JP4956895B2 - 操作子装置誤動作改善支援方法及び電子機器 - Google Patents
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Description
このような操作子装置として、従来は直線状の抵抗体と導電体とが平行に設けられ、摺動操作子をスライドさせることによって抵抗体と導電体との導通点が移動し、抵抗体の一端と導電体との間の抵抗値が変化するようにしたスライドボリュームが多用されていた。
そこで、これらの問題を解決し得る操作子装置として、特許文献1に見られるように、デジタル信号のパターンが直線状に記録されたリニアスケールと、それを非接触で光学的に読み取ってデジタル信号を出力する光学式センサと、その光学式センサを保持してリニアスケールに沿って移動する移動部材(操作子)とからなる非接触デジタルフェーダが提案されている。
しかしながら、このような非接触の操作子装置でも操作子が突出して移動する部分は開放されているため、長期間使用するとリニアスケールと光学式センサとの間にホコリやゴミが付着して誤動作が起こり易く、湿気やホコリの多い環境で使用すると一層誤動作を起こし易い。また、前述したミキサーに使用する場合、ミキサー内では放熱のためにファンで送風しているため、空気の流れによってホコリを吸い込み、それが位置センシング部に付着し易いという問題があった。
すなわち、その操作子装置誤動作改善支援方法は、上記操作子装置の操作子部の位置が光学的にグレーコードを用いて検出されるものであり、上記固定部に対する操作子部の移動中に該操作子部の位置の検出値が変化する毎に前回と今回の値を比較して、その差が所定値を越えていると誤動作と判別し、その後は誤動作と判別しなくなるまでの間、上記誤動作と判別する直前の正常な検出値を上記操作子部の位置の検出値として上前記電気的パラメータを設定する利用回路に出力する第1ステップと、その第1ステップで上記誤動作と判別すると上記操作子装置の誤動作と認識し、その操作子装置の誤動作の改善を支援するように促す(表示や音声によるメッセージ、警告音や警告表示などによる)第2ステップとからなる。
すなわち、上記操作子装置の操作子部の位置が光学的にグレーコードを用いて検出されるものであり、上記固定部に対する操作子部の移動中に該操作子部の位置の検出値が変化する毎に前回と今回の値を比較して、その差が所定値を越えていると誤動作と判別し、その後は誤動作と判別しなくなるまでの間、上記誤動作と判別する直前の正常な検出値を上記操作子部の位置の検出値として上記電気的パラメータを設定する利用回路に出力するとともに警告信号を発生する警告信号発生手段と、その警告信号発生手段が発生する警告信号によって上記操作子装置のクリーニングを促す(表示や音声によるメッセージ、警告音や警告表示などによる)クリーニング指示手段とを備えたことを特徴とする。
そのクリーニング手段は、上記操作子装置の内部にエアを噴射することによってクリーニングを行う手段とすることができる。
あるいは、そのクリーニング手段は、上記操作子装置の上記操作子部の位置を検出する位置センシング部を振動させる振動手段を含んでいてもよい。
また、操作子装置の誤動作を検出している間は、誤動作を検出する直前の正常な検出値を上記操作子部の位置の検出値として上記電気的パラメータを設定する利用回路に出力するので、電気的パラメータの設定が大きくずれないようにすることができる。
また、クリーニング手段を備えた電子機器では、操作子装置の誤動作が発生すると、自動的に操作子装置のクリーニングを行って、誤動作の原因を取り除くことができる。
〔第1実施例:図1乃至図3と図9〕
まず、この発明の第1実施例について図1乃至図3と図9によって説明する。図2はこの発明による操作子装置誤動作改善支援方法を実施した電子機器の一例であるミキサの外観を簡略化して示す斜視図である。図1はそのミキサのこの発明に係わる警告信号発生手段の回路構成を示すブロック図、図3は図1における操作子装置の横断面を図示の都合で第2実施例のクリーニング部の構成例と共に示す図である。図9は図3におけるグレーコードパターンおよびその各検出値(グレーコード)と10進数との関係を示す説明図である。
第1操作パネル部3には、多数の操作子装置(フェーダ)10がそれぞれ前後方向に延び左右方向に間隔を置いて列設されている。その各操作子装置10には、それぞれ後述する操作子部を移動させるためのつまみ11が設けられている。この多数の操作子装置10は、各チャンネルのパン制御用、音量調整用、左右バランス調整用等に割り当てられている。第2操作パネル部4には、中央部に各種の情報やメッセージ等を表示する液晶表示器(LCD)6が設けられ、その左右に多数のスイッチやロータリボリュームのつまみ、表示用のLEDなどが配設されている。
この操作子装置10は、固定部であるケース12内に、その長手方向に沿って平行に上下2本のスライドシャフト13を固設しており、その2本のスライドシャフト13にガイドされて移動する操作子部14を内装している。
この操作子装置10は、操作者がつまみ11を把持して操作子部14を手動で移動させることができるが、図示しないモータによる動力で、プーリに張架した紐部材(例えばベルト)などを介して操作子部14を自動的に移動させるようにすることもできる。
フォトセンサユニット20は、5組の発光ダイオードとフォトダイオードからなる5個の反射型フォトセンサからなり、その各反射型フォトセンサがそれぞれグレーコードパターン30の第1列31〜第5列35の各列の濃淡パターンを、濃:“1”、淡:“0”として検出する。
図9の(A)はグレーコードパターン30が全てのピッチ位置で正しく検出された場合の検出値を示す。
この発明は、このような誤動作を直ちに認識して警告信号を発生し、それによって第1実施例では操作子装置の誤動作の改善を支援するように促す、すなわちクリーニングを促すようにするのである。
この回路は、変化検出回路41、遅延回路42、異コード変換回路43、2つのラッチ回路44,45、誤動作判別回路46、セレクタ47、アンドゲート48、およびクリーニング指示部49からなる。異コード変換回路43は、グレーコードを例えば10進数に変換する変換器であるが、バイナリコードや16進コードに変換させるようにしてもよい。
利用回路50はこのミキサが本来備えている回路であり、図2に示した複数の各操作子装置10の図3によって前述したフォトセンサユニット20によって検出される操作子部14の位置の情報を入力して、それぞれ対応するチャンネルの機能(パン、音量、左右バランス等)に関する電気的パラメータを設定する回路である。
次に、操作子装置10からのグレーコードが、図9の(B)に示したように3ビット目を誤検出した“01011”に変化すると、異コード変換回路43から「13」が出力され、誤動作判別回路46の入力bが「13」に変化し、入力aは少なくとも約10μsの間は「9」のままなので、|a−b|=|9−13|=4>1になり、誤動作判別回路46は誤動作検出信号cを出力(“1”に)する(第1ステップ)。
また、その誤動作検出信号c(“1”)が出力されたときは、アンドゲート48のゲートが閉じ、遅延回路42からラッチ信号が出力されてもラッチ回路44には入力させないので、ラッチ回路44は一つ前の検出値“01101”をラッチしたままになる。
ちなみに、誤動作判別回路46は、その入力においてb=13、a=9を取り込んだ10μs後には、a=b=13となるが、このときにはイネーブル信号が発生しないので、10μs前のままのc=1を出力している。
したがって、セレクタ47も入力端子Aに入力しているラッチ回路44からの二つ前の正常な検出値“01101”を選択して利用回路50に出力し続ける。
次に、操作子装置10の検出値が次のピッチ位置の正常なグレーコード“01010”になると、誤動作判別回路46の入力bはその10進数「12」になるが、入力aはラッチ回路45にその「12」がラッチされるまで「11」のままなので、|a−b|=|11−12|=1となり、「1」を越えなくなったので誤動作検出信号cを出力しなくなる(“0”)にする。
また、各操作子装置10に対応する各誤動作判別回路46のいずれかが誤動作検出信号cを出力すると、それをクリーニング指示部に入力する。それによって前述のように、図2に示したLCD6に操作子装置の種別とそれをクリーニングするように促すメッセージを表示させたり、光学的なフリッカを起こしたり、警告音を発したりして、操作子装置の誤動作の改善を支援するように促す。
次に、この発明の第2実施例について同じく図1乃至図3と図9によって説明する。これらの図は前述の第1実施例と共通であるが、この第2実施例では、図1におけるクリーニング指示部49に代えて破線で示すクリーニング部60を設けており、そのクリーニング部60の具体例として、図3において操作子装置10の下方に高圧エア噴射機構を設けている点だけが第1実施例と相違している。以下、この相違点についてのみ説明する。
図3は、操作子装置10の下方にそのクリーニング部60として高圧エア噴射機構を設けた例を示している。
そして、コンプレッサ68内のエアが所定圧になったら、コック67(電磁コックで電気信号で開閉できる)を開いて高圧エアを螺旋チューブ66を通してノズル63へ送り、そのノズル63から操作子装置10の開口12bを通してのケース12内に噴射する。
また、リニアモータ付きのノズルホルダ64をリニアモータガイドロッド62と共に、操作子装置10の長手方向(図3で紙面に垂直な方向)へも移動できるようにして、ノズル63をその方向に移動させながら高圧エアを噴射させるようにしてもよい。
クリーニング動作が終了すると、再びリニアモータ付きのノズルホルダ64を駆動させて待機位置へ戻す。
次に、この発明の第3実施例について、前述した図1,図2,図9と、新たな図4乃至図8によって説明する。図1,図2,図9は前述した第1、第2実施例と共通であり、図1では上述した第2実施例と同様に、クリーニング指示部49ではなくクリーニング部60を設けている。この第3実施例におけるクリーニング部60は、操作子部14のセンサ基板17′を振動させて、フォトセンサユニット20に付着したゴミなどを払い落とす。
このセンサ基板17′は、4隅に図6に示すように止めねじ19の径より大きな径の透孔17cが形成され、その部分の両面を弾性リング21,22で挟んで、止めねじ19によって移動体15に取り付けられており、容易に振動できるようになっている。
この実施例の動作を図8のタイミングチャートを用いて説明する。いずれかの操作子装置10で誤動作が発生すると、それに対応する誤動作判別回路46(図1)から誤動作検出信号cが波形成形回路71に入力し、一定のパルス幅のパルス信号dとなってタイミング補正回路72に入力する。
この実施例によれば、操作子装置10内には圧電素子を設けるだけで、その外部に機構部材を設ける必要がなく、その圧電素子を振動させるための比較的簡単な回路を各操作子装置10に兼用に設けるだけでよいので、小型で安価なクリーニング部とすることができる。
まず、ステップ1で各操作子装置10の操作状態をスキャンする。そして、ステップ2で所定時間内においていずれかの操作子装置10の動き(検出値の変化)があったか否かをチェックし、動きがあればステップS3へ進み、なければそのままメインルーチンへリターンする。
その後、ステップ2で再び同じ操作子装置の動きがあり、ステップ3で|今回値−前回値|>1で、ステップ4でc=1でステップ7へ進み、|今回値−記憶値|=Dになれば、正常な検出値に戻ったと判断してステップ9〜11へ進む。そのときのDの値が「3」であれば異常発生後3回目の検出値で正常に戻り、Dの値が「4」であれば異常発生後4回目の検出値で正常に戻ったことになる。
16…突片、17,17′…センサ基板、17a…センサ支持片部、17b…切りぬき部、17c…透孔、18…スペーサ、19…止めねじ、20…フォトセンサユニット、21,22…弾性リング、30…グレーコードパターン、31…第1列、32…第2列、33…第3列、34…第4列、41…変化検出回路、42…遅延回路、43…異コード変換回路、44,45…ラッチ回路、46…誤動作判別回路、47…セレクタ、48…ゲート回路、49…クリーニング指示部、50…利用回路、60…クリーニング部、62…ガイドロッド、63…ノズル、64…ノズルホルダ、66…螺旋チューブ、67…コック、68…コンプレッサ、69…モータ、70…フィルタ、71…波形整形回路、72…タイミング信号形成回路、73…クリーニング補正回路、74…駆動回路、75…圧電素子、76…操作中検出回路
Claims (5)
- 固定部に対して操作子部が移動して電気的パラメータを設定する一部開放型の操作子装置を少なくとも1つ以上備えた電子機器における前記操作子装置の誤動作の改善を支援する操作子装置誤動作改善支援方法であって、
前記操作子装置の操作子部の位置が光学的にグレーコードを用いて検出されるものであり、
前記固定部に対する操作子部の移動中に該操作子部の位置の検出値が変化する毎に前回と今回の値を比較して、その差が所定値を越えていると誤動作と判別し、その後は誤動作と判別しなくなるまでの間、前記誤動作と判別する直前の正常な検出値を前記操作子部の位置の検出値として前記電気的パラメータを設定する利用回路に出力する第1ステップと、
該第1ステップで前記誤動作と判別すると前記操作子装置の誤動作と認識し、該操作子装置の誤動作の改善を支援するように促す第2ステップと
からなることを特徴とする操作子装置誤動作改善支援方法。 - 固定部に対して操作子部が移動して電気的パラメータを設定する一部開放型の操作子装置を少なくとも1つ以上備えた電子機器において、
前記操作子装置の操作子部の位置が光学的にグレーコードを用いて検出されるものであり、
前記固定部に対する操作子部の移動中に該操作子部の位置の検出値が変化する毎に前回と今回の値を比較して、その差が所定値を越えていると誤動作と判別し、その後は誤動作と判別しなくなるまでの間、前記誤動作と判別する直前の正常な検出値を前記操作子部の位置の検出値として前記電気的パラメータを設定する利用回路に出力するとともに警告信号を発生する警告信号発生手段と、
該警告信号発生手段が発生する警告信号によって前記操作子装置のクリーニングを促すクリーニング指示手段と
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 固定部に対して操作子部が移動して電気的パラメータを設定する一部開放型の操作子装置を少なくとも1つ以上備えた電子機器において、
前記操作子装置の操作子部の位置が光学的にグレーコードを用いて検出されるものであり、
前記固定部に対する操作子部の移動中に該操作子部の位置の検出値が変化する毎に前回と今回の値を比較して、その差が所定値を越えていると誤動作と判別し、その後は誤動作と判別しなくなるまでの間、前記誤動作と判別する直前の正常な検出値を前記操作子部の位置の検出値として前記電気的パラメータを設定する利用回路に出力するとともに警告信号を発生する警告信号発生手段と、
該警告信号発生手段が発生する警告信号によって前記操作子装置のクリーニングを行うクリーニング手段と
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記クリーニング手段は、前記操作子装置の内部にエアを噴射することによってクリーニングを行う手段である請求項3記載の電子機器。
- 前記クリーニング手段は、前記操作子装置の前記操作子部の位置を検出する位置センシング部を振動させる振動手段を含んでいる請求項3記載の電子機器。
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