JP4968812B2 - 高純度電解質溶液生成装置 - Google Patents
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Description
従って検出対象イオンの種類に応じて当該イオンを溶出するに適した酸・塩基の電解質溶液が溶離液として選択され、一般的にはアニオン分析用には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシウムなどアルカリ金属、アルカリ土類金属の塩基が、カチオン分析用には塩酸、硫酸、メタスルホン酸など酸が用いられる。
従来、これらの溶離液は、試薬等級の化学薬品を用いた希釈によってオフラインで製造される。溶離液のオフライン調製では、オペレーターのエラーを生じる傾向があり、汚染物の混入を招くおそれがある。例えば、陰イオンクロマトグラフィーにおける溶離液として広く使用されているNaOH溶液は、空気中の二酸化炭素が炭酸イオンとして混入することによって容易に汚染される。炭酸イオンの存在は、イオンクロマトグラフィーの性能を損なう原因となり、保持時間の再現性低下を招く。
(1)電極(カラム外)とイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂充填層(カラム内)との間にイオン交換膜を設け、電気分解によって電極表面で発生するガスや活性物質、すなわち酸化・還元されてできる副産物等の生成物のみならず、ヒドロニウムイオンやヒドロオキシドイオンの系内(カラム内)浸入を阻止すること。
そのためには前記電極が陽極であれば前記イオン交換膜は陰イオン交換膜を選択し、前記電極が陰極であれば前記イオン交換膜は陽イオン交換膜を選択することにより、それぞれの電極で発生するイオンに対しては表面に電荷を有するイオン交換膜による静電反発バリヤー(例えば陰極で生成するヒドロオキシドイオンは陽イオン交換膜により静電反発される)を形成し、同じく電極で発生するガスや系外から浸入する液体に対しては液体を透過しにくいイオン交換膜による不透過バリヤーを形成することにより系内への浸入を阻止する。
前記イオン交換樹脂の交換基に吸着するイオン(ヒドロニウムイオンまたはヒドロオキシドイオン)が電界による移動にともない、その置き換え補給イオンは、外部から注入した水がイオン交換樹脂の表面でイオンに解離されて供給される。従って、注水がこのシステムの持続的通電状態を維持するための必須条件である。前記イオン交換膜とそれに接する前記イオン交換樹脂(カラム内)の界面で、イオンの流れ方向が相反する二方向に分かれ(以下、「イオン界面」と称す)、一方のイオン交換膜側へは系外に向けて、他方のイオン交換樹脂へは系内に向けて解離イオン(ヒドロニウムイオンまたはヒドロオキシドイオン)の流れを生じさせる。この現象はイオン交換樹脂の表面で水の解離平衡のズレが生じ、例えば前記陰イオン交換樹脂には解離したヒドロオキシドイオンが取り込まれ、前記陽イオン交換膜には解離したヒドロニウムイオンが取り込まれることによると考えられる。従って、外部電極で生じた水の電気分解由来のイオンが使われているわけではない。
本発明は、従来技術と対比して上記で述べた解決手段の違いが大きな技術的特徴である。
本発明の電解質溶液生成装置(図1では塩基溶液生成装置)は、陰イオン又は陽イオンのいずれかのイオンを吸着しうる第1のイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層(図1では陽イオン交換樹脂層)と前記第1のイオン交換樹脂に吸着したイオンを反発させる第2のイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層(図1では陰イオン交換樹脂層)の少なくとも2種類のイオン交換樹脂層が設けられた酸又は塩基生成部(図1では塩基生成部)と、
前記酸又は塩基生成部を間に挟み込んで両側から固定するとともに、イオンを輸送するが液体の通過を抑制する一組のイオン交換膜(図1では陽イオン供給側に陽イオン交換膜、陰極側に陽イオン交換膜)と、
前記一組のイオン交換膜の外側から前記酸又は塩基生成部に電圧を印加する一対の電極と、
前記酸又は塩基生成部と電気的に接続し、陰イオン又は陽イオン(図1では陽イオン)のいずれかの目的イオンを該酸又は塩基生成部へ供給するイオン供給部と、
前記酸又は塩基生成部へ純水を供給する純水供給部と、
を備え、
前記酸又は塩基生成部は前記純水を導入する導入口と、該酸又は塩基生成部で生成した酸又は塩基を含む電解質溶液を排出する排出口とを有しており、
前記電圧の印加によって、前記イオン供給部から前記第1のイオン交換樹脂層を介して前記第2のイオン交換樹脂層へ前記イオンを移動させ、
他方、純水の供給を受けて、陰極側の前記陽イオン交換膜と前記第2イオン交換樹脂層(陰イオン交換樹脂)とのイオン界面で前記純水から解離した対イオンの供給を受けて、ヒドロオキシドイオンを前記第2のイオン交換樹脂層を介して前記第1のイオン交換樹脂層へ移動させ、両層の界面に集積した両イオンにより酸または塩基(図1では塩基)を生成し、前記した純水がキャリアとして外部に排出するものである。
なお、前記ヒドロオキシドイオンの供給と共に生成したヒドロニウムイオンは陽イオン交換膜に吸着され、陰極に向かって系外に排出される。
陰極の電極面で、ヒドロニウムイオンは電子の供給をうけて水素ガスとして放散していくが系内に浸入することはない。
本発明の電解質溶液生成装置は、前記一対の電極のうち一つ(図1では陽極)が前記イオン供給部に設けられていてもよい。
純水はイオン交換体層の一方の端から入れられ、他方の端から排出していくが、入口と出口は互いに異なる層に設けられる。すなわち、水はポンプの揚水力を受けてイオン吸着層と反発層の層間をクロス移動し、酸または塩基生成部で生成する生成液の外部排出用キャリアーの役割を果たしている。
この間電気分解で発生したガスや活性物質、すなわち酸化・還元されてできる副産物等の生成物はいずれも酸または塩基生成部間に挟み込むイオン交換膜の外で発生していることから酸または塩基生成部に混入するおそれはない。後述する実施例2でこの事実を確認している。
この構造をとることにより純水が第3層目のイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層に流れ、不純物イオン(図5では陽イオン)は吸着されて取り除かれ、さらに当該不純物イオンは陰極側にある交換膜(図5では陽イオン交換膜)を介して設置された電極に向けて電気移動して系外に排出される。
つまり、第3層目が純水中の不純物イオンの系外への除去に用いられ、酸又は塩基生成部への混入を防止している。
第3層目に投入された純水はその後第2層目を経て第1層目にクロス移動して酸又は塩基生成部を通過して、純水由来の不純物イオンの除去された酸又は塩基性電解質溶液を出口から排出するのである。
なお、前記した酸又は塩基生成部への対イオン(図5ではヒドロオキシドイオン)の供給は第2のイオン交換体層(図5では液体透過性を付与した陰イオン交換膜)と第3イオン交換樹脂層(図5では陽イオン交換樹脂層)とのイオン界面に注水された水由来によるものが使用されていると考えられる。
具体的には例えば高純度塩基性電解質溶液生成装置において純水由来の不純物イオンでも陽イオンであるアンモニュウムイオン、ナトリウムイオンは除去できても陰イオンである炭酸イオンは除去できない。
先ず、本発明の骨子を整理すると、酸又は塩基生成部をイオン交換体の2層構造で形成する基本的な構成および同3層構造で形成する基本的な構成を柱として、付帯するイオン供給部及びそのイオン導入手段、電気分解により生成するガスの排出促進する気泡排出部及びその気泡排出手段に関する高純度電解質溶液の生成装置の発明である。
本発明の第1の実施形態について、以下、詳述する。
本発明は、高純度の酸または塩基性電解質溶液の生成装置に関するもので、説明上、酸または塩基性電解質溶液のいずれかについて詳述すれば両方について説明するまでもなく当業者には理解でき、より一層に簡潔明瞭な説明になるので、原則として高純度塩基性電解質溶液の生成装置について述べていくことにする。
本発明の最良の実施形態を示す図面が図1であるので、図1を中心にして説明する。
電解質溶液生成装置1は、主要な構成として、陽イオン供給部としてのタンク121と、このタンク121に接続される容器123と、この容器123内に収容されているイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125A(陽イオン交換樹脂),125B(陰イオン交換樹脂)と、イオン交換樹脂層125A、125Bを間に挟み込むようにして固定する一組のイオン交換膜127a,127bと、イオン交換樹脂層125A、125Bに対してイオン交換膜127a,127bの外側から電圧を印加する一対の電極(陰極131a及び陽極131b)と、これら陰極131a及び陽極131bに接続された外部電流源133と、純水供給部141を備えている。イオン交換膜127a,127bに挟まれたイオン交換樹脂層125A、125Bを含む領域は、酸又は塩基生成部122を構成している。なお、本実施の形態は陰イオン分析システムであるため、酸又は塩基生成部122では塩基性電解質溶液が生成される。
タンク121は、酸又は塩基生成部122と連通し、陰イオン又は陽イオンのいずれかのイオン(本実施の形態では陽イオン)を該酸又は塩基生成部122へ供給するイオン供給部である。タンク121は、イオンの供給源である電解質原液Eを貯留している。電解質原液としては、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属等の濃度0.1〜5Mの硫酸塩、水酸化物等の電解質溶液を挙げることができる。
容器123は、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PP(ポリプロピレン)等の絶縁性の材質で構成されている。容器123は、例えば筒状をなし、タンク121と容器123の内部は連通している。容器123は、酸又は塩基生成部122に純水を導入する第1の入口123a、該酸又は塩基生成部122で生成した酸又は塩基を含む電解質溶液を排出する第1の出口123bと、電極で発生するガス及び活性物質を排出する第2の出口123dと、を有している。第1の入口123aには、酸又は塩基生成部122へ純水を供給する純水供給部141の配管147が接続されている。第2の出口123dは図示しない廃液管に接続されている。図1に示すように、第1の入口123aはイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Bに臨んで設けられており、イオン交換樹脂層125B中に純水を導入できるように構成されている。また、第1の出口123bはイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Aに臨んで設けられており、イオン交換樹脂層125Aを通過した液を排出できるように構成されている。また、図示していないが、第1の入口123aをイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Aに臨んで設け、第1の出口123bをイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Bに臨んで設ける構成にしてもよい。
イオン交換体はイオン交換機能を有する物質をさし、特に不溶性高分子化合物にイオン交換基をもつイオン交換樹脂を好適にもちいることができ、ビーズ状、フレーク状、繊維状、不織布状、膜状ほかに成形されたものがよい。また、イオン交換体層全体として陽または陰イオンのイオン交換能を有するならばこれら二種以上のイオン交換体を適宜交互に積層、混層してもよい。なお、イオン交換体としてイオン交換膜を積層して用い、その一部または全てのイオン交換膜では液体が流れるように各イオン交換膜に十分な大きさの微細孔やスリットをあける加工処理をして液体透過性を付与したものや、イオン交換膜と容器内壁との間に隙間を設けて、その隙間に液体が流れるようにしたものが使用される。そのほかイオン交換膜に液体透過性を付与する常套手段は多々あるが限定されない。
また、イオン交換樹脂層125Bは、移動してきたイオンと静電反発する第2のイオン交換樹脂層(反発層)を構成している。本実施の形態では、イオン交換樹脂層125Bは、
陰イオン交換樹脂である。
イオン交換膜127a,127bは、イオン伝導性を有し、イオンを輸送するが液体の通過を抑制する。イオン交換膜127a,127bは、前記酸又は塩基生成部122を構成するイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125A、125Bを間に挟み込んで両側から固定する。イオン交換膜127a、127bは、主に4つの機能を有している。1つ目の機能は、陰極131a及び陽極131bの間を電気的接続状態にする機能である。2つ目の機能は液の流れを規制する機能である。例えば、純水供給部141によって第1の入口123aから導入された純水の流れは、イオン交換膜127a,127bにより規制され、ほとんどが第1の出口123bに導かれる。3つ目の機能は、酸又は塩基生成部122のイオン交換体層、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層(図1ではイオン交換樹脂層125A、125B)を固定する機能である。イオン交換膜127a,127bを使用してイオン交換樹脂層125A、125Bを固定することである。4つ目の機能は、電極で発生する活性物質とガス(水素及び酸素ガス)の系内への混入を防止する機能である。
純水供給部141は、酸又は塩基生成部122へ純水を供給する。純水供給部141は、純水貯留部143と、ポンプ145と、これらを接続する配管147とを有している。配管147は、第1の入口123aに接続されている。
一対の電極(陰極131a及び陽極131b)は、一組のイオン交換膜127a,127bの外側から前記酸又は塩基生成部122に電圧を印加する。つまり、一対の電極(陰極131a及び陽極131b)は、少なくとも、イオン交換樹脂層125A、125B、イオン交換膜127a,127bに対して、これらの外側から電圧を印加する。これにより、電極間で電気泳動(イオンの移動)によるイオンの移動を生じさせる。本実施の形態では、陰極131aと陽極131bの間に複数のイオン交換体(イオン交換樹脂層125A,125B、イオン交換膜127a,127b)が収容されて電気的接続状態にあるため、陰極131a及び陽極131bによってこれらのイオン交換体の外側から電圧を印加することにより、電気泳動により陰極131aと陽極131bのそれぞれへ向かうイオンの流れ及び電気浸透流(イオンを取り囲む溶媒の流れでイオンの流れと共に生ずる)を生じさせることができる。
当該移動するヒドロオキシドイオンはイオン界面(陰イオン交換樹脂125Bと陽イオン交換膜127bの界面)で注水された水から解離して補給され、持続的通電状態を維持している。
次に、本発明の第2の実施形態である電解質溶液生成装置1aについて、図5を参照しながら説明する。本実施形態の電解質溶液生成装置1aは、第1の実施形態である電解質溶液生成装置1の変形例であるため、以下では第1の実施の形態との相違点を中心に説明を行うとともに、図5において図1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
純水を汚染されないように維持する事は困難であり、使用直前にインライン方式で不純物イオンである陽イオンを取り除くことには意義がある。
イオン交換樹脂層125Cとして利用可能な陽イオン交換樹脂の種類には、特に制限はなく、例えばアンバライト(登録商標;ダウ・ケミカル社製)IR120B、DOWEX(登録商標;ダウ・ケミカル社製)50WX2、同50WX4、同50WX8などを用いることができる。これらの中でも、交換基が強酸性で高交換容量であることから、アンバライト(登録商標;ダウ・ケミカル社製)IR120B、DOWEX(登録商標;ダウ・ケミカル社製)50WX8が好ましい。
次に、本発明の第3の実施形態である電解質溶液生成装置1bについて、図6を参照しながら説明する。本実施形態の電解質溶液生成装置1bは、第1の実施形態である電解質溶液生成装置1の変形例であるため、以下では第1の実施の形態との相違点を中心に説明を行うとともに、図6において図1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態において、イオン交換樹脂層125Eはイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Aと同様の陽イオン交換樹脂である。
上記3つの機能を充足する上で、耐久性を付与したイオン交換体により形成されていることがより好ましい。
イオン交換膜127cに使用するイオン交換体の種類は、十分な強度を有し、化学的に安定であるテフロン(登録商標)系のイオン交換膜で例えばNafion(登録商標)NRE−212、115、117、324、424、551(デュポン社製)、SELEMION(登録商標)CMF(旭硝子社製)などを用いることができる。また使用するNafion、CMFは、液体の通過を抑制しないように簡単なスリット加工等を施している。
このスリット加工等により、液体透過性を付与した結果、逆に外部から系内への不純物を含む液体やガスが浸入するおそれがあるが、そのため、電解質原液供給装置171から常に溶液を流し、外部から系内への不純物を含む液体やガスの混入を防いでいる。
次に、本発明の第4の実施形態である電解質溶液生成装置1cについて、図7を参照しながら説明する。本実施の形態である電解質溶液生成装置1cは、第3の実施形態である電解質溶液生成装置1bの変形例であるため、以下では第3の実施形態との相違点を中心に説明を行うとともに、図7において図6と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すような酸性電解質溶液生成装置1fにおいてイオン交換間膜127bに耐久性を付与したスチレン系陰イオン交換膜を用いるが電極に直接、接して使用する場合には耐久性の面でテフロン(登録商標)系陽イオン交換膜と較べ劣る。そこで、気泡排出部124内に陰イオン交換体、例えば陰イオン交換樹脂層125Dと耐久性および液体透過性を付与した陽イオン交換体、例えばテフロン(登録商標)系陽イオン交換膜127dと陽極131aを設けている。この陽イオン交換膜127dにより、イオン交換樹脂層125Dと陰極131aとの間を離間していることから電極面でおきる電気分解によるイオン交換樹脂の分解を抑制することができる。あわせて電極に直接、触れるイオン交換膜としてより耐久性のあるテフロン(登録商標)系陽イオン交換膜を用いることができる。
さらに、陰極付近に集積した高濃度の陽イオン(例えば陽イオン交換樹脂125Dや陽イオン交換膜127b由来のナトリウムイオン)を拡散させる効果があり、例えば通電トラブルがあった場合に電極付近に生ずるカセイーソーダの結晶を速やかに溶解させて機器・配管のつまりを防止する効果がある。このような電極付近に集積してくるイオンを拡散させる効果は図5や図6のタイプの装置では極めて小さく、不充分である。つまり、図5に示す装置1aでは電気浸透流の僅かな液流による拡散のみであり殆んど無いに等しい。また図6に示す装置1bでは液を電極付近に流し込んでいるが、実際、電極と膜とが接している部分では、電気分解が起こっているため、電極付近では大量のガスが発生している。従って、外側から、電極に液を流しても、ガスの発生により、電極と膜が接している点まで液を流すことができず、イオンが集積している部分(電極と膜とが接している部分)のイオンを拡散することが出来ない。この問題を解決するために、図7に示すように、溶液を膜の内側から流して膜と電極の接している部分にも流れるようにすることで、電極付近に集積してくるイオンをよりスムーズに拡散し溶出させることができる。
上記3つの機能を充足する上で、耐久性を付与されたイオン交換体により形成されていることがより好ましい。
イオン交換膜127dに使用するイオン交換体の種類は、十分な強度を有し、化学的に安定であるテフロン(登録商標)系のイオン交換膜で例えばNafion(登録商標)NRE−212、115、117、324、424、551(デュポン社製)、SELEMION(登録商標)CMF(旭硝子社製)などを用いることができる。また使用するNafion、CMFは、液体の通過を抑制しないように簡単なスリット加工等を施している。
このスリット加工等により、液体透過性を付与した結果、逆に外部から系内への不純物を含む液体やガスの浸入を避けられないが、そのため、純水供給装置161から常に溶液を流し、外部から系内への不純物を含む液体やガスの混入を防いでいる。
次に本発明の第5の実施形態である電解質溶液生成装置1dは第2の実施形態である電解質溶液生成装置1aの変形例であり、図8を参照しながら簡潔に説明する。
図8の電解質溶液生成装置1dは、酸また塩基生成部を3層構造とし、第2の実施形態である電解質溶液生成装置1aと同一である。第2層目をイオン交換体、例えば液体透過性を付与した陰イオン交換膜を積層したイオン交換体125bとし、第1層目と第3層目を同じ極性のイオン交換体、例えば陽イオン交換樹脂層125A、125Cで形成される。
タンク121を使用せず、イオン交換膜127aに隣接してその外側にイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Eと耐久性を付与したイオン交換体、例えばイオン交換膜127cと陽極131bを設け、イオン導入手段として電解質供給源173及びポンプ175と配管177により構成される電解質原液供給装置171を設けている。そして、陰極131bに隣接してその外側に気泡排出部124を設け、気泡排出促進手段として純水源163及びポンプ165と配管167により構成される純水供給装置161を設けた電解質溶液生成装置である。
次に本発明の第6の実施形態である電解質溶液生成装置1eについて図9を参照しながら簡潔に説明する。
図9の電解質溶液生成装置1eは、第5の実施形態である電解質溶液生成装置1d(図8)の変形例である。
酸また塩基生成部を3層構造とし、タンク121を使用せず、イオン交換膜127aに隣接してその外側にイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Eと耐久性を付与したイオン交換体、例えばイオン交換膜127cと陽極131bを設け、イオン導入手段として電解質供給源173及びポンプ175を配管177により構成される電解質原液供給装置171を設けている。そして、イオン交換膜127bに隣接してその外側に気泡排出部を設け、気泡排出部124内にイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Dと耐久性を付与したイオン交換体、例えばイオン交換膜127dと陰極131aを設け、気泡排出促進手段として純水源163及びポンプ165と配管167により構成される純水供給装置161を設けた電解質溶液生成装置である。
本発明の第7の実施形態である電解質溶液生成装置をイオン分析システムとして構成するイオンクロマトグラフに組み込んだ形態について説明する。
図11は、本発明の塩基性電解質溶液生成装置をイオンクロマトグラフに組み込んだ形態であり、イオン分析システム100の概略構成を示す図面である。このイオン分析システム100は、主要な構成として、電解質溶液生成装置1、電解質溶液精製装置2、ポンプ3、サンプルを注入するインジェクターポート5、分離カラム7、不純物イオン除去装置9、及び不純物イオン除去装置9から排出された溶出液の電気伝導度を検出する検出器11を備えている。これらの各構成部は、配管13によって接続されている。また、配管13上には三方ジョイント15が設けられ、電解質溶液生成装置1から流出する液量とポンプ3で排出する液量との調整を図っている。
次に本発明の第8の実施形態である電解質溶液生成装置1gについて図12を参照しながら簡潔に説明する。
図12の電解質溶液生成装置1gは第1層をイオン交換体としてイオン交換樹脂層125Aのかわりにイオン交換膜を積層したイオン交換体125aで構成したものである。イオン交換膜の積層したイオン交換体125aは容器123の内径よりも小さい径のイオン交換膜を多層に重ねたものであり、容器の内側に隙間空間を設けている。
イオン交換膜127aの下面に接して、イオン交換膜127aと同型のイオン交換膜を積層し、イオン交換膜を積層したイオン交換体125aとし、イオン交換膜の積層したイオン交換体125aの外径を若干小さくして(イオン交換樹脂125Bのビーズが通過できない程度)容器の内壁とイオン交換膜積層125aの周囲に隙間空間を設け、イオン交換膜を積層したイオン交換体125aの下面に接して反対極性を有するイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂125B層を順に重ね、さらに同極性イオン(陽イオン)を吸着し、透過するが、液体を通しにくいイオン交換膜127bを接して配置した高純度電解質溶液生成装置である。
これは、陽イオンのイオンの流れと、純水の流れが干渉しないようにしていて、陽イオンはイオン交換膜を積層したイオン交換体125a内を移動し、純水の流れはイオン交換膜を積層したイオン交換体125aの外周、つまり、容器の内壁とイオン交換膜を積層したイオン交換体との隙間を流れる。従って、イオン交換膜を積層したイオン交換体125aとイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Bとの間に集積した両イオンは、純水の流れにより、この隙間(容器の内壁とイオン交換膜層との隙間)を通って、外部に流れる。
なお、イオン交換膜層を多層にしているのはイオン交換膜1枚の厚みは通常、0.2mm前後しかないので多層にしないと液が流れる空間を作る事ができないからである。
以上、塩基溶液生成装置について説明してきたが、最後に酸性電解質溶液生成装置1fについて簡単に触れておくことにする。本発明の第9の実施形態である酸性電解質溶液生成装置1fについて図10を参照しながら簡潔に説明する。
図10は酸性電解質溶液生成装置1fについて付帯設備のついた形態で図示しており、この図10を参照しながら塩基性電解質溶液生成装置1g(図12)との違いを説明する。
まず、電解質原液供給装置171を使用して、電解質供給源173から陰イオンを含んだ電解質原液Eをイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Eに通流させる。さらに、イオン交換膜127aと127bに陰イオン交換膜が使われ、第1層のイオン交換体、例えばイオン交換膜を積層したイオン交換体125aに陰イオン交換膜、第2層のイオン交換体、例えばビーズ状のイオン交換樹脂層125Bに陽イオン交換樹脂が充填される。電極の設定が逆となり、電極131aが陽極、電極131bが陰極となる。装置の構成上の違いは以上の点だけである。
陰イオン交換膜としては、十分な強度を有する点で例えばスチレン系のネオセプタ(登録商標)AHA(トクヤマ社製)、AMX、ACM、ACS、AFN、AFX、同じくスチレン系のSELEMION(登録商標)AMV、AMT、DSV、AAV、ASV、AHT、APS(旭硝子社製)などを用いることができる。
図11と同様の構成のイオン分析システム100を使用し、アニオンのイオン分析を実施した。電解質溶液生成装置1cは塩基性電解質溶液生成装置(日理工業製)、電解質溶液精製装置2は陰イオン除去用不純物イオン除去装置(日理工業製)、不純物イオン除去装置9は陽イオン除去用不純物イオン除去装置(日理工業製)、ポンプ145と165と175はCCPM(東ソー社製)、ポンプ3はDP−8020(東ソー社製)、インジェクターはモデル7125(RHEODYNE社製、20μL)、電気泳動用の直流電源133はEX−375U2(高砂製作所社製)、分離カラム7はTSKgel superIC Anion AZ(東ソー製)、検出器11は非接触型電気伝導度検出器(日理工業製)を使用した。電解質溶液精製装置2は、定電流30mA(約31.8V)とし、不純物イオン除去装置9は、一段目を定電流15mA(約35.5V)とし、二段目を定電流5mA(約25.1V)とし、電気泳動用直流電源133は、定電流20mA(約38.1V、約1717μS/cmのNaOH溶液)とし、電気泳動用電極として白金電極を用い、ポンプ145から純水(1.1ml/min)、ポンプ165から純水(1.0ml/min)及びポンプ175から100mMのNa2SO4(0.5ml/min)をそれぞれ供給し、ポンプ3の流量は0.75ml/minとした。サンプル濃度は、F−イオン;50ppb、Cl−イオン;100ppb、NO2 −イオン;150ppb、Br−イオン;100ppb、NO3 −イオン;300ppb、SO4 2−イオン;400ppb、PO4 3−イオン;300ppbであった。
測定結果を図14に示した。
図13と同様の構成の電解質溶液生成装置1hを使用し、生成した電解質溶液の電気分解の影響について調べた。電解質溶液生成装置1hは塩基性電解質溶液生成装置(日理工業製)、ポンプ145と175はCCPM(東ソー社製)、電気泳動用の直流電源133はEX−375U2(高砂製作所社製)を使用した。電気泳動用直流電源133は、定電流20mA(約31V)とし、電気泳動用電極として白金電極を用い、ポンプ145から1mM HNO3(1.1ml/min)、ポンプ175から100mMのNa2SO4(0.5ml/min)をそれぞれ供給した。図13に示す電解質溶液生成装置の第1の出口123bから排出した排出液をサンプルとし、図11のイオン分析システム100を使用して、測定した。イオン分析システム100の測定条件は実施例1と同じである。クロマトグラムを図15に示した。
図15のチャート中、1のピークはNO2 −イオン、2のピークはNO3 −イオンである。この結果から、NO2 −イオンがNO3 −イオンの電気分解により生成することが確認できた。
図16のチャート中、1のピークはNO3 −イオンである。この結果から、NO2 −イオンが生成しないことが確認できた。
図17の結果から、発生したガスによる大きなスパイクノイズが現れていることが確認できた。
図18の結果からスパイクノイズが現れていないことが確認できた。
以上、図16から18の結果から本発明の電解質溶液生成装置1cにより生成した電解質溶液中には、電極反応で生ずるガスや活性物質が混入しないことが確認できた。
本発明の塩基性電解質溶液生成装置1b(図6)を組み込んだイオンクロマトグラフ(図11)と同様の構成のイオン分析システム100を使用し、当該塩基性電解質溶液生成装置1b(図6)にかける電流変化に伴う生成溶液の電気伝導度を測定した。実験では、図11のイオン分析システム100から分離カラム7及び不純物イオン除去装置9を取り外して使用した。電解質溶液生成装置1bは塩基性電解質溶液生成装置(日理工業製)、電解質溶液精製装置2は陰イオン除去用不純物イオン除去装置(日理工業製)、ポンプ145、165、175はCCPM(東ソー社製)、ポンプ3はDP−8020(東ソー社製)、インジェクターはモデル7125(RHEODYNE社製、20μL)、電気泳動用の直流電源133はEX−375U2(高砂製作所社製)、検出器11はCM432(東ソー社製)を使用した。電解質溶液精製装置2は、定電流30mA(40.6V)とし、電気泳動用電極として白金電極を用い、ポンプ145から純水(1.1ml/min)、ポンプ165から純水(1.0ml/min)及びポンプ175から100mMのNa2SO4(0.25ml/min)を供給し、ポンプ3の流量は0.75ml/minとした。その結果を図19に示した。なお、図19の符号1〜10の区分は、1:0mA(0V)、2:定電流5mA(42.8V)、3:定電流10mA(57.7V)、4:定電流15mA(65.8V)、5:定電流20mA(70.8V)、6:定電流25mA(75.3V)、7:定電流30mA(78.3V)、8:定電流35mA(81.2V)及び9:定電流40mA(89.6V)とした。
図19から、電流が高くなるに従い、生成した電解質溶液の電気伝導度が高くなることが確認された。このように電流値を変化させる簡単な操作で、所望の電気伝導度の電解質溶液を製造することができた。
図20の結果から、印加電圧が高くなるにつれ生成電解液の電気伝導度が高くなることが確認できた。
1a〜1y 電解質溶液生成装置
2 電解質溶液精製装置
3 ポンプ
4
データ処理装置
5 インジェクターポート
7 分離カラム
9 不純物イオン除去装置
11 検出器
13 配管
15 三方ジョイント
122 酸又は塩基生成部
123 容器
123a 第1の入口
123b 第1の出口
123c 第2の入口
123d 第2の出口
123e 第3の入口
123f 第3の出口
124 気泡排出部
125a イオン交換膜積層
125A イオン交換樹脂層
125b イオン交換膜積層
125B イオン交換樹脂層
125C イオン交換樹脂層
125D イオン交換樹脂層
127a イオン交換膜
127b イオン交換膜
127c イオン交換膜
127d イオン交換膜
133 外部電流源
141 純水供給部
143 純水貯留部
145 ポンプ
147 配管
161 純水供給部
163 純水貯留部
165 ポンプ
167 配管
171 電解質溶液供給部
173 電解質溶液貯留部
175 ポンプ
177 配管
Claims (13)
- (A1)陽または陰イオンのいずれかの生成対象イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Aを備え、電解質原料溶液内に電極を設け、
電解質原料溶液からイオン交換膜Aを介して生成対象イオンを取り込み、残余の反対極性イオン(以下、「同極性」・「反対極性」は生成対象イオンの有する電気的極性を基準とする)を除去する手段と
(A2)前記イオン交換膜Aの下面に接して同極性イオンを吸着するイオン交換体B層、反対極性イオンを吸着するイオン交換体C層を順に重ね、さらに同極性イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Dを接して配し、
(A3)前記イオン交換体C層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体B層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
または
前記イオン交換体B層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体C層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
(A4)前記イオン交換膜Dの外面に電極を備え、前記電極を接続する外部電流源と
を備える高純度電解質溶液生成装置。 - (a1)陽または陰イオンのいずれかの生成対象イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Aを備え、電解質原料溶液内に電極を設け、
電解質原料溶液からイオン交換膜Aを介して生成対象イオンを取り込み、残余の反対極性イオン(以下、「同極性」・「反対極性」は生成対象イオンの有する電気的極性を基準とする)を除去する手段と
(a2)前記イオン交換膜Aの下面に接して前記イオン交換膜Aと同型のイオン交換膜を積層して同極性イオンを吸着するイオン交換体B層を形成し、
当該積層部分の外径を小さくして容器の内壁と積層部分の周囲に空間を設け、
当該積層部分の下面に接して反対極性を有するイオン交換体C層を順に重ね、さらに同極性のイオンを透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Dを接して配し、
または
前記イオン交換膜Aの下面に接して同極性イオンを吸着するイオン交換体B層を形成し、
当該イオン交換体B層に次いで順に反対極性イオンを吸着するイオン交換膜を積層し、当該積層部分の外径を小さくして容器の内壁と積層部分の周囲に空間を設けたイオン交換体C層を形成し、
さらに同極性のイオンを透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Dを接して配し、
(a3)前記イオン交換体C層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体B層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
または
前記イオン交換体B層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体C層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
(a4)前記イオン交換膜Dの外面に電極を備え、前記電極を接続する外部電流源と
を備える高純度電解質溶液生成装置。 - (C1)陽または陰イオンのいずれかの生成対象イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Aを備え、電解質原料溶液内に電極を設け、
電解質原料溶液からイオン交換膜Aを介して生成対象イオンを取り込み、残余の反対極性イオン(以下、「同極性」・「反対極性」は生成対象イオンの有する電気的極性を基準とする)を除去する手段と
(C2)前記イオン交換膜Aの下面に接して同極性イオンを吸着するイオン交換体B1層、反対極性イオンを吸着するイオン交換体C層、さらに同極性イオンを吸着するイオン交換体B2層を重ね、その外側に同極性イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Dを接して配し、
(C3)前記イオン交換体B2層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体B1層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
(C4)前記イオン交換膜Dの外面に電極を備え、前記電極を接続する外部電流源と
を備える高純度電解質溶液生成装置。 - (B1)前記請求項1(A1)、前記請求項2(a1)、前記請求項3(C1)に記載する手段に代えて、
陽または陰イオンのいずれかの生成対象イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Aを挟んで上面に、生成対象イオンと同極性(以下、「同極性」・「反対極性」は生成対象イオンの有する電気的極性を基準とする)イオンを吸着するイオン交換体AAを接して設け、一方に電解質原料溶液の投入口を設け、他方に残余溶液の出口を設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備える
電解質原料溶液から生成対象イオンを取り込み、残余の反対極性イオンを除去する手段
を備える請求項1から3のいずれかに記載の高純度電解質溶液生成装置。 - (B2−1)前記請求項1(A4)、前記請求項2(a4)、前記請求項3(C4)に記載する手段に代えて、
前記イオン交換膜Dおよびこれに取り付けた電極の外面に接して純水または検出器からの戻り水を通す導入部を設け、
前記電極に接続する外部電流源とを備える
電極面から発生する気泡を排出促進する手段
を備える請求項1から3のいずれかに記載の高純度電解質溶液生成装置。 - (B2−2)前記請求項1(A4)、前記請求項2(a4)、前記請求項3(C4)に記載する手段に代えて、
前記イオン交換膜Dを挟んで外面に同極性イオンを吸着するイオン交換体DDを設け、純水または検出器からの戻り水を導入する入口を一方に設け、イオン交換体DDに通して排出する出口を他方に設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備え、
前記電極に接続する外部電流源とを備える
電極面から発生する気泡を排出促進し、さらに前記純水または検出器からの戻り水に含まれた検出イオン(反対極性イオン)の前記イオン交換膜Dの内側への拡散混入を防止し、電極付近のイオン濃度を拡散させる手段
を備える請求項1から3のいずれかに記載の高純度電解質溶液生成装置。 - (A1)陽または陰イオンのいずれかの生成対象イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Aを挟んで上面に、生成対象イオンと同極性(以下、「同極性」・「反対極性」は生成対象イオンの有する電気的極性を基準とする)イオンを吸着するイオン交換体AAを接して設け、一方に電解質原料溶液の投入口を設け、他方に残余溶液の出口を設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備える
電解質原料溶液から生成対象イオンを取り込み、残余の反対極性イオンを除去する手段と
(A2)前記イオン交換膜Aの下面に接して同極性イオンを吸着するイオン交換体B層、反対極性イオンを吸着するイオン交換体C層を順に重ね、さらに同極性イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Dを接して配し、
(A3)前記イオン交換体C層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体B層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
または
前記イオン交換体B層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体C層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
(A4)前記イオン交換膜Dを挟んで外面に同極性イオンを吸着するイオン交換体DDを設け、純水または検出器からの戻り水を導入する入口を一方に設け、イオン交換体DDに通して排出する出口を他方に設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備え、
前記電極に接続する外部電流源とを備える
電極面から発生する気泡を排出促進し、さらに前記純水または検出器からの戻り水に含まれた検出イオン(反対極性イオン)の前記イオン交換膜Dの内側への拡散混入を防止し、電極付近のイオン濃度を拡散させる手段
を備える高純度電解質溶液生成装置。 - (a1)陽または陰イオンのいずれかの生成対象イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Aを挟んで上面に、生成対象イオンと同極性(以下、「同極性」・「反対極性」は生成対象イオンの有する電気的極性を基準とする)イオンを吸着するイオン交換体AAを接して設け、一方に電解質原料溶液の投入口を設け、他方に残余溶液の出口を設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備える
電解質原料溶液から生成対象イオンを取り込み、残余の反対極性イオンを除去する手段と
(a2)前記イオン交換膜Aの下面に接して前記イオン交換膜Aと同型のイオン交換膜を積層して同極性イオンを吸着するイオン交換体B層を形成し、
当該積層部分の外径を小さくして容器の内壁と積層部分の周囲に空間を設け、
当該積層部分の下面に接して反対極性を有するイオン交換体C層を順に重ね、さらに同極性のイオンを透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Dを接して配し、
または
前記イオン交換膜Aの下面に接して同極性イオンを吸着するイオン交換体B層を形成し、
当該イオン交換体B層に次いで順に反対極性イオンを吸着するイオン交換膜を積層し、当該積層部分の外径を小さくして容器の内壁と積層部分の周囲に空間を設けたイオン交換体C層を形成し、
さらに同極性イオンを吸着し、同極性のイオンを透過するが液体を通しにくいイオン交換膜Dを接して配し、
(a3)前記イオン交換体C層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体B層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
または
前記イオン交換体B層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体C層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え、
(a4)前記イオン交換膜Dを挟んで外面に同極性イオンを吸着するイオン交換体DDを設け、純水または検出器からの戻り水を導入する入口を一方に設け、イオン交換体DDに通して排出する出口を他方に設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備え、
前記電極に接続する外部電流源とを備える
電極面から発生する気泡を排出促進し、さらに前記純水または検出器からの戻り水に含まれた検出イオン(反対極性イオン)の前記イオン交換膜Dの内側への拡散混入を防止し、電極付近のイオン濃度を拡散させる手段
を備える高純度電解質溶液生成装置。 - (C1)陽または陰イオンのいずれかの生成対象イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Aを挟んで上面に、生成対象イオンと同極性(以下、「同極性」・「反対極性」は生成対象イオンの有する電気的極性を基準とする)イオンを吸着するイオン交換体AAを接して設け、一方に電解質原料溶液の投入口を設け、他方に残余溶液の出口を設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備える
電解質原料溶液から生成対象イオンを取り込み、残余の反対極性イオンを除去する手段と
(C2)前記イオン交換膜Aの下面に接して同極性イオンを吸着するイオン交換体B1層、反対極性イオンを吸着するイオン交換体C層、さらに同極性イオンを吸着するイオン交換体B2層を重ね、その外側に同極性イオンは透過するが液体の透過率が小さいイオン交換膜Dを接して配し、
(C3)前記イオン交換体B2層の一方の端から純水を投入し、前記イオン交換体B1層の他方の端から生成対象イオンの塩基または酸性溶液を排出する出口を備え
(C4)前記イオン交換膜Dを挟んで外面に同極性イオンを吸着するイオン交換体DDを設け、純水または検出器からの戻り水を導入する入口を一方に設け、イオン交換体DDに通して排出する出口を他方に設け、
出口に耐久性を付与したイオン交換体を介して電極を備え、
前記電極に接続する外部電流源とを備える
電極面から発生する気泡を排出促進し、さらに前記純水または検出器からの戻り水に含まれた検出イオン(反対極性イオン)の前記イオン交換膜Dの内側への拡散混入を防止し、電極付近のイオン濃度を拡散させる手段
を備える高純度電解質溶液生成装置。 - (G1)前記請求項7(A4)、前記請求項8(a4)、前記請求項9(C4)に記載する手段に代えて、
前記イオン交換膜Dおよびこれに取り付けた電極の外面に接して純水または検出器からの戻り水を通す導入部を設け、
前記電極に接続する外部電流源とを備える
電極面から発生する気泡を排出促進する手段
を備える請求項7から9のいずれかに記載の高純度電解質溶液生成装置。 - イオンクロマトグラフ用溶離液に用いる請求項1から10のいずれかに記載の高純度電解質溶液生成装置。
- イオンクロマトグラフにおいて
(A)生成対象の陽イオンを含む電解質原料溶液が投入される第1層目に陽イオン交換樹脂が充填された層と
(A−1)当該第1層の一方の端部に原料溶液投入口を設けて投入配管が取り付けられ、
(A−2)当該第1層の他方の端部に液体透過性と耐久性を付与した陽イオン交換膜を配し、当該交換膜に接して陽極電極を取り付け、溶液排出口を設けて排出配管が取り付けられ
(B)第2層目に上記第1層目の陽イオン交換樹脂を支える耐久性を付与した陽イオン交換膜と
(C)第3層目に陽イオン交換膜が積層された層と
(C−1)当該積層部の周囲と容器内壁との間に空間を設け、
(C−2)当該第3層の一方の端部に生成対象イオンの塩基性電解質溶液を取り出す出口を設けて取り出し配管が取り付けられ、
(D)第4層目に陰イオン交換樹脂が充填された層と
(D−1)当該第4層の一方の端部に純水投入口を設けて投入配管が取り付けられ、
(E)第5層目に上記3層目から4層目にいたるイオン交換樹脂を支える耐久性を付与した陽イオン交換膜と
(F)純水または検出器から排出された溶出液が投入される第6層目に陽イオン交換樹脂が充填された層と
(F−1)当該第6層の一方の端部に純水投入口を設けて投入配管が取り付けられ、
(F−2)当該第6層の他方の端部に液体透過性と耐久性を付与した陽イオン交換膜を配し、当該交換膜に接して陰極電極を取り付け、溶液排出口を設けて排出配管が取り付けられ
(G)上記電極を結ぶ外部電流源と
を備える溶離液用高純度塩基性電解質溶液生成装置。 - イオンクロマトグラフにおいて
(A)生成対象の陰イオンを含む電解質原料溶液が投入される第1層目に陰イオン交換樹脂が充填された層と
(A−1)当該第1層の一方の端部に原料溶液投入口を設けて投入配管が取り付けられ、
(A−2)当該第1層の他方の端部に液体透過性と耐久性を有する陽イオン交換膜を配し、当該交換膜に接して陰極電極を取り付け、溶液排出口を設けて排出配管が取り付けられ
(B)第2層目に上記第1層目の陰イオン交換樹脂を支える耐久性を付与した陰イオン交換膜と
(C)第3層目に陰イオン交換膜が積層された層と
(C−1)当該積層部の周囲と容器内壁との間に空間を設け、
(C−2)当該第3層の一方の端部に生成対象イオンの酸性溶液を取り出す出口を設けて取り出し配管が取り付けられ、
(D)第4層目に陽イオン交換樹脂が充填された層と
(D−1)当該第4層に純水投入口を設けて投入配管が取り付けられ、
(E)第5層目に上記3層目から4層目にいたるイオン交換樹脂を支える耐久性を付与した陰イオン交換膜と
(F)純水または検出器から排出された溶出液が投入される第6層目に陰イオン交換樹脂が充填された層と
(F−1)当該第6層の一方の端部に純水投入口を設けて投入配管が取り付けられ、
(F−2)当該第6層の他方の端部に液体透過性と耐久性を有する陽イオン交換膜を配し、当該交換膜片に接して陽極電極を取り付け、溶液排出口を設けて排出配管が取り付けられ
(G)上記電極を結ぶ外部電流源と
を備える溶離液用高純度酸性電解質溶液生成装置。
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