JP5224873B2 - 除湿用シート状物及び除湿用フィルター材 - Google Patents
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(1)(a)多孔質シリカ、(b)吸湿性塩を少なくとも含有してなり、(a)多孔質シリカに対する(b)吸湿性塩の含有割合が20〜130質量%であり、(b)吸湿性塩としてグアニジン塩を使用する除湿用シート状物、
(2)さらに、(c)有機繊維と(d)セルロース系フィブリル化繊維とを含有してなる上記(1)記載の除湿用シート状物、
(3)(c)有機繊維として、熱融着性有機繊維を少なくとも含有してなる上記(2)記載の除湿用シート状物、
(4)(c)有機繊維として、(c1)繊度0.01dtex以上0.30dtex以下の有機繊維、(c2)繊度0.30dtexを超えて0.45dtex以下の有機繊維、(c3)繊度0.45dtexを超えて2.5dtex以下の有機繊維から選ばれる少なくとも2種を含有してなる上記(2)記載の除湿用シート状物、
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の除湿用シート状物を含有してなる除湿用フィルター材
によって、上記課題を解決できることを見出した。
(1)高結晶性、高配向性材料であるセルロース系材料を繊維状、パルプ状又は適当な大きさのペレット状に調製した後、水中に分散させ、ビーター、コニカルリファイナー、シングルディスクリファイナー、ダブルディスクリファイナー、高圧ホモジナイザー、サンドミル等を用いてフィブリル化する方法(特開平3−174091公報参照)や、
(2)酢酸菌等の微生物から産生されるバクテリアセルロースを離解する方法(特開平7−118303号公報参照)
を挙げることができる。
(I)(a)多孔質シリカを含有するウェブを作製した後に、(b)吸湿性塩を担持させる方法、
(II)別に用意した紙、布帛、フィルム等の基材に、(a)多孔質シリカと(b)吸湿性塩を同時に又は別々に担持させる方法
が挙げられる。本発明の除湿用フィルター材を製造する方法としては、
(III)上記(I)や(II)で製造された除湿用シート状物をフィルター加工する方法、(IV)(a)多孔質シリカのみを含有するウェブを作製した後にフィルター加工を行い、その後、(b)吸湿性塩を担持させる方法、
(V)別に用意した紙、布帛、フィルム等の基材をフィルター加工した後、(a)多孔質シリカと(b)吸湿性塩を同時に又は別々に担持させる方法
等を挙げることができる。
表2に示した配合比率で抄紙用スラリー(固形分濃度2質量%)を調製した。得られたスラリーに凝集剤(商品名:パーコール57、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ)を固形分に対して0.2%添加し、円網型抄紙機で坪量72g/m2に抄紙し、(a)多孔質シリカを含有するウェブを得た。さらに、得られたウェブをスルファミン酸グアニジン水溶液(商品名:サンフレーム NF−6、サンノプコ(株)製)に含浸させ、乾燥温度90℃で乾燥して(b)吸湿性塩を含有させて、シート状物を得た。スルファミン酸グアニジン水溶液の濃度は、(a)多孔質シリカに対する(b)吸湿性塩の含有割合が表3の評価2欄に記載した値となるように、各実施例において適宜調整した。実施例3及び4は参考例である。
表2に示した配合比率で抄紙用スラリー(固形分濃度2質量%)を調製した。得られたスラリーに凝集剤(商品名:パーコール57、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ)を固形分に対して0.2%添加し、円網型抄紙機で坪量72g/m2に抄紙し、(a)多孔質シリカを含有するウェブを得た。さらに、得られたウェブを5%塩化マグネシウム水溶液に含浸させ、乾燥温度90℃で乾燥して(b)吸湿性塩を含有させて、シート状物を得た。
表2に示した配合比率で抄紙用スラリー(固形分濃度2質量%)を調製した。得られたスラリーに凝集剤(商品名:パーコール57、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ)を固形分に対して0.2%添加し、円網型抄紙機で坪量72g/m2に抄紙し、(a)多孔質シリカを含有するウェブを得た。さらに、得られたウェブをスルファミン酸グアニジン(15%)及び塩化マグネシウム(3%)を含む水溶液に含浸させ、乾燥温度90℃で乾燥して(b)吸湿性塩を含有させて、シート状物を得た。
表2に示した配合比率で抄紙用スラリー(固形分濃度2質量%)を調製した。得られたスラリーに凝集剤(商品名:パーコール57、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ)を固形分に対して0.2%添加し、円網型抄紙機で坪量72g/m2に抄紙し、(a)多孔質シリカを含有するウェブを得、これを比較例のシート状物とした。
表2に示した配合比率で抄紙用スラリー(固形分濃度2質量%)を調製した。得られたスラリーに凝集剤(商品名:パーコール57、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ)を固形分に対して0.2%添加し、円網型抄紙機で坪量72g/m2に抄紙し、(a)多孔質シリカを含有しないウェブを得た。さらに、得られたウェブをスルファミン酸グアニジン水溶液に含浸させ、乾燥温度90℃で乾燥して、(b)吸湿性塩のみを16%含有させたシート状物を得た。
表2に示した配合比率で抄紙用スラリー(固形分濃度2質量%)を調製した。得られたスラリーに凝集剤(商品名:パーコール57、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ)を固形分に対して0.2%添加し、円網型抄紙機で坪量72g/m2に抄紙し、(a)多孔質シリカを含有しないウェブを得た。さらに、得られたウェブをスルファミン酸グアニジン水溶液に含浸させ、乾燥温度90℃で乾燥して、(b)吸湿性塩のみを16%含有させたシート状物を得た。
表2に示した配合比率で抄紙用スラリー(固形分濃度2質量%)を調製した。得られたスラリーに凝集剤(商品名:パーコール57、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ)を固形分に対して0.2%添加し、円網型抄紙機で坪量72g/m2に抄紙し、(a)多孔質シリカを含有しないウェブを得た。さらに、得られたウェブを塩化マグネシウム水溶液に含浸させ、乾燥温度90℃で乾燥して、(b)吸湿性塩のみを13%含有させたシート状物を得た。
実施例及び比較例で得られたウェブを600℃にて灰化し、ウェブ中の無機成分(SiO2)の含有割合[%]を求め、表3に示した。
(b)吸湿性塩のコーティング前後のウェブの質量差から、(b)吸湿性塩の付着量を算出した。評価1で求めた(a)多孔質シリカの含有率とこの付着量とから、(a)多孔質シリカに対する(b)吸湿性塩の含有割合[%]を算出し、表3に示した。
(b)吸湿性塩をコーティングしたときに、ウェブの変化を目視で観察し、結果を表3に示した。
実施例及び比較例で得られたシート状物を片段コルゲート加工(2.0mm段高、4.8mmピッチ)して、これを20cm幅にスリットし、さらに円柱状に巻き上げて、直径10cm、長さ20cmの除湿用フィルター材を製造した。
除湿用フィルター材の製造時の加工性や粉落ちの有無を表3に示した。
30℃、相対湿度80%(絶対水分量:24.3g)に調整した可変恒温恒湿室内において、未晒しパルプシート上に除湿用フィルター材を放置し、48時間経過後の未晒しパルプシートの濡れを観察し、結果を表3に示した。
○:液だれが少し発生していて、除湿用フィルター材を放置した箇所が濡れているが、その面積比率は45%未満である。
△:液だれが発生していて、除湿用フィルター材を放置した箇所が濡れているが、その面積比率は45%以上70%未満である。
×:液だれが発生し、除湿用フィルター材を放置した箇所が濡れていて、その面積比率は70%以上である。
図1に、本評価で使用した吸脱着性測定装置の断面概略図を示す。除湿用フィルター材を充填したステンレス管1(内径:12cm、長さ20cm)の上流側に、開閉弁6を介して、ステンレス管2(内径:12cm、長さ30cm)が取り付けられている。また、下流側には、開閉弁7を介して、ステンレス管3(内径12cm、長さ30cm)が取り付けられている。ステンレス管2及びステンレス管3には、温湿度計4及び5が各々挿入されていて、空気(上流側)及び空気(下流側)の温湿度を測定できるようになっている。
まず、吸放湿測定装置を25℃、相対湿度60%(絶対水分量:13.8g)に調整した可変恒温恒湿室に入れる。開閉弁6及び7を開いて、ステンレス管2から、この空気を45℃に調整した加熱空気を、下流側面風量が2m/秒になるように流入させ、除湿用フィルター材を初期乾燥状態に調整する。
その後、加熱空気の流入を止め、開閉弁6及び7を閉めて、30分間放置し、除湿用フィルター材の温度を25℃にまで下げる。続いて、開閉弁6及び7を開いて、ステンレス管2から、25℃、相対湿度60%の空気を、下流側面風量が2m/秒になるように流入させ、温湿度計5で測定された温湿度を6分間記録する。開閉弁6及び7を開ける直前30秒の絶対湿度の平均値からの絶対湿度変動量から吸着された水分量を算出し、開閉弁6及び7を開けた直後から15秒間及び75秒間の変動水分量を積算して、それぞれ15秒吸着量(1回目)及び75秒吸着量(1回目)とした。
次に、一旦空気の流入を止め、開閉弁6及び7を閉める。再度、開閉弁6及び7を開いて、ステンレス管2から、25℃、相対湿度60%の空気を45℃に調整した加熱空気を、下流側面風量が2m/秒になるように流入させ、温湿度計5で測定された温湿度を6分間記録する。開閉弁6及び7を開ける直前30秒の絶対湿度の平均値からの絶対湿度変動量から放湿された水分量を算出し、開閉弁6及び7を開けた直後から75秒間の変動水分量を積算して、75秒脱着量(1回目)とした。
2 ステンレス管(上流側)
3 ステンレス管(下流側)
4 温湿度計(上流側)
5 温湿度計(下流側)
6 開閉弁(上流側)
7 開閉弁(下流側)
Claims (5)
- (a)多孔質シリカ、(b)吸湿性塩を少なくとも含有してなり、(a)多孔質シリカに対する(b)吸湿性塩の含有割合が20〜130質量%であり、(b)吸湿性塩としてグアニジン塩を使用する除湿用シート状物。
- さらに、(c)有機繊維と(d)セルロース系フィブリル化繊維とを含有してなる請求項1記載の除湿用シート状物。
- (c)有機繊維として、熱融着性有機繊維を少なくとも含有してなる請求項2記載の除湿用シート状物。
- (c)有機繊維として、(c1)繊度0.01dtex以上0.30dtex以下の有機繊維、(c2)繊度0.30dtexを超えて0.45dtex以下の有機繊維、(c3)繊度0.45dtexを超えて2.5dtex以下の有機繊維から選ばれる少なくとも2種を含有してなる請求項2記載の除湿用シート状物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の除湿用シート状物を含有してなる除湿用フィルター材。
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