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JP5246726B2 - シフトレジスタ回路および表示装置 - Google Patents
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シフトレジスタ回路および表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、シフトレジスタ回路および表示装置に関し、特に絶縁基板上に形成されるシフトレジスタ回路および表示装置に関する。
フトレジスタ回路として、低消費電力化を図るために、動作の基準となるクロックとして単相クロックを使用し、また電位保持特性の向上を図ったり、例えば低温ポリシリコンのようにトランジスタ特性の良好でないデバイスを用いた場合でも動作を可能にしたりするためにラッチ回路を用いた回路構成のものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
また、低温ポリシリコンを用いたトランジスタに限らず、欠陥のあるシリコンを用いたトランジスタでは、静的にトランジスタ特性が変化するだけではなく、動的(過渡的)にトランジスタ特性が変化することが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2002−175050号公報 特開平10−302494号公報 Hiroyuki Ikeda,"Characterization of Switching Transient Behavior in Polycrystalline-Silicon Thin-Film Transistors,"Japanese Journal of Applied Physics Vol.43,No.2,2004,pp.477-484
図10に、特許文献1に記載されたシフトレジスタ回路の回路構成を示す。ここでは、図面の簡略化のために、n段目の転送段(単位回路)101nおよびn+1段目の転送段101n+1のみを示しているが、他の転送段も全く同じ構成となっている。また、具体的な構成の説明については、n段目の転送段101nを例にとって説明するものとする。
図10において、先ず、クロック線102とn段目の転送段101nとの間には、スイッチ103が接続されている。このスイッチ103は、後述するクロック選択制御回路による制御によってオン(閉)/オフ(開)動作を行うことにより、クロック線102によって伝送される単相の水平転送クロックHCKをn段目の転送段101nに対して選択的に供給する作用をなす。
n段目の転送段101nは、スイッチ103を通して選択的に供給される水平転送クロックHCKをラッチするラッチ回路104と、このラッチ回路104のラッチパルスを出力するバッファ回路105と、前段のラッチパルスAinと自段のラッチパルスAoutとに基づいてスイッチ103を制御するクロック選択制御回路、例えばOR回路106とを有する回路構成となっている。
図11に、ラッチ回路104の回路構成の一例を示す。図11に示すように、ラッチ回路104は、pチャンネルMOSトランジスタQp201およびnチャンネルMOSトランジスタQn201からなるCMOSインバータ201と、pチャンネルMOSトランジスタQp202およびnチャンネルMOSトランジスタQn202からなるCMOSインバータ202とを有し、CMOSインバータ201の入力端(トランジスタQp201,Qn201のゲート共通接続ノード)とCMOSインバータ202の出力端(トランジスタQp202,Qn202のドレイン共通接続ノード)とが接続され、CMOSインバータ202の入力端(トランジスタQp202,Qn202のゲート共通接続ノード)とCMOSインバータ201の出力端(トランジスタQp201,Qn201のドレイン共通接続ノード)とが接続された構成となっている。
ここで、上記構成のラッチ回路104の回路動作について、ラッチ回路104の入出力電位の変化を示す図12のタイミング波形図を用いて説明する。因みに、シフトレジスタ回路は、長い時間低レベル(以下、「“L”レベル」と記述する)で、短い時間高レベル(以下、「“H”レベル」と記述する)の出力(もちろん、ロジックによって極性が逆の場合もある)を持つ特有の回路である。
先ず、図10のスイッチ103がOFF状態にある期間Aでは、ラッチ回路104の入出力電位、即ちCMOSインバータ201の入力端の電位が長い期間“L”レベル(例えば、GNDレベル)のために、トランジスタQp201,Qn201がそれぞれエンハンスメント化、デプレッション化する。
このとき、CMOSインバータ202の入力端の電位(CMOSインバータ201の出力端の電位)が長い期間“H”レベル(例えば、電源電位VDD)のために、トランジスタQp202,Qn202がそれぞれデプレッション化、エンハンスメント化する。この状態において、図10のスイッチ103がON状態になり、転送クロックHCKがラッチ回路104に入力されると、CMOSインバータ201の入力端の電位が、期間Bで急峻に立ち上がる。
次に、転送クロックHCKの半周期と同じ短い期間Cにおいて、CMOSインバータ201,202の各入力端の電位がそれぞれ“H”レベル、“L”レベルになる。ここで、エンハンスメント状態からデプレッション状態に変化する時間が、デプレッション状態からエンハンスメント状態に変化する時間よりも長いために、ラッチ回路104内のトランジスタQp201,Qn201,Qp202,Qn202がすべてエンハンスメント状態になる。
次に、転送クロックHCKが立ち下がると、ラッチ回路104内のトランジスタQp201,Qn201,Qp202,Qn202のすべてがエンハンスメント状態にあるために、期間Dにおいて、CMOSインバータ201の入力端の電位(CMOSインバータ202の出力端の電位)が鈍く(緩やかに)立ち下がる。
上述したように、トランジスタ特性が動的に(過渡的に)変化すると、転送クロックHCKが立ち下がるタイミングでCMOSインバータ201の入力端の電位が鈍く立ち下がるために、シフトレジスタ回路の出力波形の幅がばらつく。その結果、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージンが不足したり、信頼性が低下したり、高速駆動化が困難になったりする。
なお、ここでは、シフトレジスタ回路問題点について説明したが、このような問題は、シフトレジスタ回路に限らず、回路動作で電位保持のための回路素子の特性が動的に変化する半導体回路全般に言えることである。
発明は、出力波形の幅の安定化を実現し、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージン拡大、高信頼性化、高速駆動化を可能にしたシフトレジスタ回路および表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の期間でアクティブの電位を出力するとともに、第1の期間よりも長い第2の期間に亘って非アクティブの電位を保持して出力する単位回路が縦続接続されてなり、クロック信号に同期してシフト動作を行って単位回路の各々からシフトパルスを順に出力するシフトレジスタ回路であって、単位回路は、クロック信号と自段の回路出力端との間に接続される第1のスイッチ素子と、非アクティブの電位を供給する電位供給部と、電位供給部と回路出力端との間に接続される第2のスイッチ素子と、入力側に前段の回路出力端と自段の回路出力端とが接続されるとともに、出力側に第1のスイッチ素子とインバータを介して第2のスイッチ素子とが接続され、第1の期間で前段の出力シフトパルスがアクティブの電位になったとき、第1のスイッチ素子をオン、第2のスイッチ素子をオフしてクロック信号を自段の回路出力端に出力させ、第2の期間でクロック信号に応じて自段の出力シフトパルスが非アクティブの電位になったとき、第1のスイッチ素子をオフ、第2のスイッチ素子をオンして電位供給部が供給する非アクティブの電位を自段の回路出力端に出力させる制御回路と、を有し、電位供給部は、第2のスイッチ素子を介して自段の回路出力端に接続され、自段の出力シフトパルスが非アクティブ電位となって第2のスイッチがオンしたときに自段の出力シフトパルスを取り込み、取り込んだ非アクティブの電位を保持するラッチ回路で構成される、シフトレジスタ回路が提供される。このシフトレジスタ回路は、電気光学素子を含む画素が行列状に配置されてなる画素アレイ部を有する表示装置において、画素アレイ部の各画素の駆動を行う駆動回路を構成するシフトレジスタ回路として用いることができる。
上記構成のシフトレジスタ回路において、第2の期間に亘って非アクティブの電位を保持して出力する手段として、非アクティブの電位を供給する電位供給部と、当該電位供給部と回路出力端との間に接続され、第1のスイッチ素子と相補的な動作を行う第2のスイッチ素子とを用いることで、電位供給部に含まれるラッチ回路の過渡的なトランジスタ特性の変化の影響を受けず、出力波形の幅の安定化を実現できる
本発明によれば、ラッチ回路の過渡的なトランジスタ特性の変化の影響がなくなることにより、出力波形の幅の安定化を実現できるために、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージン拡大、高信頼性化、高速駆動化を図ることができる。しかも、ラッチ回路が不要となることで、シフトレジスタ回路の回路規模を大幅に縮小できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体回路、例えばシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係るシフトレジスタ回路は、絶縁基板上に形成される例えばポリシリコンを用いた回路構成を採る。
ここでは、図面の簡略化のために、複数の単位回路(セル)(以下、「転送段」と記述する)が縦続接続されてなるシフトレジスタ回路において、n段目の転送段10nおよびn+1段目の転送段10n+1を代表して示している。
(n段目の転送段)
n段目の転送段10nは、第1,第2のスイッチ素子11,12、OR回路13、インバータ14およびバッファ回路15を有する構成となっている。
第1のスイッチ素子11は、単相の転送クロックHCKを供給するクロック供給線20に一端が接続されている。第2のスイッチ素子12は、一端が接地電位GNDを供給する電位供給部に接続され、他端が第1のスイッチ素子11の他端に接続されるとともに、転送段10nの回路出力端である出力ノードNaに接続されている。第1,第2のスイッチ素子11,12としては、例えばトランジスタを用いることができる。
OR回路13(制御回路)は、自段の入力パルス(前段の出力パルス)Ainと、出力ノードNaに得られる自段の出力パルスAoutとを2入力とする。OR回路13の出力パルスは、第1のスイッチ素子11をON(導通)/OFF(非導通)制御する制御パルスとして第1のスイッチ素子11に供給されるとともに、第2のスイッチ素子12をON/OFF制御する制御パルスとしてインバータ14を介して第2のスイッチ素子12に供給される。
これにより、第1のスイッチ素子11と第2のスイッチ素子12とは相補的な動作を行う。すなわち、第1のスイッチ素子11がON状態のとき、第2のスイッチ素子12がOFF状態になり、第1のスイッチ素子11がOFF状態のとき、第2のスイッチ素子12がON状態になる。
出力ノードNaに得られる出力パルスAoutは、次段の転送段10n+1に入力パルスBinとして供給されるとともに、バッファ15を介して自段のシフトパルスとして出力される。
(n+1段目の転送段)
n+1段目の転送段10n+1は、第1,第2のスイッチ素子21,22、OR回路23、インバータ24およびバッファ回路25に加えて、インバータ26を有する構成となっている。
第1のスイッチ素子21は、クロック供給線20に一端が接続されている。第2のスイッチ素子22は、一端が電源電位VDDを供給する電位供給部に接続され、他端が第1のスイッチ素子21の他端に接続されるとともに、インバータ26を介して転送段10n+1の回路出力端である出力ノードNbに接続されている。第1,第2のスイッチ素子21,22としては、例えばトランジスタを用いることができる。
OR回路(制御回路)23は、自段の入力パルスBin(前段の出力パルスAout)と、出力ノードNbに得られる自段の出力パルスBoutとを2入力とする。OR回路23の出力パルスは、第1のスイッチ素子21をON/OFF(非導通)制御する制御パルスとして第1のスイッチ素子21に供給されるとともに、第2のスイッチ素子22をON/OFF制御する制御パルスとしてインバータ24を介して第2のスイッチ素子22に供給される。
第1のスイッチ素子21と第2のスイッチ素子22とは、第1のスイッチ素子11および第2のスイッチ素子12と同様に相補的な動作を行う。これらスイッチ素子21,22の各出力は、インバータ26で極性反転されて出力ノードNbに自段の出力パルスBoutとして得られ、次段の転送段10n+2に入力パルスとして供給されるとともに、バッファ25を介して自段のシフトパルスとして出力される。
次に、上記構成の第1実施形態に係るシフトレジスタ回路の回路動作について、図2のタイミング波形図を用いて説明する。なお、図2のタイミング波形図に示すように、出力パルスAout,Boutは、転送クロックHCKに対して第1のスイッチ素子11,21を通る分だけ若干遅れが生じることになる。
先ず、転送クロックHCKの“L”レベルの期間Aにおいて、n段目の転送段10nに“H”レベルの入力パルスAinが前段n−1の転送段から入力されると、OR回路13の出力L31が“H”レベルの状態になる。これにより、第1のスイッチ素子11がON状態になる。また、第2のスイッチ素子12がインバータ14の反転出力XL31によってOFF状態になる。その結果、出力ノードNaが転送クロックHCKのみの影響を受ける。
次に、転送クロックHCKが“H”レベルになる期間Bに入ると、出力ノードNaが転送クロックHCKのみの影響を受けることから、自段の出力パルスAoutが“H”レベルになり、続いて、転送クロックHCKが“L”レベルになる期間Cに入ると、出力パルスAoutも“L”レベルになる。
このとき、自段の入力パルスAinが“L”レベルで、かつ自段の出力パルスAoutが“L”レベルのために、第1のスイッチ素子11がOFF状態に、第2のスイッチ素子12がON状態になる。第2のスイッチ素子12がON状態になることで、出力ノードNaに接地電位GNDが供給されるために、出力ノードNaの電位が“L”レベルに保持される。
すなわち、出力パルスAoutは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“H”レベル電位になるとともに、次の入力パルスAinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“L”レベル電位を保持し続ける。
同様に、期間Bにおいて、“H”レベルの入力パルスBin(前段の出力パルスAout)が転送段10n+1に入力されると、OR回路23の出力L35が“H”レベルの状態になる。これにより、第1のスイッチ素子21がON状態になる。また、第2のスイッチ素子22がインバータ24の反転出力XL35によってOFF状態になる。その結果、出力ノードNbがインバータ26で極性反転された転送クロックHCKのみの影響を受ける。
次に、転送クロックHCKが“L”レベルになる期間Cに入ると、出力ノードNbがインバータ26で極性反転された転送クロックHCKのみの影響を受けることから、自段の出力パルスBoutが“H”レベルになり、続いて、転送クロックHCKが“H”レベルになる期間Dに入ると、出力パルスBoutが“L”レベルになる。
このとき、自段の入力パルスBin(前段の出力パルスAout)が“L”レベルで、かつ自段の出力パルスBoutが“L”レベルのために、第1のスイッチ素子21がOFF状態に、第2のスイッチ素子22がON状態になる。第2のスイッチ素子22がON状態になることで、出力ノードNaには電源電位VDDがインバータ26で極性反転されて供給されるために、出力ノードNbの電位が“L”レベルに保持される。
すなわち、出力パルスBoutは、次の入力パルスBinが入力されるまでの長い期間に亘って“L”レベルを保持し続ける。ただし、出力パルスBoutはインバータ26で極性反転されたパルスであることから、転送段10nと同様に、転送段10n+1の極性反転前の出力パルス(インバータ26の入力パルス)XBoutでは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“L”レベル電位になるとともに、次の入力パルスBinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“H”レベル電位を保持し続ける。
上述したように、転送段(…,n,n+1,…)の各々が、第1の期間でアクティブの電位(転送段10nではVDD、転送段10n+1ではGND)を出力するとともに、第1の期間よりも長い第2の期間に亘って非アクティブの電位(転送段10nではGND、転送段10n+1ではVDD)を保持して出力する電位保持機能(ラッチ機能)を持つシフトレジスタ回路において、ラッチ回路のラッチ機能を用いるのではなく、第2のスイッチ素子12,22の機能によって第2の期間に亘って固定電位である非アクティブの電位(GND/VDD)を保持することにより、ラッチ回路の過渡的なトランジスタ特性の変化の影響がなくなる。
これにより、シフトレジスタ回路の出力波形の幅の安定化を実現できるために、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージン拡大、高信頼性化、高速駆動化を図ることができる。しかも、ラッチ回路が不要となることで、転送段1個当たり、トランジスタを4個(図11を参照)、トータルでシフトレジスタ回路の段数(セル数)×4個だけトランジスタ数を削減できるために、シフトレジスタ回路の回路規模を大幅に縮小できる。
<変形例>
図3は、第1実施形態の変形例に係るシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示している。
図3に示すように、本変形例に係るシフトレジスタ回路は、図1に示した第1実施形態に係るシフトレジスタ回路において、非アクティブの電位である接地電位GND(転送段10nの場合)/電源電位VDD(転送段10n+1の場合)を供給する電位供給部(電源部)に代えて、ラッチ回路17,27を用いた構成を採っている。すなわち、第2スイッチ素子12,22の各一端がラッチ回路17,27の各入出力端に接続されている。
それ以外は、基本的に、第1実施形態に係るシフトレジスタ回路の構成と同じである。すなわち、第2スイッチ素子12の制御パルスは、第1スイッチ素子11の制御パルスと逆論理となっている。したがって、第1スイッチ素子11がON状態のときに第2スイッチ素子12がOFF状態になり、第1スイッチ素子11がOFF状態のときに第2スイッチ素子12がON状態になる。
同様に、第2スイッチ素子22の制御パルスは、第1スイッチ素子21の制御パルスと逆論理となっている。したがって、第1スイッチ素子21がON状態のときに第2スイッチ素子22がOFF状態になり、第1スイッチ素子21がOFF状態のときに第2スイッチ素子22がON状態になる。
続いて、上記構成の第1実施形態の変形例に係るシフトレジスタ回路の回路動作について、図2のタイミング波形図を用いて説明する。
先ず、期間Aにおいて、転送クロックHCKが“L”レベルになり、かつn段目の転送段10nに“H”レベルの入力パルスAinが前段n−1の転送段から入力されると、OR回路13の出力が“H”レベルの状態になる。これにより、第1のスイッチ素子11がON状態になる。また、第2のスイッチ素子12がOFF状態になる。その結果、出力ノードNaが転送クロックHCKのみの影響を受ける。
次に、期間Bにおいて、転送クロックHCKが“H”レベルになると、出力ノードNaが転送クロックHCKのみの影響を受けることから、自段の出力パルスAoutが“H”レベルになる。続いて、期間Cにおいて、転送クロックHCKが“L”レベルになると、出力パルスAoutも“L”レベルになる。
ここで、第2のスイッチ素子12のON/OFF動作は、第1のスイッチ素子11と逆のために、自段の出力パルスAoutが“H”レベルの出力期間では第2のスイッチ素子12がOFF状態になっている。したがって、出力パルスAoutはラッチ回路17の動的な特性変化の影響を受けない。そして、出力パルスAoutが“H”レベルから“L”レベルに遷移すると、OR回路13やインバータ14での遅延分だけ遅れて第2のスイッチ素子12がON状態になる。
第2のスイッチ素子12がON状態になることで、ラッチ回路17の入出力端が第1のスイッチ素子11の他端(出力ノードNa)と接続され、当該他端の電位である“L”レベルがラッチ回路17にラッチされると同時に、出力ノードNaの電位が“L”レベルに保持される。
すなわち、出力パルスAoutは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“H”レベル電位になるとともに、次の入力パルスAinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“L”レベル電位を保持し続ける。
同様に、期間Bにおいて、“H”レベルの入力パルスBin(前段の出力パルスAout)が転送段10n+1に入力されると、OR回路23の出力が“H”レベルの状態になる。これにより、第1のスイッチ素子21がON状態になる。また、第2のスイッチ素子22がOFF状態になる。その結果、出力ノードNbがインバータ26で極性反転された転送クロックHCKのみの影響を受ける。
次に、期間Cにおいて、転送クロックHCKが“L”レベルになると、出力ノードNbがインバータ26で極性反転された転送クロックHCKのみの影響を受けることから、自段の出力パルスBoutが“H”レベルになる。続いて、期間Dにおいて、転送クロックHCKが“H”レベルになると、出力パルスBoutが“L”レベルになる。
ここで、第2のスイッチ素子22のON/OFF動作は、第1のスイッチ素子21と逆のために、自段の出力パルスBoutが“H”レベルの出力期間では第2のスイッチ素子22がOFF状態になっている。したがって、出力パルスBoutはラッチ回路27の動的な特性変化の影響を受けない。そして、出力パルスBoutが“H”レベルから“L”レベルに遷移すると、OR回路23やインバータ24での遅延分だけ遅れて第2のスイッチ素子22がON状態になる。
第2のスイッチ素子22がON状態になることで、ラッチ回路27の入出力端が第1のスイッチ素子21の他端と接続され、当該他端の電位である“H”レベルがラッチ回路17にラッチされると同時に、出力ノードNbの電位が“L”レベルに保持される。
すなわち、出力パルスBoutは、次の入力パルスBinが入力されるまでの長い期間に亘って“L”レベルを保持し続ける。転送段10n+1の極性反転前の出力パルスXBoutでは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“L”レベル電位になるとともに、次の入力パルスBinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“H”レベル電位を保持し続ける。
上述したように、非アクティブの電位である電源電位VDD/接地電位GNDを供給する電位供給部に代えてラッチ回路17,27を用いた構成を採った場合であっても、これらラッチ回路17,27は第2のスイッチ12,22の作用によって接地電位GND/電源電位VDDをラッチする期間だけ動作することになり、従来技術のように、ラッチ回路17,27を構成するトランジスタ(図11を参照)がすべてエンハンスメント状態になることがないために、ラッチ回路17,27の過渡的なトランジスタ特性の変化の影響を受けない。これにより、第1実施形態の場合におけるトランジスタ数の削減の効果は得られないものの、シフトレジスタ回路の出力波形の幅の安定化を実現できるために、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージン拡大、高信頼性化、高速駆動化を図ることができる。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体回路、例えばトライステートインバータを用いたシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係るシフトレジスタ回路も、絶縁基板上に形成される例えばポリシリコンを用いた回路構成を採る。
ここでは、図面の簡略化のために、複数の転送段(単位回路/セル)が縦続接続されてなるシフトレジスタ回路において、n段目の転送段30nおよびn+1段目の転送段30n+1を代表して示している。
(n段目の転送段)
n段目の転送段30nは、トライステートインバータ31、スイッチ素子32、制御パルス生成回路33およびインバータ34,35を有する構成となっている。
トライステートインバータ31は、pチャンネルトランジスタ311、nチャンネルトランジスタ312およびインバータ313からなり、クロック供給線40によって供給される単相のシフトクロックCPに同期して動作し、自段の入力パルス(前段の出力パルス)Ainを極性反転して自段の出力パルスAoutとする。この出力パルスAoutは、次段の転送段30n+1にその入力パルスBinとして供給されるとともに、インバータ34,35を介してn段目のシフトパルスとして出力される。
スイッチ素子32は、一端が電源電位VDDを供給する電位供給部に接続され、他端が転送段30nの回路出力端である出力ノードNaに接続されている。スイッチ素子32としては、例えばトランジスタを用いることができる。制御パルス生成回路(制御回路)33は、自段の出力パルスAoutの極性を反転するインバータ331と、このインバータ331の出力パルスと自段の入力パルスAinとを2入力とするNOR回路332とから構成され、スイッチ素子32をON/OFF制御する制御パルスを生成し、当該制御パルスをスイッチ素子32に供給する。
(n+1段目の転送段)
n+1段目の転送段30n+1は、トライステートインバータ41、スイッチ素子42、制御パルス生成回路43およびインバータ44を有する構成となっている。
トライステートインバータ41は、pチャンネルトランジスタ411、nチャンネルトランジスタ412およびインバータ413からなり、クロック供給線40によって供給される単相のシフトクロックCPに同期して動作し、自段の入力パルス(前段の出力パルスAout)Binを極性反転して自段の出力パルスBoutとする。この出力パルスBoutは、次段の転送段にその入力パルスとして供給されるとともに、インバータ44を介してn+1段目のシフトパルスとして出力される。
スイッチ素子42は、一端が接地電位GNDを供給する電位供給部に接続され、他端が転送段30n+1の回路出力端である出力ノードNbに接続されている。スイッチ素子42としては、例えばトランジスタを用いることができる。制御パルス生成回路(制御回路)43は、自段の出力パルスBoutの極性を反転するインバータ431と、このインバータ431の出力パルスと自段の入力パルスBinとを2入力とするAND回路432とから構成され、スイッチ素子42をON/OFF制御する制御パルスを生成し、当該制御パルスをスイッチ素子42に供給する。
次に、上記構成の第2実施形態に係るトライステートインバータを用いたシフトレジスタ回路の回路動作について、図5のタイミング波形図を用いて説明する。なお、図5のタイミング波形図に示すように、出力パルスAout,Boutは、シフトクロックCPに対してトライステートインバータ31,41を通る分だけ若干遅れが生じることになる。
先ず、期間Aにおいて、トライステートインバータ31の入力パルスAinが“H”レベルになり、かつシフトクロックCPが“H”レベルになると、トライステートインバータ31のnチャンネルトランジスタ312がON状態になる。その結果、トライステートインバータ31の出力パルスAoutが“L”レベルになる。また、入力パルスAinが“H”レベルのために、制御パルス生成回路33の出力L82が“L”レベルになる。これにより、スイッチ素子32がOFF状態になるために、出力ノードNaと電源電位VDDとの間が遮断される。
次に、期間Bにおいて、シフトクロックCPが“L”レベルとなると、転送段30nの出力ノードNaがフローティング状態となり、転送段30nのトライステートインバータ31の出力容量や転送段30n+1のトライステート41の入力容量などで出力パルスAoutの“L”レベル電位が保持される。
次に、期間Cにおいて、シフトクロックCPが“H”レベルになると、トライステートインバータ31のnチャンネルトランジスタ312がON状態になる。その結果、トライステートインバータ31の出力パルスAoutは“L”レベル電位を保持し続ける。
次に、期間Dにおいて、トライステートインバータ31の入力パルスAinが“L”レベルになり、かつシフトクロックCPが“L”レベルになると、トライステートインバータ31のpチャンネルトランジスタ311がON状態になる。その結果、トライステートインバータ31の出力パルスAoutが“H”レベルになる。また、スイッチ素子32がON状態になり、出力ノードNaが電源電位VDDに接続されるために、出力パルスAoutは引き続き“H”レベルになる。
すなわち、出力パルスAoutは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“L”レベル電位になるとともに、次の入力パルスAinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“H”レベル電位を保持し続ける。
同様の動作が転送段30n+1においても行われる。先ず、期間Bにおいて、トライステートインバータ41の入力パルスBin(前段の出力パルスAout)が“L”レベルになり、かつシフトクロックCPが“L”レベルになると、トライステートインバータ41のpチャンネルトランジスタ411がON状態になる。その結果、トライステートインバータ41の出力パルスBoutが“H”レベルになる。また、入力パルスBinが“L”レベルのために、制御パルス生成回路43の出力L85が“L”レベルになる。これにより、スイッチ素子42がOFF状態になるために、出力ノードNbと接地電位GNDとの間が遮断される。
次に、期間Cにおいて、シフトクロックCPが“H”レベルになると、転送段30n+1の出力ノードNbがフローティング状態となり、転送段30n+1のトライステートインバータ41の出力容量や次段のトライステートの入力容量などで出力パルスBoutの“H”レベル電位が保持される。
次に、期間Dにおいて、シフトクロックCPが“L”レベルになると、トライステートインバータ41のpチャンネルトランジスタ411がON状態になる。その結果、トライステートインバータ41の出力パルスBoutが“H”レベル電位を保持し続ける。
次に、期間Eにおいて、トライステートインバータ41の入力パルスBinが“H”レベルになり、かつシフトクロックCPが“H”レベルになると、トライステートインバータ41のnチャンネルトランジスタ412がON状態になる。その結果、トライステートインバータ41の出力パルスBoutが“L”レベルになる。また、スイッチ素子42がON状態になり、出力ノードNbが接地電位GNDに接続されるために、出力パルスBoutは引き続き“L”レベルになる。
すなわち、出力パルスBoutは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“H”レベル電位になるとともに、次の入力パルスBinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“L”レベル電位を保持し続ける。
上述したように、トライステートインバータ31,41を用いたシフトレジスタ回路においても、次の入力パルスAin/Binが入力されるまでの長い期間に亘って非アクティブの電位(転送段30nでは“L”レベル電位、転送段30n+1では“H”レベル電位)を保持する電位保持機能を実現するのに、ラッチ回路ではなく、電源電位VDD/接地電位GNDを供給する電位供給部とスイッチ素子32/42とを用いることにより、ラッチ回路の過渡的なトランジスタ特性の変化の影響がなくなるために、シフトレジスタ回路の出力波形の幅の安定化を実現でき、その結果、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージン拡大、高信頼性化、高速駆動化を図ることができる。
<変形例>
図6は、第2実施形態の変形例に係るシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図であり、図中、図4と同等部分には同一符号を付して示している。
図6に示すように、本変形例に係るシフトレジスタ回路は、図4に示した第2実施形態に係るシフトレジスタ回路において、非アクティブの電位である電源電位VDD(転送段30nの場合)/接地電位GND(転送段30n+1の場合)を供給する電位供給部(電源部)に代えて、ラッチ回路36,46を用いた構成を採っている。すなわち、スイッチ素子32,42の各一端がラッチ回路36,46の各入出力端に接続されている。
さらに、制御パルス生成回路33に代えてバッファ37を、制御パルス生成回路43に代えてインバータ47を用いた構成を採っている。バッファ37は、トライステートインバータ31の出力パルスAoutをバッファリングしてスイッチ素子32の制御パルスとする。インバータ47は、トライステートインバータ41の出力パルスBoutを極性反転してスイッチ素子42の制御パルスとする。それ以外は、基本的に、第2実施形態に係るシフトレジスタ回路の構成と同じである。
続いて、上記構成の第2実施形態の変形例に係るシフトレジスタ回路の回路動作について、図7のタイミング波形図を用いて説明する。なお、図7のタイミング波形図に示すように、出力パルスAout,Boutは、シフトクロックCPに対してトライステートインバータ31,41を通る分だけ若干遅れが生じることになる。
先ず、期間Aにおいて、トライステートインバータ31の入力パルスAinが“H”レベルになり、かつシフトクロックCPが“H”レベルになると、トライステートインバータ31のnチャンネルトランジスタ312がON状態になる。その結果、トライステートインバータ31の出力パルスAoutが“L”レベルになる。
また、出力パルスAoutが“L”レベルになることで、バッファ37の出力も“L”レベルになるために、スイッチ素子32がOFF状態になる。これにより、出力ノードNaとラッチ回路36の入出力端との間が遮断されるために、出力パルスAoutはラッチ回路36の動的な特性変化の影響を受けない。
次に、期間Bにおいて、シフトクロックCPが“L”レベルとなると、転送段30nの出力ノードNaがフローティング状態となり、転送段30nのトライステートインバータ31の出力容量や転送段30n+1のトライステート41の入力容量などで出力パルスAoutの“L”レベル電位が保持される。
次に、期間Cにおいて、シフトクロックCPが“H”レベルになると、トライステートインバータ31のnチャンネルトランジスタ312がON状態になる。その結果、トライステートインバータ31の出力パルスAoutは“L”レベル電位を保持し続ける。
次に、期間Dにおいて、トライステートインバータ31の入力パルスAinが“L”レベルになり、かつシフトクロックCPが“L”レベルになると、トライステートインバータ31のpチャンネルトランジスタ311がON状態になる。その結果、トライステートインバータ31の出力パルスAoutが“H”レベルになる。
また、出力パルスAoutが“H”レベルになることで、バッファ37の出力L61も“H”レベルになるために、スイッチ素子32がON状態になる。これにより、出力ノードNaとラッチ回路36の入出力端との間が接続されるために、ラッチ回路36が出力パルスAoutの“H”レベルをラッチし、出力パルスAoutが引き続き“H”レベルになる。
すなわち、出力パルスAoutは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“L”レベル電位になるとともに、次の入力パルスAinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“H”レベル電位を保持し続ける。
同様の動作が転送段30n+1においても行われる。先ず、期間Bにおいて、トライステートインバータ41の入力パルスBin(前段の出力パルスAout)が“L”レベルになり、かつシフトクロックCPが“L”レベルになると、トライステートインバータ41のpチャンネルトランジスタ411がON状態になる。その結果、トライステートインバータ41の出力パルスBoutが“H”レベルになる。
また、出力パルスBoutが“H”レベルになることで、インバータ47の出力が“L”レベルになるために、スイッチ素子42がOFF状態になる。これにより、出力ノードNbとラッチ回路46の入出力端との間が遮断されるために、出力パルスBoutはラッチ回路46の動的な特性変化の影響を受けない。
次に、期間Cにおいて、シフトクロックCPが“H”レベルになると、転送段30n+1の出力ノードNbがフローティング状態となり、転送段30n+1のトライステートインバータ41の出力容量や次段のトライステートの入力容量などで出力パルスBoutの“H”レベル電位が保持される。
次に、期間Dにおいて、シフトクロックCPが“L”レベルになると、トライステートインバータ41のpチャンネルトランジスタ411がON状態になる。その結果、トライステートインバータ41の出力パルスBoutが“H”レベル電位を保持し続ける。
次に、期間Eにおいて、トライステートインバータ41の入力パルスBinが“H”レベルになり、かつシフトクロックCPが“H”レベルになると、トライステートインバータ41のnチャンネルトランジスタ412がON状態になる。その結果、トライステートインバータ41の出力パルスBoutが“L”レベルになる。
また、出力パルスBoutが“L”レベルになることで、インバータ47の出力L62が“H”レベルになるために、スイッチ素子42がON状態になる。これにより、出力ノードNbとラッチ回路46の入出力端との間が接続されるために、ラッチ回路46が出力パルスBoutの“L”レベルをラッチし、出力パルスBoutが引き続き“L”レベルになる。
すなわち、出力パルスBoutは、第1の期間でアクティブの電位、即ち“H”レベル電位になるとともに、次の入力パルスBinが入力されるまでの長い第2の期間に亘って非アクティブの電位、即ち“L”レベル電位を保持し続ける。
上述したように、非アクティブの電位である電源電位VDD/接地電位GNDを供給する電位供給部に代えてラッチ回路36,46を用いた構成を採った場合であっても、ラッチ回路36,46はスイッチ32,42の作用によって電源電位VDD/接地電位GNDをラッチする期間だけ動作することになり、従来技術のように、ラッチ回路36,46を構成するトランジスタ(図11を参照)がすべてエンハンスメント状態になることがないために、ラッチ回路36,46の過渡的なトランジスタ特性の変化の影響を受けない。これにより、シフトレジスタ回路の出力波形の幅の安定化を実現できるために、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージン拡大、高信頼性化、高速駆動化を図ることができる。
なお、上記各実施形態およびその変形例では、出力波形の安定化・電位保持特の性向上などを目的とするスイッチ素子および当該スイッチ素子の制御回路をシフトレジスタ回路に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの適用例に限られるものではなく、シフトレジスタ回路以外にも、回路動作で電位保持のため内部素子の特性が動的に変化する半導体回路全般に対しても適用できる。また、絶縁基板上に形成されるポリシリコンを用いた半導体回路全般、さらにポリシリコンに限らず欠陥のあるシリコンを用いた半導体回路全般に対して適用可能である。
[応用例]
以上説明した第1,第2実施形態またはそれらの変形例に係るシフトレジスタ回路は、液晶表示装置、EL(electro luminescence) 表示装置など、画素アレイ部の各画素の表示駆動を行う駆動回路が、画素アレイ部と同じ絶縁基板上に形成されてなる平面型(パネル型)表示装置において、駆動回路を構成するシフトレジスタ回路として用いて好適なものである。
図8は、本発明が適用されるアクティブマトリクス型表示装置の構成例を示す概略構成図である。ここでは、一例として、各画素の電気光学素子として液晶セルを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置に適用した場合を例に採って説明するものとする。
図8において、絶縁基板、例えばガラス基板51上には、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置されてなる画素アレイ部52と、その周辺駆動回路であるHドライバ(水平駆動回路)53、Vドライバ(垂直駆動回路)54、タイミング発生回路(TG)55およびバッファ回路56とが実装されている。
ガラス基板51は、能動素子(例えば、トランジスタ)を含む多数の画素回路がマトリクス状に配置形成される第1の基板と、この第1の基板と所定の間隙をもって対向して配置される第2の基板とによって構成され、これら第1,第2の基板間に液晶が封入されることによって表示パネル(液晶パネル)を形成する。
図9に、画素アレイ部52の具体的な構成の一例を示す。ここでは、図面の簡略化のために、3行(n−1行〜n+1行)4列(m−2列〜m+1列)の画素配列の場合を例に採って示している。図9において、画素アレイ部52には、垂直走査線…,61n−1,61n,61n+1,…と、データ線(信号線)…,62m−2,62m−1,62m,62m+1,…とがマトリクス状に配線され、それらの交叉部分に単位画素63が配置されている。
単位画素63は、画素トランジスタである薄膜トランジスタTFT、液晶セルLCおよび保持容量Csを有する構成となっている。ここで、液晶セルLCは、薄膜トランジスタTFTで形成される画素電極(一方の電極)とこれに対向して形成される対向電極(他方の電極)との間で発生する容量を意味する。
薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極が垂直走査線…,61n−1,61n,61n+1,…に接続され、ソース電極がデータ線…,62m−2,62m−1,62m,62m+1,…に接続されている。液晶セルLCは、画素電極が薄膜トランジスタTFTのドレイン電極に接続され、対向電極が共通線64に接続されている。保持容量Csは、薄膜トランジスタTFTのドレイン電極と共通線64との間に接続されている。共通線64には、対向電極電圧(コモン電圧)Vcomが与えられる。
垂直走査線…,61n−1,61n,61n+1,…の各一端は、図8に示すVドライバ54の対応する行の各出力端にそれぞれ接続される。Vドライバ54は、例えばシフトレジスタ回路によって構成され、垂直スタートパルスVSTに応答して動作を開始し、垂直転送クロックVCKに同期して順次垂直選択パルスを発生して垂直走査線…,61n−1,61n,61n+1,…に与えることによって垂直走査を行う。
データ線…,62m−2,62m−1,62m,62m+1,…は、各一端が図8に示すHドライバ53の対応する列の各出力端にそれぞれ接続される。Hドライバ53は、例えば図8に示すように、シフトレジスタ回路531と、サンプリングラッチ回路(データ信号入力回路)532と、線順次化ラッチ回路533と、D(ディジタル)/(アナログ)A変換回路535とを有するディジタルインターフェースドライバ構成となっている。
このHドライバ53において、シフトレジスタ回路531は、水平スタートパルスHSTに応答してシフト動作を開始し、水平転送クロックHCKに同期して各転送段から順次シフトパルスを出力することによって水平走査を行う。サンプリングラッチ回路532は、シフトレジスタ回路531から与えられるシフトパルスに応答して、入力される所定ビットのディジタル画像データを点順次にてサンプリングしてラッチする。
線順次化ラッチ回路533は、サンプリングラッチ回路532で点順次にてラッチされたディジタル画像データを1ライン単位で再度ラッチすることによって線順次化し、この1ライン分のディジタル画像データを一斉に出力する。D/A変換回路534は例えば基準電圧選択型の回路構成をとり、線順次化ラッチ回路533から出力される1ライン分のディジタル画像データをアナログ画像信号に変換して画素アレイ部52のデータ線…,62m−2,62m−1,62m,62m+1,…に与える。
タイミング発生回路55は、外部から与えられる水平同期信号HDや垂直同期信号VD、さらには画素アレイ部52の水平方向の画素(ドット)数で決まる周波数のドットクロックに基づいて、先述した垂直スタートパルスVST、垂直転送クロックVCK、水平スタートパルスHST、水平転送クロックHCK等の各種のタイミング信号を発生する。
タイミング発生回路55で発生される各種のタイミング信号のうち、水平転送クロックHCKは、ドットクロックを2分周することによって得られる単相クロックである。この単相の水平転送クロックHCKは、画素アレイ部52に対してシフトレジスタ531よりもさらに外側に配線されたクロック供給線57に対して、バッファ回路56を通して与えられる。クロック供給線57は、シフトレジスタ回路531の転送(シフト)方向に沿って配線され、単相の水平転送クロックHCKをシフトレジスタ回路531の各転送段に供給する。
上記構成のアクティブマトリクス型液晶表示装置において、先述した第1,第2実施形態またはそれらの変形例に係るシフトレジスタ回路は、画素アレイ部52の各画素63の表示駆動を行う駆動回路、具体的にはHドライバ53のシフトレジスタ回路531として用いることができる。これにより、第1,第2実施形態またはそれらの変形例に係るシフトレジスタ回路が、シフトレジスタ回路531の出力波形の幅を安定化し、トランジスタ特性や動作周波数の変化に対するマージン拡大、高信頼性化、高速駆動化を実現できることから、液晶表示装置の性能向上に大きく寄与できることになる。
特に、第1実施形態に係るシフトレジスタ回路の場合は、シフトレジスタ回路531の段数(セル数)×4個だけトランジスタ数を削減できるために、シフトレジスタ回路531の回路規模を大幅に縮小できるために、表示パネル上の駆動回路部分の省スペース化、具体的には表示パネルの額縁サイズ(画素アレイ部52の周辺のサイズ)の縮小化を図ることができる利点もある。
なお、本応用例では、先述した第1,第2実施形態またはそれらの変形例に係るシフトレジスタ回路を、Hドライバ53のシフトレジスタ回路531として用いるとしたが、Hドライバ53に限らず、Vドライバ54を構成するシフトレジスタ回路として用いることも可能である。
本発明の第1実施形態に係るシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係るシフトレジスタ回路の回路動作の説明に供するタイミング波形図である。 第1実施形態の変形例に係るシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態に係るシフトレジスタ回路の回路動作の説明に供するタイミング波形図である。 第2実施形態の変形例に係るシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態の変形例に係るシフトレジスタ回路の回路動作の説明に供するタイミング波形図である。 本発明が適用されるアクティブマトリクス型表示装置の構成例を示す概略構成図である。 画素アレイ部の具体的な構成の一例を示す回路図である。 従来例に係るシフトレジスタ回路の構成例を示すブロック図である。 ラッチ回路の構成の一例を示す回路図である。 従来の課題の説明に供するタイミング波形図である。
符号の説明
10n,10n+1,30n,30n+1…シフトレジスタ回路の転送段(単位回路/セル)、11,12,21,22,32,42…スイッチ素子、13,23…OR回路、17,27,36,46…ラッチ回路、20,40…クロック供給線、31,41…トライステートインバータ、33,43…制御パルス生成回路(制御回路)

Claims (2)

  1. 第1の期間でアクティブの電位を出力するとともに、前記第1の期間よりも長い第2の期間に亘って非アクティブの電位を保持して出力する単位回路が縦続接続されてなり、クロック信号に同期してシフト動作を行って前記単位回路の各々からシフトパルスを順に出力するシフトレジスタ回路であって、
    前記単位回路は、
    前記クロック信号と自段の回路出力端との間に接続される第1のスイッチ素子と、
    非アクティブの電位を供給する電位供給部と
    前記電位供給部と前記回路出力端との間に接続される第2のスイッチ素子と、
    入力側に前段の回路出力端と前記自段の回路出力端とが接続されるとともに、出力側に前記第1のスイッチ素子とインバータを介して前記第2のスイッチ素子とが接続され、前記第1の期間で前段の出力シフトパルスがアクティブの電位になったとき、前記第1のスイッチ素子をオン、前記第2のスイッチ素子をオフして前記クロック信号を前記自段の回路出力端に出力させ、前記第2の期間で前記クロック信号に応じて自段の出力シフトパルスが非アクティブの電位になったとき、前記第1のスイッチ素子をオフ、前記第2のスイッチ素子をオンして前記電位供給部が供給する非アクティブの電位を前記自段の回路出力端に出力させる制御回路と、
    を有し、
    前記電位供給部は、前記第2のスイッチ素子を介して前記自段の回路出力端に接続され、前記自段の出力シフトパルスが非アクティブ電位となって前記第2のスイッチがオンしたときに前記自段の出力シフトパルスを取り込み、取り込んだ前記非アクティブの電位を保持するラッチ回路で構成される、
    シフトレジスタ回路。
  2. 電気光学素子を含む画素が行列状に配置されてなる画素アレイ部と、
    第1の期間でアクティブの電位を出力するとともに、前記第1の期間よりも長い第2の期間に亘って非アクティブの電位を保持して出力する単位回路が縦続接続されてなり、クロック信号に同期してシフト動作を行って前記単位回路の各々からシフトパルスを順に出力するシフトレジスタ回路を有し、前記単位回路の各々から出力される前記シフトパルスに同期して前記画素アレイ部の各画素を駆動する駆動回路とを備え、
    前記単位回路は、前記クロック信号と自段の回路出力端との間に接続される第1のスイッチ素子と、非アクティブの電位を供給する電位供給部と、前記電位供給部と回路出力端との間に接続される第2のスイッチ素子と、入力側に前段の回路出力端と前記自段の回路出力端とが接続されるとともに、出力側に前記第1のスイッチ素子とインバータを介して前記第2のスイッチ素子とが接続され、前記第1の期間で前段の出力シフトパルスがアクティブの電位になったとき、前記第1のスイッチ素子をオン、前記第2のスイッチ素子をオフして前記クロック信号を前記自段の回路出力端に出力させ、前記第2の期間で前記クロック信号に応じて自段の出力シフトパルスが非アクティブの電位になったとき、前記第1のスイッチ素子をオフ、前記第2のスイッチ素子をオンして前記電位供給部が供給する非アクティブの電位を前記自段の回路出力端に出力させる制御回路と、を有し、
    前記電位供給部は、前記第2のスイッチ素子を介して前記自段の回路出力端に接続され、前記自段の出力シフトパルスが非アクティブ電位となって前記第2のスイッチがオンしたときに前記自段の出力シフトパルスを取り込み、取り込んだ前記非アクティブの電位を保持するラッチ回路で構成される、
    表示装置。
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