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JP5020116B2 - 狭域高速無線通信インタフェースを自動的に起動する携帯端末、プログラム及び方法 - Google Patents
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JP5020116B2 - 狭域高速無線通信インタフェースを自動的に起動する携帯端末、プログラム及び方法 - Google Patents

狭域高速無線通信インタフェースを自動的に起動する携帯端末、プログラム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、狭域高速無線通信インタフェースを自動的に起動する携帯端末、プログラム及び方法に関する。
近年、現在位置に応じて通信システムを切り替えることができるマルチモード移動無線に対応した携帯端末が開発されてきている。このような携帯端末は、第1の通信システムと通信している際に、切替先となる第2の通信システムのサービスエリアを検知する必要がある。
マルチモード移動無線に対応した携帯端末は、通常、広域移動通信システム及び狭域高速無線通信システムの両方と通信可能である。広域移動通信システムとしては、代表的に、CDMA(Code Division Multiple Access)方式のセルラ通信システムがある。また、狭域高速無線通信システムとしては、代表的に、IEEE802.11規格の無線LAN(Local Area Network)通信システムがある。従って、このような携帯端末は、セルラ通信インタフェースと無線LAN通信インタフェースとを有する。
現在のところ、無線LAN通信エリアは、セルラ通信エリアよりも狭く、そのほとんどは屋内に限られている。そのため、携帯端末は、セルラ通信インタフェースを用いて基地局と通信をしている際に、無線LAN通信インタフェースを起動して、定期的にアクセスポイントを発見(センシング)する必要がある(例えば非特許文献1参照)。
このとき、携帯端末を所持するユーザが、手動で、通信モードを選択する技術もある(例えば非特許文献2参照)。この技術によれば、通信モードとして、「携帯電話のみ」モードと、「携帯電話及び無線LAN」モードとを選択することができる。例えば、外出時には「携帯電話のみ」モードに切り替え、社内又は屋内のように無線LANを使用することができる場所に移動した際に「携帯電話及び無線LAN」モードに切り替える。これによって、「携帯電話のみ」モードの際には、無線LANのアクセスポイントをセンシングする必要がなくなり、外出時における携帯端末のバッテリの消費電力を減らすことができる。
また、セルラ通信システムと無線LAN通信システムとの間で、エリア情報を交換するアーキテクチャを採用し、無線LAN通信インタフェースの常時起動という問題点を改善する技術もある(例えば非特許文献3参照)。
更に、サーバが、無線LAN通信のエリア情報を蓄積した技術もある(例えば非特許文献4参照)。この技術によれば、携帯端末が現在位置情報をサーバに送信する。これに対し、サーバは、その携帯端末の現在位置が無線LAN通信エリアにカバーされているか否かを判定し、その判定結果を、携帯端末へ返信する。携帯端末は、現在位置が無線LAN通信エリアにカバーされている場合、無線LAN通信インタフェースを起動する。これにより、無線LAN通信インタフェースを、常時起動させる必要がない。
「KDDI、携帯電話やPHS、無線LANの自動切替えツールを無償提供」、bbウォッチインプレス、[online]、[平成19年9月19日検索]、インターネット<URL:http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/2670.html> 「ドコモ、無線LAN搭載の法人向けFOMA「N900iL」を開発」、ケータイインプレス、[online]、[平成19年9月19日検索]、インターネット<URL:http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/19695.html> SuKyoung Lee and Nada Golmie, "Power-EfficientInterface Selection Scheme using Paging of WWAN for WLAN in HeterogeneousWireless Networks," IEEE International Conference on Communications (ICC) 2006,Jun. 2006. M. Ylianttila, J. Makela and K. Pahlavan, "Analysisof handoff in a location-aware vertical multi-access network," ComputerNetworks 47(2), Feb. 2005.
携帯端末に搭載可能なバッテリの容量は限られている。従って、非特許文献1に記載の技術によれば、携帯端末は、アクセスポイントの定期的なセンシングに基づく電力消費を強いられる。また、消費電力を低減させるために、センシングのタイミングの時間間隔を長くすると、無線LAN通信のアクセスポイントの発見が遅れることになる。
勿論、無線LAN通信インタフェースに、省電力モードを搭載した技術もある。しかし、この技術は、携帯端末とアクセスポイントと間で接続が完了した後にのみ、有効となる。即ち、アクセスポイントが、携帯端末に対して「データ有無を示す信号を、どのタイミングで送信するか」のネゴシエーションが実行された後に、初めて有効になるものである。従って、携帯端末が、無線LAN通信エリア以外のエリアに存在する場合、この省電力モードの機能を適用することはできない。結局、無線LAN通信エリアに存在するかどうか不明な位置で、無線LAN通信インタフェースを起動し、無線LANのチャネル毎に、一定時間、アクセスポイントをセンシングする必要がある。これは、結果的に、携帯端末の電力消費につながる。
また、非特許文献2に記載された技術によれば、携帯端末を所持するユーザが、手動で、通信モードを選択するために、ユーザに煩雑な操作を強いることとなる。また、ユーザによって認識されていない無線LAN通信エリアでは、無線LAN通信が使用されることはない。
更に、非特許文献3及び4に記載された技術によれば、セルラ通信システムと無線LAN通信システムとの間で特別な通信方式を採用する必要があり、既存のネットワークをそのまま利用することができない。
そこで、本発明は、既存の通信システムに特別な通信方式を採用することなく、消費電力の観点から狭域高速無線通信インタフェースの常時起動を避けることができる携帯端末、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、基地局と通信する広域移動通信インタフェース手段と、アクセスポイントと通信する狭域高速無線通信インタフェース手段とを有する携帯端末において、
広域移動通信インタフェース手段によって検出される電波の通信品質値が、上位閾値以下に減衰した後、第1の所定時間内に、下位閾値以下にまで減衰し、その後、通信品質値が、第2の所定時間の間、下位閾値から最下位閾値までの範囲で継続したか否かを判定する通信品質判定手段と、
通信品質値が所定条件で減衰した際に、狭域高速無線通信インタフェース手段を起動し、アクセスポイントを発見するように制御する起動制御手段と
を有し、
上位閾値は、当該携帯端末が屋外に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、下位閾値は、当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、最下位閾値は、当該携帯端末が基地局と通信可能な最低限の通信品質値であることを特徴とする。
本発明の携帯端末における他の実施形態によれば、
狭域高速無線通信インタフェース手段は、無線LAN(Local Area Network)用であり、
狭域高速無線通信インタフェース手段の起動保留時間を計測する起動保留タイマ手段を更に有し、
起動制御手段は、起動した狭域高速無線通信インタフェース手段がアクセスポイントを発見できないとき、起動保留タイマ手段に対して起動保留時間の計測開始を指示し、該起動保留時間が進行している限り、狭域高速無線通信インタフェースを停止するように制御することも好ましい。
本発明の携帯端末における他の実施形態によれば、起動した狭域高速無線通信インタフェース手段が、アクセスポイントを発見した際に、広域移動通信インタフェース手段によって基地局と通信している状態から、狭域高速無線通信インタフェース手段によってアクセスポイントと通信する状態へハンドオーバするハンドオーバ制御手段を更に有することも好ましい。
本発明によれば、基地局と通信する広域移動通信インタフェース手段と、アクセスポイントと通信する狭域高速無線通信インタフェース手段とを有する携帯端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
広域移動通信インタフェース手段によって検出される電波の通信品質値が、上位閾値以下に減衰した後、第1の所定時間内に、下位閾値以下にまで減衰し、その後、通信品質値が、第2の所定時間の間、下位閾値から最下位閾値までの範囲で継続したか否かを判定する通信品質判定手段と、
通信品質値が所定条件で減衰した際に、狭域高速無線通信インタフェース手段を起動し、アクセスポイントを発見するように制御する起動制御手段と
してコンピュータを機能させ、
上位閾値は、当該携帯端末が屋外に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、下位閾値は、当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、最下位閾値は、当該携帯端末が基地局と通信可能な最低限の通信品質値であることを特徴とする。
本発明によれば、基地局と通信する広域移動通信インタフェース手段と、アクセスポイントと通信する狭域高速無線通信インタフェース手段とを有する携帯端末における通信システム切替方法において、
広域移動通信インタフェース手段によって検出される電波の通信品質値が、上位閾値以下に減衰した後、第1の所定時間内に、下位閾値以下にまで減衰し、その後、通信品質値が、第2の所定時間の間、下位閾値から最下位閾値までの範囲で継続したか否かを判定する第1のステップと、
通信品質値が所定条件で減衰した際に、狭域高速無線通信インタフェース手段を起動し、アクセスポイントを発見するように制御する第2のステップと
を有し、
上位閾値は、当該携帯端末が屋外に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、下位閾値は、当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、最下位閾値は、当該携帯端末が基地局と通信可能な最低限の通信品質値であることを特徴とする。
本発明の携帯端末、プログラム及び方法によれば、携帯端末のみの制御であるので、既存の通信システムに特別な通信方式を採用する必要がない。また、狭域高速無線通信インタフェースの常時起動を避けることができるので、バッテリ容量に制限のある携帯端末にとって低消費電力を実現することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明における携帯端末の移動を表すシステム構成図である。
図1によれば、利用者が所持する携帯端末1は、携帯電話網7に接続された基地局3と通信するセルラ通信インタフェース部と、アクセスポイント4と通信する無線LAN通信インタフェース部とを有する。セルラ通信は、例えばCDMA方式であり、無線LAN通信は、例えばIEEE802.11である。
携帯端末1は、屋外でセルラ用の基地局3と通信することができ、屋内で無線LAN用のアクセスポイント4と通信をすることができる。屋内に設置されたアクセスポイント4は、ホームゲートウェイ5を介して、インターネット6に接続されている。相手方通信装置8は、携帯電話網7に接続された基地局3を介して、又は、インターネット6に接続されたアクセスポイント4を介して、携帯端末1と通信をすることができる。
図1によれば、携帯端末1を所持する利用者は、屋外から屋内へ移動しようとしている。現在のところ、無線LAN通信エリアは、主に、空港、飲食店、ホテル、会社、家庭等の屋内にある。もし、携帯端末1が自ら、屋内に入ったこと検知できたならば、その時点で無線LAN通信インタフェースを起動させることは有効である。逆に、屋外にいるときは、無線LAN通信インタフェースを停止(電源OFF又はスリープモード)させることができる。これよって、携帯端末が屋外に位置するとき、アクセスポイントをセンシングすることもなく、無駄な電力を消費しないようにすることができる。
セルラ通信では、一般に、基地局と携帯端末との間で、障害物の遮蔽によって生じる電波減衰の影響を受ける。このとき、携帯端末は、基地局からの電波の受信品質の減衰を検出することができる。即ち、携帯端末が屋内に入った時、携帯端末によって受信される基地局からの電波は、屋内の外壁等によってその浸透率が下がる。
本発明によれば、携帯端末は、基地局からの電波の浸透率の低下を検知した時、屋内に移動したと推定し、無線LAN通信インタフェースを起動し、アクセスポイントのセンシングを始める。即ち、本発明によれば、携帯端末によって観測されるセルラ通信の電波の通信品質値に基づいて、無線LAN通信インタフェースの起動の有無を決定する。
図2は、本発明における携帯端末の機能構成図である。
図2によれば、携帯端末1は、セルラ通信インタフェース部101と、無線LAN通信インタフェース部102と、ハンドオーバ制御部103と、通信品質判定部104と、起動制御部105と、起動保留タイマ部106とを有する。ハンドオーバ制御部103と、通信品質判定部104と、起動制御部105と、起動保留タイマ部106とは、携帯端末1に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行させることによって実現できる。また、通信品質判定部104の判定の後、起動制御部105が動作するという通信システム切替方法として実現される。
通信品質判定部104は、セルラ通信インタフェース部101によって検出される電波の通信品質値が、以下の条件を満たしたか否かを判定する。この判定結果は、起動制御部105へ通知される。何れかの条件を満たした際に、その判定結果を起動制御部105へ通知するかは、ユーザ又は通信事業者の設定に基づく。
(条件1)通信品質値が、下位閾値THlow以下に減衰した
(条件2)通信品質値が、上位閾値THhigh以下に減衰し、その後、通信品質値が、第1の所定時間T1内に、下位閾値THlow以下に減衰した
(条件3)通信品質値が、下位閾値THlow以下に減衰し、その後、通信品質値が、第2の所定時間T2の間、下位閾値THlowから最下位閾値THlow-minまでの範囲で継続した
(条件4)通信品質値が、上位閾値THhigh以下に減衰し、その後、通信品質値が、第1の所定時間T1内に、下位閾値THlow以下に減衰し、その後、通信品質値が、第2の所定時間T2の間、下位閾値THlowから最下位閾値THlow-minまでの範囲で継続した
(条件5)通信品質値が、第3の所定時間T3内に、所定劣化値D以上減衰した
(条件6)通信品質値が、第3の所定時間T3内に、所定劣化値D以上減衰し、その後、通信品質値が、第2の所定時間T2の間、所定変動幅Rの範囲で継続した
下位閾値: 当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値
上位閾値: 当該携帯端末が屋外に位置する際に検出される程度の通信品質値
最下位閾値:当該携帯端末が基地局と通信可能な最低限の通信品質値
下位閾値から最下位閾値までの範囲:
当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値
所定劣化値:当該携帯端末が屋外から屋内へ進入する際に検出される程度の
通信品質値の差
所定変動幅:当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値
起動制御部105は、通信品質判定部104から判定結果が通知された際に、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。
図3は、条件1〜4について、携帯端末が屋外から屋内に移動した場合における無線LAN通信インタフェースの起動タイミングを表すグラフである。このグラフ(後述する図4も含む)は、縦軸にC/I(信号対雑音比)値を表し、横軸に経過時間(秒)を表す。
図3におけるセルラ通信の通信品質値の変化は、具体的には、携帯端末を保持した歩行者が、ドアから屋内に入り、その奥の廊下を進行しているときの測定結果である。グラフからも明らかなとおり、携帯端末が屋内に入った途端に、C/I値が大きく減衰している。そして、その後、下位閾値THlowよりも低いC/I値が継続している。
セルラ通信の通信品質値としては、C/I値以外に、以下のような値を用いることもできる。勿論、これら値の重み無し又は重み付き移動平均値であったり、これら値を組み合わせたものであってもよい。
(1)受信電力RxPower
(2)受信信号強度RSS(Received Signal Strength)
(3)信号対干渉信号比SINR(Signal to Interference Ratio)
(4)Ec/Io(パイロット受信電力/全受信電力(RSSI))
(5)パケット損失率PER(Packet Error Rate)
(6)フレーム損失率FER(Frame Error Rate)
(条件1:制御1)通信品質値が、条件1を満たした際に、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。携帯端末によって観測されるセルラ通信の電波の通信品質値が、屋内の通信品質値と同程度に減衰した際に、屋内に入ったと推定し、無線LAN通信インタフェース部102を起動し、アクセスポイントの発見を始める。
(条件2:制御2)通信品質値が、条件2を満たした際に、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。通常、例えば歩行者が屋外から屋内に入った場合、携帯端末によって観測されるセルラ通信の電波の通信品質値は、比較的短い時間内に、一気に減衰する。従って、その比較的短い時間内に、携帯端末が屋外から屋内に入った程度の通信品質値と同程度に減衰した際に、屋内に入ったと推定し、無線LAN通信インタフェース部102を起動し、アクセスポイントの発見を始める。時間経過に伴う通信品質値の減衰の傾きとして表される。
(条件3:制御3)通信品質値が、条件3を満たした際に、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。携帯端末が屋内に入った状態にあっても、その携帯端末は、比較的低い通信品質のセルラ通信の電波を受信している。従って、携帯端末が屋外から屋内に入った程度の通信品質値が、第2の所定時間T2だけ継続した際に、屋内に入ったと推定し、無線LAN通信インタフェース部102を起動し、アクセスポイントの発見を始める。
(条件4:制御4)通信品質値が、条件4を満たした際に、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。これは、条件2及び条件3を組み合わせたものである。
図4は、条件5及び6について、携帯端末が屋外から屋内に移動した場合における無線LAN通信インタフェースの起動タイミングを表すグラフである。
(条件5:制御5)通信品質値が、条件5を満たした際に、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。
現在時刻Tnowにおける通信品質値:Q(Tnow)
now−T3≦t≦Tnowなるtについて、
max(Q(t))−Q(Tnow) ≧ 所定劣化値D
を満たす際、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。maxは、最大値を表す。max(Q(t))は、T3時間だけ過去の時点から、現在時刻Tnowまでの時間範囲における最大通信品質値を表す。
通常、例えば歩行者が屋外から屋内に入った場合、携帯端末によって観測されるセルラ通信の電波の通信品質値は、比較的短い時間内に、一気に減衰する。従って、その比較的短い時間内に、携帯端末が屋外から屋内に入った程度の通信品質劣化値と同程度の減衰量が観測された際に、屋内に入ったと推定し、無線LAN通信インタフェース部102を起動し、アクセスポイントの発見を始める。これは、時間経過に伴う通信品質値の減衰の傾きとして表される。携帯端末は、T3時間だけ過去の時点から現在時刻Tnowまでの通信品質値を記憶しておき、現在時刻の通信品質値を取得する度に、過去の記憶済み通信品質値と比較する。
(条件6:制御6)通信品質値が、条件6を満たした際に、無線LAN通信インタフェース部102を起動する。携帯端末が屋内に入った状態にあっても、その携帯端末は、比較的低い通信品質のセルラ通信の電波を受信している。従って、携帯端末が屋外から屋内に入った程度の通信品質値が、第2の所定時間T2だけ継続した際に、屋内に入ったと推定し、無線LAN通信インタフェース部102を起動し、アクセスポイントの発見を始める。
図4によれば、所定時間T2のカウント開始時点における通信品質値から、劣化する方向に、変動幅Rが表されている。尚、例えば、カウント開始時点における通信品質値を中心(又は中心をずらして)として、上下方向に変動幅Rを設定してもよい。
勿論、条件6を満たしたとしても、所定劣化分Dが観測される起点となる劣化開始時点(Tnow−T3)で、通信品質値があまりに悪い状態であれば、無線LANインタフェース部102を起動しないようにすることもできる。即ち、劣化開始時点における通信品質値が、劣化開始上位閾値を満たしていなければならない。
図5は、携帯端末が基地局との見通し外に入った場合におけるセルラの通信品質値の変化を表すグラフである。
図5によれば、携帯端末が、基地局から見て、ビルの陰になるような見通し外に入った場合、セルラ通信の品質は一時的に劣化する。しかし、刻々変わるマルチパスの影響等によって、その後、通信品質値が、下位閾値THlow以上に上がったり、零に近づいたりと変化する。これに対し、図3又は図4のように、携帯端末が屋内に入った場合、セルラ通信の電波は、完全に受信できなくなるわけではなく、低い通信品質値で受信している。前述した条件3、4及び6は、このような特性の違いを、利用している。
即ち、セルラ通信の通信品質が、第2の所定時間T2を経過する前に、下位閾値THlow以上に改善する場合(条件3及び4)、又は、変動幅Rを超えて改善する場合(条件6)には、無線LAN通信インタフェース部102は起動されない。逆に、セルラ通信の電波が、低い通信品質値(下位閾値THlowと最下位閾値THlow-minとの間)、又は、変動幅Rの範囲内で、第2の所定時間T2の間、継続して受信できている場合、屋内に入ったと判定され、無線LAN通信インタフェース部102は起動される。
起動保留タイマ部106は、無線LAN通信インタフェース部102の起動保留時間を計測する。
起動制御部105は、起動した無線LAN通信インタフェース部102がアクセスポイントを発見できないとき、起動保留タイマ部106に対して起動保留時間の計測開始を指示する。起動制御部105は、その起動保留時間が進行している限り、無線LAN通信インタフェース部102を停止するように制御する。
ハンドオーバ制御部103は、起動した無線LAN通信インタフェース部102が、アクセスポイントを発見した際に、セルラ通信インタフェース部101によって基地局3と通信している状態から、無線LAN通信インタフェース部102によってアクセスポイント4と通信する状態へのハンドオーバを制御する。
以上、詳細に説明したように、本発明の携帯端末、プログラム及び方法によれば、携帯端末のみの制御であるので、既存の通信システムに特別な通信方式を採用する必要がない。また、狭域高速無線通信インタフェースの常時起動を避けることができるので、バッテリ容量に制限のある携帯端末にとって低消費電力を実現することができる。
尚、非特許文献1に記載された技術によれば、無線LAN通信の電波強度が所定閾値(通信不可となる直前)以下になると、セルラ通信に切り替える機能を備えている。これは、無線LAN通信を用いた通信中に、その無線LAN通信エリアから出てしまうことによってその通信が断絶してしまうという問題を解決する技術である。即ち、無線LAN通信からセルラ通信へのハンドオーバ自体について説明している。セルラ通信は、基本的にほとんどのエリアで通信可能であるので、無線LAN通信からセルラ通信へは、このようにハンドオーバによって直ぐに切り替えることができる。
これに対し、本発明は、逆に、セルラ通信から無線LAN通信へのハンドオーバの前段階となる、アクセスポイントのセンシングの起動タイミングに特徴がある。即ち、非特許文献2に記載された無線LAN通信からセルラ通信へのハンドオーバの技術を、単に逆に適用したからといって、本発明を想到できるものではない。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
本発明における携帯端末の移動を表すシステム構成図である。 本発明における携帯端末の機能構成図である。 条件1〜4について、携帯端末が屋外から屋内に移動した場合における無線LAN通信インタフェースの起動タイミングを表すグラフである。 条件5及び6について、携帯端末が屋外から屋内に移動した場合における無線LAN通信インタフェースの起動タイミングを表すグラフである。 携帯端末が基地局との見通し外に入った場合におけるセルラの通信品質値の変化を表すグラフである。
符号の説明
1 携帯端末
101 セルラ通信インタフェース部、広域移動通信インタフェース部
102 無線LAN通信インタフェース部、狭域高速無線通信インタフェース部
103 ハンドオーバ制御部
104 通信品質判定部
105 起動制御部
106 起動保留タイマ部
2 建物
3 基地局
4 アクセスポイント
5 ホームゲートウェイ
6 インターネット
7 携帯電話網
8 相手方通信装置

Claims (5)

  1. 基地局と通信する広域移動通信インタフェース手段と、アクセスポイントと通信する狭域高速無線通信インタフェース手段とを有する携帯端末において、
    前記広域移動通信インタフェース手段によって検出される電波の通信品質値が、上位閾値以下に減衰した後、第1の所定時間内に、下位閾値以下にまで減衰し、その後、前記通信品質値が、第2の所定時間の間、前記下位閾値から最下位閾値までの範囲で継続したか否かを判定する通信品質判定手段と、
    前記通信品質値が前記所定条件で減衰した際に、前記狭域高速無線通信インタフェース手段を起動し、前記アクセスポイントを発見するように制御する起動制御手段と
    を有し、
    前記上位閾値は、当該携帯端末が屋外に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、前記下位閾値は、当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、前記最下位閾値は、当該携帯端末が前記基地局と通信可能な最低限の通信品質値であることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記狭域高速無線通信インタフェース手段は、無線LAN(Local Area Network)用であり、
    前記狭域高速無線通信インタフェース手段の起動保留時間を計測する起動保留タイマ手段を更に有し、
    前記起動制御手段は、起動した前記狭域高速無線通信インタフェース手段が前記アクセスポイントを発見できないとき、前記起動保留タイマ手段に対して起動保留時間の計測開始を指示し、該起動保留時間が進行している限り、前記狭域高速無線通信インタフェースを停止するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 起動した前記狭域高速無線通信インタフェース手段が、前記アクセスポイントを発見した際に、前記広域移動通信インタフェース手段によって前記基地局と通信している状態から、前記狭域高速無線通信インタフェース手段によって前記アクセスポイントと通信する状態へハンドオーバするハンドオーバ制御手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 基地局と通信する広域移動通信インタフェース手段と、アクセスポイントと通信する狭域高速無線通信インタフェース手段とを有する携帯端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記広域移動通信インタフェース手段によって検出される電波の通信品質値が、上位閾値以下に減衰した後、第1の所定時間内に、下位閾値以下にまで減衰し、その後、前記通信品質値が、第2の所定時間の間、前記下位閾値から最下位閾値までの範囲で継続したか否かを判定する通信品質判定手段と、
    前記通信品質値が前記所定条件で減衰した際に、前記狭域高速無線通信インタフェース手段を起動し、前記アクセスポイントを発見するように制御する起動制御手段と
    してコンピュータを機能させ、
    前記上位閾値は、当該携帯端末が屋外に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、前記下位閾値は、当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、前記最下位閾値は、当該携帯端末が前記基地局と通信可能な最低限の通信品質値であることを特徴とする携帯端末用のプログラム。
  5. 基地局と通信する広域移動通信インタフェース手段と、アクセスポイントと通信する狭域高速無線通信インタフェース手段とを有する携帯端末における通信システム切替方法において、
    前記広域移動通信インタフェース手段によって検出される電波の通信品質値が、上位閾値以下に減衰した後、第1の所定時間内に、下位閾値以下にまで減衰し、その後、前記通信品質値が、第2の所定時間の間、前記下位閾値から最下位閾値までの範囲で継続したか否かを判定する第1のステップと、
    前記通信品質値が前記所定条件で減衰した際に、前記狭域高速無線通信インタフェース手段を起動し、前記アクセスポイントを発見するように制御する第2のステップと
    を有し、
    前記上位閾値は、当該携帯端末が屋外に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、前記下位閾値は、当該携帯端末が屋内に位置する際に検出される程度の通信品質値であり、前記最下位閾値は、当該携帯端末が前記基地局と通信可能な最低限の通信品質値であることを特徴とする携帯端末の通信システム切替方法。
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