JP5061082B2 - 継手構造、継手方法及び減衰力可変ダンパ - Google Patents
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Description
図4(a)は、公知の継手構造において、挿入部材2と被挿入部材3とが連結する前の状態を示している。挿入部材2の先端部2aと、被挿入部材3の挿入孔3aとは、互いに略反転形状に加工され、図4(b)に示されるように連結すると、周面が相互に密着するように構成される。
本発明は前記した問題を解決することを課題とし、Cリング4を用いることなく、二つの部品を簡単・確実に連結させ継手構造を提供することを目的とする。
また、前記シール部材は、前記内側突起部の外周に当接するように保持され、前記突出部から離間していることを特徴とする。
突出部は、挿入部材の挿入前は軸方向に延出しているが、被挿入部材に挿入されてから径方向外側に塑性変形し環状溝を係止する。これにより、軸方向の負荷に対し、環状溝に係止される突出部の変形部位が、前記挿入部材の移動を規制するので、抜け落ちが防止される。
また挿入部材を被挿入部材に挿入する際に、特に突出部がこの挿入を阻害することもないので、組み付けも容易である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は、第1実施形態において連結前の挿入部材20A及び被挿入部材30Aを示し、図1(b)は連結後の継手構造体10Aの断面を示している。
なお、以下において、第1実施形態に係る部材を示す符号には添字Aが、第2実施形態に係る部材を示す符号には添字Bが付されているが、両者を特に区別する必要がないときは、この添字を省略して記載する。
継手構造体10Aは、挿入部材20を被挿入部材30の挿入孔35に圧入し、両部材を連結させた構造となっている。
この挿入孔35の内径は、挿入部材20の外径に対して、プラス公差になるように設定される。これにより、挿入部材20は、その外周面が挿入孔35の内周面に締り嵌めされて被挿入部材30との結合がより堅固になる。ただし、この締り嵌めによる結合は、接触面における摩擦力に依存するものであるので、大きな力が挿入方向と逆方向に作用した場合には、被挿入部材30及び挿入部材20が互いにずれるか抜け落ちる場合がある。
また、変形し環状溝37に収容された突出部23の部分は、加工硬化により強度が向上しているために、逆挿入方向の応力に対する降伏値も高い性質を備える。
これにより、連結に必要な部品点数を削減することができ、継手の作業工程を簡略化し、生産性を向上させることができる。
また突出部23が挿入部材20及び被挿入部材30の挿入時に、他の部材と干渉することもないので、組み付けも容易になる。
次に、図2及び図3を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図2は第2実施形態におけるロッド20B(挿入部材20)及びピストン30B(被挿入部材30)が連結した継手構造を減衰力可変ダンパ10Bに採用したものの断面図である。図3は連結前のロッド20B及びピストン30Bの断面構造を示している。
以下の説明において、第2実施形態の構成要素のうち、第1実施形態の構成と共通するものについては、図1と同一の符号を付して、既にした説明を援用し記載を省略する。
そして、第1室Pと第2室Qとは、ピストン30Bに設けられた連通部39により連通しており、MR流体はこの連通部39を通して第1室Pと第2室Qとの間で移動可能となっている。
図示しない電源装置から配線31aを通してコイル31に電流を流すと、連通部39を流通しているMR流体に磁場が印加されると、MR流体に含まれる磁性粒子が鎖状クラスタを形成し、連通部39内を通過するMR流体の見かけ上の粘度が増大する。さらにコイル31に流す電流の大きさを制御するとMR流体に印加する磁場の大きさに応じて、減衰力を可変的に制御することができる。
ピストン30Bは、円筒状のピストンコア38と、ピストンコア38の外周面との間に一定間隙の連通部39が形成されるように同心状に配置されるピストンリング32と、このピストンコア38の両端にそれぞれ配置されるサイドカバー33,34と、から構成される。
そして、ピストン30Bは、オイルが充填されたシリンダ40の内周面40a(図2参照)に摺接しつつ自在にロッド20Bの軸方向(図3中左右方向)に移動することができる。さらにピストン30Bは、シリンダ40の内部を第1室Pと第2室Q(図2参照)とに仕切るとともに、貫通する連通部39によりオイルを相互に移動させることができる。さらに、ピストン30Bには、連通部39を移動するオイルに磁界を与えるコイル31が巻回されている。
挿入孔35は、ロッド20Bが挿入される側とは反対側の終端が、絶縁性の樹脂からなる樹脂封止部35aにより封止されている。そして、樹脂封止部35aに直近の挿入孔35の内周面には、当接面36及び環状溝37が形成されている。
そのような熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ユリア樹脂,メラミン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ポリウレタン,ポリイミド等が挙げられる。
ピストンリング32は、ピストンコア38の外周と所定の間隔を成す連通部39を隔てて同軸に配置されている。そして、コイル31に通電すると、その周囲のピストンリング32及びピストンコア38に閉ループの磁界が形成される。そして連通部39を通過するMR流体は、この磁界により鎖状クラスタを形成し、見かけ上の粘度が増大し、流動抵抗が向上することになる。
サイドカバー33,34は、ピストンコア38を両端から同軸に挟持している。そして、ロッド20Bが貫通する側のサイドカバー33は、その外周がピストンリング32の縁端の薄肉成形部に嵌入している。また、反対側のサイドカバー34は、別体の固定螺子34bにより固定されている。この固定螺子34bは、その外周面がピストンリング32の縁端の薄肉成形部の内側面と螺合し、さらに薄肉成形部の先端が内側に加締められていることにより回り止めされている。
これにより、ピストンコア38は、ピストンリング32に対して、一定間隔の連通部39が形成される位置に固定されることになる。
このようにして、連通部39は、その両端に位置する孔部33a,34aとともに、第1室Pと第2室Qとを連通させて、MR流体を自在に流動させる。
ロッド20Bは、側周面22aの外径を絞って、挿入孔35の内周面に外接する段差部22bが形成されている。そして、この段差部22bの段差部分がサイドカバー33の孔部33bの縁部に当接することにより、ロッド20Bのピストン30Bに対する挿入量が規定される。
なお、突出部23及び当接面36に設けられている傾斜面は必須の構成要素ではなく、いずれか一方、若しくは両方が存在しない場合もありうる。
また、ロッド20Bを貫通する管状通路21の開口縁部からは、内側突起部24が長手方向に延出しており、シールリングとしてのOリング5が配設されている。このOリング5は、樹脂封止部35aの露出面に押圧されて変形し、隙間を密閉する。
このことは、給電配線を外部に導く管状通路21が設けられることにより薄肉な管構造となるロッド20Bを採用し、MR流体の粘性抵抗を変化させ減衰力を可変する減衰力可変ダンパ10Bにおいて顕著な効果が認められる。
10A 継手構造体
10B 減衰力可変ダンパ
20,20A 挿入部材
20,20B ロッド(挿入部材)
21 管状通路
22a ロッドの側周面
23 突出部
23a 突出部の内周面
30,30A 被挿入部材
30,30B ピストン(被挿入部材)
31 コイル
31a 配線
32 ピストンリング
33 サイドカバー
35 挿入孔
35a 樹脂封止部
36 当接面
37 環状溝
38 ピストンコア
39 連通部
40 シリンダ
40a シリンダの内周面
P 第1室
Q 第2室
Claims (6)
- 長手形状の先端の外周部分が長手方向に延出してなる突出部が形成されている挿入部材と、
前記挿入部材を挿入させる挿入孔の終端に、前記突出部が当接する当接面及びこの当接面から径方向外側に延びる連続面を含む環状溝が形成されている被挿入部材と、を連結する継手構造であって、
前記挿入部材は、長手方向に貫通した管状通路と、前記管状通路の開口縁部から長手方向に延出する内側突起部と、を備え、
前記内側突起部にシール部材を配設した状態で前記挿入部材を前記被挿入部材に圧入し、前記当接面に当接した前記突出部を変形させて前記環状溝に係止させることにより前記管状通路を封止することを特徴とする継手構造。 - 前記シール部材は、前記内側突起部の外周に当接するように保持され、前記突出部から離間していることを特徴とする請求項1に記載の継手構造。
- 前記突出部の内周面は、前記挿入部材の挿入方向に向かって拡径した形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の継手構造。
- オイルが充填されたシリンダの内周面に摺接しつつ自在に移動するとともに二つに仕切った前記オイルを相互に移動させる連通部が設けられているピストンと、
前記ピストンに先端が連結するとともに前記シリンダに貫通し側周面が摺接するロッドと、を備え、
前記ロッドを前記挿入部材とし前記ピストンを前記被挿入部材とした前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の継手構造を備えることを特徴とする減衰力可変ダンパ。 - 前記オイルは磁性粒子を含む磁性流体又は磁気粘性流体であって、
前記ピストンは前記連通部を移動する前記オイルに磁界を与えるコイルが巻回され、
前記ロッドは前記コイルに給電する配線を通す管状通路を有し、
前記給電に応じて前記オイルの粘性抵抗を変化させ減衰力を可変させることを特徴とする請求項4に記載の減衰力可変ダンパ。 - 長手方向に貫通した管状通路を備えた挿入部材を被挿入部材の挿入孔に挿入して連結するとともに前記管状通路を封止する継手方法において、
前記管状通路の開口縁部から長手方向に延出形成された内側突起部にシール部材を保持する工程と、
前記挿入部材の先端の外周部分が長手方向に延出してなる突出部を前記挿入孔の終端に位置する当接面に当接させる工程と、
前記挿入部材を圧入し、前記突出部を前記当接面から径方向外側に延びる連続面に沿って変形させ、この連続面を含む環状溝に係止させる工程とを、含むことを特徴とする継手方法。
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