JP5193849B2 - ブラインドの操作装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明をいわゆる横型ブラインドに具体化した第1の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1に示すように、横型ブラインドは、ヘッドボックス11から複数本のラダーコード12を介して多数段のスラット(日射遮蔽材)13が吊下支持されるとともに、これらラダーコード12の下端にボトムレール14が取着されてなる。ラダーコード12の上端部はヘッドボックス11の内部に配設される図示しないチルト装置(角度調節装置)に支持される。当該チルト装置は、ヘッドボックス11の内部に配設される駆動軸15の回転に基づいてラダーコード12を介して各スラット13を同位相で上下方向へ回転させる。
図2に示すように、ギヤボックス22の内部には、駆動軸15の端部に固定された出力傘歯車31、及びこれに噛合する2つの入力傘歯車32,33が回転可能に設けられている。2つの入力傘歯車32,33は、出力傘歯車31の回転中心軸に直交する軸を中心として回転する。2つの入力傘歯車32,33の入力軸32a,33aの端部は、ギヤボックス22の側壁及びヘッドボックス11の側壁を貫通して外部に露出する。入力軸32a,33aには、ヘッドボックス11の外部に設けられる伝達機構34,35を介して操作装置21が作動連結可能とされている。
次に、操作装置21が作動連結されるヘッドボックス11側の伝達機構34,35の構成について説明する。
次に、ブラインドの操作装置の構成について詳細に説明する。
<プーリケース>
図3に示すように、操作装置21のプーリケース81はヘッドボックス11の外部に配設されるケース本体82及び当該ケース本体82に取り付けられるカバー83を備えている。これらケース本体82及びカバー83は、いずれも合成樹脂材料により形成されている。
図3に示すように、プーリケース81の内部には、プーリ100が回転可能に収容されている。このプーリ100は、両端が開口した円筒状の駆動プーリ101、及び当該駆動プーリ101に嵌合される円筒状の動力伝達部材102を備えてなる。これら駆動プーリ101及び動力伝達部材102はいずれも合成樹脂材料により形成されている。
図4に併せて示されるように、駆動プーリ101の外周面には複数個の爪部材103が設けられている。これら爪部材103は、駆動プーリ101の回転中心軸に沿う方向において2列に、且つ当該回転中心軸回りに一定間隔毎に設けられている。これら爪部材103のうち、カバー83から遠い方の列を構成する第1の爪部材103aと、カバー83に近い方の列を構成する第2の爪部材103bとは、駆動プーリ101の回転方向において互い違いになるように配設されている。これら第1及び第2の爪部材103a,103b間には操作コード23が巻き回される。
図4に示すように、動力伝達部材102において、カバー83側の側面の中央部には、円柱状の磁石収容部106が凹設されるとともに、当該磁石収容部106の周囲には環状のスプリング収容部107が形成されている。また、動力伝達部材102の外周壁には、駆動プーリ101のピン係合凹部105に対応する4つの透孔108が形成されている。各透孔108は、動力伝達部材102の軸線周りにおいて等間隔に配設されている。さらに、動力伝達部材102の外周壁において、カバー83側の側縁部にはスプリング係合部109が切欠形成されている。スプリング係合部109は、動力伝達部材102の軸線周りにおいて所定角度(鈍角)をなして形成されている。そして、動力伝達部材102は、その4つの透孔108が駆動プーリ101側の4つのピン係合凹部105に一致するように、駆動プーリ101に嵌め込まれている。
なお、ヘッドボックス11の互いに対向する側壁の上部には、ストッパハンドル89が当該側壁に沿ってスライド変位可能に設けられている。図7(a),(b)に示すように、このストッパハンドル89は、ヘッドボックス11の側壁の上部に抜け止め状態で嵌合する断面コ字状の嵌合部121を介して、ヘッドボックス11の上部に支持されている。この嵌合部121において互いに対向する2つの側壁のうちヘッドボックス11の外側に位置する側壁の下部には、ヘッドボックス11の外側面に沿って一方向へ延びる延設部122が形成されている。また、嵌合部121のヘッドボックス11の外側に位置する側壁の外面において、延設部122の延設方向と反対側の側縁部には、当該側壁に直交する当接部123が形成されている。当接部123の下部には、プーリケース81の上部における外面形状に対応する曲面である当接面123aとして形成されている。
次に、前述のように構成した操作装置のヘッドボックスに対する取付けの態様について説明する。ここでは、操作装置21をヘッドボックス11の前面側に取り付けるものとする。
なお、横型ブラインドにおいては、設置場所等に応じて、操作タイプを左右転換したい場合も多く存在すると想定される。この場合には、ヘッドボックス11の互いに反対側に設けられた伝達機構34あるいは伝達機構35から操作装置21を取り外して、この取り外した操作装置21を伝達機構35又は伝達機構34に装着すればよい。操作装置21は、永久磁石110の磁力を利用してヘッドボックス11側に固定されているのみであることから、何ら工具等を使用することなく、簡単に当該操作装置21の着脱を行うことができる。
次に、前述のように構成した操作装置の動作について説明する。なお、ここでは操作装置21は前面側の伝達機構34に連結されているものとする。
ここで、各スラット13の昇降操作時においては、プーリ100に過大な操作トルクが作用する場合が想定される。例えばスラット13が下限位置(下がりきった位置)又は上限位置(上がりきった位置)にある状態で、さらに操作コード23が引っ張られる等した場合には、プーリ100に過大な回転負荷が作用して当該プーリ100の破損等につながることが懸念される。また、ヘッドボックス11から操作装置21が外れることも懸念される。こうした懸念は、本実施の形態の操作装置21では、次のような保護動作を通じて解消される。すなわち、プーリ100(正確には、操作コード23が巻き掛けられる駆動プーリ101)に過負荷、すなわち各ピン112と駆動プーリ101の各ピン係合凹部105との係合力を上回る力が作用した場合、各ピン112はバックスプリング113の弾性力に抗して動力伝達部材102の内方へ変位し、これに伴いバックスプリング113は縮径する(図6(b)参照)。この結果、各ピン112と駆動プーリ101との係合状態が解除されて、駆動プーリ101及び動力伝達部材102間の動力伝達は遮断される。したがって、操作コード23が巻回される駆動プーリ101のみが回転し、この回転力が動力伝達部材102、ひいてはヘッドボックス11側の連結部材56に伝達されることはない。このように、駆動プーリ101に過負荷(過大な回転操作力)が作用した場合には、当該駆動プーリ101が空回りすることにより、当該駆動プーリ101、ひいては動力伝達部材102と伝達機構34あるいは伝達機構34との連結部分等に、過大な回転負荷がかかることが抑制される。また、操作装置21がヘッドボックス11から意図せず外れることもない。
また、前述したように、操作コード23は操作装置21からループ状をなして垂下されるところ、この構成に起因して次のような不具合の発生が想定される。すなわち、この操作装置21が設けられるブラインドは、例えば窓に取り付けて日よけや目隠しとして使用されるところ、例えば屋内にいる人がブラインドの近傍を歩行等する際に、操作コード23のループ部分が手や腕等の人体の一部に絡みつくおそれがある。この場合、図9(b)に示されるように、プーリ100に巻き掛けられた操作コード23の両側が下方等へ同時に引っ張られることにより、プーリ100に対して当該操作コード23が引っ張られる方向への過大な外力が印加されることが考えられる。そしてプーリ100に印可される外力の大きさによっては、当該プーリ100、ひいてはこれが連結されるヘッドボックス11側の伝達機構34あるいは伝達機構35等の破損等につながることが懸念される。
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)プーリ100は、その側部においてヘッドボックス11側の伝達機構34,35の連結部材56に着脱自在に連結するととともに、当該プーリ100と連結部材56との間には、これらを互いに引きつけ合う磁力を作用させることにより、当該プーリ100の連結部材56に対する連結状態が維持されるようにした。このため、操作装置21から垂下される操作コード23の両側が同時に下方等へ引っ張られた場合には、当該操作コード23が巻き掛けられたプーリ100はプーリケース81とともにヘッドボックス11から外れる。磁力は、操作装置21が繰り返し外れた場合であれ、その吸着力が大きく変化することはない。このため、操作装置21が外れるのに必要とされる外力の大きさを長期にわたって安定して維持することができる。ひいては、操作装置21が意図せずヘッドボックス11から外れることを抑制することができる。また、操作コード23を通じてプーリケース81を下方等へ付勢することにより当該プーリケース81をヘッドボックス11から外す構成を採用する場合と異なり、操作コード23の特殊な取り回し等も不要である。これは、プーリケース81を下方へ付勢するために、操作コード23をプーリケース81に引っ掛ける等の必要がないからである。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、基本的には第1の実施の形態と同様の構成とされているところ、操作コードが巻回されるプーリの構成の点で前記第1の実施の形態と異なる。したがって、前記第1の実施の形態と同一の部材構成については同一の符号を付し、その重複した説明を省略する。
次に、前述のように構成した操作装置の動作について説明する。なお、ここでは、操作装置21は伝達機構34に連結されているものとする。
ここで、例えばスラット13が下限位置(下がりきった位置)又は上限位置(上がりきった位置)にある状態で、さらに操作コード23が引っ張られる等した場合には、プーリ200に過大な回転負荷が作用して当該プーリ200の破損等につながることが懸念されることについては前述した通りである。また、ヘッドボックス11から操作装置21が外れることについても同様に懸念される。こうした懸念は、本実施の形態の操作装置21では、動力伝達部材202がウェイブワッシャ204の弾性力に抗してカバー側へ変位することにより解消される。すなわち、前述したように、動力伝達部材202の各凸状歯114には抜き勾配面114aが形成されるとともに、これらが係合する連結部材56の各凹状歯59の内周面にも当該抜き勾配面114aに対応する抜き勾配面59aが形成されている。このため、例えばスラット13が上限位置あるいは下限位置に達する等して連結部材56の回転が規制された状態で、これに係合する動力伝達部材202に回転力が印加された場合には、当該動力伝達部材202の回転力は、連結部材56の各凹状歯59の抜き勾配面59aと、動力伝達部材202の各凸状歯114の抜き勾配面114aとの係合を通じて、カバー83側への力に変換される。そして動力伝達部材202はその回転に伴い、各凸状歯114が連結部材56側の各凹状歯59間を乗り越えるかたちで、連結部材56に対して相対回転する。すなわち、各凸状歯114は、各凹状歯59を乗り越えるたびに、当該凹状歯59に係合する図15(a)に示される状態と、当該凹状は59から抜け出る図15(b)に示される状態とを繰り返す。したがって、操作コード23が巻回される駆動プーリ201のみが回転し、この回転力がヘッドボックス11側の連結部材56に伝達されることはない。このように、駆動プーリ201に過負荷(過大な回転操作力)が作用した場合には、当該駆動プーリ201が空回りすることにより、当該駆動プーリ201と伝達機構34あるいは伝達機構35との連結部分等に、過大な回転負荷がかかることが抑制される。また、ヘッドボックス11から操作装置21が意図せず外れることもない。
また、これも前述したように、例えば屋内にいる人がブラインドの近傍を歩行等する際に、操作コード23のループ部分が手や腕等の人体の一部に絡みつき、当該操作コード23の両側が同時に下方等へ引っ張られることが想定される。そして、操作コード23を介して、磁力による吸着力を超える外力がプーリ200に対して例えば下方へ作用した際には、当該プーリ200はプーリケース81とともにヘッドボックス11から外れる。これにより、プーリ200、ひいてはこれが連結される伝達機構34,35等に無理な力がかかることはなく、これらが破損する等の不具合が回避される。なお、プーリケース81をヘッドボックス11から外れないようにする場合には、前記第1の実施の形態と同様に、ストッパハンドル89を、図7(a),(b)に二点鎖線で示されるアンロック位置から、同図に実線で示されるロック位置までスライド変位させればよい。
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の(1)〜(6)の効果に加え、さらに以下の効果を得ることができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態は、次のように変更して実施してもよい。
・第1及び第2の実施の形態において、磁石受け部材71と入力傘歯車32,33の入力軸32a,33aとは螺子75により一体回転可能に連結するようにしたが、次のようにしてもよい。例えば、図16に示すように、磁石受け部材71における挿入部72の先端部には、中心角を例えば90°とした断面扇状の2つの連結突部241を互いに対向して形成する。一方、入力傘歯車32,33の入力軸32a,33aには、磁石受け部材71側の連結突部241が嵌合される断面扇状の2つの嵌合凹部242を形成する。そして、これら嵌合凹部242に連結突部241を嵌合させることにより、磁石受け部材71の入力傘歯車32,33に対する相対回転を規制する。このようにすれば、連結突部241と嵌合凹部242との係合を通じて、磁石受け部材71、ひいては連結部材56の回転力を入力傘歯車32,33に確実に伝達することができる。
Claims (10)
- ヘッドボックスの一端に回転可能に支持されたプーリをこれに巻き掛けられた無端状の操作コードの操作を通じて回転させてこの回転力を当該プーリに作動連結される伝達機構を介して前記ヘッドボックスの内部に回転可能に支持される駆動軸に伝達し、当該駆動軸の回転を通じて前記ヘッドボックスから吊下支持される日射遮蔽材を昇降させるブラインドの操作装置において、
前記プーリは、前記ヘッドボックスの外部において前記ヘッドボックスの外部に露出する前記伝達機構の連結部材に着脱自在に連結されるとともに、当該連結部材との間には互いに引きつけ合う磁力を作用させて当該磁力による吸着力を通じて前記連結部材に吸着されることにより当該連結部材に対する連結状態が維持されるブラインドの操作装置。 - 請求項1に記載のブラインドの操作装置において、
前記プーリには磁石又は磁性体を設ける一方、前記連結部材には磁性体又は磁石を設けることにより、前記プーリと前記連結部材との間に互いに引きつけ合う磁力を作用させるようにしたブラインドの操作装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のブラインドの操作装置において、
前記プーリは、プーリケースに回転可能に収容されるとともに当該プーリケースに形成された開口部を介して、前記連結部材に外嵌されるかたちで一体回転可能に係合連結し、
前記プーリ及び前記連結部材においてこれらの回転方向に沿い且つ互いに合わさる周面には、それぞれ当該プーリの前記連結部材と反対側の側面に向かうにつれて縮径する抜きテーパを形成したブラインドの操作装置。 - 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のブラインドの操作装置において、
前記プーリは前記連結部材との間に形成される凹凸構造を通じて当該連結部材に一体回転可能に連結し、前記凹凸構造は、互いに嵌り合う複数の凸部及び複数の凹部を備え、これら凸部及び凹部の互いに係合する部位には抜き勾配面が形成されてなるブラインドの操作装置。 - 請求項3又は請求項4に記載のブラインドの操作装置において、
前記プーリケースの前記ヘッドボックス側の側面下部には上方へ開口する掛止部を突設し、当該掛止部は前記ヘッドボックスの下部に設けられる被掛止部に下方から外挿されて掛止されるブラインドの操作装置。 - 請求項5に記載のブラインドの操作装置において、
前記ヘッドボックスには、前記プーリケースの上部に係合してその前記ヘッドボックスに対する相対変位を規制する係合位置と、前記プーリケースの上部との係合が解除されて前記ヘッドボックスに対する相対変位を許容する解除位置との間を変位するストッパハンドルが設けられるブラインドの操作装置。 - 請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のブラインドの操作装置において、
前記プーリは、前記操作コードが巻き掛けられるとともに両端が開口した円筒状の駆動プーリと、当該駆動プーリの内部に一体回転可能に設けられるとともに当該駆動プーリの開口部を介して前記伝達機構の連結部材に連結される円筒状の動力伝達部材と、前記駆動プーリに対して定められた回転力が印加された場合に前記駆動プーリと前記動力伝達部材との間の動力伝達を遮断するクラッチ機構と、を備えてなるブラインドの操作装置。 - 請求項7に記載のブラインドの操作装置において、
前記クラッチ機構は、前記動力伝達部材の内部に円環状に配設されるとともに当該動力伝達部材の周壁を貫通して前記駆動プーリの内周面にその周方向に間隔をおいて形成された複数の係合凹部に係合する複数のピンと、
前記各ピンの内周側に設けられて各ピンを前記動力伝達部材の半径方向へ常時一括して付勢することにより各ピンをその一部を前記動力伝達部材側に残しつつ前記駆動プーリの係合凹部に係合した状態に保持するリングばねと、を備えてなるブラインドの操作装置。 - 請求項7に記載のブラインドの操作装置において、
前記動力伝達部材は、前記駆動プーリの軸線に沿う方向へ変位可能に設けるとともに前記駆動プーリの開口部を介して前記伝達機構の連結部材との間に設けられる凹凸構造を通じて当該連結部材に係合連結し、
前記凹凸構造を構成する複数の凸部及び複数の凹部は環状に設けるとともに、これら凸部及び凹部の互いに係合する部位には抜き勾配面を形成することにより前記動力伝達部材が回転した際には前記凸部及び前記凹部との係合が解除される方向への力が前記連結部材からの反力として前記動力伝達部材に印加されるようにし、
前記クラッチ機構は、前記動力伝達部材の前記連結部材と反対側に配設されて当該動力伝達部材を当該連結部材側へ常時付勢することにより当該動力伝達部材と当該連結部材との連結状態を維持する付勢部材を備えてなるブラインドの操作装置。 - 請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載のブラインドの操作装置において、
前記連結部材は、前記ヘッドボックスの前面及び背面の双方に設けられてなるブラインドの操作装置。
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