JP5085381B2 - タイルの成形金型 - Google Patents
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Description
而も、粘度の高い金属板受承液体を使用すれば、金属板受承液体の流動だけによる金属板の初期位置への復帰速度は遅くなってしまうが、上記自動復帰手段によれば早期に復帰させることが出来る。
更に、金属板は金属板受承液体で下方支持するのであって自動復帰手段では下方支持しないため、高圧プレスによる圧縮成形にも対応させることが出来る。
或いは、下型本体に段付孔状のロッド嵌挿穴を形成し、ロッドに形成した段部をロッド嵌挿穴の段部に当接させて、ロッドの突出寸法を一定にし、ロッド嵌挿穴におけるロッド下端側に設けたピストン部の下方空間と、下型本体に形成してロッド嵌挿穴に連通した密閉空間内に作動油を加圧充填したので、上方付勢手段のメインとなる作動油に圧縮力を連続的に作用させても劣化しないため、多少構造は複雑にはなるが耐用寿命の向上を図ることが出来、且つ該密閉空間より上方に設けた作動油の逃がし通路内の作動油の油面と逃がし通路の上端部間に逃がし空間を形成して上方付勢手段としたので、プレス時にラバーと共に傾斜した金属板に伴いロッドが下方後退し作動油を圧縮しても、上記逃がし空間内に密閉空間内の作動油が流入するため、ロッドを確実に下方後退させることが出来る等その実用的効果甚だ大である。
図1は、本発明に係るタイルの成形金型を装着したプレス成形機の概略断面図であり、かかる成形金型にあっては、タイル裏面の成形面1を有する方形板状の下型2とタイル表面の成形面(図示せず)を有する方形板状の上型3とを有し、上記下型2と該下型2を囲繞する型枠4とで形成される成形空間5内に粉体原料Wを充填して、図示しない昇降装置により上型3を降下させてタイル素地を圧縮成形する様に構成されている。
つまり、下型2の上面はラバー7にて形成された成形面1であり、タイル裏面に有する裏足を形成するための複数の凹溝(図示せず)が形成されている。
そして、上記の様に下型2を構成することにより、金属板8はラバー7と共に下型本体2aに対し三次元的に傾斜可能と成し、上記自動復帰手段10、10a …によりラバー7及び金属板8の傾斜及びそれに伴うラバー7の変形を初期状態に復帰させる様にしている。
上記ピストン部13b に下面で開口する中空部15を形成し、該中空部15と、ロッド嵌挿穴12の上方部位12a 及びロッド13(ロッド本体13a )との隙間16とを連通させる孔17をピストン部13b に形成している。
上記上方付勢手段14にあっては、ロッド13におけるピストン部13b の下方に収容した圧縮バネ18とし、該圧縮バネ18の上下端面部を、ロッド嵌挿穴12の底部、具体的にはロッド嵌挿穴12の下方開口部を閉鎖するキャップ体19の上面中央に凹設したバネ座20と上記ピストン部13b の中空部15に収容して、ピストン部13b の上面、即ち段部13c をロッド嵌挿穴12の段部12c に押圧する様にして、ロッド13の先端を凹部6の底面から設定寸法(凹部6の底面と金属板8の下面との間の寸法)だけ突出させて、金属板8の下面に当接させている。
よって、上記金属板受承液体9は、上記隙間16、中空部15、連通孔17、及びロッド嵌挿穴12の下方部位12b におけるロッド13の下面との間にも充填状態となり、プレス時にラバー7と共に傾斜した金属板8に伴いロッド13が下方後退し圧縮バネ19を圧縮変形させ、成形されたタイル素地を脱型後に、圧縮バネ19の弾性復元力により金属板8をラバー7と共に初期位置に復帰させる様にしている(図4、5参照)。
尚、ロッド13の下方後退に伴い、上記中空部15内及びロッド嵌挿穴12内におけるロッド13の下方の金属板受承液体9は、圧縮されずに連通孔17を通ってピストン部13b の上面側に形成される空間内に流動する。
又、ロッド嵌挿穴12における下方部位12b 内でピストン部13b より上方部位に圧縮バネ21を収容すると共に、該圧縮バネ21の上下端部をロッド嵌挿穴12の段部12c とピストン部13b の上面に当接させている。
上記上方付勢手段14にあっては、下型本体2aにおけるロッド嵌挿穴12の下方に、該ロッド嵌挿穴12に連通する垂直な直通路23を設け、隣接する直通路21同士を下型本体2aに水平に横穿した連結路24を介して連通し、各連通路24にて四角枠状で一連の環路25を構成し、該環路25の中間部に上方への逃がし通路26を形成している(図6、7参照)。
又、下型本体2aの側面において連結路24の穿孔時に形成される複数の開口部の夫々は止栓27にて液密状に閉塞されることにより、各シリンダ11、11a …のロッド嵌挿穴12におけるロッド13の下方空間と、ロッド嵌挿穴12に連通する直通路23と、各直通路23に連通する環路25とを一連の密閉空間28と成し、上記下方空間と密閉空間28内に作動油29が、逃がし通路26内の作動油29の油面30と逃がし通路26の上端部間に逃がし空間31を形成する様に充填されることで、ロッド13の段部13c をロッド嵌挿穴12の段部12c に押圧する様にして、ロッド13の先端を凹部6の底面から設定寸法だけ突出させて、金属板8の下面に当接させている。
よって、上記金属板受承液体9は、上記隙間16及びロッド嵌挿穴12の下方部位12b におけるロッド13のピストン部13b の上面との間にも充填状態となり、プレス時にラバー7と共に傾斜した金属板8に伴いロッド13が下方後退し作動油29を圧縮することで、上記逃がし通路26内の作動油29の油面30が上昇して上記逃がし空間31が圧縮され、成形されたタイル素地を脱型後に、圧縮力が解除された作動油29によりロッド13を上動させて金属板8をラバー7と共に初期位置に復帰させる様にしている(図8、9参照)。
更に、金属板8の外周部と下型本体2aの凹部6の内周面との間の隙間を広くし、更に該隙間にシリコン等の軟質弾性体を充填して、下型本体2a、ラバー7及び金属板8に固着一体化する緩衝材34を形成しても良い。
又、図面上、シリンダ11、11a …は下型本体2aに対し一体であるが、別体にして下型本体2aに埋設しても良く、この場合、図示しないが、シリンダ11、11a …のケーシング内にロッド嵌挿穴12を形成し、第2実施例の場合にはケーシングの底部に直通路23への連通口を形成する様にしている。
この場合、上述の如く成形空間5における右側の方が左側より原料投入量が多い傾向にあり、従って成形空間5において充填された粉体原料Wの充填密度は、粉枡の往路始端側(右側)と終端側(左側)に粗密の差が激しく、図1では成形空間5内における粉体原料Wの充填状態を誇張して示している。
そして、成形空間5内に充填された粉体原料Wを上型3の降下により加圧圧縮すると、粉体原料Wは、下型2のラバー7と、該ラバー7の直下の金属板8と、該金属板8の下部の金属板受承液体9に圧力を及ぼす。
そして、成形されたタイル素地は、下型2の成形面1がタイル裏面を成形するものであり、成形面1を形成しているラバー7はその裏面7aが剛性を有する平らな金属板8がある状態にて圧縮されるので、成形されたタイルの裏足下面は凹凸が生ぜず極めて微細に傾斜はしているものの平滑に成形される。
その時点で金属板受承液体9が初期位置に復帰していた場合には、金属板受承液体9の下面に当接すると同時に、ロッド13の段部13c がロッド嵌挿穴12の段部12c に当接してロッド13が停止し、復帰していない場合或いは復帰途中の場合には、金属板受承液体9の下面に当接して該金属板受承液体9を押し上げ、金属板受承液体9を初期位置に復帰させると同時に、ロッド13の段部13c がロッド嵌挿穴12の段部12c に当接してロッド13が停止する。
2 下型
2a 下型本体
3 上型
4 型枠
5 成形空間
6 凹部
7 ラバー
8 金属板
9 金属板受承液体
10、10a … 自動復帰手段
12 ロッド嵌挿穴
12c 段部
13 ロッド
13b ピストン部
13c 段部
18 圧縮バネ
26 逃がし通路
28 密閉空間
29 作動油
30 油面
31 逃がし空間
W 粉体原料
Claims (3)
- タイル裏面の成形面を有する下型とタイル表面の成形面を有する上型とを有し、上記下型と該下型を囲繞する型枠とで形成される成形空間内に粉体原料を充填し上型を降下させてタイル素地を圧縮成形する様に構成し、下型は、上面に凹部を形成した下型本体と、外周部を下型本体の上面における凹部の開口部周縁部位に接着一体化した、上記成形面を構成するラバーと、上記凹部内に収容して上記ラバーの裏面に接着一体化した金属板と、上記凹部内におけるラバー及び金属板で閉鎖された空間内に充填した金属板受承液体とを有した金型において、
上記下型本体に、該下型本体における凹部底面からの突出寸法が、金属板及び凹部底面との間隔寸法と同一に維持する様に上方付勢され、且つ金属板の傾斜に伴い下方後退可能なロッドを有した、ラバー及び金属板の初期位置への自動復帰手段を設けたことを特徴とするタイルの成形金型。 - 下型本体に段付孔状のロッド嵌挿穴を形成し、ロッドに形成した段部をロッド嵌挿穴の段部に当接させてロッドの突出寸法を一定にし、ロッド下端側に設けたピストン部とロッド嵌挿穴の底部間に設けた圧縮バネを上方付勢手段としたことを特徴とする請求項1記載のタイルの成形金型。
- 下型本体に段付孔状のロッド嵌挿穴を形成し、ロッドに形成した段部をロッド嵌挿穴の段部に当接させて、ロッドの突出寸法を一定にし、ロッド嵌挿穴におけるロッド下端側に設けたピストン部の下方空間と、下型本体に形成してロッド嵌挿穴に連通した密閉空間内に作動油を加圧充填し、且つ該密閉空間より上方に設けた作動油の逃がし通路内の作動油の油面と逃がし通路の上端部間に逃がし空間を形成して上方付勢手段としたことを特徴とする請求項1記載のタイルの成形金型。
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