−第1実施形態−
<空気調和装置の構成の概要>
この発明の第1実施形態に係る空気調和装置1は、図1に示すように、室内の壁Wに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。室内機2と室外機3とは、冷媒配管、加湿ホース、伝送線及び通信線などを集合した集合連絡配管4によって接続される。
この空気調和装置1は、熱交換を行って室内の空気調和を行うために冷媒回路を備えている。冷媒回路は、例えば、室内機2の室内側熱交換器(冷房時は蒸発器/暖房時は凝縮器として機能する)及び、室外機3の圧縮機と室外側熱交換器(冷房時は凝縮器/暖房時は蒸発器として機能する)と膨張弁などが集合連絡配管4の中の冷媒配管で連結されて構成される。また、空気調和装置1を制御するために、リモートコントローラ5などの制御端末から指令を受けて室内機2のファンモータなどの室内側機器を制御するための電装品箱が室内機2に設けられ、室外機3のファンモータなどの室外側機器を制御するための電装品箱が室外機3に設けられている。そして、室内機2の電装品箱と室外機3の電装品箱とが集合連絡配管4の中を通る伝送線で接続されている。
<室内機の構成の概観>
図2に室内機の正面を示し、図3に室内機の右側面を示す。図1、図2及び図3に示されているように、室内機2は、ケーシング本体6と、水平フラップ11と、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bとを備えている。また、室内機2は、ケーシング本体6の内部に、室内側熱交換器(図示省略)と、室内ファン9と、垂直ルーバー12とを備えている。
室内機2のケーシング本体6は、水平方向に長い略直方体形状の部材である。室内機2は、ケーシング本体6の前面2a、左側面2b、右側面2c、天面2dおよび底面2eすなわち背面2fを除く5つの面が化粧パネル6aで覆われている。なお、室内機2の左側面2bおよび右側面2cに垂直な方向すなわち室内機2の長手方向DrLに沿う方向を左右方向と呼ぶ場合があり、正面視における右手が右方向、正面視における左手が左方向になる。また、室内機2の背面2fから前面2a(正面)に向かう方向を前方といい、天面2dから底面2eの方に向かう方向を下方という。
ケーシング本体6の底面2eから左側面2bおよび右側面2cにかけて、調和空気を吹き出すための吹出口7が形成され、天面2dには、室内空気を吸込むための吸込口8が形成されている。なお、吹出口7の詳細については後述する。
図3に示すように、室内機2のケーシング本体6の内部には、側面視においてケーシング本体6の略中央の背面側寄りにクロスフローファン9が設けられる。正面視においては、図2に示すように、このクロスフローファン9は、吸込口8と同じ程度の長さを有し、室内機2(ケーシング本体6)の長手方向DrLに沿って長く水平に配置されている。
また、ケーシング本体6内のクロスフローファン9の上流側には、側面視において、逆V字形状をした室内側熱交換器(図示省略)が配置され、クロスフローファン9に吸込まれる前に室内側熱交換器を室内空気が通過することによって空気調和が行われる。このようにケーシング本体6の長手方向に長く延びるクロスフローファン9により室内空気の吸い込みと調和空気の吹き出しとを行って効率良く室内の空気調和を実施させる。そのため室内側熱交換器もケーシング本体6の長手方向に長く延びる形状に形成され、長手方向に長く延びる吸込口8と吹出口7との間に配置される。室内側熱交換器の上流にはエアフィルタ(図示省略)が設けられており、クロスフローファン9に導かれる調和空気にエアフィルタの隙間より大きな埃は完全に取り除かれる。
図1に示す室内機2では、前面2aから室内空気の吸い込みは行われず、室内機2はもっぱらケーシング本体6の天面2dの吸込口8から室内空気の吸い込みを行っている。そのため、室内機2の内部における室内空気の循環は、室内機2の天面2dの側から室内機2の底面2eの側に向けて行われる。すなわち、ケーシング本体6の天面2dの吸込口8から吸込まれた室内空気が、順に、エアフィルタ、室内側熱交換器を通過してクロスフローファン9により吹出通路10に送り出され、垂直ルーバー12と水平フラップ11によって気流の向きが調節され、ケーシング本体6の底面2eの吹出口7から吹き出される。
図2および図3に示されているように、吹出通路10には、左側壁10a、右側壁10b、後方案内面10c及び前方案内面10dがある。吹出通路10の後方案内面10cは、側面視において、クロスフローファン9の側に曲率中心を持つ滑らかな曲線を描いており、下方に向かうに従って曲率半径が大きくなる。そして、後方案内面10cと前方案内面10dとの間隔が吹出口7に近づくほど大きくなり、吹出通路10の開口が吹出口7に近づくほど大きくなる。また、クロスフローファン9が、右側面から見て、時計回りに回転して送風し、その中心軸が背面2fの方に寄って配置されているので、吹出通路10は、底面2eの前方側に向けて斜めに形成される。そのため、吹出通路10から吹出口7に向かう調和空気の気流は、下方に向く方向ベクトルと前方に向く方向ベクトルとを有し、乱れの少ない層流になる。
<吹出口周辺の構成>
図4に示すように、吹出口7は、中央吹出口7aと左側方吹出口7bと右側方吹出口7cを含んでいる。吹出通路10は、吹出口7において、中央吹出口7aにつながる中央吹出通路10Aと、左側方吹出口7bにつながる左吹出通路10Bと、右側方吹出口7cにつながる右吹出通路10Cに分かれる。中央吹出通路10Aと左吹出通路10Bとは収納部25aにより仕切られており、中央吹出通路10Aと右吹出通路10Cとは収納部25bにより仕切られているが、中央吹出通路10Aと左吹出通路10Bと右吹出通路10Cとは互いに連通している。そして、中央吹出口7aの開閉は水平フラップ11により行われ、左側方吹出口7bの開閉は左シャッタ20aにより行われ、右側方吹出口7cの開閉は右シャッタ20bにより行われる。
室内機2は、運転停止時に水平フラップ11が閉じて中央吹出口7aの開口面16が塞がれ、運転中に水平フラップ11が開いて中央吹出口7aの開口面16が開放される。図1には、中央吹出口7aの水平フラップ11が開いている状態が示されており、図3には水平フラップ11が閉じている状態が示されている。
吹出通路10に配置されている垂直ルーバー12は、左主垂直ルーバー12a、右主垂直ルーバー12b、左側方垂直ルーバー12cおよび右側方垂直ルーバー12dに分類される複数枚の羽根からなる(図4参照)。垂直ルーバー12は、図5に示すように、左のルーバー19aと右のルーバー19bに分かれて、それぞれ異なる連結棒13a,13bによって連結されている。左のルーバー19aには、左主垂直ルーバー12aと左側方垂直ルーバー12cが含まれ、右のルーバー19bには、右主垂直ルーバー12bと右側方垂直ルーバー12dが含まれる。ステッピングモータ13c、13dからアーム13e,13fを介して駆動力が伝えられて、連結棒13a,13bがそれぞれ独立して駆動されるので、左のルーバー19aと右のルーバー19bは、ケーシング本体6の長手方向に対する垂直な面を中心に、互いに独立して左右に揺動することができる。そのため、ステッピングモータ13c,13dの回転を制御することにより、揺動した後に任意の角度で左主垂直ルーバー12aおよび左側方垂直ルーバー12cと、右主垂直ルーバー12bおよび右側方垂直ルーバー12dとを止めて、室内機2の左右方向における調和空気の吹き出し方向を調整することができる。
図4に示す状態では、左側方垂直ルーバー12cおよび右側方垂直ルーバー12dは、開いている左側方吹出口7bおよび右側方吹出口7cに調和空気を導かない角度で停止している。なお、垂直ルーバー12の傾きと左側方吹出口7bおよび右側方吹出口7cの開閉との関係については次に示す通りであり、図4の状態は、説明のためのものであってこの実施形態の運転時には出現しない。
例えば、中央吹出口7aのみが開放され、中央吹出口7aに調和空気を集中させたいときには、左のルーバー19aと右のルーバー19bの羽根の面を長手方向に対して垂直になるような状態にする(図5(a))。
また、右に向かって調和空気を導きたいときには、図5(b)に示すように、時計回りにステッピングモータ13c,13dを回転させるとアーム13e,13fが支点13g,13hを中心に回転して、アーム13e,13fが連結棒13a,13bを右に押し出し、垂直ルーバー12を右に傾ける。
この垂直ルーバー12の傾きは、ステッピングモータ13c,13dの回転角を制御することにより所望の位置で停止させることができる。例えば、図5(b)のステッピングモータ13c,13dの回転角よりも小さい角度だけ回転させて図5(c)の状態にすると、図5(b)の角度αよりも小さい角度βの傾きを垂直ルーバー12に持たせることができる。
図5に示す連結棒13aとステッピングモータ13cとアーム13eが垂直ルーバー駆動機構42の左ルーバー駆動部42aを構成し、連結棒13bとステッピングモータ13dとアーム13fが垂直ルーバー駆動機構42の右ルーバー駆動部42bを構成する。
室内機2は、上述のように垂直ルーバー12や水平フラップ11や左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを駆動するため、上述の垂直ルーバー駆動機構42と後述する水平フラップ駆動機構とシャッタ駆動機構とを備えている。これらの駆動機構は後述する制御部により制御される。
<シャッタ>
図6は、左シャッタ近傍の構成を説明するため、左シャッタの周辺の一部分を破断して拡大した図である。図6(a)には、左シャッタ20aが閉じ、水平フラップ11が開いたときの左シャッタの周辺の一部分を破断して拡大した状態が示されている。図6(b)には、左シャッタ20aおよび水平フラップ11が開いたときの左シャッタの周辺の一部分を破断して拡大した状態が示されている。
図6(a)および図6(b)に示されている左シャッタ20aは、支持部材23によって支持されつつ駆動され、左側方吹出口7bを開くときには反時計回りに回動して収納部25aに収納される。この支持部材23には制御部30により制御されたステッピングモータ(図示省略)から駆動力が与えられる。収納部25aには支持部材23が移動するためのスリット26dが形成され、支持部材23の一端部23aが左シャッタ20aに固定され、他端部23bが回転軸に取り付けられている。そのため、左シャッタ20aの回動は、他端部23bを回動の中心としたものになる。収納部25aは、開口部を下に向けた略U字型の形状に変形しており、中央に左シャッタ20aが入るキャビティ26cが形成されている。収納部25aの上端部26aの上に左側方吹出口7bに繋がる左吹出通路10Bがある。左シャッタ20aが回動して略U字型のキャビティ26cに収まるため、キャビティ26cが正面視において斜めに傾いているので、収納部25aの下端部26bと上端部26aの距離が狭まり、左側方吹出口7bに繋がる左吹出通路10Bの開口面積を大きくすることができる。
また、ケーシング本体6は、左側方吹出口7b近傍に凹部15aを有している。この凹部15aには、閉状態の左シャッタ20aが嵌まり込む。同様に、右シャッタ20bを収容する凹部(図示省略)も向かって右側方吹出口7c近傍に設けられる。また、凹部15aは、左シャッタ20aや右シャッタ20bが閉状態である場合に、左シャッタ20aや右シャッタ20bとケーシング本体6とが概ね連続して配置されるように構成されている。このため、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bが閉状態である場合には、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bの外面とケーシング本体6の外面とが略一面状に配置される。
図6(a)および図6(b)において、水平フラップ11を用いて前方に向かって調和空気を送るときの気流の方向を実線の矢印で示し、左右方向へ向かって調和空気を送るときの気流の方向を点線の矢印で示している。図6(a)は、左シャッタ20aが閉じて左側方吹出口7bが塞がれている状態を示しており、このような実線で示された気流が発生している状態すなわち、垂直ルーバー12が長手方向に対して垂直になっている状態を示している。また、図6(b)は、左シャッタ20aが開いて左側方吹出口7bが開放されている状態を示しており、このような点線で示された気流を発生している状態すなわち、垂直ルーバー12の羽根の面が長手方向に対して垂直な方向よりも左に傾いている状態を示している。図6(b)の状態では、水平フラップ11および左側方吹出口7bを使って、ケーシング本体6の左側面2bが面する方向への調和空気の気流を吹き出させることができる。
なお、図6に示すように、水平フラップ11が閉じている状態では、左シャッタ20aの動線上に水平フラップ11が存在するため、左シャッタ20aや右シャッタ20bを開けるときには、先に水平フラップ11を開く動作が行われる。
<垂直ルーバーの傾きとシャッタの開閉>
左シャッタ20aと右シャッタ20bの開閉は、垂直ルーバー12の傾きに応じて選択的に行われる。図7は、室内機2を天面2dの側から見た、垂直ルーバー12の傾きと左シャッタ20aおよび右シャッタ20bの開閉との関係を示す模式図である。垂直ルーバー12は、左のルーバー19aと右のルーバー19bに分かれて連結棒13a,13bに連結され、別々に駆動される。
図7(a)は、垂直ルーバー12の羽根の面が長手方向に対して垂直な状態になっており、左シャッタ20aも右シャッタ20bも閉じている状態を示している。図7(a)の状態では、前方に向かって調和空気を吹き出しており、左右方向への調和空気の吹き出しは行われない。
図7(b)は、垂直ルーバー12の羽根の面が長手方向に対して右側に傾いており、左シャッタ20aが閉じ、右シャッタ20bが開いている状態を示している。図7(b)の状態では、調和空気を右に吹き出すため、左シャッタ20aが閉じている。
図7(c)は、垂直ルーバー12の羽根の面が長手方向に対して左側に傾いており、左シャッタ20aが開き、右シャッタ20bが閉じている状態を示している。図7(b)の状態では、調和空気を左に吹き出すため、右シャッタ20bが閉じている。
図7(d)は、垂直ルーバー12の左のルーバー19aの羽根の面が長手方向に対して左側に傾いており、右のルーバー19bの羽根の面が長手方向に対して左側に傾いており、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bが開いている状態を示している。図7(d)の状態では、調和空気を左および右の両方向に吹き出すため、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bが共に開いている。
図7(e)は、垂直ルーバー12の羽根の面が長手方向に対して垂直な状態を境に左右にスイングしており、左シャッタ20aも右シャッタ20bも閉じている状態を示している。図7(e)の状態では、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを垂直ルーバー12の羽根の面に対応させて開閉すると、スイングに合わせて開閉動作が連続するため、使用者に対して不快感を与えるので、閉じた状態で固定されている。
図7(a)乃至図7(e)の状態は、全て水平フラップ11は開いた状態になっている。図7(b)乃至図7(d)の状態を実現するためには、いずれも既に説明したように水平フラップ11を開き、続いて左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを開く。
上述のような垂直ルーバーの傾きとシャッタの開閉との関係について図8を用いて説明する。図8(a)には、垂直ルーバー12の左のルーバー19aの角度と左シャッタ20aとの関係について記載され、図8(b)には、垂直ルーバー12の右のルーバー19bの角度と右シャッタ20bとの関係について記載されている。
図8(a)に示すように、垂直ルーバー12の左のルーバー19aが取り得る状態の境界には、角度12p〜12u,12x,12yがある。角度12xは、左側全開角度であって、左のルーバー19aがこの角度にあるときは構造当たりを起こしており、原点を決めるための角度である。角度12yは、右側全開角度であって、左のルーバー19aがこの角度にあるときは構造当たりを起こしており、原点を決めるための角度である。角度12pは、据付設定が中央になっているときの左側スイング角度、角度12qは、据付設定が中央になっているときの右側スイング角度であり、据付設定が中央になっているときには、角度12pと角度12qの間の範囲An1を左のルーバー19aがスイングする。角度12rはセンターすなわち室内機の長手方向に対して垂直ルーバー12の羽根の面が垂直になる角度である。
角度12sは、据付設定が左になっているときの左側スイング角度であり、据付設定が左になっているときには、角度12sと角度12qの間の範囲An2を左のルーバー19aがスイングする。また、角度12tは、据付設定が右になっているときの右側スイング角度であり、据付設定が右になっているときには、角度12pと角度12tの間の範囲An3を左のルーバー19aがスイングする。
角度12uは、左シャッタ20aの開閉を判断する境界の角度であり、角度12uと角度12pの間の範囲An4に左のルーバー19aがあるときには、左シャッタ20aを開き、角度12uと角度12qの間の範囲An5に左のルーバー19aがあるときには左シャッタ20aを閉じる。
図8(b)に示すように、垂直ルーバー12が取り得る状態の境界には、角度12p〜12t,12v,12x,12yがある。図8(a)と異なるのは、角度12vであり、右シャッタ20bの開閉を判断する境界の角度である。角度12vと角度12pの間の範囲An6に右のルーバー19bがあるときには、右シャッタ20bを開き、角度12uと角度12qの間の範囲An7に右のルーバー19bがあるときには右シャッタ20bを閉じる。
<水平フラップ>
図9は、水平フラップ11の外観とその周囲の構造を示す斜視図である。水平フラップ11は、室内機2の下方を構成する取り付け板60から吊り下げられている。この取り付け板60に取り付けられる水平フラップ11によって中央吹出口7aを塞ぐことができるように、取り付け板60は、中央吹出口7aの開口面16よりも上方に配置されかつ、吹出通路10の前方案内面10dの側に配置されている。
水平フラップ駆動機構41の左支持アーム駆動部46は、駆動源として駆動用モータ54aを備えており、駆動用モータ54aの駆動軸55aにはピニオンギア52aが取り付けられている。取り付け板60の開口部61aでピニオンギア52aがラックギア56aと噛み合っており、ラックギア56aが形成されている左支持アーム53aの迫出し量がピニオンギア52aの回転数によって制御される。そのために、駆動用モータ54aにはステッピングモータが用いられ、左支持アーム53aが案内溝62aにスライド自在に挿通されており、駆動用モータ54aの回転に連れて左支持アーム53aが案内溝62a内をスライドする。左支持アーム53aの先端は、水平フラップ11の連結部11pに固定された回転軸57aによって回動自在に軸支されている。
同様に、右支持アーム駆動部47は、駆動源として駆動用モータ54bを備えており、駆動用モータ54bの回転に連れて右支持アーム53bが案内溝62b内をスライドし、右支持アーム53bの迫出し量が駆動用モータ54bの回転数によって制御される。なお、開口部61bで噛み合わされる右支持アーム駆動部47のピニオンギアについては図示を省略している。右支持アーム53bの先端も、水平フラップ11の連結部11qに固定された回転軸(図示省略)によって回動自在に軸支されている。
中間支持アーム駆動部48は、駆動源として駆動用モータ54cを備えている。駆動用モータ54cは、中間支持アーム53cを駆動するため、中間支持アーム53cの回動アーム58aに取り付けられている。回動アーム58aは、可動軸(図示省略)によって揺動アーム58bに連結されている(図10(c)参照)。そして、揺動アーム58bが水平フラップ11の連結部11rにおいて揺動可能に軸支されている。この揺動アーム58bを駆動用モータ54cの回転軸の回りで回転させることによって、主に、水平フラップ11の回転動作を行わせる。
図10は、水平フラップの動作を説明するため、側面から見た吹出口近傍の断面を模式的に示した図である。図10(a)は、空気調和装置1の動作が停止して、水平フラップ11が全閉になっているときの状態を示している。このとき、左支持アーム53aおよび右支持アーム53bは、水平フラップ11がスムーズに移動可能な範囲で、迫出し量が最も少なくなるように収納されている。左支持アーム53aを収納するには、駆動用モータ54aが、右から見て反時計回りにピニオンギア52aを回転させて左支持アーム53aを引き込むように駆動する。右支持アーム53bを収納するにも、駆動用モータ54bが、右から見て反時計回りにピニオンギアを回転させて右支持アーム53bを引き込むように駆動する。その際、駆動用モータ54cは、右から見て反時計回りに回動アーム58aを回転させて揺動アーム58bを上に引き上げ、水平フラップ11の後端部の側を上に持ち上げる。各駆動用モータ54a,54b,54cは、水平フラップ11がケーシング本体6に当接した後も駆動力を発生し続ける。しかし、水平フラップ11がケーシング本体6に当接しているため、ラックギア56a,56bや回動アーム58aは移動しない。このように、ラックギア56a,56bや回動アーム58aが動かなくなってからも各駆動用モータ54a,54b,54cが駆動力を発生する工程がいわいる増し締めである。このような増し締めを行うことで、水平フラップ11によって中央吹出口7aを確実に塞ぐことができる。
図10(b)は、水平フラップ11を開いた後に、右から見て、水平フラップ11を時計回りに最も回転させた状態を示している。以下の説明において、水平フラップ11を時計回りに最も回転させた状態をロールアップ状態という。ロールアップ状態にするには、ロールアップ状態になっても水平フラップ11がケーシング本体6に当たらないところまで左支持アーム53aおよび右支持アーム53bが迫出していなくてはならない。図10(b)に示されている状態は、水平フラップ11がケーシング本体6に当たらないところまで左支持アーム53aおよび右支持アーム53bが迫出しているが、その迫出し量をできる限り少なくした状態である。以下の説明では、このように水平フラップ11がどのような姿勢でもケーシング本体6に当たらない範囲で左支持アーム53aおよび右支持アーム53bの迫出し量をできる限り少なくした状態をアーム上位位置という。このアーム上位位置では、水平フラップ11がどの角度でも水平フラップ11はケーシング本体6には当接しない。そして、ロールアップ状態では、水平フラップ11以外の可動部分がいずれかの箇所に当たってそれ以上移動しなくなる構造当たりを起こしている。そのような構造当たりを起こしたときに、図10(a)の水平フラップ11の増し締めを行うことで水平フラップ11の位置決めを行い、図10(b)の場合には水平フラップ11の回転角度の基準を与えることができる。
図10(c)は、アーム上位位置において、右から見て、水平フラップ11を反時計回りに最も回転させた状態を示している。以下の説明において、水平フラップ11を反時計回りに最も回転させた状態をロールダウン状態という。ロールダウン状態にするには、ロールダウン状態になっても水平フラップ11がケーシング本体6に当たらないところまで左支持アーム53aおよび右支持アーム53bが迫出していなくてはならない。そして、ロールダウン状態でも、水平フラップ11以外の可動部分がいずれかの箇所に当たってそれ以上動かなくなる構造当たりを起こしている。そのような構造当たりを起こしたときに増し締めを行うことで水平フラップ11の位置決めを行い、図10(b)の場合と同様に水平フラップ11の回転角度の基準を与えることができる。従って、制御部30は、図10(b)と図10(c)のいずれかまたは両方を使って水平フラップ11の回転角度を把握しながら正確に制御することができる。
図10(d)は、アーム上位位置における運転時の水平フラップの状態を示している。図10(b)のロールアップ状態や図10(c)のロールダウン状態で運転すると、構造当たりを起こしているために振動などの影響を受けて早く劣化してしまうため、ロールアップ状態よりも少し反時計回りに回転した角度とロールダウン状態よりも少し時計回りに回転した角度との間の角度を使って運転が行われる。
図10(e)は、水平フラップ11を開いた後に、右から見て、水平フラップ11を反時計回りに最も回転させた状態(ロールダウン状態)を示している。図10(e)に示されている状態は、水平フラップ11がケーシング本体6に当たらないところまで左支持アーム53aおよび右支持アーム53bが迫出しているが、その迫出し量をできる限り多くした状態である。以下の説明では、このように左支持アーム53aおよび右支持アーム53bの迫出し量が最大の状態をアーム下位位置という。このアーム下位位置では、水平フラップ11がどの角度でも水平フラップ11はケーシング本体6には当接しない。そして、ロールダウン状態では、水平フラップ11以外の可動部分がいずれかの箇所に当たってそれ以上移動しなくなる構造当たりを起こしている。そのため、起こしたときに増し締めを行うことで水平フラップ11の位置決めを行い、図10(e)の場合にも水平フラップ11の回転角度の基準を与えることができ、制御部30は、図10(e)を使って水平フラップ11の回転角度を把握しながら正確に制御することができる。
アーム下位位置では、左支持アーム53aおよび右支持アーム53bの迫出し量が最大になるので、左支持アーム53aおよび右支持アーム53bに水平フラップ11の長さが加わると、室内機2の下方に配置される家具などに水平フラップ11がぶつかる可能性が大きくなる。そのため、アーム下位位置においてはロールアップ状態を禁止している。
図10(f)は、アーム下位位置における運転時の水平フラップの状態を示している。図10(e)のロールダウン状態で運転すると、構造当たりを起こしているために振動などの影響を受けて早く劣化してしまうため、ロールダウン状態よりも少し時計回りに回転した角度を使って運転が行われる。
<制御部>
上述の水平フラップ11と垂直ルーバー12の吹出し方向の調整により、クロスフローファン9の風速の調整により、また左シャッタ20aおよび右シャッタ20bの開閉により、室内の形態や室内の状況に対応した適切な空気調和のための調和空気の気流を発生することができる。すなわち水平フラップ11と垂直ルーバー12とクロスフローファン9と左シャッタ20aや右シャッタ20bおよびそれらを駆動する機構が気流調節装置を構成する。これら水平フラップ11や垂直ルーバー12やクロスフローファン9や左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを含む気流調節装置の制御を行うために、図11に示すような制御部30を備えている。
制御部30は、室内機2の各機器を制御するための室内制御部31と、室外機の各機器を制御するための室外制御部32とを備えており、室内制御部31と室外制御部32との間を信号線33で接続して構成されている。
室外制御部32は、圧縮機34、室外電動膨張弁35、四路切換弁36、室外ファン37、複数の圧力センサ38および複数の温度センサ39などに接続されている。室外制御部32は、四路切換弁36を切り換えることにより、冷凍回路に流れる冷媒の循環経路の切換を行って暖房運転と冷房運転の切換などの運転切換の制御を行う。室外制御部32は、例えば圧縮機34の回転数を制御することにより冷媒回路の冷媒循環量を制御し、室外電動膨張弁35の開度を制御することにより冷媒回路を流れる冷媒の圧力を制御する。また、室外制御部32は、室外ファン37の回転数を制御することにより、室外側熱交換器における熱交換効率の制御などを行う。そのため、冷媒回路や各機器に設置された複数の圧力センサ38や温度センサ39などによって検知された各部の温度や圧力を、室外制御部32は、制御のための判断に用いている。
一方、室内制御部31には、送受信部40、水平フラップ駆動機構41、垂直ルーバー駆動機構42、シャッタ駆動機構49、クロスフローファン用モータ43、温度センサ44および表示部45などが接続されている。室内制御部31は、制御のために、使用者のリモートコントローラ5などと送受信部40との間でデータの送受信を行っている。室内制御部31は、室内の状態や使用者の設定に従って、水平フラップ駆動機構41、垂直ルーバー駆動機構42およびクロスフローファン用モータ43の制御を行い、水平フラップ11および垂直ルーバー12の角度や揺動の状態、およびクロスフローファン用モータ43の回転数を調整し、調和空気の吹出し方向や吹き出す強さなどを変更することができる。室内制御部31は、冷媒回路や各機器に設置された複数の温度センサ44などによって検知された各部の温度などの状態情報を、制御のための判断に用いている。また、室内制御部31は、表示部45を介して、室内機2の設定状態や環境などを使用者に知らせる。
室内制御部31が制御する水平フラップ駆動機構41は、水平フラップ11を迫出させたり収納したりする駆動ができるように、左支持アーム駆動部46と右支持アーム駆動部47と中間支持アーム駆動部48を備えている。室内制御部31は、水平フラップ11を平行移動させるときには、左支持アーム53aの移動量と右支持アーム53bの移動量とが同じになるように制御するとともに、水平フラップ11が平行移動するように中間支持アーム53cを左支持アーム53aおよび右支持アーム53bの動きに追従させる。
水平フラップ11が吹出口7を塞いだ状態から開放して、水平フラップ11を所望の状態にするときには、室内制御部31は、まず、左支持アーム駆動部46と右支持アーム駆動部47により左支持アーム53aと右支持アーム53bを駆動する。水平フラップ11の迫出しによって塞がれていた吹出口7は開放されるが、このとき、中間支持アーム駆動部48は、水平フラップ11が中央吹出口7aの開口面16に対して迫出す動作に追従して回動アーム58aを回動させる。それにより、水平フラップ11が吹出口7の周囲に強く擦れずにスムーズに吹出口7から開放される。このように移動させられる機構を持つため、水平フラップ11の形状は、中央吹出口7aの形状とほぼ等しいものにすることができる。そのため、水平フラップ11で、中央吹出口7aを塞いだときの隙間2w(図2参照)を小さくすることができる。それにより、意匠性を向上させることができる。また、例えば、図3に示すように、室内機2の下方の面2x,2y,2zを面一にすることができ、水平フラップ11とその周囲のケーシング本体6との境界を目立たなくすることで、美しい外観を形成することができる。
次に、左支持アーム53aおよび右支持アーム53bを固定した状態にするとともに、中間支持アーム駆動部48により、回動アーム58aを回動させ、左支持アーム53aの連結部と右支持アーム53bの連結部とを結ぶ軸の周りで水平フラップ11を回動させる。以上のような平行移動と回動移動の2ステップの操作で水平フラップ11を所望の状態に移動することができる。なお、上述のような2ステップの操作を並行して行わせ、平行移動させつつ回動移動をさせることにより1ステップで水平フラップ11を所望の状態に移動させるように、室内制御部31が制御することもできる。
これら中間支持アーム53c、左支持アーム53aおよび右支持アーム53bの動作と水平フラップ11の具体的な姿勢制御については後述する。
シャッタ駆動機構49は、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを駆動するための機構であり、後述するシャッタ駆動機構駆動用モータとシャッタ駆動アームなどを備えている。制御部30により、シャッタ駆動機構49の駆動が制御されることによって左シャッタ20aや右シャッタ20bの開閉が制御される。シャッタ駆動機構49による左シャッタ20aと右シャッタ20bの開閉は独立に行うことができ、それぞれ独立に制御部30による制御が可能である。
<リモートコントローラ>
図12および図13には、リモートコントローラが示されている。リモートコントローラ5は、図12(a)および図13(a)に示すように、その外観上、液晶表示部5aと操作部5bとを備えている。図12(a)、図12(b)および図12(c)に示すように、液晶表示画面に文字・記号・絵などの複数の情報を表示し、またその表示内容が切り替わることにより、使用者に対して多くの情報を伝達することができる。
リモートコントローラ5の操作部5bには、使用者が入力を行うために、風エリアボタン5m、メニュー/決定ボタン5n、選択ボタン5p、風量ボタン5q、左右風向ボタン5r、上下風向ボタン5sなどの各種のボタンが配置されている。これらのボタンは、図13(b)に示すCPU5cに接続されており、ボタンを押すことによって所望の情報をCPU5cに入力することができる。このCPU5cは、図13(b)に示す記憶部5dや送受信部5eとともに、リモートコントローラ5の筐体内に収められている。
図12(a)、図12(b)および図12(c)に示されている液晶表示部5aに表示されている、矢印の絵と全エリア、右エリアおよび左エリアの文字からなる画面表示は、風エリアの選択結果を示す画面表示である。ここで、風エリアとは、室内機2から吹き出される調和空気を直接吹きつける領域のことである。この実施形態においては、室内を室内機2の長手方向について中央とその左右両側の3つに分割して、直接吹きつける領域を、中央と左右両側を含む全エリアと、中央と左側を含む左エリアと、中央と右側を含む右エリアの3つに区分している。図12(a)には、全エリアを選択した場合の表示画面が示され、図12(b)には、右エリアを選択した場合の表示画面が示され、図12(c)には、左エリアを選択した場合の表示画面が示されている。
図12(a)などの液晶画面の表示を行わせるには、メニュー/決定ボタン5nによって風エリアの選択が可能なメニューを選択する。そして、風エリアのメニューにおけるモード選択は、風エリアボタン5mによって行う。図12(a)の全エリア、図12(b)の右エリア、図12(c)の左エリアは、風エリアボタン5mを押す度にサイクリックに切り替えられ、選択できるようになっている。
<据付位置設定と液晶表示>
図1の壁掛け型の室内機2は、常に部屋の壁Wの中央部に据付けられるとは限らず、壁Wの左端や右端に近いところに据付けられることがある。室内機2が壁Wの右端や左端に近いところに据付けられると、壁Wに続く隣の壁と室内機2との距離が近すぎて、調和空気の吹き出す方向によっては、直接隣の壁に向かって調和空気を吹きつけることになる。調和空気が壁や壁近くに配置された家具などに直接当たると、結露や埃の巻上げなど起こるので好ましくない。そのため、室内機2の据付位置によって調和空気を吹き出す方向を制限する、据付位置設定のモードが設けられている。
図8に示すように、室内機2が壁Wの右端に据付され、右据付位置設定がなされると、室内機2では、右側スイング角度12tを限度として垂直ルーバー12の角度の調節が行われる。また、室内機2が壁Wの左端に据付され、左据付位置設定がなされると、室内機2では、左側スイング角度12sを限度として垂直ルーバー12の角度の調節が行われる。
図14には、据付位置設定が中央の場合について、リモートコントローラの液晶表示と、上下風向と、左シャッタおよび右シャッタと、左右風向と、空調エリアとの関係が示されている。
図14において、全エリアの文字と3つの矢印からなる画面表示が液晶表示として描かれている一つ目の列は、風エリアとして全エリアを選択した場合の状態が示されている。風エリアとして全エリアを選択すると、リモートコントローラ5の液晶表示部5aには、全エリアの文字と3つの矢印からなる画面が表示される。全エリアが選択された室内機2では、上下風向は運転モードに従い、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bは開き、左右風向は左のルーバー19aが左側スイング角度12pに調節されて右のルーバー19bが右側スイング角度12qに調節される。そのため、図14の一列目の最下段にハッチングで示されている領域が空調エリアとなり、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、室内100の全範囲に及ぶ。
図14において、右エリアの文字と2つの矢印からなる画面表示が描かれている二つ目の列は、風エリアとして右エリアを選択した場合の状態が示されている。風エリアとして右エリアを選択すると、リモートコントローラ5の液晶表示部5aには、右エリアの文字と2つの矢印からなる画面が表示される。右エリアが選択された室内機2では、水平フラップ11で調節される上下風向は運転モードに従い、左シャッタ20aは閉じて右シャッタ20bは開き、左右風向は左のルーバー19aおよび右のルーバー19bが右側スイング角度12qに調節される。そのため、空調エリアは、図14の二列目の最下段において、ハッチングで示されているように、室内100の中央および右側に限定される。
図14において、左エリアの文字と2つの矢印からなる画面表示が描かれている三つ目の列は、風エリアとして左エリアを選択した場合の状態が示されている。つまり、風エリアとして左エリアを選択すると、リモートコントローラ5の液晶表示部5aには、左エリアの文字と2つの矢印からなる画面が表示される。左エリアが選択された室内機2では、水平フラップ11で調節される上下風向は運転モードに従い、左シャッタ20aは開いて右シャッタ20bは閉じ、左右風向は左のルーバー19aおよび右のルーバー19bが左側スイング角度12pに調節される。そのため、空調エリアつまり室内機2が吹き出す調和空気の気流は、図14の二列目の最下段にハッチングで示されているように、室内100の中央および左側に限定される。
以上のように、据付位置設定が中央の場合には、風エリアとして、全エリア、右エリアおよび左エリアの三種類のモード選択が可能になる。それに伴って、リモートコントローラ5の液晶表示部5aにも三種類の画面表示が可能になっていて、リモートコントローラ5の操作部5bを使って三種類のモードの入力が可能になっている。
ところが、上述のように、室内機2の据付位置によって調和空気を吹き出す方向を制限する、据付位置設定のモードが設けられているため、例えば据付位置設定を左すみに設定すると、図8の左側スイング角度12sまでしか左に向く角度が許容されなくなり、垂直ルーバー12の風エリアの左エリアの設定ができなくなる。
図15には、据付位置設定が左すみの場合について、リモートコントローラの液晶表示と、上下風向と、左シャッタおよび右シャッタと、左右風向と、空調エリアとの関係が示されている。
図15において、一つ目の列には、風エリアとして全エリアを選択した場合の状態が示されており、リモートコントローラ5の液晶表示部5aには、全エリアの文字と3つの矢印からなる画面が表示される。この場合、室内機2では、水平フラップ11で調節される上下風向は運転モードに従い、左シャッタ20aが閉じられて右シャッタ20bは開き、左右風向は左のルーバー19aがセンター角度12rに調節されて右のルーバー19bが右側スイング角度12qに調節される。そのため、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、室内機2の前方および右側に限定される。しかし、室内機2が壁Wの左すみに据え付けられているため、図15の一列目の最下段において、ハッチングで示されているように、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、室内100の全範囲に及ぶ。
図15において、二つ目の列には、風エリアとして右エリアを選択した場合の状態が示されており、リモートコントローラ5の液晶表示部5aには、右エリアの文字と2つの矢印からなる画面が表示される。この場合、水平フラップ11で調節される上下風向は上下風向は運転モードに従い、左シャッタ20aは閉じて右シャッタ20bは開き、左右風向は左のルーバー19aおよび右のルーバー19bは右側スイング角度12qに調節される。そのため、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、図15の二列目の最下段において、ハッチングで示されているように、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、概ね室内100の中央および右側に限定される。室内機2が壁Wの左すみに据え付けられているため、室内機2に近いところでは室内機2の前方にも少し調和空気の気流が生じることから、ここで概ね右側に限定されると表現している。
図15において、三つ目の列は、×印で消されている。これは、風エリアとして左エリアの選択ができないことを示している。据付位置設定が左すみの場合には、風エリアとして、全エリアおよび右エリアの二種類のモード選択が可能になる。つまり、リモートコントローラ5の操作部5bを使っての二種類のモードの入力に限定され、リモートコントローラ5の液晶表示部5aの表示も二種類に限定される。このような室内機2におけるモード選択の制限とリモートコントローラ5による画面表示と入力の制限の方法ついては後述する。
図16には、据付位置設定が右すみの場合について、リモートコントローラ5の液晶表示と、上下風向と、左シャッタおよび右シャッタと、左右風向と、空調エリアとの関係が示されている。
図16において、一つ目の列には、風エリアとして全エリアを選択した場合の状態が示されており、リモートコントローラ5の液晶表示部5aには、全エリアの文字と3つの矢印からなる画面が表示される。この場合、上下風向は運転モードに従い、左シャッタ20aは開かれて右シャッタ20bは閉じ、左右風向は左のルーバー19aが左側スイング角度12pに調節され、右のルーバー19bがセンター角度12rに調節される。そのため、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、室内機2の前方および左側に限定される。しかし、室内機2が壁Wの右すみに据え付けられているため、図16の一列目の最下段にハッチングで示されているように、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、室内100の全範囲に及ぶ。
図16において、三つ目の列には、風エリアとして左エリアを選択した場合の状態が示されており、リモートコントローラ5の液晶表示部5aには、左エリアの文字と2つの矢印からなる画面が表示される。この場合、上下風向は運転モードに従い、左シャッタ20aは開いて右シャッタ20bは閉じ、左右風向は左のルーバー19aおよび右のルーバー19bが右側スイング角度12qに調節される。そのため、室内機2が吹き出す調和空気の気流は、図16の二列目の最下段において、ハッチングで示されているように、概ね室内100の中央および左側に限定される。室内機2が壁Wの右すみに据え付けられているため、室内機2に近いところでは室内機2の前方にも少し調和空気の気流が生じることから、ここで概ね左側に限定されると表現している。
図16において、二つ目の列は、×印で消されている。これは、風エリアとして右エリアの選択ができないことを示している。据付位置設定が右すみの場合には、風エリアとして、全エリアおよび左エリアの二種類のモード選択が可能になる。つまり、リモートコントローラ5の操作部5bを使っての二種類のモードの入力に限定され、リモートコントローラ5の液晶表示部5aの表示も二種類に限定される。このような室内機2におけるモード選択の制限とリモートコントローラ5による画面表示と入力の制限の方法ついては後述する。
<風エリアと液晶表示の制限方法>
図17は、図11に示した制御部30のCPU31aと記憶部31bと室内機2の送受信部40とを抜き出したものである。室内機2の側の記憶部31bには、垂直ルーバー12を駆動するための垂直ルーバー駆動アプリケーションAP1と、サイドシャッタ駆動アプリケーションAP2が記憶されている。そして、垂直ルーバー駆動アプリケーションAP1には、中央用サブプログラムP1と、右すみ用サブプログラムP2と、左すみ用サブプログラムP3とが含まれている。また、サイドシャッタ駆動アプリケーションAP2にも、中央用サブプログラムP4と、右すみ用サブプログラムP5と、左すみ用サブプログラムP6とが含まれている。
また、図13(b)に示すように、リモートコントローラ5の記憶部5dには、風エリア設定アプリケーションAP3が記憶されており、これには据付位置中央用サブプログラムSub1と、据付位置右すみ用サブプログラムSub2と、据付位置左すみ用サブプログラムSub3とが含まれている。
図14に示した液晶表示部5aの画面表示とリモートコントローラ5の制御については据付位置中央用サブプログラムSub1に記述され、垂直ルーバー12の制御は中央用サブプログラムP1に記述され、左シャッタ20aと右シャッタ20bの制御は中央用サブプログラムP4に記述されている。
また、図15に示した液晶表示部5aの画面表示とリモートコントローラ5の制御については据付位置右すみ用サブプログラムSub2に記述され、垂直ルーバー12の制御は右すみ用サブプログラムP2に記述され、左シャッタ20aと右シャッタ20bの制御は右すみ用サブプログラムP5に記述されている。
また、図16に示した液晶表示部5aの画面表示とリモートコントローラ5の制御については据付位置左すみ用サブプログラムSub3に記述され、垂直ルーバー12の制御は左すみ用サブプログラムP3に記述され、左シャッタ20aと右シャッタ20bの制御は左すみ用サブプログラムP6に記述されている。
図18のフローチャートに示すように、リモートコントローラ5のメニュー/決定ボタン5nを使って図13(a)の液晶表示部5aの画面表示のように、据付位置設定モードを選択する。図示を省略するが、選択ボタン5pにより液晶表示部5aにはかわるがわる中央、右すみおよび左すみの表示がなされ、メニュー/決定ボタン5nにより据付位置を設定する。この据付位置設定モードを使って据付位置設定が行われると、その指令がリモートコントローラ5の送受信部5eから送受信部40を経由してCPU31aに送信される。CPU31aは、その指令の内容を記憶部31bに記憶する(ステップS1)。
リモートコントローラ5の側では、据付位置設定が行われると、その据付位置に対応するサブプログラムへの切り替えが行われる(ステップS2)。例えば据付位置として右すみが選択されると、CPU5cでは、送受信部5eからの指令の送信と並行して、記憶部5dから据付位置右すみ用サブプログラムSub2の読み込みが行われる。
室内機2の側では、垂直ルーバー駆動アプリケーションAP1について、CPU31aが設定した据付位置に対応するサブプログラムの切り替えが行われる。例えば据付位置として右すみが選択されると、CPU31aでは、記憶部31bへの書き込みと並行して、記憶部31bから右すみ用サブプログラムP2の読み込みが行われる(ステップS3)。
同様に、室内機2の側では、サイドシャッタ駆動アプリケーションAP2について、CPU31aが設定した据付位置に対応するサブプログラムの切り替えが行われる。例えば据付位置として右すみが選択されると、CPU31aでは、記憶部31bへの書き込みと並行して、記憶部31bから右すみ用サブプログラムP5の読み込みが行われる(ステップS4)。
このようにして、例えば、据付位置設定が右すみとなった場合、リモートコントローラ5で据付位置右すみ用サブプログラムSub2が走り、室内機2の制御部30では、右すみ用サブプログラムP2,P5が走ることによって、図15で説明したような風エリアの設定を行うことができる。このようにして、制限された調和空気の気流の範囲と、液晶表示部5aの画面表示の一致を図ることができる。
−第2実施形態−
上述の第1実施形態においては、風エリアとして、室内を室内機2の長手方向に3つに分割して、垂直ルーバー12と左シャッタ20aおよび右シャッタ20bの開閉の制御によって、調和空気を直接吹きつけるエリアの選択ができるようにした。そして、室内機2の据付位置の選択により、風エリアとして選択可能なモードを制限する方法について説明した。第1実施形態では、室内機2が取り付けられている壁Wからの距離によって調和空気を直接吹きつけるか否かを区別するような風エリアの設定は行われていなかった。
図1に示した室内機2は、既に説明したように、水平フラップ11が迫出すことから、壁Wから遠いところには調和空気を直接吹き付けないといった設定や、壁Wに近いところには調和空気を直接吹き付けないといった設定が可能である。
例えば、室内を、室内機2の長手方向に3つに分割し、室内機2が設置されている壁Wからの距離に応じて3つに分割して、合計9つのブロックに分けることができる。図19に、水平フラップ11の姿勢と風エリア選択のための液晶表示部5aの表示画面との関係を示している。
図19において、液晶表示の(a)、(b)および(c)の区別は、室内機2の長手方向に3つに分割したときの違いを示している。上述の第1実施形態の全エリアに相当するのが(a)であり、右エリアに相当するのが(b)であり、左エリアに相当するのが(c)である。ここでは、(a)〜(c)のいずれを選択しても、水平フラップ11の姿勢を変更しない例を示している。しかし、長手方向の分割された領域の選択に応じて水平フラップ11の姿勢を微調整するような構成を取ることもできる。
フラップ姿勢H1は、ほぼアーム下位位置において、ロールダウン状態に近い状態の運転姿勢である。フラップ姿勢H1は、室内機2が取り付けられている壁Wに近いところから遠いところまで全てにわたって調和空気を吹きつけることができる姿勢である。
フラップ姿勢H2は、フラップ姿勢H1よりも水平フラップ11を右側面から見て時計回りに所定角度回転させた状態である。フラップ姿勢H2は、壁Wに最も近い領域を除いて調和空気を吹きつけることができる姿勢である。
フラップ姿勢H3は、ラップ姿勢H2よりも水平フラップ11を右側面から見て時計回りに所定角度回転させた状態である。フラップ姿勢H3は、壁Wに最も遠い領域に調和空気を吹きつけることができる姿勢である。
フラップ姿勢H4は、ほぼアーム上位位置において、ロールアップ状態に近い状態の運転姿勢である。フラップ姿勢H4は、壁Wに最も遠い領域を除いて調和空気を吹きつけることができる姿勢である。
フラップ姿勢H5は、フラップ姿勢H5よりも水平フラップ11を右側面から見て反時計回りに所定角度回転させた状態である。フラップ姿勢H5は、壁Wに最も近い領域に調和空気を吹きつけることができる姿勢である。
<液晶表示と風向調整と据付位置>
室内を、室内機2の長手方向に3つに分割し、壁Wからの遠近により3つに分割して9つのエリアに分けた場合について説明する。説明を平易にするため以下においては、長手方向を列、遠近の方向を行と呼び、室内機2に向かって左を1列目、室内機2に近い方を1行目と呼ぶ。
列方向で選択できるのは、1列目、1列目と2列目、1列目と2列目と3列目、2列目と3列目、および3列目の6種類になる。また、行方向で選択できるのは、1行目、1行目と2行目、1行目と2行目と3行目、2行目と3行目、および3行目の5種類になる。従って、風エリアとして選択できる設定エリアは、全部で30種類になる。
液晶表示と風向調整と据付位置の関係は、図20、図21、図22および図23に示す。これらの図には、2列目と3列目および3列目についての組合せを省略し、20種類しか記載されていない。省略した組合せは、1列目と2列目および1列目の左右を入れ替えれば同じになる。
図20、図21、図22および図23において、液晶表示の欄の左上に記載されている番号は、各設定エリアに割り振られた番号であり、左下に記載されている番号は図19に示した水平フラップ11のフラップ姿勢に対応した番号である。これらの図において、「中央」と記載された欄がある列の各欄には、室内を示す正方形が記載され、正方形の中の小さな長方形が室内機を表しており、据付位置設定が中央の場合に調和空気が吹きつけられるエリアが正方形の中にハッチングによって表されている。
図20、図21、図22および図23において、各欄の左に記載された「開」「閉」の文字は左シャッタ20aの開閉状態を表しており、右に記載された「開」「閉」の文字は右シャッタ20bの開閉状態を表している。また、各欄のLL,LC,CC,CR,RR,LRは、それぞれ、左のルーバー19aと右のルーバー19bが左側スイング角度12pと左側スイング角度12p、左側スイング角度12pとセンター角度12r、センター角度12rとセンター角度12r、センター角度12rと右側スイング角度12q、右側スイング角度12qと右側スイング角度12q、および左側スイング角度12pと右側スイング角度12qになっていることを表している。
以下、図20〜図23の中から4つを取り出し、その4つの例について説明する。
図20に示すエリアAr1では、液晶表示の9つのブロックが全て黒くなる。このとき、水平フラップ11はフラップ姿勢H1の状態である。このモードで据付位置設定が中央になっていれば、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bは開いており、左のルーバー19aは左側スイング角度12pに位置するとともに右のルーバー19bは右側スイング角度12qに位置する。また、このエリアAr1で据付位置設定が右すみになっていれば、左シャッタ20aが開いている一方右シャッタ20bは閉じており、左のルーバー19aは左側スイング角度12pに位置するとともに右のルーバー19bはセンター角度12rに位置する。また、このエリアAr1で据付位置設定が左すみになっていれば、左シャッタ20aが閉じている一方右シャッタ20bは開いており、左のルーバー19aはセンター角度12rに位置するとともに右のルーバー19bは右側スイング角度12qに位置する。
図21に示すエリアAr7では、液晶表示の中央下側の2行のブロックが黒くなる。このとき、水平フラップ11はフラップ姿勢H2の状態である。このモードで据付位置設定が中央になっていれば、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bは閉じており、左のルーバー19aおよび右のルーバー19bはセンター角度12rに位置する。また、このエリアAr7は、据付位置設定が右すみおよび左すみのときには選択することができず、液晶画面への表示もない。
図22に示すエリアAr13では、液晶表示の最下行左すみの2列のブロックが黒くなる。このとき、水平フラップ11はフラップ姿勢H3の状態である。このモードで据付位置設定が中央になっていれば、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bは閉じており、左のルーバー19aは左側スイング角度12pに位置するとともに右のルーバー19bはセンター角度12rに位置する。また、このエリアAr13で据付位置設定が右すみになっていれば、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bは閉じており、左のルーバー19aおよび右のルーバー19bは左側スイング角度12pに位置する。また、このエリアAr13で据付位置設定が左すみになっていれば、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bが閉じており、左のルーバー19aはセンター角度12rに位置するとともに右のルーバー19bは右側スイング角度12qに位置する。
図23に示すエリアAr16では、液晶表示の左1列の3つのブロックが黒くなる。このとき、水平フラップ11はフラップ姿勢H1の状態である。このモードで据付位置設定が中央になっていれば、左シャッタ20aは開く一方右シャッタ20bは閉じており、左のルーバー19aおよび右のルーバー19bは左側スイング角度12pに位置する。また、このエリアAr16で据付位置設定が右すみになっていれば、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bは閉じており、左のルーバー19aおよび右のルーバー19bは左側スイング角度12pに位置する。また、このエリアAr16で据付位置設定が左すみになっていれば、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bが閉じており、左のルーバー19aおよび右のルーバー19bはセンター角度12rに位置する。
このような切り替えを実現するには、図24に示されているように、図13(b)と同様に、リモートコントローラ5の記憶部5dに、風エリア設定アプリケーションAP4が記憶されており、これには据付位置中央用サブプログラムSub11と、据付位置右すみ用サブプログラムSub12と、据付位置左すみ用サブプログラムSub13とを記憶させておく必要がある。
図24の据付位置中央用サブプログラムSub11と据付位置右すみ用サブプログラムSub12と据付位置左すみ用サブプログラムSub13が、図13(b)の据付位置中央用サブプログラムSub1と据付位置右すみ用サブプログラムSub2と、据付位置左すみ用サブプログラムSub3とは、風エリアとして選択可能なモードの数が例えば据付位置設定が中央の場合でモードの種類が30種類と3種類で大きく異なっている。
そして、水平フラップ11の角度の設定が風エリアのモード選択と連動しているので、室内機2の制御部30のCPU31aの側で、リモートコントローラ5から送られてくる風エリアのモードで水平フラップ11の状態を決定するように、構成されている。そのために、風エリア設定モードと水平フラップの姿勢に対応関係が記憶部31bに記述される。
<変形例>
(1)上記実施形態では、壁掛け型の室内機2の場合について説明したが、室内機のタイプは壁掛け型に限られるものではなく、天井設置型や据え置き型であってもよく、それ以外のタイプであってもよい。
(2)上記実施形態では、垂直ルーバー12が左のルーバー19aと右のルーバー19bの2つに分かれ、それぞれ別々に駆動される場合について説明したが、垂直ルーバー12は分かれて駆動されず、一体として一つのステッピングモータにより駆動されている場合にも適用できる。また、3つ以上に分かれている場合でも適用できるが、その場合には、最も左側にあるルーバーで左シャッタ20aの開閉を判断し、最も右側にあるルーバーで右シャッタ20bの開閉を判断するのが好ましい。
(3)上記各実施形態では、気流調節装置は、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを含む場合について説明したが、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを含んでいないものにも適応できる。また、気流調節装置は、水平フラップ11、垂直ルーバー12、並びに左シャッタ20aおよび右シャッタ20b以外に風向を調節するものを含んでいてもよい。
(4)リモートコントローラ5は、無線で情報の通信を行う場合を示したが、優先で情報通信を行うものであってもよく、遠隔地から情報を送信するものであってもよい。
(5)上記各実施形態では、リモートコントローラ5の風エリアボタン5mを押すことによってサイクリックに表示と選択エリアが切り替わる対応について説明した。しかし、入力部からの入力方法は他の方法であってもよく、例えば第2実施形態においては液晶タッチパネルを用いてマトリックス状の9つのブロックを指で触れることで入力が行われると同時に、触れた部分の色が反転して入力を知らせるようなものであってもよい。
(6)上記各実施形態では、液晶表示の表示画面を出さないことによって、制限された選択エリアの液晶表示部5aに表示させ内容にしているが、その際に制限された選択エリアの選択が禁止される旨の表示を行うこともできる。このような禁止されている旨の表示を行えば、操作者に対して、制限された選択エリアの情報を与えることができる。
(7)上記各実施形態では、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bは開くか閉じるかの制御しかできなかったが、例えば左シャッタ20aおよび右シャッタ20bの開く部分を制限することで調和空気を導くエリアを制限することができる。例えば、シャッタに丸い穴が開いていてその丸い穴が向く方向を変更するような構成である。
<特徴>
(a)室内機2は、水平フラップ11、垂直ルーバー12並びに左シャッタ20aおよび右シャッタ20bを含む気流調節装置と、制御部30と、リモートコントローラ5(操作器)とを備えている。そして、リモートコントローラ5には、液晶表示部5aと操作部5b(入力部)とがある。リモートコントローラ5は、風エリアとして選択可能な「全エリア」、「左エリア」および「右エリア」あるいはエリアAr1,Ar2,…(設定エリア)を液晶表示部5aに表示する。操作部5bの風エリアボタン5mで最終的に選択されて最終的に液晶表示部5aに表示された風エリア(選択エリア)が入力となる。選択される風エリアがサイクリックに表示されるので、操作者は、所望の風エリアが表示されるまで操作部5bを操作する。
一方、制御部30は、気流調節装置によって導かれる調和空気の範囲を制限する気流範囲制限モードとして据付位置設定モードの設定ができる。第1実施形態においては、例えば、据付位置「左すみ」を選択すると、風エリアボタン5mを何度押しても全エリアと右エリアの液晶表示しか行われず、左エリアについての画面表示が行われない。また、第2実施形態においては、例えば、据付位置「右すみ」を選択すると、風エリアボタン5mを押すことでエリアAr1、エリアAr2、…と順にエリアが切り替わるが、エリアAr5の次はエリアAr11にスキップし、同様にエリアAr15の次はエリアAr20の次のエリアにスキップする。このようにエリアAr6〜Ar10やエリアAr16〜Ar20に対応する液晶表示が表れず、入力が制限される。それにより、リモートコントローラ5の操作者は、表示のなされない制限された設定エリアを認識し得ないので、操作者が誤解をすることもなくなる。
(b)気流調節装置は、吹出口7から吹き出される調和空気の風向きの角度を調節する羽根として、水平フラップ11や垂直ルーバー12を有しており、羽根の角度に制限を設けることで気流範囲制限モードに対して調和空気を導くエリアを制限する。また、左シャッタ20aおよび右シャッタ20bが開くのを制限することで調和空気を導くエリアを制限する。
(c)リモートコントローラ5の操作上の制限と気流調節装置の動作の制限との一致は、リモートコントローラ5と制御部30とにそれぞれに設けられているCPU5c,31aのプログラムを同時に切り替えることによって行うことができる。すなわち据付位置モードの中央、右すみ、左すみに対応するプログラムをリモートコントローラ5と制御部30が有しており、据付位置設定モードの切り替えに合わせて双方でプログラムを切り替える。それにより、リモートコントローラ5の操作と気流調節装置の動作の一致が図られる。