以下、本発明の集合住宅セキュリティインターホンシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例による集合住宅セキュリティインターホンシステムの全体構成を示すシステム説明図である。同図に示す集合住宅セキュリティインターホンシステムは、マンション等の集合住宅に設置されるものであり、当該集合住宅の集合玄関に設置される集合玄関機1と、当該集合住宅における少なくとも1つの系統、ここでは、2つの系統A、Bに該当する複数の住戸にそれぞれ設置される居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・と、制御伝送ラインL10、音系・映像伝送ラインL11の2線から構成された玄関機ラインL1を経由して接続される集合玄関機1、系統Aに該当する制御伝送ラインL20a、音系・映像伝送ラインL21aの2線から構成された親機ラインL2aを経由して接続される(系統Aの)居室親機2a、2a、2a、・・・、系統Bに該当する制御伝送ラインL20b、音系・映像伝送ラインL21bの2線から構成された親機ラインL2bを経由して接続される(系統Bの)居室親機2b、2b、2b、・・・をそれぞれ制御するための制御機3と、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・にそれぞれ少なくとも1つ接続可能、ここでは、1つ接続され、火災、ガス漏れ等の住戸内にて発生したセキュリティ異常を検知するためのセンサ4とが設けられている。なお、集合住宅における2つの系統A、Bの具体例としては、A棟、B棟のような異なる棟が該当する。また、制御機3には、パーソナルコンピュータ等の外部機器や消防署、警備会社等のサーバを、適宜な手段で接続することができる。
集合玄関機1には、集合玄関に居る来訪者が、2つの系統A、Bにそれぞれ該当する複数の住戸のうち、特定の住戸内に在室中の居住者を呼び出して通話を成立させるための呼出・通話機能と、呼出操作を行った来訪者の映像や集合玄関の周囲近傍の映像等を撮像するための映像撮像機能等が備えられている。
居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・はそれぞれ同様な構成で住戸毎に異なる後述する個別の居室IDを有しており、来訪者からの呼び出しに居住者が応答して通話を成立させるための呼出応答・通話機能と、集合玄関機1の映像撮像機能にて撮像された映像を出画するための映像出画機能と、自住戸のセンサ4にて検知されたセキュリティ異常、或いは、後述のブロック情報に該当する他住戸のセンサ4にて検知されたセキュリティ異常を警報発報するための警報発報機能等が備えられている。なお、前述の居室IDは、集合住宅の規模に対応してID数が異なり、2つの系統A、B毎にそれぞれ割り当てられるものである。
図2(a)は、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・の具体的な構成を示すブロック図である。この居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・には、親機スピーカ200、親機マイク201、ハンドセット202、スピーカアンプ203、親機マイクアンプ204、ハンドセットマイクアンプ205、レシーバアンプ206、モニタ207、操作部208、ID設定部209、情報保管部210、データ保管部211、制御I/F(インターフェース)212、音系・映像I/F213、センサI/F214及び親機CPU215が備えられている。なお、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・を構成する前述の各部のうち、親機スピーカ200、親機マイク201、ハンドセット202、モニタ207、操作部208及びID設定部209はそれぞれ、図1の当該居室親機に図示することができる。
この居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・において、親機スピーカ200は、集合玄関機1を使用した来訪者からの呼び出しがある旨の呼出データ(呼出音データ及び/又は音声データ)を出力するための呼出発報機能と、自住戸のセンサ4にて検知されたセキュリティ異常、或いは、後述のブロック情報に該当する他住戸のセンサ4にて検知されたセキュリティ異常を示す警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を出力するための警報発報機能と、居住者が来訪者との間で拡声通話を成立させるにあたり、集合玄関機1を使用した来訪者による受話音声データを出力するための拡声通話機能とが備えられている。また、親機マイク201は、前述の親機スピーカ200とともに居住者が来訪者との間で拡声通話を成立させるにあたり使用する拡声通話機能を構成し、居住者による送話音声データが入力されるものである。また、ハンドセット202は、来訪者からの呼び出しに居住者が応答してハンドセット通話を成立させるにあたり使用するハンドセット通話機能を構成し、居住者による送話音声データが入力されるマイク202aと、来訪者による受話音声データが出力されるレシーバ202bとが備えられている。
親機スピーカアンプ203は、親機CPU215により制御され、親機スピーカ200から出力させる呼出データ(呼出音データ及び/又は音声データ)の音圧レベル、警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)の音圧レベル、或いは、受話音声データの音圧レベルを増幅するためのものである。また、親機マイクアンプ204は、親機CPU215により制御され、親機マイク201に入力された送話音声データの音圧レベルを増幅するためのものである。また、ハンドセットマイクアンプ205は、ハンドセット202のマイク202aに入力された送話音声データの音圧レベルを増幅するためのものである。さらに、レシーバアンプ206は、ハンドセット202のレシーバ202bから出力させる受話音声データの音圧レベルを増幅するためのものである。
モニタ207は、親機CPU215により制御され、集合玄関機1の映像撮像機能にて撮像された映像を出画するための映像出画機能と、集合玄関機1を使用した来訪者からの呼び出しがある旨の呼出メッセージや絵データを表示するための呼出表示機能と、自住戸のセンサ4にて検知されたセキュリティ異常を示す警報メッセージや絵データ、後述のブロック情報に該当する他住戸のセンサ4にて検知されたセキュリティ異常を示す警報メッセージや絵データを表示するための警報表示機能等が備えられており、例えば、LCD、PDP、有機ELディスプレイ等の各種の出画表示媒体が好適とされる。
操作部208は、親機CPU215により操作検出され、親機スピーカ200及び親機マイク201の使用による拡声通話を成立させるために居住者が行う応答操作機能と、成立中の拡声通話を終了させるために居住者が行う終話操作機能と、モニタ207を出画状態にするための出画操作機能等が備えられており、例えば、モニタ207の前面に配置されたタッチパネル上に設けられる操作機能毎に割り当てられた各種の押圧ボタンが好適とされる。なお、操作部208としては、操作機能毎に割り当てられた各種の押圧ボタンを、モニタ207の前面に配置されたタッチパネル上ではなく当該居室親機の筐体前面部に設けることもできる(図示せず。)。
ID設定部209は、親機CPU215により操作検出され、住戸毎に異なる後述する個別の居室IDを当該システムの施工業者等が設定するためのものであり、例えば、モニタ207の前面に配置されたタッチパネル上に設けられるテンキー、決定ボタン等の各種の押圧ボタンが好適とされる。なお、ID設定部209としては、その機能を操作部208に設けることができるばかりでなく、テンキー、決定ボタン等の各種の押圧ボタンを、モニタ207の前面に配置されたタッチパネル上ではなく当該居室親機の筐体前面部に設けることもできる(図示せず。)。
情報保管部210は、親機CPU215により制御され、ID設定部209にて設定される居室IDと、自住戸のセンサ4にて検知されたセキュリティ異常の警報発報先を指定する所定のブロック毎に割り当てられた住戸のブロック情報とをそれぞれ保管するためのものであり、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶保管媒体が好適とされる。
データ保管部211は、親機CPU215により制御され、情報保管部210に保管されるブロック情報、前述のセキュリティ異常にそれぞれ対応させた複数の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を保管するためのものであり、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶保管媒体が好適とされる。また、本発明の実施例において、データ保管部211は、セキュリティ異常の緊急度に対応させて周波数、音の間隔等が異なる例えば、「ピーポーピーポー」、「ピポピポ」等の各種の警報音データを保管するための警報音データ保管部211aと、「○○○号室で火災が発生しました」、「○○○号室で火災が発生です」、「△△△号室でガス漏れが発生しました」、「△△△号室でガス漏れが発生です」、「□階の住戸で火災が発生です」、「×階の住戸でガス漏れが発生です」、「安全を確認して迅速に避難して下さい」等の各種の音声データを保管するための音声データ保管部211bとで構成されている。なお、警報音データ保管部211a及び音声データ保管部211bは、個別に設けることなく単一の当該データ保管部として設けることもできる。
制御I/F212は、親機ラインL2a、L2bをそれぞれ構成する制御伝送ラインL20a、L20bと親機CPU215との間の信号伝送路を形成するためのものである。また、音系・映像I/F213は、親機ラインL2a、L2bを構成する音系・映像伝送ラインL21a、L21bからスピーカアンプ203又はレシーバアンプ206への信号伝送路と、親機マイクアンプ204又はハンドセットマイクアンプ205から音系・映像伝送ラインL21a、L21bへの信号伝送路と、音系・映像伝送ラインL21a、L21bからデータ保管部211を構成する警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bへの信号伝送路と、音系・映像伝送ラインL21a、L21bからモニタ207への信号伝送路とをそれぞれを形成するためのものである。さらに、センサI/F214は、センサ4から親機CPU215への信号伝送路を形成するためのものである。
親機CPU215は、当該居室親機の構成各部/回路をそれぞれ制御するためのものである。具体的な制御として親機CPU215は、制御機3から伝送されてくる前述のブロック情報を情報保管部210に保管することができる。また、親機CPU215は、データ保管部211を構成する警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bから読み出した警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を、スピーカアンプ203を経由して親機スピーカ200から出力させることができる。また、親機CPU215は、制御機3の後述する制御機CPU310により指定された警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)がデータ保管部211を構成する警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bに予め保管されていないとき、セキュリティ異常を検知した当該居室親機に設定された警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)、或いは、制御機CPU310により指定され警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bから読み出した警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を、スピーカアンプ203を経由して親機スピーカ200から出力させることができる。
次に、図2(b)は、制御機3の具体的な構成を示すブロック図である。この制御機3には、ID/情報保管部300、第1、第2の各データ保管部301、302、音系・映像変換部303、3つの制御I/F(以下、それぞれを玄関機側制御I/F、第1、第2の各親機側制御I/Fという。)304、305、306、3つの音系・映像I/F(以下、それぞれを玄関機側音系・映像I/F、第1、第2の各親機側音系・映像I/Fという。)307、308、309及び制御機CPU310が備えられている。
この制御機3において、ID/情報保管部300は、制御機CPU310により制御され、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・のID設定部209にて設定される居室IDと、センサ4にて検知されたセキュリティ異常の警報発報先を指定する所定のブロック毎に割り当てられる住戸のブロック情報とをそれぞれ保管するためのものであり、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶保管媒体が好適とされる。なお、前述のブロック情報は、当該制御機に接続されるパーソナルコンピュータ等の外部機器からの信号入力により、ID/情報保管部300に保管されるものである。
第1のデータ保管部301は、制御機CPU310により制御され、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・のデータ保管部211を構成する警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bに追加する、又は初期データとして保管する警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)をデジタル信号で記憶(保管)するためのものであり、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体が好適とされる。また、第2のデータ保管部302は、制御機CPU310により制御され、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・のデータ保管部211を構成する警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bに追加する、又は初期データとして保管する警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)をアナログ信号で記憶(保管)するためのものであり、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体が好適とされる。なお、前述のデジタル信号、アナログ信号としての警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)は、当該制御機に接続されるパーソナルコンピュータ等の外部機器からの信号入力により、第1、第2の各データ保管部301、302にそれぞれ記憶されるものである。
音系・映像変換部303は、制御機CPU310により制御され、第1のデータ保管部301から読み出されたデジタル信号の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)、或いは、第2のデータ保管部302から読み出されたアナログ信号の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)の信号伝送路として、第1の親機側音系・映像I/F308及び/又は第2の親機側音系・映像I/F309を選択して形成するための機能と、玄関機側音系・映像I/F307から第1の親機側音系・映像I/F308又は第2の親機側音系・映像I/F309への音声データ(送話音声データ、受話音声データ)、映像データの信号伝送路を形成するための機能と、第1の親機側音系・映像I/F308又は第2の親機側音系・映像I/F309から玄関機側音系・映像I/F307への音声データ(送話音声データ、受話音声データ)の信号伝送路を形成するための機能とが備えられている。
玄関機側制御I/F304は、玄関機ラインL1を構成する制御伝送ラインL10と制御機CPU310との間の信号伝送路を形成するためのものである。また、第1の親機側制御I/F305は、親機ラインL2aを構成する制御伝送ラインL20aと制御機CPU310との間の信号伝送路を形成するためのものである。また、第2の親機側制御I/F306は、親機ラインL2bを構成する制御伝送路L20bと制御機CPU310との間の信号伝送路を形成するためのものである。また、玄関機側音系・映像I/F307は、玄関機ラインL1を構成する音系・映像伝送ラインL11と音系・映像変換部303との間の信号伝送路を形成するためのものである。また、第1の親機側音系・映像I/F308は、親機ラインL2aを構成する音系・映像伝送ラインL21aと音系・映像変換部303との間の信号伝送路を形成するためのものである。さらに、第2の親機側音系・映像I/F309は、親機ラインL2bを構成する音系・映像伝送ラインL21bと音系・映像変換部303との間の信号伝送路を形成するためのものである。
制御機CPU310は、当該制御機の構成各部/回路を制御するばかりでなく、当該システム全体を制御するためのものである。具体的な制御として制御機CPU310は、第1のデータ保管部301から読み出したデジタル信号の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)、及び/又は第2のデータ保管部302から読み出したアナログ信号の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を、当該警報データが予め保管されている居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・のデータ保管部211を構成する警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bに追加する、或いは、初期データとして保管するばかりでなく、セキュリティ異常の警報発報先である当該居室親機の親機スピーカ200から出力させる警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を指定することができ、さらには、ID/情報保管部300から読み出したブロック情報を居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・の情報保管部210に保管させることができる。
このように構成された本発明の実施例による集合住宅セキュリティインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について、図1、図2(a)、(b)及び図3をそれぞれ参照して説明する。なお、図3は、制御機3のID/情報保管部300に保管される居室IDと、セキュリティ異常の警報発報先を指定する所定のブロック毎に割り当てられる住戸のブロック情報との対応の一例を示すテーブル構成図である。
また、本発明の実施例において、集合玄関に居る来訪者が集合玄関機1にて所定の呼出操作を行い、2つの系統A、B毎の居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・がそれぞれ設置された複数の住戸のうち、特定の住戸に在室中の居住者を呼び出して通話を成立させる動作は、マンション等の集合住宅に設置される各種の集合住宅インターホンシステムにおいて公知の技術事項であるため、その説明は省略するものとする。
例えば、当該システムが設置される施工時のような初期設定時において、図1、図2(a)に示す2つの系統A、B毎の居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・がそれぞれ設置された複数の住戸のうち、例えば、系統Aにおける「101」を個別の居室IDとして特定の居室親機2aに割り当てるにあたっては、この居室親機2aのID設定部209を当該システムの施工業者等が使用して、「101」の入力・設定操作を行う。この操作を検出した親機CPU215は、自居室親機に割り当てられる「101」の居室IDを情報保管部210に保管するとともに、設定・保管された居室IDを含むID登録信号を生成することができる。また、親機CPU215にて生成されたID登録信号は、制御I/F212、系統Aの親機ラインL2aを構成する制御ラインL20a、図2(b)に示す制御機3の第1の親機側制御I/F305を経由して制御機CPU310に伝送されるとともに、親機CPU215から制御I/F212、系統Aの親機ラインL2aを構成する制御ラインL20a、系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・のうち「101」の居室IDが設定・保管された特定の居室親機2aを除く他の居室親機2a、2a、・・・の制御I/F212を経由して親機CPU215にそれぞれ伝送される。
なお、系統Aにおいて、「101」の居室IDが情報保管部210に保管された居室親機2aを除く他の居室親機2a、2a、・・・の親機CPU215はそれぞれ、受信したID登録信号が制御機3(の制御機CPU310)からの出力信号でないため、当該ID登録信号が無効な信号であると判断して何ら動作は行わない。
制御機3において、系統Aで「101」の居室IDが情報保管部210に保管された居室親機2a(の親機CPU215)からのID登録信号が受信された制御機CPU310は、この居室IDを、系統Aに割り当ててID/情報登録保管部300に保管することができる。
また、例えば、当該システムが設置される施工時のような初期設定時において、施工業者等は、2つの系統A、B毎の居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・のID設定部209をそれぞれ使用して、前述までの説明における設定操作を繰り返して行うことにより、「101」、「102」、「103」、「104」、・・・、「201」、「202」、「203」、「204」、・・・、「301」、「302」、「303」、「304」、・・・、・・・のような当該全ての居室親機に対応させた個別の居室IDを、自居室親機の居室IDとして情報保管部210に保管することができるばかりでなく、当該全ての居室親機に対応させた個別の居室IDは、2つの系統A、Bに割り当てて制御機3のID/情報保管部300に保管されることになる。
また、制御機3のID/情報保管部300には、前述の居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・に対応させた個別の居室ID「101」、「102」、「103」、「104」、・・・、「201」、「202」、「203」、「204」、・・・、「301」、「302」、「303」、「304」、・・・、・・・のみならず、図3に示すように、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・にそれぞれ接続されるセンサ4にて検知されたセキュリティ異常の警報発報先を指定する所定のブロック毎に割り当てられる住戸のブロック情報が予め保管されている。このブロック情報としては、火災、ガス漏れ等のセキュリティ異常が検知された住戸と警報発報先の住戸との位置に応じた緊急度によって異なる当該ブロック情報を、例えば、火災、ガス漏れ等のセキュリティ異常が検知された住戸と同一階及び直上階の全ての住戸に設置される当該居室親機を指定する緊急度の高いブロック情報(以下、高緊急度ブロック情報という。)と、火災、ガス漏れ等のセキュリティ異常が検知された住戸と同一階及び直上階を除く他階の全ての住戸に設置される当該居室親機を指定する前述の高緊急度ブロック情報と比較して緊急度が低いブロック情報(以下、低緊急度ブロック情報という。)とに大別される。これら高緊急度ブロック情報及び低緊急度ブロック情報は、前述の個別の居室ID情報にそれぞれ割り当てられたブロック情報設定信号に含められ、例えば、当該システムが設置される施工時のような初期設定時において、制御機CPU310から系統Aに該当する第1の親機側制御I/F305、系統Aの親機ラインL2aを構成する制御ラインL20a、系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・の制御I/F212を経由して親機CPU215にそれぞれ伝送されるとともに、同様な初期設定時において、制御機CPU310から系統Bに該当する第2の親機側制御I/F306、系統Bの親機ラインL2bを構成する制御ラインL20b、系統Bに該当する居室親機2b、2b、2b、・・・の制御I/F212を経由して親機CPU215にそれぞれ伝送される。
さらに、系統Aで前述の個別の居室IDを有する居室親機2a、2a、2a、・・・、及び系統Bで前述の個別の居室IDを有する居室親機2b、2b、2b、・・・において、制御機3(の制御機CPU310)からの出力信号であるブロック情報設定信号が受信された親機CPU215はそれぞれ、火災、ガス漏れ等のセキュリティ異常が検知された住戸に対して自住戸が高い緊急度のブロック情報、低い緊急度のブロックのうち何れに該当するのかを示す高緊急度ブロック情報又は低緊急度ブロック情報を、情報保管部210に保管することができる。すなわち、情報保管部210には、前述の個別の居室IDと、高緊急度ブロック情報又は低緊急度ブロック情報とがそれぞれ保管されることになる。
次に、前述の個別の居室ID、高緊急度ブロック情報又は低緊急度ブロック情報にそれぞれ対応させた警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)がデジタル信号として制御機3の第1のデータ保管部301に予め記憶(保管)されており、また、同様の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)がアナログ信号として当該制御機の第2のデータ保管部302に予め記憶(保管)されているとき、制御機CPU310は、第1のデータ保管部301から読み出したデジタル信号の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)、及び第2のデータ保管部302から読み出したアナログ信号の警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を含む警報データ保管設定信号を、所定のタイミングで生成する、例えば、前述の個別の居室IDが情報保管部210に保管されたタイミングで生成することができる。この警報データ保管設定信号には、前述の居室ID、高緊急度ブロック情報又は低緊急度ブロック情報が含まれており、制御機CPU310から音系・映像変換部303、系統Aに該当する第1の親機側音系・映像I/F308、系統Aの親機ラインL2aを構成する音系・映像ラインL21a、系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・の制御I/F212を経由して親機CPU215にそれぞれ伝送されるとともに、制御機CPU310から音系・映像変換部303、系統Bに該当する第2の親機側音系・映像I/F309、系統Bの親機ラインL2bを構成する音系・映像ラインL21b、系統Bに該当する居室親機2b、2b、2b、・・・の制御I/F212を経由して親機CPU215にそれぞれ伝送される。
また、系統Aで前述の個別の居室IDをそれぞれ有する居室親機2a、2a、2a、・・・、及び系統Bで前述の個別の居室IDをそれぞれ有する居室親機2b、2b、2b、・・・、において、制御機3(の制御機CPU310)からの出力信号である警報データ保管設定信号が受信された親機CPU215はそれぞれ、当該警報データ保管設定信号に含まれている個別の居室ID、高緊急度ブロック情報又は低緊急度ブロック情報と、情報保管部210に予め保管されている自住戸の居室ID、高緊急度ブロック情報又は低緊急度ブロック情報とを照合し、一致が検出された当該ID、ブロック情報を含む警報データ保管設定信号に含まれているデジタル信号の警報音データを、追加データ又は新規データとしてデータ保管部211を構成する警報音データ保管部211aに保管するとともに、同様の警報データ保管設定信号に含まれているアナログ信号の音声データを、追加データ又は新規データとしてデータ保管部211を構成する音声データ保管部211bに保管することができる。
なお、前述までの説明においては、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・のデータ保管部211に追加データ又は新規データとして警報データを保管する態様として、制御機3の第1、第2の各データ保管部301、302に予め記憶(保管)されているデジタル信号、アナログ信号の警報音データを警報音データ保管部211aに保管するとともに、同様に第1、第2の各データ保管部301、302に予め記憶(保管)されているデジタル信号、アナログ信号の音声データを音声データ保管部211bに保管する態様を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、制御機3において、制御機CPU310は、第1、第2の各データ保管部301、302に予め記憶(保管)されているデジタル信号、アナログ信号の警報音データのうち少なくとも一方の当該データ保管部に予め記憶(保管)されている警報音データを選択して、警報音データ保管部211aに保管することができるばかりでなく、第1、第2の各データ保管部301、302に予め記憶(保管)されているデジタル信号、アナログ信号の音声データについても、少なくとも一方の当該データ保管部に予め記憶(保管)されている音声データを選択して、音声データ保管部211bに保管することができる。
次に、例えば、系統Aで「103」の居室IDを有する居室親機2aが設置された住戸において、火災、ガス漏れ等のセキュリティ異常が発生、ここでは、火災が発生したとすると、このセキュリティ異常を検知したセンサ4は、火災の発生を示すセキュリティ異常情報が含まれた異常検知信号を生成し、系統Aで「103」の居室IDを有する居室親機2aのセンサI/F214を経由して親機CPU215に送出する。
系統Aで「103」の居室IDを有する居室親機2aにおいて、センサ4からの異常検知信号が受信された親機CPU215は、スピーカアンプ203が能動となるように制御するとともに、データ保管部211を構成する警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bを制御、ここでは、警報音データ保管部211a及び音声データ保管部211bをそれぞれ制御して、自住戸にて火災が発生し、避難を促す旨の例えば、「ピーポーピーポー、自住戸で火災が発生しました、安全を確認して迅速に避難して下さい」といった緊急度の高い警報音データ及び音声データから構成される警報データを生成させ、この警報データを、スピーカアンプ203を経由して親機スピーカ200から出力して警報発報を行うことができる。また、親機CPU215は、「103」の居室ID及び火災発生のセキュリティ異常情報が含まれた警報信号を生成する。この警報信号は、親機CPU215から制御I/F212、系統Aの親機ラインL2aを構成する制御ラインL20a、図2(b)に示す制御機3の第1の親機側制御I/F305を経由して制御機CPU310に伝送されるとともに、親機CPU215から制御I/F212、系統Aの親機ラインL2aを構成する制御ラインL20a、系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・のうち「103」の居室IDを有する居室親機2aを除く他の居室親機2a、2a、・・・の制御I/F212を経由して親機CPU215にそれぞれ伝送される。なお、前述の親機CPU215は、自住戸にて火災が発生した旨の警報メッセージや絵データを、モニタ207に表示させて警報表示を行うこともできる。
なお、系統Aにおいて、「103」の居室IDを有する居室親機2aを除く他の居室親機2a、2a、・・・の親機CPU215は、受信した警報信号が制御機3(の制御機CPU310)からの出力信号でないため、当該警報信号が無効な信号であると判断して何ら動作は行わない。
制御機3において、系統Aで「103」の居室IDを有する居室親機2a(の親機CPU215)からの警報信号が受信された制御機CPU310は、系統Aで「103」の居室IDを有する住戸にて火災が発生したことを検出し、この居室IDに割り当ててI/D情報保管部300に予め保管されていた高緊急度ブロック情報及び低緊急度ブロック情報をそれぞれ読み出す。また、制御機CPU310は、系統Aで「103」の居室ID、I/D情報保管部300から読み出した高緊急度ブロック情報にそれぞれ対応させた警報データ、ここでは、緊急度の高い警報音データ及び音声データを指定するための警報データ指定信号(以下、第1の警報データ指定信号という。)と、系統Aで「103」の居室ID、I/D情報保管部300から読み出した低緊急度ブロック情報にそれぞれ対応させた警報データ、ここでは、緊急度の低い警報音データ及び音声データを指定するための警報データ指定信号(以下、第2の警報データ指定信号という。)とをそれぞれ生成することができる。これら第1、第2の各警報データ指定信号は、制御機CPU310から系統Aに該当する第1の親機側制御I/F305、系統Aの親機ラインL2aを構成する制御ラインL20a、系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・の制御I/F212を経由して親機CPU215にそれぞれ伝送される。なお、第1、第2の各警報データ指定信号は、制御機CPU310の制御により、当該制御機CPUから系統Bに該当する第2の親機側制御I/F306に送出されることはない。なお、前述の制御機CPU310は、系統Aで「103」の居室IDを有する住戸にて火災が発生した旨の警報情報を、消防署、警備会社等のサーバに通報することもできる。
系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・において、親機CPU215はそれぞれ、制御機3(の制御機CPU310)からの出力信号である第1、第2の各警報データ指定信号を受信すると、スピーカアンプ203が能動となるように制御することともに、当該警報データ指定信号に含まれている居室IDと、高緊急度ブロック情報又は低緊急度ブロック情報とにそれぞれ対応させた警報データ、ここでは、警報音データ及び音声データが、データ保管部210を構成する警報音データ保管部210a及び音声データ保管部211bに予め保管されているか否かを判別する。
ここで、系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・のうち、火災の発生が検知された居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・において、前述の警報音データ及び音声データの保管を判別した親機CPU215はそれぞれ、「ピーポーピーポー」といった緊急度の高い警報音データを警報音データ保管部211aから読み出すとともに、「103号室にて火災が発生しました、安全を確認して迅速に避難して下さい」といった音声データを音声データ保管部211bから読み出すことができる。この制御により、居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・ではそれぞれ、「ピーポーピーポー、103号室にて火災が発生しました、安全を確認して迅速に避難して下さい」といった緊急度の高い警報音データ及び音声データから構成される警報データがスピーカアンプ203を経由して親機スピーカ200から出力されるため、効果的な警報発報が可能となる。なお、前述の親機CPU215は、103号室にて火災が発生した旨の警報メッセージや絵データを、モニタ207に表示させて警報表示を行うこともできる。
また、火災の発生が検知された居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・において、前述の警報音データ及び警報音データが警報音データ保管部211a及び音声データ保管部211bにそれぞれ予め保管されていないと判断した親機CPU215は、自居室親機に設定された警報データ、或いは、制御機CPU310により指定され警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bから読み出された警報データ、ここでは、警報音データ保管部211a及び音声データ保管部211bからそれぞれ読み出された警報データ、例えば、「ブーブー、1階の住戸にて火災が発生です」といった警報音及び音声データを、スピーカアンプ203を経由して親機スピーカ200から出力させることで、効果的な警報発報を行うことができ、警報発報が行われないといった不具合の発生を防止できる。なお、前述の親機CPU215は、1階の住戸にて火災が発生した旨の警報メッセージや絵データを、モニタ207に表示させて警報表示を行うこともできる。
一方、系統Aに該当する居室親機2a、2a、2a、・・・のうち、火災の発生が検知された居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階を除く他階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・において、前述の警報音データ及び音声データの保管を判別した親機CPU215はそれぞれ、「ピポピポ」といった緊急度の低い警報音データを警報音データ保管部211aから読み出すとともに、「103号室にて火災が発生です」といった音声データを音声データ保管部211bから読み出すことができる。この制御により、居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階を除く他階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・ではそれぞれ、「ピポピポ、103号室にて火災が発生です」といった緊急度の低い警報音データ及び音声データから構成される警報データがスピーカアンプ203を経由して親機スピーカ200から出力されるため、効果的な警報発報が可能となる。なお、前述の親機CPU215は、103号室にて火災が発生した旨の警報メッセージや絵データを、モニタ207に表示させて警報表示を行うこともできる。
また、火災の発生が検知された居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階を除く他階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・において、前述の警報音データ及び警報音データが警報音データ保管部211a及び音声データ保管部211bにそれぞれ予め保管されていないと判断した親機CPU215は、自居室親機に設定された警報データ、或いは、制御機CPU310により指定され警報音データ保管部211a及び/又は音声データ保管部211bから読み出された警報データ、ここでは、警報音データ保管部211a及び音声データ保管部211bからそれぞれ読み出された警報データ、例えば、「ブーブー、1階の住戸にて火災が発生です」といった警報音及び音声データを、スピーカアンプ203を経由して親機スピーカ200から出力させることで、効果的な警報発報を行うこともでき、警報発報が行われないといった不具合の発生を防止できる。なお、前述の親機CPU215は、1階の住戸にて火災が発生した旨の警報メッセージや絵データを、モニタ207に表示させて警報表示を行うこともできる。
なお、前述までの説明では、火災の発生が検知された居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・と、火災の発生が検知された居室IDが「103」の居室親機2aが設置される住戸と同一階及び直上階を除く他階の全ての住戸に設置される居室親機2a、2a、・・・とにおいて効果的な警報発報を行うにあたり適用される警報データとして、警報音データ及び音声データをそれぞれ適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、制御機3の制御機CPU30にて生成される第1、第2の各警報データ指定信号により指定される警報データとして、警報音データ及び音声データのうち何れか一方の当該データのみを指定することもできる。
本発明の実施例による集合住宅セキュリティインターホンシステムにおいては、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・が有する通話機能として、親機スピーカ200及び親機マイク201の使用による拡声通話機能とハンドセット202の使用によるハンドセット通話機能とのように、異なる2種の通話機能を有する当該居室親機を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、拡声通話機能及びハンドセット通話機能のうち何れか1の通話機能が備えられていればよく、拡声通話機能のみを備えるにあたっては、ハンドセット202、ハンドセットマイクアンプ205及びレシーバアンプ206がそれぞれ不要になる一方、ハンドセット通話機能のみを備えるにあたっては、親機マイク201、親機マイクアンプ204がそれぞれ不要になり、当該居室親機の構成を簡素化することができる。
また、本発明の実施例による集合住宅セキュリティインターホンシステムにおいては、警報データ(警報音データ及び/又は音声データ)を予め記憶する制御機3のデータ保管部として、第1、第2のデータ保管部301、302を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、第1、第2のデータ保管部301、302のうち少なくとも一方の当該データ保管部が備えられた制御機3を適用することもできる。
また、本発明の実施例による集合住宅セキュリティインターホンシステムにおいては、居室親機2a、2a、2a、・・・、2b、2b、2b、・・・にそれぞれ接続されるセンサ4にて検知されたセキュリティ異常の警報発報先を指定する所定のブロック毎に割り当てられる住戸のブロック情報として、高緊急度ブロック情報及び低緊急度ブロック情報のように、2段階のレベルで緊急度を表すブロック情報を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、より細かなレベル、例えば、緊急度のレベルを「1」〜「10」の10段階で表すブロック情報を適用することもできる。
さらに、本発明の実施例による集合住宅セキュリティインターホンシステムにおいては、センサ4にて検知されるセキュリティ異常として、住戸内にて発生した火災、ガス漏れを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、水漏れの発生や泥棒等の不審者の侵入をセンサ4にてそれぞれ検知し、前述のような効果的な警報発報を行うこともできる。
最後に、本発明の集合住宅セキュリティインターホンシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の集合住宅セキュリティインターホンシステムであっても採用できるということはいうまでもないことである。