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JP5066973B2 - プランジャーロッドとガスケットとの結合構造及びシリンジ - Google Patents
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プランジャーロッドとガスケットとの結合構造及びシリンジ Download PDF

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本発明は、プランジャーロッドとガスケットとの結合構造及びシリンジに関する。
従来より、薬液充填済みシリンジ、所謂プレフィルドシリンジの製造現場においては、シリンジ本体内に薬液を充填してガスケットをシリンジ本体に挿入した後に、プランジャーロッドをガスケットに結合することが行われている。このようにガスケットの挿入工程を先にしているのは、その後の滅菌工程においてプランジャーロッドが組み付けられていると邪魔になるからである。
上記プレフィルドシリンジのプランジャーロッドとガスケットとの結合方法としては、例えば、ガスケットにプランジャーロッドを圧入する方法があるが、この方法では、シリンジ本体に挿入された状態のガスケットは径方向に広がりにくくなっているため、プランジャーロッドを強い力で圧入しなければならない。このため、ガスケットがシリンジ本体に押し込まれるようになり、先端ノズルから薬液が漏出してしまう虞れがある。
このことを回避できるプランジャーロッドとガスケットとの結合構造として、例えばブチルゴムやエラストマー等のゴム弾性を有する材料からなるガスケットを、例えばポリプロピレンなどのプラスチックからなるプランジャーロッドに螺合させることで、プランジャーロッドとガスケットとを結合する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1のプランジャーロッドの先端部には、柱状部が突出して設けられている。柱状部の基端部には、凸部が形成され、また、柱状部の外周面には、雄ネジ部が設けられている。一方、特許文献1のガスケットは、柱状部が挿入される筒状部と、筒状部における柱状部が挿入される側とは反対側を閉塞するように形成された底壁部とを備えている。筒状部の内周面には、上記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が設けられ、さらに、この筒状部の底壁部とは反対側の開放した部分には、柱状部の凸部が嵌合する凹部が設けられている。従って、プランジャーロッドの雄ネジ部をガスケットの雌ネジ部に螺合させると、凸部が凹部に嵌合する。この凸部が凹部に嵌合することにより、例えば、完成後のプレフィルドシリンジを車で運搬する際や、製造工程で生じる振動等によって雄ネジ部と雌ネジ部とが緩み難くなる。
特開2005−80957号公報
しかしながら、特許文献1のものでは、プランジャーロッドの柱状部の基端部に凸部を設けていることから、この凸部が嵌るガスケットの凹部は、筒状部の底壁部と反対側の開放した部分に設けることになる。このガスケットの筒状部における開放した部分は、剛性が低く変形しやすいことから、運搬時や製造時の振動の強さによっては、筒状部が変形してプランジャーロッドの凸部が凹部から離脱する虞れがある。こうなると、雄ネジ部と雌ネジ部とが緩み、プランジャーロッドが脱落してしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネジの螺合によってプランジャーロッドとガスケットとを結合する場合に、運搬時や製造時の振動によってネジが緩むのを確実に防止できるようにすることにある。
請求項1の発明は、先端部から突出する柱状部を有するプランジャーロッドと、上記柱状部が挿入される有底筒状に形成されたゴム弾性を有するガスケットとの結合構造であって、上記柱状部は周方向に連続した筒状をなし、該柱状部の外周面には第1ネジ部が設けられ、該柱状部の突出方向先端側には、係合部が設けられ、上記ガスケットには、その内周面に上記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部が設けられるとともに、上記係合部に対応する部位に該係合部が係合する被係合部が設けられ、上記係合部と上記被係合部との一方は、上記柱状部の内周面または上記ガスケットの内周面から径方向に突出する凸部であり、他方は、該凸部が入り込むように径方向に窪む凹部であり、上記凸部の径方向の突出高さは、上記第1ネジ部と上記第2ネジ部とを螺合するときの回転方向に向かって徐々に低くなるように設定され、上記第1ネジ部を上記第2ネジ部に螺合させた状態で、上記凸部を上記凹部入り込ませて、上記プランジャーロッドと上記ガスケットとが結合される構成とする
請求項の発明は、請求項の発明において、係合部及び被係合部は、第1ネジと第2ネジとを螺合するときの回転方向に間隔を開けて複数設けられている構成とする
請求項の発明は、請求項の発明において、凸部の外面と凹部の内面とには、第1ネジ部と第2ネジ部とを螺合させる際の回転方向と逆方向から互いに当接する当接部がそれぞれ設けられている構成とする
請求項の発明は、請求項1からのいずれか1つの発明において、柱状部は、先端面に開放する筒状に形成され、該柱状部の内面に係合部が設けられ、ガスケットの被係合部が上記柱状部の内部に挿入される構成とする。
請求項の発明は、請求項1からのいずれか1つの発明において、プランジャーロッドとガスケットとは、薬液がシリンジ本体内に予め充填されたプレフィルドシリンジに使用されるものとする。
請求項の発明は、請求項1から5のいずれか1つに記載のプランジャーロッドとガスケットとの結合構造を備えたシリンジである。
請求項1の発明によれば、プランジャーロッドの係合部が柱状部の突出方向先端側に設けられているので、ガスケットの被係合部は、その底壁部側に設けられることになる。このガスケットの底壁部側は開放側に比べて剛性が高いので、第1ネジ部と第2ネジ部とを螺合させると、係合部を被係合部にしっかりと係合させることができる。これにより、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合状態が緩むのを抑制でき、シリンジの運搬時や製造時にプランジャーロッドの脱落を防止できる
請求項の発明によれば、プランジャーロッドとガスケットとが複数箇所で係合することになるので、より強力な緩み抑制効果を得ることができる
請求項の発明によれば、第1ネジ部と第2ネジ部とを螺合して凸部を凹部に嵌めた状態で、例えば、プランジャーロッドが第1ネジ部の緩み方向に回転しようとしたときに、凸部の当接部と凹部の当接部とが互いに当接する。これにより、より強力な緩み抑制効果を得ることができる
請求項の発明によれば、ガスケットの被係合部をプランジャーロッドの柱状部の内部に挿入するようにしたので、ガスケットが結合した状態で、ガスケットとプランジャーロッドとを合わせた長さが長くなるのを回避でき、注射時に扱いやすいものにできる。
請求項の発明によれば、プレフィルドシリンジにおいてプランジャーロッドが脱落するのを防止できる。よって、信頼性の高いプレフィルドシリンジを提供することができる。
請求項の発明によれば、信頼性の高いシリンジを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るプランジャーロッドとガスケットとの結合構造が適用されたプレフィルドシリンジ10を示すものある。
プレフィルドシリンジ10は、図2や図3にも示すように、薬液12が充填される筒状のシリンジ本体11と、ゴム弾性を有する材料からなるガスケット30と、ガスケット30よりも硬質な樹脂材からなるプランジャーロッド20とを備えている。シリンジ本体11の先端部には、ノズル部13が設けられている。このノズル部13は、キャップ14によって密閉されている。上記ガスケット30は、シリンジ本体11の後端側である基端側(図1の右側)から該シリンジ本体11内に挿入されるようになっている。このガスケット30によってシリンジ本体11の後端側が密閉されている。上記プランジャーロッド20のシリンジ本体11への挿入方向先端部は、ガスケット30に結合するようになっている。
図6にも示すように、プランジャーロッド20の挿入方向先端面部21には、その中心部に、円形断面を有する柱状部22が該プランジャーロッド20の挿入方向先端側に突出して設けられている。この柱状部22は、挿入方向先端側に開放する中空筒状をなしている。柱状部22の外周面には、その先端から基端に亘って雄ネジ部(第1ネジ部)23が設けられている。柱状部22の内面には、図7及び図8に示すように、柱状部22の基端部から先端部まで延びる4つの凸部(係合部)25が設けられている。これら凸部25は、柱状部22の周方向に同じ間隔をあけて配置されている。凸部25は、雄ネジ部23を螺合させるときの回転方向、即ち、締め込み時の回転方向(図7に矢印Wで示す方向)に向かって、柱状部22の内面からの突出高さが徐々に低くなるように形成されている。
一方、上記ガスケット30は、図4及び図5に示すように、上記柱状部22が挿入される円筒状の筒状部31と、筒状部31における柱状部22の挿入方向と反対側を閉塞する底壁部32とを備えた有底筒状に形成されている。筒状部31の外周面は、シリンジ本体11の内周面11aの形状に対応するように形成されている。筒状部31の内周面には、上記雄ネジ部23に螺合する雌ネジ部(第2ネジ部)33が形成されている。筒状部31の外周面には、プレフィルドシリンジ10のシリンジ本体11の内周面11aに接触して該内周面11aと筒状部31との間をシールする突条部34が筒状部31の軸方向(シリンジ本体11への挿入方向)に離れて2つ設けられている。底壁部32の内面は、筒状部31の軸線と略直交する方向に延びている。底壁部32の内面の中心部には、筒状部31の開放側へ向けて膨出する膨出部35が形成されている。膨出部35の先端面は、略平坦に形成されている。膨出部35の外周面には、4つの凹部(被係合部)36が設けられている。これら凹部36は、上記凸部25と同様に筒状部31の周方向に同じ間隔をあけて配置されている。凹部36は、凸部25の形状に対応するように、筒状部31の周方向について深さが変化している。
また、凸部25の外面及び凹部36の内面には、プランジャーロッド20の径方向に延びる当接部25a(図7に示す)、36a(図4に示す)が形成されている。これら当接部25a、36aは、雄ネジ部23と雌ネジ部33とを螺合させる際の回転方向と逆方向から互いに当接するようになっている。
次に、上記プレフィルドシリンジ10を製造する要領について説明する。まず、図1に示すように、シリンジ本体11のノズル部13をキャップ14により密閉してから、シリンジ本体11に薬液12を注入する。そして、シリンジ本体11に、その後端部からガスケット30を挿入し、その後、図3に示すように、プランジャーロッド20とガスケット30とを結合させる。
以下、プランジャーロッド20とガスケット30との結合工程について詳しく説明する。まず、プランジャーロッド20の柱状部22をその先端側からガスケット30の筒状部31に押し込み、これと同時に、プランジャーロッド20を螺合方向に回転させる。これにより、プランジャーロッド20の雄ネジ部23がガスケット30の雌ネジ部33に螺合していき、柱状部22が筒状部31の底壁部32側まで入る。雄ネジ部23の螺合作業の終盤では、柱状部22の内部にガスケット30の膨出部35が挿入されていくとともに、図4に仮想線で示すように、柱状部22の凸部25が膨出部35の凹部36に入り込み、凸部25が凹部36に係合するようになる。凸部25が凹部36に完全に入り込むまでプランジャーロッド20を螺合方向に回転させる。
上記雄ネジ部23を雌ネジ部33に螺合する作業においては、凸部25の形状が、螺合させるときの回転方向に向かって徐々に低くなるように形成されているので、プランジャーロッド20を螺合方向に回転させる際の回転力は低いものとなり、雄ネジ部23を雌ネジ部33にスムーズに螺合させることが可能である。また、ガスケット30は、ゴム弾性を有しているので、凸部25が凹部36に入り込む際に、凹部36が弾性変形する。よって、小さい力で凸部25を凹部36に入り込ませることができる。
一方、螺合が完了した状態で、プランジャーロッド20が螺合方向と反対方向(緩み方向)に回転しようとしたときには、当接部25a、36aが互いに当接する。さらに、凸部25と凹部36とが4組設けられているので、プランジャーロッド20とガスケット30とが4箇所で係合することになる。これらのことにより、プランジャーロッド20の緩み方向の回転が阻止され、雄ネジ部23と雌ネジ部33との緩みが抑制される。
以上のようにして、プランジャーロッド20とガスケット30とが結合した状態になり、プレフィルドシリンジ10が完成する。
したがって、この実施形態によれば、プランジャーロッド20の凸部25が柱状部22の突出方向先端側に位置しているので、ガスケット30の凹部36を、その底壁部32側に設けることができる。このガスケット30の底壁部32側は開放側に比べて剛性が高いので、雄ネジ部23と雌ネジ部33とを螺合させると、凸部25を凹部36にしっかりと係合させることができる。これにより、雄ネジ部23と雌ネジ部33との螺合状態が緩むのを抑制でき、プレフィルドシリンジ10の運搬時や製造時、使用時にプランジャーロッド20の脱落を防止できる。
また、ガスケット30の凹部36を、プランジャーロッド20の柱状部22に挿入するようにしたので、ガスケット30が結合した状態でガスケット30とプランジャーロッド20とを合わせた長さが長くなるのを回避でき、注射時に扱いやすいものにできる。
尚、凸部25及び凹部36の数は、4つに限られるものではなく、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。
また、図9に示す変形例1のように、ガスケット30の膨出部35の凹部36を深く形成してもよい。
また、図10〜図13に示す変形例2のように、プランジャーロッド20の柱状部22の外面に4つの凹部(係合部)28を設け、これら凹部28をガスケット30に係合させるようにしてもよい。この変形例2では、図11に示すように、凹部28が柱状部22の周方向に同じ間隔で配置されている。各凹部28は、柱状部22の雄ネジ部23よりも先端側において、該柱状部22の先端面に亘って切り欠かれてなるものである。一方、図12及び図13に示すように、ガスケット30の底壁部32の内面には、窪み部38が形成されている。この窪み部38の内周面には、4つの凸部(被係合部)39が設けられている。これら凸部39は、凹部28と同様に周方向に同じ間隔で配置されており、該凹部28に入り込むようになっている。従って、雄ネジ部23を雌ネジ部33に螺合させると、凸部39が凹部28に入り込み、凹部28に凸部39が係合した状態になる。これにより、雄ネジ部23と雌ネジ部33との螺合状態が緩むのを抑制できる。また、ガスケット30の底壁部32に窪み部38を設けることで底壁部32を薄肉にできるので、成形時に、材料としてのゴムを金型のキャビティに充填し易く、よって、充填不良の発生を防止できる。尚、凸部39及び凹部28の数は、4つに限られるものではない。
また、本発明に係るプランジャーロッドとガスケットとの結合構造は、プレフィルドシリンジ10以外のシリンジにも適用することができる。
本発明は、例えば、医療用のプレフィルドシリンジに適用することができる。
本発明の実施形態に係るプレフィルドシリンジのガスケットにプランジャーロッドを結合する前の状態を示す部分断面図である。 結合前のプランジャーロッド先端側とシリンジ本体の後端部を拡大して示す部分断面図である。 プランジャーロッドとガスケットとを結合した状態の図2相当図である。 ガスケットを拡大して示す平面図である。 図4におけるV−V線断面図である。 プランジャーロッドの側面図である。 プランジャーロッドを先端側から見た図である。 プランジャーロッドの先端側の部分断面図である。 実施形態の変形例1に係る図4相当図である。 実施形態の変形例2に係る図6相当図である。 実施形態の変形例2に係る図7相当図である。 実施形態の変形例2に係る図4相当図である。 実施形態の変形例2に係る図5相当図である。
10 プレフィルドシリンジ
20 プランジャーロッド
22 柱状部
23 雄ネジ部(第1ネジ部)
25 凸部(係合部)
25a 当接部
30 ガスケット
33 雌ネジ部(第2ネジ部)
36 凹部(被係合部)
36a 当接部

Claims (6)

  1. 先端部から突出する柱状部を有するプランジャーロッドと、上記柱状部が挿入される有底筒状に形成されたゴム弾性を有するガスケットとの結合構造であって、
    上記柱状部は周方向に連続した筒状をなし、該柱状部の外周面には第1ネジ部が設けられ、該柱状部の突出方向先端側には、係合部が設けられ、
    上記ガスケットには、その内周面に上記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部が設けられるとともに、上記係合部に対応する部位に該係合部が係合する被係合部が設けられ、
    上記係合部と上記被係合部との一方は、上記柱状部の内周面または上記ガスケットの内周面から径方向に突出する凸部であり、他方は、該凸部が入り込むように径方向に窪む凹部であり、
    上記凸部の径方向の突出高さは、上記第1ネジ部と上記第2ネジ部とを螺合するときの回転方向に向かって徐々に低くなるように設定され、
    上記第1ネジ部を上記第2ネジ部に螺合させた状態で、上記凸部を上記凹部に入り込ませて、上記プランジャーロッドと上記ガスケットとが結合されることを特徴とするプランジャーロッドとガスケットとの結合構造。
  2. 係合部及び被係合部は、第1ネジと第2ネジとを螺合するときの回転方向に間隔を開けて複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプランジャーロッドとガスケットとの結合構造。
  3. 凸部の外面と凹部の内面とには、第1ネジ部と第2ネジ部とを螺合させる際の回転方向と逆方向から互いに当接する当接部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプランジャーロッドとガスケットとの結合構造。
  4. 柱状部は、先端面に開放する筒状に形成され、該柱状部の内面に係合部が設けられ、
    ガスケットの被係合部が上記柱状部の内部に挿入されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のプランジャーロッドとガスケットとの結合構造。
  5. プランジャーロッドとガスケットとは、薬液がシリンジ本体内に予め充填されたプレフィルドシリンジに使用されるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のプランジャーロッドとガスケットとの結合構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のプランジャーロッドとガスケットとの結合構造を備えたシリンジ。
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