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JP5076376B2 - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents
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JP5076376B2 - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、手などからの皮脂成分で一部汚染された紙面に筆記しても、線飛び現象が発生しないボールペン用水性インキに関する。
従来、ボールペンは、繊維製ペン先や樹脂製ペン先を有する筆記具に比べて、比較的細い筆跡が得られると共に、長期間使用してもペン先の摩耗やつぶれなどによる筆跡巾の変化が少ないことから広く使用されている。
ボールペンの筆記の機構は、ボール表面に付着したインキがボールの回転に伴って、紙などの被筆記面に転写されるものである。一般的に、水性インキを用いたボールペンは、油性インキを用いたボールペンに比べインキの粘度が低いため、軽い力で筆記することができる。しかし、皮脂成分などが付着している紙面に筆記する場合、水を主媒体とした水性インキでは皮脂成分の上にインキが乗り難くボールが紙の上で空滑りして回転せず、インキが吐出されない部分、所謂「筆跡の線飛び」が発生することがあった。尚、有機溶剤を主媒体とした油性インキでは、有機溶剤や配合成分が皮脂成分とも親和性があり、ボールの空滑りが起こり難く問題とならなかった。
また、インキ収容管に直接剪弾減粘性インキを充填したボールペンが知られており、この剪弾減粘性インキは、非筆記時には比較的高粘度であり、ペン先からのインキ洩れを抑制し、筆記時には回転するボールの剪弾力によって粘度が低下する所謂剪弾減粘性により、滑らかにインキを吐出させようとするものである。このようなインキは、必要な大きさの剪断力がかからない限り、漏れないという状態を維持する程度に流動性が低いものなので、筆跡の線飛びが顕著に表れることがあった。
水性インキ中に、皮脂に対して親和性と定着性を発揮しえる油性成分、例えばロジンエステルを使用したものも知られている(特許文献1)。
特開昭61−291664号公報(特許請求の範囲)
皮脂成分は、主に脂肪酸(オレイン酸、リノール酸等)、スクワラン、ステリンエステル、トリグリセリド等の油成分である。
特許文献1に記載されている発明では、油性成分であるロジンエステルは、エマルジョンとして存在し、水性媒体中で、乳化剤に周りを囲まれた微少な球となっている。この状態では、ロジンエステルの、皮脂成分との親和性や紙面に対しての粘着性は発揮されず、この様なインキをボールペンに適応しても、皮脂成分に汚染された紙面における線飛び防止効果は得られないものであった。
本発明は、着色剤と水と、インキ全量に対し0.5重量%以上5.0重量%以下のポリオキシエチレンロジンエステルとを少なくとも含有するボールペン用水性インキ組成物を要旨とするものである。
本発明に用いるポリオキシエチレンロジンエステルは、松材から抽出されたロジンにポリオキシエチレンを付加したものであり、水溶性が付与されたものとなる。その主な成分としては、皮脂成分とも親和性があり、粘着性も供える樹脂酸(アビエチン酸およびその異性体)であるため、配合されたインキ組成物が、皮脂成分に汚染された紙面に対しても付着しやすくなる。その結果、ボールが滑らず回転し、筆跡の線飛びが抑制されるものと推察される。また、ポリオキシエチレンロジンエステルが有するエーテル基は、ボールペンチップやボールの材質である洋白やステンレスなどの金属に対しても適度な親和性を有しているので、ボールとボールホルダーのボール受座との間に薄いインキ層を形成し、ボールとボール受座との間の摩擦抵抗を軽減し、ボールを回転し易くもするものである。
着色剤としては、従来水性インキに用いられている染顔料ともに限定無く使用可能である。その具体例を挙げると、直接染料としては、ジャパノ−ルファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォータ−ブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、ウォーターブラック#7(同19)、カヤセットブラックW9(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトディープブラック(同38類似品)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤクダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンブリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンブリムラビンコンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンブリムラレッド4BH(同81)カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、ベンゾブリリアントスカイブルー8GS(同41)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブル−#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、ダイワブルー215H(同87)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラブルーFFRL(同108)カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)などが挙げられる。酸性染料としては、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、ウォーターブラックR455(同2)、ウォーターブラックR510(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、カヤノールミリングブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)アシッドイエロー#10(C.I.アシッドエロー1)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(同7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ウォーターイエロー#1(同23)、ダイワタートラジン(同25)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターイエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロ−5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、ウォータースカーレット(同18)、ダイワ赤色102号(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、ダイワ赤色106号(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アリザリンルビノール5G(同83)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターレッド#2(同87)、ダイワ赤色103WB(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ダイワ赤色104号(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、ウォーターバイオレット#1(同49)、ウォーターバイオレット#5(同49)、ダイワ紫1号(同49)、インキバイオレットL10(同49)、スミトモパテントピュァブルーVX(C.I.アシッドブル−1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、インキブルーL20(同9)、スプラノールブルーB(同15)、ウォーターブルー#116(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、オリエントソルブルブルーOBX(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーR(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/e(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、ウォーターブルー#105(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スプラノールシアニン7BF(同100)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、アシッドブルー(同103)、アシランブリリアントブルーFFR(同104)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールシアニン2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)アシッドブリリアントミリンググリーン(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノ−ルミリンググリーンG(同27)、ウォーターオレンジ#17(C.I.アシッドオレンジ56)などが挙げられる。塩基性染料としては、マラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、メチルバイオレットFN(C.I.42535)、ローダミンF4G(C.I.45160)、ローダミン6GCP(C.I.45160)などが挙げられ、そのほかにも、ウォーターイエロー#2(C.I.フードエロー3)、食品用黄色5号(C.I.フードエロー3)食品用赤色3号(C.I.フードレッド14)、食品用青色2号(C.I.アシッドブルー74)、食品用緑色2号(C.I.アシッドグリーン5)などの食用染料も使用することが出来る。
顔料では、ファーネストブラック、コンタクトブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、チタンイエロー、ターコイズ、モリブデートオレンジ、酸化チタン等の無機顔料、金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、真鍮粉、錫粉等の金属粉顔料、雲母系顔料、C.I.PIGMENT RED2、同3、同5、同17、同22、同38、同41、同48:2、同48:3、同49、同50:1、同53:1、同57:1、同58:2、同60、同63:1、同63:2、同64:1、同88、同112、同122、同123、同144、同146、同149、同166、同168、同170、同176、同177、同178、同179、同180、同185、同190、同194同206、同207、同209、同216、同245、C.I.PIGMENT ORANGE 5、同10、同13、同16、同36、同40、同43、C.I.PIGMENT VIOLET 19、同23、同31、同33、同36、同38、同50、C.I.PIGMENT BLUE 2、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同16、同17、同22、同25、同60、同66、C.I.PIGMENT BROWN 25、同26、C.I.PIGMENT YELLOW 1、同3、同12、同13、同24、同93、同94、同95、同97、同99、同108、同109、同110、同117、同120、同139、同153、同166、同167、同173C.I.PIGMENT GREEN 7、同10、同36等の有機顔料等が挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料、その他公知の有機蛍光顔料が挙げられる。前記した着色剤は、単独或いは、他との組み合わせにより使用できる。これらは、1種もしくは2種以上混合して用いることが出来る。
ここで着色剤として顔料を用いた場合は、分散剤を併用することが好ましいが分散剤としては、従来一般に用いられている水溶性もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤などの顔料の分散剤として用いられるものが、例示すれば、高分子分散剤として、アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類、サポニンなどのグルコシド類、メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなどのセルロ−ス誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子などが挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。これらの1種または2種以上を選択し、併用しても使用できる。その使用量は、水性組成物全量に対して1重量%以上、20重量%以下が好ましい。
顔料を用いる場合、市販の水分散タイプの顔料は取扱性や生産性が高まるので好ましく用いられる。水分散タイプの具体例としては、チバスペシャリティケミカルズ(株)製のunisperseシリーズ、クラリアントジャパン(株)製のHostfineシリーズ、大日本インキ化学工業(株)製のDisperseシリーズ、Ryudyeシリーズ、東洋インキ(株)製のRio Fastシリーズ、EM Colorシリーズ、山陽色素(株)製のEmacolシリーズ、Sandyeシリーズ、冨士色素(株)製のFUJI SP シリーズ、住化カラー(株)製のPoluxシリーズ、(以上、無機、有機顔料の分散体)、日本蛍光(株)製のNKWシリーズ、東洋ソーダ(株)製のコスモカラーシリーズ、シンロイヒ(株)製のシンロイヒ・カラーベースシリーズ(以上、蛍光顔料の分散体)等が挙げられる。これらは1種又は2種以上混合して使用することもできるものである。
水は主溶剤として用いる。
ポリオキシエチレンロジンエステルは、皮脂成分で汚染された紙面に筆記した場合、線飛び現象のない一様な筆跡を得るために用いる。その使用量は固形分として、インキ全量に対し、0.5重量%以上、5.0重量%以下が好ましい。0.5重量%未満では効果が発現され難く、5.0重量%を越えると、粘着力が強く成りすぎて書き味が重くなる傾向となる場合がある。
最適なエチレンオキサイド付加数は、30モル以上が好ましい。30モル以下では水に溶解しにくく、増粘剤との相溶性も悪くなり長期保管で分離する傾向となる。
具体例としては、BLAUNON REO−30(ポリオキシエチレンロジンエステル(エチレンオキサイド付加数:30)、青木油脂(株)製)、BLAUNON REO−40(同(エチレンオキサイド付加数:40)、同)、BLAUNON REO−50(同(エチレンオキサイド付加数:50)等が挙げられる。
インキにせん断減粘性を付与したり、粘度を調整する粘度調節剤として、各種高分子化合物を使用することもできる。例えば、架橋型ポリアクリル酸として、レオジック250H(日本純薬(株)製)、ジュンロンPW111(日本純薬(株)製)、Uジェリ・CP(昭和電工(株)製)、カーボポール934、同940、同941、同980、同981、同1342、同1382、同2984、同5984、同ETD2020、同ETD2050、EZ−1(B.F.Goodrich社製、米国)等が挙げられる。アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体としてはペミュレンTR−1、同TR−2(B.F.Goodrich社製、米国)等、ベントナイト等の粘土鉱物としてはベンゲルW−200U、同W−300U、同W−300HP(アニオン系ポリマー複合精製ベントナイト、(株)豊順洋行製)等、HPC−SL、同L、同M、同H(以上、日本曹達(株)製)、アビセルPH−101、同102、同301、同M06、TG−101(以上、旭化成(株)製)等のセルロース類、ケルザン、ケルザンS、ケルザンF、ケルザンAR、ケルザンM、ケルザンD(以上、三晶(株)製)、コージン、コージンF、コージンT、コージンK(以上、(株)興人製)等のキサンタンガム、レオザン(三晶(株)製)等のサクシノグルカン、K1A96(三晶(株)製)等のウエランガム、K1A112、K7C2433(以上、三晶(株)製)等のラムザンガム、ジャガー8111、同8600、同HP−8、同HP−60、CP−13(以上、三晶(株)製)等のグァーガム類、プルラン((株)林原製)、ゼータシーガム(伯東(株)製)等の水溶性多糖類、GX−205、NA−010(昭和電工(株)製)等のN−ビニルアセトアミド重合架橋物等の水溶性合成高分子、スメクトンSA(スメクタイト、クニミネ工業(株)製)、クニピア−F、クニピア−G(モンモリロナイト、クニミネ工業(株)製)、ベンゲルHV、同FW、同15、同23(ベントナイト、(株)豊順洋行製)、エスベン、同C、同W、同N400(4級アンモニウムカチオン変性モンモリロナイト、(株)豊順洋行製)等の無機粘土鉱物、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニル−ポリビニルピロリドン共重合体、アクリル樹脂のアルカリ金属塩、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、N−ビニルアセトアミド、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、及びこれらの誘導体が挙げられる。
ペン先でのインキ乾燥防止、低温時、インキの凍結防止などの目的で、水溶性有機溶剤を使用することができる。具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコール、グリセリン等や、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、トリエタノールアミン等が挙げられる。これらの水溶性有機溶剤は、単独或は混合して使用することができる。その使用量はインキ組成物全量に対して10重量%以上、60重量%以下が好ましい。
さらに、尿素、エチレン尿素、チオ尿素などの湿潤剤や、ベンゾチアゾリン系、オマジン系などの防腐剤、ベンゾトリアゾールなどの防錆剤、顔料を被筆記面に定着させるためにスチレン−アクリル共重合体やそのアルカリ塩、酢酸ビニル系やアクリル系やスチレン−アクリル系の樹脂等のエマルジョン、水酸化ナトリウムや2,2−アミノメチル−1,3−プロパンジオール、ジエタノールアミン等のpH調整剤、シリコーン系エマルジョン等の消泡剤といった種々の添加剤を必要に応じて使用することもできる。
本発明のインキ組成物を製造するに際しては、従来知られている種々の方法が採用できる。
例えば、高剪断力を有するヘンシェルミキサー等の撹拌機に水と多糖類を入れ撹拌溶解した後、ボールミル、ビーズミル、ロールミル等の分散機により分散した顔料やその他残りの成分を入れ、さらに混合撹拌することにより容易に得られる。脱泡機による泡の除去やろ過機による粗大物のろ過等を必要に応じて行っても良い。
(多糖類溶液1)
イオン交換水 73.5重量部
エチレングリコール 25.0重量部
プロクセルGXL(防黴剤、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ICIジャパン(株)製) 0.5重量部
ゼータシーガム(伯東(株)製) 2.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、2800rpmで1時間撹拌溶解後、取り出し、多糖類溶液を得た。
(多糖類溶液2)
イオン交換水 68.5重量部
エチレングリコール 25.0重量部
プロクセルGXL 0.5重量部
ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 6.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで30分撹拌溶解後、取り出し、多糖類溶液を得た。
(実施例1)
イオン交換水 33.7重量部
エチレングリコール 6.0重量部
グリセリン 14.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
コートサイドS(防黴剤、武田薬品工業(株)製) 0.1重量部
TSA739(消泡剤、シリコーンエマルジョン、GE東芝シリコーン(株)製)
0.1重量部
BLAUNON REO−30(ポリオキシエチレンロジンエステル、青木油脂(株)
製) 2.5重量部
フォスファノールRB410(ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製)の水酸化ナトリウム中和の20%水溶液(pH8.3) 2.0重量部
ジョンクリルJ734(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー
(株)製) 1.0重量部
FUJI SP BLACK 8970(顔料分散体、冨士色素(株)製)
25.0重量部
ジエタノールアミン(pH調整剤) 0.2重量部
多糖類溶液1 15.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで5分間攪拌後、さらに2800rpmで60分間混合撹拌し、取り出した。その後、ろ過を行い、遠心分離機(H−103N、コクサン(株)製)を用いて回転速度1000rpmで表面に細かい泡がなくなるまで脱泡して黒色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例2)
イオン交換水 21.2重量部
エチレングリコール 10.0重量部
グリセリン 10.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
コートサイドS 0.1重量部
TSA739(消泡剤、シリコーンエマルジョン、GE東芝シリコーン(株)製)
0.1重量部
BLAUNON REO−50(ポリオキシチレンロジンエステル、青木油脂(株)製) 5.0重量部
サルコシネートOHの水酸化ナトリウム中和の20%水溶液(pH8.0)
5.0重量部
ジョンクリル450(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製) 10.0重量部
FUJI SP BLACK 8970(顔料分散体、冨士色素(株)製)
25.0重量部
ジエタノールアミン(pH調整剤) 0.2重量部
多糖類溶液2 13.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで30分間攪拌後、取り出した。その後、ろ過を行い、実施例1と同様に脱泡して黒色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例3)
イオン交換水 49.0重量部
プロピレングリコール 10.0重量部
グリセリン 10.0重量部
ベンゾトリアゾール 0.4重量部
コートサイドS 0.1重量部
TSA739 0.1重量部
BLAUNON REO−40(ポリオキシエチレンロジンエステル、青木油脂(株)
製) 3.0重量部
サルコシネートOH(オレオイルサルコシン、日光ケミカルズ(株)製)の水酸化ナトリウム中和の20%水溶液(pH8.0) 5.0重量部
ジョンクリルJ775(スチレン・アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー
(株)製) 5.0重量部
C.I.ダイレクトレッド1(赤色染料) 5.0重量部
ジエタノールアミン 0.4重量部
多糖類溶液2 15.0重量部
これらの配合物をヘンシェルミキサーに入れ、1400rpmで30分間攪拌後、取り出した。その後、ろ過を行い、実施例1と同様に脱泡して赤色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例4)
実施例1において、BLAUNON REO−30を0.3重量部に減らし、その分イオン交換水を増やした以外は実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例5)
実施例1において、BLAUNON REO−30を6.0重量部に増やし、その分イオン交換水を減らした以外は実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(実施例6)
イオン交換水 60.3重量部
エチレングリコール(水溶性有機溶剤) 12.0重量部
ジプロピレングリコール(保湿溶剤、水溶性有機溶剤) 8.0重量部
ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.2重量部
トップサイド610(防腐剤、(株)パーマケムアジア製) 0.2重量部
BLAUNON REO−30(ポリオキシエチレンロジンエステル、青木油脂(株)
製) 2.5重量部
ジョンクリル62(分散剤、スチレン・アクリル共重合樹脂水溶液、ジョンソンポリマー(株)製 8.0重量部
FUJI SP BLACK 8970(顔料分散体、冨士色素(株)製)
8.5重量部
20%水酸化ナトリウム水溶液(pH調整剤) 0.3重量部
これらの配合物を混合し、スリーワンミキサーで4時間撹拌し、さらにボールミルで5時間分散後、取り出した。その後、ろ過を行い黒色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例1)
実施例1において、BLAUNON REO−30を除き、その分イオン交換水を増やした以外は実施例1と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
(比較例2)
実施例2において、BLAUNON REO−50を除き、スーパーエステルE−650(ロジンエステルエマルジョン、荒川化学工業(株)製)を5.0重量部加えた以外は実施例2と同様になして黒色のボールペン用水性インキを得た。
実施例1〜5及び比較例1、2で得たインキ組成物をステンレス製のボールペンチップ(ボール素材:超硬合金、ボール径:0.7mm)からなるぺんてる(株)製ハイブリッド(製品符号K105)のリフィルに0.8g程度充填し、インキ界面に上記K105に使用されている逆流防止体組成物を層状に配置した後に、ペン先が外側を向くように遠心処理を施し脱泡して、試験用ボールペンを作成した。さらに、実施例6で得た水性インキ組成物を市販の中綿式水性インキ使用のボールペン(ボールぺんてるB50、ぺんてる(株)製)と同様の筆記具に2.0g充填し、試験用ボールペンを作成した。
以下の配合で作製した人工皮脂で、1%、10%、20%、30%にアセトンで希釈した4種類の溶液を作り、各々上質紙(JIS P3201筆記用紙A)にスプレーにて均一になるように噴霧する。この用紙を、室温60℃、湿度10%で調整された恒温室で2時間乾燥させアセトンを除去し、4種類の皮脂で汚染された用紙、皮脂汚染紙レベル1(皮脂塗布量0.16g/m)、皮脂汚染紙レベル2(皮脂塗布量1.5g/m)、皮脂汚染紙レベル2(皮脂塗布量3.0g/m)、皮脂汚染紙レベル4(皮脂塗布量4.1g/m)を作製する。
(人工手脂の配合)
イソステアリン酸 13重量部
スクワラン 5重量部
コレステロール 5重量部
トリグリセリド 35重量部
オレイン酸 42重量部
(皮脂成分による線飛び試験)
上質紙及び皮脂で汚染された上質紙に、転式連続螺旋筆記試験機(MODEL TS−4C−20、精機工業研究所製)にて、筆記速度4m/分、筆記角度70°、筆記荷重100gの条件で10m筆記する。筆記終了後、筆記線の線飛び状態を観察し、筆跡が途切れている箇所の数を数えた。
(書き味試験)
温度50℃、湿度30%に調整された恒温室に、試験用ボールペン及びぺんてる(株)製ハイブリッド(製品符号K105)を横向きに3ヶ月間放置する。3ヶ月後、恒温室より取り出し、1時間室温に放置して室温に戻してから、モニター20人に筆記してもらい、上記K105と比べてそれぞれの試験用ボールペンを書き味が軽く滑らか=2点、同程度=1点、重く渋い=0点で評価してもらった。その合計点を算出し、書き味の評価とした。
Figure 0005076376

Claims (1)

  1. 着色剤と水と、インキ全量に対し0.5重量%以上5.0重量%以下のポリオキシエチレンロジンエステルとを少なくとも含有するボールペン用水性インキ組成物。
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