JP5160419B2 - 新規アミノグリコシド系抗生物質 - Google Patents
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Description
本発明は、臨床における重篤な感染症の起因菌、特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して有効であり、腎毒性が低いことを特徴とする、新規アミノグリコシド系抗生物質に関する。また、本発明は、上記アミノグリコシド系抗生物質の製造に有用な、新規中間体に関する。
近年、感染症の治療に用いられる抗菌剤に対して抵抗性を示す薬剤耐性菌が出現し、その耐性菌を起因菌とする感染症の治療が医療現場で大きな問題となっている。特にMRSAは、院内感染により急速に伝播し、臨床上重篤な感染症を引き起こす主要な薬剤耐性菌のひとつであることが知られており、その治療薬剤の開発が盛んに行われている。
さらに、本発明者らは、上記新規化合物の安定な製造に有用な製造法と重要な中間体を得た。
本発明はこれら知見に基づくものである。
R4”axおよびR4”eqが、同一または異なっていてもよく、水素原子または水酸基を表し、
nが1〜4の整数を表し、
* の炭素原子の立体配置がRまたはSを表す〕。
また、本発明によれば、式(Ia)で表される化合物の合成に有用な中間体が提供される。
式(Ia)で表される化合物
本発明による式(Ia)で表される化合物は、その2位に水酸基を有することを一つの特徴とする。
また、式(Ia)で表される化合物において、nは、好ましくは1〜3であり、より好ましくは1〜2である。
式(Ia)で表される化合物は、後述する二つの方法によって製造することができる。これら方法によれば、式(Ia)で表される化合物の製造は、後述する合成中間体を介して有利に行われる。
そして、本発明の第一の製造方法においては、式(Xa)および式(Xb)で表される化合物が合成中間体として用いられる。
したがって、一つの態様によれば、式(Xa)で表される化合物が提供される。
R4”axおよびR4”eqは、互いに異なり、水素原子または水酸基を表す〕。
また、本発明の第二の製造方法においては、式(XXV)で表される化合物またはその*の炭素原子についてのジアステレオマー混合物が合成中間体として用いられる。式(XXV)で表される化合物は、この製造方法においては、5位の水酸基の立体配置がエカトリアルであり、したがって、式(Ia)で表される化合物であって、5位の水酸基の立体配置がエカトリアルである化合物の製造に好適である。
R2が、置換されていてもよいアリールC1〜3アルキル基を表し、
R3、R2’ およびR6’ が、同一または異なっていてもよく、
置換されていてもよいC1〜6アルキルスルホニル基、
置換されていてもよいアリールスルホニル基、または
置換されていてもよいC1〜6アルキルオキシカルボニル基
を表し、
Eが、置換されていてもよいC1〜6アルキルオキシカルボニル基を表し、
Gが、水素原子、
置換されていてもよいC1〜6アルキルカルボニル基、または
置換されていてもよいアリールカルボニル基
を表す。
メチル基等で置換されていてもよく、置換されていてもよいアリールスルホニル基の具体例としては、ベンジルスルホニル基またはトルエンスルホニル基等を挙げることができる。
R2が、メトキシ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいアリールC1〜3アルキル基を表し、
R3、R2’ およびR6’ が、同一または異なっていてもよく、
置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよいC1〜6アルキルスルホニル基、
メチル基で置換されていてもよいアリールスルホニル基、または
置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよいC1〜6アルキルオキシカルボニル基
を表し、
Eが、置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよいC1〜6アルキルオキシカルボニル基を表し、
Gが、水素原子、
C1〜6アルキルカルボニル基、
アリールカルボニル基、
または
メトキシ基で置換されていてもよいアリールC1〜3アルキル基
を表す。
R2が、メトキシ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいアリールC1〜2アルキル基を表し、
R3、R2’ およびR6’ が、同一または異なっていてもよく、
置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよいC1〜3アルキルスルホニル基、
メチル基で置換されていてもよいアリールスルホニル基、または
置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよいC1〜4アルキルオキシカルボニル基
を表し、
Eが、置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよいC1〜4アルキルオキシカルボニル基を表し、
Gが、水素原子、
C1〜3アルキルカルボニル基、
アリールカルボニル基、または
メトキシ基で置換されていてもよいアリールC1〜2アルキル基
を表す。
R2が、置換されていてもよいアリールC1〜3アルキル基を表し、
R3、R2’ 、R6’およびEがいずれも、置換されていてもよいC1〜6アルキルオキシカルボニル基を表し、
Gが、置換されていてもよいアリールC1〜3アルキル基を表す。
R2が、置換されていてもよいアリールC1〜2アルキル基を表し、
R3、R2’ 、R6’およびEがいずれも、置換されていてもよいC1〜4アルキルオキシカルボニル基を表し、
Gが、置換されていてもよいアリールC1〜2アルキル基を表す。
R2が、メトキシ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいアリールC1〜2アルキル基を表し、
R3、R2’ 、R6’およびEがいずれも、メトキシ基もしくはニトロ基で置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよいC1〜4アルキルオキシカルボニル基を表し、
Gが、メトキシ基で置換されていてもよいアリールC1〜2アルキル基を表す。
R2が、ベンジル基、メトキシベンジル基またはニトロベンジル基を表し、
R3、R2’ およびR6’ が、同一または異なっていてもよく、
R3、R2’およびR6’が、
メタンスルホニル基、ベンジルスルホニル基、
p−トルエンスルホニル基、
ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基またはp−ニトロベンジルオキシカルボニル基
を表し、
Eが、ベンジルオキシカルボニル基を表し、
Gが、水素原子、
アセチル基、
ベンゾイル基
ベンジル基、p−メトキシベンジル基、またはトリフェニルメチル基
を表す。
R2が、ベンジル基、メトキシベンジル基またはニトロベンジル基を表し、
R3、R2’ 、R6’およびEがいずれも、ベンジルオキシカルボニル基を表し、
Gが、ベンジル基を表す。
本発明において、式(Ia)で表される化合物の製造方法としては、例えば、以下の二つが挙げられる。
第一の製造方法
本発明による第一の製造方法においては、上述の式(Xa)および式(Xb)で表される化合物が合成中間体として用いられる。
そして、本発明の一つの態様によれば、式(Ia)で表される化合物の製造方法であって、
R4”axおよびR4”eqは、同一または異なっていてもよく、水素原子または水酸基を表し、
nは1〜4の整数を表し、
* の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
式(Xa)で表される化合物のアミノ基に保護基を導入し、
該式(Xa)で表される化合物と、式(Xc)で表される化合物とを反応させ、
得られる化合物の保護基を除去し、かつ該化合物のアジド基をアミノ基に変換し、式(Xb)で表される化合物を得、
式(Xb)で表される化合物の1位のアミノ基以外の官能基に、所望により保護基を導入し、
得られる化合物と、式(XVII)で表される化合物とを反応させ、
得られる化合物の保護基を除去し、式(Ia)で表される化合物を得ること
を含んでなる方法が提供される。
また、R2”で表される水酸基の保護基は、好ましくは置換されていてもよいアリールアルキル基であり、より好ましくは、ニトロ基等で置換されていてもよいアリールC1〜2アルキル基であり、さらに好ましくはベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基であり、さらに好ましくはベンジル基である。
さらに、R4”およびR6”で表される水酸基の保護基は、一緒になって環状の保護基を形成してもよい。かかる環状の保護基は、好ましくはC3〜8であり、具体的には、アセタールやケタール等の環状の保護基(例えば、シクロヘキシリデンアセタール、イソプロピリデンアセタール、ベンジリデンアセタール等)が挙げられる
また、Fで表されるカルボン酸活性化基は、カルボキシル基を活性化してペプチド結合の形成を行う反応(活性エステル化法)において用いられるものであり、好ましくはスクシンイミド基、p−ニトロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール基等であり、より好ましくはスクシンイミド基である。
なお、本発明の第一の製造方法の各工程の反応条件のさらになる詳細は、後述する(1)、(4)、(5)において記載する。
また、本発明の第二の製造方法においては、上述の式(Xa)で表される化合物に加え、式(XXV)で表される化合物が合成中間体として用いられる。かかる方法は、式(Ia)で表される化合物のうち、5位の水酸基の立体配置がエカトリアルである化合物の製造に好適である。
そして、本発明の別の態様によれば、下記の式(Ia)で表される化合物の製造方法であって、
R5eqは水酸基を表し、
R4”axおよびR4”eqは、同一または異なっていてもよく、水素原子または水酸基を表し、
nは1〜4の整数を表し、
* の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
式(Xa)で表される化合物の3、2’および6’位のアミノ基および2位の水酸基に保護基を導入し、
得られる化合物と、式(XVII)で表される化合物とを反応させ、式(XXV)で表される化合物を得、
式(XXV)で表される化合物と、式(Xc)もしくは(Xd)で表される化合物とを反応させ、
得られる化合物の保護基を除去し、かつ式(Xc)で表される化合物を用いる場合、前記化合物のアジド基をアミノ基に変換し、式(Ia)で表される化合物を得ること
を含んでなる方法が提供される。
また、本発明の第二の製造方法の各工程の反応条件の詳細は、後述する(2)および(3)において記載する。
また、本発明による式(Ia)で表される化合物は、製造原料の一つとして式(II)で表される化合物:O−3−デオキシ−4−C−メチル−3−(メチルアミノ)−β−L−アラビノピラノシル−(1→6)−O−[2,6−ジアミノ−2,3,4,6−テトラデオキシ−α−D−エリスロ−グルコピラノシル−(1→4)]−D−ストレプタミン(以下、「2−ヒドロキシゲンタミシンC1a」という)を用い、合成することができる。式(II)で表される化合物は、上述の二つの製造方法において、(Xa)で表される化合物を製造する原料として有利に用いられる。
得られる化合物の5位の水酸基の立体配置を反転し、
得られる化合物の保護基を除去し、かつ加水分解を行い、式(Xa)で表される化合物を得ることを含んでなる。
また、式(II)で表される化合物の4”および5位の水酸基以外の水酸基およびアミノ基に導入される保護基R1、R2、R3、R2’、R6’、R2”、R3”は、上述の通りである。
(1)5および4”位エカトリアル化合物の製造:第一の製造方法
本発明の第一の製造方法によれば、式(Ia)で表される化合物のうち、R5axおよびR4”axがともに水素原子であり、R5eqおよびR4”eqがともに水酸基である化合物は、以下に示す3つのスキーム、すなわち、スキーム1(第1−1工程から第1−5a工程および第1−5b工程)、スキーム2(第1−6工程から第1−7工程)およびスキーム3(第1−8工程から第1−14工程)に沿って製造することができる。
先ず、スキーム1において、第1−1工程から第1−5a工程および第1−5b工程について説明する。なお、以下のスキーム1では、式(Xc)で表される化合物は、Wで表される脱離基の種類によって、式(VIII)で表される化合物または式(IX)で表される化合物に分類されている。
R4”およびR6”は、各々独立して水酸基の保護基を表し、同一であっても異なっていてもよく、例えば、アセチル基やベンゾイル基等のエステル型保護基、あるいは、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、トリフェニルメチル基等のエーテル型保護基が挙げられ、好ましくは、アセチル基やベンゾイル基等のエステル型保護基であり、あるいは、R4”とR6”が一緒になって2個の水酸基を同時に保護するアセタールやケタール等の環状の保護基を示し、例えば、シクロヘキシリデンアセタール、イソプロピリデンアセタール、ベンジリデンアセタール等などが挙げられる)。
第1−1工程は、式(III)で表される化合物の4位および6位の2つの水酸基に保護基を導入し、式(IV)で表される化合物を製造する工程である。保護基はR4”とR6”が一つになって保護基を形成するアセタールまたはケタール型保護基が挙げられるが、好ましくはイソプロピリデン基である。この工程は、酸存在下、式(III)で表される化合物と、アセトンで代表されるケトン、または2,2−ジメトキシプロパンに代表されるアセタールを反応させることにより達成される。
反応温度は20℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は、例えば、1〜24時間である。
本反応において2,2−ジメトキシプロパンに代表されるアセタール等を用いる場合、反応を促進するために副生する当該のアルコールを減圧下に反応系内から留去しながら反応を行うこともできる。
第1−2工程は、式(IV)で表される化合物の2位の水酸基に保護基(R2”)を導入し、式(V)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、塩基存在下、式(IV)で表される化合物と、R2”X(R2”はベンジル基、p−メトキシベンジル基またはp−ニトロベンジル基等を表し、Xとしては塩素、臭素またはヨウ素等を表す)とを反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第1−3工程は、式(V)で表される化合物の4位および6位の保護基を除去して式(VI)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、式(V)で表される化合物を、酸と反応させることにより達成される。
反応温度は0℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は0.1〜12時間である。
第1−4工程は、式(VI)で表される化合物の4位、6位の水酸基に各々保護基を導入し、さらに、式(VI)で表される化合物の1位のメトキシ基をアシルオキシ基に変換することにより、式(VII)で表される化合物を製造する工程である。
この工程は、例えば、酸触媒存在下に、酢酸等のR1”OHで表されるカルボン酸および無水酢酸等のR4”2O(あるいはR6”2O)で表される酸無水物を、式(VI)で表される化合物と同時に反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第1−5a工程は、式(VII)で表される化合物の1位のアシルオキシ基(OR1”)をハロゲン原子に変換し、式(VIII)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、式(VII)で表される化合物と、HXで表されるハロゲン化水素またはTiX4(Xは、塩素原子または臭素原子を表す)で表されるハロゲン化チタンとを反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第1−5b工程は、ルイス酸存在下、式(VII)で表される化合物の1位のアシルオキシ基(OR1”)をチオアルキル基またはチオアリール基に変換し、式(IX)で表される化合物を製造する工程である。具体的には、ルイス酸存在下、式(VII)で表される化合物と、BH(Bはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基等である)で表されるチオールまたはTMS−B(TMSはトリメチルシリル基であり、Bは上記の通りである)で表されるトリメチルシリル化されたチオールとを反応させることにより達成される。
R1、R3、R2’およびR6’は、アミノ基の保護基であり、好ましくはメタンスルホニル基、ベンジルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基またはp−ニトロベンジルオキシカルボニル基等の有機合成化学において汎用される保護基であり、より好ましくはp−トルエンスルホニル基およびベンジルオキシカルボニル基である。)
第1−6工程は、製造原料として上述した式(II)で表される化合物(2−ヒドロキシゲンタミシンC1a)を加水分解し、式(X)である化合物を製造する工程である。この工程は、酸の存在下、式(II)で表される化合物を加温することにより達成される。
反応温度は20℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は0.5〜24時間である。
第1−7工程は、式(X)で表される化合物の4個のアミノ基に保護基を導入し、式(XI)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、塩基存在下、式(X)で表される化合物と、クロロギ酸ベンジル、クロロギ酸p−メトキシベンジルまたはクロロギ酸p−ニトロベンジル等のクロロギ酸エステル、炭酸ジtert−ブチル等の炭酸ジエステルあるいは塩化メタンスルホニル、塩化ベンジルスルホニルや塩化p−トルエンスルホニル等のスルホニル化剤とを反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
B、X、R1、R3、R2’、R6’、R2”、R4”、R6”、nおよび*の炭素原子の立体配置は、上記スキーム1、2に記載の通りであり、
Eは、アミノ基の保護基であり、好ましくは有機合成化学において汎用されるアミノ基の保護基であり、より好ましくはベンジルオキシカルボニル基であり、
Fは、水素原子、あるいは、カルボキシル基を活性化してペプチド結合の形成を行う反応(活性エステル化法)において用いられるカルボン酸活性化基であり、好ましくはスクシンイミド基、p−ニトロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール基等であり、より好ましくはスクシンイミド基であり、
Gは、水素原子、あるいは、水酸基の保護基であり、例えばアセチル基やベンゾイル基等のエステル型保護基、あるいは、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、トリフェニルメチル基等のエーテル型保護基が挙げられる。
R3”は、アミノ基の保護基であり、好ましくは有機合成化学において汎用されるアミノ基の保護基であり、より好ましくはトリフルオロアセチル基である。)
第1−8工程は、式(XI)で表される化合物の6位水酸基に、第1−5a工程で得られる式(VIII)または第1−5b工程で得られる式(IX)で表される化合物を縮合し、式(XII)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、触媒および脱水剤存在下、式(XI)で表される化合物と、式(VIII)または式(IX)で表される化合物とを反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜60℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第1−9工程は、式(XII)で表される化合物の4”位の保護基(R4”)と6”位の保護基(R6”)を除去し、式(XIII)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、式(XII)で表される化合物と塩基とを反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜60℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第1−10工程は、上述した鍵中間体である式(XIV)で表される化合物を製造する工程である。式(XIV)で表される化合物は、式(Ia)で表される化合物の基本骨格を構成するものである。したがって、式(XIV)で表される化合物は、式(Ia)で表される化合物、さらにはその誘導体の製造のための中間体として使用することができ、本発明にはかかる態様も包含される。
第1−10工程においては、式(XIII)で表される化合物のすべての保護基を除去し、さらに3”位のアジド基をアミノ基に変換して、式(XIV)で表される化合物を製造する。この工程は、式(XIII)で表される化合物をアルカリ金属とラジカル反応させ、すべてのアミノ基および2”位水酸基の保護基を除去し、3”位のアジド基をアミノ基に変換すること、すなわち、いわゆるBirch還元の条件により達成される。
反応温度は−60℃〜20℃である。また、反応時間は0.5〜24時間である。
また、反応温度は10℃〜30℃である。また、反応時間は通常1〜8時間である。
反応温度は通常0℃〜30℃である。また、反応時間は1〜12時間である。
第1−11工程は、式(XIV)で表される化合物の2’位および6’位のアミノ基に選択的に保護基(R2’とR6’)を導入し、式(XV)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、金属塩存在下、式(XIV)の化合物と、クロロギ酸ベンジル、クロロギ酸p−メトキシベンジルまたはクロロギ酸p−ニトロベンジル等のクロロギ酸エステル、炭酸ジtert−ブチルエステル等の炭酸ジエステルあるいはN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミドとを反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第1−12工程は、式(XV)で表される化合物の3”位アミノ基に選択的に保護基(R3”)を導入し、式(XVI)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、式(XV)で表される化合物と、無水トリフルオロ酢酸または無水トリクロロ酢酸等のハロゲン化カルボン酸の無水物、トリフルオロ酢酸メチルまたはトリフルオロ酢酸エチル等のハロゲン化カルボン酸のエステル、あるいはハロゲン化カルボン酸の酸ハライド等とを反応させることにより達成できる。
本工程で使用される溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン等が挙げられ、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第1−13工程は、式(XVI)で表される化合物の1位のアミノ基に、式(XVII)で表されるω−アミノ−α−ヒドロキシカルボン酸の誘導体を反応させ、式(XVIII)で表される化合物を製造する工程であり、いわゆるペプチド結合形成反応である。式(XVII)で表される化合物は、適切な出発原料を選択し通常の有機合成により調製することができる、例えば、4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル酸誘導体が挙げられるが、H. Kawaguchi らにより報告されている方法(Journal of Antibiotics, Vol. 25, pp.695-708 (1972))を参考にして合成することができる。本工程の式(XVII)においてFが水素原子である化合物を用いる場合には、有機合成において汎用されるペプチド縮合剤を用いる。ペプチド縮合剤として、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチル−N’−ジメチルアミノプロピルカルボジイミドおよびその塩酸塩、ベンゾトリアゾール−1−イル−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン化物塩およびジフェニルホスホリルアジド等を単独で用いることができ、更には、N−ヒドロキシスクシンイミドや1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等と組み合わせて用いることもできる。また、カルボキシル基を活性化してペプチド結合の形成を行う反応(活性エステル化法)を用いる場合には、式(XVII)においてFはスクシンイミド基、p−ニトロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール基等から選択されるカルボン酸活性化基であり、いわゆる活性エステルと称される化合物を形成する。この活性エステルは単離して用いることもある。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜48時間である。
第1−14工程は、式(XVIII)で表される化合物の保護基を除去し、本発明による式(Ia)で表され、R5axおよびR4”axがともに水素原子であり、R5eqおよびR4”eqがともに水酸基である化合物を製造する工程である。この工程は、式(XVIII)で表される化合物と、塩基とを反応させて3”位アミノ基の保護基を除去し、次いで得られた化合物を、接触水素還元触媒存在下に水素と反応させることによって、残るアミノ基の保護基を除去することにより達成される。
反応温度は0℃〜50℃である。また、反応時間は1〜48時間である。
反応温度は10℃〜30℃である。また、反応時間は通常1〜8時間である。
反応温度は通常0℃〜30℃である。また、反応時間は1〜12時間である。
また、本発明の第二の製造方法によれば、式(Ia)で表される化合物であって、R5axおよびR4”axがともに水素原子であり、R5eqおよびR4”eqがともに水酸基である化合物は、以下に示すスキーム4(第2−1工程から第2−7工程)、スキーム5(第2−8工程から第2−10工程)に沿って製造することができる。ここで、出発化合物(X)は、上述のスキーム2において式(II)で表される化合物(2−ヒドロキシゲンタミシンC1a)から合成される化合物と同一である。
R1、R3、R2’、R6’、E、F、G、nおよび*の炭素原子の立体配置は上記スキーム1,2に記載した通りであり、R2は有機合成において汎用される水酸基の保護基であり、好ましくはベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基等の接触水素還元反応により除去が可能であるベンジル型保護基であり、より好ましくはベンジル基であり、R5とR6は水酸基の保護基であり、各々独立して水酸基の保護基を表すか、あるいは、R5とR6が一緒になって2個の水酸基を同時に保護するアセタールやケタール等の環状の保護基を示し、好ましくはシクロヘキシリデンアセタールである)。
第2−1工程
第2−1工程は、スキーム2で合成された式(X)で表される化合物の4つのアミノ基に同一の保護基を導入して式(XI)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、塩基存在下、式(X)で表される化合物と、クロロギ酸ベンジル、クロロギ酸p−メトキシベンジルまたはクロロギ酸p−ニトロベンジル等のクロロギ酸エステル、炭酸ジtert−ブチルエステル等の炭酸ジエステルあるいはN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミドとを反応させることにより達成される。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第2−2工程は、式(XI)で示される化合物の5位と6位にある隣接する水酸基に保護基(R5とR6)を導入して式(XX)で示される化合物を合成する工程である。選択される水酸基の保護基としては、R5とR6が各々独立して水酸基の保護基となす保護基であっても良いが、R5とR6がひとつになって環状の保護基を形成する水酸基の保護基が好ましい。例えば、シクロヘキシリデンアセタール、イソプロピリデンアセタール、ベンジリデンアセタール等などが挙げられ、本スキームにおいて好ましくはシクロヘキシリデンアセタールである。
反応温度は20℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は、例えば、1〜24時間である。
本反応において2,2−ジメトキシプロパンやシクロヘキサノン ジメチルアセタールなどのアセタールを用いる場合、反応を促進するために、副生する当該のアルコールを減圧下に反応系内から留去しながら反応を行うこともできる。
第2−3工程は、式(XX)で表される化合物の2位の水酸基に保護基(R2)を導入し、式(XXI)で表される化合物を製造する工程である。この工程は、塩基存在下、式(XX)で表される化合物と、R2-X(R2”はベンジル基、p−メトキシベンジル基またはp−ニトロベンジル基等を表し、Xとしては塩素、臭素またはヨウ素等を表す)とを反応させることにより達成される。
本反応において、反応を加速することを目的として、ナトリウムヨーダイドやテトラブチルアンモニウムヨーダイド等のヨウ化物、酸化銀や硝酸銀などの銀塩、さらには、クラウンエーテル等を添加することもできる。
反応温度は−20℃〜50℃である。また、反応時間は1〜24時間である。
第2−4工程は、第2−3工程で導入したR5とR6の水酸基の保護基を脱保護して式(XXII)で表される化合物を得る工程である。用いる反応条件は、R5とR6に導入した保護基に対応して、有機合成において汎用される条件が選択される。
式(XXI)でR5とR6がひとつになって環状の保護基を形成する水酸基の保護基である場合には、式(XXI)で表される化合物を酸と反応させることにより達成される。
反応温度は0℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は0.1〜12時間である。
第2−5工程は、式(XXI)で表される化合物の1位アミノ基の保護基(R1)を脱保護しながら、隣接する6位水酸基との間で環状のカルバメートを形成させ、式(XXIII)を得る工程である。
本工程は、式(XXI)で表される化合物を塩基で処理することにより達成されるが、使用される塩基としては、水素化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられ、好ましくは水素化ナトリウムである。使用される溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたは塩化メチレン等が挙げられ、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドである。
第2−6工程は、式(XXIII)の1位と6位の間で形成されている環状カルバメートを開裂させて式(XXIV)で表される化合物を得る工程であり、式(XXIII)で表される化合物を塩基で処理することにより達成される。
使用できる塩基としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の金属アルコキシドなどが例として
挙げられる。
使用される溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、塩化メチレンおよび水等が挙げられ、それらの混合溶媒であっても良く、好ましくは1,4−ジオキサンと水の混合溶媒である。
反応温度は0℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は0.1〜12時間である。
第2−7工程は、第2−6工程で得られた式(XXIV)で表された化合物の1位アミノ基に式(XVII)で表される化合物を縮合して式(XXV)で表される化合物を得る工程である。
本工程は、スキーム3の第1−13工程で説明した反応条件と同様の反応条件で、あるいは、類似の条件にて達成することができる。
R2、R3、R2’、R6’、R2”、R4”、R6”、B、X、E、G、nおよび*で示した炭素原子の立体配置は、上記の通りである)。
第2−8工程は、上記のスキーム4で得た式(XXV)で表された化合物に、式(Xc)で表される化合物(式(VIII)で表される化合物または式(IX)で表される化合物)を縮合させて式(XXVI)で表される化合物を合成する工程である。
本工程は、スキーム3の第1−8工程で説明した反応条件と同様の反応条件で、あるいは、類似の条件にて達成することができる。
第2−9工程は、式(XXVI)で表される化合物の2つの水酸基の保護基(R4”とR6”)を脱保護して、式(XXVII)で表される化合物を得る工程である。
本工程は、塩基性条件下あるいは酸性条件下での加水分解により達成することができ、また、無水条件下では求核性のある塩基、例えば、ナトリウムメトキシドやナトリウムエトキシド等の処理により達成することができる。
反応溶媒としては、加水分解の場合には、水に加えて、メタノールやエタノールなどのアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1、4―ジオキサンなどの水と混和する溶媒が使用でき、あるいは酢酸エチルや塩化メチレンなどの水と混和しない溶媒も水との二層系の反応とすることで使用することができる。無水条件下で使用する溶媒については、通常の有機合成で使用される溶媒が使用できる。
第2−10工程は、第2−9工程で得た式(XXVII)で表される化合物のアジド基を還元してアミノ基とし、さらに、3つのアミノ基の保護基(R3、R2’、R6’)と2位水酸基の保護基(R2)を脱保護して、式(Ia)で表され、R5axとR4”axが共に水素原子であり、R5eqとR4”eqが共に水酸基である式(XIX)で表される化合物を得る工程である。
アジド基を還元してアミノ基に変換する反応としては、接触水素還元触媒存在下に水素と反応させる方法があり、使用される接触水素還元触媒としては、パラジウム−炭素、パラジウムブラック、水酸化パラジウム、ラネーニッケルまたは酸化白金等を挙げることができ、好ましくはパラジウムブラックである。使用する溶媒としては本反応に関与しないものであれば特に限定はしないが、好ましくはメタノ−ル、エタノ−ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸またはこれらの混合溶媒かあるいはこれらの有機溶媒と水との混合溶媒である。添加する水素は、水素ガスを用いることができ、水素ガスは大気圧と同じ1atmから、必要に応じて加圧して使用することもできる。水素ガスとは異なる水素源としては、ギ酸、ギ酸の塩、シクロヘキセンなども必要に応じて用いることができる。
アジド基を還元してアミノ基に変換する方法としては、アジド化合物にホスフィンやホスファイトを作用させて生成するイミノホスホランを加水分解してアミノ基に変換するStaudingerらの方法(Helvetica Chemica Acta、Vol. 2, pp.635(1919))を用いることもできる。この方法で使用するホスフィン試薬としてはトリフェニルホスフィンやトリメチルホスフィン等が挙げられ、ホスファイト試薬としてはトリメチルホスファイト等が挙げられる。反応に用いる溶媒としては、、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、アセトニトリル、塩化メチレンおよび水等が挙げられ、それらの混合溶媒であってもよい。中間体として生成するイミノホスホランは単離してから加水分解をしてもよく、反応溶媒に水を加えることによりイミノホスホランの生成と加水分解を一段階で行うことも可能である。
3つのアミノ基の保護基(R3、R2’、R6’)と2位水酸基の保護基(R2)に共に接触水素添加反応により脱保護できる保護基を選択した場合、例えば、具体的にはR3、R2’、R6’に共にベンジルオキシカルボニル基を選択し、R2にはベンジル基を選択した場合はアジド基のアミノ基への還元反応も同時に一段階の接触水素添加反応で達成することができるので、好適である。
また、本発明による第二の製造方法によれば、本式(Ia)で表される化合物は、式(Xc)の化合物の代わりに、式(Xd)で表される化合物を用いても製造することができる。
以下に、第二の製造方法をスキーム6(第3−1工程から第3−4工程)とスキーム7(第3−5工程から第3−7工程)で説明する。
R2”、R3”、R4”、R6”、Bは、上記の通りであり、R4”とR6”はエステル型保護基が好ましい)。
第3−1工程は、式(IX)で表される化合物の2つの水酸基の保護基(R4”、R6”)を脱保護して式(XXVIII)を得る工程である。
R4”とR6”がエステル型保護基である場合、加水分解反応あるいは、加溶媒分解反応を適用することができ、より好ましくは加溶媒分解反応である。
より具体的な加溶媒分解反応の条件としては、ナトリウムメトキシドやナトリウムエトキシドなどを用いて実施することができる。使用する溶媒としては、本反応に影響を与えない範囲であれば制限されることはないが、メタノールあるいはエタノール等のアルコール系溶媒が好ましい。
反応温度は−20℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は0.1〜12時間である。
第3−2工程は、式(XXVIII)で表される化合物のアジド基を還元してアミノ基として式(XXIX)で表される化合物を得る工程である。
スキーム5の第2−10工程にアジド基を還元してアミノ基とする工程について詳述しているが、第3−2工程においても同様な条件を適用することができ、スキーム6においてはStaudingerらの方法(Helvetica Chemica Acta、Vol. 2, pp.635(1919))を用いることがより好ましい。本工程で得られる式(XXIX)で表される化合物は、単離して第3−3工程に用いることもできるが、単離することなく引き続いて第3−3工程の原料として使用することもできる。
第3−3工程は、式(XXIX)で表される化合物のアミノ基を保護して式(XXX)で表される化合物を得る工程である。
保護基としては、有機合成において汎用されるアミノ保護基が用いられるが、好ましくは、接触水素添加反応で脱保護できる保護基であり、具体的には、ベンジルオキシカルボニル基等のベンジル型保護基が挙げられる。保護基の導入の方法は、スキーム2の第1−7工程で記した方法やスキーム4の第2−1工程で示したクロロギ酸エステルを用いる方法、あるいは、N−ベンジルオキシカルボニルスクシンイミド等のベンジルオキシカルボニル化試薬を用いる方法も適用できる。
第3−4工程は、式(XXX)で表される化合物の4位水酸基と6位水酸基を同時に保護して式(XXXI)で表される化合物を得る工程である。スキーム6におけるR4”、R6”は、エステル型保護基が好ましく、特にアセチル基が好適である。
エステル型保護基の導入は、通常の有機合成において汎用される方法を用いることができ、当該の酸無水物あるいは酸ハライドを用いて、塩基の存在下あるいは塩基を使用することなく、行うことができる。使用する溶媒は、反応を妨げないものであれば制限はないが、ピリジン等の塩基を兼ねた溶媒が好適である。
反応温度は−20℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は0.1〜72時間である。
第3−5工程は、スキーム4で得た式(XXV)で表される化合物をスキーム6の式(XXXI)で表される化合物と縮合させて式(XXXII)で表される化合物に誘導する工程である。
具体的な方法は、スキーム5の第2−8工程と同様に行うことができる。
第3−6工程は、上記第3−5工程で得られた式(XXXII)で表される化合物の2つの水酸基の保護基(R4”とR6”)を脱保護して式(XXXIII)で表される化合物に変換する工程である。
具体的な方法は、スキーム5の第2−9工程と同様に行うことができる。
第3−7工程は、上記第3−6工程で得られた式(XXXIII)で表される化合物のすべての保護基(R2、R3、R2’、R6’、R2”、R3”、E、G)を脱保護して、式(Ia)で表され、R5axとR4”axが共に水素原子であり、R5eqとR4”eqが共に水酸基である式(XIX)で表される化合物を得る工程である。
式(XXXIII)で表される化合物のすべての保護基(R2、R3、R2’、R6’、R2”、R3”、E、G)は、通常の有機合成における脱保護の条件を用いて、段階的に、あるいは、可能であれば1工程で行うことが出来るが、例えば、式(XXXIII)で表される化合物のすべての保護基が接触水素添加反応による脱保護できる保護基である場合、スキーム3の第1−14工程で詳述した接触水素添加反応の条件あるいは類似の条件を適用して1工程で達成することができる。
また、本発明の第二の製造方法によれば、式(Ia)で表される化合物であって、R5axおよびR4”eqがとも水素原子であり、R5eqおよびR4”axがともに水酸基である化合物は、次のスキーム8(第4−1工程から第4−5a工程および第4−5b工程)とスキーム9により製造することができる。
なお、以下のスキーム8では、式(Xc)で表される化合物は、Wで表される脱離基の種類によって、式(XXXVIII)で表される化合物または式(XXXIX)で表される化合物に分類されている。
R2”は水酸基の保護基を表し、好ましくは、ベンジル基、p−メトキシベンジル基等のベンジルエーテル型保護基から選択され、R4”とR6”は異なって、水酸基の保護基を表し、例えばアセチル基やベンゾイル基等のエステル型保護基、p−トルエンスルホニル基、メタンスルホニル基やトリフルオロメタンスルホニル基等のスルホニル型保護基から各々選択され、B、Xは、上記の通りである)。
第4−1工程は、スキーム1の式(VI)で表される化合物の2つの水酸基のうち、6位の水酸基のみに選択的に保護基(R6”)を導入して式(XXXIV)で表される化合物を得る工程である。
導入される保護基としては、有機合成において水酸基の保護基として使用される保護基のうちで、構造的に嵩高い大きな保護基が好ましく、具体的にはベンゾイル基あるいは置換ベンゾイル基が好適である。
反応の条件としては、スキーム6の第3−4工程に記載の条件と同様に実施することができる。
第4−2工程は、式(XXXIV)で表される化合物の4位水酸基に脱離基を導入し、4位水酸基が反転した式(XXXVI)を合成するための第4−3工程の原料である式(XXXV)で表される化合物を合成する工程である。
導入される脱離基としては、有機合成において水酸基の脱離基として使用される脱離基のうちで、第4−2工程でR6”に導入した保護基よりも脱離能が高い脱離基が選択される。具体的には、スルホニル型の脱離基が選択され、より具体的に例示するならば、式(XXXV)におけるR4”はトリフルオロメタンスルホニル基が好ましい。
反応の条件としては、スキーム6の第3−4工程に記載の条件と同様に実施することができる。
第4−3工程は、式(XXXV)の4位の脱離基を利用して、4位の立体配置が反転した式(XXXVI)で表される化合物を得る工程である。
式(XXXVI)で示される化合物のR4”は4位水酸基の保護基となり、6位水酸基のR6”と同一の条件下で脱保護できる保護基が好ましい。従って、R4”はエステル型の保護基が選択され、好適にはアセチル基である。
式(XXXVI)で示される化合物を得る反応では、当該カルボン酸の金属塩を式(XXXV)の化合物と反応させることにより達成される。R4”の好適であるアセチル基を導入する場合には、酢酸セシウムなどの酢酸の塩を用いることにより達成される。
使用する溶媒としては、反応を妨げないものであれば制限はないが、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドである。
反応温度は−20℃〜還流温度の範囲である。また、反応時間は0.1〜72時間である。
第4−4工程は、式(XXXVI)で表される化合物の1位のメトキシ基をアシルオキシ基(OR1”)に変換することにより、式(XXXVII)で表される化合物を製造する工程である。
この工程は、スキーム1の第1−4工程と同様の条件を用いることにより達成される。
第4−5a工程は、式(XXXVII)で表される化合物の1位のアシルオキシ基(OR1”)をハロゲン原子に変換し、式(XXXVIII)で表される化合物を製造する工程である。
この工程は、スキーム1の第1−5a工程と同様の条件を用いることにより達成される。
第4−5b工程は、ルイス酸存在下、式(XXXVII)で表される化合物の1位のアシルオキシ基(OR1”)をチオアルキル基またはチオアリール基に変換し、式(XXXIX)で表される化合物を製造する工程である。
この工程は、スキーム1の第1−5b工程と同様の条件を用いることにより達成される。
R2、R3、R2’、R6’、R2”、R4”、R6”、B、E、G、X、nおよび*の炭素原子の立体配置は、上記の通りである)。
第4−6工程は、スキーム4で得た式(XXV)で表される化合物をスキーム8の式(XXXVIII)または式(XXXIX)で表される化合物と縮合させて式(XXXX)で表される化合物に誘導する工程である。
具体的な方法は、スキーム5の第2−8工程と同様に行うことができる。
第4−7工程は、上記第4−6工程で得られた式(XXXX)で表される化合物の2つの水酸基の保護基(R4”とR6”)を脱保護して式(XXXXI)で表される化合物に変換する工程である。
具体的な方法は、スキーム5の第2−9工程と同様に行うことができる。
第4−8工程は、上記第4−7工程で得られた式(XXXXI)で表される化合物のすべての保護基(R2、R3、R2’、R6’、R2”、E、G)を脱保護して、式(Ia)で表され、R5axとR4”eqが共に水素原子であり、R5eqおよびR4”axがともに水酸基であり式(XXXXII)で表される化合物を得る工程である。
具体的な方法は、スキーム5の第2−10工程と同様に行うことができる。
また、本発明の第一の製造方法によれば、式(Ia)で表される化合物であって、R5eqおよびR4”axがともに水素原子であり、R5axおよびR4”eqがともに水酸基である化合物は、次のスキーム10(第5−1工程から第5−6工程)とスキーム11(第5−7工程から第5−13工程)に沿って製造することができる。
第5−1工程は、式(II)で表される2−ヒドロキシゲンタミシンC1aの5つのアミノ基に保護基を導入する工程である。
導入される保護基としては、スキーム2において例示した保護基が好ましく、とりわけ式(XXXXIII)を得るこの工程ではtert−ブトキシカルボニル基が好ましく、その導入条件はスキーム2の第1−7工程に詳述した条件を適用することができる。
第5−2工程は、式(XXXXIII)で表される化合物の2つの水酸基に保護基(R2とR2”)を導入する工程である。導入する保護基としては、共にアセチル基などのエステル型の保護基が好ましく、式(XXXXIV)ではアセチル基が選択される。
アセチル基を導入する方法としては、スキーム6の第3−4工程の条件が適用できる。
第5−3工程は、式(XXXXIV)で表される化合物の3級水酸基に脱離基を塩基存在下に導入することにより脱離させて不飽和結合を形成させると同時に、5位水酸基にも当該の脱離基を導入して式(XXXXV)で表される化合物を得る工程である。
導入する脱離基としては、メタンスルホニル基やトルフルオロメタンスルホニル基などのアルキルスルホニル基、あるいは、p−トルエンスルホニル基などのアリールスルホニル基が選択されてよく、式(XXXXV)で表される化合物の製造においてはメタンスルホニル基が選択されることが好ましい。反応は塩基の存在下に当該の塩化スルホニルと式(XXXXIV)を処理することにより実施される。用いる塩基としては、トリエチルアミンや4−ジメチルアミピリジンなどの有機塩基を用いることができ、好ましくは4−ジメチルアミピリジンである。
反応溶媒としては、反応を妨げない溶媒であれば限定されないが、好ましくは塩化メチレン等のハロゲン化溶媒である。
第5−4工程は、式(XXXXV)の5位の立体配置を反転させて、保護された水酸基を導入して式(XXXXVI)で表される化合物を合成する工程である。保護された水酸基としては、後の脱保護工程を考慮してエステル基が好ましく、式(XXXXVI)で表される化合物においてはアセチル基が好適である。
アセチル基を導入して5位水酸基を反転させるこの工程は、スキーム8の第4−3工程と同様な反応条件により達成される。
第5−5工程は、式(XXXXVI)の3つの水酸基の保護基(R2、R2”、R5)を脱保護して式(XXXXVII)で表される化合物を得る工程である。
式(XXXXVI)において3つの水酸基の保護基(R2、R2”、R5)はアセチル基であり、その脱保護は、スキーム6の第3−1工程の条件あるいはそれに準じた条件により達成できる。
第5−6工程は、式(XXXXVII)で表される化合物を酸加水分解して、式(XXXXVIII)で表される化合物を得る工程である。
この工程の反応条件としては、スキーム2の第1−6工程の反応条件を参考にして実施することができ、式(XXXXVII)で表される化合物の溶解性を高めて反応を促進させるためにメタノールなどの反応を阻害しない溶媒を併用することもできる。
第5−7工程は、上記の第5−6工程で得られた式(XXXXVIII)で表される化合物の4つのアミノ基に保護基を導入し、式(XXXXIX)で表される化合物を得る工程である。
導入される保護基としては、好ましくはスキーム2において例示した保護基であり、より好ましくはp−トルエンスルホニル基であり、その導入条件はスキーム2の第1−7工程に詳述した条件を適用することができる。
スキーム11では、式(XXXXIX)で表される化合物と、式(Xc)で表される化合物とを反応させる工程(第5−8工程)、得られる化合物の保護基を除去し、かつ該化合物のアジド基をアミノ基に変換する工程(第5−9工程から第5−10工程)、得られる化合物の1位のアミノ基以外の官能基に、所望により保護基を導入する工程(第5−11工程から第5−12工程)、得られる化合物と、式(XVII)で表される化合物とを反応させる工程(第5−13工程)、得られる化合物の保護基を除去し、目的化合物である式(XXXXXVI)で表される化合物を得る工程(第5−14工程)を含んでいる。なお、スキーム11では、式(Xc)で表される化合物は、式(VIII)または式(IX)で表される化合物に相当する。
第5−8工程は、スキーム10で得られた式(XXXXIX)で表される化合物にスキーム1で得られた式(VIII)で表される化合物あるいは式(IX)で表される化合物を縮合させて式(XXXXX)で表される化合物を得る工程である。式(VIII)あるいは式(IX)において、エステル型の水酸基の保護基であるR4”とR6”は、アセチル基が好ましい。
本工程の反応は、スキーム3の第1−8工程で用いている反応条件あるいはそれに準じた条件により達成することができる。
第5−9工程は、第5−8工程で得られた式(XXXXX)で表された化合物の2つの水酸基の保護基(R4”とR6”)を脱保護して式(XXXXXI)で表される化合物を得る工程である。
式(XXXXX)の2つの水酸基の保護基(R4”とR6”)はアセチル基であり、スキーム6の第3−1工程の条件により脱保護することができる。
第5−10工程は、第5−9工程で得られた式(XXXXXI)で表される化合物のアジド基をアミノ基に還元し、さらに、4つのアミノ基の保護基(R1、R3、R2’およびR6’)と水酸基の保護基(R2”)を一段階で脱保護して式(XXXXXII)で表される化合物を得る工程である。
この工程は、スキーム3の第1−10工程と同様であり、その条件のうちBirch還元の条件が適用できる。
第5−11工程は、第5−10工程で得られた式(XXXXXII)で表される化合物の2’位および6’位のアミノ基に選択的に保護基(R2’およびR6’)を導入し、式(XXXXXIII)で表される化合物を製造する工程である。式(XXXXXIII)においてR2’とR6’はベンジルオキシカルボニル基であり、スキーム3の第1−11工程に記載の当該の反応条件が適用できる。
第5−12工程は、式(XXXXXIII)で表される化合物の3”位アミノ基に選択的に保護基(R3”)を導入し、式(XXXXXIV)で表される化合物を製造する工程である。式(XXXXXIV)においてR3”は、トリフルオロアセチル基が好ましく、その反応条件件はスキーム3の第1−12工程の反応条件を適用することができる。
第5−13工程は、式(XXXXXIV)で表される化合物の1位のアミノ基に、式(XVII)で表されるω−アミノ−α−ヒドロキシカルボン酸の誘導体を反応させ、式(XXXXXV)で表される化合物を製造する工程であり、いわゆるペプチド結合形成反応である。この工程はスキーム3の第1−13工程と同様に実施することができる。
第5−14工程は、式(XXXXXV)で表される化合物のすべての保護基を除去し、本発明による式(Ia)で表され、R5eqおよびR4”axがともに水素原子であり、R5axおよびR4”eqがともに水酸基である化合物を製造する工程である。
この工程は、スキーム3の第1−14工程と同様の反応条件により達成される。
また、式(Ia)で表される化合物であって、R5eqおよびR4”eqがともに水素原子を表し、R5axおよびR4”axがともに水酸基を表す化合物は、スキーム12(第6−1工程から第6−8工程)により製造することができる。スキーム12では、該化合物は式(XXXXXXIV)で表される。
スキーム12は、スキーム11で得られた式(XXXXXVI)で表される化合物に対し、4”位以外の官能基に保護基を導入する工程(第6−1工程から第第6−5工程)、4”位の水酸基の立体配置を反転する工程(第6−6工程)、および保護基を除去する工程(第6−7工程から第6−8工程)を含んでいる。
第6−1工程は、スキーム11で得られた式(XXXXXVI)で表される化合物の5つのアミノ基に保護基を導入して式(XXXXXVII)で表される化合物を得る工程である。本工程はスキーム2の第1−7工程に詳述した方法により実施できる。
第6−2工程は、式(XXXXXVII)の2つの水酸基を環状のアセタールにより保護基を導入する工程であり、好ましくは、シクロヘキシリデンアセタールである。本工程は、スキーム4の第2−2工程と類似であり、その反応条件を適用して達成することができる。
第6−3工程は、第6−2工程で得られた式(XXXXXVIII)で表される化合物の3つの水酸基をエステル型保護基で保護する工程である。
本工程は、有機合成における水酸基のエステル型保護基の導入条件が適用でき、例えば、スキーム6の第3−4工程で用いている条件が適用できる。
第6−4工程は、第6−3工程で得られた式(XXXXXIX)で表される化合物の環状アセタールを脱保護して、式(XXXXXX)で表される化合物を得る工程である。
本工程は、スキーム4の第2−4工程の条件を適用して実施することができる。
第6−5工程は、第6−4工程で得られた式(XXXXXX)で表される化合物の一級水酸基に選択的に保護基を導入して式(XXXXXXI)で表される化合物を得る工程である。
導入される保護基としては、通常の有機合成において水酸基の保護基として使用される保護基の中からとりわけ嵩高い保護基、具体的にはトリフェニルメチル基等が選択される。反応は、塩基存在下に、塩化トリフェニルメチルや臭化塩化トリフェニルメチルを作用させることにより実施される。用いる塩基としては、反応を阻害しない塩基であれば制限はないが、ピリジンや4−ジメチルアミノピリジンなどが好ましい。また、使用できる溶媒も反応を阻害しない溶媒であれば制限はない。
第6−6工程は、第6−5工程で得られた式(XXXXXXI)で表される化合物の4”位の水酸基を反転させて式(XXXXXXII)で表される化合物を得る工程である。
本工程は、スキーム8の第4−2工程と第4−3工程の2つの工程と類似の工程であり、その反応条件を適用して実施することができる。また、第6−6工程をスキーム8と同様に2段階に分けて実施することも可能である。
第6−7工程は、第6−6工程で得られた式(XXXXXXII)で表される化合物の水酸基の保護基のうち4つのエステル型保護基(R2、R2”、 R4”およびG)を脱保護して式(XXXXXXIII)で表される化合物を得る工程である。本工程は、スキーム5の第2−9工程を適用して実施できる。
第6−8工程は、第6−7工程で得られた式(XXXXXXIII)で表されるすべての保護基を脱保護して、式(XXXXXXIV)で示される化合物、すなわち、本発明による式(Ia)で表される化合物であって、R5eqとR4”eqがともに水素原子であり、R5axとR4”axがともに水酸基である化合物を得る工程である。
式(XXXXXXIII)において脱保護の反応条件は、選択した保護基に依存するが、例えば、R3、R2’、R6’、R3”およびEがt−ブトキシカルボニル基であり、R6”がトリフェニルメチル基である場合には、トリフルオロ酢酸などの酸性条件下に脱保護することができる。
また、本発明の第一の製造方法によれば、式(Ia)で表される化合物であって、R5eqおよびR4”eqがともに水素原子を表し、R5axおよびR4”axがともに水酸基を表す化合物は、スキーム13に従って得られる合成中間体を用い、製造することができる。
第7−1工程は、スキーム10で得られた式(XXXXIX)で表される化合物をスキーム8の式(XXXVIII)で表される化合物あるいは式(XXXIX)で表される化合物と縮合させて式(XXXXXXV)で表される化合物に誘導する工程である。本工程はスキーム5の第2−8工程に詳述した方法により実施できる。
第7−2工程は、式(XXXXXXV)の2つのエステル型保護基(R4”、 R6”)を脱保護して式(XXXXXXVI)で表される化合物を得る工程である。本工程は、スキーム11の第5−9工程と類似であり、その反応条件を適用して達成することができる。
第7−3工程は、第7−2工程で得られた式(XXXXXXVI)で表されるすべての保護基を脱保護し、アジド基を還元してアミノ基とし、式(XXXXXXVII)で表される化合物を得る工程である。
式(XXXXXXVII)において脱保護の反応条件は、選択した保護基に依存するが、例えば、R1、R3、R2’、R6’がp−トルエンスルホニル基である場合には、液体アンモニアと金属ナトリウムを用いてラジカル反応させるBirch還元などにより脱保護することができる。
本発明による式(Ia)で表される化合物もしくはその薬理学的に許容されうる塩、またはそれらの溶媒和物は、感染症の起因菌(MRSA、黄色ブドウ球菌、大腸菌、および緑膿菌等)に対して優れた抗菌活性を有し、好ましくは抗菌剤、より好ましくは抗MRSA剤として用いられる。したがって、本発明の別の態様によれば、抗菌剤の製造のための、本発明による化合物もしくはその薬理学的に許容されうる塩またはそれらの溶媒和物の使用が提供される。また、本発明の別の好ましい態様によれば、抗MRSA剤の製造のための、本発明による化合物もしくはその薬理学的に許容されうる塩またはそれらの溶媒和物の使用が提供される。
また、式(Ia)で表される化合物もしくはその薬理学的に許容されうる塩、またはそれらの溶媒和物は、所望により薬学的に許容される添加剤等とともに、医薬として用いることができる。したがって、本発明の別の態様によれば、式(Ia)で表される化合物もしくはそれらの薬理学的に許容されうる塩、またはそれらの溶媒和物を含んでなる組成物、とりわけ、医薬組成物が提供される。さらに、本発明の別の態様によれば、医薬組成物の製造のための、式(Ia)で表される化合物もしくはその薬理学的に許容されうる塩、またはそれらの溶媒和物の使用が提供される。本発明による医薬組成物は、具体的には、感染症の予防または治療に用いられるものであり、感染症としては、好ましくは院内感染症、日和見感染症等を挙げられるが、より好ましくは皮膚化膿疾患、中耳炎、副鼻腔炎、結膜炎、肺炎、気管支炎、敗血症、膀胱炎、腎盂腎炎または腸炎(食中毒を含む)等である。
なお、以下の実施例において、すべての温度は摂氏温度を意味する。
また、1H−NMRはプロトン核磁気共鳴スペクトル法を意味し、13C−NMRはカーボン核磁気共鳴スペクトル法を意味する。さらに、それらの化学シフトは、テトラメチルシラン(TMS)からの低磁場側へのシフト(ppm)で表したものである。
また、MSはマススペクトル法を意味し、エレクトロンスプレーイオン化法(ESI)、大気圧イオン化法(API)、高速原子衝撃法(FAB)、高速液体クロマトグラフィー−質量分析法(LCMS)で測定した結果をm/z(質量/電荷)の単位で示す。
また、薄層クロマトグラフィーにおけるRf値は、Merck社製 ART5715のシリカゲルプレートを用いて測定した値を表し、括弧内にそのRf値を与えた展開溶媒を示す。
また、以下の構造式中、Bnはベンジル基、Acはアセチル基、Phはフェニル基、Tsはp-トルエンスルホニル基、Cbzはベンジルオキシカルボニル基を表す。
ESIMS: m/z 282[M+Na]+
1H−NMR (CDCl3) : δ 4.74 (d, 1H, J = 4 Hz), 3.88 (dd, 1H, J = 5, 10 Hz), 3.72 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.65 (dddd 1H, J = 5, 9, 10 Hz), 3.61 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.55 (dt, 1H, J = 4, 10, 10 Hz), 3.45 (s, 3H), 3.47 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.35 (d, 1H, J = 10 Hz), 1.51 (s, 3H), 1.44 (s, 3H)。
1H−NMR (CDCl3) : δ 4.27 (d, 1H, J = 8 Hz), 3.95 (dd, 1H, J = 5, 10 Hz), 3.78 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.64 (m, 1H), 3.56 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.55 (s, 3H), 3.50 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.37 (dd, 1H, J = 8, 10 Hz), 2.67 (br. s, 1H), 1.51 (s, 3H), 1.44 (s, 3H)。
ESIMS: m/z 372[M+Na]+
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.30 - 7.40 (m, 5H), 4.70 - 4.90 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.52 (d, 1H, J = 4 Hz), 3.85 (dd, J = 2, 10 Hz), 3.82 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.66 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.65 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.36 (s, 3H), 3.39 (dt, 1H, J = 2, 10, 10 Hz), 3.37 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 1.47 (s, 3H), 1.43 (s, 3H)。
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.30 - 7.40 (m, 5H), 4.71 - 4.88 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.38 (d, 1H, J = 8 Hz), 3.93 (dd, J = 5, 10 Hz), 3.75 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.56 (s, 3H), 3.51 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.45 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.27 (dd, 1H, J = 8, 10 Hz), 3.26 (dt, 1H, J 5, 10, 10 Hz), 1.49 (s, 3H), 1.44 (s, 3H)。
メチル 3-アジド-2-O-ベンジル-3-デオキシ-D-グルコピラノシド
ESIMS: m/z 332[M+Na]+
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.30 - 7.45 (m, 5H), 4.63 - 4.80 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.57 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 3.78 - 3.85 (m, 2H), 3.63 (dt, 1H, J = 4, 4, 10 Hz), 3.44 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.40 (dd, 1H, J = 3.5, 10 Hz), 3.38 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.37 (s, 3H), 2.44 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 1.82 (dd, 1H, J = 6, 7.5 Hz)。
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.30 - 7.45 (m, 5H), 4.71 - 4.92 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.39 (d, 1H, J = 8 Hz), 3.91 (m, 1H), 3.78 - 3.85 (m, 2H), 3.58 (s, 3H), 3.45 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.39 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.27 (dd, 1H, J = 8, 10 Hz), 2.50 (d, 1H, J = 2.5 Hz), 1.97 (dd, 1H, J = 6, 7.5 Hz)。
ESIMS: m/z 444[M+Na]+
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.30 - 7.40 (m, 5H), 6.32 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.90 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.62 - 4.71 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.22 (dd, 1H, J = 5, 13 Hz), 4.01 (dd, 1H, J = 2.5, 10 Hz), 3.98 (m, 1H), 3.88 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.58 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 2.06, 2.12, 2.17 (each s, each 3H)。
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.30 - 7.40 (m, 5H), 5.62 (d, 1H, J = 9 Hz), 4.91 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.72 - 4.82 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.25 (dd, 1H, J = 5, 13 Hz), 3.99 (dd, 1H, J = 2.5, 13 H), 3.74 (ddd, 1H, J = 2.5, 5, 10 Hz), 3.66 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.59 (dd, 1H, J = 9, 10 H),2.07, 2.12, 2.22 (each s, each 3H)。
ESIMS: m/z 494[M+Na]+
1H−NMR (26%ND3-D2O) : δ5.09 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 3.82 (m, 1H), 3.56 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.30 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.35 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.08 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.82 (dt, 1H, J = 3.5, 3.5, 12 Hz), 2.78 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.58 - 2.68 (m, 2H), 2.63 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 1.67 - 1.79 (m, 2H), 1.60 (dq, 1H, J = 4, 12, 12, 12 Hz), 1.36 (dq, 1H, J = 4, 12, 12, 12 Hz) 。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ9.20 (d, 1H, J = 7 Hz), 9.15 (d, 1H, J = 8 Hz), 8.80 (d, 1H, J = 8 Hz), 8.46 (t, 1H, J = 6, 6 Hz), 7.90 - 8.18 (m, 8H), 7.00 - 7.15 (m, 8H), 5.97 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.09 (m, 1H), 4.14 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.07 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.91 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.79 - 3.86 (m, 2H), 3.7
4 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.73 (m, 1H), 3.30 - 3.47 (m, 2H), 2.40 (dq, 1H, J = 5, 12, 12, 12 Hz), 2.17 (s, 6H), 2.16 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.77 (m, 1H), 1.58 - 1.72 (m, 2H)。
ESIMS: m/z 1306[M+Na]+
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ9.22 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 8.82 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 8.73 (t, 1H, J = 6, 6 Hz), 8.25 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.8 - 8.1 (m, 10H), 7.0 - 7.45 (m, 11H), 6.75 (d, 1H, J = 3 Hz), 6.09 (d, 1H, J = 2 Hz), 5.51 (ABq, 1H, Jgem = 11 Hz), 5.23 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 5.03 (m, 1H), 4.96 (m, 1H), 4.93 (ABq, 1H, Jgem = 11 Hz), 4.41 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.38 (dd, 1H, J = 4, 12 Hz), 4.23 (m, 1H), 4.07 - 4.21 (m, 5H), 3.83 (dd, 1H, J = 3, 10 Hz), 3.78 (t, 1H, J = 9, 9 Hz), 3.72 (m, 1H), 3.27 (m, 1H), 3.17 (m, 1H), 2.35 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 2.20 (s, 6H), 2.19 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 2.01 (s, 3H), 1.65 (m, 1H), 1.45 - 1.60 (m, 2H)。
Rf値 0.39(クロロホルム:酢酸エチル=2 : 3)
ESIMS: m/z 1222[M+Na]+
ESIMS: m/z 490[M+Na]+
1H−NMR (26%ND3-D2O) : δ5.12 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.01 (d, 1H, J = 4 Hz), 3.88 (m, 1H), 3.83 (m, 1H), 3.75 (dd, 1H, J = 2.5, 12 Hz), 3.68 (dd, 1H, J = 5 , 12 Hz), 3.66 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.46 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.35 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.28 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.27 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.10 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.99 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.83 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.80 (m, 1H), 2.79 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.66 (dd, 1H, J = 4.5, 13 Hz), 2.62 (dd, 1H, J = 7, 13 Hz), 1.68 - 1.77 (m, 2H), 1.60 (m, 1H), 1.37 (m, 1H)。
ESIMS: m/z 758 [M+Na]+
1H−NMR(Pyridine-d5) : δ8.35 (br. s, 1H), 7.90 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.15 - 7.55 (m, 10H), 5.62 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.41 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.33 (s, 2H), 5.30 (ABq, 1H, Jgem = 12 Hz), 5.14 (ABq, 1H, Jgem = 12 Hz), 4.64 (m, 1H), 4.44 (dd, 1H, J = 2, 12 Hz), 4.42 (m, 1H), 4.28 (dd, 1H, J = 5, 12 Hz), 4.24 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.20 (dd, 1H, J = 3, 10 Hz), 4.05 (m, 1H), 4.04 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.90 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.85 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.68 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.60 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.52 (m 1H), 3.39 (m 1H), 3.29 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.11 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.05 (m, 1H), 1.89 (dq, 1H, J = 3.5, 13, 13, 13 Hz), 1.64 (m, 1H), 1.43 (q, 1H, J = 13, 13, 13 Hz)。
2’,6’-ジ-N-ベンジルオキシカルボニル-2-ヒドロキシ-3”-N-トリフルオロアセチルジベカシン
Rf値 0.42(クロロホルム:メタノール:15Mアンモニア水(濃アンモニア水)=1 : 1 : 1の溶液の下層部を使用)
1-N-(4-ベンジルオキシカルボニルアミノ-2-(S)-ヒドロキシブチリル)-2’,6’-ジ-N-ベンジルオキシカルボニル-2-ヒドロキシ-3”-N-トリフルオロアセチルジベカシン
Rf値 0.59(クロロホルム:メタノール:15Mアンモニア水(濃アンモニア水)=1 : 1 : 1の溶液の下層部を使用)
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ7.73(d,1H,J =6.9Hz),7.12-7.56(m,22H),6.82-6.95(m,1H),5.67 (d, 1H, J = 2.9 Hz), 5.12-5.31 (m, 8H), 4.26-4.40 (m, 1H), 3.90-4.30 (m, 7H), 3.35-3.50 (m, 2H), 1.85-2.01 (m, 2H), 1.43-1.65 (m, 2H)。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ7.96(d,1H,J = 6.2Hz),7.68(d,1H,J=6.8Hz),
7.22 - 7.57 (m, 20H), 6.75-7.05(m,2H), 5.57 (s, 1H),5.12 - 5.35 (m, 8H), 3.96 - 4.45 (m, 6H), 3.92 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.79 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.30 - 3.47 (m, 2H), 1.77 - 2.00 (m, 2H),1.45 - 1.70 (m, 10H), 1.16 - 1.35 (m, 2H)。
製造工程3−2で得た化合物(4.970g 5.38mmol)にテトラヒドロフラン(99ml)を加え、内温4℃で水素化ナトリウム Dispersion in Paraffin Liquid 60%(0.26g 6.50mmol)、臭化ベンジル(1.15ml 9.67mmol)を加え、内温7〜8℃で21時間攪拌した。内温4℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)を加えて、pH7にした。酢酸エチル 100ml、水50mlで分液した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、表題化合物を得た(収量4.492g、 4.43mmol、収率83%)。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ8.08-8.16(m,1H), 7.88-7.96(m,1H),7.10 - 7.48 (m,25H), 6.70-6.95(m,2H),5.53 (s, 1H),
5.15 - 5.46 (m, 8H), 4.91 (AB, 2H, Jgem = 11 Hz), 4.40-4.51 (m, 1H),
4.20 - 4.35 (m, 2H), 3.93-4.16 (m, 4H), 3.72 (t, 1H, J = 10, 10 Hz),
3.32-3.50 (m, 2H), 1.77-2.00 (m, 2H), 1.45 -1.72 (m, 10H) , 1.15 -1.35 (m, 2H)。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ 7.86(d, 1H, J = 6.6 Hz), 7.62 - 7.70 (m, 1H),7.10 -7.55 (m, 26H), 6.80-6.95 (m, 1H), 5.64 (d, 1H, J= 2.9 Hz),
5.13 - 5.37 (m, 8H), 4.91 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.29-4.37 (m, 3H),
3.90 - 4.17 (m, 3H), 4.02 (dd, 1H, J = 9.1, 10 Hz), 3.94 (dd, 1H, J = 8.8, 9.0 Hz), 3.92-3.52 (m, 2H), 1.86-2.04 (m, 2H), 1.47 -1.66 (m, 2H)。
1H−NMR(Pyridine-d5): δ8.80(s,1H), 8.67(s,1H), 8.17-8.24(m,1H), 7.75-7.53(m,1H),7.12 - 7.53 (m, 20H), 6.93-7.10(m,1H),5.22 (d, 1H, J = 3.1 Hz), 5.11-5.39 (m, 6H), 4.88 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 3.95-4.38 (m, 7H), 3.73 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.38-3.53 (m, 2H), 1.77-1.95 (m, 2H), 1.45-1.72 (m, 2H)。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ 7.10 - 7.60 (m, 22H), 6.65-6.90(m,1H), 5.66 (d, 1H, J = 2.9 Hz), 5.34 (s, 2H), 5.24 (ABq, 2H, Jgem = 13 Hz), 5.21 (ABq, 2H, Jgem = 13 Hz), 4.97 (ABq, 2H, Jgem = 11 Hz), 3.64-4.36 (m, 5H), 3.89 (t, 1H, J = 9.0, 9.0 Hz), 3.54 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.39-3.50 (m, 2H), 3.07 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 1.87-2.02 (m, 2H), 1.45-1.65 (m, 2H)。
1−N−[(S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ベンジルオキシブチリル]−2−ベンジルオキシ−3,2’,6’−トリ−N−ベンジルオキシカルボニル−3’,4’−ジデオキシネアミン
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ 8.15(d, 1H, J = 8.3 Hz), 7.60-7.72 (m, 1H), 7.10 - 7.55 (m, 32H), 6.83-7.00(m,1H), 5.65 (d, 1H, J = 2.9 Hz), 5.12-5.36 (m, 8H), 4.98 (ABq, 2H, Jgem = 11,11 Hz), 4.60 (ABq, 2H, Jgem = 12,12 Hz), 3.90-4.49 (m, 8H), 4.08 (t, 1H, J = 9.8, 9.8 Hz), 3.38-3.70 (m, 4H), 2.20-2.36 (m, 2H), 1.85-2.01 (m, 2H), 1.45-1.65 (m, 2H)。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ 8.30 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.75-7.83 ( m, 1H),7.20 - 7.67 (m, 36H), 6.92-7.05 ( m, 1H), 6.75-6.90 ( m, 1H),
5.92 (d, 1H, J = 3.4 Hz), 5.65 (d, 1H, J = 2.9 Hz), 4.94 - 5.35 (m, 12H),
4.62-4.76 (m, 4H), 4.35-4.50 (m, 3H), 3.92-4.35 (m, 9H), 3.71 (dd, 1H, J = 3.4, 10 Hz), 3.34-3.62 (m, 4H), 2.18-2.43 (m, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.99 (s, 3H), 1.80-1.93 (m, 2H), 1.43-1.65 (m, 2H)。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ 8.11 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 7.50-7.62 (m, 1H),7.10 - 7.58 (m, 35H), 6.96-7.10 (m, 1H), 6.80-6.96 (m, 1H), 6.14-6.23 (m, 1H), 5.50-5.65 (m, 3H), 5.12 - 5.33 (m, 8H), 4.91 (ABq, 2H, Jgem = 11, 11 Hz), 4.83 (ABq, 2H, Jgem = 12, 12 Hz), 4.58 (ABq, 2H, Jgem = 12, 12 Hz), 3.85-4.51 (m, 14H), 3.37-3.64 (m, 5H),2.20-2.42 (m, 2H), 1.80-1.95 (m, 2H), 1.45-1.65 (m, 2H)。
1H−NMR (26%ND3-D2O) : δ5.13 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.03 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.16 (dd, 1H, J = 4, 9.5 Hz), 3.98 (m, 1H), 3.83 - 3.90 (m, 2H), 3.65 - 3.77 (m, 4H), 3.37 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.34 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.32 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.25 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.97 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.86 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.82 (m, 1H), 2.70 - 2.78 (m, 2H), 2.65 (dd, 1H, J = 5, 13 Hz), 2.62 (dd, 1H, J = 7, 13 Hz), 1.86 - 1.96 (m, 1H), 1.69 -1.80 (m, 3H), 1.61 (dq, 1H, J = 4, 13, 13, 13 Hz), 1.37 (dq, 1H, J = 4, 13, 13, 13 Hz)。
3-アジド-2-O-ベンジル-3-デオキシ-1-チオフェニル-α-D-グルコピラノース
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.28 - 7.47 (m, 10H), 5.56 (d, 1H, J = 4.6 Hz), 4.68 - 4.79 (ABq, 2H, Jgem = 11.7, 12.3 Hz), 4.21 (dt, 1H, J = 3.9, 9.7 Hz), 3.70-3.81 (m, 4H), 3.45 (t, 1H, J = 9.3, 9.5 Hz)。
2-O-ベンジル-3-ベンジルオキシカルボニルアミノ-1,3-ジデオキシ-1-フェニルチオ-α-D-グルコピラノース
1H−NMR (DMSO) : δ 7.52 (dt, 2H, J = 1.5, 7.0 Hz), 7.23 - 7.36 (m, 13 H), 5.78 (d, 1H, J = 4.9 Hz), 5.18 (d, 1H, J = 6.8 Hz), 4.97 - 5.12 (ABq, 2H, Jgem = 12.7, 12.9 Hz), 4.48 - 4.71 (ABq, 2H, Jgem = 12.2 Hz), 4.55 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 3.91 (m, 1H), 3.71 (dd, 1H, J = 5.1, 10.7 Hz), 3.53 (m, 2H)。
4,6-ジ-O-アセチル-2-O-ベンジル-3-ベンジルオキシカルボニルアミノ-1,3-ジデオキシ-1-フェニルチオ-α-D-グルコピラノース
1H−NMR (CDCl3) : δ 7.46-7.49 (m, 2H), 7.26 - 7.36 (m, 13 H), 5.67 (d, 1H, J = 5.4 Hz), 5.12 (bs, 2H), 4.89 (t, 1H, J = 9.9, 10.3 Hz), 4.74-4.50 (ABq, 2H, Jgem = 12.2 Hz), 4.50-4.56 (m, 2H), 4.26 (dd, 1H, J = 5.4, 12.2 Hz), 4.07 (dd, 1H, J = 9.7, 10.3 Hz), 3.96 (dd, 1H, J = 2.2, 12.2 Hz), 3.77 (bs, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.94 (s, 3H)。
1H−NMR (Pyridine-d5) : δ 8.22 (d, 1H, J = 3.9 Hz), 7.85 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 7.67-7.77 (m, 1H), 7.13 - 7.56 (m, 40H), 7.05-7.15 (m, 1H),
6.92-7.03 (m, 2H), 6.23-6.38(m,1H), 5.82 (d, 1H, J = 3.2 Hz), 5.62 (s, 1H),5.40 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 5.12 - 5.35 (m, 10H), 4.87(ABq, 2H, J = 12,12 Hz),4.95 (ABq, 2H, J = 11 Hz), 4.67 (q, 1H, J = 10, 10, 10 Hz), 4.60 (ABq, 2H, J = 12,12 Hz), 3.92-4.58 (m, 13H), 3.37-3.61 (m, 4H), 2.18-2.45 (m, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.87 (s, 3H), 1.82-1.96 (m, 2H), 1.45-1.68 (m, 2H)。
LCMS: m/z 1509 [M+H]+
1H−NMR (26%ND3-D2O) : δ5.13 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.03 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.16 (dd, 1H, J = 4, 9.5 Hz), 3.98 (m, 1H), 3.83 - 3.90 (m, 2H), 3.65 - 3.77 (m, 4H), 3.37 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.34 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.32 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.25 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.97 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.86 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.82 (m, 1H), 2.70 - 2.78 (m, 2H), 2.65 (dd, 1H, J = 5, 13 Hz), 2.62 (dd, 1H, J = 7, 13 Hz), 1.86 - 1.96 (m, 1H), 1.69 -1.80 (m, 3H), 1.61 (dq, 1H, J = 4, 13, 13, 13 Hz), 1.37 (dq, 1H, J = 4, 13, 13, 13 Hz)。
1-N-[(S)-2-アセトキシ-3-アミノ-N-ベンジルオキシカルボニルプロピオニル]-2-ベンジルオキシ-3,2’,6’-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3’,4’-ジデオキシネアミン
ESIMS: m/z 1084 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ9.53 (d, 1H, J = 6.5 Hz), 8.08 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.68 (d, 1H, J = 7.0 Hz), 7.49 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.21-7.45 (m, 26H), 5.72 (d, 1H, J = 5.8 Hz), 5.44 (d, 1H, J = 12.3 Hz), 5.39 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 5.22-5.37 (m, 7H), 5.17 (d, 1H, J = 12.0 Hz), 5.02 (d, 1H, J = 10.5 Hz), 4.59 (br, 1H), 4.43 (dd, 1H, J = 8.9, 9.3 Hz), 4.29-4.39 (m, 3H), 4.19-4.22 (m, 2H), 4.08 (dd, 1H, J = 7.9, 9.3 Hz), 4.00-4.06 (m, 2H), 3.58-3.62 (m, 1H), 3.50-3.53 (m, 1H), 2.01 (br, 2H), 1.75 (s, 3H), 1.62 (br, 2H)
1-N-[(S)-3-アミノ-N-ベンジルオキシカルボニル-2-ヒドロキシプロピオニル]-2,2”-ジ-O-ベンジル-3,2’,6’,3”-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-2-ヒドロキシジベカシン
Rf値:0.56 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3) : 目的物
ESIMS: m/z 1553 [M+Na]+ : 目的物
Rf値:0.56 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3)
ESIMS: m/z 1553 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ8.81 (d, 1H, J = 6.6 Hz), 8.40 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 8.31 (d, 1H, J = 7.4 Hz), 7.91 (br, 1H), 7.65 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.22-7.51 (m, 36H), 5.78 (d, 1H, J = 5.8 Hz), 5.73 (d, 1H, J = 6.1 Hz), 5.44 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 5.39 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 5.18-5.38 (m, 10H), 5.11 (m, 1H),5.07 (d, 1H, J = 10.5 Hz), 5.01 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 4.94 (d, 1H, J = 10.5 Hz), 4.78 (br, 1H), 4.69-4.75 (m, 4H), 4.45 (br, 1H), 4.42 (dd, 1H, J = 8.5, 9.2 Hz), 4.37 (m, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.29 (dd, 1H, J = 7.7, 8.9 Hz), 4.26 (dd, 1H, J = 7.9, 9.5 Hz), 4.00-4.05 (m, 2H), 3.82-3.89 (m, 2H), 3.58-3.62 (m, 1H), 3.49-3.53 (m, 1H), 1.93-2.00 (m, 2H), 1.58 (br, 2H)
1H−NMR(DCl-D2O, pD 〜3) : δ5.86 (d, 1H, J = 3.4 Hz), 5.17 (d, 1H, J = 3.8 Hz), 4.56 (dd, 1H, J = 4.4, 7.8 Hz), 4.25 (dt, 1H, 4.0, 12.5), 4.16 (t, 1H, J = 10.1 Hz), 4.13 (t, 1H, J = 10.0 Hz), 4.05 (m, 1H), 3.97 (dd, 1H, J = 1.9, 8.9 Hz), 3.94 (dd, 1H, J = 1.8, 9.6 Hz), 3.88 (dd, 1H, J = 3.1, 8.9 Hz), 3.77-3.84 (m, 3H), 3.72 (t, 1H, J = 10.1 Hz), 3.60-3.64 (m, 1H), 3.49 (t, 1H, J = 10.5 Hz), 3.37-3.45 (m, 2H), 3.33 (dd, 1H, J = 2.1, 8.0 Hz), 3.27 (dd, 1H, J = 1.9, 6.5 Hz), 3.16 (dd, 1H, J = 6.9, 13.4 Hz), 2.07-2.13 (m, 2H), 1.92-1.98 (m, 1H), 1.60-1.66 (m, 1H)
Calcd. for C21H42N6O11・1.5H2CO3・0.75H2O : C, 40.87; H, 7.09; N, 12.71. Found. C, 40.99; H, 7.07; N, 12.65.
1-N-[(S)-5-アミノ-2-ベンジルオキシ-N-ベンジルオキシカルボニルペンタノイル]-2-ベンジルオキシ-3,2’,6’-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3’,4’-ジデオキシネアミン
ESIMS: m/z 1160 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ8.66 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 8.43 (d, 1H, J = 7.2 Hz), 8.11 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 7.87 (br, 1H), 7.70 (br, 1H), 7.60 (d, 2H, J = 7.4 Hz), 7.39-7.51 (m, 8H), 7.21-7.31 (m, 20H), 5.79 (d, 1H, J = 5.8 Hz), 5.41 (d, 1H, J = 12.5 Hz), 5.38 (d, 1H, J = 9.9 Hz),5.31-5.35 (m, 2H), 5.28 (br, 2H), 5.21 (d, 1H, J = 12.5 Hz), 5.03-5.19 (m, 4H), 4.78 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 4.65 (q, 1H, J = 9.4 Hz), 4.52 (t, 1H, J = 9.5 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 4.37 (br, 2H), 4.19-4.22 (m, 1H), 4.17 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 4.10 (t, 1H, J = 7.7 Hz), 4.06 (dd, 1H, J = 7.7, 9.6 Hz), 3.60-3.67 (m, 1H), 3.52-3.55 (m, 1H), 3.34 (m, 2H), 2.13 (br, 2H), 1.99-2.09 (m, 3H), 1.90 (dt, 1H, J = 5.9, 8.0 Hz), 1.62 (br, 2H)
1-N-[(S)-5-アミノ-2-ベンジルオキシ-N-ベンジルオキシカルボニルペンタノイル]-2,2”-ジ-O-ベンジル-3,2’,6’,3”,-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-2-ヒドロキシジベカシン
Rf値:0.51 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3) : 目的物
ESIMS: m/z 1630 [M+Na]+ : 目的物
Rf値:0.51 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3)
ESIMS: m/z 1630 [M+Na]+
ESIMS: m/z 1545 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ8.69 (br, 1H), 8.38 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.65-7.72 (m, 2H), 7.60 (br, 4H), 7.20-7.52 (m, 38H), 5.78 (br, 1H), 5.72 (d, 1H, J = 6.1 Hz), 5.20-5.39 (m, 13H), 5.09-5.11 (m, 1H), 5.05 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 5.01 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 4.89 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.68-4.80 (m, 6H), 4.48 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.15-4.34 (m, 5H), 4.06 (br, 2H), 3.93 (br, 1H), 3.88 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 3.52-3.59 (m, 1H), 3.31-3.37 (m, 1H), 1.87-2.20 (m, 5H), 1.78 (br, 1H), 1.62 (br, 2H)
1H−NMR(26%ND3-D2O) : δ5.05 (d, 1H, J = 3.3 Hz), 4.95 (d, 1H, J = 3.7 Hz), 4.02 (dd, 1H, J = 3.3, 8.0 Hz), 3.89 (dt, 1H, 2.0, 8.1), 3.81 (t, 1H, J = 10.1 Hz), 3.75-3.79 (m, 1H), 3.61-3.70 (m, 4H), 3.29 (t, 1H, J = 10.2 Hz), 3.24 (t, 1H, J = 10.2 Hz), 3.21 (t, 1H, J = 10.4 Hz), 3.17 (t, 1H, J = 9.8 Hz), 2.88 (t, 1H, J = 10.0 Hz), 2.78 (t, 1H, J = 10.0 Hz), 2.75 (dt, 1H, J = 1.7, 12.0 Hz), 2.51-2.59 (m, 4H), 1.70-1.79 (m, 1H), 1.59-1.66 (m, 2H), 1.42-1.57 (m, 4H), 1.25-1.32 (m, 1H)
Calcd. for C23H46N6O11・2.25H2CO3・2.75H2O : C, 39.30; H, 7.31; N, 10.89. Found. C, 39.08; H, 7.14; N, 11.05.
1-N-[(S)-6-アミノ-2-ベンジルオキシ-N-ベンジルオキシカルボニルヘキサノイル]-2-ベンジルオキシ-3,2’,6’-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3’,4’-ジデオキシネアミン
Rf値:0.62 (クロロホルム : メタノール= 10 : 1)
ESIMS: m/z 1174 [M+Na]+
1-N-[(S)-6-アミノ-2-ベンジルオキシ-N-ベンジルオキシカルボニルヘキサノイル]-2,2”-O-ベンジル-3,2’,6’,3”-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-2-ヒドロキシジベカシン
Rf値:0.51 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3) : 目的物
ESIMS: m/z 1643 [M+Na]+ : 目的物
ESIMS: m/z 1643 [M+Na]+
ESIMS: m/z 1560 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ8.39 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.76 (d, 1H, J = 8.9 Hz), 7.63 (br, 2H), 7.21-7.55 (m, 42H), 5.81 (br, 1H), 5.74 (br, 1H), 5.40 (br, 1H), 5.33-5.38 (m, 3H), 5.36 (t, 1H, J = 6.4 Hz),5.21-5.27 (m, 3H), 5.19 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.79-5.08 (m, 8H), 4.75 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4,69 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.22-4.51 (m, 8H), 3.95-4.13 (m, 4H), 3.50-3.61 (m, 2H), 3.27 (br, 2H), 2.02 (br, 2H), 1.94 (br, 2H), 1.42-1.64 (m, 6H)
Calcd. for C24H48N6O11・1.5H2CO3・3H2O : C, 41.18; H, 7.72; N, 11.30. Found. C, 41.20; H, 7.73; N, 11.43.
2-O-ベンジル-1-N-[2-(R)-O-ベンジル-4-ベンジルオキシカルボニルアミノブチリル]-3,2’,6’-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3’,4’-ジデオキシ-2-ヒドロキシネアミン
ESIMS : m/z 1146 ([M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5 at 80°C) : δ8.04 (d, 1H, J = 7 Hz), 7.55 (br. d, 1H, J = 6 Hz), 7.12 - 7.50 (31H), 7.00 (br. s, 1H), 6.82 (br. s, 1H), 5.64 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.29 (s, 2H), 5.10 - 5.27 (4H), 4.95 (s, 2H), 4.50 - 4.80 (ABq, 2H, Jgem = 11.5 Hz), 4.36 (t, 1H, J = 8, 8 Hz), 4.28 (m, 1H), 4.20 - 4.25 (3H), 4.16 (t, 1H, J = 9, 9 Hz), 4.08 (t, 1H, J = 9, 9 Hz), 3.98 (m, 1H), 3.91 (t, 1H, J = 11, 11 Hz), 3.37 - 3.60 (m, 4H), 2.12 - 2.30 (m, 2H), 1.85 - 2.00 (m, 2H), 1.43 - 1.68 (m, 2H)
2,2”-ジ-O-ベンジル-1-N-[2-(R)-O-ベンジル-4-ベンジルオキシカルボニルアミノブチリル]-3,2’,6’,3”-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-2-ヒドロキシジベカシン
Rf値:0.42 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3):目的物
ESIMS : m/z 1615 [M+Na]+:目的物
Rf値:0.42 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3)
ESIMS : m/z 1615 [M+Na]+
ESIMS : m/z 1531 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5 at 80°C) : δ8.01 (d, 1H, J = 8 Hz), 7.57 (br. s, 1H), 7.55 (br. s, 1H), 7.31 - 7.49 (m, 16H), 7.13 - 7.31 (m, 24H), 6.98 (br. s, 1H), 6.86 (br. s, 1H), 6.80 (br. s, 1H), 5.68 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.54 (d, 1H, J = 2.5 Hz), 5.12 - 5.32 (m, 10H), 4.90 (s, 2H), 4.71 - 4.95 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.57 - 4.70 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.58 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.47 (t, 1H, J = 9, 9 Hz), 4.43 - 4.59 (m, 2H), 4.31 (m, 1H), 4.27 (dd, 1H, J = 6, 7 Hz), 4.24 - 4.37 (m, 2H), 3.87 - 4.14 (m, 6 H), 3.54 (m, 2H), 3.40 (m, 2H), 2.30 (m, 1H), 2.24 (m, 1H), 1.84 - 1.96 (m, 2H), 1.44 - 1.63 (m, 2H)
1H−NMR(26%ND3-D2O) : δ5.16 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.01 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.21 (dd, 1H, J = 3.5, 9 Hz), 3.98 (m 1H), 3.93 (t, 1H, J = 10.5, 10.5 Hz), 3.87 (m, 1H), 3.75 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.72 - 3.80 (m, 2H), 3.69 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.40 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.35 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.32 (dd, 1H, J = 4, 10.5 Hz), 3.28 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.96 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.88 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.84 (dt, 1H, J = 4, 4, 13 Hz), 2.76 (m, 2H), 2.66 (dd, 1H, J = 5, 13.5 Hz), 2.64 (dd, 1H, J = 7.5, 13.5 Hz), 1.92 (m, 1H), 1.70 - 1.84 (m, 3 H), 1.64 (dq, 1H, J = 3.5, 13, 13, 13 Hz), 1.39 (m, 1H).
13C−NMR(26%ND3-D2O) : δ178.39, 102.05, 99.61, 83.52, 79.21, 75.49, 72.90, 72.38, 71.72, 71.47, 70.78, 70.02, 60.97, 56.33, 56.27, 54.97, 50.78, 45.98, 37.96, 37.08, 28.41, 26.94.
Calcd. for C22H44N6O11・0.5H2CO3・2H2O. C, 42.51; H, 7.77; N, 13.22. Found, C, 42.51; H, 7.74; N, 13.26.
Rf値:0.65 (クロロホルム : 酢酸エチル = 2 : 3)
ESIMS: m/z 1423 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ8.79 (d, 1H, J = 7 Hz), 8.43 (d, 1H, J = 9 Hz), 7.90 (t, 1H, J = 6, 6 Hz), 7.76 (m, 1H), 7.18 - 7.71 (m, 35H), 7.04 (br. s, 1H), 6.59 (br. s, 1H), 6.07 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.74 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.06 - 5.44 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 5.24 - 5.41 (m, 4H), 5.04 (br. s, 1H), 4.70 - 4.80 (m, 3H), 4.57 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 4.36 - 4.51 (m, 4H), 4.18 - 4.35 (m, 2H), 4.00 - 4.15 (m, 2H), 3.68 (m, 1H), 3.60 (m, 2H), 3.51 (m, 1H), 2.48 (m, 1H), 2.34 (m, 1H), 1.95 (m, 2H), 1.61 (m, 2H)
1H−NMR(26%ND3-D2O) : δ5.08 (br. s, 1H), 5.00 (br. s, 1H), 4.13 (m, 2H), 3.75 - 3.90 (m, 3H), 3.50 - 3.75 (m, 4H), 3.47 (br. d, 1H, J = 10 Hz), 3.20 - 3.40 (m, 2H), 2.72 - 2.86 (m, 3H), 2.68 (m, 2H), 2.58 (br. s, 2H), 1.83 (m, 1H), 1.48 - 1.75 (m, 3H), 1.31 (m, 1H)
Calcd. for C22H44N6O11・2.5H2CO3・4.5H2O. C, 36.57; H, 7.26; N, 10.44. Found, C, 36.65; H, 7.01; N, 10.57.
Rf値:0.72 (クロロホルム : メタノール = 20 : 1)
1H−NMR(CDCl3) : δ7.30 - 8.10 (m, 10H), 4.62 - 4.79 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz,), 4.73 (dd, 1H, J = 4, 12 Hz), 4.60 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.45 (dd, 1H, J = 3, 12 Hz), 3.87 (ddd, 1H, J = 3, 4, 10 Hz), 3.85 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.39 (s, 3H), 3.38 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.31 (dt, 1H, J = 4, 10 Hz), 2.95 (d, J = 4 Hz)
1H−NMR(CDCl3) : δ7.30 - 8.10 (m, 10H), 4.70 - 4.91 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.74 (dd, 1H, J = 4, 12 Hz), 4.53 (dd, 1H, J = 4, 12 Hz), 4.38 (d, 1H, J = 8 Hz), 3.59 (s, 3H), 3.57 (dt, 1H, J = 4, 4, 12 Hz), 3.50 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.37 (dt, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.26 (dd, 1H, J = 8, 10 Hz)
Rf値:0.45 (ヘキサン : 酢酸エチル = 3 : 1)
Rf値:0.40 (ヘキサン : 酢酸エチル = 3 : 1)
1H−NMR(CDCl3) : δ 7.20 - 8.10 (m, 10H), 5.47 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.72-4.95 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz,), 4.25 (dd, 1H, J = 7, 11 Hz), 4.69 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.38 (ddd, 1H), 4.21 (dd, 1H, J = 3, 7 Hz), 3.82 (dd, 1H, J = 4, 11 Hz), 4.01 (dd, 1H, J = 5, 11 Hz), 3.65 (s, 3H), 2.38 (s, 3H)
1H−NMR(CDCl3) : δ 7.20 - 8.10 (m, 10H), 5.45 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.62 - 4.82 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.50 (dd, 1H, J = 7, 12 Hz), 4.39 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.21 (ddd, 1H), 3.94 (t, 1H, J = 7, 7 Hz), 3.64 (dd, 1H, J = 8, 10 Hz), 3.61 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.39 (s, 3H), 2.16 (s, 3H)
Rf値:0.32 (ヘキサン : 酢酸エチル = 3 : 1)
1H−NMR(CDCl3) : δ 7.30 - 8.10 (m, 10H), 6.46 (d, 1H, J = 4 Hz), 5.55 (dd, 1H), 4.64 -4.73 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.40 (dd, 1H, J = 7, 11 Hz), 4.35 (m, 1H), 4.19 (dd, 1H, J = 6, 11 Hz), 3.96 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.14 (s, 3H)
1H−NMR(CDCl3) : δ 7.30 - 8.10 (m, 10H), 5.69 (d, J = 8 Hz), 5.51 (dd, 1H), 4.74 - 4.86 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 4.42 (m, 1H, J = 7, 11 Hz), 4.25 (dd, 1H, J = 7, 11 Hz), 4.11 (m, 1H), 3.79 (dd, 1H, J = 8, 10 Hz), 3.72 (dd, 1H, J = 3, 10 Hz), 2.19 (s, 3H), 2.09 (s, 3H)
Rf値:0.82 (ヘキサン : 酢酸エチル = 3 : 2)
1H−NMR(CDCl3) : δ 7.0 - 8.0 (m, 15H), 5.76 (d, 1H, J = 5.5 Hz), 5.52 (d, 1H, J = 3 Hz), 4.82 (br. t, 1H, J = 6.5, 6.5 Hz), 4.69 - 4.80 (ABq, 2H, J = 11 Hz), 4.36 (dd, 1H, J = 7.5, 11.5 Hz), 4.25 (dd, 1H, J = 5, 11.5 Hz), 4.17 (dd, 1H, J = 5.5, 10.5 Hz), 3.92 (dd, 1H, J = 3, 10.5 Hz), 2.16 (s, 3H)
Rf値:0.73 (クロロホルム : メタノール : 15M アンモニア水(濃アンモニア水) = 1 : 1 : 1の下層部を用いた)
ESIMS: m/z 988 [M+Na]+
ESIMS: m/z 1072 [M+Na]+
Rf値:0.44 (クロロホルム : メタノール = 30 : 1)
ESIMS: m/z 1132 [M+Na]+
Rf値:0.36 (クロロホルム : メタノール = 30 : 1)
ESIMS: m/z 1096 [M+Na]+
Rf値:0.24 (クロロホルム : メタノール = 30 : 1)
ESIMS: m/z 970 [M+Na]+
1H−NMR(26%ND3-D2O) : δ 4.90 (d, 1H, J = 3 Hz), 4.16 (s, 1H), 3.76 (m, 1H), 3.43 (d, 1H, J = 10 Hz), 3.29 (d, 1H, J = 10 Hz), 3.04 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.00 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.90 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.76 (m, 1H), 2.61 (dd, 1H, J = 4.5, 13.5 Hz), 2.57 (dd, 1H, J = 7, 13.5 Hz), 1.6 - 1.75 (m, 3H), 1.35 (m, 1H).
13C−NMR(26%ND3-D2O) : δ 96.51, 75.99, 75.31, 72.47, 71.09, 68.40, 54.32, 53.38, 50.32, 45.84, 28.35, 27.01.
ESIMS: m/z 945 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ 9.41 (d, 1H, J = 7 Hz), 8.88 (d, 1H, J = 9 Hz), 8.57 (t, 1H, J = 6, 6 Hz), 8.31 (br., 1H), 7.89 - 8.15 (m, 8H), 6.96 - 7.25 (m, 8H), 5.22 (d, 1H, J = 3 Hz), 4.86 (m, 1H), 4.73 (q, 1H, J = 10, 10, 10 Hz), 4.60 (br. s, 1H), 4.43 (dt, 1H, J = 7, 10, 10 Hz), 4.00 (dd, 1H, J = 2, 10.5 Hz), 3.86 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.77 (dd, 1H, J = 2, 10.5 Hz), 3.72 (m, 1H), 3.15 - 3.32 (m, 2H), 2.26 (m, 1H), 2.09, 2.13, 2.19, 2.21 (each s, each 3H), 1.51 - 1.69 (m, 3H)
ESIMS: m/z 1306 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ 8.99 (d, 1H, J = 9 Hz), 8.72 (m, 1H), 8.57 (t, 1H, J = 6, 6 Hz), 8.53 (m, 1H), 7.05 - 8.05 (m, 21H), 5.70 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.49 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.29 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.84 -5.20 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 5.13 (br. s, 1H), 4.86 (m, 1H), 4.73 (m, 1H), 4.65 - 4.77 (m, 3H), 4.55 (dd, 1H, J = 4, 13.5 Hz), 4.12 - 4.21 (m, 2H), 4.16 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.92 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.79 (dd, 1H, J = 3.5, 10 Hz), 3.63 (m, 1H), 3.27 (m, 2H), 2.20 (m, 1H), 2.14, 2.17, 2.21, 2.23 (each s, each 3H), 2.00, 2.05 (each s, each 3H), 1.49 - 1.57 (m, 3H)
Rf値:0.21 (クロロホルム : 酢酸エチル = 1 : 1)
ESIMS: m/z 1222 [M+Na]+
1H−NMR(26%ND3-D2O) : δ 4.99 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.92 (d, 1H, J= 3 Hz), 4.47 (br. s, 1H), 3.84 (br. d, 1H, J = 12 Hz), 3.83 (m, 1H), 3.79 (m, 1H), 3.62 (dd, 1H, J = 7.5, 12.5 Hz), 3.49 (dd, 1H, J = 2, 10 Hz), 3.42 (dd, 1H, J = 4, 10.5 Hz), 3.37 (dd, 1H, J = 2, 10 Hz), 3.17 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.15 (t, 1H, J = 11, 11 Hz), 3.12 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.10 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.06 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.79 (m, 1H), 2.65 (dd, 1H, J = 4.5, 13.5 Hz), 2.60 (dd, 1H, 7.5, 13.5 Hz), 1.64 - 1.78 (m, 3H), 1.37 (m, 1H).
13C−NMR(26%ND3-D2O) : δ102.43, 96.75, 83.11, 76.41, 75.21, 74.00, 72.95, 71.40, 71.06, 68.07, 62.13, 55.39, 54.37, 53.69, 50.84, 46.49, 28.92, 27.62.
Rf値:0.41 (クロロホルム : メタノール : 15M アンモニア水(濃アンモニア水) = 1 : 1 : 1の下層部を用いた)
Rf値:0.49 (クロロホルム : メタノール : 15M アンモニア水(濃アンモニア水) = 1 : 1 : 1の下層部を用いた)
1-N-(4-ベンジルオキシカルボニルアミノ-2-(S)-ヒドロキシブチリル)-2’,6’-ジ-N-ベンジルオキシカルボニル-5-エピ-2-ヒドロキシ-3”-N-トリフルオロアセチルジベカシン
Rf値:0.67 (クロロホルム : メタノール : 15M アンモニア水(濃アンモニア水) = 1 : 1 : 1の下層部を用いた)
1H−NMR(26%ND3-D2O) : δ4.95 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.92 (d, 1H, J = 3 Hz), 4.44 (t, 1H, J = 2, 2 Hz), 4.17 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.16 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.85 (dd, 1H, J = 2, 12 Hz), 3.79 (dd, 1H, J = 2, 10.5 Hz), 3.78 (m, 1H), 3.77 (m, 1H), 3.60 (dd, 1H, J = 7, 12 Hz), 3.51 (dd, 1H, J = 2, 10.5 Hz), 3.34 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.12 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.21 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.14 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.02 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.80 (m, 1H), 2.70 - 2.80 (m, 2H), 2.66 (dd, 1H, J = 5, 13.5 Hz), 2.61 (dd, 1H, J = 7.5, 13.5 Hz), 1.91 (m, 1H), 1.64 - 1.80 (m, 4H), 1.37 (m, 1H).
13C−NMR(26%ND3-D2O) : δ 178.69, 101.16, 96.93, 78.02, 76.08, 74.06, 73.28, 72.82, 71.34, 70.92, 68.35, 62.01, 55.40, 54.18, 53.77, 50.69, 46.29, 38.64, 37.58, 28.74, 27.43.
Rf値:0.53 (クロロホルム : メタノール : 15 M アンモニア水(濃アンモニア水) = 5 : 1 : 0.1)
ESIMS: m/z 1091 [M+Na]+
Rf値:0.53 (クロロホルム : メタノール = 10 : 1)
ESIMS: m/z 1171 [M+Na]+
2,2”,2”’-トリ-O-アセチル-3,2’,6’,3”,4”’-ペンタ-N-tert-ブトキシカルボニル-4”,6”-O-シクロヘキシリデン-5-エピ-2-ヒドロキシアルベカシン
Rf値:0.39 (クロロホルム : メタノール = 15 : 1)
ESIMS: m/z 1297 [M+Na]+
Rf値:0.46 (クロロホルム : メタノール = 10 : 1)
ESIMS: m/z 1217 [M+Na]+
Rf値:0.57 (クロロホルム : メタノール = 10 : 1)
ESIMS: m/z 1459 [M+Na]+
2,2”,4”,2”’-テトラ-O-アセチル-3,2’,6’,3”,4”’-ペンタ-N-tert-ブトキシカルボニル-5,4”-ジエピ-2-ヒドロキシ-6"-O-トリチルアルベカシン
Rf値:0.35 (トルエン : 酢酸エチル : アセトン = 3 : 1 : 1)
ESIMS: m/z 1501 [M+Na]+
Rf値:0.60 (トルエン : 酢酸エチル : アセトン = 1 : 1 : 1)
1H−NMR(DCl-D2O, pD〜3) : δ5.44(1H, J = 3.5 Hz), 5.16 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.77 (d, 1H, J = 3 Hz), 4.35 (dd, 1H, J = 4.5, 9 Hz), 4.31 (t, 1H, J = 11, 11 Hz), 4.17 (d , 1H, J = 3 Hz), 4.14 (m, 1H), 4.13 (d, 1H, J = 3, 11 Hz), 4.11 (m, 1H), 4.02 (dd, 1H, J = 3, 11 Hz), 3.98 (dd, J = 4, 11 Hz), 3.81 (t, 1H, J = 11, 11 Hz), 3.75 - 3.80 (m, 2H), 3.71 (t, 1H, J = 11, 11 Hz), 3.67 (dd, 1H, J = 3, 11 Hz), 3.63 (m, 1H), 3.28 (dd, 1H, J = 3.5, 13.5 Hz), 3.21 (t, 2H, J = 7, 7 Hz), 3.11 (dd, 1H, J = 7.5, 13.5 Hz), 2.23 (m, 1H), 2.05 - 2.13 (m, 2H), 2.00 (m, 1H), 1.94 (m, 1H), 1.64 (m, 1H).
13C−NMR(DCl-D2O, pD〜3) : δ177.13, 100.42, 90.53, 76.63, 71.90, 70.56, 70.02, 68.33, 66.26, 66.20, 66.18, 65.57, 61.72, 53.73, 53.49, 52.59, 48.59, 42.96, 37.36, 31.34, 25.86, 21.32.
Calcd. for C22H44N6O11・2.5H2CO3・3H2O. C, 37.84; H, 7.13; N, 10.81. Found, C, 37.51; H, 7.49; N, 10.96.
ESIMS: m/z 1368 [M+Na]+
1H−NMR(pyridine-d5) : δ9.02 (d, 1H, J = 7 Hz), 8.83 (d, 1H, J = 7 Hz), 8.50 (m,1H), 8.48 (t, 1H, J = 6, 6 Hz), 7.03 - 8.28 (m, 26H), 6.00 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.85 (d, 1H, J = 2 Hz), 5.58 (br. s, 1H), 4.81 - 5.26 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 5.20 (br. s, 1H), 5.07 (m, 1H), 4.80 - 4.95 (m, 4H), 4.77 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.72 (m, 1H), 4.68 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 4.35 (m, 1H), 4,26 (br. d, 1H, J = 11 Hz), 4.23 (dd, 1H, J = 4, 10 Hz), 3.90 (t, J = 10, 10 Hz), 3.63 (m, 1H), 3.29 (m 2H), 2.26 (m, 1H), 2.00, 2.07, 2.15, 2.18, 2.22 (each s, each 3H), 1.48 - 1.64 (m, 3H)
ESIMS: m/z 1222 [M+Na]+
粗生成物の入ったナスフラスコに-50°C下液体アンモニア~25 mLをため、-50°Cで金属ナトリウム 732 mgを加え、ガラス製スターラーバーで2時間激しく撹拌した。メタノールをラジカルの色が消えるまでゆっくりと加え、室温に戻してアンモニアを蒸発させ、最後にエバポレーターで濃縮乾固し、水 32 mlを加えてDowex 50W X 2 (H+ form)でpH4~5としてから、同じレジン10 mlを充填したカラムにフラスコ内容物をレジンごと添加した。水120 mlでカラムを洗浄し、1M アンモニア水で溶出してニンヒドリン陽性の画分を濃縮乾固し、粗生成物を得た。水溶液(40 ml)としてCM-Sephadex C-25カラム (0.005 M アンモニア水で平衡化、20 ml)にチャージし、カラムを水洗した(40 ml)。0.05 M→0.2 M→0.5 M アンモニア水 (各40 ml)で溶出し、相当する画分を濃縮乾固し、表題化合物 (104 mg, 43%、1炭酸塩・1水塩として)を得た。
ESIMS: m/z 468 [M+H]+ , 490 [M+Na]+
1H−NMR(26%ND3-D2O) : δ5.03, (d, 1H, J = 4 Hz), 4.92 (d, 1H, J = 3 Hz), 4.51 (t, 1H, J = 2, 2 Hz), 4.08 (m, 1H), 3.85 (d, 1H, J = 2 Hz), 3.80 (m, 1H), 3.68 (d, 2H, J = 5.5 Hz), 3.60 (dd, 1H, J = 4, 10.5 Hz), 3.49 (dd, 1H, J = 2, 10 Hz), 3.36 (dd, 1H, J = 2, 10 Hz), 3.14 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.12 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 3.10 (t, 1H, J = 10, 10 Hz), 2.98 (dd, 1H, J = 3, 10.5 Hz), 2.79 (m, 1H), 2.64 (dd, 1H, J = 4, 13.5 Hz), 2.60 (dd, 1H, J = 7.5, 13.5 Hz), 1.64 - 1.77 (m, 3H), 1.36 (m, 1H).
13C−NMR(26%ND3-D2O) : δ102.91, 96.82, 82.89, 76.46, 75.24, 73.81, 71.40, 71.07, 70.02, 68.09, 62.70, 54.36, 53.70, 52.49, 50.87, 46.51, 28.95, 27.61.
1 H−NMR (DMSO-d6) : δ12.8 (s, 1H), 7.25-7.35 (m, 10H), 7.26(d,1H,J=4.2Hz),
5.01 (s, 2H), 4.49 (ABq, 2H, Jgem = 12 Hz), 3.97 (dd, 1H, J = 3.7, 8.8 Hz),
3.08-3.18(m, 2H), 1.67-1.93 (m, 2H)。
1H−NMR(CDCl3) : δ7.25-7.35 (m, 15H), 6.91 (s, 1H), 5.05 (br, 2H), 4.39 (s, 1H), 3.68-3.71 (m, 1H), 3.49-3.58 (dd, 1H, J = 6.1, 6.9 Hz), 3.21 (m, 1H)
(S)-2-アセトキシ-3-アミノ-N-ベンジルオキシカルボニルプロパン酸
1H−NMR(CDCl3) : δ7.25-7.37 (m, 15H), 6.87 (s, 1H), 5.26 (dd, 1H, J = 4.8, 5.2 Hz), 5.06 (br, 2H), 4.93 (s, 1H), 3.66-3.75 (m, 2H), 2.11 (s, 3H)
Rf値:0.44 (クロロホルム : 酢酸エチル : 酢酸 = 10 : 5 : 1)
1H−NMR(CDCl3) : δ7.26-7.35 (m, 5H), 5.25 (dd, 1H, J = 4.8, 5.1 Hz), 5.09 (br, 2H), 4.86 (s, 1H), 3.62-3.70 (m, 2H), 2.12 (s, 3H)
1H−NMR(CDCl3) : δ7.32-7.35 (m, 10H), 5.08 (br, 2H), 4.70 (d, 1H, J = 11.5 Hz), 4.46 (d, 1H, J = 11.5 Hz), 4.00 (t, 1H, J = 4.99 Hz), 3.19 (br, 2H), 1.84 (dt, 2H, J = 4.99, 7.0 Hz), 1.66 (tt, 2H, J = 7.0, 7.2 Hz)
1H−NMR(CDCl3): d 7.29-7.34 (m, 10H), 5.09 (br, 2H), 4.74 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.46 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 3.97 (t, 1H, J = 5.7 Hz), 3.16 (br, 2H), 1.77-1.83 (m, 2H), 1.41-1.50 (m, 4H)
ESIMS : m/z 342 [M-H]-
1H−NMR(CDCl3) : δ7.25 - 7.40 (10H), 5.06 (s, 2H), 4.94 (br. s, 1H), 4.40 - 4.76 (ABq, 2H, Jgem = 11 Hz), 4.06 (t, 1H, J = 5.5, 5.5 Hz), 3.35 (m, 2H), 2.02 (m, 2H).
抗菌活性
日本化学療法学会標準法(Chemotherapy, 29巻, 76〜79頁, 1981年)に準じた寒天平板希釈法により、アルベカシンに対し低感受性の臨床分離MRSA株(n=9)であり、アルベカシンの最小発育阻止濃度(MIC、μg/mL)が4〜8であるMRSA株について、実施例1で得た式(I)で表される化合物のMICを測定した。
その結果、式(I)で表される化合物はMIC値0.5〜2を示した。アルベカシンへ低感受性の上記MRSA株に対し、式(I)で表される化合物はアルベカシンより高い抗菌活性を示した。
抗菌活性
日本化学療法学会標準法(Chemotherapy, 29巻, 76〜79頁, 1981年)に準じた寒天平板希釈法により、アルベカシンへ高度耐性を示す、試験例1とは別の臨床分離MRSA株であり、アルベカシンのMIC(μg/mL)が128であるMRSA株について、実施例1〜4で得た2−ヒドロキシアルベカシン、および実施例5、6、8、9、10および11で得られた化合物のMICを測定した。
その結果、これらの化合物はMIC値2〜32を示した。アルベカシンへの高度耐性を示す上記MRSA株に対し、式(I)で表される化合物はアルベカシンより高い抗菌活性を示すことが確認された。
正常マウスの腎に及ぼす影響の評価
ゲンタミシンを使った腎疾患モデルの作成法(「腎と透析 Vol.31 1991年 臨時増刊号 ‘腎疾患モデル’」、423頁「薬剤性腎障害とその検査法」、腎と透析編集委員会編集、東京医学社発行)を参考にして、腎に及ぼす影響の評価系を構築した。この評価系を用いて、実施例1で得た式(I)で表される化合物の腎に及ぼす影響を評価した。なお、対照群としては、生理食塩水投与群およびアルベカシン投与群を設定した。また、各群は、1群4匹(Crj:CD-1(ICR)系8週齢の雌マウス)とした。
結果は表1に示される通りであった。表1には各群のNAG量の平均値を示す。
試験例3と同様の手法により、アルベカシン、およびWO2005/070945号公報の記載に準じて得られたアルベカシン類縁体TS2037(5,4”−ジエピアルベカシン)の腎に及ぼす影響を評価した。その結果、TS2037投与群の尿中のNAG量は358.8(mIU)であったのに対して、アルベカシン投与群の尿中のNAG量は168.5(mIU)であった。アルベカシン類縁体TS2037のNAG量は、アルベカシンのそれよりも高値を示した。
Claims (19)
- R5axが水素原子を表し、
R5eqが水酸基を表す、
請求項1に記載の化合物もしくは薬理学的に許容されうる塩、溶媒和物、またはそれらの上記*の炭素原子についてのジアステレオマー混合物。 - R5axが水酸基を表し、
R5eqが水素原子を表す、
請求項1に記載の化合物もしくは薬理学的に許容されうる塩、溶媒和物、またはそれらの上記*の炭素原子についてのジアステレオマー混合物。 - 式(XXV)で表される化合物:
〔式中、R2およびGは、ベンジル基、メトキシベンジル基、ニトロべンジル基、アセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、p-フェニルベンゾイル基、p−ブロモベンゾイル基、p−ニトロベンゾイル基およびp−メトキシベンゾイル基から選択される水酸基の保護基を表し、
R3、R2’、R6’およびEは、メタンスルホニル基、ベンジルスルホニル基、トルエンスルホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基およびp−ニトロベンジルオキシカルボニル基から選択されるアミノ基の保護基を表し、
nは1〜4の整数を表し、*の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
またはその上記*の炭素原子についてのジアステレオマー混合物。 - 式(Ia)で表される化合物の製造方法であって、
〔式中、R5axおよびR5eqは、互いに異なり、水素原子または水酸基を表し、
R4”axおよびR4”eqは、互いに異なり、水素原子または水酸基を表し、
nは1〜4の整数を表し、
* の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
式(Xa)で表される化合物のアミノ基に保護基を導入し、
〔式中、R5axおよびR5eqは、上記式(Ia)に定義される通りである〕
該式(Xa)で表される化合物と、式(Xc)で表される化合物とを反応させ、
〔式中、Wは脱離基を表し、YaxおよびY eqは、互いに異なり、-OR4”基または水素原子を表し、R2”、 R4”およびR6”は水酸基の保護基を表し、*の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
得られる化合物の保護基を除去し、かつ該化合物のアジド基をアミノ基に変換し、式(Xb)で表される化合物を得、
〔式中、R5ax、R5eq、R4”axおよびR4”eqは、上記式(Ia)に定義される通りである〕
式(Xb)で表される化合物の1位のアミノ基以外の官能基に、所望により保護基を導入し、
得られる化合物と、式(XVII)で表される化合物とを反応させ、
〔式中、Eはアミノ基の保護基を表し、Gは水酸基の保護基を表し、Fは水素原子またはカルボン酸活性化基を表し、nが1〜4の整数を表し、*の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
得られる化合物の保護基を除去し、式(Ia)で表される化合物を得ること
を含んでなる、方法。 - R5axが水素原子を表し、R5eqが水酸基を表す、請求項9に記載の方法。
- R5axが水酸基を表し、R5eqが水素原子を表す、請求項9に記載の方法。
- 下記の式(Ia)で表される化合物の製造方法であって、
〔式中、R5axは水素原子を表し、
R5eqは水酸基を表し、
R4”axおよびR4”eqは、互いに異なり、水素原子または水酸基を表し、
nは1〜4の整数を表し、
* の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
式(Xa)で表される化合物の3、2’および6’位のアミノ基および2位の水酸基に保護基を導入し、
〔式中、R5axおよびR5eqは式(Ia)に定義される通りである〕
得られる化合物と、式(XVII)で表される化合物とを反応させ、式(XXV)で表される化合物を得、
〔式中、Eはアミノ基の保護基を表し、Gは水酸基の保護基を表し、Fは水素原子またはカルボン酸活性化基を表し、nは1〜4の整数を表し、*の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
〔式中、R2は水酸基の保護基を表し、R3、R2’およびR6’はアミノ基の保護基を表し、E、G、nおよび*の炭素原子の立体配置は、上記式(XVII)に定義される通りである〕
式(XXV)で表される化合物と、式(Xc)もしくは(Xd)で表される化合物とを反応させ、
〔式中、Wは脱離基を表し、YaxおよびY eqは、互いに異なり、-OR4”基または水素原子を表し、R2”、 R4”およびR6”は水酸基の保護基を表し、*の炭素原子の立体配置はRまたはSを表す〕
〔式中、W、Yax、Yeq、R2”、R6”および*の炭素原子の立体配置は式(Xc)に定義される通りであり、R3”はアミノ基の保護基を表す〕
得られる化合物の保護基を除去し、かつ式(Xc)で表される化合物を用いる場合、前記化合物のアジド基をアミノ基に変換し、式(Ia)で表される化合物を得ること
を含んでなる、方法。 - 5位の水酸基の立体配置を反転する前にまたは同時に、4”位の水酸基を脱離させることをさらに含んでなる、請求項14に記載の方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物もしくは薬理学的に許容されうる塩、溶媒和物、またはそれらの上記*の炭素原子についてのジアステレオマー混合物を含んでなる、医薬組成物。
- 感染症の治療または予防に用いられる、請求項16に記載の医薬組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物もしくは薬理学的に許容されうる塩、溶媒和物、またはそれらの上記*の炭素原子についてのジアステレオマー混合物を含んでなる、抗菌剤。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物もしくは薬理学的に許容されうる塩、溶媒和物、またはそれらの上記*の炭素原子についてのジアステレオマー混合物を含んでなる、抗MRSA剤。
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