本発明に係る日射遮蔽装置は、操作コードを操作して、遮蔽材の上昇及び降下を行う日射遮蔽装置である。ここで、遮蔽材の上昇とは、遮蔽材の昇降コードを巻き上げてたくし上げる構成、遮蔽材自体を巻き取りローラに巻き上げる構成等、いろいろな構成がある。例えば、ヘッドボックスから吊り下げられた遮蔽材を単一のループ状の操作コードを一方向にひいて、遮蔽材を巻き上げ及び降下を可能とする日射遮蔽装置である。
このような本発明に係る日射遮蔽装置は、ヘッドボックスから吊り下げられた1枚の遮蔽材を備えた日射遮蔽装置に適用できるだけではなく、ヘッドボックスから吊り下げられた2枚の遮蔽材を備え、単一のループ状の操作コードによって切り替えて、それぞれ独立に昇降動作させるツインタイプの日射遮蔽装置にも適用可能である。
ツインタイプの日射遮蔽装置における2枚の遮蔽材は、上下の遮蔽材、或いは室内側の遮蔽材及び室外側の遮蔽材の前後二重の遮蔽材がある。また、遮蔽材としては、たくし上げカーテン(ローマンシェード)、プリーツスクリーン、シャッター、ブラインド等に適用可能である。
(実施例1)
以下、本発明に係る日射遮蔽装置の実施例1を図1〜図11を参照して説明する。この実施例1は、本発明を、ツインタイプの日射遮蔽装置、特にツインタイプのたくし上げカーテン装置に適用した構成である。
全体構成:
図1は、本発明の実施例1の日射遮蔽装置1の全体構成を説明する図である。図1に示すように、日射遮蔽装置1は、ヘッドボックス2と、ヘッドボックス2から室外側に吊り下げられた第1遮蔽材3と、ヘッドボックス2から室内側に吊り下げられた第2遮蔽材4と、を備えている。本実施例1では、第1遮蔽材3及び第2遮蔽材4として、それぞれたくし上げカーテンが設けられている。
ヘッドボックス2には、その一端(図1中の右端)に、図2、図3に示すようなプーリ操作駆動装置8が設けられている。ヘッドボックス2内の上部及び下部には、それぞれ図1、図2に示すような第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10と、第1巻き上げ回動軸13及び第2巻き上げ回動軸14と、第1巻き上げローラ15及び第2巻き上げローラ16と、を備えている。
第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10は、プーリ操作駆動装置8により生じる回転力を、第1巻き上げ回動軸13及び第2巻き上げ回動軸14、乃至第1巻き上げローラ15及び第2巻き上げローラ16に伝達する。
第1巻き上げローラ15及び第2巻き上げローラ16は、それぞれ第1遮蔽材3及び第2遮蔽材4を上昇させる第1昇降コード及び第2昇降コード21を上方に巻き上げるものである。なお、第1昇降コードは、室外側に位置するので、図1においては図示されていないが、第2昇降コードと同じ符号21を明細書中では使用する。
第1昇降コード及び第2昇降コード21は、それぞれその下端は、第1遮蔽材3及び第2遮蔽材4の下端に取り付けられている。なお、第1遮蔽材3の下端に設けられたボトムレールは、室外側に位置するので、図1においては図示されていないが、第2遮蔽材4の下端に設けられたボトムレールと同じ符号22を明細書中では使用する。
以下、日射遮蔽装置1の各部の構成について説明する。本明細書及び特許請求の範囲の記載において、「軸方向」は、ヘッドボックス2の長手方向であり、より詳細には、後記する第1駆動軸27、第1巻き上げ回動軸13等の軸方向(図1中の左右方向)を言い、「基端側」は軸方向において、プーリ操作駆動装置8に近い側(図1中の右端側)を言い、「先端側」はプーリ操作駆動装置8に遠い側(図1中の左端側)、即ち基端側とは逆側を言う。回転方向については、基端側から見て、時計回り、反時計回り等の用語を使用する。
プーリ操作駆動装置:
プーリ操作駆動装置8は、ループ状(無端状)のボールチェーンから成る操作コード25(図1参照)を引いて、後で詳記するが、第1伝達側回転部26(図4、図5参照)の第1駆動軸27及び第2伝達側回転部(第1伝達側回転部26とほぼ同じ構成)の第2駆動軸32を、それぞれ回転駆動するための装置である。この実施例1では、第1駆動軸27と第2駆動軸32は、互いに逆方向に回転する。
このプーリ操作駆動装置8は、図1、図2及び図3に示すように、プーリ35と、プーリ35と共に回転する中間歯車36と、中間歯車36と噛み合う第1原動歯車37及び第2原動歯車38と、第1一方向クラッチ39及び第2一方向クラッチ40と、を備えている。
第1一方向クラッチ39は、第1原動歯車37の出力を受けて、第1の回転方向(本実施例1では反時計回りの方向)のみの回転を第1駆動軸27に伝達する。第2一方向クラッチ40は、第2原動歯車38の出力を受けて、第2の回転方向(本実施例1では時計回りの方向)のみの回転を第2駆動軸32に伝達する。なお、第1一方向クラッチ39及び第2一方向クラッチ40は、それぞれ周知の一方向クラッチを使用する。
このようなプーリ操作駆動装置8において、操作コード25を一方向に引いて、図3において、プーリ35及び中間歯車36を、例えば、時計回りの方向(第2の回転方向)に回転させると、中間歯車36を介して第1原動歯車37を反時計回りの方向(第1の回転方向)に回転し、さらに、第1一方向クラッチ39を介して、第1駆動軸27を第1の回転方向(反時計回りの方向。図5実線矢印参照)に回転することができる。
また、操作コード25を逆方向に引いて、プーリ35及び中間歯車36を、第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転させると、中間歯車36を介して第2原動歯車38を第2の回転方向(時計回りの方向)に回転し、さらに第2一方向クラッチ40を介して第2駆動軸32を第2の回転方向(時計回りの方向)に回転することができる。
クラッチユニット:
第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10は、それぞれプーリ操作駆動装置8の回転を、第1巻き上げ回動軸13及び第2巻き上げ回動軸14に伝達する状態と、非伝達にする状態を、切り替える。
さらに、第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10は、従来の日射遮蔽装置で使用されているストッパーユニット(遮蔽材を巻き上げた状態で保持したり、保持を解除して遮蔽材を自重降下させたりする手段。特許文献2等参照)の機能も有する。このように、クラッチユニットが、上記のとおり、ストッパーユニットの機能も兼ね備えている構成も本発明の特徴である。
プーリ操作駆動装置8から第1及び第2駆動軸27、32に伝達される回転の向きが互いに逆であることに伴い、第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10は、後記する第1カムドラム44のカム溝46と第2カムドラム45のカム溝46の向きが、カムドラムの回転方向に対して、互いに逆方向(線対称)である。
また、後記するが、第2駆動軸32の回転方向が第1駆動軸27の回転方向とは逆であることに対応して、クラッチバネ60の巻き方向は、図示はしないが、第1クラッチユニット9のクラッチバネ60とは逆向きである。
このように、互いに回転方向が逆であることに伴うカム溝やクラッチバネが若干異なる構成を除いて、第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10の構成、作用は互いに同じである。従って、以下、第1クラッチユニット9において説明する。
第1クラッチユニット9は、図4、図5に示すように、プーリ操作駆動装置8に連結された第1伝達側回転部26と、第1巻き上げ回動軸13に連結された第1被伝達側回転部50と、外周面に断面略半球状のカム溝46の形成された第1カムドラム44と、第1カムドラム44を回転可能に収容するクラッチケース52と、クラッチケース52の内面に軸方向に直線的で断面略半球状に形成された保持溝56と、保持溝56内で軸方向に所定範囲内で移動可能に保持されているとともにカム溝46内で第1カムドラム44に対して相対的に移動するクラッチボール55と、を備えている。
第1伝達側回転部26は、第1駆動軸27と、第1駆動軸27に対して一体で回転しかつ軸方向に可動なようにスプライン結合されたクラッチバネ筒59と、クラッチバネ60と、第1駆動軸27の先端に嵌め込まれ固定された伝達側噛み合い盤61と、を備えている。
第1駆動軸27は、前記したとおり、プーリ操作駆動装置8の第1一方向クラッチ39に連結され、操作コード25を一方向に引く操作により第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転するものであり、スプライン部64と円環部65を備えている。
クラッチバネ筒59の外周面には、コイル状のクラッチバネ60が巻着されている。クラッチバネ60は、その弾力によって、常時はクラッチバネ筒59の外周面を締め付けており、クラッチバネ筒59が回転すると一体に回転する。
しかし、クラッチバネ筒59と共に回転しているクラッチバネ60は、その一端部69(図5参照)を介してその回転が拘束され、弾力に抗する力が作用すると、クラッチバネ筒59に対する締め付け力が弱まる。そのため、クラッチバネ筒59は、クラッチバネ60による締め付けが緩み、クラッチバネ60に対して滑るようにして相対的に回転する。
クラッチケース52は、クラッチケース本体72と、クラッチケース本体72に装着されるクラッチケース蓋体73を備えている。第1カムドラム44は、その基端部77にカムカバー47が装着され、さらに基端部77がクラッチケース蓋体73の内周壁面75内に回転可能になるように装入されている。
第1カムドラム44のクラッチケース蓋体73には、図7(a)〜(c)に示すように、その内周壁面75の一部に固定側リブ76が形成されている。なお、固定側リブ76は、後記する可動側リブとの位置関係を考慮して、クラッチケース本体72の内面に設けるように設計してもよい。
第1駆動軸27は、その先端に固定される伝達側噛み合い盤61を含め、クラッチバネ筒59と共に、カムカバー47の中心孔48を通して第1カムドラム44内に、回転可能に装入されている。第1駆動軸27は、その基端側に設けられた円環部65がクラッチケース蓋体73の開口部74に回転可能に嵌合されている。
第1カムドラム44は、図5に示すように、その基端部77が切り欠かれて係合部78が形成されており、この係合部78に、クラッチバネ60の一端部69が係合している。これによって、第1カムドラム44は、クラッチバネ筒59と共に回転可能である。また、第1カムドラム44はクラッチバネ筒59と共に、第1駆動軸27に対して相対的に軸方向に移動可能である。
さらに、第1カムドラム44には、図6(a)、(b)に示すように、その基端部77の基端面の周縁部79の一部に、可動側リブ80が形成されている。後記する作用において説明するが、第1カムドラム44が回転し、軸方向に移動すると、その回転角度及び移動位置に応じて、可動側リブ76の軸方向の先端側の面がクラッチケース蓋体73の固定側リブ76の軸方向の基端側の面に係合したり、係合が解除されたりする。
前記したとおり、第1カムドラム44の外周面には、カム溝46が形成されており、クラッチケース本体72の内面には、クラッチボール55を保持する保持溝56(図4、図10参照)が、軸方向に向けて直線的に形成されている。そして、カム溝46と保持溝56に、クラッチボール55が転動可能に嵌合されている。なお、参考までに、保持溝56は、図8、9等で模式的に示す。
第1被伝達側回転部50は、図4、図5に示すように、第1被駆動軸81と、第1被駆動軸81にスプライン結合された被伝達側噛み合い盤82と、を備えている。
第1被駆動軸81の基端側は、クラッチケース52及び第1カムドラム44内に回転可能に装入されている。第1被駆動軸81の先端側は、連結具83で第1巻き上げ回動軸13と連結されており、共に回転可能となる。連結具83は、締着環86、締め板87及びネジ88を有する。第1被駆動軸81の基端側にはスプライン部91(図4、図5参照)が形成されている。
被伝達側噛み合い盤82は、第1カムドラム44内で、第1カムドラム44に対して相対的に回転可能であり、かつ位置決め環92によって第1カムドラム44と共に軸方向に移動可能に設けられている。より具体的には、この被伝達側噛み合い盤82は、第1被駆動軸81のスプライン部91にスプライン結合して、第1被駆動軸81と共に回転可能であり、かつ第1被駆動軸81に対して軸方向に相対的に移動可能に設けられている。
図8及び図9は、第1クラッチユニット9の第1カムドラム44の外周面に形成されたカム溝46の展開図である。クラッチケース52は、ヘッドボックス2に固定されて設けられているが、このクラッチケース52の内面に軸方向に向けて直線的に形成された保持溝56を、軸方向に移動可能な第1カムドラム44との軸方向の相対的位置を示すために、模式的に示した。
被伝達側噛み合い盤82は、カム溝46と共に軸方向に移動する構成であるが、作用を説明する都合上、図8及び図9において、被伝達側噛み合い盤82を第1カムドラム44の基端に付加し、模式的に示した。さらに、軸方向には移動しない伝達側噛み合い盤61を、被伝達側噛み合い盤82に対向して模式的に示した。
さらに、図8及び図9は、カム溝46に対するクラッチボール55の位置関係とともに、クラッチケース蓋体73の固定側リブ76に対する第1カムドラム44の基端部77に形成された可動側リブ80の相対的な位置関係を示している。図8及び図9において、あたかも、クラッチケース蓋体73の固定側リブ76が移動し、第1カムドラム44の可動側リブ80が不動であるかのように記載されている。
しかしながら、図8及び図9は、あくまでも、クラッチケース蓋体73の固定側リブ76に対する第1カムドラム44の可動側リブ80の相対的な位置関係を示すものであって、実際は、固定側リブ76は、クラッチケース蓋体73の内周面の一部に形成されているのであって移動するものではなく、可動側リブ80が軸方向及び周方向に移動する。この点は、後記する図11、図14〜図17等においても同様である。
カム溝46は、主要な溝として、周回りに無端状に連続して形成されている巻き上げ溝95(図8及び図9の一点鎖線の経路参照)を備えている。巻き上げ溝95には、先端側(図8及び図9では左側)に向けて凸状に湾曲した噛み合わせ部96と、第1カムドラム44の第1の回転方向(巻き上げ方向)とは逆方向に凸状に湾曲した停止部97と、第1カムドラム44の第1の回転方向に凸状湾曲した保持部98と、を有する。
後記するが、第1カムドラム44に対して、クラッチボール55が噛み合わせ部96に相対的に移動して位置すると、第1クラッチユニット9の伝達動作を行う。また、第1カムドラム44に対して、クラッチボール55が停止部97に相対的に移動して位置すると、第1カムドラム44の第1の回転方向(反時計方向であり、第1遮蔽材3の巻き上げ方向)への回転が拘束される。
上記操作コード25による巻き上げ操作を途中で止めて離すと、第1遮蔽材3の自重降下に基づき第1カムドラム44が第2の回転方向(時計方向)へ回転し、クラッチボール55が保持部98に移動して位置し、第1遮蔽材3の自重降下に基づく第1カムドラム44の第2の回転方向(時計方向)の回転が拘束されて、第1遮蔽材3は自重降下が阻止されて、降下しないように保持される。
さらにカム溝46は、巻き上げ溝95から分岐した解除溝を有する。解除溝としては、保持部98の第2回転方向の近傍で巻き上げ溝95から分岐した主解除溝102と、噛み合わせ部96の第2回転方向の近傍で巻き上げ溝95から分岐した副解除溝103と、を有する。
主解除溝102は、基端側に向かう傾斜部106とその先の突き当たりである主解除部107を有する。主解除部107は、後記するがクラッチボール55がここに相対的に移動して位置すると、第1クラッチユニット9は伝達の解除動作を行う(図8(a)参照)。
副解除溝103は、基端側に向かう傾斜部とその先の突き当たりである副解除部111を有する。副解除部111に、クラッチボール55が第1カムドラム44に対して相対的に移動して位置すると、第1クラッチユニット9は伝達の解除動作を行う。
なお、主解除溝102及び主解除部107と、副解除溝103及び副解除部111とは、巻き上げ溝95から分岐する箇所は異なり、主、副を付しているが、構成及び解除動作を行う点では互いに同等である。主、副は、互いに区別するために付しているのであり、特に構成、作用については、特別な意味はない。
クラッチボール55は、第1駆動軸27の回転に伴い第1カムドラム44が回転すると、保持溝56の軸方向の長さの範囲内で軸方向に移動し、かつカム溝46内を、第1カムドラム44に対して相対的に移動する。保持溝56の軸方向の長さLは、カム溝46における基端側に位置する解除部(主解除部107、副解除部111)とカム溝46における先端側に位置する噛み合わせ部96との軸方向の間隔Dより小さく形成されている(図8(a)参照)。
なお、カム溝46の主解除部107及び副解除部111は、カム溝46における軸方向のほぼ最も基端側に位置する部分であり、カム溝46の噛み合わせ部96は、カム溝46における軸方向のほぼ最も先端側に位置する部分であるから、保持溝56の軸方向の長さLは、第1カムドラム44に形成されたカム溝46における、軸方向のほぼ最も基端側に位置する部分とほぼ最も先端側に位置する部分の軸方向の間隔の長さDより短く形成されているということとなる。
クラッチボール55は、保持溝56の一端及び他端まで移動するとそこで拘束され、それ以上は移動できないので、第1カムドラム44が、拘束されたクラッチボール55に対して相対的に軸方向に移動することで、クラッチボール55が噛み合わせ部96及び主解除部107まで移動して位置することができる。
その結果、第1カムドラム44と共に軸方向に移動する被伝達側噛み合い盤82を、静止された伝達側噛み合い盤61に噛み合わせたり、噛み合わせを解除したりする。この点の詳細は、後記する作用の項で、さらに詳細に説明する。
図4において、クラッチボール55がカム溝46の主解除部107に位置し、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合わせが解除状態にある時の、第1カムドラム4のカム溝46とクラッチボール55の位置関係を断面図で示すとともに、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース蓋体73の固定側リブ76に係合していない状態を示している。
また、図10(a)において、クラッチボール55がカム溝46の停止部97に位置し、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82が噛み合わせ状態にある時の、第1カムドラム44のカム溝46とクラッチボール55の位置関係を断面図で示すとともに、図10(a)、(b)において、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース蓋体73の固定側リブ76に係合している状態を側面図で示している。
クラッチケース52は、ヘッドボックス2に固定されている。なお、図示はしないが、以上説明した構成とは逆に、カム溝46をクラッチケース52の内周面に設け、保持溝56を第1カムドラム44の外周面に設ける構成としてもよい。
作用:
(1)上昇(巻き上げ)動作
以上の構成から成る日射遮蔽装置1の作用を、以下説明する。ここでは、動作開始前は、第1カムユニット9は解除された状態、即ち、図8(a)に示すように、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61と第1被伝達側回転部50の被伝達側噛み合い盤82は、互いに離れ噛み合いが解除された状態とする。
この状態では、図4、図8(a)に示すように、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80は、クラッチケース52の固定側リブ76に係合していない。このような動作開始前の状態から、操作コード25を一方向に引く操作によって第1遮蔽材3を上昇させる上昇動作(昇降コードを巻き上げる巻き上げ動作)について説明する。
操作コード25を一方向に引いて操作し、プーリ35を時計回りの方向に回転すると、図3において、中間歯車36を介して第1原動歯車37及び第2原動歯車38が共に第1の回転方向(本実施例1では図3中、反時計回りの方向)に回転する。
第1原動歯車37の第1の回転方向(反時計回りの方向)の回転は、第1一方向クラッチ39を介して、第1クラッチユニット9における第1伝達側回転部26の第1駆動軸27に伝達し、第1駆動軸27は第1の回転方向(図5中、反時計廻りの方向)に回転する。
第2原動歯車38の回転は、第2一方向クラッチ40(第2原動歯車38が第1原動歯車37とは逆方向に回転する場合のみ伝達するクラッチ)によって、第2クラッチユニット10における第2伝達側回転部31の第2駆動軸32に伝達されない。
第1駆動軸27が第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転すると、クラッチバネ筒59に巻着されたクラッチバネ60の一端部69及び第1カムドラム44の係合部78を介して、第1カムドラム44を第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転する。
すると、図8(a)に示すように、保持溝56の基端に位置し、かつ主解除溝102の主解除部107に位置していたクラッチボール55は、第1カムドラム44に対して相対的に、主解除溝102から傾斜部106及び分岐部110を通過し、巻き上げ溝95へ向けて移動し、かつ、保持溝56内を先端側(図8(a)中、左方向)に移動する。
なお、クラッチボール55は、軸方向では保持溝56の範囲内でしか移動できないので、カム溝46内のクラッチボール55の移動は、あくまでも、第1カムドラム44に対する相対的な移動である。
クラッチボール55が保持溝56の先端((図8(b)中、左端))に達すると、クラッチボール55はカム溝46内で先端側への移動が拘束されるために、第1カムドラム44が、軸方向で基端側(図8(a)中、右方向)に向けて移動する。
すると、第1カムドラム44と共に軸方向に移動する被伝達側噛み合い盤82も基端側に向けて移動し、図8(b)に示すように、伝達側噛み合い盤61と噛み合い、第1クラッチユニット9は伝達状態となる。
その結果、第1駆動軸27の第1の回転方向(反時計回りの方向)への回転は、伝達側噛み合い盤61及び被伝達側噛み合い盤82介して、第1被駆動軸81に伝達され、第1巻き上げ回動軸13による第1遮蔽材3の上昇動作が開始する。なお、図8(b)に示す状態では、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80は、クラッチケース52の固定側リブ76に係合していない。
さらに、操作コード25を同じ方向に操作し続けると、第1カムドラム44は第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転を続け、クラッチボール55は、図9(a)に示すように停止部97に達する。すると、クラッチボール55は、停止部97で拘束されるので、第1カムドラム44の回転は拘束されて停止する。
この状態で、操作コード25を同じ方向に操作し続け、第1駆動軸27及びクラッチバネ筒59を第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転すると、クラッチバネ60の一端部69が第1カムドラム44の係合部78に係止しているので、第1カムドラム44と共にクラッチバネ60の回転は停止し、クラッチバネ60によるクラッチバネ筒59の締め付けが緩む。
そのため、操作コード25を操作して第1駆動軸27の回転を続けると、クラッチバネ筒59は、クラッチバネ60に対して滑りながら回転を続け、第1被駆動軸81も回転を続け、第1巻き上げ回動軸13の回転は続き、第1遮蔽材3の上昇動作は続く。
ところで、クラッチボール55はカム溝46の停止部97に係合することで、第1カムドラム44は回転は停止するが、上記巻き上げの際に、第1巻き上げ回動軸13、第1被駆動軸81、被伝達側噛み合い盤82、伝達側噛み合い盤61等を介して、第1カムドラム44にかかる外力(反力)によって、第1カムドラム44が軸方向で左方向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除される可能性がある。
しかしながら、本発明では、クラッチボール55が停止部97で拘束され、第1カムドラム44の回転は拘束されて停止する状態では、図9(a)、図10(a)、(b)に示すように、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合する。
そのために、第1カムドラム44は、図9(a)、図10(a)、(b)において、軸方向で左方向に移動することが規制され、伝達側噛み合い盤61に対して被伝達側噛み合い盤82が左方向に移動することが規制されるので、上記巻き上げの際に、第1カムドラム44が軸方向で左向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されるようなことが防止できる。
第1遮蔽材3を所望の高さまで巻き上げてから、操作コード25を一方向に引くことを止めて操作を停止すると、第1遮蔽材3の自重により、第1巻き上げ回動軸13は、巻き取り方向とは逆方向、即ち、本実施例1では第2の方向(時計回りの方向)に回転し、第1被駆動軸81、被伝達側噛み合い盤82、伝達側噛み合い盤61、第1駆動軸27、クラッチバネ筒59及びクラッチバネ60を介して、第1カムドラム44は、第2の方向(時計回りの方向)に回転する。
この回転によって、クラッチボール55は、図9(b)に示すように、カム溝46における保持部98内に入り、第1遮蔽材3の自重降下による第1カムドラム44の第2の回転方向(時計回りの方向)の回転は停止する。これによって、第1遮蔽材3を所望の高さまで開いた状態で保持することができる。
クラッチボール55が保持部98で拘束され、第1カムドラム44の回転は拘束されて保持されている状態では、図9(a)に示すように停止部97で拘束されている状態と同様に、図9(b)に示すように、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合する。
そのために、第1カムドラム44は、図9(b)において、軸方向で左向に移動することが規制され、伝達側噛み合い盤61に対して被伝達側噛み合い盤82が左方向に移動することが規制されるので、保持状態において、仮に地震等によって第1カムドラム44が軸方向で左向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されるようなことが防止できる。
(2)降下(巻き降ろし)動作
上記のとおり上昇位置に保持した状態(図9(b)参照)の第1遮蔽材3を降下させる際には、操作コード25を、上昇の際と同じ一方向に若干引くと、第1クラッチユニット9において、クラッチボール55は、図9(b)に示す保持部98から、巻き上げ溝95を進み、分岐部110又は分岐部110を超える位置まで、第1カムドラム44に対して相対的に移動する。
そして、操作コード25を一方向に引くことを止めると、第1遮蔽材3の自重により第1巻き上げ回動軸13は、巻き上げ方向とは逆方向、即ち、本実施例1では第2の回転方向(時計回りの方向)に回転し、第1被駆動軸81、被伝達側噛み合い盤82、伝達側噛み合い盤61、第1駆動軸27、クラッチバネ筒59及びクラッチバネ60を介して、第1カムドラム44を第2の回転方向(時計回りの方向)に回転する。
すると、クラッチボール55は、分岐部110から主解除溝102内に入り傾斜部106から主解除部107へと、第1カムドラム44に対して相対的に移動しようとするが、保持溝56の基端で軸方向の移動は拘束されるので、第1カムドラム44が先端側に向けて移動する。
そのため、図8(a)に示すように、被伝達側噛み合い盤82と伝達側噛み合い盤61は互いに離れ、両者の噛合いは解除される。その結果、被伝達側噛み合い盤82、第1被駆動軸81及び第1巻き上げ回動軸13は、自由に回転可能となり、第1遮蔽材3は自重で降下して閉じた状態となる。
この際、被伝達側噛み合い盤82と伝達側噛み合い盤61の噛合いは解除されているので、第1遮蔽材3の自重降下による第1被駆動軸81の第2の回転方向(時計回りの方向)の回転は、第1駆動軸27、クラッチバネ筒59及び第1カムドラム44には伝達されない。
なお、上昇動作では前記したとおり、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61と第1被伝達側回転部50の被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されている状態(図8(a)参照)から、操作コード25を一方向に引く操作をして、図8(b)に示すように噛み合い状態とし、第1遮蔽材3を上昇させる。
このように噛み合い状態としてから、すぐ操作コード25の操作を停止すると、第1カムドラム44が第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転して、図示はしないが、クラッチボール55は、噛み合わせ部96を過ぎてから副解除溝103への分岐部104を経由して副解除溝103に入り、その副解除部111で停止する。
これにより、クラッチボール55が主解除部107内に入った場合と同様に、図8(a)に示すような、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61と第1被伝達側回転部50の被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されている状態となる。
第2クラッチユニット:
以上、第1クラッチユニット9の構成、作用について説明したが、第2クラッチユニット10(図2参照)の構成、作用は、第1クラッチユニット9と略同じである。また、第2クラッチユニット10についても、第1クラッチユニット9と同様に、図11(a)、(b)に示すとおり、第2クラッチユニット10の基端部77の可動側リブ80とクラッチケース52の固定側リブ76が係脱可能に設けられている。
但し、第2クラッチユニット10の第2駆動軸32(図4参照)及び第2被駆動軸84の回転方向は第2の回転方向(時計回りの方向)であり、第1駆動軸27の回転方向とは逆である。
第2クラッチユニット10の作用は、第2カムドラム45によって、第2伝達側回転部31の伝達側噛み合い盤61と第2被伝達側回転部51の被伝達側噛み合い盤82を、噛み合わせ、噛み合わせを解除する切り替え動作は、上昇させる(巻き上げる)際及び自重降下の際の、回転方向が上記のとおり逆であることを除いて、第1クラッチユニット9の場合と同じである。
即ち、第2遮蔽材4を上昇させる(巻き上げる)場合には、操作コード25を第1遮蔽材3を上昇させる場合とは逆の方向(他方方向)に引いて操作し、プーリ35を第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転すると、図3において、中間歯車36を介して第1原動歯車37及び第2原動歯車38が共に第2の回転方向(時計回りの方向)に回転する。
第2原動歯車38の第2の回転方向への回転は、第2一方向クラッチ40を介して、第2クラッチユニット10における第2伝達側回転部の第2駆動軸32に伝達し、第2駆動軸32は第2の回転方向(時計回りの方向)に回転する。第1原動歯車37の回転は、第1一方向クラッチ39によって、第1クラッチユニット9における第1伝達側回転部26の第1駆動軸27に伝達されない。
このように第2駆動軸32の回転方向が第1駆動軸27の回転方向とは逆であることに対応して、図示はしないが、クラッチバネの巻き方向は、第1クラッチユニット9のクラッチバネ60とは逆向きである。
また、第2クラッチユニット10の第2カムドラム45のカム溝46は、第1クラッチユニット9の第1カムドラム44のカム溝46とは、図11(a)、(b)に示すように、
回転方向に対して逆方向(線対称)になるように形成されている。
第2クラッチユニット10において、図11(a)は、クラッチボール55が主解除溝102の主解除部107に位置しており、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛合いは解除されており、第2クラッチユニット10は非伝達状態にあることを示している。
この状態では、第2クラッチユニット10において、図11(a)に示すように、クラッチが解除状態では、第2クラッチユニット10の基端部77の可動側リブ80とクラッチケース52の固定側リブ76が係合していない状態にある。
第2クラッチユニット10において、図11(b)は、クラッチボール55が噛み合わせ部96に位置しており、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82は噛み合っており、第2クラッチユニット10は伝達状態にあることを示している。
そして、図11(b)に示すように、クラッチボール55が停止部97内に入り、そこで係止されると、第2カムドラム45の回転は停止し、第1クラッチユニット9の場合と同様に、第2カムドラム45に相対的に第2駆動軸32、クラッチバネ筒59及び伝達側噛み合い盤61を回転させて、被伝達側噛み合い盤82及び第2被駆動軸84を介して第2遮蔽材4を巻き上げることが可能となる。
図11(b)の状態では、第1クラッチユニット9の場合と同様に、第2カムドラム45の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合する。そのため、第2カムドラム45は、軸方向で左方向に移動することが規制され、伝達側噛み合い盤61に対して被伝達側噛み合い盤82が左方向に移動することが規制される。
その結果、上記巻き上げの際に、第2カムドラム45にかかる反力によって、第2カムドラム45が軸方向で左方向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されるようなことが防止できる。
図示はしないが、クラッチボール55が保持部98内に入り、そこで係止されると、第2カムドラム45の回転は停止し、第1クラッチユニット9の場合と同様に第2遮蔽材4を開いた状態で保持することが可能となる。
この際、第2カムドラム45の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合する。そのため、第2カムドラム45及び被伝達側噛み合い盤82が、軸方向で左方向に移動することが規制されるので、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されるようなことが防止できる。そのため、第2遮蔽材4を開いた状態で安定して保持することが可能となる。
(実施例2)
本発明に係る日射遮蔽装置の実施例2を、図12〜図17において説明する。実施例2の日射遮蔽装置120は、実施例1の日射遮蔽装置1と略同じである。従って、実施例2の日射遮蔽装置120の説明において、実施例1の日射遮蔽装置1と共通する構成については、同じ符号を使用する。
概要:
実施例2の日射遮蔽装置120の構成の概要を、実施例1の日射遮蔽装置1と異なる構成を中心に、対比しながら説明する。実施例2の日射遮蔽装置120の全体構成及びプーリ操作駆動装置8は、図1〜3に示す実施例1の日射遮蔽装置1と同じであるので、説明は省略する。
実施例2の日射遮蔽装置120において、実施例1の日射遮蔽装置1と異なる点は、クラッチユニット(第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10)における一部の構成である。
具体的には、実施例2のクラッチユニットの第1クラッチユニット9は、実施例1の第1クラッチユニット9と同様に、第1伝達側回転部26及び第1被伝達側回転部50を備えているが、第1伝達側回転部26及び第1被伝達側回転部50において、一部、構成が異なる。同様に実施例2の第2クラッチユニット10についても、実施例1と第2クラッチユニット10と、一部、構成が異なる。
実施例2の第1伝達側回転部26は、図12に示すように、実施例1の第1伝達側回転部26と同様に、第1駆動軸27と、この第1駆動軸27とスプライン結合されたクラッチバネ筒59と、クラッチバネ60と、伝達側噛み合い盤61を備えている。
実施例1の第1伝達側回転部26では、伝達側噛み合い盤61は、第1駆動軸27の先端に固定されており、軸方向に移動しない構成である。しかし、実施例2の第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61は、クラッチバネ筒59の先端に固定されており、クラッチバネ筒59と一体で、第1駆動軸27と共に回転するが、第1駆動軸27に対して軸方向に相対的に移動可能である。
また、実施例2の第1伝達側回転部26のクラッチバネ筒59と伝達側噛み合い盤61は、クラッチバネ60を介して第1カムドラム44と共に回転可能であり、クラッチバネ60が緩むと第1カムドラム44に対して相対的に(独立して)も回転可能である。
また、実施例2の第1被伝達側回転部50は、実施例1の第1被伝達側回転部50と同様に、第1被駆動軸81と被伝達側噛み合い盤82を備えている。
実施例1の第1被伝達側回転部50では、被伝達側噛み合い盤82は、第1被駆動軸81にスプライン結合され、第1カムドラム44と共に軸方向に移動可能であるが、実施例2の被伝達側噛み合い盤82は、第1被駆動軸81の基端に固定されており、軸方向に移動しない構成である。
以上、実施例2のクラッチユニット(第1及び第2クラッチユニット9、10)が、実施例1のクラッチユニット(第1及び第2のクラッチユニット9、10)と相違する構成について、その概要を説明したが、両者の基本的な相違点を整理するとは、次のとおりである。
実施例1では、第1クラッチユニット9についてみると、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61は軸方向に移動しないが、第1被伝達側回転部50の被伝達噛み合い盤82が軸方向に移動することで、伝達側噛み合い盤61と被伝達噛み合い盤82の噛み合い及び噛み合いの解除を行う構成である。
これに対して、実施例2では、第1被伝達側回転部50の被伝達噛み合い盤82は軸方向に移動しないが、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61が軸方向に移動することで、伝達側噛み合い盤61と被伝達噛み合い盤82の噛み合い及び噛み合いの解除を行う構成である。
クラッチユニット:
上記のとおり実施例2の日射遮蔽装置120の構成を実施例1の日射遮蔽装置1と異なるクラッチユニット(第1及び第2のクラッチユニット9、10)の構成を中心にその概要を説明したが、さらに、実施例2のクラッチユニット(第1及び第2のクラッチユニット9、10)の構成を、図12〜図17において、詳細に説明する。
実施例2の日射遮蔽装置120においても、第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10は、それぞれプーリ操作駆動装置8の回転を、第1巻き上げ回動軸13及び第2巻き上げ回動軸14に伝達する状態と、非伝達にする状態を、切り替えると共に、従来の日射遮蔽装置で使用されているストッパーユニット(特許文献2等参照)の機能を有する。
そして、実施例2の日射遮蔽装置120においても、第1クラッチユニット9及び第2クラッチユニット10は、プーリ操作駆動装置8か伝達される回転の向きが互いに逆であることに伴い、図14、図15、図17に示すように、第1カムドラム44のカム溝46と第2カムドラム45のカム溝46の向きが、回転方向に互いに逆(線対称)である構成を除いて、構成、作用は互いに同じである。以下、その構成を第1クラッチユニット9において説明する。
実施例2の第1クラッチユニット9は、実施例1の第1クラッチユニット9と同様に、図12、図13に示すように、プーリ操作駆動装置8に連結された第1伝達側回転部26と、第1巻き上げ回動軸13に連結された第1被伝達側回転部50と、第1カムドラム44と、クラッチケース52と、クラッチケース52の内面に形成され、クラッチボール55を軸方向に所定範囲内で移動可能に保持する保持溝56と、クラッチボール55と、を備えている。
第1伝達側回転部26は、第1駆動軸27と、第1駆動軸27とスプライン結合されたクラッチバネ筒59と、クラッチバネ60と、クラッチバネ筒59の先端に固定された伝達側噛み合い盤61と、を備えている。
第1駆動軸27は、プーリ操作駆動装置8の第1一方向クラッチ39に連結され、操作コード25を一方向に引く操作により第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転する。クラッチバネ筒59は、第1駆動軸27とスプライン結合されており、第1駆動軸27と共に回転し、かつ第1駆動軸27に沿って軸方向に相対的に移動可能である。
クラッチバネ筒59の外周面には、クラッチバネ60が巻着されている。クラッチバネ60は、その弾力によって、常時はクラッチバネ筒59の外周面を締め付けており、クラッチバネ筒59が回転すると一体に回転する。
第1駆動軸27は、先端に伝達側噛み合い盤61を備えたクラッチバネ筒59と共に、第1カムドラム44内に、回転可能に装入されている。第1カムドラム44の基端部77が切り欠かれて形成された係合部78(図12、図13参照)に、クラッチバネ60の一端部69が係合している。
第1カムドラム44は、クラッチバネ60の一端部69を介して、クラッチバネ筒59と共に回転可能であり、かつクラッチバネ60が緩んだ際にはクラッチバネ筒59に対して相対的に回転可能であり、さらに、第1駆動軸27に対して相対的に軸方向に移動可能である。
クラッチケース52は、ヘッドボックス2に固定され、クラッチケース本体72と、クラッチケース本体72に装着されるクラッチケース蓋体73を備えている。第1カムドラム44は、その基端部77にカムカバー47が装着され、さらに基端部77が、第1駆動軸27及びクラッチバネ筒59と共に、クラッチケース蓋体73の内周壁内に回転可能になるように装入されている。
第1カムドラム44のクラッチケース蓋体73には、実施例1と同様に、図7(a)〜(c)に示すように、その内周壁面75の一部に固定側リブ76が形成されている。なお、固定側リブ76は、後記する可動側リブ80との位置関係を考慮して、クラッチケース本体72の内面に設けるように設計してもよい。
さらに、第1カムドラム44には、図6(a)、(b)、図12、図13に示すように、その基端部77の基端面の周縁部79の一部に、可動側リブ80が形成されている。後記する作用において説明するが、第1カムドラム44が回転し、軸方向に移動すると、その回転角度及び移動位置に応じて、可動側リブ80の軸方向の先端側の面がクラッチケース蓋体73の固定側リブ76の軸方向の基端側の面に係合したり、係合が解除されたりする。
第1カムドラム44の外周面には、周回りに無端状にカム溝46が形成されており、クラッチケース本体72の内面にはクラッチボール保持溝56が形成されている。そして、カム溝46と保持溝56に、クラッチボール55が転動可能に嵌合されている。
第1被伝達側回転部50は、図12、図13に示すように、第1被駆動軸81と、第1被駆動軸81の基端に固定された被伝達側噛み合い盤82と、を備えている。被伝達側噛み合い盤82を備えた第1被駆動軸81の基端側は、クラッチケース52及び第1カムドラム44内に回転可能に装入されている。第1被駆動軸81の先端側は、連結具83で第1巻き上げ回動軸13に連結されおり、第1巻き上げ回動軸13を共に回転する。
実施例2の第1クラッチユニット9は上記のとおり、実施例1の第1クラッチユニット9とは、第1伝達側回転部26及び第1被伝達側回転部50において一部異なる。このような相違に基づき、第1クラッチユニット9の第1カムドラム44のカム溝46の構成も異なる。以下、実施例2の第1クラッチユニット9の第1カムドラム44における、カム溝46の構成について説明する。
図14及び図15は、第1クラッチユニット9の第1カムドラム44の外周面に形成されたカム溝46の展開図である。また、クラッチケース52の内面に静止して設けられた保持溝56を、軸方向に移動可能な第1カムドラム44との軸方向の相対的位置を示すために、模式的に示した。
伝達側噛み合い盤61は、第1カムドラム44と共に軸方向に移動する構成であるが、作用を説明する都合上、図14及び図15に、伝達側噛み合い盤61を第1カムドラム44の先端側に付加し模式的に示した。さらに、軸方向には移動せず静止して設けられている被伝達側噛み合い盤82を、伝達側噛み合い盤61に対向して模式的に示した。
さらに、図14及び図15は、カム溝46に対するクラッチボール55の位置関係とともに、クラッチケース蓋体73の固定側リブ76に対する第1カムドラム44の基端部77に形成された可動側リブ80の相対的な位置関係を示している。
カム溝46は、主要な溝として、周方向に無端状に連続して形成されている巻き上げ溝95(図14及び図15の一点鎖線の経路参照)を備えている。巻き上げ溝95には、基端側(図14及び図15では右側)に湾曲した噛み合わせ部96と、第1カムドラム44の第1の回転方向(巻き上げ方向)とは逆方向に凸状に湾曲した停止部97と、第1カムドラム44の第1の回転方向に凸状に湾曲した保持部98と、を有する。
噛み合わせ部96は、後記するが、第1カムドラム44に対してクラッチボール55がここに相対的に移動して位置すると、第1クラッチユニット9の伝達動作を行う。停止部97は、後記するが、クラッチボール55がここに相対的に移動して位置すると、第1カムドラム44の第1の回転方向(反時計廻り)への回転が拘束される。
また、保持部98は、後記するが操作コード25の一方向へ引くことを途中で止めて離すと、クラッチボール55がこの保持部98に入りこみ、第1遮蔽材3の自重降下に基づく第1カムドラム44の第2の回転方向(時計廻り)への回転が拘束されて、第1遮蔽材3は自重降下しない。
さらにカム溝46は、保持部98の近傍で巻き上げ溝95から分岐した主解除溝102と、噛み合わせ部96の近傍で巻き上げ溝95から分岐部104を介した副解除溝103と、を有する。主解除溝102は、先端側に向かう傾斜部106とその先の突き当たりである主解除部107を有する。主解除部107は、後記するがクラッチボール55がここに相対的に移動して位置すると、第1クラッチユニット9は伝達の解除動作を行う(図14(a)参照)。
副解除溝103は、基端側に向かう傾斜部とその先の突き当たりである副解除部111を有する。副解除部111は、後記するがクラッチボール55がここに相対的に移動して位置すると、第1クラッチユニット9は伝達の解除動作を行う。
クラッチボール55は、第1駆動軸27の回転に伴い第1カムドラム44が回転すると、保持溝56内で保持溝の軸方向の長さLの範囲内で軸方向に移動し、かつカム溝46内を、第1カムドラム44に対して相対的に移動する。保持溝56の軸方向の長さLは、カム溝46における基端側に位置する噛み合わせ部96における先端側に位置する解除部(主解除部107、副解除部111)との軸方向の間隔Dより小さく形成されている(図14(a)参照)。
クラッチボール55は、保持溝56の一端及び他端まで移動するとそこで拘束され、それ以上は移動できないので、第1カムドラム44が、拘束されたクラッチボール55に対して相対的に軸方向に移動することで、クラッチボール55が主解除部107及び噛み合わせ部96まで移動して位置することができる。
その結果、第1カムドラム44と共に軸方向に移動する伝達側噛み合い盤61を、静止された被伝達側噛み合い盤82に噛み合わせたり、噛み合わせを解除したりする。この点の詳細は、後記する作用の項で、さらに詳細に説明する。
図14(a)において、クラッチボール55がカム溝46の主解除部107に位置し、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合わせが解除状態にある時の、第1カムドラム44のカム溝46とクラッチボール55の位置関係を断面図で示すとともに、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合していない状態を側面図で示している。
また、図15(a)、図16(a)、(b)において、クラッチボール55がカム溝46の停止部97に位置し、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82が噛み合わせ状態にある時の、第1カムドラム44のカム溝46とクラッチボール55の位置関係を断面図で示すとともに、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合している状態を側面図で示している。
作用:
以上の構成から成る実施例2の日射遮蔽装置120の作用は、実施例1の日射遮蔽装置1と略同じであるが、上記のとおりカムユニット(第1及び第2カムユニット9、10)において、一部相違するので、相違する構成に基づく作用を中心に、以下説明する。
(1)上昇(巻き上げ)動作
ここでは、動作開始前は、第1クラッチユニット9は解除された状態、即ち、図14(a)に示すように、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61と第1被伝達側回転部50の被伝達側噛み合い盤82は、互いに離れ噛み合いが解除された状態とする。
この状態では、図12、図14(a)に示すように、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80は、クラッチケース52の固定側リブ76に係合していない。このような動作開始前の状態から、操作コード25を一方向に引く操作して第1遮蔽材3を上昇させる動作(昇降コードを巻き上げる巻き上げ動作)について説明する。
操作コード25を一方向に引いて操作し、プーリ35を第2の回転方向(時計回りの方向)に回転すると、図3において、中間歯車36を介して第1原動歯車37及び第2原動歯車38が共に第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転する。
この回転は、第1一方向クラッチ39を介して、第1クラッチユニット9における第1伝達側回転部26の第1駆動軸27に伝達され、第1駆動軸27は第1の回転方向(本実施例2では反時計廻りの方向)に回転する。
第1駆動軸27が第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転すると、クラッチバネ筒59に巻着されたクラッチバネ60の一端部69を介して、第1カムドラム44を第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転する。
すると、図14(a)に示すように、主解除溝102の主解除部107で停止していたクラッチボール55は、第1カムドラム44に対しては相対的に主解除溝102の主解除部107から傾斜部106を通過し、分岐部110から巻き上げ溝95へ向けて移動し、かつ、保持溝56内を基端側(図14(a)中、右方向)に移動する。
クラッチボール55が保持溝56の基端((図14(a)中、右端))に達すると、それ以上の軸方向への移動が拘束されるために、第1カムドラム44が軸方向で先端側に移動する。
すると、第1カムドラム44と共に軸方向に移動するクラッチバネ筒59に設けられた伝達側噛み合い盤61も、軸方向で先端側に移動し、図14(b)に示すように、被伝達側噛み合い盤82と噛み合い、第1クラッチユニット9は伝達状態となる。
その結果、第1駆動軸27の第1の回転方向(反時計回りの方向)の回転は、伝達側噛み合い盤61及び被伝達側噛み合い盤82を介して、第1被駆動軸81に伝達され、第1巻き上げ回動軸13による第1遮蔽材3の上昇(巻き上げ)動作が開始する。なお、図14(b)に示す状態では、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80は、クラッチケース52の固定側リブ76に係合していない。
さらに、操作コード25を操作し続けると、第1カムドラム44は第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転を続け、クラッチボール55は図15(a)に示すように停止部97に達する。すると、クラッチボール55は停止部97で拘束されるので、第1カムドラム44の回転は拘束されて停止する。
この状態で、操作コード25を操作し続け、第1駆動軸27及びクラッチバネ筒59を第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転すると、クラッチバネ60の一端部69が第1カムドラム44の係合部78に係止しているので、第1カムドラム44と共にクラッチバネ60の回転は停止し、クラッチバネ60によるクラッチバネ筒59の締め付けが緩む。
そのため、操作コード25を操作して第1駆動軸27の回転を続けると、第1カムドラム44は回転は停止しているが、クラッチバネ筒59はクラッチバネ60に対して滑りながら回転を続け、第1被駆動軸81も回転を続ける。
ところで、クラッチボール55はカム溝46の停止部97に係合することで、第1カムドラム44は回転は停止するが、上記巻き上げの際に、第1巻き上げ回動軸13、第1被駆動軸81、被伝達側噛み合い盤82、伝達側噛み合い盤61等を介して、第1カムドラム44にかかる外力(反力)によって、第1カムドラム44が軸方向で右方向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いがはずれる可能性がある。
しかしながら、本発明では、クラッチボール55が停止部97で拘束され、第1カムドラム44の回転は拘束されて停止する状態では、図15(a)、図16(a)、(b)に示すように、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合する。
そのために、第1カムドラム44は、図15(a)、図16(a)、(b)において、軸方向で右方向に移動することが規制され、伝達側噛み合い盤61に対して被伝達側噛み合い盤82が右方向に移動することが規制されるので、上記巻き上げの際に、第1カムドラム44にかかる反力によって、第1カムドラム44が軸方向で右方向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されるようなことが防止できる。
第1遮蔽材3を所望の高さまで上昇させて(巻き上げて)から、操作コード25を一方向に引くことを止めて操作を停止すると、第1遮蔽材3の自重により第1巻き上げ回動軸13は、巻き取り方向とは逆方向、即ち、本実施例2では第2の回転方向(時計回りの方向)に回転し、さらに第1被駆動軸81、被伝達側噛み合い盤82、伝達側噛み合い盤61、クラッチバネ筒59及びクラッチバネ60を介して、第1カムドラム44は、第2の回転方向(時計回りの方向)に回転する。
この回転によって、クラッチボール55は、図15(b)に示すように、保持部98内に入り、第1遮蔽材3の自重降下による第1カムドラム44の第2の回転方向(時計回りの方向)への回転は停止する。これによって、第1遮蔽材3を所望の高さまで開いた状態で保持することができる。
クラッチボール55が保持部98で拘束され、第1カムドラム44の回転は拘束されて保持されている状態では、図15(a)に示す停止部97で拘束されている状態と同様に、図15(b)に示すように、第1カムドラム44の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合する。
そのために、第1カムドラム44は、軸方向で右方向に移動することが規制され、伝達側噛み合い盤61に対して被伝達側噛み合い盤82が右方向に移動することが規制されるので、保持状態において、仮に地震等によって第1カムドラム44が軸方向で右方向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されるようなことが防止できる。
(2)降下(巻き降ろし)動作
巻き上げた状態の第1遮蔽材3を降下させる場合は、操作コード25を上昇の際と同じ一方向に若干引くと、第1クラッチユニット9において、クラッチボール55は、図15(b)に示す保持部98から、巻き上げ溝95を進み、主解除溝102との分岐部110又は分岐部110を超える位置まで、第1カムドラム44に対して相対的に移動する。
そして、操作コード25を一方向に引くことを止めて操作を停止すると、第1遮蔽材3の自重により、第1巻き上げ回動軸13は第2の回転方向(時計回りの方向)に回転し、第1被駆動軸81、被伝達側噛み合い盤82、伝達側噛み合い盤61、クラッチバネ筒59及びクラッチバネ60を介して、第1カムドラム44を第2の回転方向(時計回りの方向)に回転する。
すると、クラッチボール55は、分岐部110から主解除溝102内に入り傾斜部106から107へと、第1カムドラム44に対して相対的に移動しようとするが、保持溝56の先端で軸方向の移動は拘束されるので、第1カムドラム44が基端側に向けて移動する。
その結果、図14(a)に示すように、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82は互いに離れ、噛合いは解除される。そして、被伝達側噛み合い盤82、第1被駆動軸81及び第1巻き上げ回動軸13は、自由に回転可能となり、第1遮蔽材3は自重で降下して、閉じた状態となる。
伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛合いは解除されるので、第1遮蔽材3の自重降下による第1被駆動軸81の第2の回転方向(時計回りの方向)の回転は、第1駆動軸27、クラッチバネ筒59及び第1カムドラム44には伝達されない。
なお、上昇(巻き上げ動作)では前記したとおり、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61と第1被伝達側回転部50の被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されている状態(図14(a)参照)から、操作コード25を一方向に引く操作をして、図14(b)に示すように噛み合い状態とし、第1遮蔽材3を巻き上げる。
このようにして噛み合い状態としてから、すぐ操作コード25の操作を停止すると、第1カムドラム44が第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転して、図示はしないが、クラッチボール55は、噛み合わせ部96を過ぎてから分岐部104を通り副解除溝103に入り、その副解除部111で停止する。
これにより、クラッチボール55が主解除溝102内に入った場合(図14(a)参照)と同様に、第1伝達側回転部26の伝達側噛み合い盤61と第1被伝達側回転部50の被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されている状態となる。
第2クラッチユニット:
以上、実施例2の第1クラッチユニット9の構成、作用について説明したが、第2クラッチユニット10の構成、作用は、第1クラッチユニット9と略同じである。また、第2クラッチユニット10についても、図12、図17(a)、(b)に示すとおり、第2クラッチユニット10の基端部77の可動側リブ80とクラッチケース52の固定側リブ76が係脱可能に設けられている。
但し、第2クラッチユニット10の第2駆動軸32及び第2被駆動軸84の回転方向は第2の回転方向(時計回りの方向)であり、第1駆動軸27の回転方向とは逆である。
第2クラッチユニット10の第2カムドラム45による、第2伝達側回転部31の伝達側噛み合い盤61と第2被伝達側回転部51の被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除する切り替え動作は、上昇させる(巻き上げる)際及び自重降下の際の、回転方向が上記のとおり逆であることを除いて、第1クラッチユニット9の場合と同じである。
即ち、第2遮蔽材4を上昇させる(巻き上げる)場合には、第1遮蔽材3を巻き上げる場合とは逆に、操作作コードを他方向に引いて操作し、プーリ35を第1の回転方向(反時計回りの方向)に回転すると、図3において、中間歯車36を介して第1原動歯車37及び第2原動歯車38が共に第2の回転方向(時計回りの方向)に回転する。
第2原動歯車38の第2の回転方向(時計回りの方向)の回転は、第2一方向クラッチ40を介して、第2クラッチユニット10における第2伝達側回転部31の第2駆動軸32に伝達し、第2駆動軸32は第2の回転方向(時計回りの方向)に回転する。第1原動歯車37の回転は、第1一方向クラッチ39によって、第1クラッチユニット9における第1伝達側回転部26の第1駆動軸27に伝達されない。
このように第2駆動軸32の回転方向が第1駆動軸27の回転方向とは逆であることに対応して、第2クラッチユニット10の第2カムドラム45のカム溝46は、第1クラッチユニット9の第1カムドラム44のカム溝46とは、図17(a)、(b)に示すように、回転方向に対して逆方向(線対称)になるように形成されている。
第2クラッチユニット10において、図17(a)は、クラッチボール55が主解除溝102の突き当たりの主解除部107に位置しており、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛合いは解除されており、第2クラッチユニット10は非伝達状態にあることを示している。
この状態では、第2クラッチユニット10において、図17(a)に示すように、第2クラッチユニット10の基端部77の可動側リブ80とクラッチケース52の固定側リブ76が係合していない状態にある。
第2クラッチユニット10において、クラッチボール55が、図17(b)の2点鎖線に示す状態では、噛合わせ部96に位置しており、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82は噛み合っており、第2クラッチユニット10は伝達状態にあることを示している。
そして、図17(b)に示すように、クラッチボール55が停止部97内に入り、そこで係止されると、第2カムドラム45の回転は停止し、第1クラッチユニット9の場合と同様に、第2カムドラム45に対して、第2駆動軸32、クラッチバネ筒59及び伝達側噛み合い盤61を相対的に回転させて、被伝達側噛み合い盤82及び第2被駆動軸84を介して第2遮蔽材4を巻き上げることが可能となる。
図17(b)の状態では、第1クラッチユニット9の場合と同様に第2カムドラム45の基端部77の可動側リブ80が、クラッチケース52の固定側リブ76に係合する。そのため、第2カムドラム45は、軸方向で右方向に移動することが規制され、被伝達側噛み合い盤82に対して伝達側噛み合い盤61が右方向に移動することが規制される。
その結果、上記巻き上げの際に、第2カムドラム45にかかる反力によって、第2カムドラム45が軸方向で右方向に移動して、伝達側噛み合い盤61と被伝達側噛み合い盤82の噛み合いが解除されるようなことが防止できる。
以上、本発明に係る日射遮蔽装置を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。