JP5076376B2 - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents
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Description
ボールペンの筆記の機構は、ボール表面に付着したインキがボールの回転に伴って、紙などの被筆記面に転写されるものである。一般的に、水性インキを用いたボールペンは、油性インキを用いたボールペンに比べインキの粘度が低いため、軽い力で筆記することができる。しかし、皮脂成分などが付着している紙面に筆記する場合、水を主媒体とした水性インキでは皮脂成分の上にインキが乗り難くボールが紙の上で空滑りして回転せず、インキが吐出されない部分、所謂「筆跡の線飛び」が発生することがあった。尚、有機溶剤を主媒体とした油性インキでは、有機溶剤や配合成分が皮脂成分とも親和性があり、ボールの空滑りが起こり難く問題とならなかった。
また、インキ収容管に直接剪弾減粘性インキを充填したボールペンが知られており、この剪弾減粘性インキは、非筆記時には比較的高粘度であり、ペン先からのインキ洩れを抑制し、筆記時には回転するボールの剪弾力によって粘度が低下する所謂剪弾減粘性により、滑らかにインキを吐出させようとするものである。このようなインキは、必要な大きさの剪断力がかからない限り、漏れないという状態を維持する程度に流動性が低いものなので、筆跡の線飛びが顕著に表れることがあった。
水性インキ中に、皮脂に対して親和性と定着性を発揮しえる油性成分、例えばロジンエステルを使用したものも知られている(特許文献1)。
顔料では、ファーネストブラック、コンタクトブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、チタンイエロー、ターコイズ、モリブデートオレンジ、酸化チタン等の無機顔料、金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、真鍮粉、錫粉等の金属粉顔料、雲母系顔料、C.I.PIGMENT RED2、同3、同5、同17、同22、同38、同41、同48:2、同48:3、同49、同50:1、同53:1、同57:1、同58:2、同60、同63:1、同63:2、同64:1、同88、同112、同122、同123、同144、同146、同149、同166、同168、同170、同176、同177、同178、同179、同180、同185、同190、同194同206、同207、同209、同216、同245、C.I.PIGMENT ORANGE 5、同10、同13、同16、同36、同40、同43、C.I.PIGMENT VIOLET 19、同23、同31、同33、同36、同38、同50、C.I.PIGMENT BLUE 2、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同16、同17、同22、同25、同60、同66、C.I.PIGMENT BROWN 25、同26、C.I.PIGMENT YELLOW 1、同3、同12、同13、同24、同93、同94、同95、同97、同99、同108、同109、同110、同117、同120、同139、同153、同166、同167、同173C.I.PIGMENT GREEN 7、同10、同36等の有機顔料等が挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料、その他公知の有機蛍光顔料が挙げられる。前記した着色剤は、単独或いは、他との組み合わせにより使用できる。これらは、1種もしくは2種以上混合して用いることが出来る。
最適なエチレンオキサイド付加数は、30モル以上が好ましい。30モル以下では水に溶解しにくく、増粘剤との相溶性も悪くなり長期保管で分離する傾向となる。
具体例としては、BLAUNON REO−30(ポリオキシエチレンロジンエステル(エチレンオキサイド付加数:30)、青木油脂(株)製)、BLAUNON REO−40(同(エチレンオキサイド付加数:40)、同)、BLAUNON REO−50(同(エチレンオキサイド付加数:50)等が挙げられる。
例えば、高剪断力を有するヘンシェルミキサー等の撹拌機に水と多糖類を入れ撹拌溶解した後、ボールミル、ビーズミル、ロールミル等の分散機により分散した顔料やその他残りの成分を入れ、さらに混合撹拌することにより容易に得られる。脱泡機による泡の除去やろ過機による粗大物のろ過等を必要に応じて行っても良い。
イオン交換水 73.5重量部
エチレングリコール 25.0重量部
プロクセルGXL(防黴剤、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICIジャパン(株)製) 0.5重量部
ゼータシーガム(伯東(株)製) 2.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、2800rpmで1時間撹拌溶解後、取り出し、多糖類溶液を得た。
イオン交換水 68.5重量部
エチレングリコール 25.0重量部
プロクセルGXL 0.5重量部
ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 6.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで30分撹拌溶解後、取り出し、多糖類溶液を得た。
イオン交換水 33.7重量部
エチレングリコール 6.0重量部
グリセリン 14.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
コートサイドS(防黴剤、武田薬品工業(株)製) 0.1重量部
TSA739(消泡剤、シリコーンエマルジョン、GE東芝シリコーン(株)製)
0.1重量部
BLAUNON REO−30(ポリオキシエチレンロジンエステル、青木油脂(株)
製) 2.5重量部
フォスファノールRB410(ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製)の水酸化ナトリウム中和の20%水溶液(pH8.3) 2.0重量部
ジョンクリルJ734(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー
(株)製) 1.0重量部
FUJI SP BLACK 8970(顔料分散体、冨士色素(株)製)
25.0重量部
ジエタノールアミン(pH調整剤) 0.2重量部
多糖類溶液1 15.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで5分間攪拌後、さらに2800rpmで60分間混合撹拌し、取り出した。その後、ろ過を行い、遠心分離機(H−103N、コクサン(株)製)を用いて回転速度1000rpmで表面に細かい泡がなくなるまで脱泡して黒色のボールペン用水性インキを得た。
イオン交換水 21.2重量部
エチレングリコール 10.0重量部
グリセリン 10.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
コートサイドS 0.1重量部
TSA739(消泡剤、シリコーンエマルジョン、GE東芝シリコーン(株)製)
0.1重量部
BLAUNON REO−50(ポリオキシチレンロジンエステル、青木油脂(株)製) 5.0重量部
サルコシネートOHの水酸化ナトリウム中和の20%水溶液(pH8.0)
5.0重量部
ジョンクリル450(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製) 10.0重量部
FUJI SP BLACK 8970(顔料分散体、冨士色素(株)製)
25.0重量部
ジエタノールアミン(pH調整剤) 0.2重量部
多糖類溶液2 13.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで30分間攪拌後、取り出した。その後、ろ過を行い、実施例1と同様に脱泡して黒色のボールペン用水性インキを得た。
イオン交換水 49.0重量部
プロピレングリコール 10.0重量部
グリセリン 10.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
コートサイドS 0.1重量部
TSA739 0.1重量部
BLAUNON REO−40(ポリオキシエチレンロジンエステル、青木油脂(株)
製) 3.0重量部
サルコシネートOH(オレオイルサルコシン、日光ケミカルズ(株)製)の水酸化ナトリウム中和の20%水溶液(pH8.0) 5.0重量部
ジョンクリルJ775(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー
(株)製) 5.0重量部
C.I.ダイレクトレッド1(赤色染料) 5.0重量部
ジエタノールアミン 0.4重量部
多糖類溶液2 15.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで30分間攪拌後、取り出した。その後、ろ過を行い、実施例1と同様に脱泡して赤色のボールペン用水性インキを得た。
実施例1において、BLAUNON REO−30を0.3重量部に減らし、その分イオン交換水を増やした以外は実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例1において、BLAUNON REO−30を6.0重量部に増やし、その分イオン交換水を減らした以外は実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例6)
イオン交換水 60.3重量部
エチレングリコール(水溶性有機溶剤) 12.0重量部
ジプロピレングリコール(保湿溶剤、水溶性有機溶剤) 8.0重量部
ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.2重量部
トップサイド610(防腐剤、(株)パーマケムアジア製) 0.2重量部
BLAUNON REO−30(ポリオキシエチレンロジンエステル、青木油脂(株)
製) 2.5重量部
ジョンクリル62(分散剤、スチレン・アクリル共重合樹脂水溶液、ジョンソンポリマー(株)製 8.0重量部
FUJI SP BLACK 8970(顔料分散体、冨士色素(株)製)
8.5重量部
20%水酸化ナトリウム水溶液(pH調整剤) 0.3重量部
これらの配合物を混合し、スリーワンミキサーで4時間撹拌し、さらにボールミルで5時間分散後、取り出した。その後、ろ過を行い黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例1において、BLAUNON REO−30を除き、その分イオン交換水を増やした以外は実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例2において、BLAUNON REO−50を除き、スーパーエステルE−650(ロジンエステルエマルジョン、荒川化学工業(株)製)を5.0重量部加えた以外は実施例2と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
イソステアリン酸 13重量部
スクワラン 5重量部
コレステロール 5重量部
トリグリセリド 35重量部
オレイン酸 42重量部
上質紙及び皮脂で汚染された上質紙に、転式連続螺旋筆記試験機(MODEL TS−4C−20、精機工業研究所製)にて、筆記速度4m/分、筆記角度70°、筆記荷重100gの条件で10m筆記する。筆記終了後、筆記線の線飛び状態を観察し、筆跡が途切れている箇所の数を数えた。
温度50℃、湿度30%に調整された恒温室に、試験用ボールペン及びぺんてる(株)製ハイブリッド(製品符号K105)を横向きに3ヶ月間放置する。3ヶ月後、恒温室より取り出し、1時間室温に放置して室温に戻してから、モニター20人に筆記してもらい、上記K105と比べてそれぞれの試験用ボールペンを書き味が軽く滑らか=2点、同程度=1点、重く渋い=0点で評価してもらった。その合計点を算出し、書き味の評価とした。
Claims (1)
- 着色剤と、水と、インキ全量に対し0.5重量%以上5.0重量%以下のポリオキシエチレンロジンエステルとを少なくとも含有するボールペン用水性インキ組成物。
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| JP2006182857A JP5076376B2 (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | ボールペン用水性インキ組成物 |
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