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JP5233771B2 - ドライブシャフトアッシーのモデル作成方法 - Google Patents
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Description

本発明は、振動解析用のCAEモデルを作成するためのドライブシャフトアッシーのモデル作成方法に関する。
近年、車両の設計段階において、車両全体のCAE(Computer Aided Engineering)モデルを用いた有限要素解析を用いて車両の振動や騒音の発生状況を評価することがなされている。こうした手法によれば、実機実験の回数を大幅に削減して、設計の期間や工数を低減することができる。車両全体のCAEモデルは、エンジンや変速機、サスペンションといったコンポーネント毎にCAEモデルをそれぞれ個別に作成し、それら各コンポーネントのCAEモデルを統合することで作成されている。
さてエンジンからサスペンションに伝達される振動の解析を行う場合、エンジンの動力を駆動輪に伝達するドライブシャフトのモデル化が必要となる。周知のように、ドライブシャフトには、サスペンションによる駆動輪の上下動を許容するための等速ジョイントが設置されており、ドライブシャフトのモデル化は、こうした等速ジョイントも含めたドライブシャフトアッシー全体について行う必要がある。
ところで従来の等速ジョイントのCAEモデルは、当該ジョイントの各構成部品に作用する力を解析するように作成されている。そのため、CAEモデルを作成するには、等速ジョイントの内部構造を詳細に作成するとともに、各構成部品間の隙間や摩擦、接触を定義する必要があり、その作成は工数が多大で難易度の高いものとなっている。
なお特許文献1には、軸受や減速機を6自由度のばね要素としてモデル化することで、機械構造物の固有振動を、容易且つ十分な精度で求められるようにすることが記載されている。そこで、これを応用して、ドライブシャフトの等速ジョイントを同様の6自由度のばね要素としてモデル化することも考えられる。しかしながら、そうした場合、モデルにおける各ばねの取り付け位置やばね定数、ねじり剛性等の物性値を如何に適切に定義するかが問題となり、高精度のCAEモデルの作成は困難となってしまう。またモデルには、ドライブシャフト自体の弾性変化も考慮しなければならず、結局、作成されるモデルは複雑なものとなってしまう。
そこで特許文献2に示されるように、ドライブシャフトの弾性変化分も含めたばね要素として等速ジョイントをモデル化することが提案されている。この場合、ドライブシャフトそのものは、完全剛体と見なすことができる。そのため、モデルを単純化することができるようになり、ドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルの作成を容易且つ高精度に行うことができるようになる。
なお、等速ジョイントのモデル化に際しては、具体的には、ドライブシャフトに設置されるエンジン側及びサスペンション側の2つの等速ジョイントのうちの一方を、ドライブシャフトの軸方向の並進ばねと同ドライブシャフトの軸直方向周りの回転ばねとでモデル化し、もう一方を軸直方向周りの回転ばねでモデル化する。また、同モデル化の際に用いられる上記並進ばね及び上記回転ばねの各ばね定数については、ドライブシャフトアッシーの実機を用いた加振試験を行って、該ドライブシャフトアッシー全体の軸方向、及び軸直方向のばね定数を算出し、その算出結果と当該ドライブシャフトアッシーの設計諸元値とから求める。
ちなみに特許文献2では、ドライブシャフトアッシーの実機を用いた加振試験を、ドライブシャフトアッシーの軸方向周りの回転を非回転状態としたうえで行っている。具体的には、ドライブシャフトアッシーの一端部から捩りトルクを印加した状態で、同一端部から軸方向あるいは軸直方向に振動を入力するとともに、ドライブシャフトアッシーの他端部の振動を測定することにより、上記加振試験を行っている。このため、作成されたドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルは、ドライブシャフトアッシーの軸方向周りの回転に関して非回転状態としたときに対応したものとなる。
特開平9−189601公報 特開2009−26128公報(図2)
特許文献2に示されるようにドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルを作成することで、ドライブシャフトアッシーの軸方向周りの回転を非回転状態としたときに対応した同ドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルの作成を容易且つ高精度に行うことができるようにはなる。ただし、ドライブシャフトアッシーに関しては、例えば、等速ジョイントに対するドライブシャフトの折れ角が「0」よりも大きい値となった状態で、ドライブシャフトアッシーの軸線周りに回転するという運動をすることもある。このような運動をするときのドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルとして、上述したように作成されるCAEモデルは適切なものとは言えない。これは、上記作成されたCAEモデルは、ドライブシャフトアッシーの軸方向周りの回転を非回転状態としたときに対応したものとして作成されているためである。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、軸線周りに回転運動した状態でのドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルの作成を行うことができ、そのCAEモデルの作成を容易且つ高精度に行うことのできるドライブシャフトのモデル作成方法を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、ドライブシャフトの入力側及び出力側にそれぞれ等速ジョイントを備えるドライブシャフトアッシーの振動解析用のCAEモデルを作成するに当たり、前記ドライブシャフトの弾性変化分も含めたばね要素として前記等速ジョイントをモデル化し、その等速ジョイントのモデルを用いて前記CAEモデルを作成するドライブシャフトアッシーのモデル作成方法において、前記ドライブシャフトアッシーを軸線周りに回転させた状態で前記ドライブシャフトアッシーの入力軸に対し軸方向の振動及び軸直方向の振動を加える加振試験を行い、その試験の結果と前記ドライブシャフトアッシーの設計諸元値とから前記ばね要素としての等速ジョイントのばね定数及び減衰係数を求め、前記ドライブシャフト上の任意の位置を、同ドライブシャフトの入力側の等速ジョイントを原点とし、前記ドライブシャフトアッシーの入力回転方向の回転角及び前記ドライブシャフトの前記等速ジョイントに対する折れ角をそれぞれ偏角とし、前記原点から前記ドライブシャフト上の任意の位置までを動径とする球座標で定義することにより、前記回転角及び前記折れ角を定式化し、前記CAEモデルとして、前記ドライブシャフト上の任意の位置で同シャフトの回転方向に作用するトルクを前記回転角、その角速度、並びに前記ばね要素の前記回転方向についてのばね定数及び減衰係数に依存するトルクとしてモデル化するとともに、前記任意の位置で前記ドライブシャフトの前記等速ジョイントに対する折れ角方向に作用するトルクを前記折れ角、その角速度、並びに前記ばね要素の前記折れ角方向についてのばね定数及び減衰係数に依存するトルクとしてモデル化した。
上記方法によれば、ドライブシャフトアッシーの振動解析用のCAEモデルとして、ドライブシャフト上の任意の位置で回転方向に作用するトルク、及び上記位置で折れ角方向に作用するトルクがモデル化される。また、これらトルクのモデルでは、ばね要素としてモデル化した等速ジョイントにおけるドライブシャフトの回転方向及び折れ角方向についての各々のばね定数、並びに上記等速ジョイントにおけるドライブシャフトの回転方向及び折れ角方向についての減衰係数が用いられる。これらばね定数及び減衰係数は、ドライブシャフトアッシーを軸線周りに回転させた状態で行われる加振試験の試験結果等に基づいて求められる。このため、上記トルクのモデルで用いられるばね定数及び減衰係数はドライブシャフトアッシーの回転時に対応したものとなり、同モデルを用いて作成される上記振動解析用のCAEモデルもドライブシャフトアッシーの回転時に対応したものとなる。以上により、軸線周りに回転運動した状態でのドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルの作成を行うことができ、そのCAEモデルの作成を容易且つ高精度に行うことができるようになる。
なお、ばね要素としてモデル化した等速ジョイントのばね定数及び減衰係数は、請求項2に記載のように、加振試験の結果に対し回転次数分析を行ってドライブシャフトアッシー全体の振動の伝達特性を求め、その伝達特性と前記ドライブシャフトアッシーの設計緒元値とから算出することができる。これにより、上記ばね定数及び減衰係数の算出を高精度に行うことができるようになる。
本実施形態のドライブシャフトアッシー全体を示す断面図。 ドライブシャフトアッシーの振動解析用のCAEモデルを作成するための加振試験の実施態様を示す略図。 (a)〜(c)は上記加振試験における試験結果の一例を示すグラフ。 上記加振試験の結果に基づき加振の際の伝達荷重に関する回転次数分析を行ったときの分析結果の一例を示すグラフ。 (a)及び(b)はそれぞれ、上記加振試験の試験結果及び上記回転次数分析の分析結果から得られるドライブシャフトアッシー全体の等価剛性における同アッシーの回転数変化に対する推移、及び加振周波数の変化に対する推移を示すグラフ。 ドライブシャフト上の任意の位置を定義するための球座標を示した略図。
以下、本発明を自動車用のドライブシャフトアッシーのモデル作成方法に具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示されるように、ドライブシャフトアッシーは、ドライブシャフト1の入力側(図中左側)に摺動式トリボード型の等速ジョイント2を備え、ドライブシャフト1の出力側(図中右側)にバーフィールド型の等速ジョイント3を備えている。
トリボード型の等速ジョイント2は、ドライブシャフトアッシーの入力軸である軸部4と、その軸部4と同一軸線上に位置して同軸部4と一体回転するアウターレース5と、そのアウターレース5の内部に位置するとともにドライブシャフト1の入力側に固定されるトリボード6とを備えている。このトリボード6には、ドライブシャフト1の軸線に対し放射状に延びる合計三つのローラ軸7(図1には一つのみ図示)が、ドライブシャフト1の周方向について等間隔をおいて設けられている。ローラ軸7にはローラ8が回転可能に取り付けられている。そして、これらローラ8はそれぞれ、アウターレース5の内部にドライブシャフト1の軸線方向に延びるように形成された溝9に収容されている。上記構造のトリボード型の等速ジョイント2により、ドライブシャフト1は、同等速ジョイント2に対し接近・離間する方向に移動可能、且つ等速ジョイント2の軸部4に対し同一軸線上で延びた状態から上記軸部4に対し折れた状態となるよう傾斜可能となり、更に上記移動及び上記傾斜を行いつつ等速ジョイント2と一体回転可能となっている。
バーフィールド型の等速ジョイント3は、ドライブシャフトアッシーの出力軸である軸部10と、その軸部10同一軸線上に位置して同軸部10と一体回転するアウターレース11と、そのアウターレース11の内部に位置するとともにドライブシャフト1の出力側に固定されるインナーレース12とを備えている。このインナーレース12と上記アウターレース11との間には、保持リング13により転動可能に保持された複数のボール14(図2には一つのみ図示)が、ドライブシャフト1の周方向について等間隔をおいて設けられている。上記構造のバーフィールド型の等速ジョイント3により、ドライブシャフト1は、同等速ジョイント3の軸部10に対し同一軸線上で延びた状態から上記軸部10に対し折れた状態となるよう傾斜可能となり、更に上記傾斜を行いつつ等速ジョイント3と一体回転可能となっている。
次に、上記ドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルの作成について説明する。
この実施形態では、上記CAEモデルの作成を容易且つ高精度に行うことを意図して、ドライブシャフト1の弾性変化分も含めたばね要素として等速ジョイント2,3をモデル化し、そのモデルを用いて上記CAEモデルを作成する。この場合、ドライブシャフト1そのものは完全剛体とみなすことができるため、モデルを単純化することができ、ドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルの作成を容易且つ高精度に行うことができるようになる。また、上記CAEモデルを作成するに当たり、具体的には以下の[1]〜[3]の手順も含めて同CAEモデルの作成が行われる。
[1]ばね要素としてモデル化される等速ジョイント2,3のばね定数及び減衰係数を求めるべく、ドライブシャフトアッシーの実機を用いた加振試験を実施する。
図2は、こうしたドライブシャフトアッシーの実機を用いた加振試験の実施態様を模式的に示している。同加振試験では、ドライブシャフトアッシーにおける入力側の等速ジョイント2の軸部4がモータ15に接続されるとともに、出力側の等速ジョイント3の軸部10がモータ16に接続される。そして、等速ジョイント2の軸部4に対するドライブシャフト1の折れ方向についての角度である折れ角αを初期値α0 とし、その状態でモータ15の駆動によりドライブシャフトアッシーを軸線周りに回転させるとともに、モータ16の駆動を通じてドライブシャフトアッシーに負荷トルクを与える。更に、ドライブシャフトアッシーの入力軸(等速ジョイント2の軸部4)に対し軸方向(図中左右方向)の振動及び軸直方向(図中上下方向)の振動を加える。この試験中におけるドライブシャフトアッシーの入力側の等速ジョイント2の回転態様を回転計17により測定するとともに、ドライブシャフトアッシーの入力側の等速ジョイント2から出力側の等速ジョイント3への振動の伝達態様を6分力計18により測定する。
こうした加振試験の結果の一例を図3に示す。同図の(a)〜(c)はそれぞれ、ドライブシャフトアッシーの一分あたりの回転数の推移、等速ジョイント2の加振変位の推移、及び等速ジョイント2に作用する荷重の推移を示している。ちなみに、同図に示される試験結果は、加振方向を軸直方向とし、負荷トルクを200Nmとし、加振周波数を40Hzとし、加振振幅を0.30mmとした条件のもとで、加振試験を実施したときのものである。そして、上述した加振試験を実施したときの試験結果、及びドライブシャフトアッシーの設計緒元値等を用いて、ばね要素としてモデル化される等速ジョイント2,3のばね定数及び減衰係数が求められる。
より詳しくは、上記加振試験の結果に基づき加振の際の伝達荷重に関する回転次数分析が行われる。図4は上記回転次数分析での分析結果の一例を示している。そして、こうした回転次数分析の分析結果から、ドライブシャフトアッシー全体の振動の伝達特性が求められる。なお、このようにドライブシャフトアッシー全体の振動の伝達特性を求める際には、同ドライブシャフトアッシー全体の等価剛性が用いられることとなる。図5において(a)及び(b)はそれぞれ、上記加振試験の試験結果及び上記回転次数分析の分析結果から得られるドライブシャフトアッシー全体の等価剛性における同アッシーの回転数変化に対する推移、及び加振周波数の変化に対する推移を示している。そして、上記のように求められたドライブシャフトアッシー全体の振動の伝達特性と、同ドライブシャフトアッシーの設計緒元値とから、ばね要素としてモデル化された等速ジョイント2,3のばね定数及び減衰係数が求められる。
ちなみに、ばね要素としてモデル化された等速ジョイント2,3のばね定数Kは、以下の関係式(1)、(2)を解くことで求めることができる。
Figure 0005233771
上式(1)、(2)において、ドライブシャフト1の長さL、重量M、慣性モーメントJ、及び入力側及び出力側の等速ジョイント2,3の片持ち剛性k1 ,k2 は、ドライブシャフトアッシーの設計諸元値である。等速ジョイント2,3のばね定数Kは、上式(1)、(2)をそのばね定数Kについて解くことで求めることができる。
[2]ドライブシャフトアッシーの入力回転方向(等速ジョイント2の軸部4の回転方向)の回転角θ、及びドライブシャフト1における等速ジョイント3の軸部4に対する折れ角αを定式化すべく、ドライブシャフト1上の任意の位置を球座標で定義する。
図6は、上記任意の位置を定義するための球座標を示したものである。この球座標においては、等速ジョイント3の軸部4におけるドライブシャフト1側の端部を原点とし、その軸部4の回転方向の回転角θ及びドライブシャフト1の同軸部4に対する折れ角αをそれぞれ偏角とし、上記原点からドライブシャフト1上の任意の位置までを動径としている。そして、ドライブシャフト1上の任意の位置を上記球座標により定義することにより、上記回転角θ及び上記折れ角αを以下の式(3)、(4)に示されるように定式化することができる。
Figure 0005233771
また、回転角θ及び折れ角αを上記のように定式化することにより、回転角θの角速度dθ/dt及び折れ角αの角速度dα/dtを以下の式(5)、(6)に示されるように定式化することができる。
Figure 0005233771
[3]ドライブシャフトアッシーの振動解析用のCAEモデルとして、ドライブシャフト1上の任意の位置に作用するトルクをモデル化する。
詳しくは、ドライブシャフト1上の任意の位置で同シャフト1の回転方向に作用するトルクTθを、回転角θ、その角速度dθ/dt、並びに、ばね要素としてモデル化された等速ジョイント2,3の上記回転方向についてのばね定数kθ及び減衰係数cθに依存するトルクとしてモデル化する。また、上記任意の位置でドライブシャフト1の折れ角方向に作用するトルクTαを、折れ角α、その角速度dα/dt、並びに、ばね要素としてモデル化された等速ジョイント2,3の上記折れ角方向についてのばね定数kα及び減衰係数cαに依存するトルクとしてモデル化する。このようにモデル化されたトルクTθ,Tαはそれぞれ、以下の式(7)、(8)によって表される。
Figure 0005233771
なお、上述した[1]〜[3]の手順も含めて作成された上記CAEモデルを用いてドライブシャフトアッシーの振動解析を行うことにより、ドライブシャフトアッシーにおける入力側から軸方向や軸直方向への振動が入力される際に同ドライブシャフトアッシーの出力側に作用する荷重を定式化することが可能になる。このように、ドライブシャフトアッシーの出力側に作用する荷重としては、出力側の等速ジョイント3に対し軸直方向(軸部10の軸線方向)に作用する軸直方向荷重Fthや、同等速ジョイント3に対しドライブシャフト1の折れ方向に作用する折れ方向荷重Fbeがあげられる。これら軸直方向荷重Fth及び折れ方向荷重Fbeは、上記CAEモデルを用いた振動解析により、例えば以下の(9)、(10)に示されるように定式化される。
Figure 0005233771
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)ドライブシャフトアッシーの振動解析用のCAEモデルとして、ドライブシャフト1上の任意の位置で回転方向に作用するトルク、及び上記位置で折れ角方向に作用するトルクがモデル化される。また、これらトルクのモデルでは、ばね要素としてモデル化した等速ジョイント2,3におけるドライブシャフト1の回転方向及び折れ角方向についての各々のばね定数kθ,kα、並びに上記等速ジョイント2,,におけるドライブシャフト1の回転方向及び折れ角方向についての減衰係数cθ,cαが用いられる。これらばね定数kθ,kα及び減衰係数cθ,cαは、ドライブシャフトアッシーを軸線周りに回転させた状態で行われる加振試験の試験結果等に基づいて求められる。このため、上記トルクのモデルで用いられるばね定数kθ,kα及び減衰係数cθ,cαはドライブシャフトアッシーの回転時に対応したものとなり、同モデルを用いて作成される上記CAEモデルもドライブシャフトアッシーの回転時に対応したものとなる。以上により、軸線周りに回転運動した状態でのドライブシャフトアッシーの振動解析用CAEモデルの作成を行うことができ、そのCAEモデルの作成を容易且つ高精度に行うことができるようになる。
(2)ばね要素としてモデル化した等速ジョイント2,3のばね定数kθ,kα及び減衰係数cθ,cαは、上記加振試験の結果に対し回転次数分析を行ってドライブシャフトアッシー全体の振動の伝達特性を求め、その伝達特性とドライブシャフトアッシーの設計緒元値とから算出することができる。これにより、上記ばね定数kθ,kα及び減衰係数cθ,cαの算出を高精度に行うことができるようになる。
1…ドライブシャフト、2…等速ジョイント、3…等速ジョイント、4…軸部、5…アウターレース、6…トリボード、7…ローラ軸、8…ローラ、9…溝、10…軸部、11…アウターレース、12…インナーレース、13…保持リング、14…ボール、15…モータ、16…モータ、17…回転計、18…6分力計。

Claims (2)

  1. ドライブシャフトの入力側及び出力側にそれぞれ等速ジョイントを備えるドライブシャフトアッシーの振動解析用のCAEモデルを作成するに当たり、前記ドライブシャフトの弾性変化分も含めたばね要素として前記等速ジョイントをモデル化し、その等速ジョイントのモデルを用いて前記CAEモデルを作成するドライブシャフトアッシーのモデル作成方法において、
    前記ドライブシャフトアッシーを軸線周りに回転させた状態で前記ドライブシャフトアッシーの入力軸に対し軸方向の振動及び軸直方向の振動を加える加振試験を行い、その試験の結果と前記ドライブシャフトアッシーの設計諸元値とから前記ばね要素としての等速ジョイントのばね定数及び減衰係数を求め、
    前記ドライブシャフト上の任意の位置を、同ドライブシャフトの入力側の等速ジョイントを原点とし、前記ドライブシャフトアッシーの入力回転方向の回転角及び前記ドライブシャフトの前記等速ジョイントに対する折れ角をそれぞれ偏角とし、前記原点から前記ドライブシャフト上の任意の位置までを動径とする球座標で定義することにより、前記回転角及び前記折れ角を定式化し、
    前記CAEモデルとして、前記ドライブシャフト上の任意の位置で同シャフトの回転方向に作用するトルクを前記回転角、その角速度、並びに前記ばね要素の前記回転方向についてのばね定数及び減衰係数に依存するトルクとしてモデル化するとともに、前記任意の位置で前記ドライブシャフトの前記等速ジョイントに対する折れ角方向に作用するトルクを前記折れ角、その角速度、並びに前記ばね要素の前記折れ角方向についてのばね定数及び減衰係数に依存するトルクとしてモデル化した
    ことを特徴とするドライブシャフトアッシーのモデル作成方法。
  2. 前記加振試験を行ったとき、その試験の結果に対し回転次数分析を行ってドライブシャフトアッシー全体の振動の伝達特性を求め、その伝達特性と前記ドライブシャフトアッシーの設計緒元値とから前記ばね要素としての等速ジョイントのばね定数及び減衰係数を求める
    請求項1記載のドライブシャフトアッシーのモデル作成方法。
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