JP5069859B2 - シリコンの精製装置及び精製方法 - Google Patents
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Description
この攪拌手段については、ルツボ内に収容されたシリコン溶湯を攪拌してこのシリコン溶湯中でのPの拡散速度を向上させることができるものであればよく、好ましくは、例えば、減圧室を区画する壁体を貫通して回転可能に配設された回転軸と、この回転軸の壁体内側先端部に取り付けられてシリコン溶湯中に位置する攪拌羽根等からなる攪拌子と、上記回転軸の壁体外側に取り付けられ、回転軸を介して上記攪拌子に正方向及び/又は逆方向の回転運動を付与する回転駆動装置とを備えた攪拌装置や、減圧室を区画する壁体を貫通して好ましくは上下動可能に配設され、シリコン溶湯中に差し込まれる先端部にはその先端及び/又は周壁に1つ又は複数のガス噴出孔を有し、このガス噴出孔より不活性ガスをシリコン溶湯中に噴出させてシリコン溶湯を攪拌する不活性ガス導入管を備えた攪拌装置等を挙げることができる。
図1において、本発明の第1の実施形態に係るシリコン精製装置の概念図が示されている。このシリコン精製装置は、基本的には、真空ポンプ(減圧手段)5が付設されて所定の真空度まで減圧可能な減圧室1と、この減圧室1内に配設されてシリコン溶湯6が収容される高純度(灰分10ppm以下)及び高密度(嵩密度1.8g/cm3以上)の黒鉛製のルツボ2と、このルツボ2内のシリコン溶湯6を加熱するための高純度高密度の黒鉛製のヒーター(加熱手段)3と、上記減圧室1を区画する壁体1aを真空シール7を介して上下動可能に貫通する高純度高密度の黒鉛製の支持軸4a、この支持軸4aの一端側で壁体1a内側のシリコン溶湯6の液面付近液中に取り付けられた高純度高密度の製の円盤(波紋形成子)4b、及び上記支持軸4aの他端側で壁体1a外側に取り付けられ、支持軸4aを介して上記円盤4bに上下振動を付与する振動装置(駆動手段)4cを有する波紋形成装置(波紋誘起手段)4とで構成されている。
図4において、本発明の第2の実施形態に係るシリコン精製装置の概念図が示されている。このシリコン精製装置は、図1に示す第1の実施形態の場合と同様に、真空ポンプ5が付設された減圧室1と、シリコン溶湯6が収容されるルツボ2と、このルツボ2内のシリコン溶湯6を加熱するヒーター3と、上記減圧室1を区画する壁体1aを真空シール7を介して上下動可能に貫通する支持軸4a、この支持軸4aの一端側で壁体1a内側のシリコン溶湯6の液面付近液中に取り付けられた円盤4b、及び上記支持軸4aの他端側で壁体1a外側に取り付けられ、支持軸4aを介して上記円盤4bに上下振動を付与する振動装置4cを有する波紋形成装置4とを備えており、また、図1に示す第1の実施形態の場合とは異なり、上記支持軸4aが中空パイプ材で形成されてその下端にガス噴出孔9bを有し、この支持軸4aを介して減圧室1の外部からシリコン溶湯6内に不活性ガス9を導入し、このシリコン溶湯6内に導入された不活性ガス9cによりシリコン溶湯6を攪拌する不活性ガス導入管9aを備えた攪拌装置(攪拌手段)9が設けられていると共に、攪拌装置9を兼ねた波紋形成装置4には、波紋形成装置4及び攪拌装置9の支持軸4a及び波紋形成装置4の円盤4bを上下方向に移動させ、シリコン溶湯6内での円盤4b及びガス噴出孔9bの上下方向位置を調節するための位置調節装置10が設けられている。
図5〜7において、本発明の第3の実施形態に係るシリコン精製装置の概念図が示されている。このシリコン精製装置は、図1に示す第1の実施形態の場合と同様に、真空ポンプ5が付設された減圧室1と、シリコン溶湯6が収容されるルツボ2と、このルツボ2内のシリコン溶湯6を加熱するヒーター3と、波紋形成装置4とを備えている。
第3の実施形態の装置構成において、黒鉛製ルツボ2としては外径1000mm×内径900mm×内寸深さ700mmの大きさのものを使用し、ヒーター3については最大で300kWの電力を投入可能なものを使用し、波紋形成装置4としては支持軸4aの長さが1500mm及び円盤4bの直径が100mmのものを使用し、また、攪拌装置としては攪拌羽根9dが2枚羽根形状で回転直径300mmのものを使用し、そして、円盤4bと攪拌羽根9dとの間の間隔を500mmとし、更に、シリコン溶湯6中における攪拌羽根9dの深さが500mmとなるように設定し、更にまた、シリコン溶湯6の液面(波紋の無い平面状態として)について保温装置8の液面保温部8aによりルツボ開口部を被覆する面積割合を80%に設定した。
このシリコン精製処理について、円盤4bによる振動、攪拌羽根9dによる回転及び液面保温部8aによる保温を3つのパラメーターとし、このパラメーターの有無による精製処理後のシリコン中の処理後P濃度をICP発光分析法により測定し、P除去速度の評価を行った。結果を表1に示す。
第3の実施形態の装置構成において、900kgの原料シリコンを用い、上記実施例1の本発明例2の場合と同様の条件(1 Pa, 1700℃, 12時間)で精製処理を行い、この際に、不純物捕捉装置14による不純物凝縮をした場合としなかった場合(不純物凝縮の有無)及び不純物凝縮をした場合で不純物凝縮部15の清掃をした場合としなかった場合(凝縮部清掃の有無)の3つのケースでのシリコン精製処理を行い、P除去速度の評価を行った。本発明例6において、不純物凝縮部15の清掃は2時間ごとに行った。結果を表2に示す。
Claims (8)
- 減圧手段により所定の圧力以下に減圧される減圧室と、この減圧室内に配設されてシリコンを収容するルツボと、このルツボ内のシリコンを加熱する加熱手段とを備え、減圧下にシリコンを加熱して溶融し、生成したシリコン溶湯中の不純物を蒸発させて分離除去するためのシリコン精製装置において、シリコン溶湯の液面表面積を大きくする波紋誘起手段を備えており、波紋誘起手段が、減圧室を区画する壁体を貫通して上下動可能及び/又は回転可能に配設された支持軸と、この支持軸の一端側で壁体内側のシリコン溶湯の液面付近に取り付けられ、シリコン溶湯の液面に波紋を形成せしめる波紋形成子と、上記支持軸の他端側で壁体外側に取り付けられ、支持軸を介して上記波紋形成子に上下振動及び/又は回転運動を付与する駆動手段とを有する波紋形成装置であることを特徴とするシリコンの精製装置。
- 駆動手段が支持軸に上下振動を付与する振動装置であって、波紋形成子がシリコン溶湯の液面付近液中に位置する円盤である請求項1に記載のシリコンの精製装置。
- シリコン溶湯の液面表面積を大きくする波紋誘起手段に加えて、シリコン溶湯の攪拌手段が設けられている請求項1又は2に記載のシリコンの精製装置。
- 攪拌手段が、波紋形成装置の支持軸に波紋形成子よりも先端側に取り付けられてシリコン溶湯中に位置する攪拌子と、この支持軸に正方向及び/又は逆方向の回転運動を付与する回転駆動装置とを有する攪拌装置である請求項3に記載のシリコンの精製装置。
- シリコン溶湯の液面表面積を大きくする波紋誘起手段に加えて、シリコン溶湯の液面から蒸発する不純物を捕捉する不純物捕捉手段が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のシリコンの精製装置。
- 不純物捕捉手段が、シリコン溶湯の液面から蒸発する不純物蒸気を冷却して凝縮させる蒸気冷却面を有する不純物凝縮部を備えた不純物捕捉装置である請求項5に記載のシリコンの精製装置。
- 減圧室が開閉可能なゲートバルブによって室内にルツボを収容する処理室と開閉扉を備えた準備室とに分割されており、不純物捕捉装置が不純物凝縮部とこの不純物凝縮部を減圧室の処理室と準備室との間で移動可能に保持する凝縮部昇降装置とを備えており、シリコン精製処理の操作時には、不純物凝縮部を処理室内に位置させてシリコン溶湯の液面から蒸発する不純物を捕捉し、また、シリコン精製処理の操作の前及び/又は後には、不純物凝縮部を準備室内に位置させてシリコン精製処理の前準備及び/又は後処理を行う請求項6に記載のシリコンの精製装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のシリコン精製装置を用いてシリコン中のリン主体の不純物を除去するシリコンの精製方法であり、減圧室内を500Pa以下に減圧すると共にルツボ内のシリコンをその融点以上に加熱して溶融し、同時に波紋誘起手段によりルツボ内のシリコン溶湯の液面に波紋を形成しつつリン主体の不純物を除去することを特徴とするシリコンの精製方法。
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