JP5213593B2 - まな板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
上記の対策としては、端切れ材の樹脂材料を白色部分と黒色部分に分離して各色の原料に混ぜることも考えられるが、このような樹脂の分離作業には手間がかかり、結果として製造コストが嵩むことになる。
前記課題を解決するための第1発明のまな板は、
第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層が白色、前記第2表面層が黒色、前記中間層が前記第1表面層の白色と前記第2表面層の黒色との混合色にそれぞれ配色される構成とした。
つまり、白黒の2色の樹脂材料のみでまな板を製造すると、上記のように材料コスト面で問題が生じるが、本発明では中間層に第1表面層(白色)と第2表面層(黒色)の混合色を採用することで、端切れ材を中間層の原料として再利用することを可能とし、上記の問題を解決した。一般には、樹脂の色が増える程製造コストが増大するところ、本発明では樹脂の色が増えても樹脂原料を有効利用することにより逆に製造コストを抑えることができる。
また、各層の樹脂原料に有彩色の着色材を少量添加して各層に色味を付けるようにしてもよい。
すなわち、第1発明のまな板の製造方法は、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記中間層の樹脂原料に混合する工程を含むことが望ましい。
また、製造過程で生じた端切れ材を中間層の樹脂原料として無駄なく簡単に再利用することができ、原料の有効利用を図ることが可能になる。なお、本発明の「仕上工程」にはカット工程の他、まな板の表面加工などの工程が含まれる。
第1発明においては、第1表面層に白色、第2表面層に黒色をそれぞれ採用したが、第1表面層および第2表面層の色は必ずしもこれらに限定されず、白または黒以外の色を採用することもできる。第1表面層と第2表面層のいずれか一方または両方を赤、青、緑などの有彩色にしても構わない。例えば第1表面層を白色、第2表面層を赤色、中間層をこれらの混合色(ピンク色)とする構成、第1表面層を青色、第2表面層を黒色、中間層をこれらの混合色(紺色)とする構成、第1表面層を青色、第2表面層を赤色、中間層をこれらの混合色(紫色)とする構成等を採用することもできる。
第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層がそれぞれ異なる色に配色され、前記中間層の色が前記第1表面層の色と前記第2表面層の色との混合色になっている構成とした。
また、まな板の中間層の色に第1表面層と第2表面層との混合色が採用されるため、製造過程で生じた端切れ材を中間層の樹脂原料として簡単に再利用することができる。再生材を含む中間層はまな板の側面に見えるだけで表裏面には見えないため、仮に中間層の色がまな板の外観として好まれない色であっても、その影響が小さくなる。
さらに、各層の外観がグラデーションとして表れるため、まな板のデザイン性を向上させることもできる。
すなわち、第2発明のまな板の製造方法は、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記中間層の樹脂原料に混合する工程を含む構成とした。
また、製造過程で生じた端切れ材を中間層の樹脂原料として無駄なく簡単に再利用することができ、製造コストの節約を図ることが可能になる。
第2発明において、第1表面層と第2表面層との混合色を中間層に採用しているが、混合色の層は、必ずしも中間層である必要はなく、第1表面層または第2表面層に採用することもできる。
すなわち、第3発明のまな板は、
第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層がそれぞれ異なる色に配色され、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層のうちいずれか一層が他層の色の混合色になっている構成とした。
また、第1表面層、第2表面層および中間層のうちいずれか一層に他の層の混合色が採用されるため、製造過程で生じた端切れ材を混合色の樹脂原料として簡単に再利用することができる。
すなわち、第3発明のまな板の製造方法は、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記一層の樹脂原料に混合する工程を含む構成とした。
また、製造過程で生じた端切れ材を混合色の層の樹脂原料として無駄なく簡単に再利用することができ、製造コストの節約を図ることが可能になる。
第3発明において、混合色の層が黒色、他の層が白を含まない有彩色になるように各層を配色してもよい。
すなわち、第4発明のまな板は、
第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層がそれぞれ異なる色に配色され、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層のうちいずれか一層が黒色であり、他の層が白を含まない有彩色である構成とした。
また、第1表面層、第2表面層および中間層がうちいずれか一層が黒色で、他の層は白を含まない有彩色であるため、端切れ材を黒色の層の樹脂原料に混合して比較的簡単に黒に着色し直すことができる。このため、端切れ材をまな板の樹脂原料として有効に再利用することができる。
すなわち、第4発明のまな板の製造方法は、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記一層の樹脂原料に混合するとともに黒色に着色する工程を含む構成とした。
また、製造過程で生じた端切れ材を黒色の層の樹脂原料として無駄なく簡単に再利用することができ、製造コストの節約を図ることが可能になる。
本発明(第1〜4発明)において、まな板の用途は限定されず、家庭用であっても、業務用であっても構わない。
樹脂材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等を用いるとよい。各層の樹脂材料に同一の樹脂を採用することで、端切れ材や不良品を中間層の樹脂材料として容易に再利用することができる。
第1表面層および第2表面層の厚みは、中間層よりも十分に薄くすることが望ましい。このように設定することで、中間層に端切れ材を多量に混合しやすくなり、第1表面層および第2表面層に抗菌剤等の機能性材料を集中的に混入させることができる。
本発明(第1〜4発明)において、「仕上工程」はカット工程を含み、その他まな板の製造に必要な表面加工などの工程を含む。
また、本発明(第1〜4発明)において、中間層が複数の層であってもよい。中間層を複数の層にする場合には、各層にグラデーションが表れるように積層することで、まな板の外観を美しく保つことができる。
また、本発明(第1〜4発明)によるまな板の製造方法において、端切れ材を中間層の樹脂原料に混合する工程では、混合前に端切れ材を粉砕して用いることが望ましい。端切れ材をあらかじめ細かく砕いておくことで樹脂原料の溶融状態にムラが生じにくくなるためである。
不良品・回収品の再利用の方法としては、例えば表面の汚れや劣化部分(望ましくは表裏および側面を合わせた六面全体)を切削をした後、洗浄工程を経て粉砕し、樹脂原料に混ぜる。変色や劣化の対策として、新品原料をブレンドして着色を行うようにしてもよい。
本発明(第1〜4発明)は、単独で適用してもよいし、組み合わせて適用してもよい。これらの発明に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
第1実施形態のまな板を図1〜図3に示した。図1に示すように、まな板10は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を積層してなるもので、矩形の板体12の表裏面が調理面として使用される。まな板10の長手方向の端部には把手孔13が貫通している。板体12の四隅の角部は円弧状に面取りされている。
図示はされないが板体12の表裏の外周端および把手孔13の縁についても若干の面取りが施されている。これらの面取りによりまな板10を手で掴みやすくなっている。
このように第1表面層L1と第2表面層L2の層厚比に基づいて中間層L3の混合色を選定することで、中間層L3の樹脂原料にまな板10の端切れ材等を混合しても中間層L3の色合いがほとんど変化しなくなる。
このようにまな板10では、白黒の調理面を必要に応じてリバーシブルで使い分けることができるため、食材毎に2枚のまな板を準備する手間がない。
各原料は適量の着色材を混合して色調整される。これにより第1表面層L1が白色、第2表面層L2が黒色、中間層L3がグレー色になる。
また、端切れ材等を中間層L3の樹脂材料として簡単に再利用することができ、製造コストを大幅に抑えることができる。
まな板20は、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなるもので、矩形の板体22の表裏面が調理面として使用される。長手方向の両端部には、左右互い違いで縦断面弧状の切り欠きがあり、これらの切り欠きにより把手部23,24が形成されている。
また、中間層L3に第1表面層L1と第2表面層L2との混合色が採用されるため、まな板20の端切れ材等を中間層L3の原料として簡単に再利用することができる。
さらに、板体22の厚み方向に側面に各層の色がグラデーションをなして表れるため、まな板のデザイン性を高めることができる。
さらには、まな板20の把手部23,24に手指を掛けて簡単にまな板20を裏返すことができ、リバーシブルの調理面をより快適に使用することができる。
まな板30は、第1表面層L1に混合色を採用したものである。図7および図8に示すように、矩形の板体32の表裏に調理面が形成される。まな板30の厚み方向には、上方側に第1表面層L1、下方側に第2表面層L2、両層L1,L2の間に中間層L3が設けられる。第2表面層L2は黒色、中間層L3は白色、第1表面層L1は両層L2,L3の混合色(グレー色)にそれぞれ配色される。
また、第1表面層L1に第2表面層L2と中間層L3との混合色が採用されるため、端切れ材等を第1表面層L1の原料として簡単に再利用することができる。
例えば第1表面層L1、第2表面層L2および中間層L3のいずれか2層に赤、青、緑、黄などのそれぞれ異なる有彩色を採用し、残りの1層に他の層の混合色を採用してもよい。また、第1表面層L1、第2表面層L2および中間層L3のいずれか2層に白を含まない有彩色を採用し、残りの1層に黒色を採用してもよい。このような構成によれば、まな板の端切れ材等を混合色または黒色の層の樹脂原料として簡単に再利用することができる。
また、第1表面層L1、第2表面層L2および中間層L3に赤、青、緑、黄などの着色材を少量配合して色味を付けてもよい。このような構成によれば、各層にパステル調のグラデーションを与えることができ、高級感のあるまな板を得ることができる。
端切れ材等を中間層の樹脂原料に混合する方法としては、粒状または粉状にしたものを投入する他、切断機で適当な大きさに切断したものを投入してもよい。
12 板体
13 把手孔
14 金型(ダイ)
15 押出機
16 冷却機
17 引出機
18 切断機
19 端切れ材
20 まな板(第2実施形態)
22 板体
23,24 把手部
30 まな板(第3実施形態)
32 板体
33 把手孔
L1 第1表面層
L2 第2表面層
L3 中間層
Claims (12)
- 第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層が白色、前記第2表面層が黒色、前記中間層が前記第1表面層の白色と前記第2表面層の黒色との混合色にそれぞれ配色されることを特徴とするまな板。 - 請求項1記載のまな板であって、前記中間層の色は、前記第1表面層の樹脂原料と前記第2表面層の樹脂原料とを両層の層厚比で混合して得られる樹脂材料とほぼ同一の色に設定される、まな板。
- 請求項1または2記載のまな板の製造方法であって、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記中間層の樹脂原料に混合する工程を含む、まな板の製造方法。 - 第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層がそれぞれ異なる色に配色され、前記中間層の色が前記第1表面層の色と前記第2表面層の色との混合色になっていることを特徴とするまな板。 - 請求項4記載のまな板であって、前記中間層の色は、前記第1表面層の樹脂原料と前記第2表面層の樹脂原料とを両層の層厚比で混合して得られる樹脂材料とほぼ同一の色に設定される、まな板。
- 請求項4または5記載のまな板の製造方法であって、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記中間層の樹脂原料に混合する工程を含む、まな板の製造方法。 - 第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層がそれぞれ異なる色に配色され、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層のうちいずれか一層が他層の色の混合色になっていることを特徴とするまな板。 - 請求項7記載のまな板であって、前記一層の色は、前記他層の樹脂原料を各層の層厚比で混合して得られる樹脂材料とほぼ同一の色に設定される、まな板。
- 請求項7または8記載のまな板の製造方法であって、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記一層の樹脂原料に混合する工程を含む、まな板の製造方法。 - 第1表面層と、
この第1表面層の反対側に設けられる第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層との間に設けられる中間層とを備えた積層構造の樹脂製まな板であって、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層は、同一の樹脂材料からなり、
かつ、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層がそれぞれ異なる色に配色され、前記第1表面層、前記第2表面層、前記中間層のうちいずれか一層が黒色であり、他の層が白を含まない有彩色であることを特徴とするまな板。 - 請求項10記載のまな板の製造方法であって、
前記第1表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第2表面層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記中間層の樹脂原料を押出機に導入する工程、
前記第1表面層、前記第2表面層および前記中間層が積層された板状体を前記押出機の金型から押し出す工程、
前記板状体を所定形状にカットしてまな板を仕上げる工程、
前記押出工程または前記仕上工程で生じた端切れ材を前記一層の樹脂原料に混合するとともに黒色に着色する工程を含む、まな板の製造方法。 - 請求項3、6、9または11記載のまな板の製造方法であって、前記端切れ材に代えて、前記まな板の製造過程で生じた不良品、または売れ残りや中古などの回収品を用いる、まな板の製造方法。
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