JP5041618B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄剤組成物に関し、特に、冷凍庫、冷蔵庫、エアコン等の冷凍サイクルシステムに組み込まれる金属製部品に対して良好な性能を発揮する洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、環境保全の観点からオゾン層の破壊が問題視されて来ているが、冷凍サイクルシステムの冷媒として従来使用されて来たCFC(クロロフルオロカーボン)及びHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)は、オゾン層を破壊する原因物質の一つとして規制の対象となり、これらに代わってHFC(ハイドロフルオロカーボン)が冷媒として使用されつつある。これにともないコンプレッサに用いられる潤滑油(冷凍機油)も冷媒に応じたものを使用しなければならず、エステルなどの含酸素合成油を基油とした潤滑油が一般に用いられてきた。この際、金属製部品表面に付着した残留物に基づく冷凍サイクルシステムの閉塞トラブルが発生することがある。
この金属製部品表面の残留物としては、切削、研削、プレス加工等に使用される潤滑油(金属加工油)、金属製部品の出荷にあたって塗布されるさび止め油等が挙げられる。
通常金属製部品は、切削、研削、プレス加工等の金属加工を経て製造されるが、その金属加工工程に使用されている金属加工油にはさびの原因となる極圧剤等を含有している場合が多く、これが付着した金属製部品はさびが発生しやすい。
そこで通常は、金属加工油が付着したままさび止め油が塗布されて、又は灯油等を使用して金属加工油の簡単な洗浄・脱脂を行った後、さび止め油が塗布されて出荷される。
さび止め油は、添加剤としてスルホン酸の金属塩、ワックス類の酸化物のエステル、ワックス類の酸化物の金属塩、ペトロラタム、ワックス類等を単独又はこれらを組み合わせて使用するものであり、これらが冷凍サイクルシステムの閉塞の原因となることが多い。
したがって、金属製部品の組立工程の際には、さび止め油を洗浄・脱脂する必要があるが、さび止め油の洗浄・脱脂が不十分であると、冷凍サイクルシステムの閉塞トラブルの原因となる場合が多い。また、金属加工油や金属加工時の摩耗分の除去もさび止め油の洗浄・脱脂工程で同時に行われるが、金属加工油が金属製部品に残留していた場合にも冷凍サイクルシステムの閉塞トラブルの原因となる。
このため、さび止め油等の洗浄は十分に行う必要があるが、しかし、特に、従来から洗浄剤として使われてきた塩素系溶剤やフッ素系溶剤の使用が環境保全の観点から制限されるようになり、ハロゲン化炭化水素系溶剤以外のより洗浄性に劣る溶剤が使用されている現在においては、さび止め油等の洗浄・脱脂にはかなりの労力が必要とされていた。
このようなことから、金属加工後にさび止め油を塗布することなく、金属製部品を出荷することが求められている。この一つの方法としては、さび止め油を塗布することなく出荷でき、また出荷された金属製部品をそのまま組立工程に供することができるように、金属加工後の洗浄を徹底することが考えられる。この場合に用いられる洗浄剤には、油成分や金属加工時の摩耗粉・切り屑等だけではなく、金属加工油中の極圧剤が金属製部品表面と反応して生成される腐食性物質の除去性にも優れていること求められるが、未だこのような性能に優れた洗浄剤は得られていない。
そこで、本発明はこのような実状に鑑みなされたものであり、その目的は、さび止め油の塗布が必要にならない程度に、金属製部品の洗浄・脱脂が可能な洗浄剤組成物を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記したような様々な問題の解決を目指して鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を有する洗浄剤組成物が残留物の除去効率に優れ、金属加工工程後、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行えば、金属製部品にさび止め油を塗布することなく出荷できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の洗浄剤組成物は、40℃での動粘度が0.5〜3.0mm2/sである洗浄剤組成物であって、
(A)鉱油及び合成油の中から選ばれる少なくとも1種を基油とし、該基油が、(A−1)40℃における動粘度が0.5mm2/s以上2.5mm2/s未満の基油と、(A−2)40℃における動粘度が15mm2/s以上68mm2/s以下の基油との混合物からなり、かつ、組成物全量基準で、
(B)ノニオン系界面活性剤0.5〜20質量%及び
(C)水0.1〜20質量%
を含有し、(B)成分と(C)成分の比率(質量比)が20:1〜1:6であるものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容をさらに詳細に説明する。
本発明の洗浄剤組成物の40℃における動粘度は、0.5〜5mm2/sであることが必要である。作業環境及び地球環境への配慮から、下限値は、0.5mm2/s以上、好ましくは1mm2/s以上、より好ましくは1.5mm2/s以上、最も好ましくは2mm2/s以上とすることが望ましい。また、洗浄効果の点から、上限値は、5mm2/s以下である。
【0005】
本発明における(A)成分の基油は、鉱油及び合成油の中から選ばれる少なくとも1種であり、鉱油としては、具体的には例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理の1種もしくは2種以上の精製手段を適宜組み合わせて適用して得られるパラフィン系又はナフテン系の鉱油等が挙げられる。
【0006】
また、合成油としては、具体的には例えば、ポリオレフィン、アルキルベンゼン、エステル、エーテル、シリケート、ポリシロキサン等の合成含酸素油等が挙げられるが、これらの中でもポリオレフィン、アルキルベンゼン、エステル、エーテルが好ましい。
上記ポリオレフィンとしては、炭素数2〜16、好ましくは2〜12のオレフィンを単独重合したもの又は共重合したもの並びにこれらの水素化物等が挙げられる。このポリオレフィンが、構造の異なるオレフィンの共重合体である場合、その共重合体におけるモノマー比やモノマー配列には特別な制限はなく、ランダム共重合体、交互共重合体及びブロック共重合体のいずれもが使用できる。
またポリオレフィンを形成するオレフィンモノマーは、α−オレフィンであっても、内部オレフィンであっても良く、また直鎖状オレフィンであっても、分枝状オレフィンであっても良い。
本発明のポリオレフィンを製造する際に使用可能なオレフィンを具体的に例示すれば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、直鎖状又は分枝状のペンテン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のヘキセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のヘプテン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のオクテン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のノネン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のウンデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のドデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のトリデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のテトラデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のペンタデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のヘキサデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)及びこれらの混合物等を挙げることができるが、これらの中でも、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、炭素数5〜12のα−オレフィン及びこれらの混合物等が好ましく用いれられる。また、炭素数5〜12のα−オレフィンの中でも、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン及びこれらの混合物等がより好ましい。
上記したポリオレフィンは任意の方法で製造することができる。例えば、無触媒による熱反応によって製造することができるほか、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物触媒;塩化アルミニウム、塩化アルミニウム−多価アルコール系、塩化アルミニウム−四塩化チタン系、塩化アルミニウム−アルキル錫ハライド系、フッ化ホウ素等のフリーデルクラフツ型触媒;有機塩化アルミニウム−四塩化チタン系、有機アルミニウム−四塩化チタン系等のチーグラー型触媒;アルミノキサン−ジルコノセン系、イオン性化合物−ジルコノセン系等のメタロセン型触媒;塩化アルミニウム−塩基系、フッ化ホウ素−塩基系等のルイス酸コンプレックス型触媒等の公知の触媒系を用いて、上記のオレフィンを単独重合又は共重合させることで製造することができる。
本発明における基油成分には、上記したポリオレフィンを用いることができるが、当該重合体は通常二重結合を有しているので、その熱・酸化安定性を考慮すると、重合体中の二重結合を水素化した、いわゆるポリオレフィンの水素化物を、基油として用いるのが好ましい。ポリオレフィンの水素化物を取得するには、適宜の方法が採用可能であり、例えば、ポリオレフィンを公知の水素化触媒の存在下で水素で水素化し、ポリオレフィン中に存在する二重結合を飽和化することによって得ることができる。また、ポリオレフィンはオレフィンを重合して製造することができるが、この際、使用触媒を選択することによって、オレフィンの重合と重合体の水素化という2工程を経ることなく、オレフィンの重合と重合体中に存在する二重結合の水素化を1工程で完遂させることも可能である。
本発明で使用可能なポリオレフィンの中にあって、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン(ナフサ熱分解の際に副生するブタン−ブテン(1−ブテン、2−ブテン及びイソブテンの混合物)留分の重合によって得られる共重合体)、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー、1−ドデセンオリゴマー並びにこれらの水素化物、さらにはこれらの混合物等が、熱・酸化安定性、粘度−温度特性、低温流動性に優れている点で好ましく、特にエチレン−プロピレン共重合体水素化物、ポリブテン水素化物、1−オクテンオリゴマー水素化物、1−デセンオリゴマー水素化物、1−ドデセンオリゴマー水素化物並びにこれらの混合物がより好ましい。
なお、潤滑油用基油として現在市販されているエチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン及びポリ−α−オレフィン等の合成油は、通常、その二重結合が既に水素化されているものであり、これらの市販品も本発明の基油として用いることができる。
【0007】
上記アルキルベンゼンとしては、任意のものが使用可能であるが、通常炭素数1〜40のアルキル基を1〜4個有するもの等が好ましく挙げられる。
ここでいう炭素数1〜40のアルキル基としては、具体的には例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(すべての異性体を含む)、ブチル基(すべての異性体を含む)、ペンチル基(すべての異性体を含む)、ヘキシル基(すべての異性体を含む)、ヘプチル基(すべての異性体を含む)、オクチル基(すべての異性体を含む)、ノニル基(すべての異性体を含む)、デシル基(すべての異性体を含む)、ウンデシル基(すべての異性体を含む)、ドデシル基(すべての異性体を含む)、トリデシル基(すべての異性体を含む)、テトラデシル基(すべての異性体を含む)、ペンタデシル基(すべての異性体を含む)、ヘキサデシル基(すべての異性体を含む)、ヘプタデシル基(すべての異性体を含む)、オクタデシル基(すべての異性体を含む)、ノナデシル基(すべての異性体を含む)、イコシル基(すべての異性体を含む)、ヘンイコシル基(すべての異性体を含む)、ドコシル基(すべての異性体を含む)、トリコシル基(すべての異性体を含む)、テトラコシル基(すべての異性体を含む)、ペンタコシル基(すべての異性体を含む)、ヘキサコシル基(すべての異性体を含む)、ヘプタコシル基(すべての異性体を含む)、オクタコシル基(すべての異性体を含む)、ノナコシル基(すべての異性体を含む)、トリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ヘントリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ドトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、トリトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、テトラトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ペンタトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ヘキサトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ヘプタトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、オクタトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ノナトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、テトラコンチル基(すべての異性体を含む)等が挙げられる。
このアルキル基としては直鎖状であっても、分枝状であっても良いが、安定性、粘度特性等の点から分枝状のアルキル基が好ましく、特に入手可能性の点から、プロピレン、ブテン、イソブチレン等のオレフィンのオリゴマーから誘導される分枝状アルキル基がより好ましい。
上記アルキルベンゼン中のアルキル基の個数は1〜4個が好ましいが、安定性、入手可能性の点から1個又は2個のアルキル基を有するアルキルベンゼン、すなわちモノアルキルベンゼン、ジアルキルベンゼン、又はこれらの混合物が最も好ましい。
またもちろんのこと、アルキルベンゼンとしては、単一の構造のアルキルベンゼンだけでなく、異なる構造を有するアルキルベンゼンの混合物であっても良い。
上記アルキルベンゼンの製造方法は任意であり、何ら限定されるものでないが、一般に以下に示す合成法によって製造できる。
原料となる芳香族化合物としては、具体的には例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルエチルベンゼン、ジエチルベンゼン、及びこれらの混合物等が挙げられる。またアルキル化剤としては、具体的には例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン等の低級モノオレフィン、好ましくはプロピレンの重合によって得られる炭素数6〜40の直鎖状又は分枝状のオレフィン;ワックス、重質油、石油留分、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱分解によって得られる炭素数6〜40の直鎖状又は分枝状のオレフィン;灯油、軽油等の石油留分からn−パラフィンを分離し、これを触媒によりオレフィン化することによって得られる炭素数9〜40の直鎖状オレフィン;及びこれらの混合物等が挙げられる。
またアルキル化の際のアルキル化触媒としては、塩化アルミニウム、塩化亜鉛等のフリーデルクラフツ型触媒;硫酸、リン酸、ケイタングステン酸、フッ化水素酸、活性白土等の酸性触媒;等、公知の触媒が挙げられる。
【0008】
上記エステルとしては、二塩基酸エステル、ポリオールエステル、コンプレックスエステル、炭酸エステル等が挙げられる。ここでいうエステルとは、エステルを構成する酸及びアルコールとして二塩基酸等の多塩基酸や多価アルコールを用いた場合には、実質的に全てエステル化されたもののみを表し、カルボキシル基や水酸基がエステル化されずに残っている部分エステルは含まない。
二塩基酸エステルとしては、炭素数5〜10の二塩基酸と炭素数1〜24の一価アルコールとのエステル及びこれらの混合物等が挙げられる。ここで、炭素数5〜10の二塩基酸としては、具体的には例えば、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等が挙げられる。炭素数1〜4の一価アルコールとしては、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、具体的には例えば、メタノール、エタノール、直鎖状又は分岐状のプロパノール、直鎖状又は分岐状のブタノール、直鎖状又は分岐状のペンタノール、直鎖状又は分岐状のヘキサノール、直鎖状又は分岐状のヘプタノール、直鎖状又は分岐状のオクタノール、直鎖状又は分岐状のノナノール、直鎖状又は分岐状のデカノール、直鎖状又は分岐状のウンデカノール、直鎖状又は分岐状のドデカノール、直鎖状又は分岐状のトリデカノール、直鎖状又は分岐状のテトラデカノール、直鎖状又は分岐状のペンタデカノール、直鎖状又は分岐状のヘキサデカノール、直鎖状又は分岐状のオクタデカノール、直鎖状又は分岐状のノナデカノール、直鎖状又は分岐状のイコサノール、直鎖状又は分岐状のヘンイコサノール、直鎖状又は分岐状のドコサノール、直鎖状又は分岐状のトリコサノール、直鎖状又は分岐状のテトラコサノール等が挙げられる。
この二塩基酸エステルの好ましいものとしては、ジトリデシルグルタレート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2−エチルヘキシルセバケート、及びこれらの混合物等が挙げられる。
ポリオールエステルとしては、ジオールあるいは水酸基を3〜20個有するポリオールと、炭素数6〜20の脂肪酸とのエステル等が挙げられる。ここで、ジオールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、2ーメチル−1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,7−ヘプタンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール等が挙げられる。ポリオールとしては、具体的には例えば、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ジ−(トリメチロールプロパン)、トリ−(トリメチロールプロパン)、ペンタエリスリトール、ジ−(ペンタエリスリトール)、トリ−(ペンタエリスリトール)、グリセリン、ポリグリセリン(グリセリンの2〜20量体)、1,3,5ーペンタントリオール、ソルビトール、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトール等の多価アルコール、キシロース、アラビノース、リボース、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、シュクロース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の糖類、並びにこれらの部分エーテル化物、及びメチルグルコシド(配糖体)等が挙げられる。
脂肪酸としては、具体的には例えば、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、イコサン酸、オレイン酸等の直鎖又は分岐のもの、あるいはα炭素原子が4級であるいわゆるネオ酸等が挙げられる。さらに具体的には、吉草酸、イソペンタン酸、カプリン酸、ペラルゴン酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルペンタン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ノルマルノナン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸等がより好ましい。
このポリオールエステルは、遊離の水酸基を有していても良い。
ポリオールエステルの好ましいものとしては、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ジ−(トリメチロールプロパン)、トリ−(トリメチロールプロパン)、ペンタエリスリトール、ジ−(ペンタエリスリトール)、トリ−(ペンタエリスリトール)等のヒンダードアルコールのエステル等が挙げられ、具体的には例えば、ネオペンチルグリコール2−エチルヘキサノエート、トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート、及びこれらの混合物等が挙げられる。
またコンプレックスエステルとは、脂肪酸及び二塩基酸と、一価アルコール及びポリオールとのエステルのことであり、脂肪酸、二塩基酸、一価アルコール、ポリオールとしては、二塩基酸エステル及びポリオールエステルのところで例示したものと同様のものが使用できる。
また、炭酸エステルとは、炭酸と一価アルコール及びポリオールとのエステルのことであり、ここでいう一価アルコール及びポリオールとしては、先に例示したものと同様のもの、アルキレンオキサイドを単独重合あるいは共重合したポリグリコール、あるいは先に例示したポリオールにポリグリコールを付加したもの等が使用できる。
【0009】
上記エーテルとしては、ポリグリコール、ポリビニルエーテル、ポリフェニルエーテル、環状エーテル、パーフルオロエーテル等が挙げられるが、これらの中でもポリグリコール、ポリビニルエーテルが好ましい。
ポリグリコールとしては、ポリオキシアルキレングリコール、そのエーテル化物、及びそれらの変性化合物等が好ましく使用される。
ポリオキシアルキレングリコールとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。なお、ポリオキシアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。
またポリオキシアルキレングリコールのエーテル化物とは上記のポリアルキレングリコールの水酸基をエーテル化したものである。ポリオキシアルキレングリコールのエーテル化物の具体例としては、モノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテル、モノペンチルエーテル、モノヘキシルエーテル、モノヘプチルエーテル、モノオクチルエーテル、モノノニルエーテル、モノデシルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジペンチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジオクチルエーテル、ジノニルエーテル、ジデシルエーテル等が挙げられる。
またポリグリコールの変性化合物としては、ポリオールのアルキレンオキシド付加物、あるいはそのエーテル化物等が挙げられる。ここでいうポリオールとしては、ポリオールエステルのところで例示したものと同様のものが使用できる。
上記ポリビニルエーテルとしては、下記一般式(1)で表される構成単位を有するもの等が挙げられる。
【化1】
(上記式(1)において、R1、R2及びR3はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示し、それらは互いに同一であっても異なっていても良く、R4は炭素数2〜10の2価の炭化水素基を、R5は炭素数1〜10の炭化水素基をそれぞれ示し、aはその平均値が0〜10の数であり、R1〜R5は構成単位毎に同一であっても異なっていても良く、またR4Oが複数ある場合には複数のR4Oは同一でも異なっていても良い。)
【0010】
本発明の(A)成分としては、上記したものの中から選ばれる1種の基油を単独で用いても良いし、2種以上の基油を混合して用いても良い。
また、本発明において、(A)成分の基油としては、摩耗粉・切り屑等の洗浄性がより向上することから、(A−1)40℃における動粘度が0.5mm2/s以上6mm2/s未満の基油を用いることが好ましい。
この場合、(A−1)成分としては、40℃における動粘度は、0.5mm2/s以上であることが好ましいが、より好ましくは0.8mm2/s以上、より一層好ましくは1.0mm2/s以上、最も好ましくは1.5mm2/s以上であることが望ましい。一方、6mm2/s未満であることが好ましいが、より好ましくは5mm2/s未満、より一層好ましくは3.5mm2/s未満、最も好ましくは2.5mm2/s未満であることが望ましい。
(A−1)成分の基油の含有量は、特に制限されないが、その効果を十分に発揮させるためには、使用する(A)成分の基油全量を基準として、50質量%以上が好ましく、60質量%以上含有することがより好ましく、70質量%以上含有することがより一層好ましい。
また、作業環境を考慮すると(A−1)成分としては、鉱油及び/又はポリオレフィンを用いることが好ましい。
また、本発明の洗浄剤組成物に洗浄剤としての効果だけでなく、短期防錆油としての効果をも期待したい場合には、(A)成分の基油として、上記(A−1)成分に加えて(A−2)40℃における動粘度が6mm2/s以上2000mm2/s以下の基油を混合して用いることが好ましい。
この場合、(A−2)成分としては、40℃における動粘度の下限値が6mm2/s以上であるが、好ましくは10mm2/s以上、より好ましくは15mm2/s以上、より一層好ましくは20mm2/s以上であることが望ましい。一方、上限値は2000mm2/s以下であるが、好ましくは1000mm2/s以下、より好ましくは500mm2/s以下、より一層好ましくは400mm2/s以下であることが望ましい。
また、防錆性をより向上させることが出来ることから、(A−2)成分としては、鉱油、ポリオレフィン及びアルキルベンゼンの中から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。
上記(A−1)成分と(A−2)成分を混合して用いる際の両者の混合比については特に制限はないが、その効果を十分に発揮させるためには、(A−1)成分と(A−2)成分の合計量を基準として、(A−1)成分が50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらにより好ましい。
また、金属加工油中に含まれる極圧剤が金属製部品表面と反応して生成される腐食性物質の除去性をより向上させることができることから、(A)成分の基油全体としての芳香族分は、30容量%以下であることが好ましく、20容量%以下であることがより好ましく、15容量%以下であることがより一層好ましい。
なお、ここでいう芳香族分とは、JIS K 2536「石油製品−炭化水素タイプ試験方法」の「蛍光指示薬吸着法(FIA法)」に準拠して測定される芳香族分を意味する。
また、最終的に得られる洗浄剤組成物の40℃における動粘度が0.5〜5mm2/sを満たすように、(A)成分の基油の粘度を調整しなければならないことはいうまでもない。
本発明の洗浄剤組成物において、上記(A)成分の含有量は特に限定されないが、含有量の下限値は、洗浄効率の点から、組成物全量基準で60質量%であることが好ましい。また、更に有効な洗浄効率のためには、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがより一層好ましい。一方、含有量の上限値は、洗浄効率及び本発明の洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、組成物全量基準で99質量%であることが好ましく、98質量%以下であることがより好ましく、96質量%以下であることがより一層好ましい。
【0011】
本発明における(B)成分は、ノニオン系界面活性剤である。ノニオン系界面活性剤としては、具体的には例えば、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、多価アルコールのポリオキシアルキレン付加物の脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド等が挙げられる。
これらの中でも、洗浄性により優れることから、また洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)により優れることから、本発明の(B)成分としては、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアリールエーテルが好ましい。
上記アルキレングリコールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、へキシレングリコール、ヘプチレングリコール、オクチレングリコール、ノニレングリコール、デシレングリコール等が挙げられる。
ポリオキシアルキレングリコールとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。なお、ポリオキシアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。
また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、上記ポリオキシアルキレングリコールのアルキルエーテル等が挙げられる。この場合、洗浄性及び洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、ポリオキシアルキレングリコールはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。また、同様の理由により、平均重合度は2〜15が好ましく、2〜10がより好ましく、2〜7であることがさらにより好ましい。また、同様の理由によりアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、1〜24であることが好ましく、2〜24であることがより好ましく、2〜20であることがさらにより好ましく、2〜18であることが最も好ましい。
また、ポリオキシアルキレンアリールエーテルとしては、上記ポリオキシアルキレングリコールのフェニルエーテル、アルキルフェニルエーテル等が挙げられる。この場合、洗浄性及び洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、ポリオキシアルキレングリコールはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドの重合物であることが好ましい。また、同様の理由により、平均重合度は2〜15が好ましく、2〜10がより好ましく、2〜7であることがさらにより好ましい。また、同様の理由によりアルキルフェニルエーテルのアルキル基の炭素数は、1〜24であることが好ましく、4〜24であることがより好ましく、6〜22であることがさらにより好ましく、8〜20であることが最も好ましい。
なお、当然のことながら本発明における(B)成分としては、これらの中から選ばれる1種を単独で用いても良いし、2種以上を用いても良い。
本発明の洗浄剤組成物において、上記(B)成分の含有量は組成物全量基準で、0.5〜20質量%であることが必要である。含有量の下限値は、洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、0.5質量%以上であることが必要であり、1質量%以上であることが好ましく、1.5質量%以上であることがより好ましく、2質量%以上であることが最も好ましい。また、含有量の上限値は、洗浄性の点から、20質量%以下であることが必要であり、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、7質量%以下であることが最も好ましい。
【0012】
本発明における(C)成分は、水である。ここでいう水としては、工業用水、水道水、イオン交換水、蒸留水、活性炭又は一般家庭用浄水器で処理したした水等任意のものが使用可能である。
本発明の洗浄剤組成物において、上記(C)成分の含有量は組成物全量基準で、0.1〜20質量%であることが必要である。含有量の下限値は、洗浄性の点から、0.1質量%以上であることが必要であり、0.2質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、0.8質量%以上であることが最も好ましい。また、含有量の上限値は、洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)の点から、20質量%以下であることが必要であり、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることが最も好ましい。
【0013】
本発明の洗浄剤組成物は、さらに(B)成分と(C)成分との比率(質量比)が20:1〜1:6であることが必要である
(B)成分が少なすぎる場合には、洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)が劣り好ましくない。また、(C)成分が少なすぎる場合には、洗浄性が低下し好ましくない。また、(B)成分と(C)成分の比率は、10:1〜1:4であることが好ましく、6:1〜1:3であることがより好ましい。
【0014】
本発明の洗浄剤組成物は、(A)〜(C)成分を含有するものであるが、その優れた性能をさらに高めるため、その他の添加剤を配合することができる。
その他の添加剤としては、具体的には例えば、
(D)フェノール系又はアミン系の酸化防止剤
(E)スルフォネート
(F)多価アルコールの部分エステル
(G)脂肪酸のアミン塩
(H)ベンゾトリアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、ベンゾチアゾール系化合物の中から選ばれる少なくとも1種
(I)アルキル又はアルケニルコハク酸誘導体
(J)炭素数10〜24の1価アルコール
等が挙げられる。これらその他の添加剤の含有量(合計量)は任意であるが、通常組成物全量基準で15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
【0015】
(D)成分のフェノール系酸化防止剤としては、具体的には例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(DBPC)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)等が挙げられる。また、アミン系酸化防止剤としては、ジフェニルアミン、ジアルキルジフェニルアミン(アルキル基の炭素数は1〜18)、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン(アルキル基の炭素数は1〜18)、フェノチアジン、N−アルキルフェノチアジン(アルキル基の炭素数は1〜18)等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物において、(D)成分は酸化防止性をより向上させることができる。
【0016】
(E)成分のスルフォネートは、その製造方法が特に限定されるものではなく、任意の方法によって製造されたものが使用可能である。例えば、分子量100〜1500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化合物をスルフォン化することによって得られるアルキル芳香族スルフォン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩及びこれらの混合物等が使用できる。
ここでいうアルキル芳香族スルフォン酸としては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルフォン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、いわゆるマホガニー酸等の石油スルフォン酸や、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルフォン化したもの、あるいはジノニルナフタレン等のアルキルナフタレンをスルフォン化したもの等の合成スルフォン酸等が挙げられる。
この(E)成分としては、上記のアルキル芳香族スルフォン酸と、アルカリ金属の塩基(アルカリ金属の酸化物や水酸化物等)、アルカリ土類金属の塩基(アルカリ土類金属の酸化物や水酸化物等)又は上述したアミン(アンモニア、アルキルアミンやアルカノールアミン等)とを反応させて得られる、いわゆる中性(正塩)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートと、過剰のアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミンを水の存在下で加熱することにより得られる、いわゆる塩基性スルフォネート;炭酸ガスの存在下で中性(正塩)スルフォネートをアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミンと反応させることにより得られる、いわゆる炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートをアルカリ金属の塩基、アルカリ土類金属の塩基又はアミン並びにホウ酸又は無水ホウ酸等のホウ酸化合物と反応させたり、又は炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネートとホウ酸又は無水ホウ酸等のホウ酸化合物を反応させることによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;及びこれらの混合物等が挙げられる。
またスルフォネートを構成するアルカリ金属としては、例えば、ナトリウム及びカリウム等が、アルカリ土類金属としては、例えば、マグネシウム、カルシウム及びバリウム等が挙げられる。
また、アミンとしては、モノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。
上記モノアミンとしては、具体的には例えば、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロピルアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルアミン(全ての異性体を含む)、トリブチルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンチルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンチルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンチルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクチルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクチルアミン(全ての異性体を含む)、モノノニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデシル(全ての異性体を含む)、モノドデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコシルアミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(エチル)アミン、ジメチル(プロピル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコシル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキルアミン;
モノビニルアミン、ジビニルアミン、トリビニルアミン、モノプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、モノブテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジブテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリブテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノネニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデセニル(全ての異性体を含む)、モノドデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコセニルアミン(全ての異性体を含む)等のアルケニルアミン;
ジメチル(ビニル)アミン、ジメチル(プロペニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノネニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコセニル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン;
モノベンジルアミン、(1−フェニルチル)アミン、(2−フェニルエチル)アミン(別名:モノフェネチルアミン)、ジベンジルアミン、ビス(1−フェニエチル)アミン、ビス(2−フェニルエチレン)アミン(別名:ジフェネチルアミン)等の芳香族置換アルキルアミン;
モノシクロペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、モノシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノシクロヘプチルアミン、ジシクロヘプチルアミン等の炭素数5〜16のシクロアルキルアミン;
ジメチル(シクロペンチル)アミン、ジメチル(シクロヘキシル)アミン、ジメチル(シクロヘプチル)アミン等のアルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン;
(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘプチルアミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)等のアルキルシクロアルキルアミン;
等が挙げられる。また、このモノアミンには牛脂アミン等に代表されるような、油脂から誘導されるモノアミンも含まれる。
上記ポリアミンとしては、具体的には例えば、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ブチレンジアミン、ジブチレントリアミン、トリブチレンテトラミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタブチレンヘキサミン等のアルキレンポリアミン;
N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロピルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデシル(全ての異性体を含む)、N−ドデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルキルエチレンジアミン;
N−ビニルエチレンジアミン、N−プロペニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノネニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデセニル(全ての異性体を含む)、N−ドデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルケニルエチレンジアミン;
N−アルキルジエチレントリアミン、N−アルケニルジエチレントリアミン、N−アルキルトリエチレンテトラミン、N−アルケニルトリエチレンテトラミン、N−アルキルテトラエチレンペンタミン、N−アルケニルテトラエチレンペンタミン、N−アルキルペンタエチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタエチレンヘキサミン、N−アルキルプロピレンジアミン、N−アルケニルプロピレンジアミン、N−アルキルジプロピレントリアミン、N−アルケニルジプロピレントリアミン、N−アルキルトリプロピレンテトラミン、N−アルケニルトリプロピレンテトラミン、N−アルキルテトラプロピレンペンタミン、N−アルケニルテトラプロピレンペンタミン、N−アルキルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルケニルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルキルブチレンジアミン、N−アルケニルブチレンジアミン、N−アルキルジブチレントリアミン、N−アルケニルジブチレントリアミン、N−アルキルトリブチレンテトラミン、N−アルケニルトリブチレンテトラミン、N−アルキルテトラブチレンペンタミン、N−アルケニルテトラブチレンペンタミン、N−アルキルペンタブチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタブチレンヘキサミン等のN−アルキルまたはN−アルケニルアルキレンポリアミン;
等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
上記アルカノールアミンとしては、具体的には例えば、モノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ(n−プロパノール)アミン、ジ(n−プロパノール)アミン、トリ(n−プロパノール)アミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノノナノールアミン(全ての異性体を含む)、モノデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノドデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデカノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノエタノールアミン、ジエチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジエタノールアミン、モノエチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)等を挙げることができる。
上記したアミンの中でも、冷凍システムへの影響が少ないことから、モノアミンが好ましく、モノアミンの中でも特にアルキルアミン、アルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン、アルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン、シクロアルキルアミン並びにアルキルシクロアルキルアミンがより好ましい。また、耐ステイン性の点から、アミン分子中の合計炭素数が3以上のアミンが好ましく、合計炭素数が5以上のアミンがより好ましい。
本発明の洗浄剤組成物において、(E)成分は洗浄剤組成物の液安定性(二層分離等)をより向上させることができる。但し、(E)成分としてアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を用いた際には、万が一金属表面に残存した場合であっても、冷凍サイクルシステムに悪影響を及ぼす可能性を小さくするため、添加量は金属元素として0.1質量%以下とするか、ないしは本発明に係る洗浄剤組成物で洗浄後に更に灯油等で洗浄することが好ましい。
【0017】
(F)成分の多価アルコールの部分エステルを構成する多価アルコールとしては、任意のものが使用可能であるが、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタン等が好ましい。
部分エステルを構成するカルボン酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも良い。また、炭素数についても特に制限はないが、炭素数12〜20のものが好ましい。
なおここでいう部分エステルとは多価アルコール中の水酸基の少なくとも1個以上がエステル化されない水酸基の形のままで残っているエステルを意味する。この中でも、より洗浄性を高めることができることから、複数の水酸基のうち1つのみがエステル化されたモノエステルが好ましい。
(F)成分としては、具体的には、
グリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソミリステート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリンモノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテート、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリンモノイソオレエート等のグリセリンモノエステル;
トリメチロールプロパンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレート、トリメチロールプロパンモノテトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステート、トリメチロールプロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイソパルミテート、トリメチロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロールプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリメチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロールプロパンモノイソオレエート等のトリメチロールプロパンモノエステル;
ペンタエリスリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトールモノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウレート、ペンタエリスリトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトールモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソミリステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタエリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリトールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステアレート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリスリトールモノイソオレエート等のペンタエリスリトールモノエステル;
ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリステート、ソルビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミテート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタンモノオクタデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエート等のソルビタンモノエステル;
及びこれらの混合物等が好ましく用いられる。
本発明の洗浄剤組成物において、(F)成分は洗浄性をより向上させることができる。
【0018】
(G)成分の脂肪酸のアミン塩を構成する脂肪酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でも良く、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも良い。また、炭素数についても特に制限はないが、炭素数8〜18のものが好ましい。
アミンとしては、モノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。
上記モノアミンとしては、具体的には例えば、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロピルアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルアミン(全ての異性体を含む)、トリブチルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンチルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンチルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンチルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクチルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクチルアミン(全ての異性体を含む)、モノノニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデシル(全ての異性体を含む)、モノドデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコシルアミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(エチル)アミン、ジメチル(プロピル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコシル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキルアミン;
モノビニルアミン、ジビニルアミン、トリビニルアミン、モノプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、モノブテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジブテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリブテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノネニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデセニル(全ての異性体を含む)、モノドデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコセニルアミン(全ての異性体を含む)等のアルケニルアミン;
ジメチル(ビニル)アミン、ジメチル(プロペニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノネニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコセニル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン;
モノベンジルアミン、(1−フェニルチル)アミン、(2−フェニルエチル)アミン(別名:モノフェネチルアミン)、ジベンジルアミン、ビス(1−フェニエチル)アミン、ビス(2−フェニルエチレン)アミン(別名:ジフェネチルアミン)等の芳香族置換アルキルアミン;
モノシクロペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、モノシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノシクロヘプチルアミン、ジシクロヘプチルアミン等の炭素数5〜16のシクロアルキルアミン;
ジメチル(シクロペンチル)アミン、ジメチル(シクロヘキシル)アミン、ジメチル(シクロヘプチル)アミン等のアルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン;
(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘプチルアミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)等のアルキルシクロアルキルアミン;
等が挙げられる。また、このモノアミンには牛脂アミン等に代表されるような、油脂から誘導されるモノアミンも含まれる。
上記ポリアミンとしては、具体的には例えば、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ブチレンジアミン、ジブチレントリアミン、トリブチレンテトラミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタブチレンヘキサミン等のアルキレンポリアミン;
N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロピルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデシル(全ての異性体を含む)、N−ドデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルキルエチレンジアミン;
N−ビニルエチレンジアミン、N−プロペニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノネニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデセニル(全ての異性体を含む)、N−ドデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルケニルエチレンジアミン;
N−アルキルジエチレントリアミン、N−アルケニルジエチレントリアミン、N−アルキルトリエチレンテトラミン、N−アルケニルトリエチレンテトラミン、N−アルキルテトラエチレンペンタミン、N−アルケニルテトラエチレンペンタミン、N−アルキルペンタエチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタエチレンヘキサミン、N−アルキルプロピレンジアミン、N−アルケニルプロピレンジアミン、N−アルキルジプロピレントリアミン、N−アルケニルジプロピレントリアミン、N−アルキルトリプロピレンテトラミン、N−アルケニルトリプロピレンテトラミン、N−アルキルテトラプロピレンペンタミン、N−アルケニルテトラプロピレンペンタミン、N−アルキルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルケニルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルキルブチレンジアミン、N−アルケニルブチレンジアミン、N−アルキルジブチレントリアミン、N−アルケニルジブチレントリアミン、N−アルキルトリブチレンテトラミン、N−アルケニルトリブチレンテトラミン、N−アルキルテトラブチレンペンタミン、N−アルケニルテトラブチレンペンタミン、N−アルキルペンタブチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタブチレンヘキサミン等のN−アルキルまたはN−アルケニルアルキレンポリアミン;
等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
上記アルカノールアミンとしては、具体的には例えば、モノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ(n−プロパノール)アミン、ジ(n−プロパノール)アミン、トリ(n−プロパノール)アミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノノナノールアミン(全ての異性体を含む)、モノデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノドデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデカノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノエタノールアミン、ジエチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジエタノールアミン、モノエチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)等を挙げることができる。
上記したアミンの中でも、冷凍システムへの影響が少ないことから、モノアミンが好ましく、モノアミンの中でも特にアルキルアミン、アルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン、アルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン、シクロアルキルアミン並びにアルキルシクロアルキルアミンがより好ましい。また、耐ステイン性の点から、アミン分子中の合計炭素数が3以上のアミンが好ましく、合計炭素数が5以上のアミンがより好ましい。
本発明の洗浄剤組成物において、(G)成分は洗浄性をより向上させることができる。
【0019】
(H)成分のベンゾトリアゾール系化合物としては、下記の一般式(2)で表される(アルキル)ベンゾトリアゾール化合物等が挙げられる。
【化2】
(上記式中、R6は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、好ましくはメチル基又はエチル基を表し、bは0〜3、好ましくは0〜2の数である。)
また、下記一般式(3)で表される(アルキル)アミノアルキルベンゾトリアゾール化合物を用いることもできる。
【化3】
(上記式中、R7は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、好ましくはメチル基又はエチル基を表し、R8はメチレン基又はエチレン基を表し、R9及びR10はそれぞれ個別に水素原子又は炭素数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基、好ましくは炭素数1〜12の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、またcは0〜3、好ましくは0又は1の数を表している。)
また、(H)成分のチアジアゾール系化合物としては、具体的には例えば、以下の一般式(4)で表される化合物等が挙げられる。
【化4】
(上記(4)式中、R11は、炭素数1〜30、好ましくは6〜24の、直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、R12は、水素原子又は炭素数1〜30の直鎖状又は分岐状のアルキル基、好ましくは水素原子又は炭素数1〜24の直鎖状又は分岐状のアルキル基をそれぞれ表し、d及びeはそれぞれ個別に、1〜3、好ましくは1又は2の数を表している。)
また、(H)成分のベンゾチアゾール系化合物としては、下記の一般式(5)で表される化合物等が挙げられる。
【化5】
(上記式中、R13は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基、好ましくはメチル基又はエチル基を示し、R14は炭素数1〜30、好ましくは6〜24の、直鎖状又は分岐状のアルキル基をそれぞれ示し、またfは0〜3、好ましくは0又は1の数を示し、gは1〜3、好ましくは1又は2の数である。)
本発明の洗浄剤組成物において、(H)成分は金属部品に対する耐ステイン性をより向上させることができる。
【0020】
(I)成分のアルキル又はアルケニルコハク酸誘導体としては、アルキル又はアルケニルコハク酸とアルコールとのエステル、、アルキル又はアルケニルコハク酸とアミノアルカノールとの反応生成物、アルキル又はアルケニルコハク酸無水物とザルコシンとの反応生成物、アルキル又はアルケニルコハク酸無水物とダイマー酸との反応生成物等が挙げられる。
これらの中でも、(I)成分としては、アルケニルコハク酸とアルコールとの部分エステル(モノエステル)が好ましく用いられる。ここでいう、アルケニル基の炭素数については任意であるが、通常炭素数8〜18のものが使用される。
また、部分エステルを構成するアルコールとしては、1価のアルコールであっても、2価以上の多価アルコールであっても良いが、1価アルコール及び2価アルコールが好ましい。1価アルコールとしては、通常炭素数8〜18の脂肪族アルコールが用いられる。また、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、飽和のものであっても不飽和のものであっても良い。また、2価アルコールとしては、通常アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールが用いられる。アルキレングリコールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、へキシレングリコール、ヘプチレングリコール、オクチレングリコール、ノニレングリコール、デシレングリコール等が挙げられる。また、ポリオキシアルキレングリコールとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。なお、ポリオキシアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。重合度については特に制限はないが、2〜10のものが好ましく、2〜8のものがより好ましく、2〜6のものがさらにより好ましく用いられる。
本発明の洗浄剤組成物において、(I)成分は洗浄性をより向上させることができる。
【0021】
(J)成分の炭素数10〜24の1価アルコールとしては、任意のものが使用可能であるが、より洗浄性、洗浄剤組成物の液安定性を向上させることができることから、炭素数12〜20の1価アルコールが好ましく、炭素数14〜18の1価アルコールがより好ましい。このアルコールとしては、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、飽和のものであっても不飽和のものであっても良い。
【0022】
本発明の洗浄剤組成物は、金属加工油やさび止め油等の残留物の除去効率に優れており、金属加工工程後、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行えば、金属製部品にさび止め油を塗布することなく出荷できる。特に、本発明の洗浄剤組成物は不水系の金属加工油の洗浄性に優れている。
したがって、本発明の洗浄剤組成物は、冷凍サイクルシステム用の金属製部品の洗浄剤として特に有用である。
また、冷凍サイクルシステムの閉塞の可能性をより低減させることができることから、本発明の洗浄剤組成物を用いた後に、灯油等を用いて洗浄剤組成物自体も洗浄してから、金属製品を出荷することが好ましい。一方、本発明の洗浄剤組成物に短期防錆油としての効果を期待したいに場合には、灯油等による洗浄を行うことなく、そのまま出荷することが好ましい。
また、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄を行えば、金属製部品にさび止め油を塗布することなく出荷が可能であるが、金属製部品のさび発生の可能性をより低減させたい場合には、さび止め油を塗布してからでも出荷することもできる。この際に使用されるさび止め油としては、さび止め性に優れていると共に、組立工程前に行われるさび止め油の除去が必ずしも完全でない場合であっても、冷凍サイクルシステムを閉塞してしまうような事態を招くことがないものを使用することが好ましい。
【0023】
このような、さび止め油組成物としては、具体的には例えば、40℃での動粘度が1.5〜50mm2/sであり、金属元素の総含有量が0.1%未満であると共に、下記(a)及び(b)の成分を組成物全量基準で下記に示す所定量含有するもの等が挙げられる。
(a)鉱油及び合成油の中から選ばれる少なくとも1種の基油50〜99質量%
(b)下記の中から選ばれる少なくとも1種のさび止め添加剤1〜20質量%
(b−1)有機酸のアミン塩
(b−2)多価アルコールの部分エステル
【0024】
ここでいうさび止め油組成物の40℃における動粘度は、1.5〜50mm2/sであることが好ましい。防錆性の点から、下限値は、1.5mm2/s以上であることが好ましく、より好ましくは2mm2/s以上とすることが望ましい。また、取り扱い性及び付着量の点から、上限値は、50mm2/s以下であることが好ましく、より好ましくは25mm2/s以下、より一層好ましくは15mm2/s以下とすることが望ましい。
ここでいうさび止め油組成物は、さび止め油が冷凍サイクル中に混入した場合にトラブルを起こす可能性があるため、金属元素の含有量が0.1質量%未満であることが好ましく、より好ましくは0.05質量%未満であることが望ましい。
尚、本発明において金属元素の含有量とは、ASTM D 5185-95 "Standard TestMethod for Determination of Additive Elements, Wear Metals, and
Contaminants in Used Lubricating Oils and Determination of Selected
Elements in Base Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic Emission
Spectrometry(ICP-AES)"に準拠して測定される組成物全量基準の金属元素の含有量を意味する。
【0025】
ここでいう(a)成分の基油は、鉱油及びは合成油の中から選ばれる少なくとも1種であるが、鉱油としては、具体的には例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理の1種もしくは2種以上の精製手段を適宜組み合わせて適用して得られるパラフィン系又はナフテン系の鉱油等が挙げられる。
【0026】
また、合成油としては、具体的には例えば、ポリオレフィン、アルキルベンゼン、エステル、エーテル、シリケート、ポリシロキサン等の合成含酸素油等が挙げられるが、これらの中でもポリオレフィン、アルキルベンゼン、エステル、エーテルがより好ましい。
ここでいう(a)成分として例示したポリオレフィンとしては、炭素数2〜16、好ましくは2〜12のオレフィンを単独重合したもの又は共重合したもの並びにこれらの水素化物等が挙げられる。このポリオレフィンが、構造の異なるオレフィンの共重合体である場合、その共重合体に於けるモノマー比やモノマー配列には特別な制限はなく、ランダム共重合体、交互共重合体及びブロック共重合体のいずれもが使用できる。
またポリオレフィンを形成するオレフィンモノマーは、α−オレフィンであっても、内部オレフィンであっても良く、また直鎖状オレフィンであっても、分枝状オレフィンであっても良い。
このようなポリオレフィンを製造する際に使用可能なオレフィンを具体的に例示すれば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、直鎖状又は分枝状のペンテン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のヘキセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のヘプテン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のオクテン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のノネン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のウンデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のドデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のトリデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のテトラデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のペンタデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)、直鎖状又は分枝状のヘキサデセン(α−オレフィン、内部オレフィンを含む)及びこれらの混合物等を挙げることができるが、これらの中でも、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、炭素数5〜12のα−オレフィン及びこれらの混合物等が好ましく用いれられる。また、炭素数5〜12のα−オレフィンの中でも、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン及びこれらの混合物等がより好ましい。
上記したポリオレフィンは任意の方法で製造することができる。例えば、無触媒による熱反応によって製造することができるほか、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物触媒;塩化アルミニウム、塩化アルミニウム−多価アルコール系、塩化アルミニウム−四塩化チタン系、塩化アルミニウム−アルキル錫ハライド系、フッ化ホウ素等のフリーデルクラフツ型触媒;有機塩化アルミニウム−四塩化チタン系、有機アルミニウム−四塩化チタン系等のチーグラー型触媒;アルミノキサン−ジルコノセン系、イオン性化合物−ジルコノセン系等のメタロセン型触媒;塩化アルミニウム−塩基系、フッ化ホウ素−塩基系等のルイス酸コンプレックス型触媒等の公知の触媒系を用いて、上記のオレフィンを単独重合又は共重合させることで製造することができる。
上記(a)成分には、上記したポリオレフィンを用いることができるが、当該重合体は通常二重結合を有しているので、その熱・酸化安定性を考慮すると、重合体中の二重結合を水素化した、いわゆるポリオレフィンの水素化物を、基油として用いるのが好ましい。ポリオレフィンの水素化物を取得するには、適宜の方法が採用可能であり、例えば、ポリオレフィンを公知の水素化触媒の存在下で水素で水素化し、ポリオレフィン中に存在する二重結合を飽和化することによって得ることができる。また、使用触媒を選択することによって、オレフィンの重合と重合体の水素化という2工程を経ることなく、オレフィンの重合と重合体中に存在する二重結合の水素化を1工程で完遂させることも可能である。
上記した使用可能なポリオレフィンの中にあって、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン(ナフサ熱分解の際に副生するブタン−ブテン(1−ブテン、2−ブテン及びイソブテンの混合物)留分の重合によって得られる共重合体)、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー、1−ドデセンオリゴマー並びにこれらの水素化物、さらにはこれらの混合物等が、熱・酸化安定性、粘度−温度特性、低温流動性に優れている点で好ましく、特にエチレン−プロピレン共重合体水素化物、ポリブテン水素化物、1−オクテンオリゴマー水素化物、1−デセンオリゴマー水素化物、1−ドデセンオリゴマー水素化物並びにこれらの混合物がより好ましい。
なお、潤滑油用基油として現在市販されているエチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン及びポリ−α−オレフィン等の合成油は、通常、その二重結合が既に水素化されているものであり、これらの市販品もここでいうさび止め油組成物の基油として用いることができる。
【0027】
上記(a)成分として例示したアルキルベンゼンとしては、任意のものが使用可能であるが、通常炭素数1〜40のアルキル基を1〜4個有するもの等が好ましく挙げられる。
ここでいう炭素数1〜40のアルキル基としては、具体的には例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(すべての異性体を含む)、ブチル基(すべての異性体を含む)、ペンチル基(すべての異性体を含む)、ヘキシル基(すべての異性体を含む)、ヘプチル基(すべての異性体を含む)、オクチル基(すべての異性体を含む)、ノニル基(すべての異性体を含む)、デシル基(すべての異性体を含む)、ウンデシル基(すべての異性体を含む)、ドデシル基(すべての異性体を含む)、トリデシル基(すべての異性体を含む)、テトラデシル基(すべての異性体を含む)、ペンタデシル基(すべての異性体を含む)、ヘキサデシル基(すべての異性体を含む)、ヘプタデシル基(すべての異性体を含む)、オクタデシル基(すべての異性体を含む)、ノナデシル基(すべての異性体を含む)、イコシル基(すべての異性体を含む)、ヘンイコシル基(すべての異性体を含む)、ドコシル基(すべての異性体を含む)、トリコシル基(すべての異性体を含む)、テトラコシル基(すべての異性体を含む)、ペンタコシル基(すべての異性体を含む)、ヘキサコシル基(すべての異性体を含む)、ヘプタコシル基(すべての異性体を含む)、オクタコシル基(すべての異性体を含む)、ノナコシル基(すべての異性体を含む)、トリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ヘントリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ドトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、トリトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、テトラトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ペンタトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ヘキサトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ヘプタトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、オクタトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、ノナトリアコンチル基(すべての異性体を含む)、テトラコンチル基(すべての異性体を含む)等が挙げられる。
このアルキル基としては直鎖状であっても、分枝状であっても良いが、安定性、粘度特性等の点から分枝状アルキル基が好ましく、特に入手可能性の点から、プロピレン、ブテン、イソブチレン等のオレフィンのオリゴマーから誘導される分枝状アルキル基がより好ましい。
上記アルキルベンゼン中のアルキル基の個数は1〜4個が好ましいが、安定性、入手可能性の点から1個又は2個のアルキル基を有するアルキルベンゼン、すなわちモノアルキルベンゼン、ジアルキルベンゼン、又はこれらの混合物が最も好ましい。
またもちろんのこと、アルキルベンゼンとしては、単一の構造のアルキルベンゼンだけでなく、異なる構造を有するアルキルベンゼンの混合物であっても良い。
上記アルキルベンゼンの製造方法は任意であり、何ら限定されるものでないが、一般に以下に示す合成法によって製造できる。
原料となる芳香族化合物としては、具体的には例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルエチルベンゼン、ジエチルベンゼン、及びこれらの混合物等が挙げられる。またアルキル化剤としては、具体的には例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン等の低級モノオレフィン、好ましくはプロピレンの重合によって得られる炭素数6〜40の直鎖状又は分枝状のオレフィン;ワックス、重質油、石油留分、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱分解によって得られる炭素数6〜40の直鎖状又は分枝状のオレフィン;灯油、軽油等の石油留分からn−パラフィンを分離し、これを触媒によりオレフィン化することによって得られる炭素数9〜40の直鎖状オレフィン;及びこれらの混合物等が挙げられる。
またアルキル化の際のアルキル化触媒としては、塩化アルミニウム、塩化亜鉛等のフリーデルクラフツ型触媒;硫酸、リン酸、ケイタングステン酸、フッ化水素酸、活性白土等の酸性触媒;等、公知の触媒が挙げられる。
【0028】
上記(a)成分として例示したエステルとしては、二塩基酸エステル、ポリオールエステル、コンプレックスエステル、炭酸エステル等が挙げられる。ここでいうエステルとは、エステルを構成する酸及びアルコールとして二塩基酸等の多塩基酸や多価アルコールを用いた場合には、実質的に全てエステル化されたもののみを表し、カルボキシル基や水酸基がエステル化されずに残っている部分エステルは含まない。
二塩基酸エステルとしては、炭素数5〜10の二塩基酸と炭素数1〜24の一価アルコールとのエステル及びこれらの混合物等が挙げられる。ここで、炭素数5〜10の二塩基酸としては、具体的には例えば、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等が挙げられる。炭素数1〜4の一価アルコールとしては、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、具体的には例えば、メタノール、エタノール、直鎖状又は分岐状のプロパノール、直鎖状又は分岐状のブタノール、直鎖状又は分岐状のペンタノール、直鎖状又は分岐状のヘキサノール、直鎖状又は分岐状のヘプタノール、直鎖状又は分岐状のオクタノール、直鎖状又は分岐状のノナノール、直鎖状又は分岐状のデカノール、直鎖状又は分岐状のウンデカノール、直鎖状又は分岐状のドデカノール、直鎖状又は分岐状のトリデカノール、直鎖状又は分岐状のテトラデカノール、直鎖状又は分岐状のペンタデカノール、直鎖状又は分岐状のヘキサデカノール、直鎖状又は分岐状のオクタデカノール、直鎖状又は分岐状のノナデカノール、直鎖状又は分岐状のイコサノール、直鎖状又は分岐状のヘンイコサノール、直鎖状又は分岐状のドコサノール、直鎖状又は分岐状のトリコサノール、直鎖状又は分岐状のテトラコサノール等が挙げられる。
この二塩基酸エステルの好ましいものとしては、ジトリデシルグルタレート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ2−エチルヘキシルセバケート、及びこれらの混合物等が挙げられる。
ポリオールエステルとしては、ジオールあるいは水酸基を3〜20個有するポリオールと、炭素数6〜20の脂肪酸とのエステル等が挙げられる。ここで、ジオールとしては、具体的には例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、2ーメチル−1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,7−ヘプタンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール等が挙げられる。ポリオールとしては、具体的には例えば、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ジ−(トリメチロールプロパン)、トリ−(トリメチロールプロパン)、ペンタエリスリトール、ジ−(ペンタエリスリトール)、トリ−(ペンタエリスリトール)、グリセリン、ポリグリセリン(グリセリンの2〜20量体)、1,3,5ーペンタントリオール、ソルビトール、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトール等の多価アルコール、キシロース、アラビノース、リボース、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、シュクロース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の糖類、並びにこれらの部分エーテル化物、及びメチルグルコシド(配糖体)等が挙げられる。
脂肪酸としては、具体的には例えば、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、イコサン酸、オレイン酸等の直鎖又は分岐のもの、あるいはα炭素原子が4級であるいわゆるネオ酸等が挙げられる。さらに具体的には、吉草酸、イソペンタン酸、カプリン酸、ペラルゴン酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルペンタン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ノルマルノナン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸等がより好ましい。
このポリオールエステルは、遊離の水酸基を有していても良い。
ポリオールエステルの好ましいものとしては、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ジ−(トリメチロールプロパン)、トリ−(トリメチロールプロパン)、ペンタエリスリトール、ジ−(ペンタエリスリトール)、トリ−(ペンタエリスリトール)等のヒンダードアルコールのエステル等が挙げられ、具体的には例えば、ネオペンチルグリコール2−エチルヘキサノエート、トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート、及びこれらの混合物等が挙げられる。
またコンプレックスエステルとは、脂肪酸及び二塩基酸と、一価アルコール及びポリオールとのエステルのことであり、脂肪酸、二塩基酸、一価アルコール、ポリオールとしては、二塩基酸エステル及びポリオールエステルのところで例示したものと同様のものが使用できる。
また、炭酸エステルとは、炭酸と一価アルコール及びポリオールとのエステルのことであり、ここでいう一価アルコール及びポリオールとしては、先に例示したものと同様のもの、アルキレンオキサイドを単独重合あるいは共重合したポリグリコール、あるいは先に例示したポリオールにポリグリコールを付加したもの等が使用できる。
【0029】
上記(a)成分として例示したエーテルとしては、ポリグリコール、ポリビニルエーテル、ポリフェニルエーテル、環状エーテル、パーフルオロエーテル等が挙げられるが、この中でもポリグリコール、ポリビニルエーテルが好ましい。
ポリグリコールとしては、ポリアルキレングリコール、そのエーテル化物、及びそれらの変性化合物等等が好ましく使用される。
ポリアルキレングリコールとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを単独重合あるいは共重合したものが用いられる。なお、ポリアルキレングリコールにおいて、構造の異なったアルキレンオキシドが共重合している場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合していても良い。
またポリアルキレングリコールのエーテル化物とは上記のポリアルキレングリコールの水酸基をエーテル化したものである。ポリアルキレングリコールのエーテル化物の具体例としては、モノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテル、モノペンチルエーテル、モノヘキシルエーテル、モノヘプチルエーテル、モノオクチルエーテル、モノノニルエーテル、モノデシルエーテル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジペンチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジオクチルエーテル、ジノニルエーテル、ジデシルエーテル等が挙げられる。
ポリグリコールの変性化合物としては、ポリオールのアルキレンオキシド付加物、あるいはそのエーテル化物等が挙げられる。ここでいうポリオールとしては、ポリオールエステルのところで例示したものと同様のものが使用できる。
また、ポリビニルエーテルとしては、下記一般式(6)で表される構成単位を有するもの等が挙げられる。
【化6】
(上記式(6)において、R15、R16及びR17はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を示し、それらは互いに同一であっても異なっていても良く、R18は炭素数2〜10の2価の炭化水素基を、R19は炭素数1〜10の炭化水素基をそれぞれ示し、hはその平均値が0〜10の数を示し、R15〜R19は構成単位毎に同一であっても異なっていても良く、またR18Oが複数ある場合には複数のR18Oは同一でも異なっていても良い。)
【0030】
ここでいう(a)成分としては、上記したものの中から選ばれる1種の基油を単独で用いても良いし、2種以上の基油を混合して用いても良い。
また、良好な取り扱い性を維持しつつ、かつ防錆性能をさらに強化したい場合には、
(a−1)40℃における動粘度が1mm2/s以上6mm2/s未満の基油
及び
(a−2)40℃における動粘度が6mm2/s以上2000mm2/s以下の基油
を混合して用いることが好ましい。この場合、特に(a−1)成分としては、鉱油及び/又はポリオレフィンを用いることが好ましい。
なお、最終的に得られるさび止め油組成物の40℃における動粘度が1.5〜50mm2/sを満たすように、(a)成分の基油の粘度を調整することが望ましいことはいうまでもない。
ここでいうさび止め油組成物において、上記(a)成分の含有量は組成物全量基準で、50〜99質量%であることが好ましい。防錆性の点から、含有量の下限値は50質量%以上であることが好ましく、また、防錆性のみならず冷凍システムへの影響を考慮すると、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることがより一層好ましい。また、含有量の上限値は、防錆性の点から、99質量%以下であることが好ましく、98質量%以下であることがより好ましく、96質量%以下であることがより一層好ましい。
【0031】
上記(b)成分は、下記の中から選ばれる少なくとも1種のさび止め添加剤である。
(b−1)有機酸のアミン塩
(b−2)多価アルコールの部分エステル
【0032】
(b−1)成分の有機酸としては、カルボン酸、スルホン酸、酸性(亜)リン酸エステル等が挙げられる。
カルボン酸としては、脂肪酸、二塩基酸、二塩基酸の部分エステル、ナフテン酸、樹脂酸、ラノリン脂肪酸、アミノ酸誘導体、酸化ワックス等が挙げられるが、これらの中でも脂肪酸、二塩基酸、二塩基酸の部分エステルが好ましい。
ここでいう脂肪酸の炭素数には、特に制限はないが、耐ステイン性の点から、炭素数12〜24のものが好ましく、より一層防錆性に優れる点から、炭素数14〜20の脂肪酸がより好ましい。また、直鎖状のものであっても分岐状のものであっても良く、飽和のものであっても不飽和のものであっても良い。
また、二塩基酸としては具体的には例えば、直鎖状エタン二酸(シュウ酸)、直鎖状又は分岐状のプロパン二酸(マロン酸を含む)、直鎖状又は分岐状のブタン二酸(コハク酸を含む)、直鎖状又は分岐状のペンタン二酸(グルタル酸を含む)、直鎖状又は分岐状のヘキサン二酸(アジピン酸を含む)、直鎖状又は分岐状のヘプタン二酸(ピメリン酸を含む)、直鎖状又は分岐状のオクタン二酸(スベリン酸を含む)、直鎖状又は分岐状のノナン二酸(アゼライン酸を含む)、直鎖状又は分岐状のデカン二酸(セバシン酸を含む)等が挙げられる。また、二塩基酸としては、炭素数9〜24のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニルコハク酸等が挙げられる。
また、二塩基酸の部分エステルとしては、上記した二塩基酸とアルコールとの部分エステルであり、ここでいう部分エステルとは、二塩基酸の2つのカルボキシル基のうち一方のみがエステル化され、残りの一方はカルボキシル基のまま残っているエステルをいう。
二塩基酸とのエステルに用いられるアルコールは、その炭素数は特に制限されないが、好ましくは炭素数1〜24、より好ましくは炭素数1〜18のアルコールが用いられる。
【0033】
上記(b−1)成分の有機酸として例示したスルホン酸としては、具体的には例えば、平均分子量100〜1500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化合物をスルホン化することによって得られるアルキル芳香族スルホン酸等が好適に用いられる。
ここでいうアルキル芳香族スルホン酸としては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルホン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、いわゆるマホガニー酸等の石油スルホン酸や、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルホン化したもの、あるいはジノニルナフタレン等のアルキルナフタレンをスルホン化したもの等の合成スルホン酸等が挙げられる。
【0034】
上記(b−1)成分の有機酸として例示した酸性(亜)リン酸エステルとしては、下記一般式(7)で表される酸性リン酸エステル(i=1の場合)及び酸性亜リン酸エステル(i=0の場合)等が挙げられる。
【化7】
(一般式(7)において、R20及びR21は個別に水素又は炭素数1〜24の炭化水素基を示すが、ただしR20及びR21が同時に水素である場合を除く。iは0又は1の整数である。)
上記式(7)において、炭化水素基としては、炭素数1〜24の直鎖状又は分枝状のアルキル基、炭素数3〜24の直鎖状又は分枝状のアルケニル基、炭素数5〜13のシクロアルキル基又はアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜18のアリール基又は直鎖状もしくは分枝状のアルキルアリール基、炭素数7〜19のアリールアルキル基等が挙げられる。
【0035】
(b−1)成分は上記した有機酸のアミン塩であるが、ここでいうアミンとしては、モノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。
ここでいうモノアミンとしては、具体的には例えば、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロピルアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルアミン(全ての異性体を含む)、トリブチルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンチルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンチルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンチルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクチルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクチルアミン(全ての異性体を含む)、モノノニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデシル(全ての異性体を含む)、モノドデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコシルアミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(エチル)アミン、ジメチル(プロピル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクチル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコシル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコシル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキルアミン;
モノビニルアミン、ジビニルアミン、トリビニルアミン、モノプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、モノブテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジブテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリブテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノネニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデセニル(全ての異性体を含む)、モノドデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコセニルアミン(全ての異性体を含む)等のアルケニルアミン;
ジメチル(ビニル)アミン、ジメチル(プロペニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ブテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクテニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノネニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(デセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ウンデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ドデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(テトラデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ペンタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘキサデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘプタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(オクタデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ノナデセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(イコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(ヘンイコセニル)アミン(全ての異性体を含む)、ジメチル(トリコセニル)アミン(全ての異性体を含む)等のアルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン;
モノベンジルアミン、(1−フェニルチル)アミン、(2−フェニルエチル)アミン(別名:モノフェネチルアミン)、ジベンジルアミン、ビス(1−フェニエチル)アミン、ビス(2−フェニルエチレン)アミン(別名:ジフェネチルアミン)等の芳香族置換アルキルアミン;
モノシクロペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、モノシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノシクロヘプチルアミン、ジシクロヘプチルアミン等の炭素数5〜16のシクロアルキルアミン;
ジメチル(シクロペンチル)アミン、ジメチル(シクロヘキシル)アミン、ジメチル(シクロヘプチル)アミン等のアルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン;
(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘプチルアミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)等のアルキルシクロアルキルアミン;
等が挙げられる。また、このモノアミンには牛脂アミン等に代表されるような、油脂から誘導されるモノアミンも含まれる。
ここでいうポリアミンとしては、具体的には例えば、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ブチレンジアミン、ジブチレントリアミン、トリブチレンテトラミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタブチレンヘキサミン等のアルキレンポリアミン;
N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロピルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデシル(全ての異性体を含む)、N−ドデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルキルエチレンジアミン;
N−ビニルエチレンジアミン、N−プロペニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノネニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデセニル(全ての異性体を含む)、N−ドデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルケニルエチレンジアミン;
N−アルキルジエチレントリアミン、N−アルケニルジエチレントリアミン、N−アルキルトリエチレンテトラミン、N−アルケニルトリエチレンテトラミン、N−アルキルテトラエチレンペンタミン、N−アルケニルテトラエチレンペンタミン、N−アルキルペンタエチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタエチレンヘキサミン、N−アルキルプロピレンジアミン、N−アルケニルプロピレンジアミン、N−アルキルジプロピレントリアミン、N−アルケニルジプロピレントリアミン、N−アルキルトリプロピレンテトラミン、N−アルケニルトリプロピレンテトラミン、N−アルキルテトラプロピレンペンタミン、N−アルケニルテトラプロピレンペンタミン、N−アルキルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルケニルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルキルブチレンジアミン、N−アルケニルブチレンジアミン、N−アルキルジブチレントリアミン、N−アルケニルジブチレントリアミン、N−アルキルトリブチレンテトラミン、N−アルケニルトリブチレンテトラミン、N−アルキルテトラブチレンペンタミン、N−アルケニルテトラブチレンペンタミン、N−アルキルペンタブチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタブチレンヘキサミン等のN−アルキルまたはN−アルケニルアルキレンポリアミン;
等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
ここでいうアルカノールアミンとしては、具体的には例えば、モノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ(n−プロパノール)アミン、ジ(n−プロパノール)アミン、トリ(n−プロパノール)アミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノノナノールアミン(全ての異性体を含む)、モノデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノドデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデカノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノエタノールアミン、ジエチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジエタノールアミン、モノエチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)等を挙げることができる。
上記したアミンの中でも、冷凍システムへの影響が少ないことから、モノアミンが好ましく、モノアミンの中でも特にアルキルアミン、アルキル基及びアルケニル基を有するモノアミン、アルキル基及びシクロアルキル基を有するモノアミン、シクロアルキルアミン並びにアルキルシクロアルキルアミンがより好ましい。また、耐ステイン性の点から、アミン分子中の合計炭素数が3以上のアミンが好ましく、合計炭素数が5以上のアミンがより好ましい。
【0036】
また、(b−2)成分は、多価アルコールの部分エステルであるが、ここでいう多価アルコールとしては、ジオール及び水酸基を3〜20個有するポリオール等が挙げられる。これらの中でも、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタンが好ましい。
部分エステルを構成するカルボン酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも良い。また、炭素数についても特に制限はないが、炭素数12〜20のものが好ましい。
なおここでいう部分エステルとは多価アルコール中の水酸基の少なくとも1個以上がエステル化されない水酸基の形のままで残っているエステルを意味する。この中でも、よりさび止め性を高めることができることから、複数の水酸基のうち1つのみがエステル化されたモノエステルが好ましい。
ここでいう多価アルコール部分エステルとしては、具体的には、
グリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソミリステート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリンモノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテート、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリンモノイソオレエート等のグリセリンモノエステル;
トリメチロールプロパンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレート、トリメチロールプロパンモノテトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステート、トリメチロールプロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイソパルミテート、トリメチロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロールプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリメチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロールプロパンモノイソオレエート等のトリメチロールプロパンモノエステル;
ペンタエリスリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトールモノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウレート、ペンタエリスリトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトールモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソミリステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタエリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリトールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステアレート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリスリトールモノイソオレエート等のペンタエリスリトールモノエステル;
ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリステート、ソルビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミテート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタンモノオクタデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエート等のソルビタンモノエステル;
及びこれらの混合物等が好ましく用いられる。
【0037】
上記(b)成分としては、上記したものの中から選ばれる単一の構造を有するさび止め添加剤を単独で用いても良く、2種以上の異なる構造を有するさび止め添加剤を併用して用いても良い。
また、より防錆性を向上させることができる点から、(b−1)成分と(b−2)成分を併用して用いることが好ましい。この場合、(b−1)成分及び(b−2)成分としては、それぞれ単一の構造を有するさび止め添加剤を単独で用いても良く、2種以上の異なる構造を有するさび止め添加剤を併用して用いても良いことはいうまでもない。
ここでいうさび止め油組成物において、上記(b)成分の含有量(合計量)は組成物全量基準で、1〜20質量%であることが好ましい。含有量の下限値は、防錆性の点から、1質量%以上であることが好ましく、より防錆性を高めることができることから、2質量%以上であることがより好ましく、4質量%以上であることがより一層好ましい。また、上限値は、冷凍システムへの影響を考慮すると、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。
上記(b−1)成分と(b−2)成分を混合して用いる際の両者の混合比については特に制限はないが、その効果を十分に発揮させるためには、(b−1)成分と(b−2)成分の合計量を基準として、(b−1)成分が10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることがより好ましい。
【0038】
ここでいうさび止め油組成物において、上記(a)成分及び(b)成分をそれぞれ所定量含有していれば、防錆性に優れかつ冷凍サイクルへの悪影響を最小限に抑えたさび止め油組成物が得られるが、さらにその酸化防止性能を向上させるために、
(c)フェノール系又はアミン系酸化防止剤
を含有させることが好ましい。
フェノール系酸化防止剤としては、具体的には例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)等が挙げられる。
また、アミン系酸化防止剤としては、具体的には例えば、フェニルナフチルアミン、アルキルフェニルナフチルアミン、p,p−ジアルキルジフェニルアミン等が挙げられる。
(c)成分を含有させる場合、上記の中から選ばれる単一の構造を有する酸化防止剤を単独で用いても良く、2種以上の異なる構造を有する酸化防止剤を併用して用いても良い。
ここでいうさび止め油組成物において、(c)成分を含有させる場合の含有量(合計量)は組成物全量基準で、0.01〜5質量%であることが好ましい。含有量の下限値は、添加効果を考慮すると、0.01質量%以上であることが好ましく、十分な酸化防止性を得るためには、0.05質量%以上であることがより好ましく、0.1質量%以上であることがより一層好ましい。また、上限値は、添加効果及び冷凍サイクルへ影響を考慮すると、5質量%以下であることが好ましく、また、コストと性能のバランスの点から、2質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることがより一層好ましい。
【0039】
また、ここでいうさび止め油組成物は、その腐食防止性能を向上させるために、下記の中から選ばれる(d)腐食防止剤を含有させることが好ましい。
(d−1)ベンゾトリアゾール又はその誘導体
(d−2)チアジアゾール
(d−3)ベンゾチアゾール
ここでいう(d−1)成分のベンゾトリアゾールとしては、下記の一般式(8)で表される化合物等が挙げられる。
【化8】
また(d−1)成分のベンゾトリアゾール誘導体としては、具体的には例えば、下記の一般式(9)で表されるアルキルベンゾトリアゾールや、一般式(10)で表される(アルキル)アミノアルキルベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【化9】
【化10】
上記(9)式中、R22は炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状のアルキル基を、 好ましくはメチル基又はエチル基を示し、またjは1〜3、好ましくは1又は2の数を示している。
また上記(10)式中、R23は炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状のアルキル基を、好ましくはメチル基又はエチル基を示し、R24はメチレン基又はエチレン基を示し、R25及びR26は別個に水素原子又は炭素数1〜18の直鎖状又は分枝状のアルキル基、好ましくは炭素数1〜12の直鎖状又は分枝状のアルキル基を示し、またkは0〜3、好ましくは0又は1の数を示している。
上記(d−2)成分のチアジアゾールとしては、具体的には例えば、下記の一般式(11)で表されるチアジアゾール化合物等が挙げられる。
【化11】
上記(11)式中、R27は、炭素数1〜30、好ましくは6〜24の、直鎖状又は分枝状のアルキル基を示し、R28は、水素又は炭素数1〜30の直鎖状又は分枝状のアルキル基、好ましくは水素又は炭素数1〜24の直鎖状又は分枝状のアルキル基をそれぞれ示し、m及びnは別個に、1〜3、好ましくは1又は2の数を示している。
上記(d−3)成分のベンゾチアゾールとしては、下記の一般式(12)で表される化合物等が挙げられる。
【化12】
上記(12)式中、R29は炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状のアルキル基、好ましくはメチル基又はエチル基を示し、R30は炭素数1〜30、好ましくは6〜24の、直鎖状又は分枝状のアルキル基を示し、またpは0〜3、好ましくは0又は1の数を示し、qは1〜3、好ましくは1又は2の数を示している。
(d)成分を含有させる場合、上記の中から選ばれる単一の構造を有する腐食防止剤を単独で用いても良く、2種以上の異なる構造を有する腐食防止剤を併用して用いても良い。
ここでいうさび止め油組成物において、(d)成分を含有させる場合の含有量(合計量)は、組成物全量基準で、0.001〜5質量%であることが好ましい。含有量の下限値は、添加効果の点から、0.001質量%未満であることが好ましい。また、上限値は、冷凍サイクルへの影響を考慮すると、5質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることがより一層好ましい。
【0040】
従って、ここでいうさび止め油組成物は、具体的には例えば、40℃での動粘度が1.5〜50mm2/sであり、金属元素の総含有量が0.1%未満であると共に、下記(a)及び(b)の成分を組成物全量基準で下記に示す所定量含有するものである。
(a)鉱油及び合成油の中から選ばれる少なくとも1種の基油50〜99質量%
(b)下記の中から選ばれる少なくとも1種のさび止め添加剤1〜20質量%
(b−1)有機酸のアミン塩
(b−2)多価アルコールの部分エステル
また、ここでいうさび止め油組成物は、上記(a)及び(b)成分に加えて(c)フェノール系及び/又はアミン系酸化防止剤の中から選ばれる少なくとも1種の酸化防止剤を組成物全量基準で0.01〜5質量%含有してなることが好ましい。
また、ここでいうさび止め油組成物は、上記(a)及び(b)成分に加えて(d)成分として下記の中から選ばれる少なくとも1種の腐食防止剤を組成物全量基準で0.001〜5質量%含有してなることが好ましい。
(d−1)ベンゾトリアゾール又はその誘導体
(d−2)チアジアゾール
(d−3)ベンゾチアゾール
また、ここでいうさび止め油組成物は、上記(a)、(b)、(c)及び(d)成分をそれぞれ上記規定量含有してなることが好ましい。
【0041】
また、ここでいうさび止め油組成物には、その性能をさらに高める目的で他の公知の添加剤を単独で、又は数種類組み合わせて添加することができる。
これら添加剤としては、具体的には例えば、トリクレジルフォスフェート等のリン酸エステル、豚脂等の油脂、脂肪酸等に代表される潤滑性向上剤;ジエチレングリコールモノアルキルエーテル等の湿潤剤;アクリルポリマー、パラフィンワックス、マイクロワックス、スラックワックス、ポリオレフィンワックス等の造膜剤;上記(b)成分以外のさび止め添加剤;メチルシリコーン、フルオロシリコーン、ポリアクリレート等の消泡剤;等が挙げられ、これらを単独で使用してもよく、また2種類以上組み合わせて使用しても良い。これら公知の添加剤を併用する場合の含有量は任意であるが、通常、これら公知の添加剤の合計含有量が組成物全量基準で10質量%以下となるような量を添加するのが望ましい。
なお、ここでいうさび止め油組成物を冷凍サイクルシステムの金属部品用として用いる場合には、上記添加剤を選定するにあたっては当然のことながら、該システム内に残存した場合にでも悪影響を及ぼさないような添加剤を選ばなければならない。
【0042】
参考までに、本発明でいう冷凍システムについて付言すると、用いられる冷媒としては、HFC冷媒、パーフルオロエーテル類等の含フッ素エーテル系冷媒、ジメチルエーテル等の非フッ素含有エーテル系冷媒及び二酸化炭素や炭化水素等の自然系冷媒及びこれらの混合冷媒等が挙げられる。
HFC冷媒としては、炭素数1〜3のフッ化アルカン(HFC)が知られており、その具体例としては、ジフルオロメタン(HFC−32)、トリフルオロメタン(HFC−23)、ペンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC−134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)等のHFC;
又はこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
そして、上記混合冷媒としては、例えば、HFC−134a/HFC−32=60〜80質量%/40〜20質量%の混合物、HFC−32/HFC−125=40〜70質量%/60〜30質量%の混合物、HFC−125/HFC−143a=40〜60質量%/60〜40質量%の混合物、HFC−134a/HFC−32/HFC−125=60質量%/30質量%/10質量%の混合物、HFC−134a/HFC−32/HFC−125=40〜70質量%/15〜35質量%/5〜40質量%の混合物、HFC−125/HFC−134a/HFC−143a=35〜55質量%/1〜15質量%/40〜60質量%の混合物等を挙げることができ、さらに具体的には、HFC−134a/HFC−32=70/30質量%の混合物、HFC−32/HFC−125=60/40質量%の混合物、HFC−32/HFC−125=50/50質量%の混合物(R410A;アライドシグナル社製 Genetron AZ−20)、HFC−32/HFC−125=45/55質量%の混合物(R410B;デュポン社製 SUVA AC9100)、HFC−125/HFC−143a=50/50質量%の混合物(R507C;アライドシグナル社製 Genetron AZ−50)、HFC−32/HFC−125/HFC−134a=30/10/60質量%の混合物、HFC−32/HFC−125/HFC−134a=23/25/52質量%の混合物(R407C;デュポン社製 SUVA AC9000)、HFC−125/HFC−134a/HFC−143a=44/4/52質量%の混合物(R404A;デュポン社製 SUVA HP−62)等が挙げられる。
【0043】
また、炭化水素冷媒としては、具体的には炭素数1〜6、好ましくは1〜5、より好ましくは2〜4のアルカン、シクロアルカン、アルケン又はこれらの混合物である。具体的には例えば、メタン、エチレン、エタン、プロピレン、プロパン、シクロプロパン、ブタン、イソブタン、シクロブタン、メチルシクロプロパン又はこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。これらの中でも、プロパン、ブタン、イソブタン又はこれらの混合物が好ましい。
HFC冷媒と炭化水素冷媒の混合比は任意であるが、冷媒は難燃性であるのが好ましく、通常HFC/炭化水素=50〜97質量%/50〜3質量%、好ましくは70〜95質量%/30〜5質量%、特に好ましくは80〜90質量%/20〜10質量%とすることができる。熱力学的特性から最も好ましい組み合わせはHFC−32/プロパン、ブタン及び/又はイソブタン=80/20〜90/10である。
【0044】
また、本発明でいう冷凍システムに用いられる冷凍機油としては、鉱油及び合成油の中から選ばれる少なくとも1種を基油とし、必要に応じて各種添加剤を配合したものが使用される。鉱油及び合成油の中から選ばれる少なくとも1種としては上記本発明の洗浄剤組成物の(A)成分として説明した基油等が挙げられる。
これら冷凍機油の基油の中でも、合成含酸素油、具体的には例えば、エステル、エーテル等を用いた場合に、特に冷凍サイクルシステムの閉塞トラブルが起こる場合が多い。したがって、合成含酸素油を冷凍機油の基油として用いる場合には、本発明は特に有用である。
また、本発明でいう冷凍システムとしては、具体的には例えば、ルームエアコン、パッケージエアコン、冷蔵庫、自動車用エアコン、除湿機、冷凍庫、冷凍冷蔵倉庫、自動販売機、ショーケース、化学プラント等の冷却装置等が挙げられる。また、圧縮機としても往復動式、回転式、遠心式等の形式が挙げられる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例と比較例により、本発明の内容を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1〜15及び比較例1〜3
表1の各例(実施例1〜15)に示すような組成を有する各種の本発明に係る洗浄剤組成物及び表2の比較例1〜3に示すような比較のための洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。各組成物の調製に用いた成分は、以下のとおりである。
(A)基油
A1:鉱油(40℃の動粘度が0.9mm2/s,芳香族量0.3%)
A2:鉱油(40℃の動粘度が0.9mm2/s,芳香族量6.4%)
A3:鉱油(40℃の動粘度が0.9mm2/s,芳香族量26.6%)
A4:鉱油(40℃の動粘度が0.9mm2/s,芳香族量49.4%)
A5:鉱油(40℃の動粘度が1.8mm2/s,芳香族量10.4%)
A6:鉱油(40℃の動粘度が22mm2/s,芳香族量24.4%)
A7:分岐型アルキルベンゼン(40℃での動粘度22mm2/s)
A8:ペンタエリスリトールと2−エチルヘキサン酸及び3,5,5−トリ メチルヘキサン酸の混合脂肪酸(モル比50:50)とのテトラエステ ル(40℃の動粘度が68mm2/s)
A9:ポリエチレングリコール−プロピレングリコール共重合体のモノブチルエーテル(40℃の動粘度が68mm2/s)
(B)界面活性剤
B1:ジエチレングリコールのモノ(ノニルフェニルエーテル)
B2:ジエチレングリコールのモノアルキルエーテル(アルキル基は、炭素数16の分岐型)
B3:トリエチレングリコールのモノオレイルエーテル
B4:トリプロピレングリコールのアルキルエーテル(アルキル基は、炭素数12)
B5:ジエチレングリコール
(C)水
C1:水道水
(D)酸化防止剤
D1:DBPC
D2:フェニルナフチルアミン
(E)スルホネート
E1:アルキルベンゼンスルホン酸(アルキル基の平均炭素数20)のナトリウム塩(Na含有量2.5質量)%
E2:アルキルベンゼンスルホン酸(アルキル基の平均炭素数20)のバリウム塩(Ba含有量7.4質量)%
E3:アルキルベンゼンスルホン酸(アルキル基の平均炭素数20)のカルシウム塩(Ca含有量2.5質量)%
E4:アルキルベンゼンスルホン酸(アルキル基の平均炭素数20)のジメチルドデシルアミン塩
(F)多価アルコールの部分エステル
F1:トリメチロールプロパンモノオレート
F2:ソルビタンモノオレート
F3:ソルビタンモノイソステアレート
(G)脂肪酸のアミン塩
G1:牛脂から得られる脂肪酸(平均炭素数18)のC8アルキルアミン塩
G2:C12脂肪酸のC12アルキルアミン塩
G3:C8脂肪酸のC8アルキルアミン塩
G4:C8脂肪酸のC18アルキルアミン塩
(H)腐食防止剤
H1:ベンゾトリアゾール
H2:下記一般式(13)で表されるベンゾトリアゾール誘導体
【化13】
式(13)中、R31はプロピル基、R32はメチレン基、R33及びR34はメチル基をそれぞれ示し、rは1を示す。
(I)コハク酸誘導体
I1:炭素数9〜15のプロピレンオリゴマーから誘導されるアルケニルコハク酸とプロピレングリコールの2〜4量体との部分エステル
(J)アルコール
J1:セチルアルコール
J2:オレイルアルコール
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
次に調製した各実施例1〜15及び比較例1〜3の組成物について、それぞれ下記の性能評価試験を行った。
1)洗浄剤の安定性
各洗浄剤組成物を、サイクル試験に供し、分離が認められるまでの日数で洗浄剤の安定性を評価した。サイクル条件は、10℃×10hr,40℃×10hr,25℃×4hrで合計24hrを1サイクルとした。また、評価日数は最大で14日間とした。その結果を表3に示した。
【0049】
2)洗浄剤組成物の洗浄性によるさび止め性
2−1)試験片への塩化物のプリント
塩化ナトリウムの水・メタノール溶液(塩化ナトリウム:水:メタノール=0.06:49.97:49.97)にJISZ8901に規定された標準ダスト8種を0.5質量%けん濁させ、このけん濁液をガーゼに2ml滴下する。摘下後、直ちにゴム栓(底面の直径20mm)を9.8Nの荷重でガーゼに2秒間押しつける。そのゴム栓をJIS K2246「さび止め油」に規定された方法で清浄した試験片に9.8Nの荷重で2秒間押しつける。
2−2)塩化物を除去する性能の評価試験
各洗浄剤組成物400mlが入った500mlビーカー中で、2−1)で塩化物・ダストを付着させた試験片を1秒間に1往復の速度で60回ストロークすることにより洗浄を行った。次に試験片に付着している洗浄剤組成物を灯油で脱脂し、さらにn−ヘキサンで灯油を脱脂する。その試験片を図1に示すように水をはった容器中に水と直接接触しないように水平に置き、室内保存した場合のさび止め性を評価した。評価は、さびが発生するまでの日数で行った。その結果を表3に示した。
【0050】
3)洗浄剤組成物の一時さび止め油としての性能
上記2−1)の方法と同じ方法で試験片に塩化物・ダストを付着し、この試験片を2−2)と同じ方法で洗浄を行った。但し、洗浄後の灯油、n−ヘキサンによる脱脂は行わなかった。そして、洗浄後の試験片について、JIS K2246「さび止め油」に規定された湿潤試験で錆が発生するまでの日数を計りさび止め性能の評価を行った。ただし評価は3日間ごとに行い、最大30日間とした。
その結果を表3に示した。
【0051】
4)洗浄剤組成物の冷凍機システムへの影響
下記の冷媒及び冷凍機油を用いた各冷凍システムに対する各洗浄剤組成物の影響を調べるため、シールドチューブ試験及び低温析出性試験を行った。試料油としては、各洗浄剤組成物(結果を表4に示す)、及び洗浄剤を灯油で脱脂した場合を想定し、灯油100重量部に各洗浄剤組成物を10重量部配合させたもの(結果を表5に示す)を用いた。
[シールドチューブ試験]
冷凍システムに多く用いられる金属である、鉄、銅、純アルミニウムを用いてシールドチューブ試験を行った。内径10mmのパイレックスガラス管に冷媒1ml、冷凍機油1ml及び試料油2mgをとり、さらに鉄、アルミ、銅線を入れた。その後ガラス管上部を溶融して密閉し、175℃で100時間保持した。評価は、スラッジの発生量及び3種類の金属線の変色の有無で行った。なお金属線は太さ1.6mmφ、長さ50mmのものを用いた。
[低温析出性試験]
内径10mmのパイレックスガラス管に冷媒9ml及び冷凍機油1mlをとり、さらに試料油30mgを不揮発分化させたものを入れた。その後ガラス管上部を溶融して密閉し、よく撹拌してから−20℃で72時間保持した。評価はくもり、沈殿の有無で行った。なお揮発分化させた試料油は、JIS K2246の湿潤試験法と同じ方法で試験片に塗油を行い、24時間後に試験片上に残存している試料油を回収することにより得た。
上記のシールドチューブ試験及び低温析出性試験での評価基準は次のようにした。
鉄、銅、純アルミニウムの変色度合いについては、A=変色なし、B=ごく僅かに変色あり、C=僅かに変色あり、D=明瞭な変色あり、E=激しい変色あり、とした。スラッジ発生量については、A=スラッジの発生なし、B=ごく僅かにスラッジを発生、C=僅かにスラッジを発生、D=明瞭なスラッジを発生、E=多量のスラッジを発生、とした。くもり、沈殿の発生量については、A=くもり、沈殿の発生なし、B=ごく僅かにくもり、沈殿を発生、C=僅かにくもり、沈殿を発生、D=明瞭なくもり、沈殿を発生、E=多量のくもり、沈殿が発生、とした。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
5)洗浄後にさび止め油を塗布した場合の性能
表6の各例に示すような組成割合を有する各種のさび止め油組成物を調製した。
なお各さび止め油組成物の調製に用いた成分は、以下のとおりである。
(a)基油
a1:40℃の動粘度が2mm2/sである鉱油
a2:40℃の動粘度が22mm2/sである鉱油
a3:40℃の動粘度が22mm2/sである分岐鎖型アルキルベンゼン系合成油
(b)さび止め添加剤
b1:トリメチロールプロパンモノオレート
b2:ソルビタンモノオレート
b3:アルキルベンゼンスルホン酸(アルキル基の平均炭素数20)のジメチルドデシルアミン塩
b4:牛脂から得られた脂肪酸(平均炭素数18)のドデシルアミン塩
b5:牛脂から得られた脂肪酸(平均炭素数18)のエチルアミン塩
(c)酸化防止剤
c1:DBPC
c2:フェニルナフチルアミン
(d)腐食防止剤
d1:ベンゾトリアゾール
d2:一般式(10)式の構造で、R23=プロピル,R24=メチレン
R25=R26=メチル、k=1のベンゾトリアゾール誘導体
【化14】
【0056】
【表6】
【0057】
上記の通り調製したさび止め油及び洗浄剤組成物(実施例1、6、10)を用いて、下記の方法により洗浄後にさび止め油を塗布した場合の性能を評価した。
まず、上記2−1)の方法と同じ方法で試験片に塩化物・ダストを付着させた。この試験片を2−2)に記載の方法により洗浄剤組成物を用いて洗浄を行った。その後、灯油及びn−ヘキサンによる脱脂を行わずにそのままさび止め油を塗布した場合、灯油及びn−ヘキサンによる脱脂を行った後にさび止め油を塗布した場合について、さび止め性の評価を行った。
さび止め性は、JIS K2246「さび止め油」に規定された湿潤試験で錆が発生するまでの日数により評価した。ただし、評価は3日間ごとに行い、最大で30日間とした。その結果を表7に示した。
次に、洗浄剤を脱脂せずにさび止め油を上塗りしたことを想定し、各さび止め油組成物90重量部に対し各洗浄剤組成物10重量部を配合した試料油を調製し、この試料油について上記4)洗浄剤組成物の冷凍機システムへの影響と同じ評価試験を行い、その評価結果を表8に示した。
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【0060】
表1〜8からも明らかなとおり、本発明に係る実施例1〜15のさび止め油組成物は、いずれも金属表面からさび発生原因物質を効果的に除去するため、さびの発生を抑制する効果があり、さび止め油を組み合わせることによりより効果的なさび止め効果が期待できる。さらに、実施例6〜13は、洗浄剤自身もさび止め性油としての効果がある。また、実施例1〜5,11〜13は、冷凍機油に混入した場合でもシステム中の金属との相性がよく、キャピラリ閉塞などの問題を引き起こさないと考えられ、実施例6〜10,14,15も灯油で脱脂することにより冷凍機への悪影響がほとんど無くなることが分かる。
これに対して、(B)成分と(C)成分との比率が規定値から外れている((B)成分が少なすぎる)比較例1は組成物の安定性が悪い。(C)成分の含有量が既定値以下の比較例2及び(B)成分と(C)成分との比率が規定値から外れている((C)成分が少なすぎる)比較例3は洗浄性によるさび止め性が悪い。
【0061】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、さび止め油の塗布が必要にならない程度に、金属製部品の洗浄・脱脂が可能な洗浄剤組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄剤組成物の洗浄性によるさび止め性の評価方法において、台の上に試験片を置いた状態を示す図である。
Claims (2)
- 40℃での動粘度が0.5〜3.0mm2/sである洗浄剤組成物であって、
(A)鉱油及び合成油の中から選ばれる少なくとも1種を基油とし、該基油が、(A−1)40℃における動粘度が0.5mm2/s以上2.5mm2/s未満の基油と、(A−2)40℃における動粘度が15mm2/s以上68mm2/s以下の基油との混合物からなり、かつ、組成物全量基準で、
(B)ノニオン系界面活性剤0.5〜20質量%及び
(C)水0.1〜20質量%
を含有し、(B)成分と(C)成分の比率(質量比)が20:1〜1:6であることを特徴とする洗浄剤組成物。 - 更に(D)フェノール系又はアミン系の酸化防止剤、(E)スルフォネート、(F)多価アルコールの部分エステル、(G)脂肪酸のアミン塩、(H)ベンゾトリアゾ−ル系化合物、チアジアゾール系化合物、ベンゾチアゾール系化合物の中から選ばれる少なくとも一種、(I)アルキル又はアルケニルコハク酸誘導体、(J)炭素数10〜24の一価アルコールの中から選ばれる成分のうちの少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄剤組成物。
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