以下に、本発明にかかる空気調和機のリモコン装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例にかかる空気調和機の室内機とリモコン装置とを表す外観斜視図であり、図2は、本実施例の空気調和機本体の室内機および室外機における概略構成を表すブロック図であり、図3は、本実施例の空気調和機のリモコン装置および室内機における機能を表すブロック図であり、図4−1は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の平面図であり、図4−2は、図4−1の空気調和機のリモコン装置の詳細設定キーを表す平面図である。
図1に示すように、本実施例に用いられる空気調和機の室内機20は、本体ユニット263とその両側に左ファンユニット261と右ファンユニット262とを備える。室内機20の本体ユニット263は、主筐体27を備える。主筐体27では、筐体本体28に外装パネル29が覆い被さる。筐体本体28には、中央吹出口30が形成される。外装パネル29の上部には、図示しない吸込口が形成される。中央吹出口30は、下向きに開口している。このような筐体本体28は、例えば室内の壁面に固定することができる。その際、中央吹出口30は、前端30aは後端30bに比べて上方の位置に配置される。その結果、中央吹出口30は、所定の傾斜角αで前上がりの姿勢に形成される。このような傾斜角αの働きで、気流は中央吹出口30から床面に向かって下向きに吹き出すことができるだけでなく、床面に対して平行(水平方向)に吹き出すこともできる。
そして、中央吹出口30には、前後一対の上下風向板31a、31bが配置される。上下風向板31a、31bは、それぞれ水平軸線32a、32b回りで回転することができる。これら水平軸線32a、32bは、上下風向板31a、31bの後端に設定されればよい。回転に応じて上下風向板31a、31bは、中央吹出口30を開閉することができる。
また、筐体本体28の両側面には、個別に左ファンユニット261と右ファンユニット262が設置される。つまり、左ファンユニット261と右ファンユニット262は、筐体本体28の側壁の外側に配置される。左ファンユニット261は、左サイドファン筐体331を備えており、左吹出口341が形成されている。右ファンユニット262は、右サイドファン筐体332を備えており、右吹出口342が形成されている。この左吹出口341と右吹出口342は、不図示の駆動機構によって、水平軸線35回りでそれぞれ回転することができる。上記した水平軸線32a、32bと水平軸線35とは、図1に示すように、相互に平行に延びている。筐体331と筐体332の側面には、サイドパネル36が覆い被さる。このサイドパネル36には、側面吸込口37が形成される。側面吸込口37は、図1に示すように、例えば複数の小開口を集合させて形成する。
本実施例にかかる空気調和機は、上記した室内機20との間で無線による双方向通信により遠隔から運転操作が行えるリモコン装置10を備えている。
本実施例にかかる空気調和機の室内機および室外機は、図2に示すように構成されている。上記した室内機20の本体ユニット263内には、室内熱交換器264および中央送風ファン265が組み込まれる。中央送風ファン265は、クロスフローファンの回転に応じて気流を生成する。本体ユニット263には、中央送風ファン265の働きにより室内空気が吸い込まれ、室内熱交換器264で冷媒と熱交換を行って通り抜ける。この室内熱交換器264を通り抜けた後の冷気または暖気の気流は、本体ユニット263の中央吹出口30から吹き出される。また、室内熱交換器264を通り抜けた気流の流量は、クロスフローファンの毎分回転数に応じて調整される。室内熱交換器264では、この気流の流量に応じて冷媒と空気との間で交換される熱エネルギー量を調整することができる。
室外機40の冷凍回路41は、図2に示すように、四方弁42、圧縮機43、室外熱交換機44、膨張弁45、室外ファン46、および冷媒管50などで構成されている。例えば、冷凍回路41で冷房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第3口42cを相互に接続し、第1口42aおよび第4口42dを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43bから高温高圧の冷媒が室外熱交換機44に供給される。冷媒は、室外熱交換機44、膨張弁45および室内熱交換器264を順番に流通する。室外熱交換機44では、冷媒の熱エネルギーが外気に放出される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室内熱交換器264において周囲の空気から吸熱する。これにより生成された冷気は、中央送風ファン265の働きで室内空間に流される。室内熱交換器264で吸熱した冷媒は、四方弁42を介して圧縮機43に戻される。
また、冷凍回路41で暖房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第4口42dを相互に接続し、第1口42aおよび第3口42cを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43aから高温高圧の冷媒が室内熱交換器264に供給される。冷媒は、室内熱交換器264、膨張弁45および室外熱交換機44を順番に流通する。室内熱交換機264では、冷媒の熱エネルギーが周囲の空気に放出され、暖気が生成される。暖気は、中央送風ファン265の働きで室内空間に流される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室外熱交換器44において周囲の空気から吸熱する。その後、冷媒は圧縮機43に戻される。
このように、本実施例にかかる空気調和機の左ファンユニット261および右ファンユニット262は、本体ユニット263とは独立して設けられ、ファンと吹出口とをそれぞれ備えているため、各吹出口から吹き出される空気の風向・風量を個別に制御することが可能となる。中央吹出口30から吹き出される空気は、熱交換器264を通り抜けた冷気または暖気の気流であり、左吹出口341と右吹出口342から吹き出される空気は、吸い込んだ室内空気をそのまま吹き出した気流である。
そして、冷房運転の場合、中央吹出口30から吹き出される比重の重い冷気を上向きに吹き出し、左吹出口341と右吹出口342からの気流は、中央吹出口30からの気流より暖かいため、中央吹出口30から吹き出される方向より下方に向けて吹き出すことで、冷気を下から持ち上げて天井付近に広く拡げ、冷気を室内にむらなく循環させることができるともに、風向の向きによってはユーザに涼風を当てる役目をする。この場合の各吹出口から吹き出す気流をリモコン装置の表示部で表すと図7となる。
また、暖房運転の場合、冷房運転の場合とは逆となり、中央吹出口30から吹き出される比重の軽い暖気を床面方向に吹き出し、左吹出口341と右吹出口342からの気流は、中央吹出口30からの気流より冷たいため、中央吹出口30から吹き出される方向より上方に向けて吹き出すことで、暖気を上から抑えつけて暖気を床面に広く拡げて、暖気を室内にむらなく循環させることができる。この場合の各吹出口から吹き出す気流をリモコン装置の表示部で表すと図9−1となる。ただし、実際には、左吹出口341と右吹出口342からの気流を上に向け過ぎると、中央吹出口30からの暖気を抑える効果がなくなるため、左吹出口341と右吹出口342からの気流は、中央吹出口30からの気流より少し上向きにする程度なので、リモコン装置の表示部では図9−2のように同方向として表示する。
上記した空気調和機は、図3に示すように、リモコン装置10と室内機20との間で無線による双方向通信を行うことで運転を遠隔操作することができる。室内機20には、この室内機20の各部、および室外機40を制御する制御部21を備えている。また、室内機20は、リモコン装置10からの操作信号を受信すると共に、リモコン装置10に対して運転情報を送信する送受信部22、空気調和機の制御に関わるプログラムやデータを記憶する記憶部23、制御部21からの制御信号を室外機40へ送信すると共に、室外機40からの運転情報を受信して制御部21にその情報を送る通信部24、室温を計測する温度センサや人を感知する人感センサなどの検知部25、および制御部21からの制御信号に基づいて室外機40と協働して室内の熱交換を行って空調を行う運転部26などを備えている。
リモコン装置10には、ユーザの操作に従って空気調和機本体の制御や後述する表示部に表示する画像データの表示制御を行う制御部としてのリモコン制御部11、リモコン装置10の制御に関わるプログラムやデータを記憶し、かつ空気調和機の現在の設定値等を記憶する記憶部12、ユーザの操作を受け付ける操作キー部13、運転情報などの情報やユーザが操作する際の操作画面を表示する表示部14、ユーザの操作に従って操作信号を室内機20に送信すると共に、室内機20からの運転情報を受信する送受信部15、および時刻や時間を計時するタイマ部16などを備えている。
リモコン装置10の表面には、図4−1に示すように、運転情報などをドットマトリクスで表示するLCD(液晶ディスプレイ)や有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)などで構成された表示部14と、各種の運転操作を受け付ける多数の操作キー部13とが配置されている。操作キー部13には、気流調整を行う際の選択に用いる十字キー13a、選択した内容を決定する決定キー13b、各種運転モードに適した既定の風向や風量に自動的に行う自動設定モードにするおまかせキー13c、風向や風量をユーザが任意に手動設定モードにするおこのみキー13d、運転開始と運転停止を行う運転/停止キー13e、上下の矢印ボタンで設定温度を変更する温度キー13f、風量の変更設定を行う風量キー13g、現在の室温や電気代などの情報を室内機20に確認し、室内機20からの受信した情報を表示部14に表示させるおしらせキー13h、冷房運転モードでの運転開始や他の運転モードから冷房運転モードに切り換える冷房キー13i、除湿運転モードでの運転開始や他の運転モードから除湿運転モードに切り換える除湿キー13k、暖房運転モードでの運転開始や他の運転モードから暖房運転モードに切り換える暖房キー13j、および送風運転モードでの運転開始や他の運転モードから送風運転モードに切り換える送風キー13mなどがある。
リモコン装置10の操作キー部13の蓋13nを開けると、図4−2に示すように、中には詳細設定キーが配置されている。詳細設定キーには、環境温度に応じて暖房運転か冷房運転かを自動選択するモードに切り換える自動運転キー13o、洗濯物などの乾燥に用いるランドリーキー13p、インバータ駆動によるピーク電流を抑えて運転することでブレーカーの切断を防いだり、省エネ運転を図る電流カットキー13q、時間によってエアコンの動作を制御するタイマキー13t、急速な加熱や冷却を行うハイパワーキー13r、および人感センサにより人が不在になった場合にエアコンの運転を停止あるいはセーブする不在ECOキー13sなどがある。
上述のように構成された本実施例の空気調和機のリモコン装置を用いて、以下に動作を説明する。図5は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の運転操作における動作を説明するフローチャートであり、図6は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される室内機画像の図であり、図7は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される冷房運転中の画像例の図であり、図8は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される除湿運転中の画像例の図であり、図9−1、および図9−2は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される暖房運転中の画像例の図であり、図10は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される送風運転中の画像例の図であり、図11は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される左右サイドファンの風向設定画面例の図であり、図12は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される全てのファンの風向設定画面例の図であり、図13は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される左右サイドファンの風量設定画面例の図であり、図14は、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置の表示部に表示される全てのファンの風量設定画面例の図である。
まず、図4−1のリモコン装置10の運転/停止キー13eを押下すると、出荷時に設定された運転モード、あるいは前回停止時の運転モードでエアコン運転を開始する(図5のステップS100)。また、ユーザが図4−1のリモコン装置10の冷房キー13i、除湿キー13k、暖房キー13j、送風キー13m、あるいは、図4−2の自動運転キー13oのいずれかのキーを押下すると、指定された運転モードでエアコン運転が開始される(ステップS100)。
本実施例では、説明を簡略化するため、図5に示すように、運転モードの種類を気流方向の設定が同じ冷房/除湿(冷房または除湿)運転モードと、暖房/送風(暖房または送風)運転モードとの2種類に分けて説明する。開始された運転モードの種類が冷房/除湿運転モードの場合は(ステップS101)、図7の冷房運転中、あるいは図8の除湿運転中であることを表す表示をリモコン装置10の表示部14に表示させる。この表示画像は、図3に示すリモコン装置10の記憶部12に記憶された表示画像データを用いてリモコン制御部11が作成し、表示部14に表示させる。
本実施例の空気調和機のリモコン装置の特徴は、運転操作される空気調和機がこれまでに無い複数のファンと複数の吹出口を備えたものであっても、各吹出口から吹き出される気流の状態をユーザが容易に視認可能にリモコン装置の表示部14に表示させるようにした点にある。これにより、ユーザは、リモコン装置10の表示部14を見ただけで、現在の運転状況における気流の状態を把握することができ、必要に応じて的確な気流調整を行うことができる。
リモコン制御部11は、図6に示すような画像を作成し、表示部14に表示させるようにしている。具体的には、室内機20を斜め横方向から見た奥行き感のある立体的な画像データを記憶部12に予め作成して記憶させておく。リモコン制御部11は、記憶部12から室内機20を斜め横方向から見た奥行き感のある画像データを読み出す。冷房運転モードにおける推奨される気流状態は、本体ユニット263の中央吹出口30から吹き出す気流(冷気)2630を上向きにし、左ファンユニット261の左吹出口341から吹き出す気流(室内空気)2610と、右ファンユニット262の右吹出口342から吹き出す気流(室内空気)2620とをそれぞれ下向きにする。つまり、冷房運転モードで自動設定モードの場合は、中央吹出口30から吹き出す冷気が室内空気より比重が重く、冷気を室内にむらなく循環させるためには、中央吹出口30から吹き出す上向きの気流2630のユーザによる操作を不許可として固定する。また、左吹出口341と右吹出口342から吹き出す気流(室内空気)2610、2620は、気流(冷気)2630の流れを補助するものであるため、ユーザによる操作を許可する。つまり、本実施例にかかるリモコン制御部11は、ユーザによる操作が可能な気流か否かを気流表示の濃淡、あるいはハッチングやドットといった表現形態を変えて表示するように制御する。
具体的には、リモコン装置10の表示部14の表示面自体は、2次元であるが、遠近法を使って室内機20を斜め横方向から見た画像を表示させると立体的な画像に見え、奥行き方向の異なる吹出口から気流を吹き出している場合、手前側の気流で奥側の気流を隠すように重ねて表示することでより奥行き感を表現できる。さらに、本実施例のリモコン装置10のリモコン制御部11は、図6に示すように、ユーザが操作できない気流2630を薄い網点で灰色の表示をし、ユーザが操作できる気流2610、2620を濃い網点で黒色の表示をする。これにより、ユーザは、リモコン装置10の表示部14を見るだけで、複数の気流のうちどれが操作可能な気流かを容易に視認できる。気流操作の可否は、この濃淡以外にも、例えばハッチングやドットといった表現形態を変えることで識別可能にしてもよい。また、表示部14にカラー表示可能なディスプレイ(LCDや有機ELなど)を用いるならば、気流操作の可否を色の違い(例えば、緑色と黄色)で表現することで識別可能にしてもよい。
本実施例における空気調和機は、運転モードが決定されると、その運転モードに適した風向と風量に自動設定される自動設定モードとなる。ユーザの意思で風向と風量を任意に設定したい場合は、図4−1に示すように、ユーザがリモコン装置10のおこのみキー13dを押下すると自動設定モードが解除され、手動設定モードに切り換わる。おこのみキー13dが押下されなければ、常に自動設定モードとなり、運転モードに適した風向と風量に自動設定されるが、風向あるいは風量の調節によっては運転モードに適した気流を失わないように気流によって操作可能なものと操作不可能なものとがある。
本実施例のリモコン装置10の表示部14に表示される図7の冷房運転中の画面、および、図8の除湿運転中の画面(ステップS102)は、冷房/除湿(冷房または除湿)運転モードで自動設定モードになっている。つまり、図7に示すように、表示部の画面には、上から運転モードの種類として「冷房」(図8では「除湿」)の文字を表示し、室内機を斜め横方向から見た画像に中央吹出口から上向き方向の気流を灰色で表示することで、ユーザが操作不可の気流であることを示し、左右の吹出口からの下向き方向の気流を黒色で表示することで、ユーザが操作可能な気流であることを示している。風量は自動設定モードの自動設定であることを示す「風量自動」の文字を表示している。風量操作は、風向の場合と同様であり、操作可能な気流であれば「風量自動」の文字が表示されていれば、風量調整を行うことができる。さらに、表示部の画面には、冷房(図8では除湿)の設定温度が「28℃」であることが表示され、省電力モードの「電流カット」と「不在ECO」が設定されていることが表示されている。
冷房/除湿運転中に気流調節キー13aが押下された場合は(ステップS103でYes)、左右の吹出口からの風向を連動して設定する図11の風向設定画面を表示する(ステップS104)。連動操作可能な左右の風向の設定は、図11に示すように、気流調節キー13aの十字キーの上下矢印を使って上下方向の風向の調整と、左右矢印を使って左右方向の風向の調整を行い、最後に決定キー13bを押下して風向設定が完了する(ステップS105)。
続いて、リモコン装置10の風量キー13gの押下の有無を判断し、風量キー13gが押下された場合は(ステップS106でYes)、左右の吹出口からの風量と連動して設定する図13の風量設定画面を表示する(ステップS107)。連動操作可能な左右の風量の設定は、図13に示すように、気流調節キー13aの十字キーの上下矢印を使って希望の風量を選択し、最後に決定キー13bを押下して風量設定が完了する(ステップS108)。上記ステップS103で気流調節キー13aが押下されなかった場合(ステップS103でNo)は、風向設定処理がスキップされる。また、上記ステップS106で風量キー13gが押下されなかった場合は(ステップS106でNo)、風量設定処理がスキップされる。冷房/除湿運転中に運転/停止キー13eが押下された場合は(ステップS109でYes)、エアコン運転を停止する(ステップS110)。ステップS109で運転/停止キー13eが押下されなかった場合は(ステップS109でNo)、ステップS102に戻り、設定変更された風向や風量で運転モードが継続される。
他方、図5のステップS101において、開始された運転モードの種類が暖房/送風運転モードの場合は、図9−2の暖房運転中、あるいは図10の送風運転中であることを表す表示をリモコン装置10の表示部14に表示させる。この表示画像は、図3に示すリモコン装置10の記憶部12に記憶された表示画像データを用いてリモコン制御部11が画像を作成し、表示部14に表示させる。
暖房運転モードの場合、リモコン制御部11は、図9−2に示すような画像を作成し、表示部14に表示させる。具体的には、室内機20を斜め横方向から見た奥行き感のある立体的な画像データを記憶部12から読み出す。暖房運転モードにおける推奨される気流状態は、図9−1のように本体ユニット263の中央吹出口30から吹き出す気流(暖気)2630を下向きにし、左ファンユニット261の左吹出口341から吹き出す気流(室内空気)2610と右ファンユニット262の右吹出口342から吹き出す気流(室内空気)2620の向きを中央吹出口30から吹き出す気流(暖気)2630の向きより上向きにする。つまり、暖房運転モードで自動設定モードの場合は、中央吹出口30から吹き出す暖気が室内空気より比重が軽く、暖気を室内にむらなく循環させるためには、中央吹出口30から吹き出す気流2630を下向きにする。また、左吹出口341と右吹出口342から吹き出す気流(室内空気)2610、2620は、気流(暖気)2630の上から抑えつけるように吹き出すことで、暖気を床面に広く拡げて、暖気を室内にむらなく循環させるように補助する。実際には、左吹出口341と右吹出口342からの気流を上に向け過ぎると、中央吹出口30からの暖気を抑える効果がなくなるため、左吹出口341と右吹出口342からの気流は、中央吹出口30からの気流より少し上向きにする程度なので、リモコン装置の表示部では図9−2のように同方向として表示する。
送風運転モードの場合、リモコン制御部11は、図10に示すような画像を作成し、表示部14に表示させる。具体的には、室内機20を斜め横方向から見た画像データを記憶部12から読み出す。暖房または送風運転モードにおける推奨される気流状態は、本体ユニット263の中央吹出口30から吹き出す気流(室内空気)2630と、左ファンユニット261の左吹出口341から吹き出す気流(室内空気)2610と、右ファンユニット262の右吹出口342から吹き出す気流(室内空気)2620とを全て下向きにする。
この暖房や送風運転モードの場合は、ユーザが全ての気流を連動操作することが可能である。このため、本実施例のリモコン装置10のリモコン制御部11は、図9−2、図10に示すように、ユーザが操作できる全ての気流を下向きの濃い網点で黒色表示させる。これにより、ユーザは、リモコン装置10の表示部14を見るだけで、全ての気流が操作できることが容易に視認できる。また、気流操作の可否表示は、風向の場合と同様に、気流の濃淡表示以外に、例えばハッチングやドットといった表現形態を変えたり、カラー表示可能なディスプレイであれば色を変えたりすることで表現できる。
本実施例のリモコン装置10の表示部14に表示される図9−2の暖房運転中の画面、および、図10の送風運転中の画面(ステップS111)は、暖房/送風(暖房または送風)運転モードで自動設定モードになっている。つまり、図9−2に示すように、表示部の画面には、上から運転モードの種類として「暖房」(図10では「送風」)の文字を表示し、室内機を斜め横方向から見た画像に中央吹出口と左右の吹出口からそれぞれ下向き方向の気流を黒色で表示することで、ユーザが全ての気流を操作可能であることを示している。風量は自動設定モードの自動設定であることを示す「風量自動」の文字が表示されているが、風向の場合と同様であり、全ての気流の風量調整を連動して行うことができる。さらに、表示部の画面には、暖房(図10では送風)の設定温度が「18℃(図10では28℃)」であることが表示され、省電力モードの「電流カット」と「不在ECO」が設定されていることが表示されている。
暖房/送風運転中に気流調節キー13aが押下された場合は(ステップS112でYes)、全ての吹出口からの風向を連動して設定する図12の風向設定画面を表示する(ステップS113)。連動操作可能な全ての風向の設定は、図12に示すように、気流調節キー13aの十字キーの上下矢印を使って上下方向の風向の調整と、左右矢印を使って左右方向の風向の調整を行い、最後に決定キー13bを押下して風向設定が完了する(ステップS114)。
続いて、リモコン装置10の風量キー13gの押下の有無を判断し、風量キー13gが押下された場合は(ステップS115でYes)、全ての吹出口から吹き出される気流の風量を連動して設定する図14の風量設定画面を表示する(ステップS116)。連動操作可能な全ての風量の設定は、図14に示すように、気流調節キー13aの十字キーの上下矢印を使って希望の風量を選択し、最後に決定キー13bを押下して風量設定が完了する(ステップS117)。上記ステップS112で気流調節キー13aが押下されなかった場合(ステップS117でNo)は、風向設定処理がスキップされる。また、上記ステップS115で風量キー13gが押下されなかった場合(ステップS115でNo)は、風量設定処理がスキップされる。暖房/送風運転中に運転/停止キー13eが押下された場合は(ステップS118でYes)、エアコン運転を停止する(ステップS110)。ステップS118で運転/停止キー13eが押下されなかった場合は(ステップS118でNo)、ステップS111に戻り、設定変更された風向や風量で運転モードが継続される。
このように、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置あっては、室内機の中央と左右にそれぞれ送風ファンと吹出口が配置され、各吹出口から吹き出される気流の風量と風向とを個別に調節可能であって、運転操作画面を表示する表示部に室内機と前記各吹出口から吹き出す気流方向を斜め横方向から見た画像を表示させるように制御するリモコン制御部11は、各吹出口から吹き出す気流のうち、ユーザが操作できる気流と操作できない気流とを、気流表示の濃淡、あるいはハッチングやドットといった表現形態を変えて表示部に表示するようにしたため、複数の吹出口から気流を吹き出す空気調和機本体の運転時に、ユーザが操作できる気流と操作できない気流の区別を容易に視認することができる。
また、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置にあっては、カラー表示可能な表示部を用いた場合、各吹出口から吹き出す気流のうち、ユーザが操作できる気流と操作できない気流とを、気流の色を変えてリモコン制御部11で表示するようにしたため、複数の吹出口から気流を吹き出す空気調和機本体の運転時に、ユーザが操作できる気流と操作できない気流の区別を容易に視認することができる。
また、本実施例にかかる空気調和機のリモコン装置あっては、特定の運転モードの運転中で自動設定モードの場合に、リモコン制御部11は、各吹出口から吹き出される気流を運転モードに適した風向と風量に設定すると共に、ユーザが操作できる気流と操作できない気流とが区別できるように気流表示を変えて表示するようにしたため、自動設定モードでも各運転モードに応じてユーザが操作できる気流と操作できない気流の区別が容易となり、これを視認して調整することができる。