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JP4949488B2 - 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、例えば紙幣、有価証券および機密書類などの印刷を禁止すべき画像中に含まれる印刷禁止パターンを検出する画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
近年、カラー複写装置は、印刷性能の向上に伴い、出力する印刷画像を原稿画像に対する高い忠実度にて再現可能となっている。これに伴い、カラー複写装置には、スキャナ、デジタルカメラあるいはカメラ付き携帯電話にて撮影した紙幣、有価証券および機密書類などの印刷禁止画像を印刷して偽造する行為に対して、高い防止機能が求められている。
従来の複写装置における複写防止技術には、記録紙に印刷する原稿の画像を画像読取装置により読み取って得られた画像データ(読取り画像データ)と、予め複写装置に登録されている複写防止対象となる特定画像の画像データ(登録画像データ)とを比較して、読取り画像データについての印刷を行うか否かを判断するものが知られている。さらに、この技術では、読取り画像データについての印刷を行わないと判断すると、単純に印刷を中止する、あるいは読取り画像データをその読取り画像データとは異なる画像データに変更して印刷するといった処理が行われる。
具体的なこの種の従来の技術としては、特許文献1〜3に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の技術では、原稿面に複写を禁止するための特定パターンを形成しておき、この原稿の画像を読み取り、検出部にて上記特定パターンを検出すると、この検出部からの検出信号により複写機の複写機能を停止するようになっている。
特許文献2に記載の技術では、画像処理装置が、第1および第2の色抽出ブロックを有する2値化処理部、OR回路、記憶装置、マーク検出部、原稿切り出し部並びにマッチング部を備えている。この画像処理装置では、入力画像データに対して2値化処理部の第1および第2の色抽出ブロックによりそれぞれ黒と赤による個別の2値化処理を行い、これら二つのデータをOR回路にて一つのデータにまとめて記憶装置に記憶する。次に、マーク検出部により、テンプレートを使用して入力画像データに含まれる正方形マークを検出し、画像切り出し部にて正方形マークで囲まれるマークを切り出し、切り出したマークの複写禁止判定マーク(特定マーク)に対する適合度をマッチング部にて求め、その結果を出力する。
特許文献3に記載の技術では、画像処理装置が、入力された原稿画像に応じた画像信号と、ROMに記憶されている特定画像の有する色味分布情報との類似度を、第1の色空間類似度判定回路により判定し、その判定結果に基づき類似画素数をカウントし、類似画素数に応じて原稿画像と記憶されている特定画像との類似度を判定するようになっている。
特開昭54−32322号(昭和54年3月9日公開) 特開平9−16043号(平成9年1月17日公開) 特開平9−44669号(平成9年2月14日公開)
上記の特許文献1〜3を含む従来の技術では、いずれも、入力画像データから取得した値、例えば入力画像データが含んでいる特定マークや特定パターンから取得した値を所定の閾値と比較することにより、入力画像データが特定画像データのものであるかどうかを判定している。したがって、上記閾値として正常な値が設定されている場合には正常な検出動作が可能となる一方、上記閾値として異常な値が設定されている場合には正常な検出動作を行うことができない。すなわち、閾値の設定が適切に行われなかった場合には、印刷禁止画像を正確に認識することができない。
ここで、上記閾値の設定は、通常、予め画像濃度が分かっている基準画像を読み取り、これによって取得した基準画像データに基づいて行われる。この場合、基準画像に例えば濃度のムラや汚れなど、何らかの異常があると、基準画像データに基づいて正確に閾値を設定することができないという問題点を有している。
一方、原稿画像を読み取り、原稿画像から取得した画像データに対して画像処理を行う画像処理装置、あるいは上記原稿画像から取得した画像データに基づいて印刷を行う画像形成装置等には、各装置同士の間に固体差が存在する。そこで、その固体差を許容できるように上記閾値を設定した場合には、上記特定画像の検出、例えば特定画像に含まれる特定マークや特定パターンの検出において、誤検出が生じ易くなる。このため、上記閾値の設定は、各装置毎に行う必要がある。
なお、上記固体差が生じる要因としては、画像読取装置(スキャナ)の画像読取りセンサのばらつき(CCDの受光感度のばらつきやフィルタの色のばらつき)の他、画像読取装置のランプのばらつき(明るさのばらつきや色目のばらつきなど)等が存在する。
したがって、本発明は、基準画像を読み取って取得した基準画像データに基づいて、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを判定するための閾値を設定する構成において、基準画像に例えば濃度のムラや汚れなど、何らかの異常がある場合であっても、適正な上記閾値を設定することができ、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを正確に判定することができる画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定部を備え、この類似度判定部は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出部を備えている画像処理装置において、前記特定色検出部は、入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較部と、予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲を超えた値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値を設定する閾値設定部とを備えていることを特徴としている。
本発明の画像処理装置は、画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定工程を備え、この類似度判定工程は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出工程を備えている画像処理方法において、前記特定色検出工程は、入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較工程と、予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲を超えた値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値を設定する閾値設定工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、類似度判定部は(類似度判定工程では)、画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する。この類似度判定部(類似度判定工程)が備える特定色検出部は(特定色検出工程では)、入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する。
特定色検出部(特定色検出工程)の比較部は(比較工程では)、入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する。
特定色検出部(特定色検出工程)の閾値設定部は(閾値設定工程では)、予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出する。また、基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出する。そして、計算閾値が理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として計算閾値を設定する。一方、計算閾値が理論閾値に対して設定されている許容範囲を超えた値である場合には、前記判定用閾値として、計算閾値に代えて理論閾値を設定する。
これにより、基準チャートに例えば濃度のムラや汚れなど、何らかの異常がある場合であっても、比較部(比較工程)が使用する判定用閾値として適正な値を設定することができ、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを正確に判定することができる。
本発明の画像処理装置は、画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定部を備え、この類似度判定部は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出部を備えている画像処理装置において、前記特定色検出部は、入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較部と、予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の上限値よりも大きい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記上限値を設定し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の下限値よりも小さい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記下限値を設定する閾値設定部とを備えていることを特徴としている。
本発明の画像処理方法は、画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定工程を備え、この類似度判定工程は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出工程を備えている画像処理方法において、前記特定色検出工程は、入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較工程と、予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の上限値よりも大きい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記上限値を設定し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の下限値よりも小さい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記下限値を設定する閾値設定工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、類似度判定部は(類似度判定工程では)、画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する。この類似度判定部(類似度判定工程)が備える特定色検出部は(特定色検出工程では)、入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する。
特定色検出部(特定色検出工程)の比較部は(比較工程では)、入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する。
特定色検出部(特定色検出工程)の閾値設定部は(閾値設定工程では)、予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出する。また、基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出する。そして、計算閾値が理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として計算閾値を設定する。一方、計算閾値が理論閾値に対して設定されている許容範囲の上限値よりも大きい値である場合には、前記判定用閾値として、計算閾値に代えて理論閾値の前記上限値を設定する。また、計算閾値が理論閾値に対して設定されている許容範囲の下限値よりも小さい値である場合には、前記判定用閾値として、計算閾値に代えて理論閾値の前記下限値を設定する。
これにより、基準チャートに例えば濃度のムラや汚れなど、何らかの異常がある場合であっても、比較部(比較工程)が使用する判定用閾値として適正な値を設定することができ、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを正確に判定することができる。
上記の画像処理装置において、前記閾値設定部は、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値に基づく値を設定する場合に、前記理論閾値の前記許容範囲外となった前記計算閾値のみを前記理論閾値に基づく値に設定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、許容範囲外となった部分の計算閾値のみを理論閾値に基づく設定とすることで、装置間のばらつきを吸収し、誤検知をしないレベルで装置の個体差に応じた判定用閾値を設定することができ、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを正確に判定することができる。
上記の画像処理装置において、前記閾値設定部は、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値に基づく値を設定する場合に、前記理論閾値の前記許容範囲外となった前記計算閾値のみならず、全ての前記計算閾値を前記理論閾値に基づく値に設定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、基準チャートが汚れなどにより信頼できないような状態の場合に、理論閾値から乖離した一部の計算閾値だけではなく、取得した基準チャートの全ての画像データが疑わしいとみなし、全て理論閾値を設定させることで、誤った計算閾値が設定されることを防ぐことができる。
上記の画像処理装置において、前記印刷禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、前記類似度判定部は、さらに特定形状検出部と位置関係算出部とを備え、前記特定色検出部は、前記特定色の画像データの検出結果を2値データとして出力し、前記特定形状検出部は、前記2値データから、前記画像パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、その検出結果を位置データとして出力し、前記位置関係算出部は、前記位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の印刷禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記印刷禁止パターンに対する前記画像パターンの類似度を算出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、特定色検出部は、印刷禁止パターンに類似する画像パターンについての特定色の画像データの検出結果を2値データとして出力する。特定形状検出部は、前記2値データから、印刷禁止パターンに類似する画像パターンにおける複数のマークの相対的位置関係を検出し、その検出結果を位置データとして出力する。位置関係算出部は、前記位置データが示す複数のマークの相対的位置関係と実際の印刷禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、印刷禁止パターンに対する前記画像パターンの類似度を算出する。これにより、印刷禁止パターンが所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものである場合に、画像データに含まれる画像パターンの印刷禁止パターンに対する類似度を適切に求めることができる。
本発明の構成によれば、基準チャートに例えば濃度のムラや汚れなど、何らかの異常がある場合であっても、比較部(比較工程)が使用する判定用閾値として適正な値を設定することができ、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを正確に判定することができる。
本発明の実施の形態の画像形成装置が備える類似度判定部の構成を示すブロック図である。 図1に示した類似度判定部を備える画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図2に示した画像処理部の構成を示すブロック図である。 印刷禁止パターンが付加された原稿の一例を示す平面図である。 図1に示した特定形状検出部の形状識別部がテンプレートマッチングに使用するテンプレートの一例を示す説明図である。 図1に示した特定色検出部の構成を示すブロック図である。 特定色としての黄色についての図6に示した設定レジスタに設定される最大値および最小値の例を示す説明図である。 図6に示した閾値計算部が設定レジスタに設定する閾値を計算する場合に使用する基準チャートの一例を示す説明図である。 図6に示した閾値計算部により求められる理論閾値の一例を示す説明図である。 図2に示した画像形成装置を備える画像形成システムの構成を示す模式図である。 図2に示した画像形成装置において印刷を行う場合の動作を示すフローチャートである。 図6に示した特定色検出部の閾値設定部における閾値設定動作を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図2は、本実施の形態の画像処理部41を備えた複写機等の画像形成装置49の構成を示すブロック図である。この画像形成装置49は、カラースキャナ30、画像処理部41、操作部31、プリンタコントローラ36、各種のインターフェース(I/F)37、画像加工部33、印刷制御部34および印刷部35を備えている。
画像処理部41には、カラースキャナ30にて読み取られた原稿の画像データ(RGBのデータ)が入力される。また、例えばデジタルカメラにより撮影して得られた画像データがインターフェース37およびプリンタコントローラ36を介して入力される。画像処理部41は、入力された画像データを処理し、画像加工部33に出力する。
画像加工部33は、画像処理部41にて処理された画像データを印刷用の画像データに加工する。印刷部35は、プリンタとしての機能を有し、画像加工部33から出力された画像データを用紙上に印刷する。印刷制御部34は印刷部35の動作を制御する。
印刷制御部34は、具体的には、印刷を指示された画像データについて、画像処理部41から印刷禁止パターンを含む特定画像との判定結果を得た場合、印刷部35による印刷動作を停止する、例えば操作パネルにおいて警告を表示する、並びに画像メモリ(HDD(ハードディスクドライブ)38およびメモリ39)が記憶する対象画像データを消去するなどの処理を行う。
図3は、図2に示した画像処理部41の構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像処理部41は、類似度判定部42および特定画像判定部43を備えている。
類似度判定部42は、入力された画像データにおいて印刷禁止パターン(複写刷禁止パターン)に類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの印刷禁止パターンに対する類似度を算出して出力する。
特定画像判定部43は、判定部44および閾値設定部45を備えている。判定部44は、類似度判定部42から提供される、判定対象である画像データについての類似度を所定の閾値と比較して、その画像データが印刷禁止パターン71を含む特定画像のものであるか否かを判定する。閾値設定部45は、判定部44が使用する閾値を設定する。
印刷禁止パターンは、例えば紙幣、有価証券および機密書類などの印刷(複写)を禁止すべき原稿の画像中に含まれ、特定の色を有し、かつ印刷禁止パターンを構成する複数のマークが特定の位置関係に配置されている。
上記印刷禁止パターンの具体例を図4に示す。図4は、印刷禁止パターン71が付加された原稿73の一例を示す平面図である。図4に示すように、印刷禁止パターン71は、複数のマーク71aを有し、これらマーク71aが所定の位置関係を有して配置されている。図4の例では、印刷禁止パターン71は、原稿73に印刷された画像(図4では左側領域)の上部において、斜め1直線上に並んだ5個の正方形として記されている。本実施の形態の形態において、この印刷禁止パターン71はカラー原稿では黄色にて記されている。なお、上記の複写禁止パターン71は一例であり、マーク71aの形状、数、配置間隔および並び方向、並びに色は上記のものに限定されない。
図1は、本発明の実施の形態の画像処理装置41が備える類似度判定部42の構成を示すブロック図である。類似度判定部42は、図1に示すように、画像伸張部9、色変換部10、解像度変換部23、特定色検出部1、特定形状検出部2および位置関係算出部3を備えている。
画像伸張部9は、図2に示したすプリンタコントローラ36から送られてきた画像データ(例えばデジタルカメラにより撮影して得られた画像データ)がJPEGなどの圧縮データであった場合に、その画像データを伸張しビットマップデータに変換する。
色変換部10は、上記プリントコントローラ36から送られてきた画像データが、YMC(黄・マゼンタ・シアン)やYMCK(黄・マゼンタ・シアン・黒)など、RGBでなかった場合に、RGB(赤・緑・青)各々8ビット(bit)の画像に変換する。
解像度変換部23は、例えば図2に示すカラースキャナ30あるいはデジタルカメラなどの画像入力装置から入力した画像データを一定の解像度に変換し、特定色検出部1に出力する。図1に示す例では、プリンタコントローラ36からRGBそれぞれ8ビットの画像データが解像度変換部23に入力されている。なお、解像度変換部23による解像度変換処理では、入力画像データの解像度が本実施の形態の画像処理装置が画像データを処理する上での基準解像度の300DPI(DOT PER INCH)でなかった場合に、300DPIに変換する。
特定色検出部1は、解像度変換部23より入力した画像データから特定色の画像データを検出し、その画像データを2値化して特定形状検出部2に出力する。ここで、上記特定色の画像データとは、入力画像データに含まれる、特定の色を有する印刷禁止パターン71の画像データである。本実施の形態の画像処理装置では、黄色の印刷禁止パターン71を検出する1個の特定色検出部1を備えた構成としているが、黄色の印刷禁止パターン71に加えて赤色の印刷禁止パターン71を検出する場合には、検出対象の色の印刷禁止パターン71に応じて、2個の特定色検出部1を備える構成としてもよい。特定色検出部1は、特定色を検出するために、色差分演算部6、比較器(比較部)7および閾値設定部51を備えている。この特定色検出部1の各部の詳細については後述する。
特定形状検出部2は、特定色検出部1より入力した2値の画像データから印刷禁止パターン71を示す特定形状およびその位置を検出し、特定形状についての位置データとして位置関係算出部3に出力する。この特定形状検出部2は、検出動作部14、にじみ補正部18およびメモリ19を備えている。
検出動作部14は形状識別部13およびメモリ12を備えている。形状識別部13は、印刷禁止パターン71のマーク71aを示す例えば薄い特定色の2値の画像データから特定形状(本実施の形態では正方形)およびその位置を検出する。メモリ12は、形状識別部13が上記処理を行う場合に、複数ラインの画像データを一時的に記憶する。
図5は、形状識別部13がテンプレートマッチングに使用するテンプレートの一例を示す説明図である。上記特定形状検出動作において、特定形状検出部2の形状識別部13は、図5に示すように、例えば15(主走査方向15画素)×15(副走査方向15ライン)のテンプレートを使用する。
なお、形状識別部13は、上記のように、特定色検出部1が印刷禁止パターン71の色数に応じて複数個設けられている場合には、各色の特定色検出部1に対応して複数個設けられる。この場合、印刷禁止パターン71は小さな形状の複数のマーク71aからなるので、メモリ12は、複数個の形状識別部13が設けられていても回路規模が大きくなることはない。また、形状識別部13が複数個設けられている場合、各形状識別部13の検出結果は、位置関係算出部に送られる。
にじみ補正部18は、検出動作部14にて特定形状(印刷禁止パターン71を構成するマーク71aの形状)が検出された場合に、その特定形状の位置から所定範囲内の領域の画像データ(画素)をマスク領域とする。これにより、本来1個の特定形状(印刷禁止パターン71)が、例えば画像を読み取ったときの撮像機器の画像読み取り段階において手振れなどによって発生する画像のにじみにより、所定範囲内において複数検出される事態を防止する。メモリ19は、にじみ補正部18が上記処理を行う場合に、複数ラインの画像データを一時的に記憶する。なお、にじみ補正部18は、特定形状検出部2が複数個設けられている場合には、それら複数個の特定形状検出部2により1個を共有する構成としてもよい。
位置関係算出部3は、メモリ20、ベクトル演算部21および類似度算出部22を備えている。ベクトル演算部21は、特定形状検出部2から入力された特定形状(印刷禁止パターン71)の位置データに基づいてベクトル演算を行い、その位置データが印刷禁止パターン71を示すものであるか否かを判定する。メモリ20は、ベクトル演算部21が上記動作を行う場合の作業領域となる。類似度算出部22は、ベクトル演算部21において上記位置データが印刷禁止パターン71を示すものと判定された場合に、上記特定形状の印刷禁止パターン71に対する類似度を算出して出力する。
次に、特定色検出部1を図6に基づいて詳細に説明する。図6は、特定色検出部1の構成を示すブロック図である。
特定色検出部1の色差分演算部6は、解像度変換部23より入力したR(赤)、G(緑)、B(青)の各々8bitの画像データから、G−R(緑と赤の色差)、G−B(緑と青の色差)、R−B(赤と青の色差)を計算する。これにより得られたデータ(色差信号)は負になることがあるので9bitになる。そして、色差分演算部6は、R、G、B、G−R、G−B、R−Bの6種類のデータを比較器7に出力する。
閾値設定部51は、閾値計算部52および設定レジスタ53を備えている。設定レジスタ53は、R、G、B、G−R、G−B、R−Bの6個のパラメータのそれぞれについて、特定色を検出するための濃度の最大値(上限の閾値)および最小値(下限の閾値)を設定する。閾値計算部52は、設定レジスタ53において設定する上記の最大値(上限の閾値)および最小値(下限の閾値)を計算して求める。
比較器7は、色差分演算部6から入力した画像データの6個のパラメータと、設定レジスタ53において各パラメータ毎に設定されている最大値(判定用閾値)および最小値(判定用閾値)とを比較し、比較結果を2値データとして出力する。すなわち、6個のパラメータの全てが、対応する最大値以下かつ最小値以上である場合には1を出力し、それ以外の場合には0を出力する。このように、出力値を2値化することで、RGB各々8bitの画像データは、1bitとなり、データ量が1/24となる。
ここで、設定レジスタ53に設定される上記最大値および最小値の具体例を示す。255が薄い色、0が濃い色、特定色が黄色の場合、特定色を検出するには、R_min=160,R_max=230、G_min=160,G_max=215、B_min=90,B_max=150、G−R_min=−25,G−R_max=10、G−B_min=20,G−B_max=105、R−B_min=50,R−B_max=130に設定する。
また、図7には、黄色についての設定レジスタ53に設定される上記最大値および最小値、すなわち黄色の色フィルタ閾値の一例を示す。図7は、具体的には、印刷禁止パターン71が黄色域である場合に対応するものであり、6個の範囲は、上から順番に、緑と赤の色差、緑と青の色差、赤と青の色差、青の色、緑の色、赤の色を示している。

図8は、閾値計算部52が上記閾値を計算する場合に使用する基準チャートの一例を示す説明図である。この基準チャートでは、各升目に色が記され、升目の横方向の並びでは色が異なり、升目の縦方向の並びでは同一色の濃度が異なるように(下から上へ漸次濃度が薄くなるように)設定されている。
閾値計算部52では、設定レジスタ53に設定する上記閾値(判定用閾値)として、計算閾値および理論閾値を計算して求め、いずれか一方を上記閾値として設定レジスタ53に設定する。
計算閾値の算出には、従来行われているように、カラースキャナ30にて上記基準チャートを読み取ることにより得られた画像データが使用される。すなわち、閾値計算部52では、基準チャートの画像データから取得した濃度値である読取値を使用し、計算閾値を算出する。一方、上記基準チャートの各升目の色および濃度は予め分かっており、閾値計算部52はそれら濃度値を基準値として保持している。そこで、閾値計算部52では、上記基準値を使用して理論閾値を算出する。
ここで、計算閾値は、上記のように、カラースキャナ30にて基準チャートを読み取ることにより得られた画像データを使用して算出される。したがって、計算閾値は、各装置特有のばらつき、すなわちカラースキャナ30の画像読取りセンサのばらつき(CCDの受光感度のばらつき、およびフィルタの色のばらつき)や、カラースキャナ30のランプのばらつき(明るさのばらつきや色目のばらつきなど)等を反映したものとなる。
図9は、閾値計算部52により求められる理論閾値を示す説明図である。なお、図9では、一例として、図8の基準チャートに含まれる色のうちの一つである黒色のみについて示している。なお、閾値計算部52により求められる計算閾値を示すものは、図9と同様のものとなる。図9に示すように、本実施の形態において、計算閾値および理論閾値は、それぞれ、上記基準チャートに含まれる各色について、R、G、B、G−R、G−B、R−Bの6個のパラメータの最大値(上限の閾値)および最小値(下限の閾値)が算出されて12個存在する。
また、図9に示すように、各理論閾値には乖離上限値が設定される。この乖離上限値は、理論閾値に対する計算閾値の乖離(上下方向の乖離)の許容範囲を示すものである。したがって、理論閾値と乖離上限値とから計算閾値の許容範囲がわかる。具体的には、図9の例において、理論閾値の上限値(例えば(G−R)max)に乖離上限値(5)を加えた値が計算閾値の許容範囲の上限値となり、理論閾値の下限値(例えば(G−R)min)から乖離上限値(5)を引いた値が計算閾値の許容範囲の下限値となる。
なお、図9の例において、乖離上限値は、全て同一の値になっているものの、これに限定されず、各理論閾値に対して適宜異なる値が設定されていてもよい。
次に、閾値計算部52の設定レジスタ53に対する閾値の設定動作について説明する。閾値計算部52では、設定レジスタ53に対して閾値を設定する場合に、計算閾値を対応する理論閾値と比較して、理論閾値に対する計算閾値の乖離値(理論閾値と計算閾値との差)を求める。そして、この乖離値が上記乖離上限値以下であれば、設定レジスタ53に閾値として計算閾値を設定する。一方、乖離値が上記乖離上限値超えていれば、次の第1〜第3の閾値設定規則のいずれかにより、設定レジスタ53に閾値を設定する。
(1)第1の閾値設定規則
第1の閾値設定規則では、理論閾値に対する計算閾値の乖離値が乖離上限値を超えている場合に、乖離値が乖離上限値を超えている計算閾値のみを理論閾値に置き換える。
この規則の場合には、乖離値が乖離上限値を超えている計算閾値(許容範囲外となった部分の計算閾値)のみを理論閾値に基づく設定とすることで、装置間のばらつきを吸収し、誤検知をしないレベルで装置の個体差に応じた判定用閾値を設定することができ、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを正確に判定することができる。
(2)第2の閾値設定規則
第2の閾値設定規則では、理論閾値に対する計算閾値の乖離値が乖離上限値を超えている場合に、全ての計算閾値を理論閾値に置き換える。この場合には、全ての色の計算閾値を理論閾値に置き換える。なお、乖離値が乖離上限値を超えている閾値が属する色のみの全ての計算閾値を理論閾値に置き換えるようにしてもよい。
この規則の場合には、基準チャートが汚れなどにより信頼できないような状態の場合に、理論閾値から乖離した一部の計算閾値だけではなく、取得した基準チャートの全ての画像データが疑わしいとみなし、全て理論閾値を設定させることで、誤った計算閾値が設定されることを防ぐことができる。
(3)第3の閾値設定規則
第3の閾値設定規則では、理論閾値に対する計算閾値の乖離値が乖離上限値を超えている場合に、乖離値が乖離上限値を超えている計算閾値のみを、計算閾値の許容範囲の上限値(理論閾値の上限値に乖離上限値を加えた値)、または計算閾値の許容範囲の下限値(理論閾値の下限値から乖離上限値を引いた値)に置き換える。
具体的には、例えば理論閾値の上限値が100、計算閾値の上限値が110、乖離上限値が5の場合には、理論閾値に対する計算閾値の乖離値は10となり、乖離上限値の5を超える。そこで、設定レジスタ53に設定する閾値の上限値は、理論閾値の上限値(100)+乖離上限値(5)から、105とする。同様に、例えば理論閾値の下限値が90、計算閾値の下限値が80、乖離上限値が5の場合には、理論閾値に対する計算閾値の乖離値は10となり、乖離上限値の5を超える。そこで、設定レジスタ53に設定する閾値の下限値は、理論閾値の下限値(90)−乖離上限値(5)から、85とする。
閾値計算部52において、上記第1〜第3の閾値設定規則のいずれを採用するかについては、例えば画像形成装置49の出荷前の調整時において適宜選択することができる。なお、第1〜第3の閾値設定規則のうち、第1〜第2の閾値設定規則では、計算閾値を理論閾値に置き換えるようになっている。したがって、問題のある基準チャートを使用して設定レジスタ53の閾値が不当に変更される事態に対する抑制効果は、第3の閾値設定規則の場合よりも大きい。一方、第3の閾値設定規則では、計算閾値を理論閾値そのものに置き換えるのではなく、計算閾値を計算閾値と理論閾値との間の値に置き換えるようになっている。したがって、製造されるカラースキャナ30同士の個体差が大きい場合(画像読取りセンサのばらつき(CCDの受光感度のばらつきやフィルタの色のばらつき)の他、画像読取装置のランプのばらつき(明るさのばらつきや色目のばらつきなど)等が大きい場合)に、第1〜第2の閾値設定規則よりも、カラースキャナ30が有するばらつきの実情にあった閾値を設定することができる。
図10は、上記画像形成装置49を備えた画像形成システム90の構成を示す模式図である。図10に示すように、画像形成システム90は、画像形成装置49とデジタルカメラ92、ノート形パーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと称する)93およびパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)94とがネットワーク91を介して接続されている。
画像形成装置49には、カラースキャナ42にて読み取られた画像、デジタルカメラ92にて撮影された画像、並びに例えばインターネットなどのコンピュータネットワークを介してノートPC93やPC94に取り込まれた画像などの処理対象画像がネットワーク91を介して入力され、要求に応じて適宜印刷される。この場合、画像形成装置49では、特定画像判定部41による印刷禁止パターン検出機能(印刷禁止パターンに類似する画像パターンの有無判定機能)により、上記処理対象画像における印刷禁止パターン71の有無を判別し、印刷禁止パターン71有りと判定した処理対象画像については、印刷を禁止し、かつその画像データを図2に示した画像加工部33のHDD(ハードディスクドライブ)38およびメモリ39から消去する。これにより、紙幣および有価証券を偽造したり、機密書類を複写したりすることを防止できる。
上記の構成において、本実施の形態の画像形成装置49の動作を図11のフローチャートに基づいて以下に説明する。
画像形成装置49では、印刷に際し、各種モードが設定され(S1)、操作部31のスタートキーがオンされると(S2)、印刷動作を開始する(S3)。
類似度判定部42では、印刷を指示された画像データについて、印刷禁止パターンを含む特定画像との類似度を判定し、判定結果を特定画像判定部43に出力する。特定画像判定部43の判定部44では、類似度判定部42から提供される類似度を閾値設定部45により設定された閾値と比較して、類似度が閾値以上であるか否かを判定する(S4)。
この判定の結果、類似度が閾値以上であれば、特定画像検知コマンドを発行する(S5)。
印刷制御部34は、上記の特定画像検知コマンドを受信すると(S6)、印刷処理を中断させ、画像加工部33に記憶されている画像を消去させる(S7)。一方、印刷制御部34は、上記の特定画像検知コマンドを受信しなければ、上記画像データについての印刷を行わせ、さらに画像データを印刷加工部33のハードディスク(HDD)に保存させる。(S8)。
次に、図6に示した特定色検出部1における閾値設定部51の閾値設定動作を図12のフローチャートに基づいて以下に説明する。
図8に示した基準チャートがカラースキャナ30にて読み込まれ、これにより取得した画像データが画像処理部41の特定色検出部1に入力される。
特定色検出部1の閾値設定部51における閾値計算部52では、入力された基準チャートの画像データを読み込み(S11)、計算閾値を算出する(S12)。
さらに、閾値計算部52では、計算閾値の理論閾値に対する乖離値が乖離上限値を超えているか否かを判定し(S13)、上記乖離値が乖離上限値を超えていなければ、計算閾値を閾値として設定レジスタ53に設定する(S14)。
一方、S13の判定において、上記乖離値が乖離上限値を超えていれば、計算閾値に代えて、前述の第1〜第3の閾値設定規則のいずれかに基づいて算出した閾値を設定レジスタ53に設定する(S15)。
特定色検出部1の比較器7では、設定レジスタ53において設定された閾値を使用して、入力画像データに印刷禁止パターンの特定色の画像データが含まれているか否かを判定し、判定結果を特定形状検出部2に出力する。
上記のように、本実施の形態の画像形成装置49では、入力画像データが印刷禁止パターンを含む特定画像のものであるか否かを判定する場合に、特定色検出部1において、入力画像データに印刷禁止パターンの特定色が含まれているか否かを入力画像データの各色の濃度値を所定の閾値と比較することにより判定している。そして、特定色検出部1の閾値設定部51では、基準チャートを読み取って取得された基準画像データの各色濃度値から算出した計算閾値を、前記各色濃度値についての予め分かっている濃度値から算出した理論閾値と比較し、計算閾値が理論閾値に対する所定範囲内の値であれば、前記所定の閾値として計算閾値を設定している。一方、計算閾値が理論閾値に対する所定範囲外の数値であれば、前記所定の閾値として、計算閾値に代えて理論閾値を使用した値を設定している。
したがって、基準チャートに例えば濃度のムラや汚れなど、何らかの異常がある場合であっても、前記所定の閾値として適正な値を設定することができ、入力画像データが特定画像データのものであるか否かを正確に判定することができる。
最後に、画像形成装置49の画像処理部41の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像処理部41は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理部41の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像処理部41に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像処理部41を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 特定色検出部
2 特定形状検出部
3 位置関係算出部
6 色差分演算部
7 比較器(比較部)
30 カラースキャナ
41 画像処理部
49 画像形成装置
51 閾値設定部
52 閾値計算部
53 設定レジスタ
71 印刷禁止パターン
71a マーク
73 原稿

Claims (9)

  1. 画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定部を備え、この類似度判定部は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出部を備えている画像処理装置において、
    前記特定色検出部は、
    入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較部と、
    予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲を超えた値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値を設定する閾値設定部とを備え
    前記印刷禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、
    前記類似度判定部は、さらに特定形状検出部と位置関係算出部とを備え、
    前記特定色検出部は、前記特定色の画像データの検出結果を2値データとして出力し、
    前記特定形状検出部は、前記2値データから、前記画像パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、その検出結果を位置データとして出力し、
    前記位置関係算出部は、前記位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の印刷禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記印刷禁止パターンに対する前記画像パターンの類似度を算出することを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定部を備え、この類似度判定部は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出部を備えている画像処理装置において、
    前記特定色検出部は、
    入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較部と、
    予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の上限値よりも大きい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記上限値を設定し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の下限値よりも小さい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記下限値を設定する閾値設定部とを備え
    前記印刷禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、
    前記類似度判定部は、さらに特定形状検出部と位置関係算出部とを備え、
    前記特定色検出部は、前記特定色の画像データの検出結果を2値データとして出力し、
    前記特定形状検出部は、前記2値データから、前記画像パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、その検出結果を位置データとして出力し、
    前記位置関係算出部は、前記位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の印刷禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記印刷禁止パターンに対する前記画像パターンの類似度を算出することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記閾値設定部は、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値に基づく値を設定する場合に、前記理論閾値の前記許容範囲外となった前記計算閾値のみを前記理論閾値に基づく値に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記閾値設定部は、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値に基づく値を設定する場合に、前記理論閾値の前記許容範囲外となった前記計算閾値のみならず、全ての前記計算閾値を前記理論閾値に基づく値に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置と画像データに基づいて印刷を行う印刷手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定工程を備え、この類似度判定工程は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出工程を備えている画像処理方法において、
    前記特定色検出工程は、
    入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較工程と、
    予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲を超えた値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値を設定する閾値設定工程とを備え
    前記印刷禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、
    前記類似度判定工程は、さらに特定形状検出工程と位置関係算出工程とを備え、
    前記特定色検出工程は、前記特定色の画像データの検出結果を2値データとして出力し、
    前記特定形状検出工程は、前記2値データから、前記画像パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、その検出結果を位置データとして出力し、
    前記位置関係算出工程は、前記位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の印刷禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記印刷禁止パターンに対する前記画像パターンの類似度を算出することを特徴とする画像処理方法。
  7. 画像データから印刷禁止パターンに類似する画像パターンを検出し、検出した画像パターンの前記印刷禁止パターンに対する類似度を判定する類似度判定工程を備え、この類似度判定工程は入力画像データから前記画像パターンについての特定色の画像データを検出する特定色検出工程を備えている画像処理方法において、
    前記特定色検出工程は、
    入力画像データに含まれる各色画像データの濃度を判定用閾値と比較して入力画像データにおける前記特定色の画像データの有無を判定する比較工程と、
    予め濃度が分かっている複数色を含む基準チャートを読み取って取得された基準画像データから前記判定用閾値に対応する計算閾値を算出するとともに、前記基準チャートの予め分かっている濃度値から前記判定用閾値に対応する理論閾値を算出し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲内の値である場合には、前記判定用閾値として前記計算閾値を設定する一方、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の上限値よりも大きい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記上限値を設定し、前記計算閾値が前記理論閾値に対して設定されている許容範囲の下限値よりも小さい値である場合には、前記判定用閾値として、前記計算閾値に代えて前記理論閾値の前記下限値を設定する閾値設定工程とを備え
    前記印刷禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、
    前記類似度判定工程は、さらに特定形状検出工程と位置関係算出工程とを備え、
    前記特定色検出工程は、前記特定色の画像データの検出結果を2値データとして出力し、
    前記特定形状検出工程は、前記2値データから、前記画像パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、その検出結果を位置データとして出力し、
    前記位置関係算出工程は、前記位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の印刷禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記印刷禁止パターンに対する前記画像パターンの類似度を算出することを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置の前記の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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