以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態において、本発明は、低燃、高燃および待機(停止)の3つの燃焼段階を有する蒸気ボイラを複数台設置した多缶設置システムの台数制御装置として実現されている。
図1は本実施の形態における多缶設置システムの全体構成を簡略的に示す図である。ここでは、多缶設置システムが5台の3位置蒸気ボイラ101を備える。3位置ボイラ101は、供給燃料の相違により低燃または高燃の状態で燃焼する。例えば各ボイラ101における高燃時の燃焼量が低燃時の約2倍である場合、高燃時の燃焼量を1.0と数えれば、各ボイラ101の燃焼量は0.5刻みで変更することができることになる。3位置ボイラに代えて、オン・オフボイラを用いてもよいし、低燃・中燃・高燃の4位置ボイラや、その他の多位置ボイラを用いるようにしてもよい。
全てのボイラ101は、スチームヘッダ102に蒸気管103を通じて接続されている。ボイラ101からの蒸気は、スチームヘッダ102に蒸気管103を通じて集合する。スチームヘッダ102は、使用者の設備に接続され、集合した蒸気をその設備に供給する。
そのスチームヘッダ102には、圧力検出器104が配置されている。圧力検出器104は、スチームヘッダ102内部の蒸気圧力を検出する。使用者設備の需要増大により負荷が増加し、供給蒸気量が不足すれば、スチームヘッダ102内部の蒸気圧力が減少することになる。一方、使用者設備の需要低下により負荷が減少し、供給蒸気量が過剰になれば、スチームヘッダ102内部の蒸気圧力が増加することになる。このため、圧力検出器104からの圧力検知信号により負荷変動をモニターできる。
圧力検出器104は、台数制御装置105と信号線106により接続されている。台数制御装置105は、信号線106を介して、圧力検出器104からの圧力検知信号を受信する。台数制御装置105は、圧力検出器104からの圧力検知信号に基づいて、要求負荷に対応する必要な燃焼量を定め、その必要燃焼量にしたがって各ボイラ101に燃焼段階の変更を指示し、5台のボイラ101の燃焼量を制御する。上述のように各ボイラ101における高燃時の燃焼量を1.0とすれば、5台のボイラ101の合計燃焼量は0.5刻みで0.0から5.0まで変化させることができる。
台数制御装置105は、要求負荷の変動により燃焼量が不足している場合、待機から低燃、または低燃から高燃に燃焼段階を引き上げる指示をボイラ101に行う。要求負荷の変動により燃焼量が過剰になっている場合、高燃から低燃、低燃から待機、または高燃から待機に燃焼段階を引き下げる指示をボイラ101に行う。
ここで、ボイラ101の発停は、仮想ボイラ単位で扱うこともできる。仮想ボイラとは、ボイラが持つ上述のような燃焼量の違い(低燃、中燃、高燃、・・・)をそれぞれ独立したボイラとみなし、それぞれの蒸発量をボイラに見立てたものである。例えばオン・オフボイラであれば、仮想ボイラは1台であり、実際の物理的なボイラ数と一致する。また3位置ボイラは、物理的に一台であっても、低燃焼蒸発量ボイラと、(高燃焼蒸発量−低燃焼蒸発量)ボイラとの2台であると仮想的に数えることができる。4位置ボイラは低燃焼蒸発量ボイラ、(中燃焼蒸発量−低燃焼蒸発量)ボイラ、(高燃焼蒸発量−中燃焼蒸発量)ボイラの3台であると仮想的に数えることができる。よって、3位置ボイラが低燃状態であれば、その低燃焼蒸発量ボイラに対しては燃焼指示を行っており、その(高燃焼蒸発量−低燃焼蒸発量)ボイラに対しては停止指示を行っていると制御上扱うことができる。
台数制御装置105は、各ボイラ101の制御モジュールと信号線107を介して接続されている。台数制御装置105は、信号線107を介して各ボイラ101の制御モジュールに各種の指示を行ったり、制御モジュールから各種のデータを受信したりして、5台のボイラ101に対し上述の制御を行う。各ボイラ101の制御モジュールは、台数制御装置105から燃焼段階の変更指示の信号を受けると、その指示にしたがって当該ボイラを制御する。またボイラの実際の燃焼状態やその他のデータを台数制御装置105に送信する。多缶設置システムの負荷量から定めた必要燃焼量に対して、実際の燃焼量が不足していれば、ボイラに燃焼指示を行い、実際の燃焼量が過剰であれば、ボイラに停止指示を行う。
台数制御装置105は、ボイラ室におけるオペレーションパネルとして利用でき、そのため前面部に、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ108を備えている。目標値や制御幅のようなパラメータや制御方式の設定や、そのときの状態やアラームの表示をこのディスプレイ108により行うことができる。
図2は本実施の形態における台数制御装置に用いるハードウェア構成の一例を示す図である。台数制御装置105には、この例のような汎用の情報処理回路のほか、その目的に特化した専用回路を利用することができる。台数制御装置105は、MPU201やバス202を備えている。MPU201はバス202を通じて、I/O203や通信インターフェイス204、ディスプレイインターフェイス205、記憶装置206と接続されている。MPU201は、これらと入出力を行うことにより、台数制御装置105の機能を実現する。
I/O203は、信号線106を介して圧力検出器104を台数制御装置105と接続し、圧力検出器104からの圧力検知信号を受信する。通信インターフェイス204は、信号線107を介してボイラ101を台数制御装置105に接続する。この通信インターフェイス204に対して5台のボイラ101をカスケードに接続してもよいし、その他の形式で接続してもよい。また必要に応じて信号線107上にリピータを配置するようにしてもよい。ディスプレイインターフェイス205は、ディスプレイ108をバス202に接続する。ディスプレイインターフェイス205は、MPU201からの指令を受信してLCD207への表示信号を生成し、またタッチパネル208からの入力信号をMPU201へ出力する。
記憶装置206には、フラッシュメモリのような不揮発性メモリや、RAMのような揮発性メモリ、その他のストレージを用いることができる。この記憶装置206は、制御プログラム209のコードを格納している。MPU201は、制御プログラム209のコードを記憶装置206から読み出し、そのプログラム209の指令にしたがってバス202上のデバイスに対して入出力を行う。
記憶装置206は、ボイラ管理テーブル210や優先順位テーブル211をさらに格納している。ボイラ管理テーブル210は、MPU201の制御により各ボイラ101に対して行われた指示や、各ボイラ101から受信した状態を格納する。優先順位テーブル211は、ボイラ101間の優先順位の設定をボイラ101ごとに格納する。
優先順位は、燃焼指示や停止指示を行うボイラを選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。ボイラ101の1号機から5号機のそれぞれに「1」乃至「5」の優先順位が割り当てられている場合、1号機の優先順位が最も高く、5号機の優先順位が最も低い。
このような優先順位の設定のほか、記憶装置206は、タッチパネル付きディスプレイ108などから入力された制御目標値や制御幅のようなパラメータ、動作設定のデータも格納する。このデータは、優先順位を変更するローテーションに関する設定データも含む。その設定データは、ローテーションの間隔や実行時刻などのデータを有する。ローテーションにより、例えば1号機から5号機の優先順位が逆順に変更される。優先順位の変更は、このようなローテーションに加え、全ブロー実施により該当ボイラの優先順位が繰り上げられる場合や、優先順位の高いボイラが燃焼不可状態から復帰した場合などに行われる。
図3は優先順位テーブルの一例を説明するための図である。この例において、優先順位テーブル211は、ボイラごとにレコードを有する。各レコードは、例えばボイラ識別子、優先順位、および前回優先順位といった項目のデータを含む。ボイラ識別子は、MPU201がボイラを識別するのに用いる符号である。この例では、「No.1」乃至「No.5」のように各ボイラの号数を文字データで記述している。優先順位は、「1」乃至「5」のように各ボイラに割り当てられた優先順位の数値データを格納する。この例では、1号ボイラに優先順位として「5」が割り当てられており、2号ボイラに優先順位として「4」が割り当てられている。ボイラが故障などしている場合には、そのボイラに対するレコードを一時的に削除したり、そのボイラの優先順位の値に数値データを書き込まなかったり、特定の符号を書き込んだりすることができる。各ボイラの優先順位を変更する場合は、MPU201がこの優先順位テーブル211のデータを書き換える。前回優先順位の項目は、変更前の優先順位の数値データを格納する。
この台数制御装置105において、MPU201は、ローテーションなどで優先順位に変更があっても、多缶設置システムの出力を安定化できるように制御を行う。優先順位に変更があってから、要求負荷の変動により燃焼量(または蒸気量)に不足や過剰が生じ、燃焼段階を変更する必要が生じるまでは、ボイラ101への燃焼段階の変更を指示しない。例えば高燃状態のボイラの優先順位が一番低い順位に変更されても、その変更時にそのボイラを直ちに停止しない。蒸気量の不足により燃焼段階を変更する必要が生じれば、そのときに、燃焼量を増加させることの可能な他のボイラを変更後の優先順位に基づいて選択し、選択したボイラに燃焼段階を引き上げる指示を行う。制御プログラム209の指令にしたがってMPU201が、ボイラ管理テーブル210や燃焼順位テーブル211への入出力、演算やデータの加工を行うことにより、このような制御機能が実現される。
図4は台数制御装置の機能的構成を説明するための図である。台数制御装置105は検知信号受信部401、燃焼量演算部402、状態取得部403、優先順位変更部404、候補ボイラ決定部405、対象ボイラ選択部406および燃焼段階指示部407を備える。
検知信号受信部401は、多缶設置システムの負荷を表す圧力検知信号を圧力検出器104から受信する。燃焼量演算部402は、圧力検出器104からの圧力検知信号に基づいて、その蒸気圧力に対応する必要燃焼量を演算する。状態取得部403は、ボイラ101の運転状態のデータを各ボイラ101の制御モジュールから取得し、ボイラ101の実際の燃焼段階をボイラ管理テーブル210に書き込む。優先順位変更部404は、ローテーションに関する設定などにしたがって優先順位テーブル211のデータを書き換え、優先順位の設定を変更する。
候補ボイラ決定部405は、ボイラ101の燃焼段階にしたがって、ボイラ101の中で燃焼段階を変更する候補ボイラを決定する。候補ボイラ決定部405は、ボイラ管理テーブル210から各ボイラ101の燃焼段階を読み出す。この実施の形態において、候補ボイラ決定部405は、要求負荷の変動により燃焼段階の変更の必要が生じたとき、候補ボイラを決定する。たとえば、各ボイラ101の燃焼段階から得られるシステム全体の燃焼量と燃焼量演算部402からの燃焼量とを単位時間ごとに比較することで、燃焼段階の変更の必要が生じたかどうかを判断することができる。要求負荷の変動により燃焼量の不足が生じ、燃焼段階を引き上げる必要が生じたときには、燃焼段階が高燃以外のボイラ101を引き上げ候補ボイラとして決定する。ここでは、燃焼段階が待機または低燃のボイラ101が引き上げ候補ボイラとして決定される。燃焼段階が待機か低燃にあるボイラは、仮想ボイラ単位では、いずれも燃焼指示の可能なボイラである。一方、要求負荷の変動により燃焼量が過剰となり、燃焼段階を引き下げる必要が生じたときには、燃焼段階が待機以外のボイラ101を引き下げ候補ボイラとして決定する。すなわち、燃焼段階が低燃か高燃のボイラ101が引き下げ候補ボイラとして決定される。燃焼段階が低燃か高燃にあるボイラは、仮想ボイラ単位では、いずれも停止指示の可能なボイラとなる。ボイラ101間の優先順位が変更されても、要求負荷の変動により燃焼段階の変更の必要が生じなければ、候補ボイラは決定されない。候補ボイラ決定部405は、候補ボイラを決定すると、ボイラ識別子のようにその候補ボイラを特定するデータを対象ボイラ選択部406に供給する。
対象ボイラ選択部406は、候補ボイラ間の優先順位を比較することによって、燃焼段階を変更する対象ボイラを候補ボイラから選択する。対象ボイラ選択部406は、候補ボイラの優先順位を優先順位テーブル211から読み出す。図3の例であれば、候補ボイラ決定部405からボイラ識別子として「No.3」、「No.4」および「No.5」が得られると、対象ボイラ選択部406は、それらボイラ識別子に対応する優先順位の値「2」、「1」および「3」を優先順位テーブル211から読み出す。優先順位の値を読み出すと、対象ボイラ選択部406はそれらの値を比較する。要求負荷の変動により燃焼段階を引き上げる必要が生じたときには、読み出した値の小さい順に、引き上げ対象ボイラを選択する。
例えば、要求負荷の変動により燃焼段階を引き上げる必要が生じたときには、読み出した値の小さい順に、引き上げ対象ボイラを選択する。優先順位の値として「1」乃至「3」を読み出したときには、値「1」が最も小さいので、対象ボイラ選択部406は、その値に対応する4号ボイラを引き上げ対象ボイラとして選択する。
また要求負荷の変動により燃焼段階を引き下げる必要が生じたときには、読み出した値の大きい順に、引き下げ対象ボイラを選択する。例えば、優先順位の値として「4」および「5」を読み出したときには、値「5」の方が大きいので、対象ボイラ選択部406は、その値に対応する1号ボイラを引き下げ対象ボイラとして選択する。
優先順位が変更されてから対象ボイラを選択する場合には、その選択に、変更後の優先順位が用いられる。対象ボイラ選択部406は、対象ボイラを選択すると、その対象ボイラを特定するデータを燃焼段階指示部407に供給する。
燃焼段階指示部407は、対象ボイラについて燃焼段階を変更する指示を行って、当該対象ボイラの燃焼段階を引き上げるか引き下げる。対象ボイラ以外のボイラについては、その燃焼段階を維持する。仮想ボイラ単位では、燃焼指示または停止指示を送信する。この実施の形態において、候補ボイラの決定および対象ボイラの選択は、ボイラ間の優先順位が変更されても、要求負荷の変動により燃焼段階の変更の必要が生じてから行っている。燃焼段階指示部407は、その決定または選択の時期にあわせて、対象ボイラについて燃焼段階の変更を指示することになる。
燃焼段階指示部407は、各ボイラ101に指示を送信するとともに、その指示をボイラ管理テーブル210に書き込む。ボイラ101の制御モジュールは、その指示にしたがってボイラ101の燃焼段階を制御し、それによって、多缶設置システムの負荷に応じた蒸気量の調整が行われる。
図5は本実施の形態における台数制御装置による制御例を説明するための図である。この例は、時刻t1において、1号ボイラから5号ボイラまでの優先順位が「5」、「4」、「2」、「1」、「3」から「1」、「2」、「4」、「5」、「3」にそれぞれ変更されたときの制御例である。図5の上段は、スチームヘッダの蒸気圧力、およびその圧力から得られた必要燃焼量を時系列に示している。図5の下段は、1号ボイラから5号ボイラまでの各ボイラの燃焼段階を時系列に示している。
この例における初期の時刻t0では、必要燃焼量が2.5であり、また蒸気を供給可能なボイラ(供蒸可能ボイラ)の燃焼量も2.5になっている。その時刻t0では優先順位の高い4号ボイラ、3号ボイラの燃焼段階が高燃であり、その次に優先順位の高い5号ボイラの燃焼段階が低燃である。優先順位の低い2号ボイラおよび1号ボイラの燃焼段階は待機である。
時刻t1でローテーションによって優先順位が変更されたとする。その時刻t1で、もし変更後の優先順位の高い順に、燃焼段階の変更指示を行うボイラを選択したとすると、1号ボイラおよび2号ボイラに順次燃焼段階の引き上げ指示が行われ、3号ボイラおよび4号ボイラに対してはそれらを待機させる停止指示が行われることになる。しかしながら、1号ボイラに引き上げ指示を行っても、蒸気の供給が可能となるまで時間が必要になる。このため、優先順位の変更によってボイラの燃焼段階を引き上げたり引き下げたりすると、多缶設置システムの出力が不安定化する可能性がある。
この実施の形態における台数制御装置は、上述のように優先順位に変更があっても、要求負荷に変動がなければ、各ボイラの燃焼段階を変更しない。要求負荷に変更があるかどうかは例えば0.5秒ごとに判断する。この例では、優先順位が変更された時刻t1の後も時刻t2になる前は必要燃焼量が変わらない。したがって、燃焼段階の変更指示は行われず、各ボイラの燃焼段階は維持される。
時刻t2になると、スチームヘッダの蒸気圧力が減少しており、そのため必要燃焼量が2.5から3.0に増加する。台数制御装置は、必要燃焼量が増加して燃焼段階を引き上げる必要が生じたと判断すると、燃焼段階が待機か低燃の1号ボイラ、2号ボイラ、5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定する。引き上げ候補ボイラを決定すると、その引き上げ候補ボイラ間の変更後の優先順位を比較することによって、燃焼段階を引き上げる指示対象である引き上げ対象を選択する。燃焼量の不足は0.5であり、3つのボイラに対する変更後の優先順位は、順に「1」、「2」、「3」であるから、1号ボイラが引き上げ対象ボイラとして選択される。燃料量の不足によっては2台以上のボイラを引き上げ対象ボイラとして選択してもよい。また引き上げ対象ボイラ以外の2号ボイラから5号ボイラの燃焼段階は維持される。このとき5台のボイラ101は変更後の優先順位の高い順に燃焼しておらず、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5となる。
時刻t3になると、スチームヘッダの蒸気圧力が増加しており、そのため必要燃焼量が3.0から2.5に減少する。台数制御装置は、必要燃焼量が減少して燃焼段階を引き下げる必要が生じたと判断すると、燃焼段階が低燃か高燃の1号ボイラおよび3号ボイラから5号ボイラを引き下げ候補ボイラとして決定する。この場合、台数制御装置は、1号ボイラおよび3号ボイラから5号ボイラの変更後の優先順位を比較することによって、燃焼段階を引き下げる指示対象である引き下げ対象ボイラを選択する。燃焼量の不足は0.5であり、引き下げ候補ボイラのうち最も優先順位の低いボイラは4号ボイラであるため、4号ボイラが引き下げ対象ボイラとして選択され、その燃焼段階が高燃から低燃に引き下げられる。この時刻t3を経過したとき、1号ボイラが供蒸可能な状態になっているので、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5となる。
時刻t4になると、スチームヘッダの蒸気圧力がさらに増加しており、そのため必要燃焼量が2.5から2.0に減少する。台数制御装置は、同様にして4号ボイラを引き下げ対象ボイラとして選択し、4号ボイラの燃焼段階が低燃から待機に引き下げられる。これによって、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0となる。
このように、優先順位の変更があった時刻t1に4号ボイラを停止しなくても、必要燃焼量が減少したときに優先的に4号ボイラが停止され、変更後の優先順位と各ボイラの燃焼段階が序々に整合することになる。ローテーションのような優先順位の変更をする間隔と較べると、整合するのに要する時間は極めて短いので、実質的に優先順位に基づいて各ボイラの燃焼段階が制御される。したがって、優先順位による燃焼の制御やローテーションのような優先順位の変更の効果を損ねない。
さらに時間が経過し時刻t5になると、スチームヘッダの蒸気圧力が減少し、そのため必要燃焼量が2.0から2.5に増加し、燃焼量が0.5だけ不足する。台数制御装置は、必要燃焼量が増加して燃焼段階を引き上げる必要が生じたと判断すると、燃焼段階が低燃または待機の1号ボイラ、2号ボイラ、4号ボイラ、5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定する。その引き上げ候補ボイラの中から、そのとき優先順位の最も高い1号ボイラを引き上げ対象ボイラとして選択する。1号ボイラの燃焼段階が低燃から高燃に引き上げられ、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5に増加する。
時刻t6になると、スチームヘッダの蒸気圧力がさらに減少し、そのため必要燃焼量が2.5から3.0に増加し、燃焼量が0.5だけ不足する。台数制御装置は、燃焼段階が低燃または待機の2号ボイラ、4号ボイラ、5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定する。その引き上げ候補ボイラの中から、そのとき優先順位の最も高い2号ボイラを引き上げ対象ボイラとして選択する。供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5のままである。
時刻t7になると、スチームヘッダの蒸気圧力が再び増加し、そのため必要燃焼量が3.0から2.5に減少し、燃焼量が0.5だけ過剰になる。台数制御装置は、そのとき燃焼段階が高燃または低燃の4つのボイラを引き下げ候補ボイラとして決定する。その引き下げ候補ボイラの中から、そのとき優先順位の最も低い3号ボイラを引き下げ対象ボイラとして選択する。3号ボイラの燃焼段階が高燃から低燃に引き下げられる一方で、時刻t7が経過したときには2号ボイラが供蒸可能になっているので、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5となっている。
時刻t8になると、スチームヘッダの蒸気圧力がさらに増加し、そのため必要燃焼量が2.5から2.0に減少し、燃焼量が0.5だけ過剰になる。台数制御装置は、そのとき燃焼段階が高燃または低燃の4台のボイラを引き下げ候補ボイラとして決定する。その引き下げ候補ボイラの中から、同様にして3号ボイラを引き下げ対象ボイラとして選択する。3号ボイラの燃焼段階が低燃から待機に引き下げられ、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0に減少する。これによって3号ボイラおよび4号ボイラは、変更後の優先順位にしたがって待機状態になっている。
時刻t9になると、スチームヘッダの蒸気圧力が減少し、そのため必要燃焼量が2.0から2.5に増加する。台数制御装置は、そのとき燃焼段階が低燃または待機の2号ボイラから5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定する。その引き上げ候補ボイラの中から、優先順位の最も高い2号ボイラを引き上げ対象ボイラとして選択する。2号ボイラの燃焼段階が低燃から高燃に引き上げられ、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5に増加する。これによって、各ボイラの燃焼段階が優先順位通りになっている。
このように本実施の形態における台数制御装置は、優先順位の設定に変更があっても、要求負荷の変動により燃焼段階の変更の必要が生じたときに、そのときの燃焼段階にしたがって候補ボイラを選択する。燃焼ボイラを候補ボイラから外すことにより、燃焼ボイラの燃焼段階の引き下げを行わない。燃焼段階の変更は対象ボイラについてのみ行い、その他のボイラの燃焼段階は維持する。優先順位に変更があっても即座かつ一斉に燃焼ボイラの入れ替えを行わず、要求負荷の変動により燃焼段階の変更の必要が生じたときに序々に入れ替えを行っていくことで、蒸気圧力を安定させた状態で優先順位の変更を行うことが可能となる。
上述の例では、台数制御装置が、多缶設置システムに設けられた全てのボイラに対して制御を行っていた。しかしながら、夜間など時間帯により、多缶設置システムの負荷が定常的に低下したり、季節や時間帯によって負荷量が異なるために不要なボイラが生じたりする場合がある。このため、省エネ・省力化や制御性の向上を目的として、設置されたボイラの一部を制御対象ボイラとし、残りのボイラを予備缶とするようにしてもよい。不要なボイラ等を予備缶として原則的に燃焼させず待機させる。
図4に示すように、台数制御装置105は、このような制御対象ボイラおよび予備缶ボイラを設定するため、予備缶設定部408をさらに備えるようにしてもよい。予備缶設定部408は、優先順位の高い順に、予め設定された最大燃焼台数分の制御対象ボイラを選択することにより、ボイラ101のうちから、制御対象ボイラ、および制御対象ボイラ以外の予備缶ボイラを決定する。例えば最大燃焼台数が3台に設定されていれば、5台のボイラ101のうち、優先順位の高い3台のボイラが制御対象ボイラとして設定され、優先順位の低い2台のボイラが予備缶ボイラとして設定される。
予備缶設定部408は、優先順位変更部404より優先順位の変更通知があると、優先順位テーブル211を参照し、制御対象ボイラおよび予備缶ボイラを設定し、その設定をボイラ管理テーブル210に書き込む。例えば、ボイラ管理テーブル210に、制御対象ボイラか予備缶ボイラかを示すフラグをボイラごとに用意しておき、予備缶設定部408が、制御対象ボイラおよび予備缶ボイラの決定結果にしたがって、そのフラグの値を書き込むようにすればよい。
この場合、候補ボイラ決定部405は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き下げる必要が生じたとき、制御対象ボイラおよび予備缶ボイラの中から燃焼段階を引き下げる引き下げ候補ボイラを決定する。この決定は、制御対象ボイラおよび予備缶ボイラの燃焼段階にしたがってすることができる。対象ボイラ選択部406は、引き下げ候補ボイラ間で優先順位の低いものから、燃焼段階を引き下げる引き下げ対象ボイラを選択する。上述の例のように、優先順位の変更があっても、要求負荷の変動により燃焼段階を引き下げる必要が生じて引き下げ候補ボイラを決定しなければ、引き下げ対象ボイラが選択されず、また引き下げ対象ボイラ以外のボイラの燃焼段階は、予備缶ボイラの燃焼段階も含め維持される。すなわち、優先順位の変更により制御対象ボイラが予備缶ボイラに変わっても、直ちに停止しない。要求負荷の変動により燃焼段階の引き下げの必要が生じたときに、予備缶ボイラを含めたボイラの中から、燃焼段階を引き下げるボイラを変更後の優先順位に基づいて選択する。
このため、ボイラ101の一部を予備缶ボイラとしている場合でも、優先順位の変更によって燃焼量の不足が生じ難くなり、多缶設置システムの出力をさらに安定化することができる。
また候補ボイラ決定部405は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き上げる必要が生じたとき、制御対象ボイラの中から引き上げ候補ボイラを決定し、対象ボイラ選択部406は、それら引き上げ候補ボイラ間の優先順位を比較することによって、その増加分に対して引き上げ対象ボイラを選択することができる。
引き上げ対象ボイラを選択する場合には、予備缶ボイラを引き上げ候補ボイラに含めない。優先順位の変更により制御対象ボイラが予備缶ボイラに変わったとき、その予備缶ボイラが直ちに待機としなくても、予備缶ボイラには引き下げ指示しか行われないから、予備缶ボイラは順次待機状態になる。したがって、予備缶ボイラが長期に燃焼を継続するのを防止することができる。
図6は本実施の形態における台数制御装置による制御の他の例を説明するための図である。この例も、時刻t1において、1号ボイラから5号ボイラまでの優先順位が「5」、「4」、「2」、「1」、「3」から「1」、「2」、「4」、「5」、「3」にそれぞれ変更されたときの制御例である。ただし、最大燃焼台数が5台ではなく3台に設定されているため、5台のボイラのうち2台が予備缶ボイラとなる。
この例における初期の時刻t0では、必要燃焼量は2.0であり、また供蒸可能ボイラの燃焼量も2.0になっている。その時刻t0では優先順位の高い4号ボイラ、3号ボイラの燃焼段階が高燃であり、その次に優先順位の高い5号ボイラの燃焼段階が待機である。これら3台が制御対象ボイラであり、残りの2号ボイラおよび1号ボイラが予備缶ボイラである。
この時刻t0から時刻t1になると、上述のように優先順位が変更される。その時刻t1で、もし変更後の優先順位の低い順に4号ボイラおよび3号ボイラを予備缶ボイラとして設定し、直ちに待機させてしまうと、供蒸可能なボイラの燃焼量が0.0になって、必要燃焼量から大きく不足してしまう。
この例では、優先順位の変更により制御対象ボイラおよび予備缶ボイラが変わっても、要求負荷の変動により燃焼段階を変更する必要が生じなければ、変更前の予備缶ボイラの燃焼段階を待機にする変更を指示しない。時刻t1では、4号ボイラおよび3号ボイラに対しては引き下げ指示が行われず、両ボイラの燃焼段階が維持される。これによって、優先順位の変更された時刻t1でも、供蒸可能ボイラの燃焼量を2.0に維持することができる。
時刻t2になると、スチームヘッダの蒸気圧力が減少しており、そのため必要燃焼量が2.0から2.5に増加する。台数制御装置は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き上げる必要が生じたと判断すると、制御対象ボイラであって燃焼段階を引き上げ可能な1号ボイラ、2号ボイラ、5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定し、その引き上げ候補ボイラの中から、それらボイラの優先順位に基づいて、引き上げ対象ボイラを選択する。燃焼量の不足は0.5であり、3つの引き上げ候補ボイラに対する変更後の優先順位は、順に「1」、「2」、「3」であるから、1号ボイラが引き上げ対象ボイラとして選択される。これによって1号ボイラの燃焼段階が待機から低燃に引き上げられるものの、供蒸可能な状態に1号ボイラがなるまで時間を要する。しかしながら、1号ボイラ以外のボイラの燃焼段階は、予備缶ボイラである3号ボイラおよび4号ボイラの燃焼段階も含め維持される。このため、優先順位の変更があっても燃焼量は減少せず、このときの供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0になっている。
時刻t3になると、スチームヘッダの蒸気圧力が増加しており、そのため必要燃焼量が2.5から2.0に減少し、燃焼量が0.5だけ過剰になる。台数制御装置は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き下げる必要が生じたと判断すると、燃焼状態にある制御対象ボイラおよび予備缶ボイラを引き下げ候補ボイラとして決定し、それら引き下げ候補ボイラの優先順位に基づいて引き下げ対象ボイラを選択する。それら引き下げ候補ボイラのうち最も優先順位の低いボイラは、優先順位の変更により予備缶ボイラとなった4号ボイラであるため、4号ボイラの燃焼段階が高燃から低燃に引き下げられる。この時刻t3を経過したとき、1号ボイラが供蒸可能な状態になっているので、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0となる。
時刻t4になると、スチームヘッダの蒸気圧力が再び減少し、そのため必要燃焼量が2.0から2.5に増加し、燃焼量が0.5だけ不足する。台数制御装置は、そのとき制御対象ボイラであって燃焼段階を引き上げ可能な1号ボイラ、2号ボイラおよび5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定し、最も優先順位の高い1号ボイラを引き上げ対象ボイラとして選択する。これによって、1号ボイラの燃焼段階が低燃から高燃に引き上げられ、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5となる。
時刻t5になると、スチームヘッダの蒸気圧力が増加し、そのため必要燃焼量が2.5から2.0に減少し、燃焼量が0.5だけ過剰になる。台数制御装置は、制御対象ボイラおよび予備缶ボイラの中から燃焼状態にある1号ボイラ、3号ボイラおよび4号ボイラを引き下げ候補ボイラとして決定し、そのとき最も優先順位の低い4号ボイラを引き下げ対象ボイラとして選択する。これによって、4号ボイラの燃焼段階が低燃から待機に引き下げられ、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0となる。
時刻t6になると、スチームヘッダの蒸気圧力が減少し、そのため必要燃焼量が2.0から2.5に増加し、燃焼量が0.5だけ不足する。台数制御装置は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き上げる必要が生じたと判断すると、制御対象ボイラであって燃焼段階を引き上げ可能な2号ボイラおよび5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定し、その引き上げ候補ボイラの中から、最も優先順位の高い2号ボイラを引き上げ対象ボイラとして選択する。これによって、2号ボイラの燃焼段階を待機から低燃に引き上げる指示がされるものの、供蒸可能な状態ではないので、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0となる。
上述した時刻t5の際の制御では、優先順位の変更により制御対象ボイラおよび予備缶ボイラが変わったときに、予備缶ボイラとなった4号ボイラを停止していなくても、要求負荷の変動により燃焼段階を引き下げる必要が生じたときに優先的に4号ボイラが停止されている。また時刻t6の際の制御では、引き上げ候補ボイラから、予備缶ボイラである4号ボイラが除外されているため、4号ボイラの待機状態は継続する。予備缶ボイラを優先順位の変更時に直ちに待機としなくても、このように予備缶ボイラに引き上げ指示を行わず必要が生じたときに引き下げ指示を行うことによって、予備缶ボイラの設定と実際とが序々に整合することになる。ローテーションのような優先順位の変更をする間隔と較べると、整合するのに要する時間は極めて短いので、実質的に予備缶ボイラは制御対象から外れ冷態を継続することになる。したがって、予備缶ボイラによる省エネ・省力化等の効果を損ねない。
さらに時間が経過し時刻t7になると、スチームヘッダの蒸気圧力が増加し、そのため必要燃焼量が2.5から2.0に減少し、燃焼量が0.5だけ過剰になる。台数制御装置は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き下げる必要が生じたと判断すると、制御対象ボイラおよび予備缶ボイラのうち燃焼段階が高燃または低燃の1号ボイラ乃至3号ボイラを引き下げ候補ボイラとして決定し、その引き下げ候補ボイラの中から、最も優先順位の低い3号ボイラを引き下げ対象ボイラとして選択する。これによって、3号ボイラの燃焼段階が高燃から低燃に引き下げられる。このとき2号ボイラが供蒸可能な状態になっており、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0となる。
時刻t8になると、スチームヘッダの蒸気圧力が減少し、そのため必要燃焼量が2.0から2.5に増加し、燃焼量が0.5だけ不足する。台数制御装置は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き上げる必要が生じたと判断すると、制御対象ボイラのうち燃焼段階が低燃または待機である2号ボイラおよび5号ボイラを引き上げ候補ボイラとして決定し、その引き上げ候補ボイラの中から、そのとき最も優先順位の高い2号ボイラを引き上げ対象ボイラとして選択する。これによって、2号ボイラの燃焼段階が低燃から高燃に引き上げられ、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.5となる。
時刻t9になると、スチームヘッダの蒸気圧力が増加し、そのため必要燃焼量が2.5から2.0に減少し、燃焼量が0.5だけ過剰になる。台数制御装置は、要求負荷の変動により燃焼段階を引き下げる必要が生じたと判断すると、時刻t7の際と同様に、制御対象ボイラおよび予備缶ボイラのうち燃焼段階が高燃または低燃の1号ボイラから3号ボイラを引き下げ候補ボイラとして決定し、その引き下げ候補ボイラの中から、最も優先順位の低い3号ボイラを引き下げ対象ボイラとして選択する。これによって、3号ボイラの燃焼段階が低燃から待機に引き下げられ、供蒸可能ボイラの燃焼量は2.0となる。このときには、予備缶ボイラである3号ボイラおよび4号ボイラのいずれも待機状態となり、予備缶ボイラの変更後の設定通りになっている。
このように本実施の形態における台数制御装置は、多缶設置システムの出力する蒸気圧力を安定化させたまま、ボイラ間の優先順位の変更に伴って制御対象ボイラおよび予備缶ボイラを更新することができる。さらに、優先順位の変更により制御対象ボイラが予備缶ボイラに変わったとき、その予備缶ボイラが直ちに待機としなくても、その状態は継続せず、予備缶ボイラは順次待機状態になる。予備缶ボイラが長期に燃焼を継続するのを防止することができ、省エネ・省力化、制御性の向上など予備缶ボイラを設定する効果を損ねない。
上述の実施の形態で利用した制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体に格納することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体および伝送媒体を含む。例えばプログラムのコードを電気信号や光信号、磁気信号などで表現し、その信号を搬送波に載せて送信することで、同軸ケーブルや銅線、光ファイバのような伝送媒体でそのプログラムを提供することができる。またコンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、CD−ROMやDVD−ROMなどの光学メディアや、フレキシブルディスクのような磁気メディア、フラッシュメモリやRAMなどの半導体メモリを利用することができる。
上述の実施の形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、その範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば上述の実施の形態のように優先順位の設定を変更する際、燃焼予定ボイラが無圧のときには、有圧になるまでその変更を遅延させたり、その変更に先行して有圧にしたりするようにしてもよい。
また上述の実施の形態では、優先順位変更部から優先順位の変更通知が予備缶設定部にあったときに制御対象ボイラおよび予備缶ボイラの設定を更新したが、優先順位の変更とその更新を同期させなくてもよい。
また上述の実施の形態では、要求負荷の変動により燃焼段階の必要が生じたときに候補ボイラを決定したが、これに限られるものではない。これに代えて、またはこれと共に、予め定めた期間ごとに候補ボイラを決定し、燃焼段階を変更するようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態では、ボイラの実際の燃焼段階にしたがって候補ボイラを決定したが、台数制御装置からのボイラへの指示によって候補ボイラを決定するようにしてもよい。この指示は、これからボイラへ与える指示であってもよいし、ボイラに与えた指示内容であってもよい。
さらに上述の実施の形態では、5台の3位置蒸気ボイラを設けた多缶設置システムについて本発明を適用したが、これに限られるものではなく、温水ボイラのような他の種類のボイラを設けた多缶設置システムについて適用することも可能である。