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JP5202167B2 - 投写型画像表示装置 - Google Patents
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JP5202167B2 - 投写型画像表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、反射型画像形成素子や透過型画像形成素子を備えたリアプロジェクションテレビ、ビデオプロジェクタ等の投写型画像表示装置に関するものである。
投写型画像表示装置の画質を高めるうえからは、その投写光学系を構成するレンズやミラー等の光学素子を高い位置精度で配置する必要がある。また、熱膨張や熱収縮に起因する光学素子の変形もできるだけ抑制することが望まれる。特に、隣り合う光学素子間の光路長が短い投写光学系では、画質に及ぼす光学素子の位置ずれや熱変形の影響が大きいため、各光学素子の位置精度を一段と向上させる必要があると共に、各光学素子の熱変形も一段と抑制することが望まれる。
そのため、例えば特許文献1に記載されたミラー保持機構では、背面投写型映像表示装置で用いられる樹脂製ミラーを特定の支持枠、すなわち樹脂製ミラーがその下端中央部を中心として放射状に膨張、収縮し得るように支持する支持枠で支持すると共に、この支持枠の背後に該支持部材から離隔させて背面側部材を配置し、背面側部材に対して樹脂製ミラーを付勢部材で前方に弾性付勢することで樹脂製ミラーの熱変形を抑制している。
特許第3643810号公報
しかしながら、上記のミラー保持機構によって樹脂製ミラーを高い位置精度の下に保持するためには、上記支持枠の工作精度および当該ミラー保持機構の組立精度をそれぞれ高くしなければならず、投写型画像表示装置(背面投写型映像表示装置)の製造コストが嵩み易い。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、画質の高いものを低コストの下に作製し易い投写型画像表示装置を得ることを目的とする。
この発明の投写型画像表示装置は、映像光を形成する画像形成素子を含む照明ユニットと、照明ユニットからの映像光を平面形状の反射面で所定方向に反射する第1反射光学素子と、第1反射光学素子で反射した映像光を非球面形状の反射面で所定方向に反射する第2反射光学素子とを有する投写光学系と、照明ユニット、第1反射光学素子および第2反射光学素子を保持するベースと、ベースに形成され、第1反射光学素子と当接して第1反射光学素子の取付け位置を規定するベース側第1位置決め部と、ベースに形成され、第2反射光学素子と当接して第2反射光学素子の取付け位置を規定するベース側第2位置決め部と、を備え、ベース側第1位置決め部は、第1反射光学素子に当接可能に形成された複数の突起を含み、ベース側第2位置決め部は、第2反射光学素子に当接可能に形成されたすり鉢状の凹部を含み、複数の突起と凹部とは、ベースを構成する1つの部材中に一体成形されていることを特徴とする。
この発明の投写型画像表示装置では、ベース側第1位置決め部とベース側第2位置決め部とがベースに一体成形されているので、第1反射光学素子および第2反射光学素子それぞれの位置決め精度がベース(各位置決め部を含む)および各反射光学素子それぞれの精度にのみ依存する。例えば特許文献1に記載されたミラー保持機構のような部材を用いて位置決めする場合に比べ、個々の反射光学素子の位置決め精度を低下させる要因が少ない。その結果として、この発明によれば、画質の高い投写型画像表示装置を高い歩留りの下に作製し易くなる。
以下、この発明の投写型画像表示装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は、この発明の投写型画像表示装置の一例を概略的に示す部分断面図であり、図2は、図1に示した投写型画像表示装置での投写光学系を概略的に示す斜視図である。図1に示す投写型画像表示装置80は、ベース1と、該ベース1に保持された照明ユニット20、第1反射光学素子30、および第2反射光学素子50と、スクリーン70とを備えており、第1反射光学素子30および第2反射光学素子50により投写光学系60が構成されている。
この投写型画像表示装置80では、照明ユニット20から出射された映像光ILが第1反射光学素子30の反射面31、第2反射光学素子50の反射面51で順次反射して、スクリーン70の背後から該スクリーン70に投写される。スクリーン70を除いた各部材は図示を省略した筐体に収められており、スクリーン70は、スクリーンフレーム(図示せず)に保持されて筐体の窓部に配置されている。
図1および図2に示すように、上記のベース1は、主平坦部1aと該主平坦部1aよりも一段高い位置に形成されたステージ部1bとを有している。第1反射光学素子30の取付け位置を規定するベース側第1位置決め部3がステージ部1bに設けられており、第2反射光学素子50の取付け位置を規定するベース側第2位置決め部7が主平坦部1aに設けられている。ベース側第1位置決め部3は複数の突起3a,3b……(図2参照)により構成され、ベース側第2位置決め部7は主平坦部1aの中央付近に形成されている。
また、ベース1は、ベース側第2位置決め部7の後方に配置されて第2反射光学素子50の傾きを可変にする保持部10も有している。この保持部10は、第2反射光学素子50の素子側ガイド部55に係合するベース側ガイド部13と、第2反射光学素子50の両側部それぞれに設けられた取付け部55,55に対応して配置されて該取付け部55を変位させる傾き調節部材14(図1参照)と、取付け部55を弾性力で傾き調節部材14に押し付ける押付け部材15とを含んでいる。素子側ガイド部55とベース側ガイド部13とを互いに係合させた状態で傾き調節部材14により取付け部55を変位させることで、第2反射光学素子50の傾きを調節することができる。なお、当該保持部10は、4つのネジにより主平坦部1aに固定されている。
照明ユニット20は、光源部(図示せず)から出射された光を集光する集光光学系21と、該集光光学系21で集光された光を空間変調して映像光ILを形成する画像形成素子23と、該画像形成素子23で形成された映像光ILを拡大する投写レンズ25(図1参照)と、これらを収容するユニットケース2c(図2参照)とを有している。上記の光源部は、例えばランプ光源、レーザー光源、発光ダイオード光源等を用いて構成され、レーザー光源や発光ダイオード光源を用いた場合には、光源からの出射光が光ファイバにより集光光学系21に伝送される。図示の例では、便宜上、2つのレンズ21a,21bで集光光学系21を表している。画像形成素子23としては、例えば液晶パネル等の透過型画像形成素子や、DMD(Digital Micromirror Device)等の反射型画像形成素子が用いられる。
上記の集光光学系21および画像形成素子23の各々はユニットケース26に収容されており、投写レンズ25はその光出射面をユニットケース26外に位置させた状態でユニットケース26に収容されている。投写レンズ25は固定具27とネジ28とを用いてベース1の主平坦部1aに固定されており、ユニットケース26はネジ29によりベース1の主平坦部1aに固定されている。照明ユニット20から出射される上記の映像光ILは投写光学系60に入射し、該投写光学系60で拡大されてスクリーン70に投写される。
投写光学系60は、第1反射光学素子30と第2反射光学素子50とを含む。第1反射光学素子30は平面形状の反射面を有しており、第2反射光学素子50は非球面形状の反射面51を有している。これら2つの反射光学素子30,50のうち、第1反射光学素子30はステージ部1bに形成されたベース側第1位置決め部3により位置決めされて、保持部材(図示せず)によりステージ部1bに固定されている。また、第2反射光学素子50は、主平坦部1aに形成されたベース側第2位置決め部7により位置決めされて、固定具9および保持部10により主平坦部1a上の所定箇所に固定されている。
照射ユニット20から出射した映像光ILは、第1反射光学素子30の反射面31で第2反射光学素子50側に反射され、第2反射光学素子50の反射面51で更に反射されてスクリーン70に入射する。なお、投写光学系60での光軸OAを図1中に一点鎖線で示してある。
上述の構成を有する投写型画像表示装置80は、ベース1上での第1反射光学素子30および第2反射光学素子50それぞれの保持、固定の仕方に特徴を有しているので、以下、図3を参照してベース1の構成を説明した後、図4〜図8を参照して各反射光学素子30,50の保持、固定の仕方について説明する。なお、図3〜図8に示す構成要素のうちで図1または図2に示したものについては、図1または図2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図3は、図1に示した投写型画像表示装置におけるベースを概略的に示す斜視図である。ただし、同図においては保持部10の図示を省略している。図3に示すように、ベース1のステージ部1bに形成されているベース側第1位置決め部3は、複数の突起(図示の例では4つの突起3a〜3d)により構成されている。個々の突起3a〜3dは直方体状を呈し、第1反射光学素子30(図1参照)の外表面に当接する平面形状の側面を有している。2つの突起3a,3bのうちの一方の突起の側面が第1反射光学素子30の一側面の下部に当接し、残り2つの突起3c,3dの側面が第1反射光学素子30の前面の下部に当接する。
ベース側第1位置決め部3により位置決めされた第1反射光学素子30をステージ部1b上に固定する際の便宜を図るために、ステージ部1bでの手前側(投写型画像表示装置80(図1参照)の前面側)には、第1反射光学素子30用の保持部材(図示せず)を固定するための3つ固定部47a,47a,47aが設けられている。
また、ベース1の主平坦部1aに形成されているベース側第2位置決め部7は、主位置決め部7aと副位置決め部7bとを有している。主位置決め部7aは、ステージ部1b側から保持部10(図1または図2参照)の配置領域側にかけて上り勾配に成形された傾斜面iを有し、この傾斜面iにはすり鉢状の凹部CP1が開口している。副位置決め部7bは、主位置決め部7aと平面視上直交する。この副位置決め部7bでの長手方向の一端側には、第2反射光学素子50用の固定具9(図1または図2参照)の一端が挿入される溝部Gが形成されており、他端側には、固定具9の他端をネジ止めする際に用いられるネジ穴SHおよび位置決め用突起PP1が形成されている。
保持部10(図1または図2参照)の配置箇所の周囲には、保持部10を主平坦部1a上に固定し易くするために、保持部10を固定する際に用いられる計4つの固定部17aが設けられている。同様に、照明ユニット20(図1または図2参照)を主平坦部1a上に固定し易くするために、照明ユニット20の配置箇所には当該照明ユニット20の下部が挿入される凹部20aが形成されており、該凹部20aの周囲には、投写レンズ25用の固定具27(図2参照)を固定する際に用いられる固定部(ネジ穴)28aと、ユニットケース26をネジ29(図2参照)で固定する際に用いられる計2つの固定部29a,29aとが設けられている。
このような構成を有するベース1は、例えば、アルミニウムやマグネシウム等の金属材料あるいは合成樹脂を用いた成形加工により作製される。また、板金やアルミニウム等を用いた切削加工によって作製することもできる。さらには、所定形状の成形品を得た後にベース側第1位置決め部3およびベース側第2位置決め部7をそれぞれ切削加工により形成することでも作製可能である。
いずれにしても、主平坦部1aとステージ部1bとは一体成形される。したがって、ベース側第1位置決め部3とベース側第2位置決め部7とはベース1に一体成形される。より厳密にいえば、ベース側第1位置決め部3とベース側第2位置決め部7とは、ベース1を構成する1つの部材中に一体成形される。保持部10は、主平坦部1aとは別部材として作製して主平坦部1aに後付けする他に、主平坦部1aおよびステージ部1bと一体成形することも可能である。
図4は、図1に示した投写型画像表示装置における第1反射光学素子を概略的に示す斜視図である。同図に示すように、第1反射光学素子30は、ベース側第1位置決め部3によってステージ部1bへの取付け位置を規定され、位置決めされたうえで、保持部材40により保持、固定されている。図示の例では、第1反射光学素子30でのクラックや欠けの発生を防ぐために、当該第1反射光学素子30の下端部に保護用テープ33が貼付されている。
前述したように、ベース側第1位置決め部3を構成する各突起3a〜3dのうち、2つの突起3a,3bの一方の突起の側面が第1反射光学素子30での一側面での下部に当接し、残り2つの突起3c,3dそれぞれの側面が第1反射光学素子30の前面の下部に当接する。このようにしてベース側第1位置決め部3により第1反射光学素子30を位置決めすると、保持部材40によって第1反射光学素子30を長手方向および厚さ方向に変位可能に保持、固定することができるようになる。
上記の保持部材40は、第1反射光学素子30の背後に位置する主板部41と、該主板部41の上部に形成されて第1反射光学素子30側に突出した係合部43と、該係合部43に2つのネジS,Sと2つのピンP,Pとで固定された押圧部45と、主板部41をステージ部1bに固定する際に用いられる計4つの固定部47(図3においては1つの固定部47のみが現れている)とを備えている。上記の係合部43は第1反射光学素子30の上面に係合し、押圧部45は、第1反射光学素子30の上面に当接して該第1反射光学素子30をステージ部1b側に押圧する2つの板バネ45a,45aを有している。
第1反射光学素子30は、ベース側第1位置決め部3によって位置決めした後、またはベース側第1位置決め部3によって位置決めしながら、保持部材40の係合部43を当該第1反射光学素子30の上面に係合させ、個々の固定部47をステージ部1b側の固定部47a(図3参照)にネジS3によりネジ止めすることで、ステージ部1bに保持、固定される。このとき、第1反射光学素子30の前面側に突起3d,3cを当接させて位置決めすることから、位置決めの際に当該第1反射光学素子30の厚み誤差の影響を受けることがなく、結果として、第1反射光学素子30の背面を基準にして位置決めする場合に比べて高い位置精度の下に当該第1反射光学素子30をステージ部1b上に固定し易い。
図5−1は、図1に示した投写型画像表示装置における第2反射光学素子を概略的に示す前面斜視図であり、図5−2は、図5−1に示した第2反射光学素子を概略的に示す背面斜視図である。図5−1に示すように、第2反射光学素子50は、非球面(非球面)形状の反射面51とその周囲を囲む外周部52とを有している。また、図5−1および図5−2に示すように、第2反射光学素子50の下端側には素子側位置決め部53が設けられており、上端側には素子側ガイド部55が設けられており、両側部には該第2反射光学素子50での幅方向外側に突出した取付け部57,57がそれぞれ設けられている。これら素子側ガイド部55および各取付け部57,57は、第2反射光学素子50の傾きを変えることで投写光学系60の光軸OAを含む垂直面内での映像光ILの反射角を調節可能にする傾き調節部として機能する。
上記の素子側位置決め部53は、第2反射光学素子50の前面側に突出した柱状部53aと背面側に突出した半球状の凸部53bとを有しており、素子側位ガイド部55は柱状を呈する。また、各取付け部57は、前面側に突出した柱状部57aと背面側に突出した半球状の凸部57bとを有している。第2反射光学素子50は、反射光学系60での光軸OA(図1参照)を含む垂直面により素子側位置決め部53および素子側ガイド部55がそれぞれ二分される位置に位置決めされて、固定具9および各押付け部材15によりベース1(図2参照)に固定され、保持される。
なお、第2反射光学素子50は、例えば、金属材料ないし合金材料からなる成形物の所定箇所を研磨やエッチングで鏡面に加工することにより、あるいは合成樹脂等からなる成形品の所定箇所にアルミニウム膜等の金属膜を貼付または蒸着して反射面を形成することにより得られる。
図6は、第2反射光学素子の素子側位置決め部を固定具によりベース側第2位置決め部に固定した状態を概略的に示す斜視図であり、図7は、第2反射光学素子の素子側位置決め部を固定具によりベース側第2位置決め部に固定した状態を概略的に示す部分断面図である。また、図8は、押付け部材により第2反射光学素子の取付け部を保持部に固定した状態を概略的に示す部分断面側面図である。
図6に示すように、固定具9は固定具本体9a、弾性部材9b(具体的にはコイルバネ;以下「コイルバネ9b」という)、および固定用ネジ9cを有しており、固定具本体9aの前面には凹部CP3が、また長手方向の一端側には位置決め用穴H3が形成されている。また、ベース側第2位置決め部7は、既に説明したように、主位置決め部7aと副位置決め部7bとを有している。
上記の固定具本体9aは、主位置決め部7aに係合した素子側位置決め部53の前面(ステージ部1b(図2参照)側の面)と、主位置決め部7aの両側面と、副位置決め部7bの前面とを覆うように配置されて、固定用ネジ9cによりベース側第2位置決め部7に固定されている。固定具本体9aの一端はベース側第2位置決め部7の溝部Gに挿入されており、位置決め用穴H3にはベース側第2位置決め部7の位置決め用突起PP1が挿入されている。また、コイルバネ9bは、素子側位置決め部53での柱状部53aを取り囲むようにして固定具本体9aと素子側位置決め部55との間に配置されている。固定用ネジ9cは、副位置決め部7bのネジ穴SH(図3参照)に螺入されている。
固定具9により素子側位置決め部53をベース側第2位置決め部7に固定した状態下では、図7に示すように、主位置決め部7aに形成されているすり鉢状の凹部CP1の内周面に素子側位置決め部53の凸部53bが当接する。また、上述のように、固定具本体9aと素子側位置決め部53との間には、柱状部53aを取り囲むようにしてコイルバネ9bが配置される。これらの結果として、素子側位置決め部53は、ベース側第2位置決め部7と共にピボット機構を形成し、かつコイルバネ9bによりベース側第2位置決め部7側に付勢された状態で、ベース側第2位置決め部7に保持、固定される。
一方、第2反射光学素子50の取付け部57(図5−1および図5−2参照)は、図8に示すように、保持部10の押付け部材15と傾き調節部材14とよって保持部10に固定される。図8に示すように、押付け部材15は部材本体15a、弾性部材15b(具体的にはコイルバネ;以下「コイルバネ15b」という)、および2つの固定用ネジ15c,15cを有しており、部材本体15aには2つの位置決め用穴H5が形成されている。
上記の部材本体15aは、取付け部57を跨ぐように配置されて、固定用ネジ15cにより保持部10の上面10aに固定されている。部材本体15aの位置決め用穴H5には、保持部10の上面10aに形成された位置決め用突起PP3が挿入されている。また、コイルバネ15bは、取付け部57での柱状部57aを取り囲むようにして部材本体15aと取付け部57との間に配置されている。固定用ネジ15cは、保持部10の上面10aに形成されたネジ穴(図示せず)に螺入されている。
傾き調節部材14は例えばネジによって構成され、その先端は平坦面とすることが好ましい。この傾き調節部材14は保持部10の裏面側から上面10aに螺入され、その先端を取付け部57の凸部57bに当接させている。傾き調節部材14の螺入深さを変化させると、コイルバネ15bの弾性変形量が変化して傾き調節部材14の先端が取付け部57の凸部55bに当接したままの状態で取付け部57が変位するので、押付け部材15の部材本体15aを保持部10に固定した後においても第2反射光学素子50の傾きを調節することができる。このとき、第2反射光学素子50の素子側ガイド部55(図5−1および図5−2参照)は、ベース側ガイド部13(図1または図2参照)と係合した状態で、反射光学系60での光軸OA(図1参照)を含む垂直面に沿って変位する。なお、ベース側ガイド部13には、素子側ガイド部55と係合する溝が形成されている。
以上、図3〜図8を参照して詳述した仕方でベース1上に第1反射光学素子30および第2反射光学素子50が保持、固定されている投写型画像表示装置80(図1参照)では、ベース側第1位置決め部3およびベース側第2位置決め部7(図3参照)の各々がベース1に一体成形されているので、第1反射光学素子30および第2反射光学素子50(図2参照)それぞれの位置決め精度がベース1および各反射光学素子30,50それぞれの精度にのみ依存する。
このため、例えば特許文献1に記載されたミラー保持機構のような部材を用いて位置決めする場合に比べ、個々の反射光学素子30,50の位置決め精度を低下させる要因が少ない。結果として、当該投写型画像表示装置80では各反射光学素子30,50の位置精度を高め易く、製造コストも抑え易い。画質の高いものを高い歩留りの下に作製し易い。
また、ベース側第1位置決め部3を複数の突起3a〜3dにより構成し、2つの突起3a,3bのうちの一方の突起の側面が第1反射光学素子30の一側面の下部に当接し、残り2つの突起3c,3dの側面が第1反射光学素子30の前面の下部に当接するようにして第1反射光学素子30を位置決めするので(図3および図4参照)、第1反射光学素子30は、ベース1に保持、固定された後に熱応力等の力が加わっても変位可能である。
同様に、第2反射光学素子50の素子側位置決め部53は、ベース側第2位置決め部7と共にピボット機構を形成し、各取付け部57は保持部10の押付け部材15により当該保持部材10に固定されるので(図7および図8参照)、第2反射光学素子50はベース1に保持、固定された後に熱応力等の力が加わっても変位可能である。したがって、投写型画像表示装置80では、熱膨張や熱収縮に起因する各反射光学素子30,50の変形も抑えられ、この点からも画質の高いものを得易い。
さらには、固定具9がコイルバネ9bを有すると共に各押付け部材15がコイルバネ15bを有しする結果として、第2反射光学素子50が常にベース側第2位置決め部7側および保持部10側に弾性力で付勢されるので、外力が加わっても第2反射光学素子50は直ぐに安定な位置に復元する。
また、投写型画像表示装置80では、第2反射光学素子50の取付け部57を押付け部材15により保持部10に固定すると共に保持部10に傾き調節部材14(図8参照)を設けて、第2反射光学素子50の位置決めをその傾きまで含めて行うことができるように構成しているので、第2反射光学素子50の位置決めをベース側第2位置決め部7の1箇所のみで行う場合に比べて、その位置精度を容易に高めることができる。
そして、第1反射光学素子30および第2反射光学素子50それぞれの下端部をベース1に直接固定しているので、ベース1を低背化し易い。ベース1を低背化することで、ベース1の低コスト化を図り易くなると共に、ベース1を輸送する際の積載効率の向上も図り易くなる。
以上、この発明の投写型画像表示装置について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、この発明は上記の形態に限定されるものではない。この発明の投写型画像表示装置は、第1反射光学素子の取付け位置を規定するベース側第1位置決め部と、第2反射光学素子の取付け位置を規定するベース側第2位置決め部とがベースに一体成形されていれば基本的によく、ベース側第1位置決め部およびベース側第2位置決め部それぞれの具体的形状は適宜変更可能である。
ただし、ベース側第1位置決め部については、ベースに保持された第1反射光学素子に熱応力等の力が加わっても第1反射光学素子が変位することで当該第1反射光学素子の変形が抑えられるように、その形状を選定することが好ましい。同様に、ベース側第2位置決め部については、第2反射光学素子をベースに保持させた後においても該第2反射光学素子の傾きを調節し易いように、また熱応力等の力が加わっても第2反射光学素子が変位することで当該第2反射光学素子の変形が抑えられるように、その形状を選定することが好ましい。
実施の形態の投写型画像表示装置では、第1反射光学素子の下端部に保護用テープが貼付されているが、該保護用テープは省略することも可能である。また、保護用テープに代えて接着性のない保護材(緩衝材)を設けることもできる。第1反射光学素子をベースに保持、固定させるための保持部材の構造は、適宜変更可能である。
第2反射光学素子の傾きを調節することができるように投写型画像表示装置を構成するか否かは適宜選択可能である。実施の形態で説明したように第2反射光学素子に傾き調節部を設けてベースの保持部に保持させることで第2反射光学素子の傾きを調節可能にする場合、傾き調節部と保持部との当接箇所、例えば図2に示した素子側ガイド部55とベース側ガイド部13との当接箇所や、図8に示した取付け部57と傾き調節部材14との当接箇所に予め潤滑剤を塗布しておくと、傾きの微調節がし易くなる。また、外力や熱応力等が加わったときに第2反射光学素子が比較的自由に変位することになるので、第2反射光学素子の変形を抑え易くなる。第2反射光学素子の傾きを微調節するうえからは、傾き調節部材14として狭ピッチのネジを用いることが好ましい。
互いに当接する部材の少なくとも一方をフッ素系樹脂等の摺動材で作製したり、摺動材でコーティングしたりした場合にも、上記潤滑剤を予め塗布した場合と同様の技術的効果が得られる。なお、上記の傾き調節部材としてネジを用いる場合、該ネジは保持部に直接螺入させてもよいし、所定のネジ穴を有する別の部品を保持部に取り付けて当該部品に螺入させてもよい。
第2反射光学素子の素子側位置決め部をベース側第2位置決め部に係合させて固定する際に用いる固定具は、その長手方向の両端部をベース側第1位置決め部にネジ止めしてもよい。第2反射光学素子の取付け部を保持部に保持、固定させる際に用いる押付け部材についても同様である。この発明については、上述した以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
この発明の投写型画像表示装置は、民生用や業務用のテレビジョン受像機やモニタ装置、業務用のディスプレイ装置等として用いることができる。
この発明の投写型画像表示装置の一例を概略的に示す部分断面図である。 図1に示した投写型画像表示装置での投写光学系を概略的に示す斜視図である。 図1に示した投写型画像表示装置におけるベースを概略的に示す斜視図である。 図1に示した投写型画像表示装置における第1反射光学素子を概略的に示す斜視図である。 図1に示した投写型画像表示装置における第2反射光学素子を概略的に示す前面斜視図である。 図5−1に示した第2反射光学素子を概略的に示す背面斜視図である。 第2反射光学素子の素子側位置決め部を固定具によりベース側第2位置決め部に固定した状態を概略的に示す斜視図である。 第2反射光学素子の素子側位置決め部を固定具によりベース側第2位置決め部に固定した状態を概略的に示す部分断面図である。 押付け部材により第2反射光学素子の取付け部を保持部に固定した状態を概略的に示す部分断面側面図である。
符号の説明
1 ベース
3 ベース側第1位置決め部
3a〜3d 突起
7 ベース側第2位置決め部
7a 主位置決め部
7b 副位置決め部
9 固定部材
9a 固定部材本体
9b 弾性部材(コイルバネ)
9c ネジ
10 保持部
13 ベース側ガイド部
14 傾き調節部材
15 押付け部材
15a 部材本体
15b 弾性部材(コイルバネ)
15c ネジ
20 照明ユニット
30 第1反射光学素子
31 反射面
33 保護用テープ
40 保持部材
50 第2反射光学素子
51 反射面
53 素子側位置決め部
53b 半球状の凸部
55 素子側ガイド部
57 取付け部
57b 半球状の凸部
60 投写光学系
70 スクリーン
80 投写型画像表示装置
CP1 すり鉢状の凹部

Claims (8)

  1. 映像光を形成する画像形成素子を含む照明ユニットと、
    前記照明ユニットからの前記映像光を平面形状の反射面で所定方向に反射する第1反射光学素子と、該第1反射光学素子で反射した前記映像光を非球面形状の反射面で所定方向に反射する第2反射光学素子とを有する投写光学系と、
    前記照明ユニット、前記第1反射光学素子および前記第2反射光学素子を保持するベースと、
    前記ベースに形成され、前記第1反射光学素子と当接して該第1反射光学素子の取付け位置を規定するベース側第1位置決め部と
    前記ベースに形成され、前記第2反射光学素子と当接して該第2反射光学素子の取付け位置を規定するベース側第2位置決め部と、を備え、
    前記ベース側第1位置決め部は、前記第1反射光学素子に当接可能に形成された複数の突起を含み、
    前記ベース側第2位置決め部は、前記第2反射光学素子に当接可能に形成されたすり鉢状の凹部を含み、
    前記複数の突起と前記凹部とは、前記ベースを構成する1つの部材中に一体成形されていることを特徴とする投写型画像表示装置。
  2. 前記複数の突起の各々は、前記第1反射光学素子の外表面に当接する平面形状の側面を有することを特徴とする請求項1に記載の投写型画像表示装置。
  3. 前記第2反射光学素子は、前記凹部の内周面に当接する半球状の凸部を含む素子側位置決め部を有し、
    前記凸部は、前記凹部と共にピボット機構を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の投写型画像表示装置。
  4. 前記素子側位置決め部は、前記第2反射光学素子の下端側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の投写型画像表示装置。
  5. 前記ベースは、前記ベース側第2位置決め部の後方に配置されて前記第2反射光学素子を該第2反射光学素子の傾き可変に保持する保持部を更に有し、
    前記第2反射光学素子は、前記保持部に係合して該保持部により傾き可変に保持される複数の傾き調節部を有し、
    前記第2反射光学素子の傾きを変えることで前記投写光学系の光軸を含む垂直面内での映像光の反射角を調節可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の投写型画像表示装置。
  6. 前記第2反射光学素子が有する複数の傾き調節部は、
    前記第2反射光学素子の上端側に設けられて前記光軸を含む垂直面により二分される素子側ガイド部と、
    前記第2反射光学素子での両側部それぞれに設けられて該第2反射光学素子での幅方向外側に突出した取付け部と、
    を含み、
    前記保持部は、
    前記素子側ガイド部に係合するベース側ガイド部と、
    前記取付け部毎に該取付け部に当接して配置されて、対応する取付け部を変位させる傾き調節部材と、
    前記取付け部を弾性力で前記傾き調節部材に押し付ける押付け部材と、
    を含み、
    前記素子側ガイド部と前記ベース側ガイド部とを互いに係合させた状態で前記傾き調節部材により前記取付け部を変位させることで、前記第2反射光学素子の傾きを調節することができることを特徴とする請求項5に記載の投写型画像表示装置。
  7. 前記取付け部と前記傾き調節部材との当接箇所に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項5または6に記載の投写型画像表示装置。
  8. 前記第1反射光学素子の下端部に保護用テープが貼付されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の投写型画像表示装置。
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