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JP5212285B2 - コネクタ - Google Patents
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本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、従来のコネクタが開示されている。このものは相手ハウジングと嵌合可能なハウジングを備え、ハウジングには、基端から先端にかけて片持ち状に延びるロックアームが形成されている。ロックアームは、両ハウジングの嵌合時に相手ハウジングの相手ロック部を弾性的に係止して、両ハウジングを嵌合状態に保持する役割をはたす。また、ハウジングには、ロックアームの基端部を覆う第1壁とロックアームの先端部を覆う第2壁とが形成され、第1、第2壁間には、ロックアームのロック状態を解除するための解除空間が保有されている。さらに、ハウジングには、ロックアームを挟んだ両側に、解除空間の両側を塞ぐように配置される一対の保護壁が立ち上げ形成されている。保護壁の立ち上げ端は第1、第2壁の上端とほぼ同じ高さ位置に連なって配置されている。
ここで、両ハウジングを互いに離脱させる際には、解除空間に指を差し入れ、指の先端でロックアームの中間部を押圧して、ロックアームをロック解除方向に撓み変形させるようになっている。
特開2008−66030号公報
ところで、上記従来のコネクタでは、保護壁の立ち上げ端(上端)とロックアームの中間部との間の高低差が大きいため、解除空間に指を深く挿入させる必要があった。しかし、解除空間の開口面積はハウジングのサイズに応じて規定されるためこれを拡げることは難しく、指の先端がロックアームの中間部に至るまでにその挿入動作が保護壁によって阻まれることがあった。すなわち、上記従来のコネクタでは、ロックアームに対するロック解除操作を行い難く、作業性が悪いという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ロック解除操作の作業性を改善することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、前記ハウジングに形成されて、基端から先端にかけて片持ち状に延び、前記ハウジングを嵌合状態に保持するロックアームと、前記ハウジングに形成されて、前記ロックアームの基端部を覆うように配置される第1壁と、前記ハウジングに形成されて、前記ロックアームの先端部を覆うように配置され、前記第1壁との間に前記ロックアームの中間部に対するロック解除操作を行うための解除空間を有する第2壁と、前記ハウジングに立ち上げ形成されて、前記ロックアームを挟んだ両側に配置され、前記解除空間の両側を塞ぐように配置される一対の保護壁とを備えたコネクタであって、前記両保護壁には、前記第1、第2壁よりも低い位置でかつ前記ロックアームの中間部よりも高い位置まで切り落とされた段差部が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記相手ハウジングには、前記ロックアームと係止可能な相手ロック部が形成され、前記相手ロック部は、前記両ハウジングの嵌合時に前記解除空間の外側に配置されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の記載のものにおいて、前記段差部は、前記両ハウジングの嵌合時に前記相手ロック部が側面視で隠れるように、前記相手ロック部から位置ずれして配置されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両ハウジングを互いに離脱させるに際し、解除空間に指を差し込み、指の先端でロックアームの中間部を押圧することにより、ロックアームをロック解除方向に変位させることができる。この場合、両保護壁には、第1、第2壁よりも低い位置に切り落とされた段差部が形成されているから、段差部内に指が挿入されることにより、解除空間にさほど指を深く挿入しなくても、ロックアームのロック解除操作を行うことができる。つまり、指の挿入動作が保護壁によって阻まれることがなく、ロック解除操作の作業性が改善される。
<請求項2の発明>
相手ロック部が両ハウジングの嵌合時に解除空間の外側に配置されているから、解除空間に指を差し込むときに、指の先端が相手ロック部と干渉するのが回避され、ロック解除時における円滑な操作性が確保される。
<請求項3の発明>
両ハウジングの嵌合時に相手ロック部が側面視で隠れるように、段差部が相手ロック部から位置ずれして配置されているから、側面外方からの異物が相手ロック部と干渉するのが防止される。
本発明の実施形態1のコネクタにおいて、相手ハウジングと正規嵌合状態にあるハウジングの断面図である。 ハウジングの断面図である。 ハウジングの正面図である。 ハウジングの背面図である。 ハウジングの平面図である。 ハウジングの側面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。実施形態1のコネクタは、相手ハウジング60と嵌合可能なハウジング10と、ハウジング10に装着される端子金具80とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については、両ハウジング10、60の相互の嵌合面側を前方とする。
相手ハウジング60は合成樹脂製であって、図1に示すように、筒状のフード部61を有している。フード部61内には、相手端子金具のタブ91が突出して配置されている。フード部61の奥壁63の上端には相手ロック部62が形成されている。相手ロック部62は、奥壁63の上端からいったん上方へ立ち上がったあと前方へ突出する形態とされ、その先端部にはロック爪64が下向きに形成されている。ロック爪64の後面は相手側のロックアーム18と係止可能な被係止面65とされている。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図2及び図3に示すように、端子金具80を収容可能なブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の周りを取り囲む筒状の嵌合筒部12と、嵌合筒部12及びハウジング本体11に連結される連結部13とを有している。嵌合筒部12とハウジング本体11との間には、相手側のフード部61が進入可能な嵌合空間14が前方に開口して形成されている。連結部13は、ハウジング本体11の前後方向中央より少し後方と嵌合筒部12の後端との間に架設されている。
ハウジング本体11には、端子金具80を収容可能なキャビティ15が前後方向に形成されている。キャビティ15の内面には端子金具80を係止可能なランス16が撓み可能に形成され、キャビティ15内に正規挿入された端子金具80はランス16によって弾性的に抜け止めされるようになっている。
端子金具80は導電性金属板を曲げ加工等して一体に成形され、タブ91を受けてこれに接続可能な箱状の接続部81と、接続部81の後方に位置して電線70の端末部に接続可能なオープンバレル状のワイヤバレル82及びインシュレーションバレル83とからなる。ワイヤバレル82は電線70の端末部で露出する導体にかしめ接続され、インシュレーションバレル83は電線70の端末部の絶縁被覆に嵌着されたゴム栓75にかしめ接続されている。ゴム栓75は、その内周面が電線70の外周面に密着されるとともに、その外周面がキャビティ15の内周面に密着され、これによりハウジング10内を液密にシールする役割をはたす。
ハウジング本体11における連結部13寄りの位置には、段付き部17が形成され、段付き部17を境とした後方の部分(連結部13側)が前方の部分よりも厚肉とされている。また、ハウジング本体11の外周面における段付き部17の前方にはシールリング77が嵌着されている。シールリング77は、嵌合空間14に進入するフード部61とハウジング本体11との間に弾縮されて、両ハウジング10、60間を液密にシールする役割をはたす。
ハウジング本体11の上面には、ロックアーム18が形成されている。ロックアーム18は連結部13と一体化されつつハウジング本体11の上面から立ち上がる支点部19と、支点部19から前方へ二股状に延びる左右一対のアーム部21と、両アーム部21の先端同士を連ねるロック本体22とからなり、両アーム部21が支点部19を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。両アーム部21は、自然状態ではほぼ水平に配置されている。ロック本体22の後方で、かつ両アーム部21の内側には、ロック溝23が前後方向に延びるとともに後面に開口して形成され、ロック溝23には、両ハウジング10、60の嵌合時に相手のロック爪64が嵌り込むようになっている。ロック溝23の前端であるロック本体22の後面は、相手ロック部62と係止可能な係止面24とされている。
支点部19の後端には、図6に示すように、側面視三角形状の押圧部25が形成されている。押圧部25はその前端が支点部19の後面に一体に連結されているとともに、その下端がハウジング本体11の上面に一体に連結され、かつその後端がハウジング本体11の上面から支点部19の後面にかけて上り勾配で傾斜するテーパ状に形成されている。押圧部25の後端における斜面は、両ハウジング10、60の嵌合時に後方から指等で押圧される押圧面26とされている。
嵌合筒部12の上部には、第1、第2壁27、28が形成されているとともに、左右一対の保護壁29が形成されている。第1壁27は、図2に示すように、ロックアーム18の基端部、詳細には両アーム部21の基端部を覆うように配置され、その後端が連結部13の上端に一体に連なっている。第2壁28は、ロックアーム18の先端部、詳細には両アーム部21の先端部及びロック本体22を覆うように配置され、第1壁27よりも厚肉であって第1壁27よりも高い位置に配置されている。第2壁28とロックアーム18の先端部との間には、前方から相手ロック部62が進入可能な進入空間31が前方に開口しかつ嵌合空間14と連通して形成されている。
また、両保護壁29は、ロックアーム18を挟んだ両側に配置され、その後端が第1壁27の左右両端と一体に連結されているとともに、その前端が第2壁28の左右両端と一体に連結されている。第1、第2壁27、28間で、かつ両保護壁29間には、図5に示すように、平面視略方形の解除空間32が区画して形成されている。解除空間32の左右両側は両保護壁29によって塞がれている。そして、解除空間32には、ロックアーム18の中間部、詳細には両アーム部21の中間部の上面が臨むように配置され、ここに差し入れられる指Fの先端部によってロックアーム18が押圧されて下方へ撓み変形されるようになっている(図1を参照)。
さて、両保護壁29の上端には、その前後両端から一段低い位置に、左右一対の段差部33が切り落として形成されている。両段差部33は、第1、第2壁27、28の上面よりも低く、かつアーム部21の中間部の上面よりも高い位置に配され、第1、第2壁27、28の上面及びアーム部21の中間部の上面と平行するよう略水平に配置されている。そして、両保護壁29には、段差部33の後端から第1壁27の上端にかけて上り勾配で傾斜するテーパ状の第1斜面34が形成されている。また、両保護壁29には、段差部33の前端から第2壁28の上端にかけて上り勾配で傾斜するテーパ状の第2斜面35が形成されている。第2斜面35は、第1斜面34よりも急傾斜とされ、かつ第2壁28が第1壁27よりも上位に配される分、第1斜面34の長さよりも長くされている。段差部33は、アーム部21の上面と近接して配置され、アーム部21との間の高低差は第1壁27の厚みより小さくされている。
次に、本発明のコネクタの作用効果を説明する。
図2に示すように、ハウジング本体11のキャビティ15内に後方から電線70及びゴム栓75付きの端子金具80を挿入するとともに、ハウジング本体11の外周面にシールリング77を嵌着させる。続いて、両ハウジング10、60を互いに正対させ、その状態で両ハウジング10、60の嵌合動作を開始する。両ハウジング10、60の嵌合過程では、押圧部25の押圧面26を後方から指で押圧することにより、相手ハウジング60のフード部61内にハウジング本体11を円滑に挿入させることができる。また、両ハウジング10、60の嵌合過程では、相手ロック部62が進入空間31に進入して、ロック爪64がロック本体22と干渉し、ロックアーム18が下方へ撓み変形される。両ハウジング10、60が正規嵌合されると、図1に示すように、ロックアーム18が弾性復帰するとともに、ロック溝23に相手ロック部62のロック爪64が嵌り込んで係止面24と被係止面65とが対峙し、もって両ハウジング10、60が嵌合状態に保持される。なお、係止面24と被係止面65とは、両ハウジング10、60の離脱方向とは反対方向に沿って傾斜する逆テーパ面とされ、その係止強度が高められている。
上記のように両ハウジング10、60が正規嵌合された状態では、相手ロック部62は、解除空間32には非進入とされて解除空間32の外側に配置されている。詳しくは、相手ロック部62は、両ハウジング10、60の正規嵌合時に側面視で嵌合筒部12によって隠蔽されており、その先端が第2斜面35よりもロック本体22側にあって前後方向に関して段差部33と位置ずれして配置されている。
ところで、メンテナンス等の必要に応じて両ハウジング10、60を互いに離脱させる際には、解除空間32内に指Fを挿入し、指Fの先端を両アーム部21の中間部の上面に宛がいつつそこを下方(ロック解除方向)へ押圧する。すると、両アーム部21が支点部19を中心として下方へ撓み変形され、それと同時にロック爪64がロック溝23から離間してロックアーム18によるロック状態が解除される。その状態で、両ハウジング10、60を反対方向に引っ張ることにより、両ハウジング10、60を互いに離間させることができる。
上記の場合に、両保護壁29にはそれぞれ段差部33が形成されているため、段差部33と両アーム部21との間の高低差が小さくなって、解除空間32の深さが浅くなり、解除空間32に指Fをさほど深く挿入しなくても、指Fの先端を両アーム部21の中間部に接触させることができる。したがって、指Fの先端が両保護壁29に干渉等してロックアーム18に対するロック解除操作が阻まれることがなく、良好な作業性が実現される。一方、ロックアーム18の両側外方には保護壁29が配置されるため、側面外方からの異物がロックアーム18と干渉するのが保護壁29によって防止される。なお、指Fの先端の左右両側を両段差部33に載せつつ、指Fの先端の中央部でロックアーム18を押圧することができる。また、解除空間32内に指Fを挿入するにあたり、第1、第2斜面34、35が指Fの誘い込みとして機能し得る。
さらに、相手ロック部62が両ハウジング10、60の嵌合時に解除空間32の外側に配置されているため、解除空間32に指Fを差し込むときに、指Fの先端が相手ロック部62と干渉するのが回避され、ロック解除時における円滑な操作性が確保される。
さらにまた、両ハウジング10、60の嵌合時に相手ロック部62が側面視で隠れるように、段差部33が相手ロック部62から位置ずれして配置されているから、側面外方からの異物が相手ロック部62と干渉するのが防止され、相手ロック部62とロックアーム18とのロック状態が偶発的に解除されるのを回避できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第1、第2壁は互いに同じ高さ位置に配置されていてもよい。
(2)上記実施形態とは逆に、ハウジングがタブを有する雄端子金具を収容可能な雄ハウジングであって、相手ハウジングが雌端子金具を収容可能な雌ハウジングであってもよい。
(3)両ハウジングを互いに離脱させるに際し、解除空間に指の代わりに治具を差し込み、治具の先端でロックアームをロック解除方向に撓み変形させることも可能である。
F…指
10…ハウジング
18…ロックアーム
27…第1壁
28…第2壁
29…保護壁
32…解除空間
33…段差部
60…相手ハウジング
62…相手ロック部

Claims (3)

  1. 相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、
    前記ハウジングに形成されて、基端から先端にかけて片持ち状に延び、前記ハウジングを嵌合状態に保持するロックアームと、
    前記ハウジングに形成されて、前記ロックアームの基端部を覆うように配置される第1壁と、
    前記ハウジングに形成されて、前記ロックアームの先端部を覆うように配置され、前記第1壁との間に前記ロックアームの中間部に対するロック解除操作を行うための解除空間を有する第2壁と、
    前記ハウジングに立ち上げ形成されて、前記ロックアームを挟んだ両側に配置され、前記解除空間の両側を塞ぐように配置される一対の保護壁とを備えたコネクタであって、
    前記両保護壁には、前記第1、第2壁よりも低い位置でかつ前記ロックアームの中間部よりも高い位置まで切り落とされた段差部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記相手ハウジングには、前記ロックアームと係止可能な相手ロック部が形成され、前記相手ロック部は、前記両ハウジングの嵌合時に前記解除空間の外側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記段差部は、前記両ハウジングの嵌合時に前記相手ロック部が側面視で隠れるように、前記相手ロック部から位置ずれして配置されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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