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JP5017374B2 - 圧力調整弁 - Google Patents
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JP5017374B2 - 圧力調整弁 - Google Patents

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Description

本発明は、調整する圧力の上限を制限することが可能な圧力調整弁に関する。
従来、1次側流体が流入する流入側流路と2次側流体が流出する流出側流路との間に形成された弁座を、1次側流体又は2次側流体の圧力により変形するダイヤフラムと連動する弁体で開閉することにより圧力を調整する圧力調整弁として、1次側流体の圧力を調整する背圧弁や2次側流体の圧力を調整する減圧弁が用いられている。(例えば、特許文献1参照。)。
このように構成された圧力調整弁は、例えば、減圧弁の場合、2次側流体の圧力が低下すると弁体が弁座から離間して流入側流路と流出側流路とが連通し、1次側から2次側に流体が流れるようになっており、ダイヤフラムを押圧するスプリングの伸縮状態を調整して設定圧力を調整するようになっている。
かかる圧力調整弁に関して、例えば、JISB6803(ISO2503の相当)には、アセチレンガスを取り扱う場合には2次側の圧力が0.15MPaを超えないように設計製作するべきことが規定され、又酸素を取り扱う場合には、圧力調整ハンドルでスプリングが密着されて棒状とならないようにすべきことが規定されている。
特開平7−12245号公報
しかしながら、例えば、圧力調整弁の調整ハンドルが外れた場合に、所定のハンドルの代わりにネジ長が異なる他の圧力調整弁の調整ハンドルが取り付けられてダイヤフラムを押圧しすぎると、調整される圧力の上限が変化して上限圧力を確実に制限できない可能性があるという問題があった。
また、スプリングの圧縮長さを制限しようとすると、構造が複雑になって部品点数が増加する場合が一般的であり、加工コストや組立コストが増加するとともに上限圧力を所定圧力に制限するための調整が必要な場合があるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、簡単な構造にて流体の調整可能な圧力の上限を所定の上限圧力に制限することができる圧力調整弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
この発明は、一端側が開口部とされるとともに他端側に壁部が設けられ、該壁部に雌ネジが形成されたキャップと、前記キャップの開口部側に配置され、流入側流路と、流出側流路と、前記流入側流路と前記流出側流路の間に形成された弁座とを有するハウジングと、前記キャップと前記ハウジングの間に配置され、前記流入側流路側又は前記流出側流路側の流体圧力により変形可能なダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変形に連動して移動し、前記弁座を開閉する弁体と、前記キャップ内に配置され、軸線方向の一端側が前記ダイヤフラムを押圧するスプリングと、前記スプリングの前記軸線方向の他端側に配置される押圧部材と、前記雌ネジに螺合されて進退可能とされ、前記押圧部材を介して前記スプリングの押圧力を調整する調整ネジとを備えた圧力調整弁であって、前記キャップは、前記壁部と一体に形成されるとともに周壁部に前記スプリングの伸縮方向に延在し前記キャップの内部と外部とを貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記キャップの開口部側が前記押圧部材に形成された被当接片と当接することにより前記調整ネジの前進を不能として前記スプリングが所定量以上圧縮されるのを制限する第1の当接部とされている。
この発明に係る圧力調整弁によれば、流体の設定圧力を調整する場合に、押圧部材が第1の当接部に当接することにより調整ネジの前進を不能とされて、押圧部材がダイヤフラムを上限圧力に対応する押圧力以上に押圧することが制限され、調整ネジの締め込み過ぎにより調整される流体圧力の上限が所定の上限圧力を超えることが防止されるとともに、調整ネジの締め込み過ぎによりスプリングが密着するのを防止することができる。
また、第1の当接部がキャップの貫通孔に形成されているので、キャップへの押圧部材の組み立てが容易であり、またスプリングの作動状況をキャップ外部から容易に確認可能とされる。
また、キャップの他端側に設けられる壁部に雌ネジが形成され、この壁部と当接部がキャップに一体に形成されているため、スプリングの伸張範囲が正確に調整されるとともに上限圧力を確実に維持することができる。
また、壁部がキャップに一体に形成されているので、押圧部材がキャップの外部に抜けるのを防止することができる。
また、圧力調整弁は、前記貫通孔は、前記他端側が前記押圧部材に形成された被当接片と当接して前記スプリングが所定量以上伸張されるのを制限する第2の当接部とされていてもよい。
この発明に係る圧力調整弁によれば、被当接片が第1の当接部及び第2の当接部と当接してスプリングの伸縮ストロークが制限されるので、圧力調整弁の圧力調整範囲を所定の範囲内に制限することができる。
また、圧力調整弁は、前記押圧部材が、前記スプリングの内周に配置され、前記スプリングの横ずれを規制する凸部を備えていてもよい。
この発明に係る圧力調整弁によれば、押圧部材が、スプリングの内周に配置されスプリングの横ずれを規制する凸部を備えているので、スプリングを安定して伸縮させることが可能となり、上限圧力の維持及び圧力調整を安定して行うことができる。
本発明に係る圧力調整弁によれば、押圧部材がキャップの外部に抜けることが防止されるとともに流体の圧力を所定の上限圧力以下に確実に制限することができる。
本発明の一実施形態に係る減圧弁を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る減圧弁のキャップ及び押圧部材の概略を示す図である。 図2におけるIII−III断面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る押圧部材の概略を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る減圧弁の作用を示す図であり、押圧部材が第1の当接部に当接していない状態を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る減圧弁の作用を示す図であり、押圧部材が第1の当接部に当接している状態を示す縦断面図である。
符号の説明
DA 押圧部材の最大径
1 減圧弁(圧力調整弁)
10 ハウジング
12 流入路
14 流出路
202 キャップ
20A 開口部
20B 壁部
25B 第1の当接部
25C 第2の当接部
26 雌ネジ
32 ダイヤフラム
33 調整スプリング
36 調整ネジ
39 押圧部材
39A,39B 被当接片
以下、図1から図5Bに基づいて、減圧弁1について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧力調整弁を示す図であり、符号1は、例えば、アセチレンガスの圧力を減圧する減圧弁(圧力調整弁)であり、上限圧力が0.15MPaとされるものである。
減圧弁1は、図1に示すように、ハウジング10と、キャップ202と、圧力調整機構30と、ハンドル40とを備え、圧力調整機構30は、弁体31と、ダイヤフラム32と、調整スプリング(スプリング)33と、受皿34と、押圧部材39と、調整ネジ36と、ロッド37とを有している。
ハウジング10は、キャップ202の開口部20A側と連結され、ハウジング10とキャップ202の間にはダイヤフラム32が配置されている。
ハウジング10は、例えば、真ちゅう等の金属からなり、1次側流体が流入する流入側流路12と、2次側流体が流出する流出側流路14と、流入側流路12と流出側流路14とを連通する連通流路16と、凹部17とが形成され、凹部17は、パイロット孔14Cにより流出側流路14と連通されている。
流入側流路12は、例えば、継手等を接続するための雌ネジが形成され一方端がハウジング10の外部に開口する第1の流入側流路12Aと、第1の流入側流路12Aと連通流路16とを連通する第2の流入側流路12Bとを備えている。
流出側流路14は、例えば、継手等を接続するための雌ネジが形成され一方端がハウジング10の外部に開口する第1の流出側流路14Aと、第2の流出側流路14Aと連通流路16とを連通する第2の流出側流路14Bとを備えている。
連通流路16は、調整スプリング33の軸線O1と同軸に配置され、例えば、断面円形の大径孔16Aと小径孔16Bとを備え、大径孔16Aと小径孔16Bとが接続される大径孔16Aの底部には、小径孔16Bの周縁部から大径孔16A側に突出する環状凸部が形成され、この環状凸部は弁体31により開閉される弁座16Cとされている。
大径孔16Aには、弁座16Cから順に弁体31、押圧バネ19が収納され、弁体31は軸線O1方向に移動自在とされるとともに押圧バネ19によって弁座16C側に押圧され、弁体31により弁座16Cが開閉可能とされている。
小径孔16Bは、大径孔16Aと凹部17とを連通するように形成され、小径孔16Bにはロッド37が軸線O1方向に移動可能に収納されるととともに流入側流路12と流出側流路14とを連通する流路の一部をなしている。
凹部17は、キャップ202側に開口しダイヤフラム32により覆われるようになっており、パイロット孔14Cを介して凹部17に流入した2次側流体の圧力がダイヤフラム32に印加されるようになっている。
キャップ202は、図2、図3に示すように、押圧部材収納部24B及びスプリング収納部28Bが円筒形状の第1の凹部21Bからなり、押圧部材収納部24Bの周壁部には軸線O1に対称に軸線O1方向に伸びる幅W1の貫通孔202Aが1対(2本)形成され、貫通孔202Aの開口部20A側(他端側)の壁面に第1の当接部25Bが形成されている。
また、貫通孔202Aの軸線O1方向における当接部25Bと対向する側(一端側)の壁面は第2の当接部25Cとされるようになっている。
キャップ202は、一端側が開口部20Aとされ、他端側に壁部20Bが形成されて閉塞された略有底多段円筒状とされ、内周側には調整スプリング33が収納される第1の凹部21と、第1の凹部21の開口部20A側に位置し第1の凹部21よりも大径の第2の凹部22とを備え、第2の凹部22の開口部20A側にはハウジング10と連結するためのネジが形成されている。
壁部20Bは、例えば鋳造または機械加工による削り出しによりキャップ202の一部として一体成形されており、中央部には調整スプリング33の軸線O1と同軸の雌ネジ26が形成され、雌ネジ26には、調整ネジ36が螺合されるようになっている。
雌ネジ26は、例えば、壁部20Bに機械加工が施されることによりキャップ202と一体に成形されている。
なお、雌ネジ26は、壁部20Bとネジ加工された壁部20Bとは別の部材を壁部20Bに嵌挿、又は脱落しないように装着して構成してもよく、この場合、雌ネジ26が形成された部材を設けるための穴は、この部材が脱落した場合でも押圧部材39がキャップ202から外方に抜け出ることがない寸法、形状に形成されている。
ダイヤフラム32は、弾力性のある円形平板状の金属板で、平板状の面に直交する方向に膨出自在とされ、中央部に弁体31と連結され、又は連動するためのロッド37が接続されるとともに、外周縁部がハウジング10及びキャップ202によって挟持されて、ハウジング10の凹部17の開口部を覆うように配置されている。
ダイヤフラム32は、流出側流路14とパイロット孔により連通する凹部17内の圧力により軸線方向に膨出するようになっている。
調整スプリング33は、軸線O1方向に伸縮自在とされるとともにスプリング収納部28Bに収納され、一端側が受皿34を介してダイヤフラム32に支持され、他端側が押圧部材39を介して調整ネジ36に支持されている。
また、調整スプリング33は、2次側流体の圧力が低下することにより伸張してダイヤフラム32を凹部17側に膨出するとともに、2次側流体の圧力が高くなることにより圧縮されるようになっており、このダイヤフラム32の変形は連結部材32A、ロッド37を介して弁体31に伝達されるようになっている。
その結果、弁体31がダイヤフラム32の変形と連動して移動し弁座16Cを開閉するようになっている。
受皿34は、平面視円形とされて周縁部が緩やかに立ち上がる壁部を備えており、ダイヤフラム32の調整スプリング33側に配置されて調整スプリング33の一端側を受け、ダイヤフラム32を挟んで受皿34の反対側に配置される連結部材32Aのネジによってダイヤフラム32に取付けられている。
押圧部材39は、図4に示すように小径凸部35Aを有する多段円板状とされ、小径凸部35Aの反対側の端面に調整ネジ36の支持凸部36Aを支持する略円錐形状の凹部35Bが形成され、小径凸部35Aの外周には調整スプリング33の他端側の内周が配置可能とされている。
また、前述の押圧部材39の中心に対称な位置に径方向外方に伸びる幅W2の被当接片39A、39Bが一対(2つ)形成されている。この被当接片39Aと被当接片39Bとは異なる形状とされてもよいが、この実施の形態においては同じ形状とされている。
押圧部材39の被当接片39A、39Bが、貫通孔202Aに形成された第1の当接部25Bと当接することにより、調整スプリング33が所定量以上圧縮されることが制限されるようになっている。
また、押圧部材収納部24Bは、押圧部材39が調整スプリング33を軸線O1方向に押圧可能な姿勢、すなわち押圧部材39の軸線が、軸線O1方向に姿勢を変えることができる大きさとされている。
例えば、押圧部材39の最大径DA、最大径DA部分の厚さLA、被当接片39A、39Bの外周同士(最大寸法部分)を結ぶ長さLC、幅W2と、キャップ202の内周壁の最小径(スプリング収納部28Bの内径に相当)D21、貫通孔202Aの幅W1、とは、
DA<D21<LC
とされ、
W2<W1
とされている。
また、長さLCは、貫通孔202Aの軸線O1方向の長さとの関わりにおいて、押圧部材39を図2に示すように斜めにして第1の凹部21Bに挿入した場合に、一方の被当接片39Aが一方の貫通孔202Aに挿入されて第2の当接部25Cに当接した場合に、他方の被当接片39Bが他方の貫通孔202Aの第1の当接部25Bの内周側最小径部分を通過可能に設定されている。
また、押圧部材39は、被当接片39A、39Bを除く円板状に形成された部分の最大径がDA、最大径DA部分の厚さがLA、小径凸部35Aは外径がDB、小径凸部35Aの厚さがLBとされている。
その結果、押圧部材39は、開口部20A側から押圧部材収納部24Bに収納可能とされるとともに、調整スプリング33を押圧する姿勢で、被当接片39A、39Bが貫通孔202Aに挿入されて押圧部材収納部24Bから脱落することが防止され、さらに調整ネジ36により調整スプリング33を圧縮する方向に移動した場合、第1の当接部25Bと当接することにより調整スプリング33が所定量以上圧縮されることが制限されるようになっている。
調整ネジ36は、先端に先端側が縮径される略円錐形状の支持凸部36Aを備え、雌ネジ26に螺合されて調整スプリング33の軸線O1方向に進退可能とされるとともに支持凸部36Aが押圧部材39の凹部35Bに当接して調整スプリング33を支持するようになっている。
ロッド37は、一端が弁体31と当接するとともに、他端がダイヤフラム32の連結部材32Aと当接し、ダイヤフラム32中央部が膨出して変形した変位を弁体31に伝達するようになっている。
なお、この実施形態において、ロッド37は連結部材32A及び弁体31と当接してダイヤフラム32の変形による変位を弁体31に伝達する構成としたが、連結部材32Aと弁体31の双方又はいずれか一方と連結される構成としてもよい。
ハンドル40は、有底の略円筒状とされた外周の長手方向に凹部が形成され、底部中央部の円筒形状内方に軸線O1と同軸の調整ネジ36が埋設され、この調整ネジ36が雌ネジ26に螺合され、ハンドル40を回動することにより調整ネジ36が雌ネジ26に対して進退するようになっている。
次に、減圧弁1の作用について説明する。
減圧弁1は、ダイヤフラム32に印加される圧力が低下すると調整スプリング33の押圧力により弁体31が弁座16Cから離間して弁座16Cが開放され、流入側流路12から流出側流路14に流体が流れる。
また、ダイヤフラム32に印加される圧力が所定の圧力よりも高くなると調整スプリング33が圧縮されるとともに押圧バネ19の押圧力により弁体31が弁座16Cに当接して弁座16Cが閉塞され、流入側流路12から流出側流路14への流体の流れが停止される。
減圧弁1の圧力調整は、ハンドル40を回動して行われ、ハンドル40を回動して調整ネジ36が回動され進退すると、支持凸部36Aが押圧部材39を介して調整スプリング33を軸線O1方向に伸縮する。
支持凸部36Aが前進して調整スプリング33が圧縮された場合、ダイヤフラム32に付加される押圧力が大きくなり、2次側流体の調整圧力が高くなる。
2次側流体の圧力が調整範囲にある場合には、図5Aに示されるように、押圧部材39の被当接片39A、39Bは第1の当接部25Bに当接することなく調整ネジ36が進退可能である。
なお、この実施形態においては、ハンドル40を回動して調整ネジ36を緩めて、例えば、調整ネジ36の支持凸部36Aが押圧部材39の凹部35Bから離れた場合には、押圧部材39の被当接片39A、39Bが第2の当接部25Cと当接して押圧部材39が所定の長さ以上に調整スプリング33が伸びるのを抑制するようになっている。
その結果、ハンドル40を回動することにより減圧弁1の2次側流体の圧力を所定の範囲内に調整することができる。
次いで、ハンドル40により調整ネジ36を回動して支持凸部36Aを前進させると、図5Bに示されるように、押圧部材39の被当接片39A、39Bが第1の当接部25Bに当接して調整ネジ36が前進不能となる。
その結果、ハンドル40が回動不能となるとともに押圧部材39が調整スプリング33を圧縮することができなくなり、ダイヤフラム32への押圧力が増加しなくなる押圧部材39が第1の当接部25Bに当接した際の2次側流体の圧力が2次側流体の上限圧力となり、2次側流体の圧力がそれ以上高くなることが防止される。
また、押圧部材39がキャップ202から抜け出ることがないので、調整ネジ36が緩め過ぎられ又は調整ネジ36が抜けてもダイヤフラム32が押圧されなくなることによる2次側流体の圧力調整が不能となることが防止される。
また、押圧部材39に小径凸部35Aが形成され、小径凸部35Aが調整スプリング33の内周に配置されるようになっているので、調整スプリング33の他端側と押圧部材39とが軸線O1に直交する方向に相対的に大きくずれることが抑制され調整スプリング33を安定して伸縮することができる。その結果、2次側流体の圧力を安定して調整することができる。
また、従来、調整スプリング33の長さを調整するために調整ネジ36を回転させると、摩擦により調整ネジ36の回転が押圧部材39を介して調整スプリング33に伝達されて調整スプリング33に軸線O1周りのねじれやねじれによる経時変化が発生し、調整スプリング33の圧縮力が変化する可能性があり、又ねじれによりダイヤフラム32が破損する可能性があった。
そのため、従来、調整ネジ36の回転が押圧部材39に伝達されるのを抑制する目的で調整ネジ36の先端を先鋭又は球面状に形成して押圧部材39との接触面積を小さくし、又はボール等の回転体を介して接触させることが一般的であったが、減圧弁等の圧力調整弁では、被当接片39A、39Bを貫通孔202Aに挿入されていて調整ネジ36の回転が調整スプリング33に伝達されなくなるために、上記従来の構成が必要とされなくなる。
キャップ202によれば、第1の当接部25Bを構成する貫通孔202Aを切削等の機械加工により成形する場合に容易に加工することができる。
また、被当接片39A、39Bの当接状態を容易に確認することができる。
なお、上記実施の形態においては、第1の凹部21Bが円筒形状に形成された場合について説明したが、例えば、第1の凹部21Bの内周に径方向内方に伸びるリブが形成され、このリブの先端部の内方にスプリング収納部が形成されるとともに、押圧部材39の最大径DAがスプリング収納部の内径よりも小径とされる構成としてもよい。
この場合、被当接片39A、39Bが隣接するリブの間を通過することが可能となり、押圧部材39の押圧部材収納部24Bへの収納をより容易かつ効率的に行うことができる。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
上記実施の形態においては、圧力調整弁が減圧弁1である場合について説明したが、減圧弁1に代えては背圧弁に適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、キャップ202に形成された貫通孔202Aの軸線O1方向の一端側が第1の当接部25Bとされ、他端側が第2の当接部25Cとされる場合について説明したが、例えば、他端側の壁面が第2の当接部25Cとされない構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、弁体31が、流入側流路12と流出側流路14とを連通させる連通流路16に配置され、弁座16Cを開閉する構成について説明したが、ダイヤフラム32により弁体を移動させて弁座を開閉する種々の圧力調整弁に対して適用可能であることはいうまでもない。
また、上記実施の形態においては、押圧部材収納部24B、スプリング収納部28B、押圧部材39が、軸線O1方向から見て平面視円形の場合について説明したが、平面視した形状が、例えば、多角形等の他の形状であってもよい。
また、上記実施の形態では、減圧弁1が取り扱うガスが、例えば、アセチレンガスとされる場合について説明したが、取り扱う流体としては、窒素、アルゴン等の不活性ガス、水素、メタン、エチレン等の可燃性ガス、酸素等の支燃性ガス、塩素、二酸化硫黄等の腐食性ガスをはじめとする気体のほか、水、酸又はアルカリを含有する液体等、種々の流体を対象とすることができる。
ダイヤフラム32については、金属製の円板で構成された場合について説明したが、材質に関して、ステンレス鋼をはじめとする金属の他、ゴム膜や、合成樹脂膜等の弾力性を有する他の材質を用いることが可能であり、さらに、形状に関して、円板形状の平板に限定されず、例えば弁体31を中心としてダイヤフラム32に環状リブが形成されている場合や、あるいは球面等、立体的形状の一部を用いてダイヤフラム32が構成されてもよい。
本発明は、一端側が開口部とされるとともに他端側に壁部が設けられ、該壁部に雌ネジが形成されたキャップと、前記キャップの開口部側に配置され、流入側流路と、流出側流路と、前記流入側流路と前記流出側流路の間に形成された弁座とを有するハウジングと、前記キャップと前記ハウジングの間に配置され、前記流入側流路側又は前記流出側流路側の流体圧力により変形可能なダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変形に連動して移動し、前記弁座を開閉する弁体と、前記キャップ内に配置され、軸線方向の一端側が前記ダイヤフラムを押圧するスプリングと、前記スプリングの前記軸線方向の他端側に配置される押圧部材と、前記雌ネジに螺合されて進退可能とされ、前記押圧部材を介して前記スプリングの押圧力を調整する調整ネジとを備えた圧力調整弁であって、前記キャップは、前記壁部と一体に形成されるとともに周壁部に前記スプリングの伸縮方向に延在し前記キャップの内部と外部とを貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記一端側が前記押圧部材に形成された被当接片と当接して前記スプリングが所定量以上圧縮されるのを制限する第1の当接部とされている圧力調整弁に関する。
本発明によれば、押圧部材がキャップの外部に抜けることが防止されるとともに流体の圧力を所定の上限圧力以下に確実に制限することができる。

Claims (3)

  1. 一端側が開口部とされるとともに他端側に壁部が設けられ、該壁部に雌ネジが形成されたキャップと、
    前記キャップの開口部側に配置され、流入側流路と、流出側流路と、前記流入側流路と前記流出側流路の間に形成された弁座とを有するハウジングと、
    前記キャップと前記ハウジングの間に配置され、前記流入側流路側又は前記流出側流路側の流体圧力により変形可能なダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムの変形に連動して移動し、前記弁座を開閉する弁体と、
    前記キャップ内に配置され、軸線方向の一端側が前記ダイヤフラムを押圧するスプリングと、
    前記スプリングの前記軸線方向の他端側に配置される押圧部材と、
    前記雌ネジに螺合されて進退可能とされ、前記押圧部材を介して前記スプリングの押圧力を調整する調整ネジとを備えた圧力調整弁であって、
    前記キャップは、前記壁部と一体に形成されるとともに周壁部に前記スプリングの伸縮方向に延在し前記キャップの内部と外部とを貫通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、前記キャップの開口部側が前記押圧部材に形成された被当接片と当接することにより前記調整ネジの前進を不能として前記スプリングが所定量以上圧縮されるのを制限する第1の当接部とされている圧力調整弁。
  2. 請求項1記載の圧力調整弁であって、
    前記貫通孔は、前記他端側が前記押圧部材に形成された被当接片と当接して前記スプリングが所定量以上伸張されるのを制限し、前記スプリングの移動ストロークを調整する第2の当接部とされている圧力調整弁。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧力調整弁であって、
    前記押圧部材は、前記スプリングの内周に配置され、前記スプリングの横ずれを規制する凸部を備えている圧力調整弁。
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