JP4951873B2 - レリーフ形成体の製造方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明のレリーフ形成体の製造方法について説明する。本発明のレリーフ形成体の製造方法は、皺形成用マットフィルムを製造するために用いられるレリーフ形成体の製造方法であって、熱可塑性を有する樹脂からなるレリーフ形成層を備えたレリーフ形成材を用い、上記レリーフ形成層にレーザー照射を行うことにより、上記レリーフ形成層にレーザー凹凸パターンを形成することを特徴とするものである。
以下、本発明に用いられるレリーフ形成材等の各構成について詳細に説明する。
まず、本発明に用いられるレリーフ形成材について説明する。本発明に用いられるレリーフ形成材は、少なくとも、基体と、熱可塑性を有する樹脂からなるレリーフ形成層とを備えたものである。なお、上記レリーフ形成層に、後述する微細凹凸パターンを形成する場合は、基体とレリーフ形成層との間に光熱変換層が形成される場合がある。
本発明に用いられる基体としては、フィルム状(シート状も含む)の材料であれば特に限定されずに用いることができる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート-イソフタレート共重合体、テレフタル酸-シクロヘキサンジメタノール-エチレングリコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンナフタレートの共押出しフィルムなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン610などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、イミド系樹脂、ポリアリレート、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイドなどのエンジニアリングプラスチック、ポリカーボネート、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルムなどの重合体フィルム(プラスチックフィルム)が挙げられる。上記プラスチックフィルムは、延伸フィルムでも未延伸フィルムでもよいが、強度が向上するという点からは一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。本発明に用いられる基体は、通常は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系のフィルムが、耐熱性、寸法安定性、耐電離放射線性を有することから好適に使用され、ポリエチレンテレフタレートが最適である。さらに、上記のフィルムは単独或いは2種以上の積層体が用いられる。
次に、本発明に用いられるレリーフ形成層について説明する。本発明に用いられるレリーフ形成層は、熱可塑性を有する樹脂からなるものである。上記熱可塑性を有する樹脂としては、後述するレーザー凹凸パターンを形成することができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、熱可塑性樹脂、および成形性を有し固体状の硬化性樹脂原料組成物等が挙げられ、中でも成形性を有し固体状の硬化性樹脂原料組成物が好ましい。なお、上記硬化性樹脂原料組成物は、電離放射線、熱などにより硬化し、硬化性樹脂となる。
ii)カルボキシル基を有する単量体:アクリル酸、メタクリル酸、アクリロイルオキシエチルモノサクシネートなど。
iii)エポキシ基を有する単量体:グリシジルメタクリレートなど。
iv)アジリジニル基を有する単量体:2-アジリジニルエチルメタクリレート、2−アジリジニルプロピオン酸アリルなど。
v)アミノ基を有する単量体:アクリルアミド、メタクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレートなど。
vi)スルフォン基を有する単量体:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸など。
vii)イソシアネート基を有する単量体:2,4-トルエンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチルアクリレートの1モル対1モル付加物などのジイソシアネートと活性水素を有するラジアル重合性単量体の付加物など。
viii)さらに、上記の重合体または共重合体のガラス転移点を調節したり、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合物と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体とを共重合させることもできる。このような共重合可能な単量体としては、たとえばメチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、イソアミルアクリレート、イソアミルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートなどが挙げられる。
(イ)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の場合には、アクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル基を有する単量体などを縮合反応させる。
(ロ)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有する単量体を縮合反応させる。
(ハ)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル基を有する単量体を付加反応させる。
(ニ)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合には、エポキシ基を有する単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいはジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させる。
上記反応を行うには、微量のハイドロキノンなどの重合禁止剤を加え乾燥空気を送りながら行うことが好ましい。
次に、本発明におけるレーザー凹凸パターンの形成方法について説明する。本発明のレリーフ形成体の製造方法は、上記レリーフ形成材のレリーフ形成層に対してレーザー照射を行うことにより、レリーフ形成層にレーザー凹凸パターンを形成し、レリーフ形成体を得る方法である。
次に、本発明における微細凹凸パターンの形成方法について説明する。本発明においては、表面に微細凹凸パターンに対応するレリーフパターンを有するレリーフパターンシートを用い、光照射により発熱する光熱変換層が上記レリーフ形成材または上記レリーフパターンシートに設けられ、上記レーザー凹凸パターンを形成する前または後に、上記レリーフ形成層と上記レリーフパターンとが接するように上記レリーフ形成材と上記レリーフパターンシートとを接触させた状態で、上記光熱変換層に光照射を行うことにより、上記レリーフ形成層に上記微細凹凸パターンを賦型することが好ましい。上記微細凹凸パターンを有するレリーフ形成体を用いて皺形成用マットフィルムを製造し、さらにその皺形成用マットフィルムを用いて、印画物表面の粗面化を行った場合に、印画物表面の光沢度を低下させることができるからである。
まず、本発明に用いられるレリーフパターンシートについて説明する。本発明に用いられるレリーフパターンシートは、通常、支持体と、レリーフパターンを有するレリーフパターン層とを備えたものである。なお、本発明において、後述する光熱変換層がレリーフパターンシートに設置される場合、上記光熱変換層は、通常支持体とレリーフパターン層との間に設置される。
次に、本発明に用いられる光熱変換層について説明する。本発明に用いられる光熱変換層は、光照射により発熱する性質を有するものである。上記光熱変換層は、光照射によって発熱し、レリーフ形成層およびレリーフパターン層等を軟化溶融させ、レリーフ形成層に微細凹凸パターンを形成する。また、本発明において、上記光熱変換層は、上記レリーフ形成材またはレリーフパターンシートのいずれかに設置される。
また、上記バインダー樹脂しては、上記光吸収性色素を保持できるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、アセタール樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂、熱可塑性高分子量エポキシ等が挙げられる。本発明においては、中でも、ポリエステル樹脂が好適に用いられる。
次に、上記レリーフパターンシートを用いて、レリーフ形成材のレリーフ形成層に微細凹凸パターンを形成する方法について説明する。上記微細凹凸パターンは、上記レーザー凹凸パターンを形成する前または後に形成されるものである。
この場合におけるレリーフ形成体の製造方法としては、例えば図5(a)に示すように、基体1およびレリーフ形成層2を備えたレリーフ形成材3と、支持体6、光熱変換層7、およびレリーフパターン8を有するレリーフパターン層9をこの順に備えたレリーフパターンシート10とを準備する。次に図5(b)に示すように、レリーフ形成層2とレリーフパターン8とが密着するようにレリーフ形成材3とレリーフパターンシート10とを接触させた状態で、レリーフパターンシート10の支持体6側から光熱変換層7に向けてレーザー光等の光11を照射する。次に図5(c)に示すように、レリーフパターンシート10を剥離し、形成された微細凹凸パターン12に対して、レーザー照射4を行い、図5(d)に示すように、レーザー凹凸パターン5および微細凹凸パターン12を備えたレリーフ形成体を得る方法が挙げられる。
この場合におけるレリーフ形成体の製造方法としては、例えば図6(a)に示すように、基体1およびレリーフ形成層2を備えたレリーフ形成材3に対して、レーザー照射4を行い、レーザー凹凸パターンを形成し、次に図6(b)に示すように、支持体6、光熱変換層7、およびレリーフパターン8を有するレリーフパターン層9をこの順に備えたレリーフパターンシート10を用い、図6(c)に示すように、レリーフ形成層2とレリーフパターン8とが密着するようにレリーフ形成材3とレリーフパターンシート10とを接触させた状態で、レリーフパターンシート10の支持体6側から光熱変換層7に向けてレーザー光等の光11を照射する。次に図6(d)に示すように、レリーフパターンシート10を剥離し、レーザー凹凸パターン5および微細凹凸パターン12を備えたレリーフ形成体を得る方法が挙げられる。
本発明において、レリーフ形成層が上記電離放射線硬化性樹脂原料組成物等からなる場合は、レーザー凹凸パターン等、あるいはレーザー凹凸パターンおよび微細凹凸パターンが形成された後に、電離放射線を照射し、レリーフ形成層を完全に硬化させることが好ましい。このような電離放射線としては、すべての紫外線(UV−A、UV−B、UV−C)、可視光線、ガンマー線、X線、電子線等を用いることができるが、紫外線または電子線が好適である。電離放射線照射装置としては、電離放射線として紫外線を照射する場合光源として、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の紫外線ランプが用いられる。紫外線の波長は、通常200〜400nm程度であり、樹脂層の組成に応じて波長を選択すればよい。またその照射量も、樹脂層の組成や紫外線ランプの出力と加工速度に応じて照射することができる。
また、本発明においては、仮のレリーフ形成体および2P法を用いてレリーフ形成体を形成することもできる。このような方法としては、例えば、まず、レリーフ形成材に対して、レーザー照射等を行うことにより、レーザー凹凸パターン等を有する仮のレリーフ形成体を作成し、次いで、仮のレリーフ形成体に対して上述した2P法を2回繰り返すことによりレリーフ形成体を得る方法等を挙げることができる。すなわち、上記方法においては、レリーフ形成材は仮のレリーフ形成体を形成するために用いられる部材となる。従って、本発明のレリーフ形成体の製造方法は、レリーフ形成材にレーザー凹凸パターンを付与することによって、直接レリーフ形成体を得る方法であっても良く、レリーフ形成材にレーザー凹凸パターンを付与することによって、仮のレリーフ形成体を形成し、仮のレリーフ形成体を用いて、レリーフ形成体を得る方法であっても良い。
次に、本発明の皺形成用マットフィルムの製造方法について説明する。本発明の皺形成用マットフィルムの製造方法は、上記レリーフ形成体の製造方法により得られるレリーフ形成体と、基材と上記基材上に形成された皺形成層とを備えた原料フィルムとを用い、上記皺形成層と、上記レリーフ形成層とを重ね合わせ、上記皺形成層に上記レリーフ形成層の凹凸パターンの逆像を賦型することを特徴とするものである。なお、本発明において、凹凸パターンとは、レーザー凹凸パターン、あるいはレーザー凹凸パターンおよび微細凹凸パターンをいうものである。
以下、本発明に用いられる原料フィルム等の各構成について詳細に説明する。
まず、本発明に用いられる原料フィルムについて説明する。本発明に用いられる原料フィルムは、少なくとも、基材と、上記基材上に形成された皺形成層とを備えるものである。
本発明に用いられる皺形成層は、基材上に形成され、少なくとも熱可塑性を有する樹脂を含有するものである。このような樹脂としては、所望の皺形成用マットフィルムを形成することができるものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、「A.レリーフ形成体の製造方法」に記載したレリーフ形成層に用いられる材料と同様のものを挙げることができるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材の材料としては、フィルム状(シート状も含む)の材料であれば特に限定されるものではないが、具体的には、上記「A.レリーフ形成体の製造方法」で説明した基体と同様のものを挙げることができるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明に用いられるレリーフ形成体について説明する。本発明に用いられるレリーフ形成体は、上記「A.レリーフ形成体の製造方法」により得られるものである。レリーフ形成体の各構成については、上記「A.レリーフ形成体の製造方法」と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明における皺等の模様の形成方法について説明する。本発明においては、上記原料フィルムの皺形成層と、上記レリーフ形成体のレリーフ形成層とを重ね合わせ、上記レリーフ形成層の凹凸パターンの逆像を賦型することにより、皺形成用マットフィルムを作成する。
次に、本発明により得られる皺形成用マットフィルムについて説明する。本発明により得られる皺形成用マットフィルムは、印画物等の表面を粗面化するために用いられるものである。
(1)レリーフ形成体の作成
(レリーフ形成材の作成)
まず、レリーフ形成層を作成するために、下記の配合割合の紫外線硬化性樹脂原料組成物をメチルエチルケトン(MEK)で希釈して組成物の固形分を50%に調整したインキを用意した。
紫外線硬化性樹脂原料組成物の組成を以下に示す(単位は質量部)
・ウレタン変性アクリレート(A) 100
・シリコーン(トリメチルシロキシケイ酸含有メチルポリシロキサン、信越化学社製商品名:KF−7312) 1
・多官能ウレタンアクリレート(日本合成化学工業社製商品名:紫光UV−1700B)
25
・光重合開始剤(チバスペシャリティケミカルズ社製商品名:イルガキュア907)
5
冷却器、滴下ロートおよび温度計付きの2リットルの四つ口フラスコに、トルエン40gおよびメチルエチルケトン(MEK)40gをアゾ系の開始剤と共に仕込み、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)24.6g、メチルメタクリレート(MMA)73.7g、ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート24.6g、トルエン20g、およびMEK20gの混合液を滴下ロートを経て、約2時間かけて滴下させながら100〜110℃の温度下で8時間反応させた後、室温まで冷却した。これに、2−イソシアネートエチルメタクリレート(昭和電工社製:カレンズMOI)27.8g、トルエン20gおよびMEK20gの混合液を加えて、ラウリン酸ジブチル錫を触媒として付加反応させた。反応生成物をIR分析し、イソシアネート基の2200cm−1の吸収ピークの消失を確認して反応を終了させた。得られたウレタン変性アクリレートの溶液は、不揮発分が41.0%、該アクリレートのGPC分析(溶剤THF、標準ポリスチレン換算)による分子量は3万、ポリマー1分子中の二重結合の平均個数は13.0モル%であった。
まず、易接着PETシートの表面に対して、下記の光熱変換層塗工液をグラビアコーティング法で塗工(塗工量:0.5g/m2)することにより、上記易接着PETシートに光熱変換層を設けた。
光熱変換層塗工液の組成を以下に示す(単位は質量部)。
・カーボンブラック(三善化学:#258) 1
・バインダー樹脂(ポリエステル樹脂、東洋紡バイロン200) 1
・UV硬化剤(三井武田ケミカル社:タケネートA10) 0.1
・溶剤(MEK/トルエン=1/1) 8
上記方法により得られたレリーフ形成材およびレリーフパターンシートを用いて、レリーフ形成材のレリーフ形成層に微細凹凸パターンを作成した。具体的には、まず、上記レリーフ形成層と、上記レリーフパターンとを真空吸着法により密着させて積層体を形成した。次いで、レーザーとして波長808.5nmの半導体レーザーを使用し、上記積層体を基体側がレーザー照射側となるようにXYステージ上に載置し、図2に示すXYステージを移動させて積層体の全面をレーザー照射した。この際、XYステージは20mm/secの速度で移動させ、レーザースポット径は72μm、レーザー出力は0.935W、1ドット(直径72μm)当たりの照射エネルギーは、9350×(0.072/20)=33.7mJ、単位長さあたりの照射量は、33.7×(1/0.072)=468mJであった。その後、レリーフパターンシートを剥離することにより、微細凹凸パターンが形成されたレリーフ形成層を得た。
次に、PCを用いて面積率29%、49%および66%の抽象柄パターンを作成し、このデジタルデータに対応したレーザー照射を、微細凹凸パターンが形成されたレリーフ形成層に対して行い、レーザー凹凸パターンを得た。この際、波長808.5nmの半導体レーザーを用い、レーザー強度は0.935W、レーザーのスポット径は20μmであった。また、XYステージ等は、微細凹凸パターンを作成した時と同様の装置を用いた。最後に、レーザー凹凸パターンおよび微細凹凸パターンが形成されたレリーフ形成層に対して、紫外線を照射し、レリーフ形成層の未硬化部分を完全に硬化させ、レリーフ形成体を得た。なお、用いた抽象柄パターンを図8に示す。
ポリエチレンテレフタレート(PET)シートからなる基材の表面に、紫外線硬化性樹脂原料組成物が溶解した実施例1と同様のインキをグラビアコーティング法で塗工(塗工量:2g/m2)することにより、基材および皺形成層を備えた原料フィルムを得た。
次に、上述した方法により得られたレリーフ形成体を用い、レーザー凹凸パターンおよび微細凹凸パターンが形成されたレリーフ形成層と、上記原料フィルムの皺形成層とを重ね合わせ、ヒートローラー(195℃、10mm/sec)で圧着することにより、上記レーザー凹凸パターン等の逆像を、皺形成層上に形成した。次に、上記皺形成層に対して、紫外線を照射することにより、皺形成層の未硬化部分を完全に硬化させ、皺形成層マットフィルムを得た。
まず、0.3mm厚のPET基材に対して、全面黒色無地画像を形成し、その上にアクリル樹脂からなる樹脂層を形成し、印画物を得た。次に、上記方法により得られた皺形成用マットフィルムを用い、上記皺形成層と、上記樹脂層とを重ね合わせ、ヒートローラー(195℃、10mm/sec)で圧着することにより、上記樹脂層の表面を粗面化した。このようにして粗面化された印画物の光沢度を、光沢計(VG2000、日本電色工業(株)製)を用い、JISZ 8741に基づく入射角60℃における鏡面光沢度として測定した。その結果を表1に示す。
(1)レリーフ形成体の作成
レリーフ形成材としては、実施例1と同様のものを使用した。次に、PCを用いて面積率28%、52%および69%の文字パターンを作成し、このデジタルデータに対応したレーザー照射を、上記レリーフ形成層に対して行い、レーザー凹凸パターンを得た。この際、レーザー照射の条件等は実施例1と同様であった。次に、実施例1と同様の方法により、表面粗さRaが0.170μmのレリーフパターンを有するレリーフパターンシートを用意し、その後、上記レリーフパターンと上記レリーフ形成層とを真空吸着法により密着させて積層体を形成し、実施例1と同様の方法により、レリーフ形成層に微細凹凸パターンを得た。最後に、レーザー凹凸パターンおよび微細凹凸パターンが形成されたレリーフ形成層に対して、紫外線を照射し、レリーフ形成層の未硬化部分を完全に硬化させ、レリーフ形成体を得た。なお、用いた文字パターンを図9に示す。
上記方法により得られたレリーフ形成体を用い、実施例1と同様にして皺形成用マットフィルムを得た。
上記方法により得られた皺形成用マットフィルムを用い、実施例1と同様にして、樹脂層の表面が粗面化された印画物を得た。また、粗面化された印画物の光沢度の結果を表2に示す。
(1)レリーフ形成体の作成
レリーフ形成材としては、実施例1と同様のものを使用した。次に、PCを用いて面積率29%、49%および66%の抽象柄パターンを作成し、このデジタルデータに対応したレーザー照射を、上記レリーフ形成層に対して行い、レーザー凹凸パターンを得た。この際、レーザー照射の条件等は実施例1と同様であった。レーザー凹凸パターンが形成されたレリーフ形成層に対して、紫外線を照射し、レリーフ形成層の未硬化部分を完全に硬化させ、レリーフ形成体を得た。なお、用いた抽象柄パターンは実施例1と同様である。
上記方法により得られたレリーフ形成体を用い、実施例1と同様にして皺形成用マットフィルムを得た。
上記方法により得られた皺形成用マットフィルムを用い、実施例1と同様にして、樹脂層の表面が粗面化された印画物を得た。また、粗面化された印画物の光沢度の結果を表3に示す。
PCを用いて面積率30%、46%および64%の記号パターンを作成し、このデジタルデータに対応したレーザー照射を行ったこと以外、実施例3と同様にしてレリーフ形成体および皺形成用マットフィルムを得た。用いた記号パターンを図10に示す。
さらに、上記皺形成用マットフィルムを用い、実施例3と同様にして、樹脂層の表面が粗面化された印画物を得た。また、粗面化された印画物の光沢度の結果を表4に示す。
2 … レリーフ形成層
3 … レリーフ形成材
3´ … レリーフ形成体
4 … レーザー
5 … レーザー凹凸パターン
6 … 支持体
7 … 光熱変換層
8 … レリーフパターン
9 … レリーフパターン層
10 … レリーフパターンシート
11 … 光
12 … 微細凹凸パターン
13 … 基材
14 … 皺形成層
15 … 原料フィルム
Claims (2)
- 皺形成用マットフィルムを製造するために用いられるレリーフ形成体の製造方法であって、
熱可塑性を有する樹脂からなるレリーフ形成層を備えたレリーフ形成材を用い、前記レリーフ形成層にレーザー照射を行うことにより、前記レリーフ形成層にレーザー凹凸パターンを形成する工程と、
表面に、前記皺形成用マットフィルムを用いた印画物表面の光沢度を低下させることが可能な微細凹凸パターンに対応するレリーフパターンを有するレリーフパターンシートを用い、光照射により発熱する光熱変換層が前記レリーフ形成材または前記レリーフパターンシートに設けられ、前記レーザー凹凸パターンを形成する前または後に、前記レリーフ形成層と前記レリーフパターンとが接するように前記レリーフ形成材と前記レリーフパターンシートとを接触させた状態で、前記光熱変換層に光照射を行うことにより、前記レリーフ形成層に前記微細凹凸パターンを賦型する工程と、を有し、
前記レーザー凹凸パターンは前記微細凹凸パターンよりも凹凸が大きいことを特徴とするレリーフ形成体の製造方法。 - 請求項1に記載のレリーフ形成体の製造方法により得られるレリーフ形成体と、基材と前記基材上に形成された皺形成層とを備えた原料フィルムとを用い、前記皺形成層と、前記レリーフ形成層とを重ね合わせ、前記皺形成層に前記レリーフ形成層の凹凸パターンの逆像を賦型することを特徴とする皺形成用マットフィルムの製造方法。
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