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JP5249641B2 - 収納容器および使い捨て医療用品セット - Google Patents
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JP5249641B2 - 収納容器および使い捨て医療用品セット - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性を有する長尺の医療用線状部材を環状に巻かれた状態で収納する収納容器、および、当該収納容器を備える使い捨て医療用品セットに関する。
従来より、手術室や病室等の医療施設内において医療処置が行われる際には、ガーゼ、メス、カテーテル、ガイドワイヤ等の様々な医療用品が使用されおり、感染防止等の衛生管理の質の向上の観点から、これらの医療用品に使い捨てのものが利用されることが多い。また、近年、医療処置の内容に合わせて用意された複数の医療用品を梱包した使い捨て医療用品セットが使用されており、これにより、医療処置前に行われる医療用品の準備作業の簡素化、および、これらの医療用品の在庫管理の簡素化が図られている。
例えば、特許文献1は、カテーテルを用いた手術に利用するための医療用器具を収容する医療用器具封入用トレイに関するものであり、医療用器具封入用トレイは、側壁部が略接した状態にて固定された2つのトレイを有する。特許文献1の医療用器具封入用トレイでは、一方のトレイの底部に等ピッチにて環状に配列された複数の突起が形成されており、複数の突起の内側に環状に巻かれたガイドワイヤが収容される。また、カテーテルは、2つのトレイにまたがって略J字状に湾曲した状態で収容され、カテーテルの先端はもう一方の端部が配置されるトレイとは異なるトレイに配置される。カテーテルは、上記一方のトレイ内において、複数の突起の外側にて複数の突起から離間した位置に配置される。
また、非特許文献1では、平面視において略円形のガイドワイヤトレイが開示されており、当該ガイドワイヤトレイは硬質プラスチックにより形成されている。非特許文献1のガイドワイヤトレイの内側面には、内側に向かって突出する複数のツメ(凸部)が設けられており、これらのツメにより、環状に巻かれてガイドワイヤトレイ内に収容されたガイドワイヤが復元力(すなわち、曲げに対する弾性力)により広がってガイドワイヤトレイの外部へとはみ出してしまうことが防止される。
特開2005−287796号公報 "アンギオ用キット"、[online]、川本産業株式会社、3頁、[平成20年5月28日検索]、インターネット<http://www.kawamoto-sangyo.co.jp/products/pdf/syujyutu_p01.pdf>
ところで、特許文献1の封入用トレイでは、カテーテルが略J字状に湾曲された状態で2つのトレイにまたがって収容されるため、封入用トレイ全体が大きくなってしまう。また、湾曲されたカテーテルの復元力が大きい場合、カテーテルが封入用トレイの内側面に沿ってずり上がって封入用トレイの外部へとはみ出してしまうおそれがある。
非特許文献1のガイドワイヤトレイでは、環状に巻かれたガイドワイヤが全周に亘ってガイドワイヤトレイの円筒状の内側面に沿う状態で収容されるため、使用者がガイドワイヤを把持することが難しく、ガイドワイヤトレイからのガイドワイヤの取り出しが困難となる。特に、複数のガイドワイヤがガイドワイヤトレイに収容されている場合、所望のガイドワイヤのみを選択的に取り出すことが非常に困難である。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、可撓性を有する長尺の医療用線状部材を環状に巻かれた状態で収納する収納容器において、医療用線状部材の収容容器からの取り出しを容易とすることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、可撓性を有する長尺の医療用線状部材を環状に巻かれた状態で収納する収納容器であって、略矩形状の容器底部と、前記容器底部の周囲を囲む容器周壁部とを備え、前記容器底部および前記容器周壁部の全体が薄肉の樹脂により成形されており、前記容器周壁部のうち互いに対向する一対の容器側壁部のそれぞれが、少なくとも角部を除く部位に、容器底部から上方に離間した位置にて内側に向かって突出する保持凸部を有し、環状に巻かれた医療用線状部材が復元力により広がった場合に、前記容器底部と前記保持凸部の間に前記医療用線状部材が保持され、前記収納容器と同形状のもう1つの収納容器を前記収納容器の上に重ねて前記収納容器に向かって押圧することにより、前記収納容器の前記容器周壁部および前記もう1つの収納容器の容器周壁部が弾性変形して前記もう1つの収納容器の保持凸部の外側の凹部に前記収納容器の前記保持凸部が嵌合される
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の収納容器であって、前記容器底部が略長方形状であり、前記一対の容器側壁部が、前記容器底部の一対の長辺上に位置する側壁部である。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の収納容器であって、前記保持凸部の上面が内側に向かうに従って前記容器底部に近づく方向に傾斜している、または、前記容器底部の前記一対の容器側壁部近傍の部位の下面が外側に向かうに従って上方に傾斜している。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の収納容器であって、前記容器周壁部が、外側または内側に向かって突出するとともに上下方向に伸びる薄肉構造である側部凹凸構造を有し、前記収納容器に対して前記もう1つの収納容器を所定の方向に向けて前記収納容器の前記容器周壁部の4辺と前記もう1つの収納容器の容器底部の4辺とを重ねて前記もう1つの収納容器を前記収納容器に向けて押圧した際に、前記もう1つの収納容器の前記保持凸部の外側の凹部に前記収納容器の前記保持凸部が嵌合されるとともに前記もう1つの収納容器の側部凹凸構造の外側に前記収納容器の前記側部凹凸構造が重なり、前記収納容器に対して前記もう1つの収納容器を前記所定の方向とは異なる方向に向けて前記収納容器の前記容器周壁部の前記4辺と前記もう1つの収納容器の前記容器底部の前記4辺とを重ねた際に、前記もう1つの収納容器の前記側部凹凸構造の下部と前記収納容器の前記容器周壁部の上部とが当接する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の収納容器であって、前記容器周壁部のうち互いに対向する他の一対の容器側壁部のそれぞれが、少なくとも角部を除く部位に内側に向かって突出する保持凸部を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の収納容器であって、前記容器底部が、中央部から4つの角部に向かって伸びる4つの底部溝を有する。
請求項に記載の発明は、使い捨て医療用品セットであって、請求項1ないしのいずれかに記載の収容容器と、環状に巻かれた状態にて前記収容容器に収容された可撓性を有する長尺の医療用線状部材とを備える。
本発明では、医療用線状部材の収容容器からの取り出しを容易とすることができる。また、複数の収納容器を重ねた際の体積を小さくすることができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る使い捨て医療用品セット6を示す平面図である。図1に示すように、使い捨て医療用品セット6は、可撓性を有する長尺の複数の医療用線状部材61(例えば、カテーテルやガイドワイヤ)、および、医療用線状部材61を含む様々な医療用品が収容される収容容器である医療用使い捨てトレイ1(以下、単に「トレイ1」という。)を備える。
図1では、図示の都合上、トレイ1に収容される複数の医療用品のうち未使用の医療用線状部材61のみを示し、医療用線状部材61を除く他の医療用品の図示を省略している。また、トレイ1に収容される医療用品をトレイ1と共に梱包する包装部材の図示も省略している。使い捨て医療用品セット6では、複数の医療用線状部材61はそれぞれ、環状に巻かれた状態でトレイ1内に収容されており、各医療用線状部材61は、その復元力により広がらないように固定部品等により束ねられている。
図2は、トレイ1を示す平面図であり、図3ないし図6はそれぞれ、トレイ1を図2中のA−A、B−B、C−CおよびD−Dの位置にて切断した断面図である。また、図7は、トレイ1を図2中のE−Eの位置にて切断した部分断面図である。図3ないし図7では、図示の都合上、トレイ1の断面を実線のみにて示す。
図2に示すように、トレイ1は、平面視において略矩形状(本実施の形態では、略長方形状)の容器底部11、および、容器底部11の周囲を囲む容器周壁部12を備え、容器底部11および容器周壁部12の全体は薄肉の樹脂により一体的に成形されている。トレイ1は、例えばシート成型により形成される。トレイ1は、容器底部11の各辺の長さがトレイ1の深さよりも大きい浅底型となっており、平坦な場所(例えば、手術室内において医療用品が載置されるワゴン)に安定して載置することができる。
容器周壁部12は、容器底部11の一対の長辺上に位置する側壁部である一対の容器側壁部121(以下、「第1容器側壁部121」という。)、および、容器底部11の一対の短辺上に位置する側壁部である他の一対の容器側壁部122(以下、「第2容器側壁部122」という。)を備える。
トレイ1では、図2および図3に示すように、容器周壁部12のうち互いに対向する一対の第1容器側壁部121のそれぞれが、トレイ1の内側に向かって(すなわち、他方の第1容器側壁部121に向かって)突出する2つの保持凸部123を有し、図2および図4に示すように、互いに対向する一対の第2容器側壁部122のそれぞれが、トレイ1の内側に向かって(すなわち、他方の第2容器側壁部122に向かって)突出する2つの保持凸部124を有する。図3および図4に示すように、各保持凸部123,124の上面は、トレイ1の内側に向かうに従って容器底部11に近づく方向に傾斜している。また、各保持凸部123,124の下面は、トレイ1の内側に向かうに従って容器底部11から離れる方向に傾斜しており、その下端縁は容器底部11から上方に離間している。
図2に示すように、第1容器側壁部121では、両側の角部(すなわち、一対の第2容器側壁部122との接続部)およびその近傍を除く部位に2つの保持凸部123が水平方向に離間して配置されており、2つの保持凸部123の間には、図2および図5に示すように、上下方向に伸びる凹部である側部溝125が設けられる。また、第2容器側壁部122においても同様に、両側の角部およびその近傍を除く部位に2つの保持凸部124が水平方向に離間して配置されており、2つの保持凸部124の間には、図2および図6に示すように、上下方向に伸びる凹部である側部溝125が設けられる。上述のように、第1容器側壁部121および第2容器側壁部122は薄肉構造を有するため、各側部溝125の外側(すなわち、トレイ1の外側における第1容器側壁部121および第2容器側壁部122の側部溝125に対応する部位)は凸部となっている。
容器底部11は、図2、図5および図6に示すように、中央部に配置されるとともに平面視において円形である円形凹部126を有し、図2ないし図6に示すように、中央部の円形凹部126から容器周壁部12(すなわち、第1容器側壁部121および第2容器側壁部122)へと放射状に伸びる複数(本実施の形態では、8つ)の底部溝127を有する。円形凹部126および底部溝127の外側(すなわち、トレイ1の外側における容器底部11の円形凹部126および底部溝127に対応する部位)は、側部溝125の外側と同様に凸部となっている。図5および図6に示すように、各底部溝127は円形凹部126よりも深くなっており、各底部溝127の外側の凸部は、円形凹部126の外側の凸部よりも下側への突出量が大きい。
図2に示すように、8つの底部溝127のうち4つの底部溝127は、中央部の円形凹部126から4つの角部に向かって伸びており、各角部近傍において幅が広がっている。また、他の4つの底部溝127は、円形凹部126から第1容器側壁部121および第2容器側壁部122に向かって伸びて4つの側部溝125にそれぞれ連続する。
図2ないし図6に示すように、容器底部11の外周部111(すなわち、一対の第1容器側壁部121近傍の部位、および、一対の第2容器側壁部122近傍の部位)の下面は、外側に向かうに従って上方に傾斜している。
容器周壁部12は、図2および図7に示すように、4つの角部のそれぞれに、トレイ1の外側に向かって突出するとともに上下方向に伸びる薄肉構造である凹部を有し、4つの凹部の上下方向の長さ、並びに、上下方向に垂直な方向の幅および深さは互いに等しい。また、当該凹部の下端部は、保持凸部123,124の上端縁よりも下方に位置する。以下の説明では、各角部の上記凹部およびその近傍の部位(すなわち、当該凹部を基準とした場合に当該凹部の両側にてトレイ1の内側に向かって突出している凸部と捉えることができる部位)を側部凹凸構造128という。
図2中の左側の2つの側部凹凸構造128の凹部の位置は、第1容器側壁部121よりも第2容器側壁部122に近い位置とされ、右側の2つの側部凹凸構造128の凹部の位置は、第2容器側壁部122よりも第1容器側壁部121に近い位置とされる。したがって、トレイ1を図2に示す向きから上下方向を向く中心軸を中心として180°回転させた場合、同じ位置にある角部では、回転の前後において側部凹凸構造128の凹部の位置が異なることとなる。例えば、図2中の左上の角部では、回転前の姿勢において側部凹凸構造128の凹部は第2容器側壁部122に近い位置に位置するが、回転後の姿勢においては、側部凹凸構造128の凹部は第1容器側壁部121に近い位置に位置することとなる。トレイ1では、図2中の上側の2つの角部における容器周壁部12の上端のフランジ部を図2中の下側の2つの角部のフランジ部よりも小さくすることにより、トレイ1の上記中心軸を中心とする周方向の向きが使用者に容易に視認可能とされている。すなわち、図2中の上側の2つの角部のフランジ部は、トレイ1の向きを視認するための目印の役割を果たしており、以下の説明では、当該2つの角部のフランジ部を目印129という。
図1に示す使い捨て医療用品セット6が使用される際には、トレイ1内に収容されている複数の医療用線状部材61や他の医療用品が取り出された後、トレイ1内に生理食塩水が注入される。続いて、各医療用線状部材61を束ねる固定部品等が取り外され、環状に巻かれた状態の各医療用線状部材61がトレイ1内に再び収容されて生理食塩水に浸漬される。
環状に巻かれた医療用線状部材61は、その復元力(すなわち、曲げに対する弾性力)により図8に示す容器底部11に沿って略円状に広がって一対の第1容器側壁部121と接し、さらに第1容器側壁部121に平行な方向に広がって略楕円状となる。医療用線状部材61は、容器底部11と一対の第1容器側壁部121の保持凸部123との間に保持され、復元力が大きい医療用線状部材61は、一対の第2容器側壁部122に接するまで広がって容器底部11と第2容器側壁部122の保持凸部124との間においても保持される。
次に、使用者により必要な医療用線状部材61が把持されてトレイ1から取り出される。トレイ1では、容器底部11が略矩形状とされているため、容器底部11上にて略楕円状に広がった医療用線状部材61は、少なくとも4つの角部近傍において容器周壁部12から離間している。このため、使用者が4つの角部のいずれかにて医療用線状部材61を容易に把持することができ、これにより、医療用線状部材61のトレイ1からの取り出しが容易とされる。また、容器底部11が、中央部から4つの角部に向かって伸びる4つの底部溝127を有することにより、トレイ1の角部における使用者による医療用線状部材61の把持をさらに容易とすることができ、医療用線状部材61のトレイ1からの取り出しがより容易とされる。
トレイ1では、容器底部11が略長方形状とされることにより、図8に示すように、復元力が大きい医療用線状部材61は、復元力が小さい医療用線状部材61に比べて容器底部11の長辺に平行な方向(すなわち、第1容器側壁部121に平行な方向)に大きく広がる。換言すれば、撓みに対する復元力が異なる(すなわち、可撓性が異なる)複数種類の医療用線状部材61では、復元力の差により容器底部11の長辺に平行な方向の径(長径)が異なるため、第2容器側壁部122近傍においてこれら複数の医療用線状部材61が部分的に重ならない部位が存在する。これにより、使用者がトレイ1に収容されている複数種類の医療用線状部材61から、所望の医療用線状部材61のみを容易に選択して把持することができ、所望の医療用線状部材61の選択的な取り出しが容易に実現される。
上述のように、図2に示すトレイ1では、薄肉構造の容器周壁部12において、各第1容器側壁部121に2つの保持凸部123が設けられ、2つの保持凸部123の間に外側に突出する側部溝125が形成される。また、各第2容器側壁部122に2つの保持凸部124が設けられ、2つの保持凸部124の間に外側に突出する側部溝125が形成される。これにより、容器周壁部12の強度が向上され、トレイ1内の生理食塩水の重量等による容器周壁部12の変形を抑制することができる。
薄肉構造の容器底部11では、放射状に配列された複数の底部溝127が設けられることにより容器底部11の強度が向上され、これにより、トレイ1内の生理食塩水の重量等による容器底部11の変形を抑制することができる。また、複数の底部溝127の外側の凸部が円形凹部126の外側の凸部よりも下側への突出量が大きいため、容器底部11が変形した場合であっても、複数の底部溝127の下面がワゴンの載置面に当接し、円形凹部126の下面のみが当該載置面に当接することが防止される。その結果、トレイ1がワゴン上で滑ったり回転してしまうことが防止される。
医療処置が終了し、トレイ1内の生理食塩水が排出される際には、トレイ1では、保持凸部123,124が、容器周壁部12において少なくとも角部を除く部位に設けられることにより、一の角部を下側に向けて当該角部からトレイ1内の生理食塩水を容易に排出することができる。
生理食塩水の排出が終了し、トレイ1が廃棄される際には、医療処置に複数の使い捨て医療用品セット6が利用された場合、複数のトレイが重ねられて廃棄される。例えば、2つの使い捨て医療用品セット6が医療処置に利用された場合、図9.Aの断面図に示すように、トレイ1上にトレイ1と同形状のもう1つのトレイ(以下、「トレイ1a」という。)が重ねられる。このとき、トレイ1aは、トレイ1に対して同方向に向けられ(すなわち、トレイ1の2つの目印129(図2参照)にトレイ1aの2つの目印が重なる方向に向けられ)、トレイ1aの容器底部11の4辺がトレイ1の容器周壁部12の4辺に重ねられる。また、平面視においてトレイ1の各角部の側部凹凸構造128(図2参照)にトレイ1aの各角部の側部凹凸構造がと重なるとともに、トレイ1aの側部凹凸構造の下部の外側にトレイ1の側部凹凸構造128の上部が重なり、トレイ1の第1容器側壁部121の保持凸部123の上面に容器底部11の外周部111の下面が当接する(図4に示す第2容器側壁部122の保持凸部124においても同様)。
そして、トレイ1aがトレイ1に向けて下向きに押圧されることにより、トレイ1の容器周壁部12、並びに、トレイ1aの容器底部11および容器周壁部12が弾性変形し、図9.Bに示すように、トレイ1aの第1容器側壁部121の保持凸部123の外側の凹部にトレイ1の第1容器側壁部121の保持凸部123が嵌合する。また、トレイ1aの第2容器側壁部の保持凸部の外側の凹部にトレイ1の第2容器側壁部122の保持凸部124(図4参照)が嵌合し、図9.Cに示すように、トレイ1aの各角部の側部凹凸構造128aの外側にはトレイ1の側部凹凸構造128が重なる。
このように、トレイ1の保持凸部123,124がトレイ1aの保持凸部の外側の凹部に嵌合するまで内側のトレイ1aを外側のトレイ1内に押し込むことにより、複数のトレイの廃棄時の体積を小さくすることができるとともに複数のトレイの運搬等の取り扱いを容易とすることができる。
トレイ1では、保持凸部123,124の上面が内側に向かうに従って容器底部11に近づく方向に傾斜する傾斜面とされることにより、トレイ1aをトレイ1に押し込む際に、トレイ1の保持凸部123,124が容易に弾性変形する。このため、内側のトレイ1aを外側のトレイ1に容易に押し込むことができる。また、トレイ1aの容器底部11の外周部111の下面が外側に向かうに従って上方に傾斜する傾斜面とされることにより、トレイ1aをトレイ1に押し込む際に、トレイ1aの容器底部11が容易に弾性変形する。このため、内側のトレイ1aを外側のトレイ1にさらに容易に押し込むことができる。なお、トレイ1,1aでは、保持凸部123,124の上面、および、容器底部11の外周部111の下面のいずれか一方のみが傾斜面とされる場合であっても、上記と同様に、内側のトレイ1aを外側のトレイ1に容易に押し込むことが可能とされる。
一方、トレイ1の製造途上の段階やトレイ1への未使用の医療用品の収容途上(すなわち、使い捨て医療用品セット6の製造途上)の段階等において複数のトレイが重ねられる場合には、トレイ1と同形状のトレイ1aが、図2に示す向きから上下方向を向く中心軸を中心として180°回転した状態でトレイ1上に載置される。すなわち、トレイ1aは、図10.Aに示すように、トレイ1aの目印129aがトレイ1の目印129と重ならない向きであって廃棄時にトレイ1,1aを重ねる際にトレイ1aが向く方向とは異なる方向を向いた状態で、容器底部11の4辺をトレイ1の容器周壁部12の4辺に重ねつつトレイ1上に載置される。
図10.Bは、図10.A中のF−Fの位置にてトレイ1,1aを切断した断面図である。図10.Aに示すように、各角部では、トレイ1aの側部凹凸構造128aはトレイ1の側部凹凸構造128と平面視において重なっておらず、図10.Bに示すように、トレイ1aの側部凹凸構造128aの下部とトレイ1の容器周壁部12の上部とが当接する。これにより、内側のトレイ1aが外側のトレイ1に押し込まれてしまうことが防止され、積み重ねられた複数のトレイから1つのトレイを機械等により容易に保持して取り出すことができる。その結果、トレイの製造効率や使い捨て医療用品セットの製造効率を向上することができる。
また、トレイ1,1aを図10.Aに示すように重ねた場合に、トレイ1aの容器底部11がトレイ1の保持凸部123,124の上面から離間していることにより、トレイ1aに下向きの荷重が加えられた場合であっても、トレイ1aによる押圧により保持凸部123,124が押しつぶされてしまうことを防止することができる。さらには、容器周壁部12に目印129,129aが設けられることにより、トレイの製造時や廃棄時に複数のトレイを所望の方向を向けて重ねることが容易とされる。
図1に示す使い捨て医療用品セット6では、トレイ1の容器底部11が略矩形状とされることにより、容器底部が略円形とされるトレイに比べ、様々な医療用品をトレイ1内に効率良く収容することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、側部凹凸構造128は、トレイ1の内側に向かって突出するとともに上下方向に伸びる薄肉構造である凸部、および、その近傍の部位とされてもよい。また、側部凹凸構造128は、必ずしも4つの角部に設けられる必要はなく、3つ以下の角部に設けられてもよい。あるいは、側部凹凸構造128は容器周壁部12の角部以外の部位に設けられてもよい。
トレイ1の容器周壁部12では、保持凸部123は各第1容器側壁部121の少なくとも角部を除く部位に設けられていればよく、例えば、第1容器側壁部121の両側の角部を除く部位にて水平方向に伸びる1つの保持凸部123が各第1容器側壁部121に設けられてもよい。第2容器側壁部122の保持凸部124も同様に、第2容器側壁部122の少なくとも角部を除く部位に設けられていればよい。
トレイ1では、容器底部11の一対の長辺上に位置する一対の第1容器側壁部121のみに保持凸部が設けられてもよい。ただし、一対の第1容器側壁部121および一対の第2容器側壁部122の両方に保持凸部123,124が設けられることにより、トレイ1に収容された医療用線状部材61が復元力によりトレイ1の外部にはみ出してしまうことがより確実に防止される。また、容器底部11は、略矩形状とされていればよく、例えば略正方形状とされてもよい。
一の実施の形態に係る使い捨て医療用品セットの平面図である。 トレイの平面図である。 トレイの断面図である。 トレイの断面図である。 トレイの断面図である。 トレイの断面図である。 トレイの部分断面図である。 トレイの平面図である。 重ねられた2つのトレイの断面図である。 重ねられた2つのトレイの断面図である。 重ねられた2つのトレイの部分断面図である。 重ねられた2つのトレイの平面図である。 重ねられた2つのトレイの部分断面図である。
符号の説明
1,1a トレイ
6 使い捨て医療用品セット
11 容器底部
12 容器周壁部
61 医療用線状部材
121 第1容器側壁部
122 第2容器側壁部
123,124 保持凸部
127 底部溝
128,128a 側部凹凸構造

Claims (7)

  1. 可撓性を有する長尺の医療用線状部材を環状に巻かれた状態で収納する収納容器であって、
    略矩形状の容器底部と、
    前記容器底部の周囲を囲む容器周壁部と、
    を備え、
    前記容器底部および前記容器周壁部の全体が薄肉の樹脂により成形されており、
    前記容器周壁部のうち互いに対向する一対の容器側壁部のそれぞれが、少なくとも角部を除く部位に、容器底部から上方に離間した位置にて内側に向かって突出する保持凸部を有し、
    環状に巻かれた医療用線状部材が復元力により広がった場合に、前記容器底部と前記保持凸部の間に前記医療用線状部材が保持され
    前記収納容器と同形状のもう1つの収納容器を前記収納容器の上に重ねて前記収納容器に向かって押圧することにより、前記収納容器の前記容器周壁部および前記もう1つの収納容器の容器周壁部が弾性変形して前記もう1つの収納容器の保持凸部の外側の凹部に前記収納容器の前記保持凸部が嵌合されることを特徴とする収納容器。
  2. 請求項1に記載の収納容器であって、
    前記容器底部が略長方形状であり、
    前記一対の容器側壁部が、前記容器底部の一対の長辺上に位置する側壁部であることを特徴とする収納容器。
  3. 請求項1または2に記載の収納容器であって、
    前記保持凸部の上面が内側に向かうに従って前記容器底部に近づく方向に傾斜している、または、前記容器底部の前記一対の容器側壁部近傍の部位の下面が外側に向かうに従って上方に傾斜していることを特徴とする収納容器。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の収納容器であって、
    前記容器周壁部が、外側または内側に向かって突出するとともに上下方向に伸びる薄肉構造である側部凹凸構造を有し、
    前記収納容器に対して前記もう1つの収納容器を所定の方向に向けて前記収納容器の前記容器周壁部の4辺と前記もう1つの収納容器の容器底部の4辺とを重ねて前記もう1つの収納容器を前記収納容器に向けて押圧した際に、前記もう1つの収納容器の前記保持凸部の外側の凹部に前記収納容器の前記保持凸部が嵌合されるとともに前記もう1つの収納容器の側部凹凸構造の外側に前記収納容器の前記側部凹凸構造が重なり、
    前記収納容器に対して前記もう1つの収納容器を前記所定の方向とは異なる方向に向けて前記収納容器の前記容器周壁部の前記4辺と前記もう1つの収納容器の前記容器底部の前記4辺とを重ねた際に、前記もう1つの収納容器の前記側部凹凸構造の下部と前記収納容器の前記容器周壁部の上部とが当接することを特徴とする収納容器。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の収納容器であって、
    前記容器周壁部のうち互いに対向する他の一対の容器側壁部のそれぞれが、少なくとも角部を除く部位に内側に向かって突出する保持凸部を有することを特徴とする収納容器。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の収納容器であって、
    前記容器底部が、中央部から4つの角部に向かって伸びる4つの底部溝を有することを特徴とする収納容器。
  7. 使い捨て医療用品セットであって、
    請求項1ないしのいずれかに記載の収容容器と、
    環状に巻かれた状態にて前記収容容器に収容された可撓性を有する長尺の医療用線状部材と、
    を備えることを特徴とする使い捨て医療用品セット。
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