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JP5037477B2 - 配線ボックス及び配線ボックス装置 - Google Patents
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JP5037477B2 - 配線ボックス及び配線ボックス装置 - Google Patents

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本発明は、壁裏に設置されるとともに壁を構築する壁材に穿設された円形又は楕円形の透孔により前面が壁表に臨まされる配線ボックス、及び該配線ボックスと電動穿孔具とからなる配線ボックス装置に関する。
従来より、壁裏に設置された配線ボックスの前面の略全体を壁の表側に臨ませるためには、まず、配線ボックス内に設けられた金属を壁表から金属探知機で探知して、又は配線ボックス内に設けられた磁石を壁表から磁気探知機で探知して、壁裏に配置された配線ボックスの存在位置を探知する。次に、電動穿孔具を用いて、探知された金属、又は磁石の位置を基準とした透孔を壁材に穿設すると、壁裏に配置された配線ボックスの前面の略全体を壁表に臨ませることができる。
ところで、電動穿孔具を用いて壁材に透孔を穿設する際、配線ボックスの開口端面に穿孔刃が接触することが原因となって、壁裏に設置された配線ボックスが位置ズレしたり、配線ボックス自体が損傷を受けたりすることがあった。そこで、穿孔刃によって壁材に透孔を穿設する際に、穿孔刃との接触を回避できるようにした配線ボックスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の配線ボックスは、前面に開口を有する細長四角箱状をなすとともに、配線ボックス内には2箇所に被探知部が設けられている。また、配線ボックスの開口端面のうち、各被探知部を穿孔中心とした透孔を2つ形成する際、穿孔刃が通過する軌跡範囲と対応する位置に凹部が形成されている。よって、特許文献1の配線ボックスによれば、穿孔具を用いて透孔を壁材に穿設する際、凹部により穿孔刃と配線ボックスの側壁との接触が避けられるため、配線ボックスが位置ズレしたり、配線ボックス自体が損傷を受けたりすることが防止される。
特開平10−66225号公報
しかし、例えば、壁裏に設置された配線ボックスにコンセントが取り付けられていると、このコンセントへのプラグの挿入及び引き抜き時には、配線ボックスに対して壁の前後方向への荷重が繰り返し加わる。ここで、特許文献1の配線ボックスのように、全ての側壁に凹部が形成されて側壁の強度が低下していると、コンセントへのプラグの挿入及び引き抜き時に側壁が撓んで変形してしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、穿孔刃との接触を避ける凹部が開口端面に形成されていても側壁の強度低下を防止することができる配線ボックス及び配線ボックス装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、前面に開口を有し、該開口が複数の側壁によって囲み形成された四角箱状をなし、壁裏に設置されるとともに壁材に穿設された円形又は楕円形の透孔により前記前面が壁表に臨まされる配線ボックスであって、前記壁表から前記透孔の穿設位置を決定するための被探知部を備え、前記配線ボックスの開口端面には、前記透孔を穿設する穿孔刃と前記配線ボックスとの接触を避けるための凹部が形成されており、さらに、少なくとも対向する前記側壁において前記配線ボックスの開口端面における前記凹部より前記側壁の外面寄りの位置には、前記凹部の対向する内面同士を連結する補強壁が形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線ボックスにおいて、前記側壁における前記開口側の外面には外側方へ突出するリブが形成されており、少なくとも対向する前記側壁から前記リブに跨る位置、又は少なくとも対向する前記側壁に前記凹部が形成されるとともに、前記凹部が形成された前記側壁のリブに前記補強壁が形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の配線ボックスにおいて、前記凹部が形成された前記側壁には外側方へ膨出し前記壁を構築する造営材の側面に当接される台座が形成されるとともに該台座は前記リブに一体成形されており、前記台座にまで前記凹部が到達していることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の配線ボックスにおいて、前記側壁の全てに前記リブが形成され、前記全ての側壁から前記リブに跨る位置、又は前記全ての側壁に前記凹部が形成されるとともに、前記リブの全てに前記補強壁が設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の配線ボックスにおいて、対向する前記側壁には外側方へ膨出し前記壁を構築する造営材の側面に当接される台座が形成され、前記側壁から前記台座に跨る位置、又は対向する前記側壁に前記凹部が形成されるとともに前記台座に前記補強壁が形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の配線ボックスにおいて、前記台座が形成されていない前記側壁にも前記凹部が形成されるとともに前記補強壁が形成されていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、前面に開口を有し、該開口が複数の側壁によって囲み形成された四角箱状をなし、壁裏に設置されるとともに壁材に穿設された円形又は楕円形の透孔により前記前面が壁表に臨まされる配線ボックスと、前記透孔を穿設する穿孔刃を有する電動穿孔具とからなる配線ボックス装置であって、前記電動穿孔具の穿孔刃は、バネ製を有する無端状の金属板よりなり、前記配線ボックスは、前記壁表から前記透孔の穿設位置を決定するための被探知部を備え、前記配線ボックスの開口端面には、前記透孔を穿設する穿孔刃と前記配線ボックスとの接触を避けるための凹部が形成されており、さらに、少なくとも対向する前記側壁において前記配線ボックスの開口端面における前記凹部より前記側壁の外面寄りの位置には、前記凹部の対向する内面同士を連結する補強壁が形成されていることを要旨とする。
本発明によれば、穿孔刃との接触を避ける凹部が開口端面に形成されていても側壁の強度低下を防止することができる。
以下、本発明の配線ボックスを具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。以下の説明において配線ボックスの「上」「下」は、図1(a)に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、「左」「右」は、図1(a)に示す矢印Y2の方向を左右方向とし、「前」「後」は、図1(a)に示す矢印Y3の方向を前後方向とする。
図1に示すように、配線ボックス11は、前面(一面)に開口Kを有する有底四角箱状に形成されたボックス本体Bを備えている。ボックス本体Bは、矩形板状をなす底壁12と、底壁12の周縁から立設された側壁としての、上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16とから形成されるとともに、開口Kは上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16によって囲み形成されている。
上側壁13及び下側壁14には、電線引き込み用孔13a,14aが形成されるとともに、上側壁13及び下側壁14の内面には、内方に突出したボス部21が設けられている。ボス部21の前面には、ビス22(図7参照)を挿通可能なビス孔21aが形成されている。底壁12の長辺方向及び短辺方向の中央部には、筒状体24が立設されるとともに、この筒状体24の前端部(先端部)には、被探知部としての磁石23が取着されている。また、上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16の外面において、配線ボックス11の開口K側の外面には、ボックス本体Bの全周に亘って延びるとともに外側方へ突出するリブ18が形成されている。
配線ボックス11の開口端面としての、上側壁13及び下側壁14の前面からリブ18にかけた位置には、底壁12に向けて凹む凹部13b,14bが形成されている。凹部13b,14bは、上側壁13及び下側壁14の長辺方向のほぼ全体に亘って延びるように形成されている。凹部13b,14bは、ボス部21の前端面より底壁12側へ退いた位置まで凹むように形成されている。
図1(a)に示すように、左側壁15には、配線ボックス11を造営材としての木柱T(図3参照)の側面に当接させて固定するための第1固定部17が設けられている。第1固定部17は、左側壁15の外面から外側方へ膨出した複数の第1台座17aを備える。この第1台座17aの左端面(先端面)によって、第1固定部17を木柱Tの側面に当接させる第1当接面17cが形成されている。また、第1固定部17には、左側壁15の内面から各第1台座17aを貫通して第1当接面17cに開口する第1固定孔17bが形成されている。さらに、第1台座17aには、第1台座17aを木柱Tの側面に当接させた際、木柱Tの側面に食い込む爪17dが突設されている。
そして、左側壁15に形成されたリブ18は、第1台座17aの左側壁15外面からの膨出長さを利用して形成されるとともに、リブ18と第1台座17aとは一体成形されている。また、第1当接面17cは、左側壁15に形成されたリブ18の外側面と同一平面上に位置している。
図1(b)に示すように、右側壁16には、配線ボックス11を軽量形鋼材(図示せず)の側面に当接させて固定するための第2固定部19が設けられている。第2固定部19は、右側壁16の外面から外側方へ膨出した複数の第2台座19aを備える。この第2台座19aの右端面(先端面)によって、第2固定部19を軽量形鋼材の側面に当接させる第2当接面19cが形成されている。また、第2固定部19には、右側壁16の内面から各第2台座19aを貫通して第2当接面19cに開口する第2固定孔19bが形成されている。配線ボックス11を前面が軽量形鋼材の前面と面一となるように配設した際、第2固定孔19bは軽量形鋼材のリップ部に対向するように第2固定部19での位置が設定されている。
そして、右側壁16に形成されたリブ18は、第2台座19aの右側壁16からの膨出長さを利用して形成されるとともに、リブ18と第2台座19aとは一体成形されている。また、第2当接面19cは、右側壁16に形成されたリブ18の外側面と同一平面上に位置している。
図1(a)、(b)、及び図2に示すように、配線ボックス11の開口端面としての、左側壁15の前面からリブ18に跨る位置には、底壁12に向けて第1台座17aにまで凹む凹部15aが形成されている。また、配線ボックス11の開口端面としての、右側壁16の前面からリブ18に跨る位置には、底壁12に向けて第2台座19aにまで凹む凹部16aが形成されている。凹部15a,16aは、左側壁15及び右側壁16の長辺方向のほぼ全体に亘って延びるように形成されている。また、凹部15a,16aは、第1台座17a及び第2台座19aにおいて第1固定孔17b及び第2固定孔19bに到達しない深さにまで凹ませて形成されている。凹部15a,16aはボックス本体Bの開口Kに連続するように形成されている。
また、リブ18において、凹部15a,16aよりも左側壁15及び右側壁16の外面方寄りの位置は、補強壁18aを形成している。補強壁18aは、凹部15a,16aの長辺方向に対向する内面同士を連結するように形成されている。また、補強壁18aは、凹部15a,16aにおける左側壁15及び右側壁16の外面側への開口を閉塞しており、補強壁18aの前面(開口端面)は、リブ18の前面と同一平面上に位置している。ボックス本体Bの左右方向の最外部となる各補強壁18aにおける長辺方向の中央部には、左側壁15及び右側壁16の長辺方向の中央部を表示する表示部18bが設けられている。
上記構成の配線ボックス11は、図3に示すように、壁W裏に設置される。なお、壁Wは、木柱Tを挟むように木柱Tの前後両側に壁材Waを立設して構築され、配線ボックス11は、第1固定部17を用いて木柱Tの側面に固定されることで壁Wの裏側に設置されるようになっている。図7に示すように、壁W裏に設置された配線ボックス11の前面を壁W表に臨ませるため、壁材Waには透孔Wbが穿設される。透孔Wbは上下方向へ縦長の楕円形状をなすように穿設される。
透孔Wbは、電動穿孔具30を用いて壁材Waに穿設される。図5に示すように、電動穿孔具30は、一端の開口形状が縦長楕円形をなすカップ状のケーシング31を備えるとともに、ケーシング31の他端には軸筒32が取り付けられている。この軸筒32には主軸(図示せず)が回転可能に支持され、主軸の一端にはケーシング31内に配置された駆動機構(図示せず)を介して穿孔刃33が取り付けられるとともに、主軸の他端には駆動源としての電動ドリル34が取り付けられる。
穿孔刃33は、ケーシング31内に配設され、ケーシング31の内周面に沿って縦長楕円形状に回転するようになっている。穿孔刃33は、バネ性を有する無端状の金属板よりなり、金属板の一端側が駆動機構に取り付けられるとともに、金属板の他端側に刃部33aが形成されている。穿孔刃33の刃部33aはケーシング31の一端側の開口からケーシング31外に露出している。そして、電動ドリル34によって穿孔刃33を回転させたとき、図4の2点鎖線に示すように、穿孔刃33の軌跡Hは縦長楕円形状になっている。
穿孔刃33の軌跡Hにおいて、長辺方向への長さH1は、配線ボックス11において上側のボス部21の上端面と下側のボス部21の下端面との間の長さL1より若干長くなっている。このため、穿孔刃33の軌跡Hを、磁石23を中心として形成した場合、軌跡Hの上端は、上側のボス部21の上端面より上側に形成された凹部13bを通過し、軌跡Hの下端は、下側のボス部21の下端面より下側に形成された凹部14bを通過するようになっている。
また、穿孔刃33の軌跡Hにおいて、短辺方向への長さH2は、配線ボックス11において左側壁15の内面と右側壁16の内面との間の長さL2より若干短くなっている。このため、穿孔刃33の軌跡Hを、磁石23を中心として形成した場合、軌跡Hの左端は、左側壁15の内面より内側を通過し、軌跡Hの右端は、右側壁16の内面より内側を通過するようになっている。そして、上記構成の配線ボックス11と、電動穿孔具30とから配線ボックス装置が構成されている。
さて、上記構成の配線ボックス11を壁Wに設置し、配線ボックス11を用いて配線器具としてのコンセント40を壁Wに設置するには、まず、予め設定された木柱Tの側面に対する配線ボックス11の固定位置に、第1固定部17の第1当接面17c、及びリブ18の外側面を当接させる。このとき、木柱Tにおける固定位置の中央部に、左側壁15の補強壁18aに設けられた表示部18bを一致させ、配線ボックス11をその固定位置に位置合わせしながら第1当接面17cを木柱Tの側面に当接させる。このとき、爪17dを木柱Tの側面に食い込ませることにより、木柱Tの側面に沿った配線ボックス11の移動が抑制される。
次いで、図3に示すように、配線ボックス11の内側から第1固定孔17bにビス41を挿通するとともに、このビス41を木柱Tに固定し、木柱Tの側面に配線ボックス11を固定する。なお、配線ボックス11は、上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16の前面それぞれ、リブ18(補強壁18a)の前面、及びボス部21の前面が、木柱Tの前面(壁W表側の面)と同一平面上に位置するように木柱Tに固定される。
次に、木柱Tを前後両側から挟むように壁材Waを立設し、壁Wを構築すると、配線ボックス11が壁W裏に設置される。配線ボックス11の設置状態では、リブ18の前面、及びボス部21の前面が、前側の壁材Waの裏面に当接している。次に、壁W表から磁石探知器(図示せず)を用いて磁石23の位置を探知するとともに、配線ボックス11の位置を探知する。次に、電動穿孔具30を用い、図6に示すように、磁石23を中心とし、かつ配線ボックス11の長辺方向(上下方向)へ縦長に延びる楕円形状の透孔Wbを壁材Waに穿設する。すなわち、電動穿孔具30の電動ドリル34によって穿孔刃33を縦長楕円形状に回転させ、穿孔刃33の中心に磁石23が位置するようにして穿孔刃33を壁材Waに押し当てる。すると、穿孔刃33によって壁材Waに縦長楕円形状の透孔Wbが穿設される。
このとき、上側壁13及び下側壁14において、穿孔刃33の通過する軌跡Hと対応する位置に凹部13b,14bが形成されている。このため、穿孔刃33が、上側壁13及び下側壁14に接触することが避けられる。また、左側壁15、及び右側壁16の前面、及びリブ18の前面において、穿孔刃33の通過する軌跡Hより外側となる位置に凹部15a,16aが形成されているため、穿孔刃33が左側壁15、及び右側壁16に接触することが防止される。ここで、穿孔刃33の軌跡Hが、磁石23を中心とした楕円より上下左右のいずれかの方向に多少ずれたとしても、凹部13b,14b,15a,16aにより穿孔刃33が上側壁13、下側壁14、左側壁15又は右側壁16に接触することが避けられる。
そして、壁材Waに透孔Wbが穿設されると、透孔Wbを介して配線ボックス11の前面の略全体(一対のボス部21)が壁W表に臨まされるとともに、配線ボックス11の開口Kが壁W表に臨まされる。次に、図7に示すように、コンセント40にケーブル(図示せず)を接続するとともに、コンセント40を保持した取付枠42の上下両部に挿通したビス22を、配線ボックス11の上下両ボス部21に螺合して取付枠42を配線ボックス11に取り付ける。すると、配線ボックス11にコンセント40が取り付けられるとともに、コンセント40が壁Wに設置される。
配線ボックス11及びコンセント40が壁Wに設置された状態では、上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16の前面、及びリブ18(補強壁18a)の前面が壁材Waの裏面に当接している。よって、左側壁15及び右側壁16の前面と壁材Waの裏面との間には隙間が形成されていない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)配線ボックス11の上側壁13に凹部13bを、下側壁14に凹部14bを、左側壁15からリブ18に跨る位置に凹部15aを、右側壁16からリブ18に跨る位置に凹部16aを形成した。このため、壁材Waに透孔Wbを穿設する際に、穿孔刃33と各側壁13〜16との接触を避けることができる。そして、配線ボックス11の長辺方向に延び、かつ対向する左側壁15及び右側壁16のリブ18に、凹部15a,16aの長辺方向に対向する内面同士を連結する補強壁18aを形成した。このため、補強壁18aによって、左側壁15及び右側壁16における長辺方向への撓み変形や捻れに対する強度低下を抑えることができる。その結果として、配線ボックス11に取り付けられたコンセント40に対し、プラグの挿入及び引き抜きが行われて前後方向への荷重が繰り返し加わっても、左側壁15及び右側壁16が変形してしまうことを防止することができる。
特に、コンセント40からプラグを引き抜こうとしてコンセント40を介して配線ボックス11が壁W表側へ引っ張られたとき、補強壁18aの前面が壁材Waの裏面に当接する。このため、凹部15a,16aが形成されていても左側壁15及び右側壁16が撓むことが防止され、その結果として配線ボックス11が変形することが防止される。
(2)ボックス本体Bの開口側には、ボックス本体Bの全周に亘って延びるリブ18が形成されている。そして、左側壁15及び右側壁16の凹部15a,16aは、左側壁15及び右側壁16からリブ18に跨る位置に形成されている。このため、例えば、リブ18が形成されず、左側壁15及び右側壁16の厚み内に凹部15a,16aを形成する場合に比して凹部15a,16aを大きくすることができるとともに補強壁18aの厚みを厚くすることができる。よって、穿孔刃33と左側壁15及び右側壁16との接触を避けつつ補強壁18aの強度を高めることができる。
(3)補強壁18aは、配線ボックス11の長辺方向へ延びる左側壁15及び右側壁16に形成されている。よって、左側壁15及び右側壁16と対応するように補強壁18aを形成することにより、左側壁15及び右側壁16の強度低下を防止して変形を防止することができる。
(4)配線ボックス11は、配線ボックス11を木柱Tに固定するための第1固定部17を左側壁15に備えるとともに、配線ボックス11を軽量形鋼材に固定するための第2固定部19を右側壁16に備える。左側壁15に形成されたリブ18は、第1固定部17における第1台座17aの左側壁15からの膨出を利用して形成され、右側壁16に形成されたリブ18は第2固定部19における第2台座19aの右側壁16からの膨出を利用して形成されている。そして、左側壁15及び右側壁16からリブ18に跨る位置に凹部15a,16aを形成するとともにリブ18により補強壁18aを形成している。よって、配線ボックス11を大型化することなく補強壁18aを形成して左側壁15及び右側壁16の強度低下を防止することができるとともに変形を防止することができる。
(5)電動穿孔具30において、透孔Wbを穿設する穿孔刃33はバネ性を有する薄板の金属板よりなる。このため、透孔Wbの穿設時、穿孔刃33が各側壁13,14,15,16に接触すると、穿孔刃33が変形して透孔Wbを所望とする形状に穿設することができなくなる。配線ボックス11には、穿孔刃33との接触を避けるために凹部13b,14b,15a,16aが形成されている。よって、穿孔刃33を用いた電動穿孔具30によって透孔Wbを穿設する場合、本実施形態の配線ボックス11を用いると、穿孔刃33を変形させることなく透孔Wbを所望する縦長楕円形状に穿設することができる。
(6)左側壁15及び右側壁16に形成されたリブ18は、第1台座17a及び第2台座19aに一体成形され、そのリブ18における左側壁15及び右側壁16の外面寄りの位置に補強壁18aが形成されている。このため、補強壁18aは、配線ボックス11における左右方向の最外側に設けられ、この補強壁18aに表示部18bが形成されている。そして、第1当接面17cを木柱Tの側面に当接させたとき、表示部18bは木柱Tの側面に最も近い位置に表示される。よって、配線ボックス11を木柱Tに固定する際、表示部18bが視認しやすく、配線ボックス11を、木柱Tの固定位置に固定する作業が行いやすくなる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 底壁12において、ボックス本体Bの長辺方向の両側に筒状体24を立設するとともに、各筒状体24に磁石23を設け、この磁石23を中心とした円形状の透孔Wbを壁材Waに穿設し、2つの円形状の透孔Wbを繋げて配線ボックス11の前面を壁W表に臨ませるようにしてもよい。又はいずれか一方の磁石23を中心とした円形状の透孔Wbを壁材Waに穿設し、ボックス本体Bの開口Kの一部を壁W表に臨ませた後、残りの開口Kが壁W表に臨むように壁材Waに透孔Wbを穿設してもよい。この場合、電動穿孔具30は、円筒状の穿孔刃が用いられる。
○ 底壁12において、ボックス本体Bの長辺方向の一側部に筒状体24を立設するとともに、この筒状体24に磁石23を設け、この磁石23を中心とした円形状の透孔Wbを壁材Waに穿設し、ボックス本体Bの開口Kの一部を壁W表に臨ませた後、残りの開口Kが壁W表に臨むように壁材Waに透孔Wbを穿設してもよい。
○ 磁石23を用いて配線ボックス11の位置を探知し、配線ボックス11の開口Kの位置を確認して開口Kの中心位置を設定した後、その中心位置を利用して透孔Wbを形成してもよい。
○ 配線ボックスは、ボックス本体が左右方向へ2つ以上繋がって2箇所以上に開口を有するものでもよい。このような配線ボックスにおいて、各ボックス本体の長辺方向の中央部に1つずつ磁石が設けられている場合は、電動穿孔具30を用いて各ボックス本体の開口それぞれに磁石を中心とした縦長楕円形状の透孔を穿設する。また、各ボックス本体の長辺方向の両側に磁石が設けられている場合は、各ボックス本体それぞれにおいて、各磁石を中心とした円形状の透孔を壁材に穿設し、2つの円形状の透孔を繋げて配線ボックスの前面を壁W表に臨ませるようにしてもよい。又は各ボックス本体それぞれにおいて、いずれか一方の磁石を中心とした円形状の透孔を壁材に穿設し、ボックス本体の開口の一部を壁表に臨ませた後、残りの開口が壁表に臨むように壁材に透孔を穿設してもよい。又は、各ボックス本体の長辺方向の一側部に磁石が設けられている場合は、各ボックス本体毎に、磁石を中心とした円形状の透孔を壁材に穿設し、ボックス本体の開口の一部を壁表に臨ませた後、残りの開口が壁表に臨むように壁材に透孔を穿設してもよい。なお、各形態で穿設される透孔は、磁石を中心としたものではなくてもよく、磁石を用いて配線ボックスの位置を探知し、配線ボックスの開口の位置を確認して開口の中心位置を設定した後、その中心位置を利用して穿設されるものでもよい。
○ 配線ボックスは、ボックス本体が左右方向へ2つ以上繋がって2箇所以上に開口を有するものでもよい。この場合、配線ボックス全体の左右方向への長さが、上下方向への長さより長くなるため、ボックス本体の左右方向へ延びる上側壁及び下側壁に補強壁が設けられているのが好ましい。
○ 実施形態において、左側壁15及び右側壁16の厚み内に凹部15a,16aを形成するとともに、左側壁15及び右側壁16のリブ18に補強壁18aを形成してもよい。
○ 実施形態において、上側壁13及び下側壁14の凹部13b,14bより上側壁13及び下側壁14の外面寄りの位置となる、上側壁13及び下側壁14のリブ18に、凹部13b,14bの長辺方向に対向する内面同士を連結する補強壁を設けてもよい。すなわち、全ての側壁13〜16からリブ18に跨る位置に凹部13b,14b,15a,16aを設けるとともに、それら凹部13b,14b,15a,16aのボックス本体B外方側への開口を閉塞するようにリブ18に補強壁18aを設けてもよい。このように構成すると、ボックス本体Bの外から中への埃等の進入を防止することができる。
○ 実施形態において、上側壁13及び下側壁14の厚み内に凹部13b,14bを形成するとともに、凹部13b,14bより上側壁13及び下側壁14の外面寄りの位置となる、上側壁13及び下側壁14のリブ18に、凹部13b,14bの長辺方向に対向する内面同士を連結する補強壁を設ける。また、左側壁15及び右側壁16の厚み内に凹部15a,16aを形成するとともに、左側壁15及び右側壁16のリブ18に補強壁18aを形成する。すなわち、全ての側壁13〜16に凹部13b,14b,15a,16aを設けるとともに、それら凹部13b,14b,15a,16aのボックス本体B外方側への開口を閉塞するようにリブ18に補強壁18aを設けてもよい。
○ 図8に示すように、配線ボックス11が、左側壁15及び右側壁16に第1固定部17及び第2固定部19が設けられず、左側壁15及び右側壁16にリブ18のみが形成されたものであってもよい。そして、左側壁15及び右側壁16からリブ18に跨る位置に凹部15a,16aを形成するとともに、リブ18によって補強壁18aを形成してもよい。
○ 図9に示すように、配線ボックス11はボックス本体Bにリブ18が形成されていないものでもよい。この場合、左側壁15から第1台座17aに跨る位置に凹部15aが形成され、第1台座17aを用いて補強壁18aが形成されるとともに、右側壁16から第2台座19aに跨る位置に凹部16aが形成され、第2台座19aを用いて補強壁18aが形成される。
○ 図9に示す配線ボックス11において、上側壁13及び下側壁14において、上側壁13及び下側壁14の凹部13b,14bより上側壁13及び下側壁14の外面寄りの位置となる、上側壁13及び下側壁14に、凹部13b,14bの長辺方向に対向する内面同士を連結する補強壁を設けてもよい。
○ 補強壁18aの前面は、リブ18の前面より底壁12側に若干退いた位置にあってもよい。
○ 配線ボックス11はボックス本体Bにリブ18が形成されず、かつ第1固定部17及び第2固定部19が設けられていないものであってもよく、この場合、左側壁15及び右側壁16の厚み内に凹部15a,16aが形成されるとともに、左側壁15及び右側壁16に補強壁が形成される。
○ 筒状体24の前端部に金属箔を接着したり、金属板を取着し、これら金属箔や金属板を被探知部としてもよく、この場合、金属箔や金属板は金属探知器を用いて探知される。
○ 配線ボックス11は第2固定部19を用いて造営材としての軽量形鋼材に固定されてもよい。
(a)及び(b)は実施形態の配線ボックスを示す斜視図。 実施形態の配線ボックスを示す正面図。 配線ボックスを木柱に固定した状態を示す断面図。 配線ボックスを示す正面図。 電動穿孔具を示す部分斜視図。 壁材に透孔を穿設した状態を示す正面図。 配線ボックスにコンセントを取り付けた状態を示す断面図。 配線ボックスの別例を示す斜視図。 配線ボックスの別例を示す斜視図。
符号の説明
K…開口、T…造営材としての木柱、W…壁、Wa…壁材、Wb…透孔、11…配線ボックス、13…上側壁、14…下側壁、15…左側壁、16…右側壁、13b,14b,15a,16a…凹部、17a…第1台座、18…リブ、18a…補強壁、19a…第2台座、23…被探知部としての磁石、30…電動穿孔具、33…穿孔刃。

Claims (7)

  1. 前面に開口を有し、該開口が複数の側壁によって囲み形成された四角箱状をなし、壁裏に設置されるとともに壁材に穿設された円形又は楕円形の透孔により前記前面が壁表に臨まされる配線ボックスであって、
    前記壁表から前記透孔の穿設位置を決定するための被探知部を備え、
    前記配線ボックスの開口端面には、前記透孔を穿設する穿孔刃と前記配線ボックスとの接触を避けるための凹部が形成されており、
    さらに、少なくとも対向する前記側壁において前記配線ボックスの開口端面における前記凹部より前記側壁の外面寄りの位置には、前記凹部の対向する内面同士を連結する補強壁が形成されている配線ボックス。
  2. 前記側壁における前記開口側の外面には外側方へ突出するリブが形成されており、少なくとも対向する前記側壁から前記リブに跨る位置、又は少なくとも対向する前記側壁に前記凹部が形成されるとともに、前記凹部が形成された前記側壁のリブに前記補強壁が形成されている請求項1に記載の配線ボックス。
  3. 前記凹部が形成された前記側壁には外側方へ膨出し前記壁を構築する造営材の側面に当接される台座が形成されるとともに該台座は前記リブに一体成形されており、前記台座にまで前記凹部が到達している請求項2に記載の配線ボックス。
  4. 前記側壁の全てに前記リブが形成され、前記全ての側壁から前記リブに跨る位置、又は前記全ての側壁に前記凹部が形成されるとともに、前記リブの全てに前記補強壁が設けられている請求項2又は請求項3に記載の配線ボックス。
  5. 対向する前記側壁には外側方へ膨出し前記壁を構築する造営材の側面に当接される台座が形成され、前記側壁から前記台座に跨る位置、又は対向する前記側壁に前記凹部が形成されるとともに前記台座に前記補強壁が形成されている請求項1に記載の配線ボックス。
  6. 前記台座が形成されていない前記側壁にも前記凹部が形成されるとともに前記補強壁が形成されている請求項5に記載の配線ボックス。
  7. 前面に開口を有し、該開口が複数の側壁によって囲み形成された四角箱状をなし、壁裏に設置されるとともに壁材に穿設された円形又は楕円形の透孔により前記前面が壁表に臨まされる配線ボックスと、
    前記透孔を穿設する穿孔刃を有する電動穿孔具とからなる配線ボックス装置であって、
    前記電動穿孔具の穿孔刃は、バネ製を有する無端状の金属板よりなり、
    前記配線ボックスは、前記壁表から前記透孔の穿設位置を決定するための被探知部を備え、前記配線ボックスの開口端面には、前記透孔を穿設する穿孔刃と前記配線ボックスとの接触を避けるための凹部が形成されており、さらに、少なくとも対向する前記側壁において前記配線ボックスの開口端面における前記凹部より前記側壁の外面寄りの位置には、前記凹部の対向する内面同士を連結する補強壁が形成されている配線ボックス装置。
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