以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
本発明の一実施形態に係るゴルフシューズは、軸足用靴2及び蹴足用靴4からなる。図1及び2には、軸足用靴2が示されている。この軸足用靴2は、右利きゴルファーに着用される。左利きゴルファーのための軸足用靴は、図2に示された軸足用靴2の形状が反転した形状を有する。
軸足用靴2は、アッパー6とソール8とを備えている。ソール8は、インソール10、ミッドソール12及びアウトソール14からなる。図1及び2において、符号Xで示されているのは幅方向であり、符号Yで示されているのは長さ方向であり、符号Zで示されているのは鉛直方向である。
アッパー6には、既知の材料が用いられる。天然皮革、合成皮革、人工皮革、織布等が、アッパー6に用いられうる。アッパー6の内面に、内材が貼り付けられてもよい。典型的な内材は、織布である。内材として、透湿防水材料が用いられてもよい。典型的な透湿防水材料は、ゴアテックス(登録商標)からなるブーティである。
インソール10は、ミッドソール12と積層されている。インソール10は、織布又は発泡合成樹脂からなる。インソール10は、足と接触する。このインソール10は、軸足用靴2を履く動作において、足の滑りに寄与する。インソール10はさらに、履き心地に寄与する。インソール10が設けられなくてもよい。
ミッドソール12は、発泡体からなる。好ましくは、ミッドソール12は、多数の独立気泡を含む。着地時に、ミッドソール12は圧縮変形を起こす。この圧縮変形により、衝撃が吸収される。ミッドソール12における好ましい基材ポリマーは、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である。衝撃吸収性の観点から、ミッドソール12の硬度は70以下が好ましく、65以下が特に好ましい。強度の観点から、硬度は40以上が好ましい。硬度は、「JIS K 6253」の規定に準拠して、タイプAのデュロメーターにて測定される。
アウトソール14は、ミッドソール12の下側に位置している。アウトソール14は、ミッドソール12と接合されている。接合は、接着剤によって達成されうる。アウトソール14は、架橋ゴムからなる。好ましい基材ゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)及びウレタンゴムが例示される。アウトソール14に、合成樹脂又はエラストマーが用いられてもよい。アウトソール14は、気泡を含まない。耐摩耗性の観点から、アウトソール14の硬度は70以上が好ましく、75以上が特に好ましい。足の変形への追従性の観点から、硬度は85以下が好ましく、80以下が特に好ましい。硬度は、「JIS K 6253」の規定に準拠して、タイプAのデュロメーターにて測定される。
図2には、アウトソール14の底面が示されている。このアウトソール14は、ベース16と多数の突起18を備えている。それぞれの突起18は、ベース16から突出している。この突起18は、軸足用靴2の防滑性能に寄与する。防滑性能の観点から、突起18の高さは2mm以上が好ましく、4mm以上が特に好ましい。突起18の剛性の観点から、突起18の高さは15mm以下が好ましく、10mm以下が特に好ましい。防滑性能の観点から、突起18とこれに隣接する他の突起18の間の距離は、5mm以上が好ましい。
図2において符号MLで示されているのは、最長線である。最長線MLは、アウトソール14の底面の輪郭内に画かれうる線分の中で最も長い線分である。最長線MLの長さは、符号Lで示されている。符号Ptで示されているのは最長線MLの爪先側端であり、符号Phで示されているのは最長線MLの踵側端である。最長線MLは、長さ方向Yに沿っている。
図2には、インサイド基準線Si及びアウトサイド基準線Soが示されている。インサイド基準線Siは、輪郭のインサイド端Piを通過する。インサイド基準線Siは、最長線MLと平行である。アウトサイド基準線Soは、輪郭のアウトサイド端Poを通過する。アウトサイド基準線Soは、最長線MLと平行である。インサイド基準線Siとアウトサイド基準線Soとの距離は、靴幅Wと称される。
図2には、第一区画線S1及び第二区画線S2が示されている。第一区画線S1は、最長線MLと平行である。インサイド基準線Siから第一区画線S1までの距離は、W/3である。第二区画線S2は、最長線MLと平行である。アウトサイド基準線Soから第二区画線S2までの距離は、W/3である。
図2には、第三区画線S3及び第四区画線S4が示されている。第三区画線S3は、点P3において最長線MLと直交している。最長線MLの爪先側端Ptから点P3までの距離は、0.10Lである。第四区画線S4は、点P4において最長線MLと直交している。最長線MLの爪先側端Ptから点P4までの距離は、0.40Lである。
図2には、インサイドゾーンZi、センターゾーンZc及びアウトサイドゾーンZoが示されている。インサイドゾーンZiは、インサイド基準線Si、第一区画線S1、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。センターゾーンZcは、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。アウトサイドゾーンZoは、第二区画線S2、アウトサイド基準線So、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。
本発明者は、透明な台の上でゴルファーにスイングさせることにより、アウトソール14にかかる力の位置を観察した。さらに本発明者は、アウトソール14にかかる力のベクトルを測定した。この測定には、三次元床反力計が用いられた。力の位置とベクトルとを測定する装置を、本発明者は、特願2009−147700において提案した。
図3において、矢印Tpで示されているのはトップ位置での力のベクトルのX−Y成分であり、矢印Dpで示されているのはダウンスイングでの力のベクトルのX−Y成分であり、矢印Ipで示されているのはインパクトでの力のベクトルのX−Y成分である。後述されるように、それぞれのベクトルは、Z成分も有する。
図3に示されるように、トップ位置でのベクトルTpの向きは、X方向において負の成分と、Y方向において正の成分とを有する。本発明者の得た知見によれば、このベクトルTpと最長線ML(図2参照)との角度は、ほぼ40°である。トップ位置では、力は主としてインサイドゾーンZiにかかっている。
図3に示されるように、ダウンスイングでのベクトルDpの向きは、Y方向とほぼ一致する。ダウンスイングでは、力は主としてセンターゾーンZcにかかっている。
図3に示されるように、インパクトでのベクトルIpの向きは、X方向において正の成分と、Y方向において正の成分とを有する。本発明者の得た知見によれば、このベクトルIpと最長線ML(図2参照)との角度は、ほぼ40°である。インパクトでは、力は主としてアウトサイドゾーンZoにかかっている。
図4(a)には、インサイドゾーンZiに存在する突起18aが示されている。図4(b)は、図4(a)のB−B線に沿った断面図である。この突起18aは、接地面20、爪先側壁22、踵側壁24、インサイド壁26及びアウトサイド壁28を備えている。図4(a)のB−B線は、接地面20の面積中心Cを通過している。B−B線は、最長線MLに対して、反時計回りに40°傾斜している。
図4(b)において矢印Tpで示されているのは、トップ位置での力のベクトルである。このベクトルTpは、Z成分を有する。このベクトルTpは、水平方向に対して傾斜している。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルTpの傾斜角度の平均値は、105°である。
爪先側壁22は、爪先側内角αiを有する。爪先側壁22の延在方向とベクトルTpの方向とがほぼ一致するように、内角αiが設定される。ベクトルTpがY方向において正の成分を有するので、内角αiは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルTpの傾斜角度の平均値が105°なので、内角αiは、理想的には105°である。
爪先側壁22の延在方向がベクトルTpの方向とほぼ一致する突起18aは、トップ位置において、座屈しにくい。アウトソール14に働く力は、突起18aの変形にほとんど消費されない。この力により、突起18aが地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、トップ位置でのアウトソール14と地面とのスリップが抑制される。この軸足用靴2は、防滑性能に優れる。
前述の通り、X−Y平面におけるベクトルTpと最長線MLとの角度は、ほぼ40°である。さらに、トップ位置では、力は主としてインサイドゾーンZiにかかる。従って本発明では、最長線MLに対して反時計回りに40°傾斜しているB−B線に沿って、インサイドゾーンZiに存在する突起18の角度αiが測定される。
防滑性能の観点から、内角αiは90°以上140°以下が好ましい。角度αiは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。角度αiは130°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
インサイドゾーンZiに存在し、かつ内角αiが90°以上である全ての突起18に関し、内角αiが測定される。これら内角αiが平均され、平均値Aiが得られる。平均値Aiの算出例が、以下に示される。
突起の総数:6
内角αiが80°である突起の数:1
内角αiが95°である突起の数:2
内角αiが110°である突起の数:3
Ai = (95 * 2 + 110 * 3) / 5
= 104
防滑性能の観点から、平均値Aiは90°以上120°以下が好ましい。平均値Aiは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Aiは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
インサイドゾーンZiに存在する突起18の総数N1に対する、インサイドゾーンZiに存在しかつ内角αiが90°以上である突起18の数N2の比(N2/N1)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N2/N1)は1.0である。総数N1は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
図5(a)には、センターゾーンZcに存在する突起18bが示されている。図5(b)は、図5(a)のB−B線に沿った断面図である。この突起18bは、接地面30、爪先側壁32、踵側壁34、インサイド壁36及びアウトサイド壁38を備えている。図5(a)のB−B線は、接地面30の面積中心Cを通過している。B−B線は、最長線MLと平行である。
図5(b)において矢印Dpで示されているのは、ダウンスイングでの力のベクトルである。このベクトルDpは、Z成分を有する。このベクトルDpは、水平方向に対して傾斜している。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルDpの傾斜角度の平均値は、115°である。
爪先側壁32は、爪先側内角αcを有する。爪先側壁32の延在方向とベクトルDpの方向とがほぼ一致するように、内角αcが設定される。ベクトルDpがY方向において正の成分を有するので、内角αcは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルDpの傾斜角度の平均値が115°なので、内角αcは、理想的には115°である。
爪先側壁32の延在方向がベクトルDpの方向とほぼ一致する突起18bは、ダウンスイングにおいて、座屈しにくい。アウトソール14に働く力は、突起18bの変形にほとんど消費されない。この力により、突起18bは地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、ダウンスイングでのアウトソール14と地面とのスリップが抑制される。この軸足用靴2は、防滑性能に優れる。
前述の通り、X−Y平面におけるベクトルDpの方向は、Y方向とほぼ一致する。さらに、ダウンスイングでは、力は主としてセンターゾーンZcにかかる。従って本発明では、最長線MLと平行であるB−B線に沿って、センターゾーンZcに存在する突起18の角度αcが測定される。
防滑性能の観点から、内角αcは100°以上150°以下が好ましい。角度αcは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。角度αcは140°以下がより好ましく、130°以下が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在し、かつ内角αcが90°以上である全ての突起18に関し、内角αcが測定される。これら内角αcが平均され、平均値Acが得られる。平均値Acの算出例が、以下に示される。
突起の総数:6
内角αcが80°である突起の数:1
内角αcが105°である突起の数:2
内角αcが120°である突起の数:3
Ac = (105 * 2 + 120 * 3) / 5
= 114
防滑性能の観点から、平均値Acは100°以上130°以下が好ましい。平均値Acは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。平均値Acは125°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在する突起18の総数N3に対する、センターゾーンZcに存在しかつ内角αcが90°以上である突起18の数N4の比(N4/N3)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N4/N3)は1.0である。総数N3は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
図6(a)には、アウトサイドゾーンZoに存在する突起18cが示されている。図6(b)は、図6(a)のB−B線に沿った断面図である。この突起18cは、接地面40、爪先側壁42、踵側壁44、インサイド壁46及びアウトサイド壁48を備えている。図6(a)のB−B線は、接地面30の面積中心Cを通過している。B−B線は、最長線MLに対して、時計回りに40°傾斜している。
図6(b)において矢印Ipで示されているのは、インパクトでの力のベクトルである。このベクトルIpは、Z成分を有する。このベクトルIpは、水平方向に対して傾斜している。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルIpの傾斜角度の平均値は、105°である。
爪先側壁42は、爪先側内角αoを有する。爪先側壁42の延在方向とベクトルIpの方向とがほぼ一致するように、内角αoが設定される。ベクトルIpがY方向において正の成分を有するので、内角αoは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルIpの傾斜角度の平均値が105°なので、内角αoは、理想的には105°である。
爪先側壁42の延在方向がベクトルIpの方向とほぼ一致する突起18cは、インパクトにおいて、座屈しにくい。アウトソール14に働く力は、突起18cの変形にほとんど消費されない。この力により、突起18cは地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、インパクトでのアウトソール14と地面とのスリップが抑制される。この軸足用靴2は、防滑性能に優れる。
前述の通り、X−Y平面におけるベクトルIpと最長線MLとの角度は、ほぼ40°である。さらに、インパクトでは、力は主としてアウトサイドゾーンZoにかかる。従って本発明では、最長線MLに対して時計回りに40°傾斜しているB−B線に沿って、アウトサイドゾーンZoに存在する突起18の角度αoが測定される。
防滑性能の観点から、内角αoは90°以上140°以下が好ましい。角度αoは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。角度αoは130°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
アウトサイドゾーンZoに存在し、かつ内角αoが90°以上である全ての突起18に関し、内角αoが測定される。これら内角αoが平均され、平均値Aoが得られる。平均値Aoの算出例が、以下に示される。
突起の総数:6
内角αoが80°である突起の数:1
内角αoが95°である突起の数:2
内角αoが110°である突起の数:3
Ao = (95 * 2 + 110 * 3) / 5
= 104
防滑性能の観点から、平均値Aoは90°以上120°以下が好ましい。平均値Aoは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Aoは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
アウトサイドゾーンZoに存在する突起18の総数N5に対する、アウトサイドゾーンZoに存在しかつ内角αoが90°以上である突起18の数N6の比(N6/N5)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N6/N5)は1.0である。総数N5は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
トップ位置からインパクトまでの防滑性能の観点から、差(Ac − Ai)及び差(Ac − Ao)は5°以上が好ましく、10°以上が特に好ましい。差(Ac − Ai)及び差(Ac − Ao)は、35°以下が好ましい。
インサイドゾーンZiとセンターゾーンZcとに跨って存在し、かつ面積中心CがインサイドゾーンZiに存在する突起18は、「インサイドゾーンZiに存在する突起」である。インサイドゾーンZiとセンターゾーンZcとに跨って存在し、かつ面積中心CがセンターゾーンZcに存在する突起18は、「センターゾーンZcに存在する突起」である。センターゾーンZcとアウトサイドゾーンZoとに跨って存在し、かつ面積中心CがセンターゾーンZcに存在する突起18は、「センターゾーンZcに存在する突起」である。センターゾーンZcとアウトサイドゾーンZoとに跨って存在し、かつ面積中心CがアウトサイドゾーンZoに存在する突起18は、「アウトサイドゾーンZoに存在する突起」である。
インサイドゾーンZiとセンターゾーンZcとに跨って存在し、かつ面積中心Cが第一区画線S1の上に存在する突起18は、「インサイドゾーンZiに存在する突起」であると共に、「センターゾーンZcに存在する突起」でもある。この突起18は、数N1にカウントされ、数N3にもカウントされる。
センターゾーンZcとアウトサイドゾーンZoとに跨って存在し、かつ面積中心Cが第二区画線S2の上に存在する突起18は、「センターゾーンZcに存在する突起」であると共に、「アウトサイドゾーンZoに存在する突起」でもある。この突起18は、数N3にカウントされ、数N5にもカウントされる。
図7には、蹴足用靴4のアウトソール50の底面が示されている。このアウトソール50の材質は、図2に示されたアウトソール14の材質と同等である。図示されていないが、蹴足用靴4はアッパー、インソール及びミッドソールを備えている。アッパー、インソール及びミッドソールの材質は、それぞれ、図1に示された軸足用靴2のアッパー6、インソール10及びミッドソール12の材質と同等である。この蹴足用靴4は、右利きゴルファーに着用される。左利きゴルファーのための蹴足用靴は、図7に示された蹴足用靴4の形状が反転した形状を有する。
このアウトソール50は、ベース52と多数の突起54を備えている。それぞれの突起54は、ベース52から突出している。この突起54は、蹴足用靴4の防滑性能に寄与する。防滑性能の観点から、突起54の高さは2mm以上が好ましく、4mm以上が特に好ましい。突起54の剛性の観点から、突起54の高さは15mm以下が好ましく、10mm以下が特に好ましい。防滑性能の観点から、突起54とこれに隣接する他の突起54の間の距離は、5mm以上が好ましい。
図7には、図2と同様に、最長線ML、インサイド基準線Si、アウトサイド基準線So、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4が示されている。図7にはさらに、インサイドゾーンZi、センターゾーンZc及びアウトサイドゾーンZoが示されている。インサイドゾーンZiは、インサイド基準線Si、第一区画線S1、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。センターゾーンZcは、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。アウトサイドゾーンZoは、第二区画線S2、アウトサイド基準線So、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。
図8において、矢印Tkで示されているのはトップ位置での力のベクトルのX−Y成分であり、矢印Dkで示されているのはダウンスイングでの力のベクトルのX−Y成分であり、矢印Ikで示されているのはインパクトでの力のベクトルのX−Y成分である。後述されるように、それぞれのベクトルは、Z成分も有する。
図8に示されるように、トップ位置でのベクトルTkの向きは、X方向において負の成分と、Y方向において負の成分とを有する。本発明者の得た知見によれば、このベクトルTkと最長線ML(図7参照)との角度は、ほぼ40°である。トップ位置では、力は主としてアウトサイドゾーンZoにかかっている。
図8に示されるように、ダウンスイングでのベクトルDkの向きは、Y方向と逆の方向とほぼ一致する。ダウンスイングでは、力は主としてセンターゾーンZcにかかっている。
図8に示されるように、インパクトでのベクトルIkの向きは、X方向において正の成分と、Y方向において負の成分とを有する。本発明者の得た知見によれば、このベクトルIkと最長線ML(図7参照)との角度は、ほぼ40°である。インパクトでは、力は主としてインサイドゾーンZiにかかっている。
図9(a)には、アウトサイドゾーンZoに存在する突起54aが示されている。図9(b)は、図9(a)のB−B線に沿った断面図である。この突起54aは、接地面56、爪先側壁58、踵側壁60、インサイド壁62及びアウトサイド壁64を備えている。図9(a)のB−B線は、接地面の面積中心Cを通過している。B−B線は、最長線MLに対して、時計回りに40°傾斜している。
図9(b)において矢印Tkで示されているのは、トップ位置での力のベクトルである。このベクトルTkは、Z成分を有する。このベクトルTkは、水平方向に対して傾斜している。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルTkの傾斜角度の平均値は、105°である。
踵側壁60は、踵側内角βoを有する。踵側壁60の延在方向とベクトルTkの方向とがほぼ一致するように、内角βoが設定される。ベクトルTkがY方向において負の成分を有するので、内角βoは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルTkの傾斜角度の平均値が105°なので、内角βoは、理想的には105°である。
踵側壁60の延在方向がベクトルTkの方向とほぼ一致する突起54aは、トップ位置において、座屈しにくい。アウトソール50に働く力は、突起54aの変形にほとんど消費されない。この力により、突起54aは地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、トップ位置でのアウトソール50と地面とのスリップが抑制される。この蹴足用靴4は、防滑性能に優れる。
前述の通り、X−Y平面におけるベクトルTkと最長線MLとの角度は、ほぼ40°である。さらに、トップ位置では、力は主としてアウトサイドゾーンZoにかかる。従って本発明では、最長線MLに対して時計回りに40°傾斜しているB−B線に沿って、アウトサイドゾーンZoに存在する突起54の角度βoが測定される。
防滑性能の観点から、内角βoは90°以上140°以下が好ましい。角度βoは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。角度βoは130°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
アウトサイドゾーンZoに存在し、かつ内角βoが90°以上である全ての突起54に関し、内角βoが測定される。これら内角βoが平均され、平均値Boが得られる。平均値Boの算出例が、以下に示される。
突起の総数:6
内角βoが80°である突起の数:1
内角βoが95°である突起の数:2
内角βoが110°である突起の数:3
Bo = (95 * 2 + 110 * 3) / 5
= 104
防滑性能の観点から、平均値Boは90°以上120°以下が好ましい。平均値Boは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Boは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
アウトサイドゾーンZoに存在する突起54の総数N7に対する、アウトサイドゾーンZoに存在しかつ内角βoが90°以上である突起54の数N8の比(N8/N7)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N8/N7)は1.0である。総数N7は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
図10(a)には、センターゾーンZcに存在する突起54bが示されている。図10(b)は、図10(a)のB−B線に沿った断面図である。この突起54bは、接地面66、爪先側壁68、踵側壁70、インサイド壁72及びアウトサイド壁74を備えている。図10(a)のB−B線は、接地面の面積中心Cを通過している。B−B線は、最長線MLと平行である。
図10(b)において矢印Dkで示されているのは、ダウンスイングでの力のベクトルである。このベクトルDkは、Z成分を有する。このベクトルDkは、水平方向に対して傾斜している。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルDkの傾斜角度の平均値は、115°である。
踵側壁70は、踵側内角βcを有する。踵側壁70の延在方向とベクトルDkの方向とがほぼ一致するように、内角βcが設定される。ベクトルDkがY方向において負の成分を有するので、内角βcは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルDkの傾斜角度の平均値が115°なので、内角βcは、理想的には115°である。
踵側壁70の延在方向がベクトルDkの方向とほぼ一致する突起54bは、ダウンスイングにおいて、座屈しにくい。アウトソール50に働く力は、突起54bの変形にほとんど消費されない。この力により、突起54bは地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、ダウンスイングでのアウトソール50と地面とのスリップが抑制される。この蹴足用靴4は、防滑性能に優れる。
前述の通り、X−Y平面におけるベクトルDkの方向は、Y方向と逆の方向と、ほぼ一致する。さらに、ダウンスイングでは、力は主としてセンターゾーンZcにかかる。従って本発明では、最長線MLと平行であるB−B線に沿って、センターゾーンZcに存在する突起54の角度βcが測定される。
防滑性能の観点から、内角βcは100°以上150°以下が好ましい。角度βcは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。角度βcは140°以下がより好ましく、130°以下が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在し、かつ内角βcが90°以上である全ての突起54に関し、内角βcが測定される。これら内角βcが平均され、平均値Bcが得られる。平均値Bcの算出例が、以下に示される。
突起の総数:6
内角βcが80°である突起の数:1
内角βcが105°である突起の数:2
内角βcが120°である突起の数:3
Bc = (105 * 2 + 120 * 3) / 5
= 114
防滑性能の観点から、平均値Bcは100°以上130°以下が好ましい。平均値Bcは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。平均値Bcは125°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在する突起54の総数N9に対する、センターゾーンZcに存在しかつ内角βcが90°以上である突起54の数N10の比(N10/N9)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N10/N9)は1.0である。総数N9は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
図11(a)には、インサイドゾーンZiに存在する突起54cが示されている。図11(b)は、図11(a)のB−B線に沿った断面図である。この突起54cは、接地面76、爪先側壁78、踵側壁80、インサイド壁82及びアウトサイド壁84を備えている。図11(a)のB−B線は、接地面の面積中心Cを通過している。B−B線は、最長線MLに対して、反時計回りに40°傾斜している。
図11(b)において矢印Ikで示されているのは、インパクトでの力のベクトルである。このベクトルIkは、Z成分を有する。このベクトルIkは、水平方向に対して傾斜している。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルIkの傾斜角度の平均値は、105°である。
踵側壁80は、踵側内角βiを有する。踵側壁80の延在方向とベクトルIkの方向とがほぼ一致するように、内角βiが設定される。ベクトルIkがY方向において負の成分を有するので、内角βiは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルIkの傾斜角度の平均値が105°なので、内角βiは、理想的には105°である。
踵側壁80の延在方向がベクトルIkの方向とほぼ一致する突起54cは、インパクトにおいて、座屈しにくい。アウトソール50に働く力は、突起54cの変形にほとんど消費されない。この力により、突起54cは地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、インパクトでのアウトソール50と地面とのスリップが抑制される。この蹴足用靴4は、防滑性能に優れる。
前述の通り、X−Y平面におけるベクトルIkと最長線MLとの角度は、ほぼ40°である。さらに、インパクトでは、力は主としてインサイドゾーンZiにかかる。従って本発明では、最長線MLに対して反時計回りに40°傾斜しているB−B線に沿って、インサイドゾーンZiに存在する突起54の角度βiが測定される。
防滑性能の観点から、内角βiは90°以上140°以下が好ましい。角度βiは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。角度βiは130°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
インサイドゾーンZiに存在し、かつ内角βiが90°以上である全ての突起54に関し、内角βiが測定される。これら内角βiが平均され、平均値Biが得られる。平均値Biの算出例が、以下に示される。
突起の総数:6
内角βiが80°である突起の数:1
内角βiが95°である突起の数:2
内角βiが110°である突起の数:3
Bi = (95 * 2 + 110 * 3) / 5
= 104
防滑性能の観点から、平均値Biは90°以上120°以下が好ましい。平均値Biは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Biは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
インサイドゾーンZiに存在する突起54の総数N11に対する、インサイドゾーンZiに存在しかつ内角βiが90°以上である突起54の数N12の比(N12/N11)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N12/N11)は1.0である。総数N11は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
トップ位置からインパクトまでの防滑性能の観点から、差(Bc − Bo)及び差(Bc − Bi)は5°以上が好ましく、10°以上が特に好ましい。差(Bc − Bo)及び差(Bc − Bi)は、35°以下が好ましい。
アウトサイドゾーンZoとセンターゾーンZcとに跨って存在し、かつ面積中心CがアウトサイドゾーンZoに存在する突起54は、「アウトサイドゾーンZoに存在する突起」である。アウトサイドゾーンZoとセンターゾーンZcとに跨って存在し、かつ面積中心CがセンターゾーンZcに存在する突起54は、「センターゾーンZcに存在する突起」である。センターゾーンZcとインサイドゾーンZiとに跨って存在し、かつ面積中心CがセンターゾーンZcに存在する突起54は、「センターゾーンZcに存在する突起」である。センターゾーンZcとインサイドゾーンZiとに跨って存在し、かつ面積中心CがインサイドゾーンZiに存在する突起54は、「インサイドゾーンZiに存在する突起」である。
アウトサイドゾーンZoとセンターゾーンZcとに跨って存在し、かつ面積中心Cが第二区画線S2の上に存在する突起54は、「アウトサイドゾーンZoに存在する突起」であると共に、「センターゾーンZcに存在する突起」でもある。この突起54は、数N7にカウントされ、数N9にもカウントされる。
センターゾーンZcとインサイドゾーンZiとに跨って存在し、かつ面積中心Cが第一区画線S1の上に存在する突起54は、「センターゾーンZcに存在する突起」であると共に、「インサイドゾーンZiに存在する突起」でもある。この突起54は、数N9にカウントされ、数N11にもカウントされる。
本発明の他の実施形態に係るゴルフシューズは、軸足用靴86及び蹴足用靴88からなる。図12には、軸足用靴86のアウトソール90の底面が示されている。このアウトソール90の材質は、図2に示されたアウトソール14の材質と同等である。図示されていないが、軸足用靴86はアッパー、インソール及びミッドソールを備えている。アッパー、インソール及びミッドソールの材質は、それぞれ、図1に示された軸足用靴86のアッパー6、インソール10及びミッドソール12の材質と同等である。
このアウトソール90は、ベース92と多数の突起94を備えている。それぞれの突起94は、ベース92から突出している。この突起94は、軸足用靴86の防滑性能に寄与する。防滑性能の観点から、突起94の高さは2mm以上が好ましく、4mm以上が特に好ましい。突起94の剛性の観点から、突起94の高さは15mm以下が好ましく、10mm以下が特に好ましい。防滑性能の観点から、突起94とこれに隣接する他の突起94の間の距離は、5mm以上が好ましい。
図12には、図2と同様に、最長線ML、インサイド基準線Si、アウトサイド基準線So、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4が示されている。図12にはさらに、インサイドゾーンZi、センターゾーンZc及びアウトサイドゾーンZoが示されている。インサイドゾーンZiは、インサイド基準線Si、第一区画線S1、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。センターゾーンZcは、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。アウトサイドゾーンZoは、第二区画線S2、アウトサイド基準線So、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。
図13には、符号94aから94kにより、突起が示されている。これらの突起94は、爪先側に凸な曲線に沿って配置されている。突起(94a、94b、94c、94d及び94e)は、インサイドゾーンZiに存在している。突起(94f、94g及び94h)は、センターゾーンZcに存在している。突起(94i、94j及び94k)は、アウトサイドゾーンZoに存在している。
図14には、突起94の断面が示されている。インサイドゾーンZiに存在する突起(94a、94b、94c、94d及び94e)に関しては、最長線MLに対して反時計回りに40°傾斜した線に沿った断面が示されている。センターゾーンZcに存在する突起(94f、94g及び94h)に関しては、最長線MLに平行な線に沿った断面が示されている。アウトサイドゾーンZoに存在する突起(94i、94j及び94k)に関しては、最長線MLに対して時計回りに40°傾斜した線に沿った断面が示されている。
図14から明らかなように、爪先側壁96の内角αは、突起94aから突起94fまでの間で、徐々に大きくなっている。この内角αは、突起94fから突起94kまでの間で、徐々に小さくなっている。センターゾーンZcにある突起94fは、最大の内角αを有する。これらの突起94は、スイング中に座屈しにくい。アウトソール90に働く力は、突起94の変形にほとんど消費されない。これらの突起94は、地面に容易に突き刺さる。この突き刺さりにより、アウトソール90と地面とのスリップが抑制される。インサイドゾーンZiに存在する突起(94a、94b、94c、94d及び94e)は、主として、トップ位置での防滑性能に寄与する。センターゾーンZcに存在する突起(94f、94g及び94h)は、主として、ダウンスイングでの防滑性能に寄与する。アウトサイドゾーンZoに存在する突起(94i、94j及び94k)は、主として、インパクトでの防滑性能に寄与する。この軸足用靴86は、防滑性能に優れる。
インサイドゾーンZiに存在し、かつ内角αが90°以上である全ての突起94に関し、内角αが測定される。これら内角αが平均され、平均値Aiが得られる。防滑性能の観点から、平均値Aiは90°以上120°以下が好ましい。平均値Aiは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Aiは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
インサイドゾーンZiに存在する突起94の総数N1に対する、インサイドゾーンZiに存在しかつ内角αが90°以上である突起94の数N2の比(N2/N1)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N2/N1)は1.0である。総数N1は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在し、かつ内角αが90°以上である全ての突起94に関し、内角αが測定される。これら内角αが平均され、平均値Acが得られる。防滑性能の観点から、平均値Acは100°以上130°以下が好ましい。平均値Acは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。平均値Acは125°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在する突起94の総数N3に対する、センターゾーンZcに存在しかつ内角αが90°以上である突起94の数N4の比(N4/N3)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N4/N3)は1.0である。総数N3は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
アウトサイドゾーンZoに存在し、かつ内角αが90°以上である全ての突起94に関し、内角αが測定される。これら内角αが平均され、平均値Aoが得られる。防滑性能の観点から、平均値Aoは90°以上120°以下が好ましい。平均値Aoは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Aoは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
アウトサイドゾーンZoに存在する突起94の総数N5に対する、アウトサイドゾーンZoに存在しかつ内角αが90°以上である突起94の数N6の比(N6/N5)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N6/N5)は1.0である。総数N5は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
トップ位置からインパクトまでの防滑性能の観点から、差(Ac −Ai)及び差(Ac − Ao)は5°以上が好ましく、10°以上が特に好ましい。差(Ac −Ai)及び差(Ac − Ao)は、35以下が好ましい。
図15には、蹴足用靴88のアウトソール98の底面が示されている。このアウトソール98の材質は、図2に示されたアウトソール14の材質と同等である。図示されていないが、蹴足用靴88はアッパー、インソール及びミッドソールを備えている。アッパー、インソール及びミッドソールの材質は、それぞれ、図1に示された蹴足用靴88のアッパー6、インソール10及びミッドソール12の材質と同等である。
このアウトソール98は、ベース100と多数の突起102を備えている。それぞれの突起102は、ベース100から突出している。この突起102は、蹴足用靴88の防滑性能に寄与する。防滑性能の観点から、突起102の高さは2mm以上が好ましく、4mm以上が特に好ましい。突起102の剛性の観点から、突起102の高さは15mm以下が好ましく、10mm以下が特に好ましい。防滑性能の観点から、突起102とこれに隣接する他の突起102の間の距離は、5mm以上が好ましい。
図15には、図2と同様に、最長線ML、インサイド基準線Si、アウトサイド基準線So、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4が示されている。図15にはさらに、インサイドゾーンZi、センターゾーンZc及びアウトサイドゾーンZoが示されている。インサイドゾーンZiは、インサイド基準線Si、第一区画線S1、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。センターゾーンZcは、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。アウトサイドゾーンZoは、第二区画線S2、アウトサイド基準線So、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。
図16には、符号102aから102kにより、突起が示されている。これらの突起102は、踵側に凸な曲線に沿って配置されている。突起(102a、102b及び102c)は、アウトサイドゾーンZoに存在している。突起(102d、102e、102f及び102g)は、センターゾーンZcに存在している。突起(102h、102i、102j及び102k)は、アウトサイドゾーンZoに存在している。
図17には、突起102の断面が示されている。アウトサイドゾーンZoに存在する突起(102a、102b及び102c)に関しては、最長線MLに対して時計回りに40°傾斜した線に沿った断面が示されている。センターゾーンZcに存在する突起(102d、102e、102f及び102g)に関しては、最長線MLに平行な線に沿った断面が示されている。インサイドゾーンZiに存在する突起(102h、102i、102j及び102k)に関しては、最長線MLに対して反時計回りに40°傾斜した線に沿った断面が示されている。
図17から明らかなように、踵側壁104の内角βは、突起102aから突起102fまでの間で、徐々に大きくなっている。この内角βは、突起102fから突起102kまでの間で、徐々に小さくなっている。センターゾーンZcにある突起102fは、最大の内角βを有する。これらの突起102は、スイング中に座屈しにくい。アウトソール98に働く力は、突起102の変形にほとんど消費されない。これらの突起102は、地面に容易に突き刺さる。この突き刺さりにより、アウトソール98と地面とのスリップが抑制される。アウトサイドゾーンZoに存在する突起(102a、102b及び102c)は、主として、トップ位置での防滑性能に寄与する。センターゾーンZcに存在する突起(102d、102e、102f及び102g)は、主として、ダウンスイングでの防滑性能に寄与する。インサイドゾーンZiに存在する突起(102h、102i、102j及び102k)は、主として、インパクトでの防滑性能に寄与する。この蹴足用靴88は、防滑性能に優れる。
アウトサイドゾーンZoに存在し、かつ内角βが90°以上である全ての突起102に関し、内角βが測定される。これら内角βが平均され、平均値Boが得られる。防滑性能の観点から、平均値Boは90°以上120°以下が好ましい。平均値Boは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Boは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
アウトサイドゾーンZoに存在する突起102の総数N7に対する、アウトサイドゾーンZoに存在しかつ内角βが90°以上である突起102の数N8の比(N8/N7)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N8/N7)は1.0である。総数N7は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在し、かつ内角βが90°以上である全ての突起102に関し、内角βが測定される。これら内角βが平均され、平均値Bcが得られる。防滑性能の観点から、平均値Bcは100°以上130°以下が好ましい。平均値Bcは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。平均値Bcは125°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
センターゾーンZcに存在する突起102の総数N9に対する、センターゾーンZcに存在しかつ内角βが90°以上である突起102の数N10の比(N10/N9)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N10/N9)は1.0である。総数N9は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
インサイドゾーンZiに存在し、かつ内角βが90°以上である全ての突起102に関し、内角βが測定される。これら内角βが平均され、平均値Biが得られる。防滑性能の観点から、平均値Biは90°以上120°以下が好ましい。平均値Biは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Biは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
インサイドゾーンZiに存在する突起102の総数N11に対する、インサイドゾーンZiに存在しかつ内角βが90°以上である突起102の数N12の比(N12/N11)は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。理想的には、比(N12/N11)は1.0である。総数N11は2以上が好ましく、3以上が特に好ましい。
トップ位置からインパクトまでの防滑性能の観点から、差(Bc −Bo)及び差(Bc − Bi)は5°以上が好ましく、10°以上が特に好ましい。差(Bc −Bo)及び差(Bc − Bi)は、35°以下が好ましい。
図18は、本発明のさらに他の実施形態に係るゴルフシューズの左足用靴106の一部が示された底面図である。図18には、左足用靴106のアウトソール108の底面が示されている。このアウトソール108の材質は、図2に示されたアウトソール14の材質と同等である。図示されていないが、この左足用靴106はアッパー、インソール及びミッドソールを備えている。アッパー、インソール及びミッドソールの材質は、それぞれ、図1に示された軸足用靴86のアッパー6、インソール10及びミッドソール12の材質と同等である。
このアウトソール108は、ベース110と多数の突起112を備えている。それぞれの突起112は、ベース110から突出している。この突起112は、左足用靴106の防滑性能に寄与する。防滑性能の観点から、突起112の高さは2mm以上が好ましく、4mm以上が特に好ましい。突起112の剛性の観点から、突起112の高さは15mm以下が好ましく、10mm以下が特に好ましい。防滑性能の観点から、突起112とこれに隣接する他の突起112の間の距離は、5mm以上が好ましい。
図18にはインサイドゾーンZi、センターゾーンZc及びアウトサイドゾーンZoが示されている。これらのゾーンは、図2に示された靴のゾーンと同様の手法で区画される。インサイドゾーンZiは、インサイド基準線Si(図2参照)、第一区画線S1、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。センターゾーンZcは、第一区画線S1、第二区画線S2、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。アウトサイドゾーンZoは、第二区画線S2、アウトサイド基準線So、第三区画線S3及び第四区画線S4に囲まれている。
この左足用靴106が右利きゴルファーに着用された場合、この左足用靴106は軸足用靴である。この左足用靴106が左利きゴルファーに着用された場合、この左足用靴106は蹴足用靴である。図示されていないが、右足用靴は、左足用靴106の形状が反転した形状を有する。この右足用靴が右利きゴルファーに着用された場合、この右足用靴は蹴足用靴である。この右足用靴が左利きゴルファーに着用された場合、この右足用靴は軸足用靴である。
図18には、6つのベクトルが示されている。各ベクトルの詳細は、以下の通りである。
ベクトルTp:右利きゴルファーに着用された場合のトップ位置での力
ベクトルDp:右利きゴルファーに着用された場合のダウンスイングでの力
ベクトルIp:右利きゴルファーに着用された場合のインパクトでの力
ベクトルTk:左利きゴルファーに着用された場合のトップ位置での力
ベクトルDk:左利きゴルファーに着用された場合のダウンスイングでの力
ベクトルIk:左利きゴルファーに着用された場合のインパクトでの力
それぞれのベクトルは、Z成分も有している。
図19には、インサイドゾーンZiに存在する突起112aの断面が示されている。図19(a)におけるB−B線は、最長線ML(図2参照)に対して反時計回りに40°傾斜している。図19(a)におけるC−C線は、最長線MLに対して時計回りに40°傾斜している。この突起112aは、接地面114、爪先側壁116及び踵側壁118を備えている。
図19(b)において矢印Tpで示されているのは、左足用靴106が右利きゴルファーに着用されたときのトップ位置での力のベクトルである。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルTpの傾斜角度の平均値は、105°である。
爪先側壁116は、爪先側内角αiを有する。爪先側壁116の延在方向とベクトルTpの方向とがほぼ一致するように、内角αiが設定される。ベクトルTpがY方向において正の成分を有するので、内角αiは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルTpの傾斜角度の平均値が105°なので、内角αiは、理想的には105°である。
爪先側壁116の延在方向がベクトルTpの方向とほぼ一致する突起112aは、トップ位置において、座屈しにくい。アウトソール108に働く力は、突起112aの変形にほとんど消費されない。この力により、突起112aが地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、トップ位置でのアウトソール108と地面とのスリップが抑制される。
インサイドゾーンZiに存在し、かつ内角αiが90°以上である全ての突起112に関し、内角αiが測定される。これら内角αiが平均され、平均値Aiが得られる。右利きゴルファーに着用されたときの防滑性能の観点から、平均値Aiは90°以上120°以下が好ましい。平均値Aiは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Aiは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
図19(c)において矢印Ikで示されているのは、左足用靴106が左利きゴルファーに着用されたときのインパクトでの力のベクトルである。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルIkの傾斜角度の平均値は、105°である。
踵側壁118は、踵側内角βiを有する。踵側壁118の延在方向とベクトルIkの方向とがほぼ一致するように、内角βiが設定される。ベクトルIkがY方向において正の成分を有するので、内角βiは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルIkの傾斜角度の平均値が105°なので、内角βiは、理想的には105°である。
踵側壁118の延在方向がベクトルIkの方向とほぼ一致する突起112aは、インパクトにおいて、座屈しにくい。アウトソール108に働く力は、突起112aの変形にほとんど消費されない。この力により、突起112aが地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、インパクトでのアウトソール108と地面とのスリップが抑制される。
インサイドゾーンZiに存在し、かつ内角βiが90°以上である全ての突起112に関し、内角βiが測定される。これら内角βiが平均され、平均値Biが得られる。左利きゴルファーに着用されたときの防滑性能の観点から、平均値Biは90°以上120°以下が好ましい。平均値Biは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Biは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
図20には、センターゾーンZcに存在する突起112bの断面が示されている。図20(a)におけるB−B線は、最長線MLと平行である。この突起112bは、接地面120、爪先側壁122及び踵側壁124を備えている。
図20(b)において矢印Dpで示されているのは、左足用靴106が右利きゴルファーに着用されたときのダウンスイングでの力のベクトルである。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルDpの傾斜角度の平均値は、115°である。
爪先側壁122は、爪先側内角αcを有する。爪先側壁122の延在方向とベクトルDpの方向とがほぼ一致するように、内角αcが設定される。ベクトルDpがY方向において正の成分を有するので、内角αcは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルDpの傾斜角度の平均値が115°なので、内角αcは、理想的には115°である。
爪先側壁122の延在方向がベクトルDpの方向とほぼ一致する突起112bは、ダウンスイングにおいて、座屈しにくい。アウトソール108に働く力は、突起112bの変形にほとんど消費されない。この力により、突起112bが地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、ダウンスイングでのアウトソール108と地面とのスリップが抑制される。
センターゾーンZcに存在し、かつ内角αcが90°以上である全ての突起112に関し、内角αcが測定される。これら内角αcが平均され、平均値Acが得られる。右利きゴルファーに着用されたときの防滑性能の観点から、平均値Acは100°以上130°以下が好ましい。平均値Acは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。平均値Acは125°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
図20(b)において矢印Dkで示されているのは、左足用靴106が左利きゴルファーに着用されたときのダウンスイングでの力のベクトルである。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルDkの傾斜角度の平均値は、115°である。
踵側壁124は、踵側内角βcを有する。踵側壁124の延在方向とベクトルDkの方向とがほぼ一致するように、内角βcが設定される。ベクトルDkがY方向において正の成分を有するので、内角βcは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルDkの傾斜角度の平均値が115°なので、内角βcは、理想的には115°である。
踵側壁124の延在方向がベクトルDkの方向とほぼ一致する突起112bは、ダウンスイングにおいて、座屈しにくい。アウトソール108に働く力は、突起112bの変形にほとんど消費されない。この力により、突起112bが地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、ダウンスイングでのアウトソール108と地面とのスリップが抑制される。
センターゾーンZcに存在し、かつ内角βcが90°以上である全ての突起112に関し、内角βcが測定される。これら内角βcが平均され、平均値Bcが得られる。左利きゴルファーに着用されたときの防滑性能の観点から、平均値Bcは100°以上110°以下が好ましい。平均値Bcは105°以上がより好ましく、110°以上が特に好ましい。平均値Bcは125°以下がより好ましく、120°以下が特に好ましい。
図21には、アウトサイドゾーンZoに存在する突起112cの断面が示されている。図21(a)におけるB−B線は、最長線ML(図2参照)に対して時計回りに40°傾斜している。図21(a)におけるC−C線は、最長線MLに対して反時計回りに40°傾斜している。この突起112cは、接地面126、爪先側壁128及び踵側壁130を備えている。
図21(b)において矢印Ipで示されているのは、左足用靴106が右利きゴルファーに着用されたときのインパクトでの力のベクトルである。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルIpの傾斜角度の平均値は、105°である。
爪先側壁128は、爪先側内角αoを有する。爪先側壁128の延在方向とベクトルIpの方向とがほぼ一致するように、内角αoが設定される。ベクトルIpがY方向において正の成分を有するので、内角αoは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルIpの傾斜角度の平均値が105°なので、内角αoは、理想的には105°である。
爪先側壁128の延在方向がベクトルIpの方向とほぼ一致する突起112cは、インパクトにおいて、座屈しにくい。アウトソール108に働く力は、突起112cの変形にほとんど消費されない。この力により、突起112cが地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、インパクトでのアウトソール108と地面とのスリップが抑制される。
アウトサイドゾーンZoに存在し、かつ内角αoが90°以上である全ての突起112に関し、内角αoが測定される。これら内角αoが平均され、平均値Aoが得られる。右利きゴルファーに着用されたときの防滑性能の観点から、平均値Aoは90°以上120°以下が好ましい。平均値Aoは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Aoは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
図21(c)において矢印Tkで示されているのは、左足用靴106が左利きゴルファーに着用されたときのトップ位置での力のベクトルである。多数のゴルファーについての測定から得られた、水平方向に対するベクトルTkの傾斜角度の平均値は、105°である。
踵側壁130は、踵側内角βoを有する。踵側壁130の延在方向とベクトルTkの方向とがほぼ一致するように、内角βoが設定される。ベクトルTkがY方向において正の成分を有するので、内角βoは90°よりも大きい。前述の通り、水平方向に対するベクトルTkの傾斜角度の平均値が105°なので、内角βoは、理想的には105°である。
踵側壁130の延在方向がベクトルTkの方向とほぼ一致する突起112cは、トップ位置において、座屈しにくい。アウトソール108に働く力は、突起112cの変形にほとんど消費されない。この力により、突起112cが地面に突き刺さる。この突き刺さりにより、トップ位置でのアウトソール108と地面とのスリップが抑制される。
アウトサイドゾーンZoに存在し、かつ内角βoが90°以上である全ての突起112に関し、内角βoが測定される。これら内角βoが平均され、平均値Boが得られる。左利きゴルファーに着用されたときの防滑性能の観点から、平均値Boは90°以上120°以下が好ましい。平均値Boは95°以上がより好ましく、100°以上が特に好ましい。平均値Boは115°以下がより好ましく、110°以下が特に好ましい。
トップ位置からインパクトまでの防滑性能の観点から、差(Ac −Ao)及び差(Ac − Ai)は5°以上が好ましく、10°以上が特に好ましい。差(Ac −Ao)及び差(Ac − Ai)は、35°以下が好ましい。トップ位置からインパクトまでの防滑性能の観点から、差(Bc −Bo)及び差(Bc − Bi)は5°以上が好ましく、10°以上が特に好ましい。差(Bc −Bo)及び差(Bc − Bi)は、35°以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
モールドにゴム組成物を投入し、加圧しかつ加熱して、アウトソールを得た。このアウトソールに、アッパー、ミッドソール及びインソールをアッセンブリーして、図1から11に示されたゴルフシューズを製造した。内角の平均値が、下記の表1に示されている。
[実施例2−4及び比較例1]
他のモールドを用い、内角の平均値を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4及び比較例1のゴルフシューズを得た。
[実施例5]
モールドにゴム組成物を投入し、加圧しかつ加熱して、アウトソールを得た。このアウトソールに、アッパー、ミッドソール及びインソールをアッセンブリーして、図18に示されたゴルフシューズを製造した。内角の平均値が、下記の表1に示されている。
[実施例6及び比較例2]
他のモールドを用い内角の平均値を下記の表1に示される通りとした他は実施例5と同様にして、実施例6及び比較例2のゴルフシューズを得た。
[評価]
ゴルフシューズをゴルファーに着用させ、ゴルフ場のティグラウンドで、ドライバーにてゴルフボールを打撃させた。10名のゴルファーに、防滑性能及びスイングし易さについて、格付けさせた。この平均値が、下記の表1に示されている。この値が大きいほど好ましい。
表1に示されるように、実施例のゴルフシューズは防滑性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。