JP4903554B2 - 補助選択部を有する電子機器 - Google Patents
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Description
このような変換文字候補語句をはじめとする選択対象候補の増加に伴い、選択を効率的に行うための工夫もなされており、様々な技術が開示されている。例えば、特許文献1では、変換しようとする候補の読み長を選択指定させ、指定された読み長の漢字変換候補を画面上にマトリクス表示させることにより、変換すべき漢字候補の選択を容易にする手段が開示され、特許文献2では、マトリクス状に表示された変換候補語句にそれぞれ1つのキーを対応させて文字を選択させる変換候補語句選択方法の提案がされており、変換語句検索と選択の効率向上を図っている。
ところが、従来の方法では、候補文字の中から文字を選択する為のカーソルは1つであり、カーソルを移動させることにより候補文字の中から選択していた。この方法では必ず候補文字までカーソルを移動させる必要あり、選択肢が増えればそれだけ選択したい語句がカーソルの初期位置から遠くに位置している蓋然性も高まることとなる。このため、選択すべき多くの選択肢の中から選択したい語句を選ぶのは手間であった。
この点、特許文献2では変換候補文字をマトリクス状に表示させ、それぞれの文字を1つのキーに対応させて変換文字を選択できるようにしている。同じく特許文献2では、1つのキーに複数の変換候補が割り当てられている場合には、該当キーの押し下げ回数によって選択できるようにしている。ただし、この方法で、1つのキーに対して候補語句を1つ割り当てる場合には表示できる変換候補語句の数に限りがあり、1つのキーに対して複数の候補語句を割り当てた場合には変換候補語句の数が増えて見づらくなり、却って選択しづらいという課題があった。
また、請求項6に記載の発明は、前記ディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補はNを自然数としてN×Nの配列であり、補助選択部によって選択される配列はM(M<N)を自然数としてキー入力部のキー配列であるM×Mの配列である請求項3に記載の電子機器を提供する。また、請求項7に記載の発明は、前記ディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補はN、n(N≠n)を自然数としてN×nの配列であり、補助選択部によって選択される配列はM、m(M≠m、M<Nかつm<n)を自然数としてキー入力部のキー配列であるM×mの配列である請求項3に記載の電子機器を提供する。また、請求項8に記載の発明は、電子機器のディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補のなかから対象を選択するための方法であって、前記ディスプレイ上に表示される選択対象候補のなかから対象を選択する前の絞込みのために選択対象候補の一部を選択するための補助選択ステップを有し、補助選択ステップは、選択対象候補の一部を選択するための選択範囲グラフィックと、選択範囲グラフィックによって特定される複数の選択対象候補のなかの所定の対象を仮選択状態とするメインカーソルとを前記ディスプレイ上に表示する選択範囲グラフィック表示サブステップと、前記メインカーソルの表示位置を前記ディスプレイ内で移動させるメインカーソル表示位置移動サブステップと、前記メインカーソルの移動により前記メインカーソルが選択範囲グラフィック外にはみ出す位置に移動することとなる場合には、前記メインカーソルが選択範囲グラフィック内にとどまるように、前記メインカーソルの移動に連動して同じ方向に同じ移動量だけ選択範囲グラフィックの表示位置を移動させるメインカーソル移動連動第二選択範囲グラフィック表示位置移動サブステップを有することを特徴とする方法を有することを特徴とする方法を提供する。
本実施例の電子機器は、ディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補のなかから対象を選択するための選択機能を有する電子機器であって、ディスプレイ上に表示される選択対象候補のなかから対象を選択する前の絞込みのために選択対象候補の一部を選択するための手段を有する電子機器である。
また、本実施例の電子機器は、キー入力部を有し、補助選択部によって選択される一部の選択対象候補はディスプレイ上にてキー入力部のキー配置に対応した配置となるように選択されるものであってもよい。
つまり、本実施例の電子機器は、選択対象候補のなかから絞り込んだ選択対象候補の一部と、このなかから最終的な対象を選択するためのキーなどとが対応付けられるとともに、当該選択対象候補の一部をカーソルキー操作などにより変更可能なようにすることで、最終選択対象を当該選択対象候補の一部に含めた上で選択できるようにし、もって、最終選択対象の選択が容易になるようにした点に特徴がある。かかる処理を実現するため、本実施例の電子機器は、選択対象候補のなかから一回の選択でいきなり最終的な選択対象を選択するのではなく、まず一部に絞り込み、さらにその絞り込んだ選択対象候補のなかから最終選択対象を選択するという、段階的な選択を行うように構成される。
(全般)
図1は、本実施例の電子機器の機能ブロックの一例を示す。本図に示すように、「電子機器」0100は、「補助選択部」0110を有する。
本発明における「電子機器」は、文字、画像等を表示可能なディスプレイを有しており、キーボード、マウス等のインターフェイスを用いて画面操作を行うことが可能な機器であることを要するが、かかる機能を有するものであれば、その種類は問わない。例えば、パーソナルコンピュータ(ノートパソコンを含む)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、電子辞書、ゲーム機、デジタルカメラ等が該当する。
また、「補助選択部」は、ディスプレイ上に表示される選択対象候補のなかから対象を選択する前の絞込みのために選択対象候補の一部を選択するためのものである。このように、本実施例の電子機器は、段階的な選択を行う絞込みのための手段を有する点に特徴がある。
各構成について以下に簡単に説明する。
「ディスプレイ信号出力部」は、ディスプレイに出力する信号を構成する。ディスプレイに出力する信号は、選択対象候補表示部とGUIインターフェイスとから受け取るデータに基づいて合成される。具体的にはディスプレイ信号出力部は、この合成ルールに従ってビデオメモリに合成画像を形成するように構成されている。
「GUIインターフェイス」は、この電子機器のユーザが選択動作を視覚的に容易に実行するためのグラフィックデータをディスプレイ信号出力部に対して出力する。具体的には補助選択部に対して入力されるユーザからの操作信号に基づいて選択範囲グラフィック(補助カーソルなど)の表示をしたり、選択範囲グラフィックを画面内で動かしたり、選択範囲グラフィックにて選択された一群の選択対象候補の色を代えたりして、補助選択部で選択されている選択対象候補をユーザに対して分かりやすく表示する。ここで「選択範囲グラフィック」とは、補助選択部が絞込みのために選択する選択対象候補の一部を視覚的に表示するための形態を言い、補助カーソルが代表的なものである。ただし、このほか、フォントを含む形状・模様、色彩、大きさなどで区別するものであってもよい。さらにGUIインターフェイスは、選択部に入力されるユーザからの選択動作に応じて選択された選択対象候補の色を変えたり文字の太さを変えたりして最終的に選択された選択対象候補をユーザに分かりやすく表示したりする。従ってGUIインターフェイスは補助選択部から受け取るユーザの操作信号や、選択部から受け取るユーザの操作信号に応じてディスプレイ信号出力部に対して出力する表示データを生成する。
「選択対象候補表示部」は、ユーザの入力などにより選択対象となった一群のデータをディスプレイに表示するためのデータとしてディスプレイ信号出力部に渡す機能を有する。
選択対象候補表示部がディスプレイ信号出力部に対して渡すべきデータは、例えばユーザのワープロのローマ字入力に基づいたそのローマ字の読みに該当する文字群などである。
例えば「JI」とローマ字入力がされた場合には、「痔」、「路」、「事」、「ジ」、「自」、「次」などが選択対象候補の文字として図外のフロントエンドプロセッサーなどにより選択され、選択対象候補データ保持部に渡され、選択対象候補データ保持部から選択対象候補として表示すべき文字のデータ、例えば文字コードなどをこの選択対象候補表示部が受け取る。選択対象候補表示部は、この選択対象候補をディスプレイにて表示するためのデータをディスプレイ信号出力部に渡す。また選択対象候補表示部で受け取る表示のためのデータには、選択対象候補データ保持部から受け取るディスプレイ上、又はディスプレイからはみ出した位置である仮想領域の位置座標が各選択対象候補文字ごとに関連付けられている。従ってディスプレイ信号出力部は、その位置座標を利用してディスプレイ上に表示すべき位置を定める。また選択対象候補をディスプレイの一画面内に収容しきれない場合にはユーザからの図外のコントローラなどから入力される画面スクロール命令などを受けてこれを解釈し、画面スクロール位置に表示すべき選択対象候補をその選択対象候補に関連付けられている位置座標に従って決定して、その選択対象候補をディスプレイ信号出力部に対して渡す。
「選択対象候補データ保持部」は選択対象候補データを保持する機能を有する。「選択対象候補データを保持する」とは、選択対象候補である例えば文字コードや、アイコン識別情報などを保持するだけでなく、これらのディスプレイ上での位置情報や、又は補助選択された領域内での相対的な位置情報を保持するこという。そして補助選択部や選択部から補助選択領域を示す位置情報や選択された部分を示す位置情報などを受け取り、その実体である選択された文字コードなどを特定する機能を有する。
「補助選択部」は、ディスプレイ上に表示される選択対象候補のなかから対象を選択する前の絞込みのために選択対象候補の一部を選択(補助選択)するためのものである。そこで、まず、かかる絞込みによる選択方法の基本的な概念について説明する。
図3は、本発明におけるかかる選択方法の特徴を説明するための概念図である。本図は、ディスプレイ上に、最終的に選択される対象を含む候補の全部が表示されている状態を示したものである。本発明では、この候補の全部を「選択対象候補」と呼ぶ。本図では、「A」から「Y」まで25個の「選択対象候補」0301が示されている。
次に、第一段階の選択(補助選択)が行われる。具体的には、「選択対象候補」のなかからその一部に候補を絞り込む動作を行う。この絞込みの結果得られたものが「選択対象候補の一部」ということになる。本図の例では、「G」、「H」、「I」、「L」、「M」、「N」、「Q」、「R」、「S」の9個の「選択対象候補の一部」0302(薄墨で示す)に絞込みがなされた状態が示されている。本図では、この選択対象候補の一部が互いに隣接するまとまった配置になっている例で示したが、このようなものに限られるわけではなく、例えば、選択対象候補の一部が、互いに離れているばらばらなものであってもよい。要するに、どれとどれが選択対象候補の一部として選択されているかが画面上に識別可能に表示されていればよい。
次に、第二段階の選択(対象の選択)が行われる。具体的には、第一段階の選択によって絞り込まれた「選択対象候補の一部」のなかから、さらに選択を行って最終的な選択対象を選択する。本発明では、この最終的に選択されるものを「対象」と呼ぶ。本図では、上記の選択対象候補の一部である9個のなかから、最終的に「N」という1個の「対象」0303(太枠で示す)が選択された状態が示されている。
なお、図3では選択が補助選択と対象の選択との2段階である場合の例を示したが、この段階の数は3段階以上であってもよい。段階の数がN段階(Nは3以上の自然数)存在する場合には、絞込みのための補助選択の段階が(N−1)段階存在することになるが、この場合には第(N−2)段階までの各段階においてかかる絞込みのための補助選択を行った結果得られた「選択対象候補の一部」が、それぞれの次の段階では「選択対象候補」となり、そこからさらに絞込みが行われることになる(最後の第N段階でのみ、選択対象候補の一部から対象の選択が行われる)。
本図の例では、「開会の」という語句を入力した後に「辞」という文字を入力する過程において、キーボードのキー操作によって「じ」という文字の読みを入力し、これを「辞」に変換するために変換文字候補語句のなかから段階的に選択を行う場合を示す。この場合、まず図4Aは、ディスプレイ0420上の文字入力画面0421において「じ」とキー入力を行ったことにより、ディスプレイ上に変換文字候補語句の表示用のボックスなどが開いて、25個(縦5行、横5列)の変換文字候補語句0401が表示されている状態を示す。
また、本図では、この25個の変換文字候補語句のうち、左上に位置する9個の変換文字候補語句が補助カーソル(パレット)0402の範囲に含まれている状態も示されている。この補助カーソルの範囲に含まれている9個の文字は、それぞれの位置が、キーボード0404上のテンキー0405のキー配置に一対一に対応している。具体的には、変換文字候補語句の「痔」がテンキーの「1」に対応し、「路」が「2」に対応し、「事」が「3」に対応するといった具合である。そして、このテンキーのうちいずれかを押下することにより、これに対応する変換文字候補語句が最終的な選択対象として選択されるようになっている。例えば、この状態でテンキー「8」が押下されたとすれば、これに対応する「時」が選択されることになる。
また、この補助カーソルはキーボード上のカーソルキー0407を操作することによりディスプレイ上を上下左右に移動可能になっている。図4Bは、このカーソルキーのうち右向きカーソルキー0408を1回押下することにより補助カーソルを右に一つ移動させた状態を示す。従って、この状態では、テンキーのキー配置に一対一に対応する変換文字候補語句も変化し、例えば変換文字候補語句の「路」がテンキーの「1」に対応し、「事」が「2」に対応し、「ジ」が「3」に対応するといった具合に変化することになる。従って、この状態でテンキー「6」0406を押下することにより、「辞」が最終的な選択対象として選択されて、「じ」と入力した文字の「辞」への変換が行われることとなる。図4Cは、テンキー「6」が押下されたため、「辞」が選択された結果、入力変換が行われた状態を示す。
図5は、補助選択部によって選択対象候補の一部について選択される配列に対応するキーボードのキーがアルファニューメリックキーである場合の一例を示す。本図では、図4と同様の縦3行、横3列に配列された補助カーソルの範囲0502に含まれている配列に対応するキーボード0504のキー0509が、縦3行、横3列に並んだアルファニューメリックキー0509(具体的には「Q」、「W」、「E」、「A」、「S」、「D」、「Z」、「X」、「C」の9個のキー)である例が示されている。
なお、本図の例では、それぞれの変換候補は1個の文字のみを表示させているが、予測変換等の機能が付いている機器などでは、変換候補を表示する欄に、例えば「とき」の変換候補として「時」、「土岐」、「朱鷺」などのように、異なった文字数の変換候補が表示されても構わない。
以上のような構成を実現するため、本実施例の電子機器は、キー入力を行うための「キー入力部」(図示は省略)を有していることが望ましい。この場合、上に示したような、ディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補がNを自然数としてN×Nの配列であり、補助選択部によって選択される配列がM(M<N)を自然数としてキー入力部のキー配列であるM×Mの配列の例においては、補助選択部によって選択される一部の選択対象候補はディスプレイ上にてキー入力部のキー配置に対応した配置となるように選択されることが望ましい。
以上では、補助選択部が選択対象候補の一部について選択した補助選択手段から最終的な選択対象を選択するのに、選択範囲グラフィックに含まれる選択対象候補のそれぞれに対応するテンキー等のキー(好適には同じ位置に配置されたキー)を押下して決定する場合で説明した。しかし、対象の選択の方法はこれに限られない。
この場合の具体的移動要領の一例を図6を流用して説明すると、以下のとおりである。同図において、カーソルキー0606は、メインカーソル0603の移動のためのものであり、例えば、右向きカーソルキーを1回押下すると、メインカーソルが右に一つ移動するようになっている。そして、メインカーソルを右に一つ移動すると、補助カーソルも右に一つ移動するといったように、補助カーソルがメインカーソルの移動に連動して常に同じ方向に同じ移動量だけ移動するようになっている。この結果、補助カーソル内のメインカーソルの相対的位置は一箇所に固定されることとなる。本図の例では、メインカーソルは常に補助カーソルの中央に位置することとなる。
あるいは、メインカーソルの移動に連動して補助カーソルが移動する点では上と同じであるが、これとは異なりメインカーソルが補助カーソル内にある間は、メインカーソルを移動しても補助カーソルは移動せず、メインカーソルが補助カーソル外にはみ出す位置に移動する際に、補助カーソル内にとどまるようにメインカーソルの移動に連動して移動するようにしてもよい。これについても、図6を流用して具体的に説明すれば、以下のとおりである。今「地」の位置にあるメインカーソル0603を一つ右の「児」の位置に移動したとする。この場合、「児」の位置は未だ補助カーソル内であるので、補助カーソルは移動しない。次に、メインカーソルをさらに一つ右の「辞」の位置に移動したとする。この場合、「辞」の位置は補助カーソルの外にはみ出す位置にあるので、補助カーソルも右に一つ移動してメインカーソルが補助カーソル内にとどまるようにする。つまり、この場合、移動前後のメインカーソルの補助カーソル内における相対的位置が同じ(本例では「右中」の位置)になるように両者が連動して移動することになる。
さらに、これまで述べた例はすべて、補助カーソルやメインカーソルの移動をテンキーその他のキー入力操作によって行うことを念頭に説明したが、これらの移動はキー入力以外の方法によって行ってもよい。例えば、マウスで補助カーソルをドラッグして移動してもよいし、タッチペンや指で画面上の補助カーソル等に直接触れて同様の操作を行ってもよい。
次に、本実施例の電子機器のハードウェア構成について説明する。ここでは、上で用いたのと同じ「辞」の文字入力のための変換文字候補語句について選択を行う例で説明する。
図7は本実施例の電子機器のハードウェア構成の一例を示す概略図である。ここでは、電子機器が、補助選択部のほか、図2に示したようにディスプレイ信号出力部、GUIインターフェイス、選択部、選択対象候補表示部及び選択対象候補データ保持部も有している例で説明する。
本図に示すように、本実施例の電子機器の補助選択部及び選択部は「記憶装置(記録媒体)」0701と、「メインメモリ」0702と、「CPU」0703と、「I/O」0704などから構成される。GUIインターフェイス及び選択対象候補表示部は、それぞれ「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」と、「I/O」と、「ビデオメモリ」0705などから構成される。選択対象候補データ保持部は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」などから構成される。さらに、ディスプレイ信号出力部は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」と、「I/O」と、「ディスプレイ」0706などから構成される。これらは「システムバス」0707などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。記憶装置はCPUによって実行される各種プログラムなどを記憶している。またメインメモリは、プログラムがCPUによって実行される際の作業領域であるワーク領域を提供する。また、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。本例では補助選択プログラムとGUIインターフェイスプログラムと選択対象候補表示プログラムと選択プログラムが記憶装置に記憶されており、これらのプログラムは例えば電源投入とともに自動的に記憶装置から読み出されてメインメモリに常駐する。
図8は、選択対象候補関連付けテーブルの一例を示す。本例の選択対象候補関連付けテーブル0801においては、読み「じ」に対応する選択対象候補(変換文字候補語句)として、25個の変換文字候補語句がそれぞれの表示位置情報と関連付けられて記憶されている。本例における表示位置は、列と行とを示す座標で示される。例えば、変換文字候補語句「痔」は第1列第1行(左上)に表示されるようにするため、当該位置を示す座標である「(1,1)」と関連付けられている。あるいは、本図の例と異なり、この表示位置情報はディスプレイ画面上の表示位置をピクセル単位で表示したものなどであってもよい。
図9は、選択範囲グラフィック関連付けテーブルの一例を示す。図4Aに示した補助選択のシーンを使って以下に説明する。この図4Aでは画面左上の「痔」から画面右下の「忸」まで全部で25個の選択対象候補となる変換文字候補語句が表示されている。そして選択範囲グラフィック(補助カーソル)は、この25文字のなかで左上の「痔」から画面中央の「示」までの矩形領域に含まれる9文字を識別表示している。この9文字を識別表示している選択範囲グラフィック(補助カーソル)は、選択範囲グラフィック関連付けテーブル0901に示される情報によって表示されている。この例では、補助カーソルは9個の変換文字候補語句の範囲を占めており、9個の変換文字候補語句のそれぞれを含む9個の区画が「左上」、「中上」などそれぞれの位置を識別するための識別符号を有している。さらに、補助カーソルの表示位置を決定するため、それぞれの区画を示す識別符号は、変換文字候補語句の座標と一対一に関連付けられている。本例では、補助カーソルの「左上」と変換文字候補語句の「(1,1)」とが対応し、同様に「中上」が「(2,1)」に対応し、「右上」が「(3,1)」に対応するといったように対応付けられている。かかる対応付けにより、文字の読み(「じ」)が入力された場合に変換文字候補語句を表示する際に、補助カーソルの初期表示の範囲及び位置が左上の9個の変換文字候補語句の範囲を含むものとなる。
図34は、かかる補助カーソルと変換文字候補語句のディスプレイ上における表示位置の対応関係を示す。本図において、例えば補助カーソルの「左上」と変換文字候補語句の「(1,1)」とが対応し、初期表示状態において同じ位置に表示されることが示されている。
そこで、ユーザによるキー操作などにより文字の読み(「じ」)が入力された場合、CPUは、当該入力を受け付けるとともに、当該信号中に含まれる文字の読み「じ」に対応する選択対象候補関連付けテーブルを記憶装置から読み出し、メインメモリに展開する。また、CPUは、記憶装置から選択範囲グラフィック関連付けテーブルも読み出してメインメモリに展開する。
次に、CPUは、選択対象候補表示プログラムを実行して、ビデオメモリに格納された当該データ内容をI/Oを介してディスプレイに表示する。かかるディスプレイへの表示の一例は既に図4Aで示したとおりである。なお、本図には示していないが、これらのデータは、文字の読み「じ」と関連付けて記憶装置に記憶してもよく、この場合は、次回以降、文字の読み「じ」が入力された場合には、記憶装置から当該選択対象候補表示データ及び選択範囲グラフィック表示データを読み出して直ちにこのデータ内容をディスプレイに表示することが可能となる。
図10は、かかる選択範囲グラフィック関連付けテーブルの書換えの一例を示す。このうち(a)に示すテーブル1001は書換え前の関連付けを示し、(b)に示すテーブル1002は書換え後の関連付けを示す。本図に示すように、書換え前においては、補助カーソルの区画「左上」が変換文字候補語句の「(1,1)」と関連付けられていたのに対し、書換え後においては、補助カーソルの区画「左上」が変換文字候補語句の「(2,1)」と関連付けられている。同様に、補助カーソルの他の区画と変換文字候補語句の他の座標位置どうしも、一つずつ右に移動する形で書き換えられていることが示されている。
そこで、この状態で、CPUが、キーボードのテンキー「6」が押下されることによる入力信号をI/Oを介して受け付けると、CPUは、選択プログラムを実行して記憶装置に記憶されている選択範囲グラフィック・テンキー関連付けテーブルをメインメモリに読み出し、このテーブルを参照してテンキー「6」に関連付けられている補助カーソルの区画「右中」を読み出し、さらに書換え後の選択範囲グラフィック関連付けテーブルを参照して、この補助カーソルの区画「右中」に関連付けられている変換文字候補語句の座標位置「(4,2)」を読み出す。さらに、CPUは、選択対象候補関連付けテーブルを参照し、この座標位置「(4,2)」を有する変換文字候補語句である「辞」を最終的な選択対象として選択する。以上により、「じ」を「辞」に変換する処理が完了する。
図12は、本実施例の電子機器における処理の流れの一例を示す図である(カッコ内は上記に即した具体例である)。
本図に示すように、まず、ユーザのキーボード操作に基づく文字の読み(「じ」)に係る入力信号があるか否かの判断ステップS1201において、入力信号ありとの判断結果の場合、文字読み入力受付けステップS1202において、電子機器は、キーボード等を用いてなされた文字の読みの入力(「じ」の入力)を受け付ける。
次に、選択対象候補関連付けテーブル読出しステップS1203において、電子機器は、選択対象候補関連付けテーブルを読み出す。
次に、選択範囲グラフィック関連付けテーブル読出しステップS1204において、電子機器は、選択範囲グラフィック関連付けテーブルを読み出す。
次に、選択対象候補表示データの生成ステップS1205において、電子機器は、前記ステップS1203にて読み出した選択対象候補関連付けテーブルを参照して、そこに含まれる変換文字候補語句をそこに示される座標位置に従ってディスプレイに表示するための選択対象候補表示データを生成する。
次に、選択範囲グラフィック表示データの生成ステップS1206において、電子機器は、前記ステップS1204にて読み出した選択範囲グラフィック関連付けテーブルを参照して、補助カーソルをそこに示されている対応する変換文字候補語句の座標位置に従って初期表示するための選択範囲グラフィック表示データを生成する。
次に、選択対象候補及び選択範囲グラフィックの表示ステップS1207において、電子機器は、前記ステップS1205にて生成した表示データ内容として選択対象候補(25個の変換文字候補語句)をディスプレイ上に表示するとともに、前記ステップS1206にて生成した表示データ内容として選択対象候補の位置を含む所定の位置に補助選択のための選択範囲グラフィックを表示する(補助カーソルを変換文字候補語句の左上の9個に重なる位置に表示する)。
次に、選択範囲グラフィック関連付けテーブル読出しステップS1210において、電子機器は、選択範囲グラフィック関連付けテーブルを読み出す。
次に、選択範囲グラフィック関連付けテーブル書換えステップS1211において、電子機器は、前記ステップS1209にて受け付けた入力信号に含まれる移動情報(右に一つ移動するとの情報)に基づいて、前記ステップS1210にて読み出した選択範囲グラフィック関連付けテーブルにおける補助カーソルの区画と変換文字候補語句の座標位置の関連付けを書き換える。
次に、選択範囲グラフィック表示データ2の生成ステップS1212において、電子機器は、前記ステップS1211にて書き換えた後の選択範囲グラフィック関連付けテーブルを参照して、補助カーソルそこに示されている対応する変換文字候補語句の座標位置に従って表示するための選択範囲グラフィック表示データ(初期位置より右に一つ移動した位置に表示するためのデータ)を生成する。
次に、選択対象候補及び選択範囲グラフィック2の表示ステップS1213において、電子機器は、前記ステップS1212にて生成した表示データ内容として選択対象候補の位置を含む所定の位置に補助選択のための選択範囲グラフィックを表示する(補助カーソルを変換文字候補語句の当初の左上の9個に重なる位置から1個右に移動した位置に表示する)。
次に、選択範囲グラフィック・テンキー関連付けテーブル読出しステップS1216において、電子機器は、選択範囲グラフィック・テンキー関連付けテーブルを読み出す。
次に、選択ステップS1217において、電子機器は、前記ステップS1216にて読み出した選択範囲グラフィック・テンキー関連付けテーブルを参照して当該キーの座標位置に対応する選択範囲グラフィックの区画(「右中」)を読み取るとともに、前記ステップS1211にて書き換えた選択対象候補関連付けテーブルを参照し、この選択範囲グラフィックの区画に対応する座標位置(「(4,2)」)を有する変換文字候補語句(「辞」)を最終的な選択対象として選択する。
本実施例の発明により、文字を入力する際の変換文字候補語句の選択をはじめとするディスプレイ上の選択対象候補の選択に際し、マトリクス状に表示された候補のなかからキーボードとの位置関係を対応付けて表示させる、視覚的に認識可能な補助選択手段を設け、ユーザが選択し易い表示を行うことで、ユーザの利便性の向上を図ることができる電子機器を提供することが可能となる。
本実施例の電子機器は、基本的に実施例1と共通する。ただし、本実施例では、補助選択部が選択対象候補の一部を選択するための選択範囲グラフィックをディスプレイ上に表示する手段と、選択範囲グラフィックの表示位置をディスプレイ内で移動させるための手段とを有する点に特徴がある。
また、これに代えて、あるいはこれに加え、選択対象候補の一部を選択するために選択しようとする選択対象候補のグラフィック形態を選択しようとしない選択対象候補の形態と識別可能にディスプレイ上に表示する手段と、選択しようとする選択対象候補を所定の並びルールに従って複数同時に特定するための手段とを有するものも本実施例の電子機器に含まれる。
(全般)
図13は、本実施例の電子機器の機能ブロックの一例を示す。本図に示すように、本実施例の「電子機器」1300は、「補助選択部」1310を有し、当該「補助選択部」は、「第一選択範囲グラフィック表示手段」1311と、「選択範囲グラフィック表示位置移動手段」1312とを有する。
また、図14は本実施例の電子機器の機能ブロックの別の一例を示す図である。本実施例の電子機器も実施例1の電子機器と基本的に共通する。ただし、本実施例の「電子機器」1400の「補助選択部」1410は、「選択グラフィック形態表示手段」1413と、「選択対象候補特定手段」1414を有する。なお、本図では図示を省略したが、本実施例の電子機器の補助選択部は、さらに第一選択範囲グラフィック表示手段と、選択範囲グラフィック表示位置移動手段とを有するものであってもよく、以下ではこの例で説明する。
「第一選択範囲グラフィック表示手段」は、選択対象候補の一部を選択するための選択範囲グラフィックをディスプレイ上に表示するように構成されている。
「選択範囲グラフィック」は、既述のように、補助選択部が絞込みのために選択する選択対象候補の一部を視覚的に表示するための形態を言い、補助カーソルが代表的なものである。ただし、このほか、フォントを含む形状・模様、色彩、大きさなどで区別するものであってもよい。
選択範囲グラフィックをどのような形態で表示するかは予め定められている。このため、本実施例の電子機器は、選択範囲グラフィック形態データを保持している。例えば、当該データは、選択範囲グラフィックに含まれる範囲を枠で囲むとか、選択範囲グラフィックに含まれる個々の選択対象候補を特定のフォント、色彩等で表示するといった内容である。この場合、選択範囲グラフィックに含まれる範囲・位置がどのような範囲・位置であるかは、既述のように選択範囲グラフィック関連付けテーブルにおいて規定されているので、電子機器が選択範囲グラフィックをディスプレイに表示する場合には、上記の選択範囲グラフィック形態データの内容を、このテーブルに従った範囲・位置に表示することになる。
なお、選択範囲グラフィック形態データは、複数のもの(例えば、選択範囲グラフィックに含まれる範囲を枠で囲むものと、選択範囲グラフィックに含まれる個々の選択対象候補を特定のフォントとするものの二つ)が保持されていてもよく、この場合、電子機器は選択手段を有し、これらのうち特定のデータをその都度選択し、あるいは新たな選択変更がなされるまで継続して選択して、当該データ内容を表示するようにしてもよい。
次に、「選択グラフィック形態表示手段」は、選択対象候補の一部を選択(補助選択)するために選択(補助選択)しようとする選択対象候補のグラフィック形態を選択(補助選択)しようとしない選択対象候補の形態と識別可能にディスプレイ上に表示するように構成されている。「選択対象候補の一部」とは、補助選択部が、対象を選択する前の絞込みのための補助選択を行うに際して選択される選択対象候補のうちの一部分をいう。平たく言えば、選択対象候補のうち絞込みによって次の選択のための候補として残される部分を指す。これに対し、選択しようとしない選択対象候補とは、補助選択部が対象を選択する前の絞込みのための選択を行うに際して選択されない選択対象候補をいう。平たく言えば、絞込みによって除外されて、もはや次の選択のための候補とはならない選択対象候補を指す。
また、ここでいう「グラフィック形態」は、上で選択範囲グラフィックについて述べたグラフィック形態と同義である。即ち、本実施例では、「選択しようとする選択対象候補」と「選択しようとしない選択対象候補」とをグラフィック形態によって区別する。例えば、選択しようとする選択対象候補が含まれる範囲を枠で囲んだり、選択しようとする選択対象候補の個々を特定のフォント、色彩等で表示したりといったものが該当する。図4や図14で示した表示例は、まさにこのような例である。
「選択対象候補特定手段」は、選択しようとする選択対象候補を所定の並びルールに従って複数同時に特定するためのものである。「所定の並びルール」に特に限定はなく、ディスプレイ上で選択しようとする選択対象候補を選択しようとしない選択対象候補と識別可能に表示できれば、どのような並び方でもよい。これまでの説明で用いてきた例、即ち縦3行、横3列など互いに隣接するまとまった配置になっており、かつM×M又はM×m(M、mはともに自然数であって、M≠m)のように矩形で囲まれるものはその典型であるが、このほか、例えば、互いに隣接するまとまった配置になっているが矩形以外のものや互いに離れているばらばらなものなどであってもよい。
図16は、選択しようとする選択対象候補の一部(即ち、選択範囲グラフィックに含まれる範囲)の並び方の例を示す図であって、既に説明した互いに隣接するまとまった配置になっておりかつ矩形で囲まれるもの以外の並び方になっている選択対象候補の一部1601a〜1601dの例を示したものである。これらの並び方を定めるルールは、例えば実施例1で示したのと同様の選択範囲グラフィック関連付けテーブルにおいて、選択対象候補の個々の区画を選択対象候補の座標位置に関連付けることで規定される。
「選択範囲グラフィック表示位置移動手段」は、選択範囲グラフィックの表示位置をディスプレイ内で移動させるためのものである。例えば、この移動は、カーソルキーを利用し、右向き矢印キーを1回押下すると、選択範囲グラフィックに含まれる範囲が全体に右に一つ移動し、下向き矢印キーを1回押下すると、選択範囲グラフィックに含まれる範囲が全体に下に一つ移動するといった要領で行われる。
次に、本実施例の電子機器のハードウェア構成について説明する。
図17は本実施例の電子機器のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の電子機器のハードウェア構成は、基本的に実施例1の電子機器のハードウェア構成と共通する。ここでは、本実施例の電子機器の特徴である、補助選択部が有する第一選択範囲グラフィック表示手段と、選択グラフィック形態表示手段と、選択対象候補特定手段と、選択範囲グラフィック表示位置移動手段のハードウェア構成を中心に説明する。その余の構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
第一選択範囲グラフィック表示手段と選択グラフィック形態表示手段と選択対象候補特定手段と、選択範囲グラフィック表示位置移動手段とを含む補助選択部は、「記憶装置(記録媒体)」1701と、「メインメモリ」1702と、「CPU」1703と、「I/O」1704などから構成される。これらも「システムバス」1707などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
この場合、実施例1で説明した構成により、CPUが選択範囲グラフィック関連付けテーブルを読み出す際、CPUは予め記憶装置に記憶されている選択範囲グラフィック形態データも読み出す。そして、選択範囲グラフィック形態データに示される形態に従い、かつ選択範囲グラフィック関連付けテーブルに示される範囲・位置に従って、選択範囲グラフィックを初期表示するための選択範囲グラフィック表示データを生成する。このデータは、一旦メインメモリに格納される。なお、当該データは、文字の読み(例えば「じ」)と関連付けて記憶装置に記憶してもよい。
図18は、選択範囲グラフィックを表示するための選択範囲グラフィック表示データの一例を示す。本図に示した選択範囲グラフィック表示データ1801は、選択範囲グラフィックの範囲に含まれる個々の変換文字候補語句のフォントを他の変換文字候補語句のフォント(別途規定されているものとする)と異なるもので区別して表示する場合の例である。かかる選択範囲グラフィック表示データに基づく選択範囲グラフィックの表示例は、図14で示したとおりである。
図19は、かかる場合の選択範囲グラフィック表示データ及びそのディスプレイ上での表示の一例を示す図であって、(a)は選択範囲グラフィックを右に一つ移動するための入力が受け付けられた場合に新たに生成される「選択範囲グラフィック表示データ2」1901の一例を示し、(b)はディスプレイ上での選択範囲グラフィック1902(太破線円で示す)の表示の一例を示す。
図20は、本実施例の電子機器における処理の流れの一例を示す図である。本実施例の電子機器における処理の流れは、基本的に実施例1と共通する。ただし、本実施例においては、電子機器は、選択範囲グラフィック関連付けテーブル読出しステップS2004において選択範囲グラフィック関連付けテーブルを読み出すとともに、選択範囲グラフィック形態データ読出しステップS2005において選択範囲グラフィック形態データを読み出し、選択範囲グラフィック表示データの生成ステップS2007において、前記ステップS2004にて読み出した選択範囲グラフィック関連付けテーブル及び前記ステップS2005において読み出した選択範囲グラフィック形態データに基づいて、選択範囲グラフィック表示データの生成を行う。
同様に、ユーザのキー操作などにより選択範囲グラフィックを移動するための入力が受け付けられた場合にも(ステップS2010)、電子機器は、選択範囲グラフィック関連付けテーブル読出しステップS2011において選択範囲グラフィック関連付けテーブルを読み出し、選択範囲グラフィック関連付けテーブル書換えステップS2012において選択範囲グラフィック関連付けテーブルを書き換えるとともに、選択範囲グラフィック表示データ2の生成ステップS2013において、前記ステップS2012にて書き換えた選択範囲グラフィック関連付けテーブルに基づいて当該データを生成する。また、選択範囲グラフィック形態データ読出しステップS2014において選択範囲グラフィック形態データを読み出し、前記ステップS2013において生成した選択範囲グラフィック表示データ2及び当該ステップS2014にて読み出した選択範囲グラフィック形態データに基づいて、選択対象候補及び選択範囲グラフィック2の表示を行う(ステップS2015)。
本実施例の発明により、ディスプレイ上の選択対象候補の選択に際して利用する視覚的に認識可能な選択範囲グラフィックの表示及びその移動に伴う表示をユーザが選択し易い形で行うことで、ユーザの利便性の向上を図ることができる電子機器を提供することが可能となる。
本実施例の電子機器は、実施例1と基本的に共通する。ただし、本実施例の電子機器は、選択対象候補の一部を選択(補助選択)するための選択範囲グラフィックと、選択範囲グラフィックによって特定される複数の選択対象候補のなかの所定の対象を仮選択状態とするメインカーソルとをディスプレイ上に表示する手段を有する点に特徴を有する。
(全般)
図21は本実施例の電子機器の機能ブロックの一例を示す図である。本実施例の電子機器は実施例1の電子機器と基本的に共通する。ただし、本実施例の「電子機器」2100の「補助選択部」2110は、「第二選択範囲グラフィック表示手段」2115を有する。
「第二選択範囲グラフィック表示手段」は、選択対象候補の一部を選択(補助選択)するための選択範囲グラフィックと、選択範囲グラフィックによって特定される複数の選択対象候補のなかの所定の対象を仮選択状態とするメインカーソルとをディスプレイ上に表示するように構成されている。
本実施例の表示態様の一例は、既に図6に示したとおりである。即ち、同図は、図4などと同じ「じ」という文字の読みに対応する変換文字候補語句のなかから補助カーソルを用いて対象を選択する場合の例で説明したものである。
図22は、本実施例の表示態様のうち前者の例、即ち補助カーソルを動かすことなく補助カーソルの範囲内でメインカーソルを移動できるようにした例を説明するための図である。このうち、(a)は、図6と同じ状態を示したものであるが、本例では補助カーソルの範囲内でメインカーソルを移動できるようになっているので、(b)に示すように、メインカーソルを選択したい選択対象候補の位置に移動させた上で選択キーを押下することで当該選択対象候補を対象として選択することができる。
一方、図23は、本実施例の表示態様のうち後者の例、即ち補助カーソル内のメインカーソルの位置を中央の位置に固定した例を説明するための図である。このうち、(a)は、図22と同じ状態を示したものであるが、本例では補助カーソル内のメインカーソルの位置が中央の位置に固定されているので、(b)に示すように、メインカーソルを選択したい選択対象候補の位置に当てるためには、メインカーソルがこの位置にくるように補助カーソル全体を移動させた上で選択キーを押下することで当該選択対象候補を対象として選択することができる。
図24A及び図24Bは、本実施例の構成の効果を説明するための図であって、これを従来の方法と比較したものである。本例でも、図4と同じ「辞」を選択する例で説明する。まず、図24Aは従来の方法であり、(a)に示す初期表示状態ではメインカーソルが「痔」2403にあたっているため、「辞」2403を選択するためには、(b)に示すように、カーソルキー2407の右向き矢印キーを3回、下向き矢印キーを1回押下して(1)から(4)までに示す移動を行った後、(5)に示すように選択キー2411を押下する必要があり、全部で5回の動作が必要であった。
これに対し、図24Bが本実施例の方法であるところ、これによれば、(a)に示す初期表示の状態から、補助カーソル2402をその中央が「辞」2403に重なる位置まで移動するために、(b)に示すようにカーソルキー2407の右向き矢印キーを2回押下して(1)、(2)に示す移動を行えば、「辞」にメインカーソルが当たった状態にすることができ、この状態で(3)に示すように選択キー2411を押下することにより、全部で3回の動作で選択を完了することがきる。
もちろん、補助カーソルやメインカーソルの初期位置によっては選択に必要な動作の回数は変動しうるものであるが、従来の方法では必ず5回の動作が必要であったのに対し、本実施例の方法であれば、補助カーソルやメインカーソルの初期位置を工夫することによりこれより少ない動作回数で選択を行うことができ、ユーザが効率的に選択を行うことを可能にしている。
次に、本実施例の電子機器のハードウェア構成について説明する。
図25は本実施例の電子機器のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の電子機器のハードウェア構成は、基本的に実施例1の電子機器のハードウェア構成と共通する。ここでは、本実施例の電子機器の特徴である、補助選択部が有する第二選択範囲グラフィック表示手段のハードウェア構成を中心に説明する。その余の構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
第二選択範囲グラフィック表示手段を含む補助選択部は、「記憶装置(記録媒体)」2501と、「メインメモリ」2502と、「CPU」2503と、「I/O」2504などから構成される。これらも「システムバス」2507などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
図26は、このような選択範囲グラフィック関連付けテーブルの一例を示す。本図に示すテーブルは、実施例1について図9で示したテーブルに加え、「中中」の区画がメインカーソルの当たる区画として特定されている。また、選択範囲グラフィック表示データもこれを反映して選択範囲グラフィックの中央にメインカーソルを当てるように生成される。なお、この場合のメインカーソルの表示形態も、選択範囲グラフィックと同様に様々なものが考えられ、例えば、当該中央部分を枠で囲むようにしてもよいし、フォントや色彩などで区別するようにしてもよい。以上の選択範囲グラフィック関連付けテーブル及び選択範囲グラフィック表示データに基づく選択範囲グラフィック及びメインカーソルのディスプレイ上での表示例は図24(b)に示したとおりである。
なお、補助カーソルの範囲内でメインカーソルを移動できるようになっている場合には、ユーザのキー操作などによりメインカーソルを移動するための入力信号が受け付けられると、その入力信号中に含まれるメインカーソルの移動情報に基づいて、選択範囲グラフィック関連付けテーブルが書き換えられる。例えば、図26のテーブルの例で、メインカーソルが一つ下に移動するためのキー操作が行われた場合、この「一つ下に移動」という移動情報に基づいてメインカーソルの当たる区画の座標位置が「(2,2)」より一つ下の「(2,3)」になるため、この座標位置に対応する「中下」の区画をメインカーソルの当たる区画として特定する書換えが行われることになる。
図27は、本実施例の電子機器における処理の流れの一例を示す図であって、メインカーソルの表示にかかる処理の流れの一例を示すものである。本実施例の電子機器における処理の流れは、基本的に実施例1と共通する。ただし、選択範囲グラフィック関連付けテーブル読出しステップS2704において読み出される選択範囲グラフィック関連付けテーブルには、メインカーソルが当たる区画が含まれる。選択範囲グラフィック関連付けテーブル読出しステップS2710においても同様である。
また、選択対象候補及び新たな選択範囲グラフィック2の表示ステップS2713において表示された選択対象候補等をみてユーザが行うキー入力は、メインカーソルの当たっている選択対象候補を選択するだけであるので、実施例1などと異なりテンキーではなく決定キーである。そこで、決定キー入力信号があるか否かの判断ステップS2714においてかかる入力ありと判断された場合、電子機器は、決定キー入力受付けステップS2715においてかかる決定キー入力を受け付け、選択ステップS2716において、このメインカーソルが当たっている当該選択対象候補を対象として選択する。
なお、補助カーソルの範囲内でメインカーソルを移動できるようになっている場合の当該メインカーソルの移動にかかる処理の流れは、図28に示すとおりである。即ち、まず、メインカーソルの移動のための入力信号が受け付けられたか否かの判断ステップS2801において、受け付けられたとの判断結果の場合、選択範囲グラフィック関連付けテーブルの書換えステップS2803において、電子機器は、選択範囲グラフィック関連付けテーブルを、受け付けた入力信号に含まれる移動情報に基づいて書き換える。
次に、メインカーソル(移動後)の表示ステップS2804において、電子機器は、書き換えられたテーブルに基づいて、メインカーソルを表示位置を書換え後の表示位置に変更して表示する。
本実施例の発明により、ディスプレイ上の選択対象候補の選択に際し、視覚的に認識可能な補助選択手段を設けるとともに、メインカーソルを併用することで、ユーザが選択し易い表示を行い、ユーザの利便性の向上を図ることができる電子機器を提供することが可能となる。
本実施例の電子機器は、実施例1の電子機器と基本的に共通するが、キー入力部がテンキー入力のためのキー配列を有する点に特徴を有する。
さらに、このキー入力部が、文字入力モードと、複数の選択対象候補のなかから対象を選択するモードとを相互に切り換えるための手段を有するものも、本実施例の電子機器に含まれる。
(全般)
図29は、本実施例の電子機器の機能ブロックの一例を示す図である。本例の電子機器は実施例1の装置と基本的に共通する。ただし、本図に示すように本例の「電子機器」2900の「キー入力部」2970は、テンキー入力のためのキー配列を有する。
本実施例のキー入力部が有するテンキー入力のためのキー配列の一例は、図4Aなどで示したとおりである。ただし、配列の方法は、同図のように縦3行、横3列のものに限らず、例えば横一列であってもよい。また、縦3行、横3列であっても、同図のように最上段から下に向かって数字が並ぶようにしてもよいが、これと逆に最下段から上に向かって数字が並ぶようにしてもよい。さらに、テンキーの数も同図に示したような9個のものに限らず、これに「0」を加えた10個のものや、さらにそれより多い数のものであってもよい。
さらに、本実施例の電子機器は、文字入力モードと、複数の選択対象候補のなかから対象を選択するモードとを相互に切り換えるための手段を有するものであってもよい。
図30は、本実施例の電子機器の機能ブロックの一例を示す図であって、かかる切換手段を備えた電子機器の例を示す。即ち、本実施例の「電子機器」3000の「キー入力部」3070は、文字入力モードと、複数の選択対象候補のなかから対象を選択するモードとを相互に切り換えるための「切換手段」3071を有する。
かかる切換手段を有する電子機器として典型的に想定されるものは、携帯電話である。即ち、携帯電話のような小型の電子機器においては、備えられているキーの数が限られているため、一つのキーに文字や数字の入力機能と表示されている語句等の選択機能の双方を割り当てるといった具合に、複数の機能を持たせている場合が多い。そこで、例えば、図4Cで示した例を携帯電話である仮定した場合、ディスプレイ上に表示されている「辞」を選択しようとしてテンキー「6」を押下した場合、当該押下がディスプレイ上に表示されている「辞」を選択するためのものなのか、「6」という数字を入力するためのものなのか区別がつかず、ユーザが意図したものとは異なる処理がなされてしまうおそれがある。
そこで、本実施例では、かかる切換手段を設けることで、どちらの機能が選択されているかを明確にして、上のようなトラブルを防止することを目的とする。従って、ここでいう「文字入力モード」の入力対象は、文字に限らず、数字その他のものであってもよい。
なお、ユーザが現在どちらの機能が選択されているかわかるようにするため、例えばディスプレイ上に現在選択されている機能を表示するようにしてもよい。
次に、本実施例の電子機器のハードウェア構成について説明する。図31は、本実施例の電子機器のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の電子機器のハードウェア構成は、基本的に実施例1の電子機器のハードウェア構成と共通する。ここでは、本実施例の電子機器の特徴である、キー入力部がテンキー入力のためのキー配列を有し、かつ、文字入力モードと、複数の選択対象候補のなかから対象を選択するモードとを相互に切り換えるための切換手段を有する場合のハードウェア構成を中心に説明する。その余の構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
切換手段を含むキー入力部は、「記憶装置(記録媒体)」3101と、「メインメモリ」3102と、「CPU」3103と、「I/O」3104と、「キーボード」3108などから構成される。これらも「システムバス」3107などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
あるいは、別の例として、選択対象候補が表示されている間は自動的に対象を選択するモードに切り換える構成の場合、CPUは、メインメモリに選択対象候補が表示されている間に格納されるIDが格納されているかを検索し、格納されていると判断した場合に、モードを対象を選択するモードに切り換える。
以上の場合におけるモードの切換えは、具体的には、テンキーと各モードを識別するためのID(文字入力モード識別IDと対象選択モード識別ID)のどちらかとを関連付けることで、関連付けられている識別IDにかかるモードが選択されていることを示すようにプログラムの手順を定めておき、CPUが上記の入力信号を取得し、又は選択対象候補にかかるIDを検出した場合に、当該取得し、もしくは検出した信号・IDにかかるモードを識別するIDとテンキーを関連づけるため、当該IDとテンキーを識別するID等をメインメモリの同じ領域に格納することで実行される。
図32は、本実施例の電子機器における処理の流れの一例を示す図であって、文字入力モードと対象の選択モードの切換えにかかる処理の流れの一例を示すものである。本実施例の電子機器における処理の流れは、基本的に実施例1と共通するので、その余の処理の流れについては説明を省略する。
まず、切換えのためのユーザのキー操作に基づくモード切換えのためのキー入力信号があるか否かの判断ステップS3201において、キー入力信号ありとの判断結果の場合、切換入力の受付けステップS3202において、電子機器は、当該切換入力を受け付ける。
次に、受け付けた入力が文字入力モードへの切換えか対象選択モードへの切換えかの判断ステップS3203において、文字入力モードへの切換えであるとの判断結果の場合、電子機器は、文字入力モードへの切換えステップS3204において、当該モードへの切換えを行う。一方、対象選択モードへの切換えであるとの判断結果の場合、電子機器は、対象選択モードへの切換えステップS3205において、当該モードへの切換えを行う。
この場合、まず、ID検索ステップS3301において、電子機器は、選択対象候補に係るIDをメインメモリにおいて検索すえる。
次に、メインメモリにIDが格納されているか否かの判断ステップS3302において、電子機器は、当該選択対象候補に係るIDがメインメモリに格納されているか否か判断し、この判断結果が当該IDが格納されているとの判断結果である場合、続いて現在のモードが文字入力モードであるか否かの判断ステップS3303に進み、この判断結果が文字入力モードであるとの判断結果の場合、電子機器は、対象選択モードへの切換えステップS3304において、当該モードへの切換えを行う。
本実施例の発明により、携帯電話のように、備えられているキーの数が限られているため、一つのキーに複数の機能を割り当てざるを得ない場合であっても、モードを切り換えることで、ユーザが選択し易い表示を行い、ユーザの利便性の向上を図ることができる電子機器を提供することが可能となる。
0110 補助選択部
0401 変換文字候補語句
0402 補助カーソル(パレット)
0404 キーボード
0405 テンキー
0407 カーソルキー
0420 ディスプレイ
0421 文字入力画面
Claims (8)
- ディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補のなかから対象を選択するための選択機能を有する電子機器であって、
前記ディスプレイ上に表示される選択対象候補のなかから対象を選択する前の絞込みのために選択対象候補の一部を選択するための補助選択部を有し、
補助選択部は、
選択対象候補の一部を選択するための選択範囲グラフィックと、選択範囲グラフィックによって特定される複数の選択対象候補のなかの所定の対象を仮選択状態とするメインカーソルとを前記ディスプレイ上に表示する選択範囲グラフィック表示手段と、
前記メインカーソルの表示位置を前記ディスプレイ内で移動させるためのメインカーソル表示位置移動手段と、
前記メインカーソルの移動による選択範囲グラフィック内におけるメインカーソルの相対的位置が固定されるように、前記メインカーソルの移動に連動して常に同じ方向に同じ移動量だけ選択範囲グラフィックの表示位置を移動させるメインカーソル移動連動第一選択範囲グラフィック表示位置移動手段と、
を有する電子機器。 - 補助選択部は、メインカーソル移動連動第一選択範囲グラフィック表示位置移動手段に代えて、
前記メインカーソルの移動により前記メインカーソルが選択範囲グラフィック外にはみ出す位置に移動することとなる場合には、前記メインカーソルが選択範囲グラフィック内にとどまるように、前記メインカーソルの移動に連動して同じ方向に同じ移動量だけ選択範囲グラフィックの表示位置を移動させるメインカーソル移動連動第二選択範囲グラフィック表示位置移動手段を有する請求項1に記載の電子機器。 - キー入力部を有し、
補助選択部によって選択される一部の選択対象候補は前記ディスプレイ上にてキー入力部のキー配置に対応した配置となるように選択される請求項1又は2に記載の電子機器。 - 補助選択部によって選択される配列はMを自然数としてキー入力部のキー配列であるM×Mの配列である請求項3に記載の電子機器。
- 補助選択部によって選択される配列はM、m(M≠m)を自然数としてキー入力部のキー配列であるM×mの配列である請求項3に記載の電子機器。
- 前記ディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補はNを自然数としてN×Nの配列であり、補助選択部によって選択される配列はM(M<N)を自然数としてキー入力部のキー配列であるM×Mの配列である請求項3に記載の電子機器。
- 前記ディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補はN、n(N≠n)を自然数としてN×nの配列であり、補助選択部によって選択される配列はM、m(M≠m、M<Nかつm<n)を自然数としてキー入力部のキー配列であるM×mの配列である請求項3に記載の電子機器。
- 電子機器のディスプレイ上に表示される複数の選択対象候補のなかから対象を選択するための方法であって、
前記ディスプレイ上に表示される選択対象候補のなかから対象を選択する前の絞込みのために選択対象候補の一部を選択するための補助選択ステップを有し、
補助選択ステップは、
選択対象候補の一部を選択するための選択範囲グラフィックと、選択範囲グラフィックによって特定される複数の選択対象候補のなかの所定の対象を仮選択状態とするメインカーソルとを前記ディスプレイ上に表示する選択範囲グラフィック表示サブステップと、
前記メインカーソルの表示位置を前記ディスプレイ内で移動させるメインカーソル表示位置移動サブステップと、
前記メインカーソルの移動により前記メインカーソルが選択範囲グラフィック外にはみ出す位置に移動することとなる場合には、前記メインカーソルが選択範囲グラフィック内にとどまるように、前記メインカーソルの移動に連動して同じ方向に同じ移動量だけ選択範囲グラフィックの表示位置を移動させるメインカーソル移動連動第二選択範囲グラフィック表示位置移動サブステップを有することを特徴とする方法。
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