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JP4994702B2 - 害虫防除剤 - Google Patents
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JP4994702B2 - 害虫防除剤 - Google Patents

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Description

本発明は、害虫防除剤、詳しくは害虫防除有効成分が熱可塑性樹脂に保持されてなる害虫防除剤に関する。
式(1)
Figure 0004994702
〔式中、
1は水素原子又はメチル基を表し、
2はメチル基又は
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が有害生物防除剤の有効成分として知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照)。
また、熱可塑性樹脂と可塑剤とよりなるゲルにピレスロイド化合物が含有されてなるゲル状害虫防除組成物を100℃〜160℃に加熱する害虫防除方法が知られている(例えば、特許文献5参照。)。
特開2000−63329号公報 特開2001−11022号公報 欧州特許出願公開第60617号明細書 特開2001−302590号公報 特開2001−213704号公報
本発明は、式(1)で示されるエステル化合物を有効成分とし、害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に非加熱条件下で設置するだけで蚊などの害虫に対して優れた防除効果を示す害虫防除剤を提供するものである。
本発明者等は式(1)で示されるエステル化合物を有効成分として含有する害虫防除剤について種々検討した結果、式(1)で示されるエステル化合物を熱可塑性樹脂に保持させたものを、害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に非加熱条件下で設置するだけで蚊などの害虫に対して優れた防除効果を示すことを見出し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は以下のものである。
〔1〕 式(1)
Figure 0004994702
〔式中、
1は水素原子又はメチル基を表し、
2はメチル基又は
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物、熱可塑性樹脂及び可塑剤を含有する害虫防除剤であって、熱可塑性樹脂がその含有成分として塩化ビニル系樹脂を熱可塑性樹脂全量に対して50〜100重量%含有することを特徴とする害虫防除剤。
〔2〕 可塑剤と熱可塑性樹脂との重量比が1:100〜120:100である〔1〕記載の害虫防除剤。
〔3〕 エステル化合物が、式(1)において、
1が水素原子であり、
2
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基であり、
3が水素原子、メチル基又はメトキシメチル基である〔1〕又は〔2〕記載の害虫防除剤。
〔4〕 エステル化合物と熱可塑性樹脂との重量比が1:100〜20:100の割合である〔1〕〜〔3〕いずれか一項記載の害虫防除剤。
〔5〕 熱可塑性樹脂の全量が塩化ビニル系樹脂である〔2〕〜〔4〕いずれか一項記載の害虫防除剤。
〔6〕 非加熱型である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除剤。
〔7〕 〔1〕〜〔6〕いずれか一項記載の害虫防除剤を害虫の生息場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫防除方法。
〔8〕 設置が非加熱条件下での設置である〔7〕記載の害虫防除方法。
本発明の害虫防除剤は、害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に非加熱条件下で設置するだけで蚊などの害虫に対して優れた防除効果を示し、さらにその効果が長期間持続するものである。
本発明の害虫防除剤は、式(1)で示されるエステル化合物、熱可塑性樹脂及び可塑剤とを含有してなる害虫防除剤であって、熱可塑性樹脂がその含有成分として塩化ビニル系樹脂を熱可塑性樹脂全量に対して、通常50〜100重量%、好ましくは80〜100重量%程度含有することを特徴とするものである。
本発明に用いられる式(1)で示されるエステル化合物は、欧州特許出願公開第60617号明細書、特開2000−63329号公報、特開2001−11022号公報、特開昭63−203649号公報、特開平7−17916号公報等に記載された化合物であり、例えば該公報に記載された方法で製造することができる。
式(1)で示されるエステル化合物には不斉炭素に基づく異性体が存在し、また炭素−炭素二重結合に基づく異性体が存在する場合があるが、本発明には活性な異性体のいずれをも使用することができる。
式(1)で示されるエステル化合物としては、例えば2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 2,2,3−トリメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−2,2,3−トリメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートが挙げられる。
本発明における塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニルを単量体の成分として含有してなる樹脂を表す。
塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニル単独重合体のみであってもよく、また塩化ビニル単独重合体と塩化ビニル及び塩化ビニルと共重合可能な単量体とからなる共重合体の一種以上との混合物であってもよい。
塩化ビニル及び塩化ビニルと共重合可能な単量体とからなる共重合体としては例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−酢酸ビニル三元共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体への塩化ビニルグラフト共重合体、及びこれらの混合物が挙げられる。
かかる塩化ビニル系樹脂は、懸濁重合、塊状重合、乳化重合、マイクロサスペンジョン重合、溶液重合等の通常の重合法により得られるものをそのまま、あるいは必要に応じて混合して用いることができる。
本発明においては、塩化ビニル単独重合体が塩化ビニル系樹脂全量に対して通常50〜100重量%含有される。
本発明には、塩化ビニル系樹脂のみを本発明防除剤に含有される熱可塑性樹脂として用いることができ、また熱可塑性樹脂として一般的に用いられる樹脂を塩化ビニル系樹脂とともに用いることができる。かかる塩化ビニル系樹脂以外の熱可塑性樹脂としては、例えばポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体の1種以上が挙げられる。
本発明においては、熱可塑性樹脂が本発明の害虫防除剤全量に対して、通常30〜98重量%、好ましくは45〜98重量%含有される。
本発明の害虫防除剤には、可塑剤、さらに必要に応じて軟化剤が用いられる。用いられる可塑剤及び軟化剤は特に限定されるものではないが、可塑剤としては例えば、ジオクチルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソウンデシルフタレート等のフタル酸エステル、トリオクチルトリメリテート、トリ−2−エチルへキシルトリメリテート、トリデシルトリメリレート等のトリメリット酸エステル、ジオクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアゼレート、ジオクチルセバケート等の脂肪族2塩基酸エステル、トリクレジルホスフェート、トリキシリルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート等のリン酸エステル、エポキシ系可塑剤、ポリエステル系可塑剤が挙げられ、軟化剤としては、例えば石油系のプロセスオイル(パラフィン系、ナフテン酸系、芳香族系)、パインオイル等の天然油が挙げられる。可塑剤及び/又は軟化剤の配合量は、本発明の害虫防除剤の成分、配合、用途等により適宜変更され得るものであるが、本発明の害虫防除剤に可塑剤及び軟化剤の合計使用量と、含有される熱可塑性樹脂の使用量との重量比として、通常1:100〜120:100の割合、好ましくは1:100〜100:100の割合である。
本発明の害虫防除剤には、種々の性能を付すために他の成分、例えば安定剤、粘度調節剤、防汚剤、顔料、染料、脱臭剤、芳香剤、香料、展着剤、防錆剤、滑剤、アンチブロッキング剤、界面活性剤、帯電防止剤、加硫剤、加硫促進剤、架橋剤、発泡剤、有機充填剤、無機充填剤等を適宜添加することもできる。
安定剤としては、例えば金属系安定剤及び非金属系安定剤が挙げられる。
金属系安定剤としては、高級脂肪酸と金属(カドミウム、バリウム、亜鉛、マグネシウム、鉛等が挙げられる)との塩、式
10 mSnY4-m
〔式中、R10はメチル基、ブチル基、オクチル基を表し、mは1又は2を表す。〕
で示される有機スズ系安定剤、塩基性亜硫酸鉛、2塩基性硫酸鉛等の鉛系安定剤、アンチモンメルカプチド等のアンチモン系安定剤、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムと酸化マグネシウム、カルシウム・マグネシウム・亜鉛の水酸化物固溶体、ハイドロタルサイト、ゼオライト、リチウム・アルミニウム複塩等の水酸化物、過塩素酸バリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウム等の過塩素酸塩、パルミチン酸亜鉛、アジピン酸亜鉛等のカルボン酸亜鉛、亜鉛ラウリルメルカプチド等のアルキルメルカプチド、酸化亜鉛、リン酸亜鉛、塩化亜鉛等の無機亜鉛化合物、及びステアリルアシッドホスファイト亜鉛塩等の亜鉛アシッドホスファイト等を挙げることができる。
非金属系安定剤としては、例えば、エポキシ化動植物油、エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化脂環式化合物等のエポキシ化合物、リン酸系安定剤、ジベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、アセト酢酸エチル、アセト酢酸ラウリル、ベンゾイル酢酸エチル、デヒドロ酢酸等のβ−ジケトン化合物、ペンタエリスリトール等の多価アルコール、β−アミノクロトン酸エステル、1,4−ブタンビスアミノクロトン酸エステル、2−フェニルインドール、デヒドロピリミジンジカルボン酸ジラウリルエステル等のイミノ系化合物、及びチオ尿酸、チオジプロピオン酸エステル等の含硫黄化合物、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−ブチリデンビス(3−ブチル−6−t−ブチルフェノール)、n−オクデシル−β−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−t−ブチルフェニル)プロピオネート、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等の立体障害の大きい置換基をオルト位に有するフェノール化合物に代表されるフェノール系酸化防止剤、ベンゾトリアゾール化合物及び2−ヒドロキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、サリチル酸エステル等の紫外線遮光剤、並びにヒンダードアミン系酸化防止剤が挙げられる。
リン酸系安定剤としては、有機亜リン酸エステル、アシッドホスファイトが挙げられ、より具体的にはトリデシルホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリステアリルホスファイト、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジフェニル(ブトキシエトキシエチル)ホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)−4,4−イソプロピリデンジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、ジフェニルホスファイト、フェニルデシルホスファイト、ブチルアシッドホスファイト、オクチルアシッドホスファイト、ステアリルアシッドホスファイト等が挙げられる。
本発明の害虫防除剤は通常樹脂、ゴムを成形する場合と同様の方法で製造することができる。例えば、熱可塑性樹脂、式(1)で示されるエステル化合物及び可塑剤、その他の成分を通常20〜140℃に調整したヘンシェルミキサー等を用いて予め混合、分散させ均一な組成物を調製するか、あるいは、熱可塑性樹脂に式(1)で示されるエステル化合物、その他の成分を添加し、通常60〜220℃の温度に調整した単軸押出機、あるいは二軸押出機等の押出機により溶融・混練することによって組成物を調製し、該組成物を通常60〜220℃の範囲の適当な温度でブロー成形、射出成形等により所定の形状に成形する、或いは該組成物をTダイキャスト成形、プレス成形、カレンダー成形、ロール成形等によりフィルム状又はシート状に成形することにより製造することができる。得られたフィルム状又はシート状の成形品はさらに真空成形、圧空成形することにより任意の形態に加工することもできる。
本発明の害虫防除剤は、種々の形状で、種々の用途に用いることができる。かかる形状としては、例えばフィルム状、シート状、板状、繊維状、網状、格子状及び粒状が挙げられ、これらは動物用首輪、イヤータッグ、メダル、グローブ、壁紙、レザー、床材、農業用フィルム、ネット、繊維、不織布、チューブ、ホース、シート、トレー、プランター等の用途で使用される通常の方法(例えば、床に置いたり、敷く方法、天井から吊り下げる方法、壁に貼り付ける方法が挙げられる。)で用いることができる。
本発明の害虫防除剤は、例えば害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所等にそのまま設置することにより用いられる。本発明の害虫防除剤の使用量は、害虫を防除しようとする空間1m3あたりの式(1)で示されるエステル化合物の量で通常0.01〜30g、好ましくは0.1〜30gの割合である。
本発明の害虫防除剤の設置場所において、本発明の害虫防除剤から有効成分である式(1)で示されるエステル化合物が徐々に揮散して害虫防除効力が発揮される。したがって本発明の害虫防除剤により害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所が屋内又は屋外の広い空間である場合には、風通しの良い場所に設置することにより、有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の揮散効率が高くなり、優れた害虫防除効果が発揮される。また、本発明の害虫防除剤は害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所の相対的に風上側に設置することが好ましい。式(1)で示されるエステル化合物の揮散効率の点からは、本発明の害虫防除剤は成形、穿孔等により1個以上の開孔部を有することが好ましい。本発明の害虫防除剤における開孔率は、該開孔部の合計で好ましくは50〜90%、より好ましくは60〜85%であり、製造効率の点からは前記の開孔率を有する網状又は格子状の成形体、あるいは該成形体の二次加工物であることが好ましい。
本発明の害虫防除剤はまた、温血動物(イヌ、ネコ、ウサギ等のペット、馬、牛、鶏、豚等の家畜、及びヒトが挙げられる。)の体表部に直接又は着衣等の上から装着することにより、該温血動物を害虫による加害行動、特に蚊による吸血行動から保護することができる。装着方法としては、本発明の害虫防除剤と紐などを用いて腰から吊り下げる、適当な留め具等を用いて足首、手首、腕胴体などに巻きつける、切り抜き・縫製して衣服の形態として着衣させる方法などが挙げられる。これらの場合、本発明の害虫防除剤の使用量は、対象害虫や使用期間等により適宜選択されるものであるが、害虫による加害行動から保護しようとする温血動物の体表部1cm2あたり、通常0.001〜10mg、好ましくは0.005〜5mgである。
本発明の害虫防除剤は、例えば以下に示される害虫の防除に用いることができる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(agrotis segetum)等のヨトウ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)等のハマキガ類、シンクイガ類(Carposinidae)、ハモグリガ類(Lyonetiidae)、ドクガ類(Lymantriidae)、ウワバ類(Autographa)、カブラヤガ(Agrotis segetum)及びタマナヤガ(Agrotis ipsolon)等のアグロティス属(Agrotis spp.)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)、へリオティス属(Heliothis spp.)、コナガ(Plutella xylosttella)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等;
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、チカイエカ(Culex pipens molestus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、オオクロヤブカ(Armigeres subalbatus)等のアルミゲレス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタハマダラカ(Anopheres minimus)、ガンビアハマダラカ(Anopheles gambiae)等のハマダラカ類、サシバエ類、ヌカカ類、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ(Delia platura)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)チョウバエ類、ブユ類、アブ類等;
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、キスジノミハムシ(Phylltreta nemorum)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ属(Epilachna spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等;
網翅目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等;
総翅目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ハナアザミウマ(Thrips hawawiiensis)等;
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ(Athalia rosae)等のハバチ類等;
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等
隠翅目害虫:ヒトノミ(Pulex irritans)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)等;
シラミ目害虫:ヒトジラミ(Pediculus humanus)、ケジラミ(Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)等;
等翅目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus);
ダニ目害虫:コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)等のコナダニ類、チリニクダニ(Glycyphagidae privatus)、イエニクダニ(Glycyphagidae domesticus)、サヤアシニクダニ(Glycyphagidae destructor)等のニクダニ類、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、フトツメダニ(Cheyletus malaccesis)等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、ハダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のサシダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)等。
本発明の害虫防除剤は特に蚊(例えばアカイエカ、ネッタイイエカ、チカイエカ、コダカアカイエカ等のイエカ類、ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ、オオクロヤブカ等のヤブカ類、シナハマダラカ、コガタハマダラカ、ガンビアハマダラカ等のハマダラカ類)などの吸血害虫の防除に有用である。
次に、本発明を製造例、試験例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
製造例1
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Zn系液状) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得た。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除いた。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得た。
前記の操作で得られた1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得た。得られた2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(1)と記す。)を得た。
製造例2
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得た。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除いた。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得た。
前記の操作で得られた1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得た。得られた2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(2)と記す。)を得た。
製造例3
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Zn系液状) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得る。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除く。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得る。
前記の操作で得られる1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得る。得られる2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(3)と記す。)を得る。
製造例4
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得る。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除く。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得る。
前記の操作で得られる1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得る。得られる2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(4)と記す。)を得る。
製造例5
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Zn系液状) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得る。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除く。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得る。
前記の操作で得られる1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得る。得られる2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(5)と記す。)を得る。
製造例6
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得る。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除く。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得る。
前記の操作で得られる1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得る。得られる2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(6)と記す。)を得る。
製造例7
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Zn系液状) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得る。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除く。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得る。
前記の操作で得られる1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得る。得られる2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(7)と記す。)を得る。
製造例8
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 18g、ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物180gを得る。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除く。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得る。
前記の操作で得られる1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得る。得られる2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、本発明の害虫防除剤(以下、本発明防除剤(8)と記す。)を得る。
参考製造例
ジイソノニルフタレート 50g、安定剤(Ca/Zn系液状) 2g及び粘度調節剤(BKY4041) 10gをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 100gを加えて10分間撹拌して、混合物162gを得た。該混合物をポリエチレン製カップに入れて該混合物中に発生する気泡を除いた。その後、該混合物 60gを150mm×150mm×2mmの型枠に入れて150℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却して、1次成形シートを得た。
前記の操作で得られた1次成形シート 14gを切り取り、150mm×150mm×0.5mmの型枠に入れて190℃で1分間放置後、50kg/cm2で0.5分間、次いで100kg/cm2で1分間加圧してから冷却し、2次成形シートを得た。得られた2次成形シートを100mm×100mm×0.5mmの大きさに切り、比較用の害虫防除剤(以下、比較防除剤と記す。)を得た。
試験例1
本発明防除剤(1)を、約0.34m3(底面:0.7m×0.7m、高さ0.7m)の試験室内の中央部天井から吊り下げた。その直後にアカイエカ(Culex pipiens pallens)の雌成虫約25頭を放した。2時間後に供試したアカイエカを試験室から回収して、餌として1%砂糖水を含有した脱脂綿を与え、気温25℃、湿度50〜60%の条件下における約24時間後の苦死虫数を調査し、苦死虫率を求めた(2反復)。
その結果、本発明防除剤(1)では70.9%の苦死虫率を示した。一方、比較防除剤を用いて同様の試験を行ったところ、17.7%の苦死虫率を示した。
試験例2
本発明防除剤(1)を、約0.34m3(底面:0.7m×0.7m、高さ0.7m)の試験室内の中央部天井から吊り下げた。その直後にネッタイシマカ(Aedes aegypti)の雌成虫約25頭を放した。2時間後に供試したネッタイシマカを試験室から回収して、餌として1%砂糖水を含有した脱脂綿を与え、気温25℃、湿度50〜60%の条件下における約24時間後の苦死虫数を調査し、苦死虫率を求めた(2反復)。
その結果、本発明防除剤(1)では75.0%の苦死虫率を示した。一方、比較防除剤を用いて同様の試験を行ったところ、苦死虫率は15.0%であった。


Claims (7)

  1. 式(1)
    Figure 0004994702
    〔式中、
    1は水素原子又はメチル基を表し、
    2はメチル基又は
    CH=CR2122
    (式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
    で示される基を表し、
    3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
    で示されるエステル化合物、熱可塑性樹脂及び可塑剤を含有する常温揮散性シート状害虫防除剤であって、熱可塑性樹脂がその含有成分として塩化ビニル系樹脂を熱可塑性樹脂全量に対して50〜100重量%含有し、かつ熱可塑性樹脂の含量が害虫防除剤全量に対して45〜98重量%、エステル化合物と熱可塑性樹脂との重量比が1〜20:100であることを特徴とする常温揮散性シート状害虫防除剤。
  2. 可塑剤と熱可塑性樹脂との重量比が1:100〜120:100である請求項1記載の害虫防除剤。
  3. エステル化合物が、式(1)において、
    1が水素原子であり、
    2
    CH=CR2122
    (式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
    で示される基であり、
    3が水素原子、メチル基又はメトキシメチル基である請求項1又は2記載の害虫防除剤。
  4. 熱可塑性樹脂の全量が塩化ビニル系樹脂である請求項2〜いずれか一項記載の害虫防除剤。
  5. 非加熱型である請求項1〜いずれか一項記載の害虫防除剤。
  6. 請求項1〜いずれか一項記載の害虫防除剤を害虫の生息場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫防除方法。
  7. 設置が非加熱条件下での設置である請求項記載の害虫防除方法。
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