JP4944576B2 - 樹脂組成物 - Google Patents
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Description
前記樹脂100質量部に対し、前記有機化処理した層状珪酸塩0.5質量部以上、30質量部以下、前記フッ素化アルキルエステル重合体0.001質量部以上、2.0質量部以下及び前記ドリップ防止剤0.05質量部以上、0.75質量部以下含有し、
前記樹脂は、下記一般式(1)または下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも一つであることを特徴とする。
(一般式(1)において、nは2以上、4以下の整数であり、mは2以上の整数である。)
(一般式(2)において、nは2以上、4以下の整数であり、mは2以上の整数である。)
本発明の樹脂組成物は、樹脂、有機化処理した層状珪酸塩、フッ素化合物及びドリップ防止剤を含有することを特徴とする。本発明の樹脂組成物は、前記樹脂100質量部に対し、前記有機化処理した層状珪酸塩0.5〜30質量部、前記フッ素化合物0.001〜2.0質量部、前記ドリップ防止剤0.05〜0.75質量部を含有することが好ましい。
水100質量部に対し層状珪酸塩(0.1〜5)質量部を混合し、層状珪酸塩分散液を調製する。別途、水100質量部に対し4級アンモニウム化合物(5〜15)質量部を加え4級アンモニウム化合物水溶液を調製する。次に、上記層状珪酸塩100質量部に対し、上記4級アンモニウム化合物(8〜50)質量部となるように、前記珪酸塩分散液に前記4級アンモニウム化合物水溶液を加える。そして、50〜70℃にまで加温し、(50〜100分)間攪拌して層状珪酸塩の有機化処理を行う。有機化処理を終了した後、これをろ過し、洗浄して、残留している前記4級アンモニウム化合物を除去する。これを、(60〜100)℃のもとで(3〜6時間)乾燥し、粉砕して層状珪酸塩組成物(有機化処理した層状珪酸塩)を調製する。得られた有機化処理した層状珪酸塩は、通常、層状珪酸塩100質量部に対し、(6〜46)質量部の4級アンモニウム化合物を含有する。
本発明で用いることのできる有機化処理した層状珪酸塩の市販品としては、例えば、オルガナイトT(商品名、(株)ホージュン製)、エスベン、エスベンNO12、エスベンNO12S(商品名、いずれも(株)ホージュン製)、ソマシフMTE(商品名、コープケミカル(株)製)、ミクロマイカMK−100(商品名、コープケミカル(株)製)、クニピアD、クニピアT(商品名、クニミネ工業(株)製)等を挙げることができる。
ただし、本発明は以下の実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形可能であることはいうまでもない。なお、本実施例中の「部」は特に明記されていない場合は「質量部」を表す。
窒素導入管、分留管−冷却管、温度計、SUS製撹拌羽を取り付けた1Lの四つ口フラスコを用意した。この四つ口フラスコに、2,5−フランジカルボン酸(149.9 g)と蒸留済みエチレングリコール(186.2 g モル比=1:3)、すず触媒(モノすずオキシド 和光純薬工業)(0.05 質量%(投入したすべての材料の総質量をベースとした百分率))、トルエンで溶解したチタン触媒(ブチルチタネート キシダ化学)(0.05 質量%(投入したすべての材料の総質量をベースとした百分率))を測りとった。
四つ口フラスコ内にて窒素を導入しながら撹拌を開始するとともに、150 ℃の油浴に浸漬しこれら内容物を昇温させた。内温が150℃に達したあたりから縮合反応にともなう副生水の流出が始まり、約4時間かけて280℃まで昇温させた。
分留管をト字管に換え、減圧を開始した。約一時間かけてフルバキューム(5Pa)とし、以後、減圧下(5Pa)、280℃で約390分間反応を続けた。得られたポリマーは、1,1,2,2-テトラクロロエタン/フェノールの混合溶媒で溶解させ、メタノールで再沈殿させたものを60 ℃×一昼夜真空乾燥した。つづいて、分子量を高めるため反応温度180℃で固相重合を行った。得られた樹脂を二軸押出機(ラボプラストミル(商品名):(株)東洋精機製作所製、スクリュ径:φ26、L/D=25)にてシリンダ温度190℃で溶融混練し、押し出し、ストランドを冷却後、ペレタイザを用いてペレット化し樹脂ペレットを得た。
窒素導入管、分留管−冷却管、温度計、SUS製撹拌羽を取り付けた1Lの四つ口フラスコを用意した。この四つ口フラスコに、ジカルボン酸として2,5−フランジカルボン酸(154.0g)とジオールとして、蒸留済み1,4―ブタンジオール(270.3g;モル比=1:3)を装入した。さらに、すず触媒(モノすずオキシド 和光純薬工業)(0.059質量%(投入したすべての材料の総質量をベースとした百分率)、トルエンで溶解したチタン触媒(ブチルチタネート キシダ化学)(0.059質量%(投入したすべての材料の総質量をベースとした百分率))を装入した。
四つ口フラスコ内にて窒素を導入しながら撹拌を開始するとともに、150℃の油浴に浸漬しこれら内容物を昇温させた。内温が150℃に達したあたりから縮合反応にともなう副生水の流出が始まった。さらに、約4時間かけて170℃まで昇温させ縮合反応を行った。
分留管をト字管に換え、減圧を開始した。約一時間かけてフルバキューム(5Pa)とし、以後、減圧下(5Pa)、180℃で約390分間反応を続けた。
得られた樹脂を二軸押出機(ラボプラストミル(商品名):(株)東洋精機製作所製、スクリュ径:φ26、L/D=25)にてシリンダ温度190℃で溶融混練し、押し出し、ストランドを冷却後、ペレタイザを用いてペレット化し樹脂ペレットを得た。
窒素導入管、分留管-冷却管、温度計、SUS製撹拌羽を取り付けた1 Lの四つ口フラスコを用意した。この四つ口フラスコに、2,5−フランジカルボン酸(149.9 g)と蒸留済み1,3−プロパンジオール(228.3 g モル比=1:3)、すず触媒(モノすずオキシド 和光純薬工業)(0.05 質量%(投入したすべての材料の総質量をベースとした百分率))、トルエンで溶解したチタン触媒(ブチルチタネート キシダ化学)(0.05 質量%(投入したすべての材料の総質量をベースとした百分率))を測りとった。
四つ口フラスコ内にて窒素を導入しながら撹拌を開始するとともに、150 ℃の油浴に浸漬しこれら内容物を昇温させた。内温が150℃に達したあたりから縮合反応にともなう副生水の流出が始まり、約4時間かけて230℃まで昇温させた。
分留管をト字管に換え、減圧を開始した。約一時間かけてフルバキューム(5Pa)とし、以後、減圧下(5Pa)、230 ℃で約390分間反応を続けた。得られたポリマーは、1,1,2,2-テトラクロロエタン/フェノールの混合溶媒で溶解させ、メタノールで再沈殿させたものを60℃×一昼夜真空乾燥した。得られたポリマーのMwは16400、Tmは150℃、Tgは39℃、結晶化温度102℃、熱分解温度は335℃であった。
得られた樹脂(ポリマー)を二軸押出機(ラボプラストミル(商品名):(株)東洋精機製作所製、スクリュ径:φ26、L/D=25)にてシリンダ温度190℃で溶融混練し、押し出し、ストランドを冷却後、ペレタイザを用いてペレット化し樹脂ペレットを得た。
樹脂(A成分と表すことがある)、有機化処理した層状珪酸塩(B成分と表すことがある)、フッ素化合物(C成分と表すことがある)及びドリップ防止剤(D成分と表すことがある)として下記原材料を準備した。
A成分: 100部
〔PET樹脂(ユニチカ(株)製、商品名「MA−1340P」)〕
B成分: 5部
〔トリメチルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「オルガナイトT」)〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「メガファックEMS1」)〕
D成分: 0.1部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3800」、PTFE含有量50質量%)〕
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔PBT樹脂(東レ(株)製、商品名「トレコン1401 X04」)〕
B成分: 5部
〔ジメチルステアリルベンジルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「エスベン」)〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「メガファックF178RM」)〕
D成分: 0.1部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3700」、PTFE含有量20質量%〕
A〜D成分の原材料を上記のものとしたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを成形し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例1にて準備したPEF〕
B成分: 5部
〔オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「エスベンNO12S」)〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「メガファック141」)〕
D成分: 0.2部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」、PTFE含有量20質量%〕
A〜D成分の原材料を上記のものとしたこと及びD成分の配合量を0.2部としたこと以外は、実施例1と同様にして、評価用サンプルを成形し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例2にて準備したPBF〕
B成分: 5部
〔ジメチルステアリルベンジルアンモニウム塩+オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「エスベンNO12」)〕
C成分: 0.1部
〔カチオン系フッ素界面活性剤(ネオス(株)製、商品名「フタージェント300」)〕
D成分: 0.2部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3700」)〕
A〜D成分の原材料を上記のものとし、D成分の配合量を0.2部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例3にて準備したPTF〕
B成分: 5部
〔ジメチルステアリルベンジルアンモニウム塩+オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)トリオクチルメチルアンモニウム塩で有機化処理したマイカ(コープケミカル(株)製、商品名「ソマシフMTE」)〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(セイケミカル(株)製、商品名「サーフロンKH−40」)〕
D成分: 0.3部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」)〕
A〜D成分の原材料を上記のものとし、D成分の配合量を0.3部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例1にて準備したPEF〕
B成分: 5部
〔オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「エスベンNO12S」)〕
C成分: 0.1部
〔アニオン系フッ素界面活性剤(ネオス(株)製、商品名「フタージェント100」)〕
D成分: 0.2部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3800」〕
A〜C成分の原材料を上記のものとしたこと及びD成分の配合量を0.2部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔PBT樹脂(東レ(株)製、商品名「トレコン1401 X04」)〕
B成分: 5部
〔トリブチルドデシルホスホニウム塩で有機化処理したマイカ(コープケミカル(株)製の有機化処理されたマイカ(商品名「ミクロマイカMK−100」)を、さらにトリブチルドデシルホスホニウム塩で有機化処理したもの)〕
C成分: 0.1部
〔カチオン系フッ素界面活性剤((株)ネオス製、商品名「フタージェント300」)〕
D成分: 0.1部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3700」)〕
A〜D成分の原材料を上記のものとしたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例1にて準備したPEF〕
B成分: 5部
〔トリブチルヘキサデシルホスホニウム塩で有機化処理したマイカ(コープケミカル(株)製の有機化処理されたマイカ(商品名「ミクロマイカMK−100」を、さらにトリブチルヘキサデシルホスホニウム塩で有機化処理したもの)〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(セイケミカル(株)製、商品名「サーフロンS−121」)〕
D成分: 0.2部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」)〕
A〜D成分の原材料を上記のものとしたこと、D成分の配合量を0.2部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例2にて準備したPBF〕
B成分: 5部
〔ジメチルステアリルベンジルアンモニウム塩+オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト(クニミネ工業(株)製、商品名「クニピアD」)〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(セイケミカル(株)製、商品名「サーフロンS−121」)〕
D成分: 0.2部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」)〕
A〜D成分の原材料を上記のものとしたこと、D成分の配合量を0.2部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A〜D成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例3にて準備したPTF〕
B成分: 5部
〔トリメチルアルキルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト(クニミネ工業(株)製、商品名「クニピアT」)〕
C成分: 0.1部
〔カチオン系フッ素界面活性剤(ネオス(株)製、商品名「フタージェント300」)〕
D成分: 0.3部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」)〕
A〜D成分の原材料を上記のものとしたこと、D成分の配合量を0.3部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
C成分の原材料として下記のものを準備した。
C成分: 0.1部
〔アニオン系フッ素界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「メガファック114」)〕
C成分の原材料を上記のものとしたこと、D成分を配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A成分及びB成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分:
〔PBT樹脂(東レ(株)製、商品名「トレコン1401 X04」)〕
B成分:
〔ジメチルステアリルベンジルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「エスベン」)〕
A成分及びB成分の原材料を上記のものとしたこと、C成分及びD成分を配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
B成分の原材料をトリメチルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「エスベン」)に変えて膨潤性マイカ(コープケミカル(株)製、商品名「ミクロマイカMK−100」)としたこと以外は、実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A及びD成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例2にて準備したPBF〕
D成分: 0.2部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3700」)〕
A及びD成分の原材料を上記のものとしたこと、B成分及びC成分を配合しなかったこと並びにD成分の配合量を0.2部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A成分、C成分及びD成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例3にて準備したPTF〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「メガファックF178RM」)〕
D成分: 0.2部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」)〕
A成分、C成分及びD成分の原材料を上記のものとしたこと、B成分を配合しなかったこと並びにD成分の配合量を0.2部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
C成分の原材料として下記のものを準備した。
C成分: 0.1部
〔アニオン系フッ素界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「メガファック116」)〕
C成分の原材料を上記のものとしたこと、成分B及び成分Dを配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A成分及びB成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔PBT樹脂(東レ(株)製、商品名「トレコン1401 X04」)〕
B成分: 5部
〔ジメチルステアリルベンジルアンモニウム塩+オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム塩で有機化処理したモンモリロナイト((株)ホージュン製、商品名「エスベンNO12」)〕
A成分及びB成分の原材料を上記のものとしたこと、C成分を配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A成分及びD成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例1にて準備したPEF〕
D成分: 0.3部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」)〕
A成分及びD成分の原材料を上記のものとしたこと、B成分及びC成分を配合しなかったこと並びにD成分の配合量を0.3部としたこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A成分及びC成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分: 100部
〔製造例2にて準備したPBF〕
C成分: 0.1部
〔ノニオン系フッ素界面活性剤(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「メガファック141」)〕
A成分及びC成分の原材料を上記のものとしたこと並びにB成分及びD成分を配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
A成分、C成分及びD成分の原材料として下記のものを準備した。
A成分:
〔製造例3にて準備したPTF〕
C成分: 0.1部
〔カチオン系フッ素界面活性剤(ネオス(株)製、商品名「フタージェント300」)〕
D成分: 0.3部
〔ドリップ防止剤(三菱レイヨン(株)製、商品名「メタブレン3000」)〕
A成分、C成分及びD成分の原材料を上記のものとしたこと、D成分の配合量を0.3部としたこと、B成分を配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、評価用サンプルを作製し、評価した。
X線回折測定装置(Pnalytical社製、商品名「X‘ Pert Pro」)を用いて、評価用サンプル中の有機化処理した層状珪酸塩の積層面の回折より得られる回折ピークの2θを測定し、下記のブラッグの回折式により、層状珪酸塩の(001)面間隔(d)を算出した。得られたdを平均層間距離(nm)とした。
d=λ/2sinθ
(式中、λは、X線の波長を、θは、回折角を、dは、層状珪酸塩の面間隔を示す。)
測定条件
X線源 CuKα
入射側 0.04°
SS/PDS DS=SS=1
RS=0.15mm
透過型電子顕微鏡((株)日立製作所製、商品名「H800」)を用い、評価用サンプル中の層状珪酸塩の電子顕微鏡写真を撮影し、層状珪酸塩の層の状態を観察した。得られた結果をもとに下記判定基準により層状珪酸塩の層の分散性を評価した。
〔判定基準〕
○:層状珪酸塩の数の20%以上が5層以下の層を有するものであった
△:層状珪酸塩の数の0%以上20%未満が5層以下の層を有するものであった
×:層状珪酸塩の全てが5層を超える層を有するものであった
UL94 V−0、V−1、V−2規格に基づき燃焼性の評価を行った。
上記試験にて、V−0〜V−2のいずれにも該当しないものについては「NG」とした。
UL94規格に準じてドリップ性の評価を行った。試験片(長さ127mm×幅12.7mm×厚さ2.3mm)の上部をクランプで固定し、試験片の下部底面に着火し、試験片の真下20cmの所に置いた外科用綿が試験中に燃焼試験片からの燃焼脱落物によって着火するか否かを目視で観察し、下記判定基準により耐ドリップ性を評価した。
〔判定基準〕
○:外科用綿が着火しなかった。
×:外科用綿が着火した。
これに対し、表2に示されているように、B成分、C成分、D成分のいずれかひとつを欠いた樹脂組成物は、難燃性が上記実施例の樹脂組成物に比較して劣るものとなっている。
更に詳細に見てみると、A成分、B成分及びC成分から調製した樹脂組成物は、有機処理した層状珪酸塩の分散距離が大きくなる。また、B成分の分散性が向上すると難燃性の向上に寄与し、更にD成分を添加することで、燃焼時間の短縮効果で、UL94のV試験片の規格が、B成分、C成分、D成分のいずれかの成分の添加が無いものよりも、向上する。また、耐ドリップ性も向上する。
Claims (5)
- 樹脂、有機化処理した層状珪酸塩、フッ素化アルキルエステル重合体及びドリップ防止剤を含有する樹脂組成物であって、
前記樹脂100質量部に対し、前記有機化処理した層状珪酸塩0.5質量部以上、30質量部以下、前記フッ素化アルキルエステル重合体0.001質量部以上、2.0質量部以下及び前記ドリップ防止剤0.05質量部以上、0.75質量部以下含有し、
前記樹脂は、下記一般式(1)または下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも一つであることを特徴とする樹脂組成物。
(一般式(1)において、nは2以上、4以下の整数であり、mは2以上の整数である。)
(一般式(2)において、nは2以上、4以下の整数であり、mは2以上の整数である。) - 前記樹脂が、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンフランジカルボキシレート、ポリトリメチレンフランジカルボキシレート及びポリブチレンフランジカルボキシレートの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記層状珪酸塩が、マイカまたはモンモリロナイトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 前記フッ素化アルキルエステル重合体が、パーフルオロアルキル基を有するノニオン系又はカチオン系のフッ素系界面活性剤であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記ドリップ防止剤が、ポリテトラフルオロエチレンを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
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