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JP5115078B2 - ブラインド処理による通信フレーム基点検出装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents
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ブラインド処理による通信フレーム基点検出装置及び方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ブラインド処理により通信フレーム基点を検出する装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に同期パターンを必要とせず、通信フレームの基点検出、通信フレームの基点からのオフセット量の推定などを可能とする装置及び方法,並びにプログラムに関する。
通常のディジタル無線通信システムの場合、伝送するデータを含むデータフレームの先頭部に、同期処理を目的とする同期パターンを有するパイロットフレームを付加することにより、通信処理を行っている。通信相手方の、同期パターンを有するパイロットフレームが既知の場合、互いに前記同期パターンを共有することにより、容易に通信フレームの開始基点を検出することが可能となる。
これに対して、通信相手方の、同期パターンを有するパイロットフレームが既知でない場合、例えば不法電波を対象とする電波監視システムの場合、対象とする信号が広範囲にわたり、全ての不法電波に対応して前記同期パターンをそれぞれ備える必要がある。しかしながら、通信相手方の電波が不法電波であることを考慮すると、前記電波監視システムが無数の前記同期パターンを事前に備えるということは現実的でない。
また、通信路の品質に応じて、通信フレームの構造を変化させて通信品質を向上させる適応通信システムの場合、同期処理のための通信レーム構造も変化することが考えられ、ブラインド処理により通信システムの基点検出・オフセット量の推定を行う処理が重要となる。
従来、この種の通信フレームの処理方法として、前述の通り特有のパイロット信号を通信フレームのデータフレームに付加している。そして、移動体通信システムにおける通信フレームを検出する方法としては、非特許文献1の第7章に示されるように、既知のパイロットシンボルパターンに対する相関処理により、通信フレームの基点検出を実施している。非特許文献1を参照して、TDMA(Time Division Multiplexing Access )システムを例に取って更に説明する。
非特許文献1の図7.6に示された6チャンネルTDMAシステムにおけるフレーム及びスロット構成から明らかなように、各チャンネルデータの先頭には図20に示すように、同期処理のためのユニークワードが付加されている。非特許文献1の場合、前記ユニークワードは、搬送波位相同期用ワード(CRSW)、シンボルタイミング同期ワード(STSW)及びスロットタイミング同期ワード(SLSW)を含んでいる。これらのワードは特有のデータパターンであり、各チャンネルに個々に付加されている。
非特許文献1において、フレーム同期の検出処理は図21(非特許文献1の図7.10)に示されるように、受信データベース信号20に対して、先ず、相関器21を用いて、受信信号と既知のパターンである前記スロットタイミング同期ワードの相関が計算される。ここで、前記受信データベース信号20が真のフレームタイミングの場合には、前記相関器21による相関処理において相関ピークが発生する。これに対して、前記受信データベース信号20が偽のフレームタイミングの場合には、前記相関器21による相関処理において相関ピークが発生しない。すなわち、得られた相関ピークを基に通信フレームの基点を検出する処理を実施している。
さらに、偽の相関ピークによる性能劣化を防ぐため、しきい値判定器22を用いて、いくつかの偽の相関ピークを除外している。その後、前方保護及び後方保護回路23を用いて、ランダムに発生する偽の相関ピークを除去し、通信フレームの同期点の処理を実施している。
上述したユニークワードを使用して、通信フレームの同期点を検出することは,CDMA(Code Division Multiplexing Access )方式でも同様である。
次に、放送システムを例にとって説明する。放送信号は常に連続して送信されている。受信側は、任意のタイミングで受信を開始するため、同期のためのパイロットシンボルは、通信フレームの開始点を知る上で必要不可欠となる。前記放送信号に対しても、上述した方法のように受信側で既知のユニークワードを利用して相関処理により、通信フレームの基点を検出する処理を実現している。
以上のように、従来例に係る通信処理においては、通信フレームの基点を検出する処理は、受信側で常に受信対象の信号に付与されたユニークワードを事前に把握して処理することが行われている。
デジタルワイヤレス伝送技術(三瓶正一著、株式会社ピアソンエデュケーション発行)
上述した従来例に係る通信フレームの基点を検出する方法は、通信フレームの基点を検出するため、受信側にて通信フレームの基点を検出するための同期パターンを事前に取得する必要がある。そのため、不特定多数の通信波を対象とする電波監視装置及び、電波環境に適合して通信フレームを変化させる適応通信システムに適用することは不可能である。
本発明の目的は、受信信号のみを使用して、通信フレームの基点を検出し、その基点からのオフセット量などを推定する装置及び方法、並びにプログラムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置は基本的構成として、通信フレームに同期用シンボルが周期的に配置されている特性を利用して、通信フレームの基点を検出し、かつ通信フレームの基点に対する受信信号の受信位置のオフセット量などを推定する処理を実施することを特徴とするものである。
次に、図3に示す形態の通信フレーム構造を例にとって、シミュレーション結果を利用して本発明を具体的に説明する。図3(a)に示す通信フレーム構造は、同期用シンボル(以下、パイロットシンボルという)19aが通信フレーム(以下、データフレームという)の先頭に付与されており、データフレーム19bがパイロットシンボル19aの後段に連続するという信号構造を基本構造とし、これらの信号構造が連続して配置された形態をなしている。なお、同期用シンボルとしてパイロットシンボルの場合を例にとって説明するが、同期用シンボルは、パイロットシンボル以外の場合であってもよく、要は受信信号に対する同期を取るために前記通信フレームの先頭に付与されている形態のものであれば、いずれのものであってもよい。
図3(a)に示す信号構造の通信フレームを有する受信信号をデータフレーム19bのA点(受信開始点)から受信を開始したものと仮定する。先ず、受信を開始した受信信号に対して、図3(b)に示すような隣接するパイロットシンボル19a,19a間の距離Nfに相当する間隔をもつ対をなす相関処理窓30a,30bを準備し、この相関処理窓30a,30bのサイズを拡大しながら、自己相関処理用信号を抽出し、各相関処理窓30a,30bからそれぞれ抽出した自己相関処理用信号について相関処理を実施する。
図3(b)に示すように、相関処理窓30a,30bの基本サイズWを´1´とすると、相関処理窓30a,30bのサイズWは基本サイズWの2倍に設定され、相関処理窓30a,30bの最大サイズWNfは、基本サイズWのNf倍に設定される。ここで、相関処理窓30a,30bの最大サイズWNfの寸法は、隣接するパイロットシンボル19a,19aの間の距離Nfに相当する長さに設定されている。
前記相関処理窓30a,30bを用いて前記受信信号から抽出した自己相関処理用信号について相関処理を実施すると、図4に示すように、パイロットシンボル19aに合致する箇所に特徴的な特性を持つ相関信号Tが検出される。前記相関信号Tは、次の現象に起因して検出される。
すなわち、相互に隣接するパイロットシンボルは同一のデータ系列パターンを有しているのに対して、それらのパイロットシンボルに連続するデータフレーム19bは全くランダムな系列のパターンを有している。したがって、前記相関処理窓30a,30bを用いてパイロットシンボル19aから抽出した自己相関処理用信号を相関処理すると、パイロットシンボル19aに合致する部分で強い相関結果が得られ、図4に示すように、パイロットシンボル19aに合致する箇所、すなわちパイロットシンボル19aの基点19cから、前記強い相関結果である相関信号Tが急激に立ち上がる。
本発明において、図4に示すパイロットシンボル19aの基点19cを推定するため、パターンマッチング法を適用した処理を実施している。具体的に説明すると、図4に示す急激に立ち上がる相関信号Tの傾斜成分19dと符号する参照信号18を、前記相関処理したデータの左端より前記相関信号T側にシフトしながら、参照信号18と相関信号Tをパターンマッチングさせて、参照信号13と相関信号Tの各点間の距離を計算する。以上の処理は、相関処理窓30a,30bのサイズ毎に逐次行われ、前記相関処理したデータ(相関データ)が累積して蓄積される。
前記累積した相関データの距離情報をR(n=1〜Nf)、参照信号18の距離情報をS(m=1〜M)とすると、パターンマッチングによる参照信号18と相関信号Tの各点の距離データΔdは次式(1)で表せる。この式(1)に基づいて、前記距離を計算する。
Figure 0005115078
ここで、N,Mは整数であり、M<Nとする。
前記パターンマッチング処理により、前記参照信号18をシフトした前記相関信号Tのデータ数に相当する分だけの距離データΔdが生成される。
図4に示すパイロットシンボル19aの基点19cは、前記参照信号18と前記相関信号T間の距離が最も短くなるシフト点に相当する。したがって、生成された前記距離データに基づいて、最も距離が短くなるシフト点をパイロットシンボル19aの基点10aとして推定する。
さらに、図3に示すデータフレーム19b内の受信点Aからパイロットシンボル19aの基点19cまでのオフセット量(ΔN)は、推定したパイロットシンボル19aの基点19cの位置をN´とすると、次式(2)で表せる。
ΔN=Nf−N´ (2)
したがって、推定したパイロットシンボル19aの基点19cの位置情報を前記式(2)に代入して前記オフセット量(ΔN)を算出する。以上の処理を経て、受信信号に基づいて、パイロットシンボル19aの基点19c及びその基点19cに対する受信信号の受信点Aのオフセット量(ΔN)を推定することが可能となる。
次に、受信信号の受信を、前記受信点Aとは異なる図3に示すパイロットシンボル19a内の受信点Bから開始した場合について説明する。前述と同様に、受信信号を受信した時点から、その間隔が隣接するパイロットシンボル19a,19aの間の距離Nfに相当する対をなす相関処理窓30a,30bを生成し、その窓30a,30bのサイズWを変化させながら前述と同様に相関処理を実施すると、図5に示す結果を得る。図5に示す相関処理結果に基づいて、前述のパターンマッチング処理によるパイロットシンボル19aの基点19cを推定する処理を行う場合には、パイロットシンボル19aに合致して特徴的な特性を持つ相関信号T,Tがパイロットシンボルの領域内で前後に2分されて現れるため、正確にパイロットシンボル19aの基点19cを推定することが不可能となる。
以上の問題を解決するため、本発明は、差分検波処理による正規の相関信号Tを検出する処理を実施することを特徴とするものである。パイロットシンボル19aとデータフレーム19bの信号構造は、通信チャネルに対応させて割当てられるものであるから、前記差分検波処理は、相関処理した相関データに対して、隣接する通信チャネルの相関データとの差分処理を実施する。すなわち、隣接するチャネルの一方のチャネルにおける累積した相関データをR(n=1〜Nf)、隣接する他方のチャネルにおける累積した相関データをRn+1(n+1=1〜Nf)とすると、差分結果Pは次式(3)により表される。
Figure 0005115078
以上の処理により、相関処理した相関データに基づく相関信号Tの傾き成分が抽出される。ここで、相関処理データのうちパイロットシンボルに合致する部分は線形的に増加するため、前記差分結果Pに基づいて、その増加分Tの中心付近を頂点Hとする図6のような波形を持つ信号成分が得られる。
したがって、本発明においては、ピーク点となる、前記増加分Tの中心付近の頂点Hを検出し、そのピーク点と、相関処理結果データにおける最大サイズの半分の位置との間の距離Nを算出し、パターンマッチングによるシフト推定処理が可能な範囲へ前記相関データをシフトする処理を実施する。すなわち、前記ピーク点と、前記相関データにおける最大サイズNfの半分の位置との間の距離Nを算出し、その算出された距離N分だけパイロットシンボル19a内において受信点Bをシフトする。その後、再度相関処理窓30a,30bのサイズWを変更しながら、前記相関処理窓30a,30bを用いて抽出した自己相関処理用信号について相関処理を実施する。以上のようにシフトして相関処理を行った相関データによる信号波形を図7に示す。
図6と図7を比較すると明らかなように、パイロットシンボル19aと合致する箇所は図7に示すように、図6に示す前記相関データによる信号波形のほぼ中心位置にシフトされて正規の相関信号Tとして立ち上がり、参照信号18と相関信号Tのパターンマッチング処理によりパイロットシンボル19aの基点19cを推定することが可能であることが分る。
図7中に記載された相関信号Tの立上がり点がパイロットシンボル19aの基点19cの位置に合致する。推定されたパイロットシンボル19aの基点19cの位置をN´、前記ピーク点と、相関処理窓30a,30bの最大サイズWNf(=Nf)の半分の位置との間の距離をNとすると、パイロットシンボル19aの基点19cに対する受信信号の受信点Bのオフセット量ΔNは、次式(4)により算出される。
ΔN=Nf−(N´+N) (4)
前述の処理により、受信信号の受信点Bを距離データΔd分だけシフトさせた場合におけるパイロットシンボル19aの基点19c及び、その基点19cに対する受信信号の受信位置Bのオフセット量ΔNを推定することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、ディジタル通信信号に、同期用シンボルを有する通信フレームが周期的に挿入されている特徴を利用し、サイズが可変な相関処理窓にて前記ディジタル通信信号から自己相関処理用信号を抽出し、その自己相関用信号を相関処理した相関信号と参照信号のパターンマッチング処理とにより、通信パラメータ(パイロットシンボルの基点など)を推定するため、既知の同期用シンボルの情報を事前に取得することなく、受信したディジタル通信信号から通信パラメータを推定することができる。さらに、差分検波処理を行うことにより、ディジタル通信信号を受信する受信点の如何に拘らず、受信したディジタル通信信号から通信パラメータを推定することができる。
したがって、不特定多数の通信波を対象とする電波監視装置及び、電波環境に適応して通信フレームの構造を変化させる適応通信システムにおいて、既知の同期用シンボルの情報を事前に取得することなく、受信したディジタル通信信号から通信パラメータを推定することができる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。
本発明に係る実施形態は基本的構成として、同期用シンボルを有するディジタル通信信号に対して、推定処理に使用するデータを一時蓄積処理した後、対をなす相関処理窓のサイズを変更しながら、当該相関処理窓を用いて前記受信したディジタル信号から自己相関処理用信号を抽出し、その抽出した自己相関処理用信号について相関処理を実施し、次いで、参照信号をシフトしながら、当該参照信号と相関処理結果による相関信号のパターンマッチング処理を実施し、最小距離となるシフト点を同期用シンボルの基点として推定し、かつ推定した前記同期用シンボルの基点の位置情報に基づいて、前記同期用シンボルの基点に対する前記ディジタル信号の受信点のオフセット量を推定することを特徴とするものである。以下、具体的な実施形態を用いて詳細に説明する。なお、実施形態においては、同期用シンボルとしてパイロットシンボルの場合を例にとって説明するが、同期用シンボルは、パイロットシンボル以外の場合であってもよく、要は受信信号に対する同期を取るために前記通信フレームの先頭に付与されている形態のものであれば、いずれのものであってもよい。
(実施形態1)
図1に示す本発明の実施形態1に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置は、信号蓄積回路1と、データシフト処理回路2と、相関データ抽出回路3と、相関処理回路4と、相関結果累積回路5と、パターンマッチング処理回路6と、オフセット推定回路7を有し、さらに差分処理回路8と、ピーク検出処理回路9を付加している。
前記信号蓄積回路1は、受信された受信ベースバンド信号を一時蓄積する機能を有している。
前記データシフト回路2は、前記信号蓄積回路1から読出した受信ベースバンド信号に対してデータの先頭からX個(Xは整数)分だけデータシフト処理を実施する機能を有している。ここで、前記Xの初期値は零に設定されており、前記データシフト処理回路2は、先ず前記初期値に基づいて前記受信ベースバンド信号に対してデータシフト処理を行い、さらに後述のピーク検波回路(補完ユニット)9が推定した値Xを入力とし、前記データシフトの初期値を前記ピーク検波回路9からの入力値Xに変更して、前記受信ベースバンド信号に対して再度データシフト処理を実施する機能を付加している。ここに、信号蓄積回路1,データシフト回路2により、後述する補完ユニットにて推定されたシフト量に基づいて、前記ディジタル通信信号をデータシフトするシフトユニットが構成される。
前記相関データ抽出回路3は、自己相関処理を行うための相関処理用データを抽出する機能を有している。具体的に説明すると、前記相関データ抽出回路3は、図3(b)に示す対をなす相関処理窓30a,30bを用い、前記データシフト回路2によりデータシフトされたデータシフト信号から前記自己相関処理用信号を前記相関処理窓30a,30bにて抽出する。前記対をなす相関処理窓30a,30bの間隔は、隣接したパイロットシンボル19a,19aの間の距離Nfに相当する長さに設定されている。さらに前記相関データ抽出回路3は、後述の相関結果累積回路5からのサイズ変更指令に基づいて、各相関処理窓30a,30bの基本サイズWを´1´に設定し、この基本サイズWの2倍のサイズW〜基本サイズWのNf倍の最大サイズWNfまで拡大しながら、前記データシフト信号から前記相関処理用データを前記相関処理窓30a,30bにて抽出する機能を有している。ここに、相関データ抽出回路3により、サイズが可変な対をなす相関処理窓30a,30bを用いて、同期用の信号フレームを有するディジタル通信信号から自己相関処理用信号を抽出する抽出ユニットが構成されている。
前記相関処理回路4は、前記相関データ抽出回路3の対をなす相関処理窓30a,30bにて抽出された2つの自己相関処理用信号について自己相関処理を行う機能を有している。前記2つの自己相関処理用信号は、前記対をなす相関処理窓30a,30bの各々が前記データシフト信号からそれぞれ自己相関処理を行うために抽出したデータである。前記相関処理回路4が前記2つの自己相関処理用信号について相関処理を行うと、図4に示すような特徴的な特性をもつ相関信号Tが検出される。
前記相関結果累積回路5は、相関処理窓30a,30bのサイズW,W・・・WNf毎に前記相関処理回路4にて相関処理された相関処理結果のデータを累積して保持するものであって、前記相関処理回路4から相関処理した相関データが出力される度に、相関処理窓30a,30bのサイズWを基本サイズW1から最大サイズWNfに順次拡大するための指令を前記データシフト処理回路2に出力する機能を有している。ここに、相関処理回路4,相関結果累積回路5により、前記抽出された前記自己相関処理用信号について自己相関処理を行う相関ユニットが構成される。
前記パターンマッチング処理回路6は、前記相関結果累積回路5から相関データを読出し、その相関データによる相関信号Tと参照信号18のパターンマッチング処理を行う機能を有している。
すなわち、前記パターンマッチング処理回路6は、前記相関結果累積回路5が相関処理窓30a,30bのサイズW,W・・・WNf毎に保持している相関データ(特徴的な特性をもつ相関信号T)を逐次読出し、相関処理窓30a,30bのサイズW,W・・・WNf毎に、図4に示すように特徴的な特性をもつ相関信号Tに対して参照信号18をシフトさせてパターンマッチングさせることにより、参照信号18と相関信号Tの各点間の距離を計算する機能を有している。
具体的に説明すると、前記累積した相関データ(相関信号T)の距離情報をR(n=1〜Nf)、シフトした参照信号18の距離情報をS(m=1〜M)とすると、パターンマッチングによる参照信号18と相関信号Tの各点の距離Δdは次式(1)で表せる。前記パターンマッチング処理回路6は、前記式(1)に基づいて前記距離を計算する。
Figure 0005115078
ここで、N,Mは整数であり、M<Nとする。
前記パターンマッチング処理回路6は、参照信号18をシフトした相関信号Tのデータ数に相当する分だけの前記距離データΔdを生成する。ここに、パターンマッチング処理回路6により、前記自己相関処理された相関信号と参照信号のパターンマッチング処理を実施するマッチングユニットが構成される。
前記オフセット推定回路7は、前記パターンマッチング処理回路6からの前記距離データΔdを入力として、パイロットシンボル19aの基点19cと、その基点19cに対する受信ベースバンド信号の受信点(A又はB)のオフセット量(ΔN)を推定する機能を有している。
すなわち、参照信号18を相関信号Tに対してシフトして前記パターンマッチング処理により計算された距離テータΔdのうち、前記参照信号18と前記相関信号Tの間の距離が最も短くなるシフト点がパイロットシンボル19aの基点19cに相当する位置となる。したがって、前記オフセット推定回路7は、前記パターンマッチング処理回路6が生成した前記距離データに基づいて、最も距離が短くなるシフト点をパイロットシンボル19aの基点19cとして推定する。
さらに、図3に示す受信ベースバンド信号の受信点Aからパイロットシンボル19aの基点19cまでのオフセット量(ΔN)、すなわちパイロットシンボル19aの基点19cに対する受信ベースバンド信号の受信点Aのオフセット量(ΔN)は、前記推定されたパイロットフレーム10の基点19cの位置をN´とすると、次式(2)で表される。
ΔN=Nf−N´ (2)
したがって、前記オフセット推定回路7は、前記式(2)に基づいて前記オフセット量(ΔN)を推定する。
以上の説明では、受信ベースバンド信号を受信する時期によって前記相関信号Tに影響を与えないことを前提としているが、受信ベースバンド信号を受信する時期によって前記相関信号Tに影響を与えてしまい、正確にパイロットシンボル19aの基点19cを推定することが不可能となる場合がある。そこで、本発明の実施形態では、差分処理回路8及びピーク検出回路9を付加している。ここに、差分処理回路8及びピーク検出回路9により、前記相関ユニットによる自己相関処理信号に差分検波処理及びピーク基点検出処理を実施して、前記ディジタル信号をデータシフトする量を推定する補完ユニットが構成される。
前記差分処理回路8は、前記パターンマッチング処理回路6によるシフト量推定を、受信ベースバンド信号を受信した位置に拘らず安定的な精度を得て行うために差分検波処理を行う機能を有している。具体的に説明すると、前記差分処理回路8は、差分検波処理による特徴検出を実施する機能を有している。前記差分処理回路8による差分検波処理は、前記相関処理された相関データに対して、隣接するチャネルの相関データとの差分処理を実施することを内容とするものである。すなわち、隣接するチャネルの一方のチャネルにおける累積した相関データの距離情報をR(n=1〜N)、隣接する他方のチャネルにおける累積した相関データの距離情報をRn+1(n+1=1〜N)とすると、差分結果Pは次式(3)により表される。
Figure 0005115078
前記差分処理回路8は、相関処理された前記相関データに対して、隣接するチャネルの相関データとの差分処理を実施して、差分結果Pを算出する機能を有している。
前記ピーク検出回路9は、前記差分処理回路8による前記差分結果Pを入力として、相関処理された前記相関データに基づく相関信号Tの傾き成分を抽出する。ここで、パイロットシンボル19aに合致する部分は線形的に増加するため、前記差分結果Pに基づいて、増加分Tの中心付近を頂点Hとする図6のような波形を持つ相関信号T,Tが得られる。したがって、前記ピーク検出回路9は、ピーク点となる、前記増加分Tの中心付近の頂点Hを検出し、そのピーク点と、前記相関処理された相関データにおける最大サイズNfの半分の位置との間の距離データNを算出し、その距離データNをデータシフト量として前記データシフト回路2に出力する機能を有している。
前記データシフト回路2は、初期値のデータシフト量Xを前記ピーク検出回路9からのデータシフト量(距離データNに相当する)に変更して、推定処理に使用する受信ベースバンド信号の受信点Bを前記データシフト量(距離データNに相当する)だけシフトする機能を有している。
前記データシフト回路2により距離N分だけデータフレーム19b内の受信点Bをシフトすると、図7に示すように、パイロットシンボル19aに合致する部分が、相関処理結果のほぼ中心にシフトされており、容易にパターンマッチングによるシフト推定が可能であることが可能であることが分る。図7中に記載された点がパイロットシンボルの基点位置に合致する部分である。前記推定したパイロットシンボル19aの基点19cの位置をN´、前記ピーク点と、前記相関処理された相関データにおける最大サイズWNf(=Nf)の半分の位置との間の距離をNとすると、パイロットシンボル19aの基点19cからの受信ベースバンド信号のオフセット量ΔNは、次式(4)により算出される。
ΔN=Nf−(N´+N) (4)
前記オフセット推定回路7は、受信ベースバンド信号の受信点Bをシフトさせた場合におけるオフセット量ΔNを前記式(4)に基づいて推定する機能を付加している。ここに、前記パターンマッチング処理の距離情報に基づいて、パイロットシンボル19aの基点19c及び当該基点19cに対する受信バースバンド信号のオフセット量ΔNを推定する機能、並びに後述する反転ユニットにより前記自己相関処理信号をデータ反転処理して顕在させた因子に基づいてパイロットシンボルの長さを推定する機能を有する演算ユニットが構成される。
次に、図3に示す形態の通信フレーム構造を例にとって、シミュレーション結果を利用して、図2に基づいて本発明の実施形態1に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の動作について説明する。
図2に示す動作の開始時点において、受信した受信ベースバンド信号は、信号蓄積回路1に一時蓄積されている。この場合、受信ベースバンド信号を受信する開始位置は、図3(a)に示す受信ベースバンド信号のうちデータフレーム19b内のA点であると仮定する。
処理がデータシフト処理ステップS1に移行すると、データシフト回路2は、信号蓄積回路1に一時蓄積された受信ベースバンド信号を読出し、その読出した受信ベースバンド信号に対して、そのデータ、すなわちパイロットシンボル19aの先頭からX個分(初期値の零)だけデータシフトを実施し、その結果のデータを相関データ抽出回路3に出力する。
一連の処理が相関データ抽出処理ステップS2の処理に移行すると、相関データ抽出回路3は、図3(b)に示すような隣接するパイロットシンボル19a,19aの間の距離Nfに相当する間隔を持つ対をなす相関処理窓30a,30bのサイズWを基本サイズW1に設定し、この相関処理窓30a,30bを用いて、前記データシフト回路2がデータシフト処理したデータシフト信号から自己相関処理するための自己相関処理用信号を抽出する。
次に、一連の処理が相関処理ステップS3の処理に移行すると、相関処理回路4は、前記相関処理窓30a,30bにて抽出された2つの自己相関処理用信号について自己相関処理を行う。
相関処理回路4による自己相関処理が完了すると、相関結果累積回路5は、前記相関処理回路4にて相関処理された相関データを蓄積する。相関結果累積回路5は、基本サイズW1の相関処理窓30a,30bを用いた相関データ抽出処理ステップS2及び相関処理ステップS3の処理が完了して前記相関データを蓄積した時点で、相関処理窓30a,30bのサイズWを基本サイズW1の2倍に設定する旨の指令を相関データ抽出回路3に出力する。
相関データ抽出回路3は、相関結果累積回路5からの指令を受けると、相関処理窓30a,30bのサイズWを基本サイズWの2倍に設定し、前述したように自己相関処理用信号の抽出を行う。この抽出した自己相関処理用信号について相関処理ステップS3の処理が行われ、相関結果累積回路5は、前記相関処理回路4にて相関処理された相関データを累積して蓄積する。
相関結果累積回路5は、2倍のサイズWの相関処理窓30a,30bを用いた相関データ抽出処理ステップS2及び相関処理ステップS3の処理が完了して前記相関データを累積して蓄積した時点で、相関処理窓30a,30bのサイズWを最大サイズWNfまで逐次変更する指令を相関データ抽出回路3に出力し、各サイズWの相関処理窓30a,30bを用いて相関データ抽出処理ステップS2及び相関処理ステップS3の処理が完了した前記相関データを累積して蓄積する。
なお、相関処理回路4が前記2つの自己相関処理用信号について相関処理窓30a,30bの窓サイズW,W・・・WNf毎に相関処理を行うと、図4に示すような特徴的な特性をもつ信号成分Tが相関処理窓30a,30bの窓サイズW,W・・・WNf毎に検出される。
一連の処理がパターンマッチング処理ステップS4の処理に移行すると、パターンマッチング処理回路6は、前記相関結果累積回路5に累積して蓄積された相関データを読出す。そして、パターンマッチング処理回路6は、前記相関処理回路4による相関処理により得た相関信号Tの傾き19dに相当する傾きを持つ信号を参照信号18として用い、この参照信号18を基準位置(図4の場合、座標0)から図4に示すように急峻に立ち上がった(図4の場合、座標1180)相関信号Tに向けてシフトさせ、相関信号Tと参照信号13をパターンマッチングさせて、参照信号18と相関信号Tの各点間の距離を計算する。
具体的に説明すると、パターンマッチング処理回路6は、前記累積した相関データ(相関信号T)の距離情報をR(n=1〜N)、シフトした参照信号18の距離情報をS(m=1〜M)として、パターンマッチングによる参照信号18と相関信号Tの各点の距離Δdを次式(1)に基づいて距離を計算する。
Figure 0005115078
ここで、パターンマッチング処理回路6は、前記パターンマッチング処理により、前記参照信号18をシフトした前記相関データ(相関信号T)の数に相当する距離データΔdを生成する。
パターンマッチング処理が終了してオフセット推定処理ステップS5の処理に移行すると、オフセット推定回路7は、前記パターンマッチング処理回路6からの距離データΔdを入力として、前記パターンマッチング処理回路6のパターンマッチング処理による距離テータΔdのうち、前記参照信号18と前記相関信号Tの間の距離が最も短くなるシフト点をパイロットシンボル19aの基点19cとして推定する。
図3に示す受信ベースバンド信号の受信点Aからパイロットシンボル19aの基点19cまでのオフセット量(ΔN)、すなわち、パイロットシンボル19aの基点19cに対する受信ベースバンド信号の受信点Aのオフセット量(ΔN)は、前記推定されたパイロットシンボル19aの基点19cの位置をN´とすると、次式(2)で表される。
ΔN=Nf−N´ (2)
したがって、オフセット推定回路7は、前記式(2)に基づいて前記オフセット量(ΔN)を推定する。
以上の説明とは異なり、受信ベースバンド信号を受信する開始位置が、図3に示すパイロットシンボル19a内のB点である場合について説明する。
前述と同様に、受信ベースバンド信号を受信した時点から、その間隔が隣接するパイロットシンボル19a,19aの間の距離Nfに相当する対をなす相関処理窓30a,30bを生成し、その窓30a,30bのサイズWを変化させながら相関処理を行う。図5に示す相関処理結果に基づいて、前述のパターンマッチング処理によるパイロットシンボルの基点を推定する処理を実施すると、パイロットシンボル19aの領域に現れる特徴的な特性を持つ相関信号T,Tが図5に示すように前後に2分されているため、正確にパイロットシンボル19aの基点19cを推定することは不可能となる。
そこで、本発明の実施形態では、受信ベースバンド信号を受信する開始位置が図3に示すパイロットシンボル19a内のB点である場合には、相関処理ステップS3が終了した時点で差分処理ステップS6及びピーク検出処理S7を行う。
処理が差分処理ステップS6に移行すると、差分処理回路8は、前記相関処理回路4からの相関データを入力として、前記パターンマッチング処理回路6によるシフト量推定を、受信ベースバンド信号を受信した位置に拘らず安定的な精度を得て行うために差分検波処理を行う。具体的に説明すると、パイロットシンボル19aとデータフレーム19bの信号構造は、通信チャネルに対応して割当てされたものであるから、差分処理回路8による差分検波処理は、前記相関処理回路4が相関処理した相関データに対して、隣接するチャネルの相関データとの差分処理を実施することを内容とするものである。すなわち、隣接するチャネルの一方のチャネルにおける累積した相関データの距離情報をR(n=1〜N)、隣接するチャネルの他方のチャネルにおける累積した相関データの距離情報をRn+1(n+1=1〜N)とすると、差分結果Pは次式(3)により表される。
Figure 0005115078
差分処理回路8は、相関処理された相関データに対して、隣接するチャネルの相関データとの差分処理を実施して、差分結果Pを算出する。
前記差分結果Pが算出されてピーク検出処理ステップに移行すると、ピーク検出処理回路9は、前記差分処理回路8による前記差分結果Pを入力として、相関処理した相関データ(相関信号)の傾き成分を抽出する。ここで、前記相関データのうちパイロットシンボルに合致する部分は線形的に増加するため、前記差分結果Pの信号として、図6に示すような増加分Tの中心付近を頂点Hとする波形を持つ信号が得られる。
ピーク検出回路9は、図6に示す信号に基づいて、前記傾き成分をもつ相関信号T1のピーク点P1を検出し、そのピーク点P1と、相関処理の最大サイズWNf(=Nf)の半分の位置Hとの間の距離データNを算出する。この距離データN分だけ受信ベースバンド信号の受信点Bをシフトすると、図6の状態から図7に示すように受信点A,Bの如何に拘らずパターンマッチング処理回路6によるパターンマッチング処理に可能な状態に移行させることが可能となる。ピーク検出回路9は、算出した前記距離データNをデータシフト量として前記データシフト回路2に出力する。
データシフト回路2は、初期値のデータシフト量を前記ピーク検出回路9からのデータシフト量(距離データNに相当する)に変更して、推定処理に使用する受信ベースバンド信号の受信点Bをデータシフト量である距離データN分だけシフトする。
前記データシフト回路2による受信ベースバンド信号の受信点Bのデータシフト処理が完了すると、再び相関データ抽出処理ステップS2の処理に移行する。この相関データ抽出処理ステップS2において、相関データ抽出回路3は前述したと同様に、図3(b)に示すような隣接するパイロットシンボル19a,10の間の距離Nfに相当する間隔を持つ対をなす相関処理窓30a,30bを準備し、この相関処理窓30a,30bのサイズWを拡大する、すなわちサイズWを、基本サイズW〜最大サイズWNfまで拡大しながら、この相関処理窓30a,30bを用いて、前記データシフト回路2から出力されるデータシフト信号から自己相関処理用信号を抽出し、その自己相関処理用信号を相関処理回路4に出力する。
次に、一連の処理が相関処理ステップS3の処理に移行すると、相関処理回路4は、前記相関処理窓30a,30bにて抽出された2つの自己相関処理用信号について自己相関処理を行い、図7に示すようにパイロットシンボルに合致する特徴的な特性を持つ相関信号Tを抽出する。
相関処理回路4による自己相関処理が完了すると、相関結果累積回路5は、前記相関処理回路4にて相関処理されて累積された相関データを蓄積する。相関結果累積回路5が記憶する相関結果データは、相関処理窓30a,30bの窓サイズW,W・・・WNfを変更して相関処理を行った場合における、特徴的な特性をもつ相関信号Tを含むものである。
一連の処理がパターンマッチング処理ステップS4の処理に移行すると、パターンマッチング処理回路6は、前記相関結果累積回路5から相関データを読出す。そして、パターンマッチング処理回路6は、前記相関処理回路4による相関処理により得た相関信号Tに相当する傾きを持つ信号を参照信号18として用い、この参照信号18を基準位置(図7の場合、座標0)から図7に示すように急峻に立ち上がった(図7の場合、座標750)相関信号Tに向けてシフトさせ、相関信号Tと参照信号18をパターンマッチングさせて、参照信号18と相関信号Tの各点間の距離を計算する。
具体的に説明すると、パターンマッチング処理回路6は、前記相関処理した相関データ(相関信号T)の距離情報をR(n=1〜Nf)、参照信号18の距離情報をS(m=1〜M)として、パターンマッチングによる参照信号18と相関信号Tの各点の距離Δdを次式(1)に基づいて距離を計算する。
Figure 0005115078
ここで、パターンマッチング処理回路6は、前記パターンマッチング処理により、前記参照信号18をシフトした前記相関データ(相関信号T)の数に相当する距離データを生成する。
パターンマッチング処理が終了してオフセット推定処理ステップS5の処理に移行すると、オフセット推定回路7は、前記パターンマッチング処理回路6からの距離データΔdと、前記ピーク検出回路9からの距離データNを入力として、前記パターンマッチング処理回路6のパターンマッチング処理による距離テータΔdのうち、前記参照信号18と前記相関信号Tの間の距離が最も短くなるシフト点をパイロットシンボル19aの基点19cとして推定する。
図4に示す受信ベースバンド信号の受信点Aからパイロットシンボル19aの基点19cまでのオフセット量(ΔN)、すなわち、パイロットシンボル19aの基点19cに対する受信ベースバンド信号の受信点Aのオフセット量(ΔN)は、前記推定されたパイロットシンボル19aの基点19cの位置をN´、前記ピーク検出回路9から入力した距離データをNとすると、次式(2)で表される。
ΔN=Nf−(N´+N) (4)
したがって、オフセット推定回路7は、受信ベースバンド信号を受信する開始位置が、図3に示すパイロットシンボル19a内のB点である場合における前記オフセット量ΔNを前記式(4)に基づいて推定する。
以上のように、本発明の実施形態によれば、受信信号がいかなる受信位置から開始された場合にも、パイロットシンボルのパターンを知ること無しに、パイロットシンボル19aの基点19c及び、その基点19cに対する受信ベースバンド信号の受信点A,Bのオフセット量ΔNを推定することが可能となるという利点がある。
(実施形態2)
次に、実施形態1を示す図1の構成にデータ反転処理機能を持たせた実施形態2を図8に基づいて説明する。
図1に示す実施形態1では、受信ベースバンド信号を受信する開始位置が図3に示すパイロットシンボル19a内のB点である場合に、パイロットシンボルの基点及び、その基点に対する受信ベースバンド信号の受信点のオフセット量を推定する処理に止まっていたが、図8に示す実施形態2は、前記基点及びオフセット量の通信パラメータに加えて、相関処理された前記相関データをデータ反転することにより、パイロットシンボルのパターン長を推定する処理を付加したことを特徴とするものである。
本発明に係る実施形態は図8に示すように、図1に示す相関結果累積回路5とパターンマッチング処理回路6の間に、データ反転処理回路10を追加している。ここに、データ反転処理回路10により、前記相関ユニットによる自己相関処理された相関データを反転処理して、パイロットシンボルのパターン長を特定する因子を顕在させる機能を有する反転ユニットが構成される。図8に示す演算ユニットとしてのオフセット推定回路7は、前記反転ユニット(データ反転処理回路10)によって顕在された因子に基づいてパイロットシンボルのパターン長を推定する機能を付加している。
受信ベースバンド信号を受信する開始位置が図3に示すパイロットシンボル19a内のB点である場合に、図8に示すデータ反転処理回路10の初期値はOFFであり、相関結果累積回路5からの累積した相関データは、図9に示すデータ反転処理回路10によるデータ反転処理ステップS8を経ることなく、パターンマッチング処理回路6に直接入力し、実施形態1の同様にパターンマッチング処理ステップS4におけるパターンマッチング処理が行われ、オフセット推定回路7が図10に示すパイロットシンボル19aの基点19c(N1)を推定し、かつパイロットシンボル19aの基点10aに対する受信ベースバンド信号のオフセット量ΔNを推定する(オフセット推定処理ステップS5)。図9に示すデータシフト処理ステップS1,データ抽出処理ステップS2,相関処理ステップS3,パターンマッチング処理ステップS4,差分処理ステップS6及びピーク検出処理ステップS7は図2に示す処理と同様に行われる。
以上の処理にて得られる信号の波形は図10に示すものとなる。図10において、パイロットシンボルに合致する特徴的な傾斜をもつ相関信号Tの立ち上がり開始点(基点19c)と飽和点19eの間の水平方向での距離は、パイロットシンボルのパターン長に符号する。そこで、実施形態2では、図10に示す信号にデータ反転処理を施すことにより、パイロットシンボルのパイロット長を推定するものである。
すなわち、オフセット推定処理回路7は、パイロットシンボル19aの基点19c(N1)を推定すると、データ反転処理回路10にデータ反転機能をONにする指令を発すると共に、相関結果累積回路5に累積して蓄積された相関データをデータ反転処理回路10に出力する指令を発する。
図9に示すデータ反転処理ステップS8において、データ反転処理回路10は、前記相関ユニットによる自己相関処理された相関データをデータ反転処理してパイロットシンボルのパターン長を特定する因子を顕在する機能を実行する。具体的に説明すると、データ反転処理回路10は、データ反転機能をONにした状態で相関結果累積回路5から累積した相関データを受取ると、その相関データを180°回転する処理(データ反転処理)を実施する。データ反転処理回路10によるデータ反転処理を実施すると、図11に示すように、パイロットシンボルに合致した相関信号Tの傾斜の飽和点10cが傾斜開始点T3(19e)に遷移する。ここに、前記相関信号Tの立ち上がり開始点(基点19c),飽和点19e,傾斜開始点T3などが前記因子に相当する。
次に、処理がパターンマッチング処理ステップS4に移行して、パターンマッチング処理回路6のパターンマッチング処理を行い、オフセット推定回路7は、信号成分Tの飽和点19eが遷移した傾斜開始点T3の位置を推定する。次に、オフセット推定回路7は、前記推定された傾斜開始点T3の値をデータ反転処理前のオリジナルデータに対する値(N2)へ変換し、前記N1値と前記N2値の差分により、パイロットシンボルのパターン長Dを推定する。
実施形態2によれば、受信信号が如何なる受信信号位置から開始された場合にも、パイロットシンボルのパターン情報を事前に取得することを必要とせず、パイロットシンボルの基点及び、その基点に対する受信ベースバンド信号の受信点のデータオフセット量に加えて、パイロットシンボルのパターン長Dを推定することができるという利点がある。
(実施形態3)
次に、実施形態2を示す図8の構成に、ノイズなどの外乱による信号品質の劣化対策を施した例を実施形態3として説明する。
実施形態3は図12に示すように、図8に示す実施形態2の回路構成における差分処理回路8の前後に移動平均処理回路11及び12を追加している。ここに、移動平均処理回路11,12により、前記補完ユニットが取扱う前記相関データ(相関信号)に含まれる外乱成分を抑圧する機能を有する抑圧ユニットが構成される。なお、図13に示すデータシフト処理ステップS1,データ抽出処理ステップS2,相関処理ステップS3,パターンマッチング処理ステップS4,差分処理ステップS6,ピーク検出処理ステップS7及びデータ反転処理ステップS8は図9に示す処理と同様に行われる。
受信された受信ベースバンド信号は電波伝搬環境により、ノイズ,マルチパスの影響を受けて、信号品質の劣化が生じている。そのため、図14に示すように、図6に示す信号波形は外乱による影響を受けている場合がある。また、パイロットシンボルに使用するパターン系列により相関検出結果が線形増加せず、差分結果に大きな変動成分が生じる場合がある。
本発明の実施形態3は、図13に示す移動平均処理ステップS9,S10において、データシフト処理後のデータ及び、差分検波処理ステップ6の出力結果に移動平均処理回路11,12による移動平均処理を実施することにより、図14に示す外乱を抑圧して図6に示す信号波形を得て、相関処理された前記相関データ及び差分処理されたデータに対して実施する前記差分検波処理の推定精度を向上させている。
実施形態3によれば、相関処理された前記相関データ及び差分処理されたデータに対して移動平均処理を実施することにより、推定精度を向上させることができるという利点がある。
(実施形態4)
次に、実施形態3を示す図12の構成に、処理に使用されたパイロットシンボル数に応じて、参照信号18の傾斜を変更する機能を付加した実施形態4を図15に基づいて説明する。
実施形態4は図15に示すように、図12に示す実施形態3の回路構成におけるデータ反転処理回路10の後段に参照信号補正回路13を追加している。ここに、参照信号補正回路13により、処理に使用されたパイロットシンボルの数に応じて、参照信号18の姿勢を補正して、外乱による推定処理の劣化を抑制する補正ユニットが構成される。なお、図16に示すデータシフト処理ステップS1,データ抽出処理ステップS2,相関処理ステップS3,パターンマッチング処理ステップS4,差分処理ステップS6,ピーク検出処理ステップS7,データ反転処理ステップS8及び移動平均処理ステップS9,S10は図9に示す処理と同様に行われる。
相関結果累積回路5に累積して蓄積された相関データには、蓄積データ量に応じてパイロットシンボルが存在する。全てのパイロットシンボルのデータパターンは同一であり、相関処理を複数のパイロットシンボルに対して実施し、累積した相関データを積分することにより、ノイズによる推定性能の劣化を防止することが可能となる。しかし、この場合、図17に示すように、使用したパイロットシンボルの数により、抽出された特徴的な特性を持つ相関信号Tの傾斜が変化する。ここで、図17におけるRepが相関処理に使用したパイロットシンボル数を示す。
実施形態4において、処理が図16の参照信号補正処理ステップS11の処理に移行した際に、参照信号補正回路13により、処理に使用されたパイロットシンボルの数に応じて、参照信号18の姿勢(傾斜)を補正して、外乱による推定処理の劣化を抑制する。
実施形態4によれば、参照信号18の姿勢(傾斜)を補正して、外乱による推定処理の劣化を抑制することができるという利点を有している。
(実施形態5)
次に、実施形態4を示す図15の構成に、受信ベースバンド信号を復調する復調系に対して同期処理機能を付加した実施形態4を図18に基づいて説明する。
実施形態5は図18に示すように、受信ベースバンド信号を復調する復調系としてデータシフト回路16と復調回路17を有し、さらに、受信ベースバンド信号を信号遅延回路15と信号蓄積回路1に分配する信号分配回路14と、復調系のデータシフト回路16の前段に信号遅延回路15を有している。また、図18において、信号蓄積回路1〜参照信号補正回路13により、前記パイロットシンボルの基点及び当該基点に対する受信ベースバンド信号のオフセット量並びにパイロットシンボルのパターン長を推定する処理系が形成されている。ここに、信号遅延回路15により、前記処理系と、受信ベースバンド信号を復調する復調系を同期させる同期ユニットが構成される。
なお、図19に示すデータシフト処理ステップS1,データ抽出処理ステップS2,相関処理ステップS3,パターンマッチング処理ステップS4,差分処理ステップS6,ピーク検出処理ステップS7,データ反転処理ステップS8及び移動平均処理ステップS9,S10,参照信号補正処理ステップS11は図16に示す処理と同様に行われる。
図19に示す信号分配処理ステップS12において、信号分配回路14により受信ベースバンド信号が信号遅延回路15と信号蓄積回路1に分配される。処理が信号遅延処理ステップS13に移行すると、信号遅延回路15は、前記復調系の処理時間を前記処理系の処理に要する時間分だけ遅延させ、前記処理系による処理を時間的に優先させて実行させる。
信号遅延回路15が遅延させた時間内に前記処理系の処理が完了し、オフセット推定回路7から、パイロットシンボル19aの基点10a及び基点10aに対する受信ベースバンド信号のオフセット量並びにパイロットシンボルのパターン長に関する情報がデータシフト回路16に出力される。
信号遅延処理ステップS13において設定された遅延時間が経過すると、データシフト処理ステップS14に移行し、データシフト回路16は、前記処理系により推定された受信ベースバンド信号の受信点とパイロットシンボル19aの基点10aのデータシフト量に基づき、受信ベースバンド信号の受信点をシフトする。これにより、通信フレームの同期処理が完了する。
処理が復調処理ステップS15に移行すると、復調回路17は、パイロットシンボルの同期が完了した受信ベースバンド信号に対して復調処理を実施する。
実施形態5によれば、パイロットシンボルのパターンを事前に知ることなく、フレーム同期処理ができ、受信信号に対する復調処理を実現することができるという利点がある。
図1,図8,図12,図15及び図18に示すように本発明の実施形態は、ブラインド処理による通信フレーム基点検出装置として構築したが、これに限定されるものではない。図2,図9,図13,図16及び図19に示すフローチャートに示した一連の処理を、ブラインド処理による通信フレーム基点検出装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムとして構築してもよいものである。
この場合、本発明の実施形態に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置用プログラムは、図1,図8,図12,図15及び図18に回路構成による機能を前記コンピュータに実行させる。具体的に説明すると、本発明の実施形態に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置用プログラムは図2に示すように、ブラインド処理による通信フレーム基点検出装置を構成するコンピュータに、サイズが可変な対をなす相関処理窓を用いて、同期用の信号フレームを有するディジタル通信信号から自己相関処理用信号を抽出する機能と、前記抽出された前記自己相関用信号について自己相関処理を行う機能と、前記自己相関処理された相関処理信号と参照信号のパターンマッチング処理を実施する機能と、前記パターンマッチング処理の距離情報に基づいて、前記信号フレームの基点及び当該基点に対する前記ディジタル通信信号のオフセットを推定する機能を実行させる構成に構築する。
更に、図2に示すように、前記コンピュータに、前記相関ユニットによる自己相関処理信号に差分検波処理及びピーク基点検出処理を実施して、前記ディジタル通信信号をデータシフトするシフト量を推定する機能と、前記補完ユニットにて推定されたシフト量に基づいて、前記ディジタル通信信号をデータシフトする機構を実行させる構成に構築する。
更に、図9に示すように、前記コンピュータに、前記前記相関ユニットによる自己相関処理された相関データをデータ反転処理して、前記信号パターンのパターン長を特定する因子を顕在させる機能と、前記顕在した因子に基づいて前記パターン長を推定する機能を実行させる構成として構築する。
更に、図13に示すように、前記コンピュータに、前記補完ユニットが取扱う前記相関データに含まれる外乱成分を抑圧する機能を実行させる構成として構築する。更に、図16に示すように、前記コンピュータに、前記相関処理信号に対する前記参照信号の姿勢を補正する機能を実行させる構成として構築する。
更に、図19に示すように、前記コンピュータに、前記信号フレームの基点及び当該基点に対する前記ディジタル通信信号のオフセットを推定する処理系と、前記ディジタル通信信号を復調する復調系とを同期させる機能を実行させる構成として構築する。
上記説明では、実施形態の形態について分離併合による配分又は手順の前後入替えなどの変更は、上記機能を満たす限り自由であり、上記実施形態に限定するものではない。
以上説明したように本発明によれば、ディジタル通信信号に、同期用シンボルを有する通信フレームが周期的に挿入されている特徴を利用し、サイズが可変な相関処理窓にて前記ディジタル通信信号から自己相関処理用信号を抽出し、その自己相関用信号を相関処理した相関信号と参照信号のパターンマッチング処理とにより、通信パラメータ(パイロットシンボルの基点など)を推定するため、既知の同期用シンボルの情報を事前に取得することなく、受信したディジタル通信信号から通信パラメータを推定することができる。さらに、差分検波処理を行うことにより、ディジタル通信信号を受信する受信点の如何に拘らず、受信したディジタル通信信号から通信パラメータを推定することができる。
本発明の実施形態1に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の動作を処理ステップ毎に示すフローチャートである。 (a)は、通信フレームの信号構造を示す図、(b)は、相関処理窓を説明する図である データフレームの領域内において受信信号が受信された場合における相関処理結果を示す特性図である。 パイロットシンボルの領域内において受信信号が受信された場合における相関処理結果を示す特性図である。 図5に示す相関信号に対して差分処理を施した結果を示す特性図である データシフトした受信ベースバンド信号に対する相関処理結果、及びパターンマッチング処理の結果を示す特性図である。 本発明の実施形態2に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の動作を処理ステップ毎に示すフローチャートである。 パイロットシンボル推定処理に係る動作原理を説明する特性図である。 データ反転処理を施した後の相関データの一例を示す特性図である。 本発明の実施形態3に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の動作を処理ステップ毎に示すフローチャートである。 移動平均処理が実施されていない場合の作動処理結果を示す特性図である。 本発明の実施形態4に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の動作を処理ステップ毎に示すフローチャートである。 相関処理に使用するパイロットシンボル数を変更した場合の、パイロットシンボルに合致する成分の傾斜特性の一例を示す特性図である。 本発明の実施形態5に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態5に係るブラインド処理による通信フレーム基点検出装置の動作を処理ステップ毎に示すフローチャートである。 TDMAフレーム構造の一例を示す図である。 従来例の構成を示すブロック図である。
符号の説明
2 データシフト回路
3 相関データ抽出回路
4 相関処理回路
6 パターンマッチング処理回路
7 オフセット推定回路
8 差分処理回路
9 ピーク検出回路
10 データ反転処理回路
11,12 移動平均処理回路
13 参照信号補正回路
14 信号分配回路
15 信号遅延回路
16 データシフト回路
17 復調回路

Claims (6)

  1. 受信信号のみを使用して、通信フレームの基点を検出し、その基点からのオフセット量などを推定するブラインド処理による通信フレーム基点検出装置であって、
    信号蓄積回路から読出した受信ベースバンド信号に対してデータの先頭からX個(Xは整数)分だけデータシフト処理を実施するデータシフト回路と、
    隣接するパイロットシンボルの間の距離に相当する長さに間隔が設定された対をなす相関処理窓を用い、前記対をなす相関処理窓の基本サイズから前記間隔に相当する最大サイズまで拡大しながら、前記データシフト回路によりデータシフトされたデータシフト信号から自己相関処理用信号を前記相関処理窓にて抽出する相関データ抽出回路と、
    前記相関データ抽出回路の対をなす相関処理窓にて抽出された2つの自己相関処理用信号について自己相関処理を行い、前記パイロットシンボルに連続するデータフレームがランダムな系列のパターンを有していることにより、前記パイロットシンボルに合致する箇所で強い相関結果が得られる相関信号を検出する相関処理回路と、
    前記相関処理窓のサイズ毎に前記相関処理回路にて相関処理された相関処理結果のデータを累積して保持し、前記相関処理回路から相関処理した相関データが出力される度に前記相関処理窓のサイズを順次拡大するための指令を前記相関データ抽出回路に出力する相関結果累積回路と、
    前記相関結果累積回路が前記相関処理窓のサイズ毎に保持している相関信号を逐次読出し、前記相関処理窓のサイズ毎に前記相関信号に対して参照信号をシフトさせてパターンマッチングさせることにより、前記参照信号と前記相関信号の各点間の距離データを計算するパターンマッチング処理回路と、
    前記パターンマッチング処理回路が計算した距離データに基づいて、最も距離が短くなるシフト点を前記パイロットシンボルの基点として推定するオフセット推定回路とを有することを特徴とするブラインド処理による通信フレーム基点検出装置。
  2. さらに、
    前記受信ベースバンド信号を受信する時期によって前記相関信号に影響が与えられる際に、前記相関結果累積回路が保持している前記累積した相関データを得て、隣接するチャネルの一方のチャネルにおける前記累積した相関データの距離情報と、隣接する他方のチャネルにおける前記累積した相関データの距離情報との差分結果を算出する差分処理回路と、
    前記差分処理回路による前記差分結果を入力として、前記相関処理された前記相関データに基づく相関信号の傾き成分を抽出してデータシフト処理量を前記データシフト回路に出力するピーク検出回路とを有している請求項1に記載のブラインド処理による通信フレーム基点検出装置。
  3. 受信信号のみを使用して、通信フレームの基点を検出し、その基点からのオフセット量などを推定するブラインド処理による通信フレーム基点検出用プログラムであって、
    コンピュータに、
    受信ベースバンド信号に対してデータの先頭からX個(Xは整数)分だけデータシフト処理を実施する機能と、
    隣接するパイロットシンボルの間の距離に相当する長さに間隔が設定された対をなす相関処理窓を用い、前記対をなす相関処理窓の基本サイズから前記間隔に相当する最大サイズまで拡大しながら、前記前記データシフト回路によりデータシフトされたデータシフト信号から自己相関処理用信号を前記相関処理窓にて抽出する機能と、
    前記対をなす相関処理窓にて抽出された2つの自己相関処理用信号について自己相関処理を行い、前記パイロットシンボルに連続するデータフレームがランダムな系列のパターンを有していることにより、前記パイロットシンボルに合致する箇所で強い相関結果が得られる相関信号を検出する機能と、
    前記相関処理窓のサイズ毎に前記相関処理された相関処理結果のデータを累積して保持し、前記相関処理回路から相関処理した相関データが出力される度に前記相関処理窓のサイズを順次拡大するための指令を前記相関データ抽出回路に出力する機能と、
    前記相関処理窓のサイズ毎に保持している相関信号を逐次読出し、前記相関処理窓のサイズ毎に前記相関信号に対して参照信号をシフトさせてパターンマッチングさせることにより、前記参照信号と前記相関信号の各点間の距離データを計算する機能と、
    前記パターンマッチング処理回路が計算した距離データに基づいて、最も距離が短くなるシフト点を前記パイロットシンボルの基点として推定する機能とを実行させることを特徴とするブラインド処理による通信フレーム基点検出用プログラム。
  4. さらに、
    前記コンピュータに、
    前記受信信号を受信する時期によって前記相関信号に影響が与えられる際に、前記前記累積した相関データを得て、隣接するチャネルの一方のチャネルにおける前記累積した相関データの距離情報と、隣接する他方のチャネルにおける前記累積した相関データの距離情報との差分結果を算出する機能と、
    前記差分結果を入力として、前記相関処理された前記相関データに基づく相関信号の傾き成分を抽出してデータシフト処理量を出力する機能とを実行させる請求項3に記載のブラインド処理による通信フレーム基点検出用プログラム。
  5. 受信信号のみを使用して、通信フレームの基点を検出し、その基点からのオフセット量などを推定するブラインド処理による通信フレーム基点検出方法であって、
    受信ベースバンド信号に対してデータの先頭からX個(Xは整数)分だけデータシフト処理を実施し、
    隣接するパイロットシンボルの間の距離に相当する長さに間隔が設定された対をなす相関処理窓を用い、前記対をなす相関処理窓の基本サイズから前記間隔に相当する最大サイズまで拡大しながら、前記前記データシフト回路によりデータシフトされたデータシフト信号から自己相関処理用信号を前記相関処理窓にて抽出し、
    前記対をなす相関処理窓にて抽出された2つの自己相関処理用信号について自己相関処理を行い、前記パイロットシンボルに連続するデータフレームがランダムな系列のパターンを有していることにより、前記パイロットシンボルに合致する箇所で強い相関結果が得られる相関信号を検出し、
    前記相関処理窓のサイズ毎に前記相関処理された相関処理結果のデータを累積して保持し、前記相関処理回路から相関処理した相関データが出力される度に前記相関処理窓のサイズを順次拡大するための指令を前記相関データ抽出回路に出力し、
    前記相関処理窓のサイズ毎に保持している相関信号を逐次読出し、前記相関処理窓のサイズ毎に前記相関信号に対して参照信号をシフトさせてパターンマッチングさせることにより、前記参照信号と前記相関信号の各点間の距離データを計算し、
    前記パターンマッチング処理回路が計算した距離データに基づいて、最も距離が短くなるシフト点を前記パイロットシンボルの基点として推定することを特徴とするブラインド処理による通信フレーム基点検出方法。
  6. さらに、
    前記受信信号を受信する時期によって前記相関信号に影響が与えられる際に、前記前記累積した相関データを得て、隣接するチャネルの一方のチャネルにおける前記累積した相関データの距離情報と、隣接する他方のチャネルにおける前記累積した相関データの距離情報との差分結果を算出し、
    前記差分結果を入力として、前記相関処理された前記相関データに基づく相関信号の傾き成分を抽出してデータシフト処理量を出力する請求項5に記載のブラインド処理による通信フレーム基点検出方法。
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