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JP4964022B2 - 空気調和機 - Google Patents
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JP4964022B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、設置後の使用期間について考慮した空気調和機に関する。
一般に、空気調和機を含む家庭用電気機器には設計上の寿命に相当する使用期間があり、その使用期間を超えて使用が継続されると、予想し得ない不具合や故障が発生する可能性がある。
そこで、空気調和機では、設置(据付け)後の時間経過を把握し、所定期間が経過したところで、点検の時期であることを使用者に知らせたり、所定期間経過後は全停止として、その後の運転を禁止するものがある(例えば特許文献1)。
特開平6―180138号公報
使用期間を把握する手段として、一般に時計などが使用されるが、その使用に際しては間違いのない的確な計時が求められる。ところが、寿命に相当する使用期間は、一般的に5年以上の極めて長い期間が設定される。一方、空気調和機は、商用電源をその動作電源としているため、使用期間を計測する時計手段を組み込んだとしても、設置後に停電やコンセントの抜き差しなどが生じると動作電源がなくなり、その間、使用期間の計測ができなくなる。そこで、空気調和機内に計時用の電池を搭載することも考えられるが、5年以上の長期にわたり安定して電池が電力を供給することを保証することは難しい。
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的は、設計上の寿命に相当する使用期間の終了または点検時期の到来を確実に把握して使用者に知らせることができる信頼性にすぐれた空気調和機を提供することである。
請求項1に係る発明の空気調和機は、室内機および室外機からなるもので、室外機に設けられ、年月日情報を含む標準時刻電波を受ける受信手段と、室外機に設けられ、通電開始ごとに、上記受信手段の受信情報を室内機に送る室外制御手段と、室内機に設けられ、この室内機の設置後の最初の通電開始に際し、室外機からの受信情報を記憶する第1室内制御手段と、室内機に設けられ、運転開始ごとに、室外機からの受信情報を上記第1室内制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2室内制御手段と、室内の電源から室外機にかけて設けられ、室外機に電源電圧を供給する電源ラインと、この電源ラインに設けられた開閉器と、室内機に設けられ、運転に際して上記開閉器を閉じ、停止に際して上記開閉器を開く第3室内制御手段と、室内機に設けられ、この室内機の通電開始に際し、上記開閉器を一定時間だけ閉じる第4室内制御手段と、室内機に設けられ、上記第2室内制御手段の記憶内容と上記第1室内制御手段の記憶内容との差を求め、その差が予め定められた期間以上のとき、報知する報知手段と、を備える。
この発明の空気調和機によれば、電池などの特別な電源を設けることなく設計上の寿命に相当する使用期間の終了または点検時期の到来を確実に把握して使用者に知らせることができる。これにより、使用期間を超えての使用を回避して、不具合や故障の発生を防ぐことができる。
[1]以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、家屋1の室内に室内機10が設置され、室外に室外機20が設置され、これら室内機10および室外機20によりこの発明の空気調和機が構成されている。
室内機10は、室内の商用交流電源2に接続される電源プラグ11、室内制御部であるMCU12、電源が遮断された場合でもデータの保持が可能なデータ記憶用の書替可能なROM(EEPROM)13、操作部14、表示部15、および開閉器たとえばパワーリレー16を有し、商用交流電源2から電源電圧を取込んで動作する。この室内機10から室外機20にかけて電源電圧供給用の電源ラインL1が設けられ、その電源ラインL1に上記パワーリレー16の常開接点が挿入接続されている。
室外機20は、室外制御部であるMCU21、および電源が遮断された場合でもデータの保持が可能なデータ記憶用の書替可能なROM(EEPROM)22、標準時刻電波を受信する受信器23、インバータ24、および圧縮機25を有し、上記電源ラインL1から電源電圧を受けて動作する。受信器23は、電源ラインL1の電源電圧により動作して標準時刻電波の時刻情報を受信するもので、室外機20の筐体の標準時刻電波を受け易い箇所に取付けられている。標準時刻電波は、原子時計に基づく標準電波送信所30から送信されるもので、時刻情報として少なくとも年月日情報を含んでいる。インバータ24は、上記電源ラインL1の電源電圧を整流し、それをMCU21からの指令に応じた周波数の交流電圧に変換して出力するもので、その出力によって圧縮機25を可変速駆動する。
室内機10のMCU12および室外機20のMCU21は、制御信号ラインL2を介して相互に接続され、当該空気調和機の全体を制御する。
このうち、室内機10のMCU12は、主要な機能として次の(1)〜(3)の手段を有している。
(1)操作部14の操作に基づく運転開始に際しパワーリレー16をオンしてその接点を閉じ、かつ操作部14で設定される条件に応じた運転制御信号を室外機20のMCU21に送る運転制御手段。
(2)操作部14の操作に基づく運転停止に際しパワーリレー16をオフしてその接点を開く運転停止制御手段。
(3)室外機20のMCU21からの通知に基づく使用期間の終了又は点検を表示部15の表示によって使用者に報知する報知手段。
室外機20のMCU21は、主要な機能として次の(11)〜(13)の手段を有している。
(11)当該空気調和機の設置後の電源ラインL1からの最初の通電開始に際し、受信器23の動作により受信される標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)をC0としてROM22に記憶する第1制御手段。
(12)電源ラインL1からの通電開始ごとに、受信器23の動作により受信される標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)をC1としてROM22に上記第1制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2制御手段。
(13)第2制御手段によるROM22の記憶内容C1と第1制御手段によるROM22の記憶内容C0との差ΔCを使用期間として算出し、その使用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上のとき、使用期間の終了又は点検を室内機10に通知する第3制御手段。基準使用期間ΔCsは、当該空気調和機の設計上の寿命に相当する使用期間である。なお、基準使用期間ΔCsは、報知するのが点検の場合は、使用期間の終了の場合よりも短い期間が設定される。
つぎに、図2および図3のフローチャートを参照しながら作用について説明する。図2は室内機10の制御を示し、図3は室外機20の制御を示している。
まず、室内機10では、操作部14の操作に基づく運転開始に際し(ステップ101のYES)、パワーリレー16がオンされてその接点が閉じられる(ステップ102)。これにより、室外機20への通電が開始される。また、操作部14の操作に基づく運転停止に際し(ステップ103のYES)、パワーリレー16がオフされてその接点が開かれる(ステップ104)。これにより、室外機20への通電が遮断される。
室外機20では、パワーリレー16のオンによる通電開始時(ステップ201のYES)、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信される(ステップ202)。このとき、当該空気調和機の設置後の最初の通電開始であれば(ステップ203のYES)、上記受信された時刻情報がC0としてROM22に記憶される(ステップ204)。
その後、通電開始ごとに(ステップ201のYES)、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報が受信され(ステップ202)、受信された時刻情報がC1としてROM22に逐次に更新記憶される(ステップ203のNO、ステップ205)。この更新記憶に伴い、ROM22内のC1とC0との差ΔC(=C1−C0)が使用期間として算出され(ステップ206)、その試用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上であるか否かが判定される(ステップ207)。基準使用期間ΔCs以上であれば(ステップ207のYES)、使用期間の終了又は点検が室内機10に通知される(ステップ208)。
通知を受けた室内機10では(ステップ105のYES)、使用期間の終了または点検時期の到来が表示部15の表示によって使用者に報知される(ステップ106)。使用者は、当該空気調和機の使用期間の終了又は点検時期の到来を把握し、それ以降の使用を取り止めるか、あるいは点検を依頼することになる。
以上のように、設計上の寿命に相当する使用期間の把握手段として、標準時刻電波の届き易い室外機20にその標準時刻電波を受信する受信器23を設け、室外機20への通電ごとに受信器23を動作させて時刻情報を取込むようにしたので、停電や電源プラグ11の抜き差しなど動作電源の遮断があっても、使用期間の終了または点検時期の到来を確実に把握して使用者に知らせることができる。これにより、使用期間を超えての使用を回避して、不具合や故障の発生を防ぐことができる。
[2]第2の実施形態
この発明の第2の実施形態について説明する。 上述の第1の実施例においては、操作部14から運転指令が生じた時にパワーリレー16をオンさせているが、第2の実施形態では、図4のフローチャートに示すように、室内機10の電源プラグ11が商用交流電源2に接続される電源投入時(ステップ100aのYES)、パワーリレー16が一定時間だけオンされる(ステップ100b)。これにより、室外機20において、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信され、それがROM22に記憶される。上記一定時間は、時刻情報の受信および記憶に必要な時間である。
このように、室内機10の電源投入に際してもパワーリレー16をオンすることにより、使用者の開始操作がない場合でも、時刻情報を確実に受信して記憶することができる。このため、設置後に長期にわたり、空気調和機の運転が開始されない場合でも電源が投入された時点で設置時の時刻情報(年月日情報)がROM22に記憶できる。
図1に示される回路ブロック構成、図3に示される室外機の制御動作は、第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[3]第3の実施形態
この発明の第3の実施形態について説明する。 この実施形態においても回路構成は、第1の実施形態の図1と同じである。
室内機10のMCU12は、主要な機能として次の(1)〜(7)の手段を有する。
(1)操作部14の操作に基づく運転開始に際しパワーリレー16をオンしてその接点を閉じ、かつ操作部14で設定される条件に応じた運転制御信号を制御信号ラインL2により室外機20のMCU21に送る運転制御手段。
(2)操作部14の操作に基づく運転停止に際しパワーリレー16をオフしてその接点を開く運転停止制御手段。
(3)室外機20から送られる時刻情報をMCU12の内部メモリに読込む読込制御手段。
(4)当該室内機10の設置後の最初の運転開始に際し、上記読込んだ時刻情報をF0としてROM13に記憶する第1室内制御手段。
(5)運転開始ごとに、上記読込んだ時刻情報をF1としてROM13に上記第1室内制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2室内制御手段。
(6)第2室内制御手段によるROM13の記憶内容F1と第1室内制御手段によるROM13の記憶内容F0との差ΔFを使用期間として算出し、その使用期間ΔFが予め定められた基準使用期間ΔFs以上のとき、使用期間の終了(又は点検)を表示部15の表示によって使用者に報知する第1報知手段。基準使用期間ΔFsは、当該空気調和機の設計上の寿命に相当する使用期間である。
(7)室外機20のMCU21からの通知に基づく使用期間の終了又は点検を表示部15の表示によって使用者に報知する第2報知手段。
室外機20のMCU21は、主要な機能として次の(11)〜(13)の手段を有している。
(11)当該空気調和機の設置後の電源ラインL1からの最初の通電開始に際し、受信器23で受信される標準時刻電波の時刻情報を受信して室内機10に送るとともに、受信した時刻情報をC0としてROM22に記憶する第1室外制御手段。
(12)電源ラインL1からの通電開始ごとに、受信器23で受信される標準時刻電波の時刻情報を受信して室内機10に送るとともに、受信した時刻情報をC1としてROM22に上記第1室外制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2室外制御手段。
(13)第2室外制御手段によるROM22の記憶内容C0と第1室外制御手段によるROM22の記憶内容C1との差ΔCを使用期間として算出し、その使用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上のとき、使用期間の終了または点検を室内機10に通知する第3室外制御手段。基準使用期間ΔCsは、基準使用期間ΔFsと同じ(ΔCs=ΔFs)、当該空気調和機の設計上の寿命に相当する使用期間である。
つぎに、作用を説明する。室内機10の動作を図5のフローチャートに示し、室外機20の動作を図6のフローチャートに示している。
まず、室内機10では、操作部14の操作に基づく運転開始に際し(ステップ301のYES)、パワーリレー16がオンされてその接点が閉じられる(ステップ302)。これにより、室外機20への通電が開始される。そして、この通電開始に伴い、室外機20から送られる時刻情報がMCU12の内部メモリに読込まれる(ステップ303)。このとき、当該空気調和機の設置後の最初の運転開始であれば(ステップ304のYES)、上記読込まれた時刻情報がF0としてROM13に記憶される(ステップ305)。
操作部14の操作に基づく運転停止に際しては(ステップ306のYES)、パワーリレー16がオフされてその接点が開かれる(ステップ307)。これにより、室外機20への通電が遮断される。
その後、運転開始ごとに(ステップ301のYES)、上記同様、パワーリレー16がオンされてその接点が閉じられ(ステップ302)、かつ室外機20から送られる時刻情報がMCU12の内部メモリに読込まれる(ステップ303)。そして、読込まれた時刻情報がF1としてROM13に逐次に更新記憶される(ステップ304のNO、ステップ308)。
この更新記憶に伴い、ROM13内のF1とF0との差ΔF(=F1−F0)が使用期間として算出され(ステップ309)、その使用期間ΔFが予め定められた基準使用期間ΔFs以上であるか否かが判定される(ステップ310)。基準使用期間ΔFs以上であれば(ステップ310のYES)、使用期間の終了または点検が室内機の表示部15の表示によって使用者に報知される(ステップ311)。使用者は、当該空気調和機の使用期間の終了または点検時期の到来を把握し、それ以降の使用を取り止めるか、または点検を依頼することになる。
また、運転中、室外機20から使用期間の終了または点検の通知があった場合には(ステップ312のYES)、使用期間の終了または点検が表示部15の表示によって使用者に報知される(ステップ313)。
一方、室外機20では、通電開始時(ステップ401のYES)、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信され、受信された時刻情報が室内機10へ送られる(ステップ402)。このとき、当該空気調和機の設置後の最初の通電開始であれば(ステップ403のYES)、上記受信された時刻情報がC0としてROM22に記憶される(ステップ404)。
その後、通電開始ごとに(ステップ401のYES)、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信され、受信された時刻情報が室内機10へ送られるとともに(ステップ402)、その受信された時刻情報がC1としてROM22に逐次に更新記憶される(ステップ403のNO、ステップ405)。この更新記憶に伴い、ROM22内のC1とC0との差ΔC(=C1−C0)が使用期間として算出され(ステップ406)、その使用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上であるか否かが判定される(ステップ407)。基準使用期間ΔCs以上であれば(ステップ407のYES)、使用期間の終了または点検が室内機10に通知される(ステップ408)。
以上のように、室外機20で受信した時刻情報を室外機20だけでなく室内機10にも取込み、使用期間の終了または点検時期の到来を室外機20または室内機10のいずれかの早く検出した側の基準使用期間経過で報知することにより、点検サービスなどで室外機20および室内機10のどちらかの制御回路基板が新しいものに交換された場合でも、その交換にかかわらず、使用期間の終了を的確に把握して使用者に知らせることができる。
他の構成、作用、および効果は、第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[4]第4の実施形態
この発明の第4の実施形態について説明する。
図7のフローチャートに示すように、室内機10の電源プラグ11が商用交流電源2に接続される電源投入時(ステップ300aのYES)、パワーリレー16が一定時間だけオンされてその接点が閉じられる(ステップ300b)。これにより、室外機20において、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信され、それがROM22に記憶される。同時に、受信された時刻情報が室内機10へ送られてROM13に記憶される。上記一定時間は、時刻情報の受信および記憶に必要な時間である。
このように、室内機10の電源投入に際してもパワーリレー16をオンすることにより、使用者の開始操作がない場合でも、時刻情報を確実に読込んで記憶することができる。
他の構成、作用、および効果は、第3の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[5]第5の実施形態
この発明の第5の実施形態について説明する。
ここでは、標準時刻電波を受信する受信器23として、時計手段いわゆる電波時計(以下、電波時計23という)が採用される。電波時計23は、電源ラインL1の電源電圧により動作し、時間の経過を計るとともに、標準時刻電波を受信し、受信した標準時刻電波に含まれる時刻情報(少なくとも年月日情報)に基づいて計時情報を修正する。
また、電波時計23は、電源ラインL1からの最初の通電開始に伴い、受信した時刻情報を初期値として計時を開始する。この計時期間のデータがC2としてMCU21に供給される。
MCU21は、主要な機能として次の(21)〜(25)の手段を有している。
(21)当該空気調和機の設置後の電源ラインL1からの最初の通電開始に際し、電波時計23が受信する標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)をC0としてROM22に記憶するとともに、その受信した時刻情報を初期値として電波時計23による計時を開始させ、その計時期間をC2として取込む第1制御手段。
(22)電源ラインL1からの通電開始ごとに、受信器23の計時情報(年月日情報)をC1としてROM22に上記第1制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2制御手段。
(23)第2制御手段によるROM22の記憶内容C1と第1制御手段によるROM22の記憶内容C0との差ΔCを使用期間として算出し、その使用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上のとき、使用期間の終了又は点検を室内機10に通知する第3制御手段。基準使用期間ΔCsは、当該空気調和機の設計上の寿命に相当する使用期間である。
(24)電波時計23の計時期間C2と第2制御手段によるROM22の記憶内容C0との差ΔCを使用期間として算出し、その使用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上のとき、使用期間の終了または点検を室内機10に通知する第4制御手段。
(25)電源ラインL1からの通電開始に際し、インバータ24をすぐに運転することはせず、電波時計23が標準時刻電波を受信するのに十分な時間が経過した後、インバータ24の運転を許可する機能を有する。
つぎに、図8のフローチャートを参照しながら作用について説明する。図8は室外機20の制御を示している。
室外機20では、電源ラインL1からの通電開始時(ステップ201のYES)、電波時計23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信される(ステップ202)。このとき、当該空気調和機の設置後の最初の通電開始であれば(ステップ203のYES)、上記受信された時刻情報がC0としてROM22に記憶されるとともに(ステップ204)、その受信された時刻情報を初期値として電波時計23による計時が開始される(ステップ209)。この電波時計23による計時期間は、C2として、MCU21に取込まれる。
なお、通電開始に際し、インバータ24をすぐに運転することはせず、電波時計23が標準時刻電波を受信するのに十分な時間が経過した後、インバータ24の運転が許可される(ステップ210)。これは、インバータ24がすぐに運転を始めると、ノイズが発生して電波時計23の受信状況が悪くなるためであり、そのような不都合を防ぐためにインバータ24の運転開始に遅れを生じさせている。これにより、電波時計23の受信感度が格段に向上する。
そして、通電開始ごとに(ステップ201のYES)、電波時計23が動作して標準時刻電波の時刻情報が受信され(ステップ202)、受信された時刻情報がC1としてROM22に逐次に更新記憶される(ステップ203のNO、ステップ205)。この更新記憶に伴い、ROM22内のC1とC0との差ΔC(=C1−C0)が使用期間として算出され(ステップ206)、その試用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上であるか否かが判定される(ステップ207)。基準使用期間ΔCs以上であれば(ステップ207のYES)、使用期間の終了又は点検が室内機10に通知される(ステップ208)。
また、通電中は、電波時計23の計時期間C2とROM22の記憶内容C0との差ΔCが使用期間として算出され(ステップ211)、その試用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上であるか否かが判定される(ステップ212)。基準使用期間ΔCs以上であれば(ステップ212のYES)、使用期間の終了または点検が室内機10に通知される(ステップ208)。
以上のように、設計上の寿命に相当する使用期間の把握手段として、標準時刻電波の届き易い室外機20にその標準時刻電波の時刻情報を受信する電波時計23を設け、室外機20への通電ごとに電波時計23を動作させて時刻情報を取込むようにしたので、停電や電源プラグ11の抜き差しなど動作電源の遮断があっても、使用期間の終了または点検時期の到来を確実に把握して使用者に知らせることができる。これにより、使用期間を超えての使用を回避して、不具合や故障の発生を防ぐことができる。
とくに、通電中は通電開始時に受信した時刻を初期値として電波時計23が計時動作を継続して常に使用期間ΔCを監視するので、使用期間終了の検出に遅れを生じることがなく、信頼性が向上する。
また、通電開始後、電波時計23が標準時刻電波を受信するのに十分な時間が経過するまではインバータ24を運転しないので、標準時刻電波受信時にはインバータ24の動作に伴うノイズによる受信状況の悪化を回避することができて電波時計23の受信感度が格段に向上し、この点でも信頼性の向上が図れる。
他の構成、作用、および効果は、第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[6]第6の実施形態
続いて第6の実施形態について説明する。 この実施形態では、室外機に直接商用電源が接続され、停電等の電源遮断時以外は常に室外機に電源供給が行なわれる空気調和機を対象としている。このため、回路構成は、第1の実施形態を表す図1中の商用電源2とコンセント11が室外機側に設けられる。このため、室内機にはパワーリレー16がない。なお、室内機には室外機から電力が供給される。これ以外の回路構成は、図1と同じである。
室内機10のMCU12は、主要な機能として次の(31)〜(33)の手段を有する。
(31)操作部14の操作に基づく運転開始に際し、操作部14で設定される条件に応じた運転開始を指示する運転制御信号(運転開始信号)を制御信号ラインL2により室外機20のMCU21に送る運転制御手段。
(32)操作部14の操作に基づく運転停止に際し室外機の運転停止を指示する運転制御信号(運転停止信号)を制御信号ラインL2により室外機20のMCU21に送る運転制御手段。
(33)室外機20のMCU21から送られてくる使用期間の終了又は点検の通知を受信し、通知に基づく使用期間の終了又は点検を表示部15の表示によって使用者に報知する第2報知手段。
室外機20のMCU21は、主要な機能として次の(41)〜(43)の手段を有している。
(41)当該空気調和機の設置後の電源ラインL1からの最初の通電開始に際し、受信器23で受信される標準時刻電波の時刻情報を受信して、受信した時刻情報をC0としてROM22に記憶する第1室外記憶手段。
(42)最初の通電開始以降の空気調和機の運転開始の都度、受信器23で受信される標準時刻電波の時刻情報を受信して、受信した時刻情報をC1としてROM22に上記第1室外制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2室外記憶手段。
(43)第2室外制御手段によるROM22の記憶内容C0と第1室外記憶手段によるROM22の記憶内容C1との差ΔCを使用期間として算出し、その使用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上のとき、使用期間の終了または点検を室内機10に通知する通知手段。 基準使用期間ΔCsは、当該空気調和機の設計上の寿命に相当する使用期間である。
つぎに、作用を説明する。室内機10の動作を図9のフローチャートに示し、室外機20の動作を図10のフローチャートに示している。
まず、室内機10では、操作部14の操作に基づく運転開始を判断し(ステップ501のYES)、室外機に所定の運転開始指令を送信する(ステップ502)。これにより、室外機20の運転が開始される。
操作部14の操作に基づく運転停止に際しては(ステップ503のYES)、室外機に所定の運転停止指令を送信する(ステップ504)。これにより、室外機20の運転が停止される。
また、運転中(ステップ503のNO)、室外機20から使用期間の終了または点検の通知があった場合には(ステップ505のYES)、使用期間の終了または点検が表示部15の表示によって使用者に報知される(ステップ506)。なお、使用期間の終了を報知する場合には、その時点で空気調和機の運転を停止させる。
一方、室外機20では、最初の通電開始時(ステップ601のYES)、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信され(ステップ602)、受信された時刻情報がC0としてROM22に記憶される(ステップ603)。ここで、最初の通電開始時とは、空気調和機が所定の位置に設置され、商用電源線が室外機に接続され、その商用電源線から最初に通電が開始された時である。一度通電が開始されれば、以後停電やブレーカーの遮断を行なった後の再通電時は最初の通電とはならない。
その後、室内機から送信されてくる運転開始指令の度に(ステップ604のYES)、受信器23が動作して標準時刻電波の時刻情報(年月日情報)が受信され(ステップ605)、その受信された時刻情報がC1としてROM22に逐次に更新記憶される(ステップ606)。この更新記憶に続いて、ROM22内のC1とC0との差ΔC(=C1−C0)が使用期間として算出され(ステップ607)、その使用期間ΔCが予め定められた基準使用期間ΔCs以上であるか否かが判定される(ステップ608)。基準使用期間ΔCs以上であれば(ステップ608のYES)、使用期間の終了または点検が室内外の通信線を介した信号によって、室内機10に通知される(ステップ609)。
以上のように、室外機20に直接商用電源が接続される場合でも適切なタイミングで時刻情報を受信し、使用期間の終了または点検時期の到来を的確に把握して使用者に知らせることができる。
他の構成、作用、および効果は、第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
なお、上記したいずれの実施形態においても屋外に設置される室外機に標準時刻電波の受信手段を備えたため、室内よりも電波の受信状態が良好であり、時刻情報を確実に受信することができる。
[5]変形例
上記第1ないし第5の実施形態では、運転開始時や室内機10側の電源投入時にパワーリレー16をオンしたが、それに加え、パワーリレー16を定期的に一定時間だけオンする制御を採用してもよい。これにより、使用者の開始操作がない場合でも、時刻情報を確実に読込んで記憶することができる。
また、上記各実施形態では、使用期間の終了または点検を表示によって知らせる構成としたが、発光ダイオードの発光によって知らせる構成、ブザー音・電子音・メロディ音を発して知らせる構成、室内機10の可動部分が通常と異なる動きをして知らせる構成など、そのいずれを用いてもよい。 さらに、第5の実施形態に記載した受信機(電波時計)23が標準時刻電波を受信するのに十分な時間が経過するまではインバータ24を運転しない構成は、他の実施形態にも適用することができる。 その他、この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。また、各実施形態を適宜に組合わせることも可能である。
各実施形態の構成を示す図。 第1の実施形態における室内機の作用を説明するためのフローチャート。 第1の実施形態における室外機の作用を説明するためのフローチャート。 第2の実施形態における室内機の作用を説明するためのフローチャート。 第3の実施形態における室内機の作用を説明するためのフローチャート。 第3の実施形態における室外機の作用を説明するためのフローチャート。 第4の実施形態における室内機の作用を説明するためのフローチャート。 第5の実施形態における室外機の作用を説明するためのフローチャート。 第6の実施形態における室内機の作用を説明するためのフローチャート。 第6の実施形態における室外機の作用を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…家屋、2…商用交流電源、10…室内機、11…電源プラグ、12…MCU、13…ROM、14…操作部、15…表示部、16…パワーリレー、20…室外機、21…MCU、22…ROM、23…受信器(または電波時計)、30…標準時刻電波送信所、L1…電源ライン、L2…制御信号ライン

Claims (3)

  1. 室内機および室外機からなる空気調和機において、
    前記室外機に設けられ、年月日情報を含む標準時刻電波を受ける受信手段と、
    前記室外機に設けられ、通電開始ごとに、前記受信手段の受信情報を前記室内機に送る室外制御手段と、
    前記室内機に設けられ、この室内機の設置後の最初の通電開始に際し、前記室外機からの受信情報を記憶する第1室内制御手段と、
    前記室内機に設けられ、運転開始ごとに、前記室外機からの受信情報を前記第室内制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2室内制御手段と、
    室内の電源から前記室外機にかけて設けられ、室外機に電源電圧を供給する電源ラインと、
    前記電源ラインに設けられた開閉器と、
    前記室内機に設けられ、運転に際して前記開閉器を閉じ、停止に際して前記開閉器を開く第3室内制御手段と、
    前記室内機に設けられ、この室内機の通電開始に際し、前記開閉器を一定時間だけ閉じる第4室内制御手段と、
    前記室内機に設けられ、前記第2室内制御手段の記憶内容と前記第1室内制御手段の記憶内容との差を求め、その差が予め定められた期間以上のとき報知する報知手段と、
    を備えていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記室内機に設けられ、前記開閉器を定期的に一定時間だけ閉じる第5室内制御手段、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 室内機および室外機からなる空気調和機において、
    前記室外機に設けられ、時間の経過を計るとともに、その時刻情報を標準時刻電波を受けて修正する時計手段と、
    前記室外機に設けられ、設置後の最初の通電開始に際し、前記時計手段の時刻情報を前記室内機に送るとともに記憶する第1室外制御手段と、
    前記室外機に設けられ、通電開始ごとに、前記時計手段の時刻情報を前記室内機に送るとともに前記第2室外制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2室外制御手段と、
    前記室外機に設けられ、前記第2室外制御手段の記憶内容と前記第1室外制御手段の記憶内容との差を求め、その差が予め定められた使用期間以上のとき前記室内機に通知する第3室外制御手段と、
    前記室内機に設けられ、設置後の最初の運転開始に際し、前記室外機からの時刻情報を記憶する第1室内制御手段と、
    前記室内機に設けられ、運転開始ごとに、前記室外機からの時刻情報を第1室内制御手段の記憶とは別に更新記憶する第2室内制御手段と、
    前記室内機に設けられ、前記第2室内制御手段の記憶内容と前記第1室内制御手段の記憶内容との差を求め、その差が予め定められた期間以上のとき報知する第1報知手段と、
    前記室内機に設けられ、前記室外機からの通知に応じて報知する第2報知手段と、
    を備えていることを特徴とする空気調和機。
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