブチルチントリス(2−エチルヘキサノエート)
UVA−1;2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール(ケミプロ化成(株)製ケミソーブ79)
UVA−2;2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンと2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの混合物約85%と1−メトキシ−2−プロパノール15%の混合物(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)製チヌビン400)
APZ;アミノ基含有シランカップリング剤加水分解縮合物を5重量%含有する溶液(日本ユニカー(株)製APZ−6633)
MIBK;メチルイソブチルケトン
2−BuOH;2−ブタノール
PMA;1−メトキシ−2−プロパノール
[参考例12]
水分散型コロイダルシリカ分散液(触媒化成工業(株)製 カタロイドSN−35、固形分濃度30重量%)133部に1Mの塩酸1.3部を加えよく攪拌した。この分散液を10℃まで冷却し、氷水浴で冷却下メチルトリメトキシシラン162部を滴下して加えた。メチルトリメトキシシランの滴下直後から反応熱で混合液の温度は上昇を開始し、滴下開始から5分後に60℃まで温度上昇した後、冷却の効果で徐々に混合液温度が低下した。混合液の温度が30℃になった段階でこの温度を維持するようにして30℃で10時間攪拌し、これに、硬化触媒としてコリン濃度45重量%のメタノール溶液0.8部、pH調整剤として酢酸5部、希釈溶剤としてイソプロピルアルコール200部を混合し、オルガノシロキサン樹脂組成物塗料(ii−1)を得た。
インク(iii−1);塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂を含有するVK911墨(帝国インキ製造株式会社製)
インク(iii−2);ウレタン系樹脂を含有するPOS墨(帝国インキ製造株式会社製)
インク(iii−3);ウレタン系樹脂を含有するVIC710ブラック(株式会社セイコーアドバンス製)100重量部に対し、イソシアネート硬化剤10部を添加したもの
プライマー(iv−1);ウレタン系プライマー35(サンライズMSI製)
プライマー(iv−2);ウレタン系プライマー#435−98
接着剤(v−1);ウレタン系接着剤SRシールU90(サンライズMSI製)
接着剤(v−2);ウレタン系接着剤ペンギンシール#560(サンスター技研製)
表3に示す着色層/アクリル樹脂層/オルガノシロキサン層/接着層の構成で各種試験片を作成した。試験片の作成条件は、8mm厚のポリカーボネート樹脂(以下、PC樹脂と略称する)製シートの表面に250メッシュのスクリーンを用いて図1に示すパターンでスクリーン印刷した後、80℃で30分間乾燥させ、厚み20μmの着色層を有するPC樹脂積層体を得た。得られたPC樹脂積層体の着色層面上に参考例6〜11で得られたアクリル樹脂塗料を、熱硬化後の膜厚が4.0μmになるようにディップコート法によって両面塗布し、25℃で20分静置後、130℃で1時間熱硬化させた。次いで、該PC樹脂積層体の被膜表面上に参考例12で得られたオルガノシロキサン樹脂組成物塗料を熱硬化後の膜厚が4.0μmになるようにディップコート法で塗布し、25℃で20分静置後、120℃で1時間熱硬化させPC樹脂積層体を得た。PC樹脂積層体と金属枠(メラミン塗装した鉄枠)とを、ウレタン系プライマー及びウレタン系接着剤を介して接着し、各種試験片を作成した(図2参照)。その際、接着層の厚みは5mm、幅は15mmとした。各試験片についての各評価結果を表4に示した。
2.金属枠
3.接着層
Claims (4)
- ポリカーボネート基材の少なくとも一方の表面の一部または全部に着色層が形成され、その着色層面上にアクリル樹脂層からなるプライマー層、プライマー層上にオルガノシロキサン樹脂層からなるハードコート層が順次積層された透明樹脂積層体と、金属枠とが、接着剤を介して接合されていることを特徴とする着色層を有する透明樹脂積層体と金属枠との接着体であって、
該アクリル樹脂層(プライマー層)は、下記(A)成分〜(D)成分を含有するアクリル樹脂組成物を熱硬化させてなるアクリル樹脂層であり、
(A)成分は、(A−1)50モル%以上の下記式(1)で表される繰り返し単位、
(式中R1はメチル基またはエチル基である。)
(A−2)1〜15モル%の下記式(2)で表される繰り返し単位、および
(式中R2は炭素数2〜5のアルキレン基であり、Yは水素原子またはメチル基である。)
(A−3)下記式(4)で表される繰返し単位1〜35モル%を含有するアクリル共重合体((A)成分)であって、(A)成分を100モル%として、(A−1)〜(A−3)成分の合計が少なくとも70モル%であるアクリル共重合体、
(式中R6はシクロアルキル基であり、Xは水素原子またはメチル基である。)
(B)成分は、(A−2)成分のヒドロキシ基1当量に対して、換算イソシアネート基が0.8〜1.5当量となる量の換算イソシアネート基含有率が5.5〜50重量%のブロック化されたポリイソシアネート化合物、
(C)成分は、(A)成分および(B)成分の合計100重量部に対して0.001〜0.4重量部の硬化触媒、
(D)成分は、(A)成分および(B)成分の合計100重量部に対して1〜40重量部のトリアジン系紫外線吸収剤であり、
該オルガノシロキサン樹脂層(ハードコート層)は、
(E)コロイダルシリカ(e成分)および
(F)下記式(3)で表わされるアルコキシシランの加水分解縮合物(f成分)
(但し、式中R3、R4はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、ビニル基、またはメタクリロキシ基、アミノ基、グリシドキシ基および3,4−エポキシシクロヘキシル基からなる群より選ばれる1以上の基で置換された炭素数1〜3のアルキル基であり、R5は炭素数1〜4のアルキル基であり、m、nはそれぞれ0、1、2のいずれかの整数であり、m+nは0、1、2のいずれかの整数である。)
を含有し、e成分が10〜60重量%、f成分がR3 mR4 nSiO(4−m−n)/2
に換算して40〜90重量%であるオルガノシロキサン樹脂組成物を熱硬化させてなるオルガノシロキサン樹脂層であることを特徴とする着色層を有する透明樹脂積層体と金属枠との接着体。 - 前記着色層が塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂からなる着色層である請求項1記載の透明樹脂積層体と金属枠との接着体。
- 前記接着剤がウレタン系樹脂からなる接着剤である請求項1記載の透明樹脂積層体と金属枠との接着体。
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