Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4990743B2 - 白胡椒およびその製造方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4990743B2 - 白胡椒およびその製造方法 - Google Patents

白胡椒およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4990743B2
JP4990743B2 JP2007308000A JP2007308000A JP4990743B2 JP 4990743 B2 JP4990743 B2 JP 4990743B2 JP 2007308000 A JP2007308000 A JP 2007308000A JP 2007308000 A JP2007308000 A JP 2007308000A JP 4990743 B2 JP4990743 B2 JP 4990743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
white pepper
enzyme
peppercorns
weight
pepper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007308000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009131160A (ja
Inventor
晃生 榊
真幸 阿部
高司 並木
良三 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2007308000A priority Critical patent/JP4990743B2/ja
Publication of JP2009131160A publication Critical patent/JP2009131160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4990743B2 publication Critical patent/JP4990743B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)

Description

本発明は、白胡椒の製造方法および白胡椒に関する。
香辛料の重要品目の一つである胡椒には、黒胡椒と白胡椒とがある。通常、黒胡椒は、胡椒(Piper nigrum L.)の未熟な実を収穫して乾燥して得られ、一方、白胡椒は、胡椒の完熟した実を収穫し、その果皮を除去してから乾燥して得られる。白胡椒は黒胡椒に比べると生産量が少なく、また香りも黒胡椒に比べると上品でマイルドであるため、白胡椒は黒胡椒よりも一般的に高価である。
白胡椒の具体的な製造方法としては、例えば、収穫された胡椒の実を麻の袋に充填し、川などの流水または溜池、プールなどの水中に7日から14日程度浸漬する。この水への浸漬により果皮が軟らかくなった後の胡椒の実を、麻の袋からザルなどに移し、水中で果皮を除去すると同時に洗浄する。更に、この果皮を除去した種子を天日乾燥などにより乾燥することで、一般的に流通している白胡椒の原形(ホール)が得られる(例えば、非特許文献1、p353及びp357〜359参照)。
上記の製造方法は、伝統的な方法であり、実際の生産場所は、例えば、小規模なものは栽培農家の近辺の小川や池であり、規模の大きなものは集荷場でのプールなどである。しかし、いずれの場合も、基本となる水への浸漬工程は管理された状態でないことが多く、品質上の改善の余地(課題)を有している。その課題の第1は、浸漬中の醗酵により3−メチルインドール(スカトール)や4−メチルフェノール(p−クレゾール)、3−メチルフェノール、ブタン酸など、由来の発酵臭あるいは腐敗臭といわれる好ましくない臭いが発生し、白胡椒の重要な品質要件である本来の上品でマイルドな香りが大きく損なわれることである。課題の第2は、長時間の水への浸漬により、香気成分や精油成分の散逸が起こり、香りが弱くなることである。また課題の第3は、水への浸漬時間が7日から14日と長いため、その間に、胡椒の実の種子表面(原料となる胡椒の実の果皮が除去されて得られた白胡椒の果皮となる)は、ポリフェノール類、クロロフィル類の酸化などに起因して浸漬水が褐色を呈することが原因と推察される褐色化が進み、好ましい白色が損なわれ、商品価値が低下することである。このように褐色化により好ましい白色が損なわれた場合は、必要に応じて次亜塩素酸ソーダ、亜硫酸ソーダなどの漂白剤による漂白処理が行われることがある。しかし、このような漂白処理は、化学薬品の使用、多量の水洗水の使用、等の面から好ましいことではない。さらに、課題の第4は、浸漬場への流水を通じた、土砂、化学物質、汚濁物質などによる汚染の恐れと、腐敗が進んだ場合の微生物汚染の恐れがあることである。
また、白胡椒の他の製造方法として、乾燥済みの黒胡椒の実を麻の袋に充填し、前記と同様に、川などの流水または溜池、プールなどの水に7日から14日程度浸漬する方法も知られている。この方法も前記と同様に、果皮が軟らかくなった後に、麻の袋からザルなどに内容物を移し、水中で果皮を除去する方法である。この方法においても、前記従来方法と同様な問題点を有しており、品質上、必ずしも好ましい製造方法とはいえない。
上記のような伝統的な白胡椒の製造法における課題を解決するために、以下のような製造方法も提案されている。例えば、原料となる胡椒の実を沸騰水に10〜15分間浸漬するか、または蒸気により蒸すなどブランチング処理して果皮を軟化させた上、機械的に除去して白胡椒を製造する(非特許文献1、p358〜359及びp372参照。)。機械的な果皮の除去方法では、特に意識して薄皮を残さない限り、除去工程での種子の破壊により収率が低下するため、経済性の面で好ましい製造方法ではない。さらに、蒸気により蒸す方法では、香気成分が失われ香りの弱い白胡椒となるため、風味の面で好ましい製造方法ではない。また、沸騰水中に15〜25分間浸漬し(ブランチング処理)、果皮を軟化させて白胡椒を製造する方法が試みられている(非特許文献1、p358〜359及びp372参照。)。この方法によると、前記伝統的な製造法に較べて、醗酵臭が抑えられ、クリアな香りの白胡椒が出来る。しかし、沸騰水へ浸漬する方法(ブランチング処理)では、沸騰水中への浸漬により、香気成分が飛散して風味が弱くなる。さらに、溶出したポリフェノール、クロロフィルなどの酸化による褐変に起因すると推察される熱水の褐色化により種子の表面が着色するため、色の面で好ましい製造方法ではない。
さらに、上記のような沸騰水へ浸漬する方法(ブランチング処理)と共に、酵素処理を併用することによる胡椒の実の果皮除去が行われているが(非特許文献2)、色の面、除去工程での種子の破壊による収率低下、酵素処理後の廃水の問題など課題が多く残されている。
また、乾燥済みの黒胡椒の果皮を機械的に剥皮する方法も提案されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1、p372参照。)。しかし、この機械的方法では、剥皮工程での種子の破壊により収率が低下するため、経済性の面で好ましい製造方法ではない。さらに、酸あるいはアルカリなどの薬品により果皮を軟化させる方法も提案されている(例えば、非特許文献1、p372参照。)。しかし、この薬品処理による方法は、実用化されていない。
このように、水に浸漬する伝統的な方法に代替しうる、色および風味が改良され、かつ衛生面も改善された高品質の白胡椒を製造する方法は知られていなかった。
国際公開第07/017246号パンフレット P.N.Ravindran、BLACK PEPPER、THE NETHERLAND、Harwood Academic Publishers、2000/01) Gopinathan K.M. & Manilal V.B.、Pectinolytic Decortication of Pepper(Piper nigrum L.)、J. Food Sci. Technol、2004、41(1)、p.74-7
酵素反応時に使用された反応液の排水負荷を軽減し、且つ漂白することなく白胡椒の色をより白くし、且つ収率良く白胡椒を製造する方法を提供すること。さらには胡椒の実の果皮、果実を副生物として容易に利用できるようにすること。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ブランチング処理を行わずに胡椒の実の果皮を除去し、酵素処理することで、排水負荷をかけることなく非常に色の白い白胡椒を製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、
(1)植物組織崩壊作用を有する酵素を作用させる酵素処理を含む白胡椒の製造方法であって、酵素処理前に、ブランチング処理を行わずに胡椒の実の果皮を除去することを特徴とする白胡椒の製造方法、
(2)酵素処理前に実質的に薄皮が残るように胡椒の実の果皮を機械的に除去することを特徴とする上記記載の白胡椒の製造方法、
(3)前記胡椒の実が、凍結していることを特徴とする上記記載の白胡椒の製造方法、
(4)前記植物組織崩壊作用を有する酵素として、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ、及びグルカナーゼからなる群から選択される少なくとも1種を使用する上記記載の白胡椒の製造方法、
(5)前記胡椒の実が、生の胡椒の実、凍結された胡椒の実または乾燥された胡椒の実の何れかである上記記載の白胡椒の製造方法、
(6)植物組織崩壊作用を有する酵素を、抗酸化剤の存在下で作用させることを特徴とする上記記載の白胡椒の製造方法、
(7)酵素処理後の洗浄後に種子部を分離した後に残った混合液のCOD測定値が、胡椒の実100重量部に対して水を290重量部使用したとして換算した時、2000ppm以下である上記記載の白胡椒の製造方法、
に関する。本発明の第二は、
(8)上記記載の方法により製造された白胡椒、
)上記記載の白胡椒を用いてなる食品、
に関する。
本発明に従えば、酵素反応時に使用された反応液の排水負荷を軽減し、且つ漂白することなく白胡椒の色をより白くし、且つ収率良く白胡椒を製造する方法を提供することができる。さらには胡椒の実の果皮、果実を副生物として容易に利用できる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明の白胡椒の製造方法は、酵素処理前に胡椒の実の果皮を除去し、その後、植物組織崩壊作用を有する酵素を作用させ、洗浄し、乾燥する工程を経ることを特徴とする。本発明のように酵素処理を行う製造方法においては、白胡椒の色をより白くするためには、胡椒の実の果皮を除去する前にブランチング処理をしない方が好ましい。白胡椒の色をより白くするためには、収穫後の胡椒の実を凍結することなく直ぐに果皮を除去することも好ましい。また果皮の除去の容易さから、植物組織崩壊作用を有する酵素による酵素処理前に、胡椒の実を凍結しておいてから果皮を除去することが好ましい。
本発明に用いる胡椒の実は、世界的に胡椒の原料として栽培されている植物種である胡椒(Piper nigrum L.)から収穫される実でよく、植物種内での変種、系統、品種などは問わない。前記胡椒の実を収穫する時期としては、赤くなる程度まで熟した時が風味の質の面から好ましいが、未熟であっても黒胡椒の原料となるレベルまで生育すれば使用できる。また、未熟な胡椒の実および完熟した胡椒の実が混在していてもよい。
本発明に使用する植物組織崩壊作用を有する酵素は、植物組織のセルロース、ヘミセルロース、ペクチン、プロトペクチンなどに作用する酵素であり、具体的な酵素の種類としては、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼなどが挙げられ、これらの中から1種あるいは2種以上を組み合わせて使用する。具体的には、例えば、セルラーゼとしては、製剤として販売されている、Celluclast 1.5L(novozymes社製)、セルラーゼ“オノズカ”3S(ヤクルト薬品工業株式会社製)、セルラーゼY−NC(ヤクルト薬品工業株式会社製)、セルロシンAC40(エイチビイアイ株式会社製)、セルラーゼA「アマノ」3(天野エンザイム株式会社製)、セルラーゼT「アマノ」4(天野エンザイム株式会社製)などが挙げられる。ヘミセルラーゼとしては、製剤として販売されている、セルロシンHC100(エイチビイアイ株式会社製)、セルロシンHC(エイチビイアイ株式会社製)、ヘミセルラーゼ「アマノ」90(天野エンザイム株式会社製)などが挙げられる。また、ペクチナーゼとしては、製剤として販売されている、ペクチナーゼSS(ヤクルト薬品工業株式会社製)、セルロシンPE60(エイチビイアイ株式会社製)、ペクチナーゼG「アマノ」(天野エンザイム株式会社製)、Pectinase−GODO(合同酒精株式会社製)などが挙げられる。さらに、プロトペクチナーゼとしては、製剤として販売されている、マセレイティングエンザイムY(ヤクルト薬品工業株式会社製)、マセロチームA(ヤクルト薬品工業株式会社製)、セルロシンME(エイチビイアイ株式会社製)などが挙げられる。グルカナーゼとしてはViscozymeL(novozymes社製)などが挙げられる。本発明では、これらの酵素製剤の中から、少なくとも1種使用すればよい。使用する酵素の形態としては、液体状態(例えば、水あるいは緩衝液などに溶解した溶液状態)、粉末状態(例えば、糖類などとの混合物状態でも可能である)などのいずれの形態でも使用可能である。
胡椒の実に、酵素を作用させる方法としては、酵素が液体状態の場合は、酵素溶液の中に原料となる胡椒の実を浸漬してもよいし、また、原料となる胡椒の実に酵素溶液を噴霧あるいは塗布してもよい。酵素が粉末状態の場合は、例えば、原料となる胡椒の実を適量の水の噴霧などで湿った状態にしたうえで、直接振りかける。酵素が液体状態、粉末状態いずれの場合も、撹拌することが、反応効率が上がるため好ましい。また、反応効率を上げるため、酵素反応の途中で酵素溶液を交換してもよい。
使用する酵素の量は、原料としての胡椒の実の状態や、使用する酵素製品の酵素の状態、酵素活性の強さなどにより異なるが、果皮を除去した後の酵素処理前の胡椒の実に残っている外皮や果肉部を充分に崩壊できる量を使用する。また、反応時間については、酵素反応が過度に進んでも種子表面の薄皮の崩壊は進行しないため特に制限はないが、風味保持および生産性の面から、1〜72時間にすることが好ましい。酵素を多量に使用すれば1時間より短い時間でも果皮を崩壊させることは可能であるが、経済的ではない。72時間より長くなると、香気成分の飛散、色の悪化の原因になる。
酵素反応の際に、抗酸化剤の存在下で植物組織崩壊酵素を胡椒の実に作用させることにより、酵素溶液の褐色化の程度が低くなり、種子表面(白胡椒の果皮となる)の着色が抑制されるため、色の面で好ましい白胡椒が得られるため、酵素反応は、抗酸化剤の存在下で行うことが好ましい。これは、抗酸化剤によりポリフェノール、クロロフィルなどの酸化を抑制するため、褐色化の程度が低く抑えられると推察されるが、詳細は明らかではない。本発明に使用できる抗酸化剤は、水溶性の抗酸化剤が、酵素溶液への溶解度が高いため好ましい。抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、クエン酸、カテキン、没食子酸、ローズマリー抽出物、甘草抽出物、ひまわり種子抽出物、生コーヒー豆抽出物、糖・アミノ酸複合体、ゼラチンペプタイドおよびペクチン分解物などが挙げられる。これらの中でも、色および風味の面から、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウムおよびクエン酸がより好ましい。
本発明におけるブランチング処理とは、沸騰水中に15〜30分間程度浸漬する等の通常の方法や、香気成分や精油成分の散逸抑制、色調の悪化抑制を目的とした、通常より短い時間である1〜15分間程度沸騰水中に浸漬する方法、さらには水蒸気中に1〜60分間放置しておく方法などを意味する。
本発明の白胡椒の製造方法を、特に限定するわけではないが、以下に例示する。
<ブランチングする場合>
まず、収穫した胡椒の実を沸騰水中に1〜15分間程度浸漬する。それを−20℃以下で凍結させ、それから自然解凍、若しくは温水解凍を行い、手による分離やパルパーなどローラー型分離機を使用して果皮を除去する。その際、薄皮が実質的に残る程度に果皮を機械的に除去することが収率の面から好ましい。ここで薄皮とは、本発明の植物組織崩壊作用を有する酵素を作用させても崩壊しない、種子部の表面を覆っている薄い皮のことである。またここで、機械的に除去するとは、上記のように手による分離やパルパーなどローラー型分離機を使用して果皮を除去することをいう。それから果皮を除去した胡椒の実にセルラーゼなどの植物組織崩壊作用を有する酵素が働くような条件下で充分処理する。酵素処理後、連続式のジェット水流や、回転ブラシと流水を組み合わせるなど、白胡椒製造時の通常の方法で洗浄する。洗浄(水洗)の終了した白胡椒を、天日乾燥、通風乾燥および機械乾燥などの通常用いられている方法で乾燥して、最終製品である白胡椒ホールを得る。この白胡椒ホールからは、通常の粉砕方法により、粗挽きや各種サイズの白胡椒の粉末製品が得られる。また、洗浄(水洗)の終了した白胡椒は、回転式石臼磨砕機(例:マスコロイダー(増幸産業社製))、高速回転刃磨砕機(例:コミトロール(アシュール社製))、回転刃式フードカッターなどを使用してペースト状にして使用しても良い。磨砕時に加水してもよく、加水量によっては、マッシュ状、ペースト状、液状となり、形状は特定しない。
<ブランチングしない場合>
まず、収穫した胡椒の実を−20℃以下で凍結させ、それから自然解凍、若しくは温水解凍を行い、手による分離やパルパーなどローラー型分離機を使用して果皮を除去する。その際、薄皮が実質的に残る程度に果皮を除去することが収率の面から好ましい。それからセルラーゼなどの植物組織崩壊作用を有する酵素が働くような条件下で充分処理する。酵素処理後、連続式のジェット水流や、回転ブラシと流水を組み合わせるなど、白胡椒製造時の通常の方法で洗浄する。洗浄(水洗)の終了した白胡椒を、天日乾燥、通風乾燥および機械乾燥などの通常用いられている方法で乾燥して、最終製品である白胡椒ホールを得る。この白胡椒ホールからは、通常の粉砕方法により、粗挽きや各種サイズの白胡椒の粉末製品が得られる。なお、収穫した胡椒の実の果皮をすぐに除去する場合は、特に凍結しなくても良い。また、洗浄(水洗)の終了した白胡椒は、回転式石臼磨砕機(例:マスコロイダー(増幸産業社製))、高速回転刃磨砕機(例:コミトロール(アシュール社製))、回転刃式フードカッターなどを使用してペースト状にして使用しても良い。磨砕時に加水してもよく、加水量によっては、マッシュ状、ペースト状、液状となり、形状は特定しない。
本発明の白胡椒は、通常の黒胡椒や白胡椒と同様に、麺類への風味付け、ハム、ソーセージへの風味付け、ドレッシングへの風味付け等の用途に用いられる。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
<白胡椒の色差測定>
実施例・比較例で得られた白胡椒を、ワンダーブレンダー(型番:WB−1、大阪ケミカル社製)を用いて25000rpmで5分間粉砕した後、80メッシュふるいにかけた白胡椒粉末を日本電色工業株式会社製 Z−II OPTICAL SENSORにて色差を測定した。
<白胡椒の臭気分析>
実施例・比較例で得られた白胡椒を、ワンダーブレンダー(型番:WB−1、大阪ケミカル社製)を用いて25000rpmで5分間粉砕した後、80メッシュふるいにかけた白胡椒粉末をバイアル瓶に充填し、蒸留水を加え、固液分散系中の成分をツイスター(ゲステル株式会社製)に吸着し、加熱脱着装置TDS(ゲステル株式会社製)および5873型MS検出器(アジレント・テクノロジー社製)を装備した6890N型GC(アジレント・テクノロジー社製)を用いて分析を実施し、白胡椒の醗酵臭の代表成分である、3−メチルインドール(スカトール)および4−メチルフェノール(p−クレゾール)をGC−MSで評価した。
(実施例1;参考例) ブランチング処理有り、果皮除去有り
100℃の沸騰水に8分間浸漬することでブランチングした後、−20℃で冷凍した胡椒の実100重量部を手によって果皮を除去したところ、種子部と種子部にこびりついている僅かな果肉部、薄皮を合わせて重量で46重量部となった。その種子46重量部を、23重量部の水と酵素1(商品名:ViscozymeL、novozymes社製)0.046重量部及び酵素2(商品名:Celluclast 1.5L、novozymes社製)0.046重量部からなる混合溶液に加え、45℃で3時間攪拌した。その後、この胡椒の実をざるで種子部を分離し、残りの酵素処理した混合液の重さ、COD値を測定したところ、重量26重量部、COD値18000ppmであった。次いで、ざるで分離した種子部を洗うために、120重量部の水(種子部の3倍量の水で洗うので120重量部になります)で種子部を洗浄した。洗浄後にざるで種子部を分離し、残った混合液のCOD測定値は500ppmであった(表1)。排水となるのは、上記酵素処理した後種子部を分離して残った液と、分離した種子部を洗浄した後種子部を分離して残った液の両方なので、原料として用いた胡椒の実100重量部に対して水が143重量部用いられた結果のCOD値は3616ppmであった。さらに水を147重量部添加して胡椒の実100重量部に対する水の総量を290重量部とすると、COD値は1783ppmであった。最後に、上記で分離した種子部を3日間天日干しして乾燥し、白胡椒を22.8重量部得た。得られた白胡椒粉末の色目や臭いは表1にまとめた。
Figure 0004990743
(実施例2) ブランチング処理無し、果皮除去有り
ブランチングをせずに、−20℃で冷凍した胡椒の実100重量部を手によって果皮を除去したところ、種子部と種子部にこびりついている僅かな果肉部、薄皮を合わせて重量で42重量部となった。その種子42重量部を、21重量部の水と酵素1(商品名:ViscozymeL、novozymes社製)0.042重量部及び酵素2(商品名:Celluclast 1.5L、novozymes社製)0.042重量部からなる混合溶液に加え、45℃で3時間攪拌した。その後、この胡椒の実をざるで種子部を分離し、残りの酵素処理した混合液の重さ、COD値を測定したところ、重量26重量部、COD値18000ppmであった。次いでざるで分離した種子部を洗うために、120重量部の水で種子部を洗浄した。洗浄後にざるで種子部を分離し、残った混合液のCOD測定値は500ppmであった(表1)。排水となるのは、上記酵素処理した後種子部を分離して残った液と、分離した種子部を洗浄した後種子部を分離して残った液の両方なので、原料として用いた胡椒の実100重量部に対して水が141重量部用いられた結果のCOD値は3106ppmであった。さらに水を149重量部添加して胡椒の実100重量部に対する水の総量を290重量部とすると、COD値は1510ppmであった。最後に、上記で分離した種子部を3日間天日干しして乾燥し、白胡椒を22.0重量部得た。得られた白胡椒粉末の色目や臭いは表1にまとめた。
(比較例1) ブランチング処理有り、果皮除去無し
100℃の沸騰水に8分間浸漬することでブランチングした後、−20℃で冷凍した胡椒の実100重量部を、果皮は除去せずに50重量部の水と酵素1(商品名:ViscozymeL、novozymes社製)0.1重量部及び酵素2(商品名:Celluclast 1.5L、novozymes社製)0.1重量部からなる混合溶液に加え、45℃で3時間攪拌した。その後、この胡椒の実をざるで種子部を分離し、残りの酵素処理した混合液の重さ、COD値を測定したところ、重量55.6重量部、COD値18000ppmであった。次いでざるで分離した種子部を洗うために、240重量部の水で種子部を洗浄した。洗浄後にざるで種子部を分離し、残った混合液のCOD測定値は15000ppmとなった(表1)。排水となるのは、上記酵素処理した後種子部を分離して残った液と、分離した種子部を洗浄した後種子部を分離して残った液の両方なので、原料として用いた胡椒の実100重量部に対して水が290重量部用いられた結果のCOD値は15564ppmであった。最後に、上記で分離した種子部を3日間天日干しして乾燥し、白胡椒を22.3重量部得た。得られた白胡椒粉末の色目や臭いは表1にまとめた。
(比較例2)
伝統的な水浸漬法で生産されたマレーシア産の白胡椒粉末(商品名:プレミアムペパー ホワイト、(株)カネカサンスパイス社製)の色目や臭いは表1にまとめた。

Claims (9)

  1. 植物組織崩壊作用を有する酵素を作用させる酵素処理を含む白胡椒の製造方法であって、酵素処理前に、ブランチング処理を行わずに胡椒の実の果皮を除去することを特徴とする白胡椒の製造方法。
  2. 酵素処理前に実質的に薄皮が残るように胡椒の実の果皮を機械的に除去することを特徴とする請求項1に記載の白胡椒の製造方法。
  3. 前記胡椒の実が、凍結していることを特徴とする請求項1又は2に記載の白胡椒の製造方法。
  4. 前記植物組織崩壊作用を有する酵素として、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ、及びグルカナーゼからなる群から選択される少なくとも1種を使用する請求項1〜3の何れかに記載の白胡椒の製造方法。
  5. 前記胡椒の実が、生の胡椒の実、凍結された胡椒の実または乾燥された胡椒の実の何れかである請求項1〜4の何れかに記載の白胡椒の製造方法。
  6. 植物組織崩壊作用を有する酵素を、抗酸化剤の存在下で作用させることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の白胡椒の製造方法。
  7. 酵素処理後の洗浄後に種子部を分離した後に残った混合液のCOD測定値が、胡椒の実100重量部に対して水を290重量部使用したとして換算した時、2000ppm以下である請求項1〜6の何れかに記載の白胡椒の製造方法。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の方法により製造された白胡椒。
  9. 請求項に記載の白胡椒を用いてなる食品。
JP2007308000A 2007-11-28 2007-11-28 白胡椒およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4990743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007308000A JP4990743B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 白胡椒およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007308000A JP4990743B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 白胡椒およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009131160A JP2009131160A (ja) 2009-06-18
JP4990743B2 true JP4990743B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=40863759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007308000A Expired - Fee Related JP4990743B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 白胡椒およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4990743B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5854588B2 (ja) * 2010-09-27 2016-02-09 有限会社ジーネット 胡椒の洗浄・殺菌・乾燥方法及び乾燥装置
CN103190587B (zh) * 2013-04-16 2014-10-15 四川金宫川派味业有限公司 一种青花椒风味香肠调料及其制作方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3444340B2 (ja) * 1997-04-04 2003-09-08 株式会社サタケ 胡椒製造方法および胡椒製造システム
DE102005037296A1 (de) * 2005-08-08 2007-02-15 Ab Enzymes Gmbh Enzymatisches Verfahren zur Erzeugung von weißem Pfeffer

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009131160A (ja) 2009-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Singh et al. Processing technology and health benefits of green tea
JPWO2007139094A1 (ja) 白コショウの製造方法および白コショウ
KR100957281B1 (ko) 울금을 이용한 전통주 제조 방법
CN103584225B (zh) 一种常山胡柚、衢州乌桃复合果汁饮料及其制备方法
JP4990743B2 (ja) 白胡椒およびその製造方法
KR101226459B1 (ko) 진피차의 제조방법 및 이에 따른 진피차
JP2709289B2 (ja) 植物の完全単細胞化方法
KR101268431B1 (ko) 감 껍질을 활용한 건강기능성 감 발효액 제조방법
KR101392395B1 (ko) 어린 배를 이용한 배즙의 제조방법 및 이로 제조된 배즙
CN105647691A (zh) 能分解水果表面蜡的洗涤盐及制备方法
CN108323723B (zh) 蓝莓果干的制备方法及蓝莓果干
KR101961905B1 (ko) 루틴 또는 카페산의 함량이 증진된 메밀싹의 재배방법
KR101742975B1 (ko) 쇠비름 당침액이 함유된 김치 제조방법
KR102425532B1 (ko) 홍삼 발효액을 함유한 하몽 제조방법 및 상기 제조방법으로 제조된 홍삼 발효액을 함유한 하몽
KR100939976B1 (ko) 구아바 잎차의 제조방법
KR101296492B1 (ko) 분말을 이용한 식품의 환 제조방법
JP2010246393A (ja) 白胡椒及びその製造法
KR20180020068A (ko) 유자씨를 포함한 유자 열매 전체를 원료로 한 천연 항산화 유자발효원액 제조방법
CN113995077A (zh) 一种去除蓝靛果中苦味的方法
CN113768129A (zh) 一种柠檬百香果甜辣酱
KR101706024B1 (ko) 그라비올라 육수의 제조방법, 및 이에 의해 제조된 보쌈, 갈비탕, 순대국 또는 족발용 그라비올라 육수
CN105123913A (zh) 一种蓝莓的复合保鲜剂
CN110839804A (zh) 一种老山芹冻干粉的研制
CN103804945A (zh) 黑柿子果皮色素的提取方法
CN103371386A (zh) 风味型雪莲果饮料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110809

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4990743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees